説明

画像読取装置及び画像形成装置

【課題】原稿読取ガラスの清掃が必要なときに、自動で自動原稿搬送装置を開閉する画像読取装置を提供する。
【解決手段】読取位置にある原稿を読み取る読取手段と、原稿を読取位置に搬送する搬送装置と、搬送装置を開閉する開閉手段と、読取位置に存在するゴミを検出する第1の検出手段と、第1の検出手段によりゴミが検出されたときに、清掃が必要であるのかを判定する判定手段と、を有し、開閉手段は、判定手段により清掃が必要であると判定されたときに、搬送装置を開く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿読取ガラスに付着したゴミや汚れ等を検出するための機能を有する画像読取装置に関し、原稿読取ガラス上にゴミや汚れが付着した場合の清掃補助機能を装備した画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動原稿搬送装置(ADF: Auto Document Feeder)を装備した画像読取装置において、原稿に光を照射する光走査部を所定の原稿読み取り位置に停止した状態で、自動原稿搬送装置によって原稿を1枚ずつ一定速度で移動させながら原稿を読み取る、いわゆる「シートスキャン」を行う機能を装置が知られている。このシートスキャンでは、原稿を単に一定方向に移動するだけで良いので、大量の原稿を連続して読み取る場合に、原稿と原稿の間の時間がスキャン動作に比べて短いというメリットがある。
【0003】
このようなシートスキャンを行う際、原稿読取ガラス上の原稿読み取り位置にゴミや汚れが付着していると、その位置に対応した読み取り画像の副走査方向に黒いスジが発生してしまうという問題があった。このため、黒いスジの発生を解決する方法として、次のようなものが提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、原稿読取ガラス上のゴミや汚れに起因して発生するスジの発生を検出する手段を有し、読取画像からゴミ位置検出を実施する画像読取装置が開示されている。特許文献1に開示された画像読取装置では、ゴミや汚れが付着していると判断した場合に、原稿読取ガラスの清掃を促す表示を行うとともに、原稿を照明する照明手段が異物の位置を選択的に照明する。
【0005】
また、特許文献2には、原稿読取ガラス上のゴミや汚れに起因して発生するスジの発生を検出する手段を有し、原稿サイズおよび読取倍率に応じて移動速度を可変し、原稿読取位置を副走査方向に往復移動して得た読取画像からゴミ検出を実施する画像読取装置が開示されている。
【0006】
また、近年において自動原稿搬送装置は、画像形成装置の生産性が向上するのに比例して、より高速で原稿を搬送することができるようになっている。しかし、その一方で、高速化の実現のために大トルクの駆動モータが多数搭載されることになった結果、自動原稿搬送装置自体の重量が増大する傾向にある。すると、原稿読取ガラス上に原稿を載置してシートスキャンによる原稿の読み込みを行う際に、手動で自動原稿搬送装置を開閉するようとなると、多大な労力が伴い、操作者の力が弱い場合には容易に開閉を行うことができないという問題があった。このため、自動原稿搬送装置の開閉動作を容易にする解決方法として、次のようなものが提案されている。
【0007】
例えば、特許文献3には、自動原稿搬送装置を原稿読取ガラスに対して自動開閉可能な開閉手段を有し、操作者が操作ボタンを押下することで操作者の手を介在せず自動で開閉を行う自動開閉機構を備えたものがある画像読取装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示された画像読取装置のように、ゴミの位置を照明して見つけやすくすることが必ずしもユーザを補助する最善の方法といえない。実際に、ユーザは、ゴミ又は汚れに気づいたとしても、目視で確認できず正確な位置がわからない程度のゴミと認知した場合には、原稿読取ガラスの一部の箇所だけを敢えて清掃を行わないと考えられる。
【0009】
また、特許文献1、2に開示された画像読取装置では、自動搬送装置を原稿読取ガラスに対して開閉する動作は手動で行うことになるため、清掃のためにユーザが多大な労力が伴うという上述した問題が解決できない。
【0010】
特許文献3では、ゴミを検知する手段がないため、ゴミや汚れがあったことに気づかず大量の原稿を読み取ってしまい、紙とトナーを無駄に消費してしまう問題がある。
【0011】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、原稿読取ガラスの清掃が必要なときに、自動で自動原稿搬送装置を開閉する画像読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明における画像読取装置は、読取位置にある原稿を読み取る読取手段と、原稿を前記読取位置に搬送する搬送装置と、前記搬送装置を開閉する開閉手段と、前記読取位置に存在するゴミを検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段によりゴミが検出されたときに、清掃が必要であるのかを判定する判定手段と、を有し、前記開閉手段は、前記判定手段により清掃が必要であると判定されたときに、前記搬送装置を開くことを特徴とする。
【0013】
