説明

画像読取装置および画像形成装置

【課題】メンテナンス作業性がよく、かつ一部のみをメンテナンスする場合であっても、他部への塵埃の付着などの不具合の発生を防止する。
【解決手段】下部構造体320内に、キセノンランプ321およびイメージセンサ322からなる密着イメージセンサ304を設け、下部構造体320の原稿搬送路303部分に金属板327を着脱可能に設け、この金属板327により、キセノンランプ321のインバータ回路などの回路素子が実装された回路基板323を外部に対して遮蔽し、さらに、密着イメージセンサ304は、原稿搬送路303に対してコンタクトガラス312を除いて、外側ケース体324により外部に対して遮蔽する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿搬送路を移動する原稿に対して下方から画像を読み取る読取部と、原稿搬送路において下部構造体に対し開閉可能に支承された上部構造体とを備えた画像読取装置、および該画像読取装置を搭載する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像読取装置には、作業者の手により原稿を挿入しながら、該原稿の画像情報を読取部である密着イメージセンサによって読み取る構成のものがある(例えば、特許文献1,2)。
【0003】
特許文献1に記載の装置は、密着イメージセンサを原稿搬送路に対して下方に配置したものであり、特許文献2に記載の装置は、密着イメージセンサを原稿搬送路に対して上方に配置したものである。
【0004】
また、画像読取装置には、原稿搬送路において上部構造体と下部構造体とが別構造体にて構成され、下部構造体に対して上部構造体が移動可能に設置されて、開放時に原稿搬送路が外部に対して開放されるような構成のものがある(例えば特許文献3)。
【0005】
さらに、密着イメージセンサ近傍にセンサ制御駆動用の回路であるインバータ回路が実装された回路基板を設置してユニット化した構成のもの(例えば、特許文献4)、あるいは回路基板を取り外し可能にした構成のものもある(例えば、特許文献5,6)。
【特許文献1】特開2005−151532号公報
【特許文献2】特開2002−179317号公報
【特許文献3】特開2001−7983号公報
【特許文献4】特開平10−186535号公報
【特許文献5】特開2004−350207号公報
【特許文献6】特開2002−296703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来の技術において、特許文献2に記載されているように、密着イメージセンサを原稿搬送路に対して上方に配置した構成のものでは、密着イメージセンサをメンテナンスする場合、上部構造体あるいは上部カバー体の下面からアクセスして、各部を取り扱う作業を行うため、上部構造体あるいは上部カバー体を取り外したり、あるいは上下動させる必要があり、作業性が悪いという課題がある。
【0007】
これに対して、特許文献1に記載されているように、密着イメージセンサを原稿搬送路に対して下方に配置した構成のものでは、上部構造体あるいは上部カバー体を下部構造体に対して開放すれば、下部構造体に対して各部を取り扱う作業を容易に行うことができるようになるため、作業性はよいといえる。
【0008】
しかし、特許文献4〜6に記載されているように、密着イメージセンサと回路基板とをユニット化したり、取り外し可能にした構成のものでは、インバータ回路あるいは光源部に対するメンテナンスを行う場合、密着イメージセンサとユニット化されているコンタクトガラスなどを取り外さないと、作業者はスキャナ内部に手を入れてインバータ回路あるいは光源部などを取り扱うことができない。
【0009】
このため、インバータ回路のみに対してメンテナンスを行いたい場合であっても、光源部周辺部が外部に対して露出することになるため、メンテナンス作業中に塵埃などが光源部などに付着してしまうという不具合が生じる惧れがあった。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決し、メンテナンス作業性がよく、かつ一部のみをメンテナンスする場合であっても、塵埃の付着などの不具合の発生を防止することができるようにした画像読取装置、および該画像読取装置を搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、装置本体における一方から他方へ挿入された原稿が搬送される原稿搬送路と、該原稿搬送路を移動する原稿に対して下方から画像を読み取る読取部と、前記原稿搬送路を露出可能に前記装置本体の前記他方側に開閉可能に支持された上部構造体とを備えた画像読取装置であって、前記読取部における前記装置本体の前記一方側に設置されて前記読取部を制御駆動するための回路素子が実装された回路基板と、前記回路基板と前記読取部にそれぞれ前記原稿搬送路にて外部に対して遮断する遮蔽部材を備え、前記上部構造体が前記原稿搬送路を開放する位置にあるとき、前記回路基板と前記読取部とを、それぞれ独立して前記装置本体の前記一方側から取扱可能にしたことを特徴とし、この構成によって、回路基板と読取部とを装置本体の一方側からそれぞれ独立してアクセスして取り扱うことができるように、遮蔽部材を設けたため、回路基板に対するメンテナンスを行うときでも、読取部に塵埃などが侵入して付着するなど不具合の発生を防止することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像読取装置において、回路基板の遮蔽部材を、原稿搬送路の下側部を構成する搬送ガイド部材とし、該搬送ガイド部材を着脱可能に設置したことを特徴とし、この構成により、回路基板の遮蔽部材として特別な部材を設ける必要がなく、構成が複雑にならず、回路基板の遮蔽部材の取り外し,取り付けなどにおいて読取部への影響がない。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の画像読取装置において、回路基板における遮蔽部材との間にカバー部材を設けたことを特徴とし、この構成によって、回路基板の保護がより確実に図られる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の画像読取装置において、読取部における遮蔽部材の上部に原稿が表面を通過するコンタクトガラスが設けられていることを特徴とし、この構成により、複雑な構成にならない読取部における一般的な構成の外側ケースを遮蔽部材と採用することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1または4記載の画像読取装置において、読取部を密着イメージセンサとし、該密着イメージセンサの照明部をキセノンランプにて構成したことを特徴とし、この構成により、回路基板にキセノンランプインバータ回路が実装されていても、そのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1または2記載の画像読取装置において、上部構造体の下側部が、原稿搬送路の上側部を構成することを特徴とし、この構成によって、複雑な構成にならない構成の一般的な上部構造体を採用することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1,2または3項記載の画像読取装置において、装置本体における回路基板に対向する一側部分に、回路基板へ外気を送風する送風部材を設けたことを特徴とし、回路基板に実装されている回路素子の動作時の冷却が確実に行われる。
【0018】
請求項8に記載の発明は、読取対象における画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部にて読み取った画像データに基づき記録材に対して画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、前記画像読取部として請求項1〜7いずれか1項記載の画像読取装置を搭載したことを特徴とし、この構成によって、本発明に係る画像読取装置を搭載したことにより、画像読取部における要部のメンテナンスが容易に行え、しかも、読取部内部に塵埃などが侵入して付着することなどを防止することができるため、長期にわたって良好な画像形成が行われることになる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る画像読取装置によれば、回路基板と読取部とを、装置本体の一方側(正面側,手前側)からそれぞれ独立して、アクセスして取り扱うことができるように遮蔽部材を設けたため、回路基板に対するメンテナンスを行うときでも、読取部に塵埃などが侵入して付着するなど不具合の発生を防止することができる。
【0020】
また、本発明に係る画像形成装置によれば、画像読取部に本発明に係る画像読取装置を搭載したことにより、画像読取部における要部のメンテナンスが容易に行え、しかも、画像読取部内部に塵埃などが侵入して付着することなどを防止することができるため、長期にわたって良好な画像形成が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は本発明に係る画像形成装置の実施形態である広幅デジタル複写機を正面側(手前側)から見た外観斜視図、図2は図1の広幅デジタル複写機を背面側(後側)から見た外観斜視図、図3は本発明に係る画像形成装置の実施形態である広幅デジタル複写機の概略構成図である。
【0023】
図1〜図3において、給紙装置100の上部に画像形成装置としての複写機本体200が設置され、この複写機本体200の上部に画像読取装置としてのスキャナ部(画像読取部)300が設置され、全体として複写装置を構成している。
【0024】
図3において、スキャナ部300は、原稿台301上に置かれた原稿を給紙ローラ302により1枚ずつ原稿搬送路303に対して給紙し、原稿搬送路303において読取部である密着イメージセンサ304により、画像読み取り終了後に、排紙ローラ305により排紙トレイ306a,306bのいずれかに排紙するように構成されている。