また、本発明における画像形成装置は、上記本発明における画像読取装置を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、原稿読取ガラスの清掃が必要なときに、自動で自動原稿搬送装置を開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る画像読取装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像読取装置の制御系の構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像読取装置のスキャナ部の構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像読取装置の操作表示部の構成例を示す図である。
【図5】スジ画像の発生例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像読取装置における処理動作例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る画像読取装置の原稿読取ユニットにおける原稿搬送状況の一例を時間別に示す図である。
【図8】ゴミ(又は汚れ)に起因した画像データの出力値変化の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像読取装置における処理動作例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像読取装置を背面から観た図である。
【図11】本発明の実施形態に係る画像読取装置の自動原稿搬送装置に原稿をセットした状態を上面から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
<画像読取装置1の構成例>
図1は、本発明の実施形態に係る画像読取装置1の構成例を示す図である。
【0018】
画像読取装置1は、読取原稿PPを原稿台2から1枚ずつ分離して読取位置RLへ搬送する自動原稿搬送装置1aと、読取位置において読取原稿PPの画像を1ラインずつ読み取る画像読取ユニット1bと、からなる。また、画像読取ユニット1bは、シートスキャン型の原稿読取機能と、ブックスキャン型の原稿読取機能の2つの原稿読取機能を備える。なお、本発明は、主としてシートスキャン型の原稿読取機能に関するものであるので、以下の説明では、ブックスキャン型の原稿読取機能についての説明は、省略する。
【0019】
自動原稿搬送装置1aにおいて、原稿台2に載置された読取原稿PPは、その最上部に位置するものがピックアップコロ3により取り出されて、分離ユニット4に送り出され、この分離ユニット4により1枚ずつに分離されて送り出しコロ5に送り出される。送り出しコロ5は、1枚の読取原稿PPを、ガイド部材GGを通して搬送方向へ送り出す。それにより、読取原稿PPは、搬送ローラ6と搬送ドラム7に挟持され、また、搬送ドラム7の表面に密着した状態で搬送され、読取位置RLを通過して、排出ローラ8へと搬送され、排出ローラ8により、排紙トレイ9へと排紙される。
【0020】
原稿台における読取原稿PPのセットは、原稿セットセンサ104の遮光が解除されることにより検知され、読取原稿PPの長さについては原稿長さセンサ102a又は102b(光学式反射型センサ又は原稿1枚でも検知可能なアクチュエータタイプのセンサで構成される)により読取原稿PPの搬送方向の長さが検知され(少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判定可能なセンサ配置とする)、原稿サイズセンサ103により幅方向の読取原稿PPのサイズが検知される。
【0021】
原稿読取ユニット1bでは、読取位置RLに対応して、シートスキャン用の原稿読取ガラス10(以下、コンタクトガラス)が配設されている。このコンタクトガラス10の副走査方向の寸法は、例えば、4(mm)程度である。また、コンタクトガラス10の右側には、ブックスキャン用のコンタクトガラス11が配設されている。また、白基準板WWは、シェーディング補正用の白基準画像を構成するためのものである。
【0022】
ランプ12は、読取位置RLで読取原稿PPの原稿面を照明するものであり、この読取位置RLからの反射光は、第1ミラー13、第2ミラー14、および、第3ミラー15を順次反射して、レンズ18に導かれ、レンズ18により集束されて、基板19に設けられたCCDラインイメージセンサ20に照射される。
【0023】
また、ランプ12と第1ミラー13は、第1キャリッジ16に搭載されて副走査方向SSへ往復移動されるとともに、第2ミラー14および第3ミラー15は、第2キャリッジ17に搭載されて副走査方向SSへ往復移動する。また、コンタクトガラス10からCCDラインイメージセンサ20までの光路長を維持するために、第2キャリッジ17は、第1キャリッジ16の1/2の速度で移動される。
【0024】
スキャナモータ21は、第1キャリッジ16および第2キャリッジ17を駆動するためのものである。
【0025】
図10は、本発明の実施形態に係る画像読取装置1を背面から観た図である。
【0026】
自動原稿搬送装置1aと原稿読取ユニット1bの連結部には、正転および逆転の切り替えが自在となっている自動原稿搬送装置開閉モータ202(ステッピングモータ等)が備え付けられており、自動原稿搬送装置1aは、原稿読取ユニット1bに対して自動開閉可能な構成になっている。
【0027】
自動原稿搬送装置開閉モータ202のモータ軸には、自動原稿搬送装置1aの開閉角度を検出する自動原稿搬送装置角度検出センサ203と、ラックとピニオンで構成された開閉機構と噛み合っている駆動ギヤユニット204とが取り付けられており、モータの回転に応じて自動原稿搬送装置1aの開閉角度が変化する。自動開閉の制御については、後述の自動原稿搬送装置開閉制御部201によって制御される。
【0028】
<画像読取装置1の制御系の構成例>