【0025】
密着イメージセンサ304は、後述するように全体として主走査方向に長い箱形状をしており、原稿を照明する光源およびイメージセンサを有し、原稿搬送路303において原稿を照明し、該原稿からの反射光をレンズアレイなどを通してイメージセンサ上に結像させて、光電変換を行うことにより画像信号を出力する。
【0026】
複写機本体200は、作像部201,定着部202,排紙部203を具備しており、密着イメージセンサ304により読み取られた画像信号が画像処理され、処理された画像信号に基づいて動作するLED書込装置204により、表面が均一に帯電された感光体205上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像部206にてトナー現像して顕像化する。
【0027】
感光体205に形成されたトナー像は、転写部207において、給紙装置100から給送され、かつレジストローラ208にて作像タイミングとの同期が取られて搬送される記録用紙に対して転写される。トナー像が転写された後の用紙は、分離部210により感光体205から分離されて搬送ベルト211で定着部202へ導かれ、定着部202において加熱加圧されて定着処理が施される。
【0028】
前記定着後の用紙は、複数の排紙ローラ214,215からなる排紙部203にて、複写機本体200の上面あるいは複写機本体200の後方に設けられた排紙部212,213に排出される。排紙部203において、図4に示すように、排紙方向は分岐爪216,217の回動により切り替えられる。
【0029】
給紙装置100は、上下2段のロール紙トレイ101,102を有している。このロール紙トレイ101,102は、装置本体から図における左方向に引き出し可能となっており、トレイを引き出した状態でロール紙のセットやジャム処理を行うように構成されている。ロール紙トレイ101,102には、それぞれ2つずつロール紙103〜106をセットすることができる。各ロール紙103〜106に対する給紙ローラ111〜114がロール紙近傍に配設されている。
【0030】
各給紙ローラ111〜114により送り出された用紙は、図における左側(正面側)のトレイに設けられたロールカッターユニット115,116により一定の長さに切断され、シート状の記録用紙として搬送ローラ117,118により複写機本体200へ搬送される。
【0031】
また、スキャナ部300の上部構造体310には、図1に示すように、各種モードの設定,動作のスタート指示や、搬送する用紙の情報であるリピートコピー設定や長尺通紙情報を入力するための表示/操作部311が設けられている。
【0032】
図5は本実施形態におけるスキャナ部を構成する上部構造体を下部構造体に対して開いた状態を正面側から見た斜視図、図6は本実施形態における上部構造体と下部構造体の内部の構成図、図7は本実施形態における上部構造体の圧板部分を示す斜視図(図5のA部拡大図)、図8は本実施形態における下部構造体の原稿搬送路の金属板部分を示す平面図(図5のB部拡大図)である。
【0033】
図6において、上部構造体310は、上外側部に表示/操作部311が設けられ、図における左側(正面側)を自由端として開閉可能に、右側一部が下部構造体310の装置本体に回動可能に支承されている。そして上部構造体310の下側と下部構造体320の上側間に原稿搬送路303が構成される。
【0034】
上部構造体310には、給紙ローラ302の従動側ローラ302aと、排紙ローラ305の従動側ローラ305aとが設けられ、両従動側ローラ302a,305a間には、下部構造体310に設置された密着イメージセンサ304のコンタクトガラス312に対向して、原稿を押圧する白色基準板を兼ねる圧板313が設けられている。
【0035】
圧板313は、コンタクトガラス312の副走査方向に対する幅よりも幅広で、かつ、図7に示すように、コンタクトガラス312の長手方向(主走査方向)に沿って延在しており、上部構造体310の原稿ガイド梁部分310aに対して出没可能になるように、一部に切欠部313aが形成され、かつ上部構造体310の支持部310bに回動可能に支持されている。このようにすることにより、原稿の厚さ,搬送状態などに応じて圧板313が適宜変位することができる。
【0036】
また、図6に示すように、下部構造体320内には、給紙ローラ302の駆動側ローラ302bと、排紙ローラ305の駆動側ローラ305bとが設けられ、両駆動側ローラ302b,305b間には、上部構造体310の圧板313に対向して密着イメージセンサ304が配設されている。密着イメージセンサ304は、本例では照明部の光源としてキセノンランプ321およびイメージセンサ322などからなるものである。さらに、下部構造体320における原稿搬送路303部分には、回路側の遮蔽部材としての金属板327が着脱可能に設けられ、この金属板327が、搬送ガイド部材として下部構造体320における原稿搬送路303の一部を構成し、図8に示すように、金属板327の一部に通孔327aが設けられて駆動側ローラ302bの上部が原稿搬送路303に対して露出するようになっている。
【0037】
図6に示すように、密着イメージセンサ304における下部構造体320内の正面側(図における左側)には、キセノンランプ321のインバータ回路などの制御駆動用回路素子を実装した回路基板323が設けられている。密着イメージセンサ304は、原稿搬送路303に対してコンタクトガラス312を除いて、センサ側の遮蔽部材である外側ケース体324により外部に対して遮断されている。
【0038】
図9は本実施形態における上部構造体を下部構造体に対して開き、かつ前記金属板を取り除いた状態を正面側から見た斜視図、図10は図9に示す状態を側面方向からみた拡大斜視図である。
【0039】
図9,図10に示すように、回路基板323と、回路基板323に実装された回路素子325a〜325cの上部はカバー部材であるカバー体326にて覆われており、さらに、カバー体326の上方の原稿搬送路303に前記金属板327が着脱可能に設けられている。
【0040】
また、図8に示すように、金属板327の通孔327aにおいて、原稿搬送方向下流側には金属板327の一部を下側に向けて折り曲げてガイド片328が設けられ、このガイド片328の下側に前記回路基板323,回路素子325a〜325cを覆うカバー体326が配設され、外部からの塵埃などが回路基板323に付着することを防止している。さらに、通孔327aにおける原稿搬送方向上流側に給紙ローラ302の駆動側ローラ302b上部が配されている。
【0041】
図10において、本体側板330には、給紙ローラ302の駆動側ローラ302bを回転させるプーリ331aを具備する電磁クラッチ340が設けられている。このプーリ331aには後述する構成にて回転駆動力が伝達される。
【0042】
図11は本実施形態における下部構造体の側部における主な構成部材を示す側面図であり、本体側板330には、前記電磁クラッチ340に設けられたプーリ331aと、排紙ローラ305の駆動側ローラ305bに連結されたプーリ331bと、駆動プーリ333aと、中間プーリ333b,333cとが配設され、各プーリ331a,331b,プーリ333a〜333cにタイミングベルト332が張設され、駆動プーリ333aにタイミングベルト332を駆動する駆動モータ341が設けられている。
【0043】
前記駆動モータ341の回転駆動力が、タイミングベルト332,各プーリ333a〜333cを経て、給紙ローラ302の駆動側ローラ302bおよび排紙ローラ305の駆動側ローラ305bに伝達されるようになっている。
【0044】
前記電磁クラッチ340は、先行する原稿後端が排紙ローラ305を抜けた際にクラッチが切られるようになっており、この時点では給紙ローラ302に駆動力を伝達しないようにし、次の原稿が誤って挿入されても引き込まれず、誤動作することがないようにしている。さらに、電磁クラッチ340にはブレーキが設けられ、原稿挿入時の衝撃で給紙ローラ302が不用意に回転してしまい、原稿の先端位置がずれてしまうことを防ぐようにしている。
【0045】
また、本体側板330の駆動モータ331の下方には送風部材である送風ファン334が設けられ、送風ファン334により回路基板323の回路素子325a〜325cを冷却するようにしている。すなわち、送風ファン334から送り出された冷却用空気は、密着イメージセンサ304の外側ケース体324と、カバー体326などからなる下部構造体320の空間を通り、金属板327の通孔327aから外部へ抜けるような流通路を流れることにより、回路基板323部分を冷却する。
【0046】
なお、図11における符号326は、上部構造体310の開放回動時に、上部構造体310に対して付勢力を与えるガススプリング構造の付勢手段を示す。
【0047】
前記構成の実施形態では、密着イメージセンサ304が遮蔽部材である外側ケース体324により外部に対して遮断され、回路基板323と回路素子325a〜325cとが遮蔽部材としての金属板327により外部に対して遮断されているため、装置本体の一方側(正面側,手前側)から、それぞれ独立してアクセスして取り扱うことができるため、回路基板323のみに対するメンテナンスを行うとき、密着イメージセンサ304内に塵埃などが侵入して付着するなど不具合の発生を防止することができる。
【0048】
また、本実施形態の構成のスキャナ部(画像読取部)300が設置された画像形成装置では、その画像読取部における要部のメンテナンスが容易に行え、しかも、読取部内部に塵埃などが侵入して付着することなどを防止することができるため、長期にわたって良好な画像形成が行われる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、画像読取センサとして密着イメージセンサを使用している原稿を移動させるシートスルー型の原稿読取装置に適用され、また、ファクシミリ装置,複写機などの画像形成装置における画像読取部に実施して有効であり、特に、装置全体が大型化する広幅機において有効である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施形態である広幅デジタル複写機を正面側から見た外観斜視図
【図2】図1の広幅デジタル複写機を背面側から見た外観斜視図
【図3】本実施形態の広幅デジタル複写機の全体構成を示す概略構成図
【図4】本実施形態における排紙部の要部を示す側面図
【図5】本実施形態におけるスキャナ部を構成する上部構造体を下部構造体に対して開いた状態を正面側から見た斜視図
【図6】本実施形態における上部構造体と下部構造体の内部の構成図
【図7】本実施形態における上部構造体の圧板部分を示す斜視図
【図8】本実施形態における下部構造体の原稿搬送路部分の金属板を示す平面図
【図9】本実施形態における上部構造体を下部構造体に対して開き、かつ前記金属板を取り除いた状態を正面側から見た斜視図
【図10】本実施形態における図9に示す状態を側面方向からみた拡大斜視図
【図11】本実施形態における下部構造体の側部における主な構成部材を示す側面図
【符号の説明】
【0051】
100 給紙装置
200 複写機本体
300 スキャナ部(画像読取部)
301 原稿台
302 給紙ローラ
303 原稿搬送路
304 密着イメージセンサ
305 排紙ローラ
310 上部構造体
312 コンタクトガラス
313 圧板
320 下部構造体
321 キセノンランプ
322 イメージセンサ
323 回路基板
324 外側ケース体
325a〜325c 回路素子
326 カバー体
327 金属板
327a 通孔
328 ガイド片
331a,331b プーリ
332 タイミングベルト
333a 駆動プーリ
334 送風ファン
340 電磁クラッチ
341 駆動モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体における一方から他方へ挿入された原稿が搬送される原稿搬送路と、該原稿搬送路を移動する原稿に対して下方から画像を読み取る読取部と、前記原稿搬送路を露出可能に前記装置本体の前記他方側に開閉可能に支持された上部構造体とを備えた画像読取装置であって、
前記読取部における前記装置本体の前記一方側に設置されて前記読取部を制御駆動するための回路素子が実装された回路基板と、前記回路基板と前記読取部にそれぞれ前記原稿搬送路にて外部に対して遮断する遮蔽部材を備え、前記上部構造体が前記原稿搬送路を開放する位置にあるとき、前記回路基板と前記読取部とを、それぞれ独立して前記装置本体の前記一方側から取扱可能にしたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記回路基板の前記遮蔽部材を、前記原稿搬送路の下側部を構成する搬送ガイド部材とし、該搬送ガイド部材を着脱可能に設置したことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記回路基板における前記遮蔽部材との間にカバー部材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記読取部における前記遮蔽部材の上部に原稿が表面を通過するコンタクトガラスが設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記読取部を密着イメージセンサとし、該密着イメージセンサの照明部をキセノンランプにて構成したことを特徴とする請求項1または4記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記上部構造体の下側部が、前記原稿搬送路の上側部を構成することを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記装置本体における前記回路基板に対向する一側部分に、前記回路基板へ外気を送風する送風部材を設けたことを特徴とする請求項1,2または3項記載の画像読取装置。
【請求項8】
読取対象における画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部にて読み取った画像データに基づき記録材に対して画像を形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
前記画像読取部として請求項1〜7いずれか1項記載の画像読取装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−130792(P2009−130792A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−305694(P2007−305694)
【出願日】平成19年11月27日(2007.11.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】