図2は、本発明の実施形態に係る画像読取装置1の制御系の構成例を示す図である。なお、図2では、上述した理由により、シートスキャン型の原稿読取機能のみを示している。
【0029】
スキャナ読取部32は、CCDラインイメージセンサ20の読取動作を行う。
【0030】
操作表示部33は、画像読取装置1をユーザが操作するための操作キーおよびユーザに情報を提示する際の表示装置などを備える。
【0031】
主制御部31は、画像読取装置1の各部の動作の制御を行う。主制御部31は、CPU501を有し、ROM502に格納されているプログラムに基づき、操作部33の設定に従って、自動原稿搬送装置制御部101、スキャナ読取部32、外部I/F506を制御する。また、主制御部31は、同様に、自動原稿搬送装置角度検出センサ103による開閉角の情報に基づいて自動原稿搬送装置開閉制御部201を制御する。
【0032】
自動原稿搬送装置制御部101は自動原稿搬送装置1aを制御する。
【0033】
自動原稿搬送装置開閉制御部201は自動原稿搬送装置1aの自動開閉動作を制御する。
【0034】
ROM502には、画像読取装置1、および画像形成装置の制御に必要なプログラムの他に、自動原稿搬送装置1aの自動開閉動作を制御する際に必要となる搬送原稿のサイズや向きに合わせた所定の角度情報θp、およびゴミ(又は汚れ)検出位置(主走査方向の位置)に合わせた所定の角度情報θgのデータ、またゴミ(又は汚れ)に対する清掃要否を判定するために基準値(又は設定値)が格納されている。
【0035】
RAM503は、制御データを一時的に保持する領域や制御に伴う演算の作業領域として用いられる。
【0036】
外部I/F506は、外部装置(コンピュータ等)507からのインターフェイスであり、プリントデータを画像に展開して主制御部31へ出力する。
【0037】
<スキャナ読取部32の構成例>
図3は、スキャナ読取部32の構成例を示す図である。
【0038】
CCDドライバ32bは、CCDラインイメージセンサ20の読取動作を制御する。
【0039】
CCDラインイメージセンサ20から読み出された読み出し信号は、アナログ処理部32cに加えられる。
【0040】
アナログ処理部32cは、所定のアナログ処理を行う。アナログ処理部32cによる処理結果は、アナログ/デジタル変換器32dに加えられる。
【0041】
アナログ/デジタル変換器32dは、アナログ処理部32cから出力される1ライン分の読取信号を1画素毎にサンプリングして、おのおのの画素のアナログ信号を対応する桁数のデジタル信号へ変換する。アナログ/デジタル変換器32dは、この変換された信号を出力し、この出力された出力信号は、画像処理部32eおよびゴミ検出処理部32fに出力される。
【0042】
画像処理部32eは、入力されるデジタル信号を用いて、所定の画像処理を行う。画像処理部32eは、所定の画像処理したデジタル信号を出力し、この出力された出力信号は、画像読取デジタル信号PPとして、次段の装置に出力される。
【0043】
ゴミ検出処理部32fは、入力されるデジタル信号の画像データの出力値に基づいて、読取画像データ中にゴミ(又は汚れ)に起因するものがあるかどうかを判定処理する。
【0044】
清掃要否判定部32gは、ゴミ検出処理部32fにより、ゴミ(又は汚れ)と判定されたときに、ゴミ(又は汚れ)がコンタクトガラスの清掃を行う必要があるレベルなのかを所定の判定基準値(又は設定値)と比較して判定し、その判定信号DTを、主制御部31に出力する。
【0045】
<操作表示部33の構成例>
図4は、操作表示部33の構成例を示す図である。
【0046】
スタートキー33aは、原稿読取動作の開始を操作入力するためのものである。
【0047】
ストップキー33bは、原稿読取動作の停止を操作入力するためのものである。
【0048】
モードキー33c、33d、33eは、読取動作モードを設定入力するためのものである。
【0049】
液晶表示器33fは、ユーザに対する各種表示情報(例えば、エラー警告表示、読取画像の表示など)を表示出力するためのものである。
【0050】
<スジ画像の発生例>
図5は、自動原稿搬送装置1aにおけるシートスキャン型の原稿読取機能において従来から発生しているスジ画像の発生例を示す図である。
【0051】
画像形成装置(プリント装置)402は、画像読取装置1、つまり、自動原稿搬送装置1aと、図示しない画像読取ユニット1bと、を備えている。
【0052】
原稿404、404′は、自動原稿搬送装置1aによって矢印405の方向に搬送される。搬送される原稿404は、画像読取装置1のシートスキャン読取位置403において原稿走査が行われる。
【0053】
このとき、シートスキャン読取位置403上にゴミ(又は汚れ)が存在する場合、矢印407の方向に画像形成装置から出力されるプリントアウト画像406上に、スジ画像408が形成される。
【0054】
この様なスジ画像408の要因としては、画像読取装置側ではシートスキャン読取位置403に付着した紙糞、鉛筆の粉、修正液、のり等のゴミ又は汚れによる要因が考えられる。
【0055】
<画像読取装置1における処理動作例(1)>
図6は、本発明の実施形態に係る画像読取装置1における処理動作例を示す図である。
【0056】
画像読取装置1は、ユーザにより自動原稿搬送装置1aに複数枚に及ぶ原稿がセットされ、操作表示部33のスタートキー33aがユーザにより押されると(S101)、シートスキャン型の原稿読み取り動作を開始する(S102)。
【0057】
以下では、図3に示したスキャナ読取部32における原稿読み取り動作を説明する。
【0058】
CCDラインイメージセンサ20により読み取られた原稿の読取信号は、アナログ処理部32cに加えられ、アナログ処理部32cによって所定のアナログ処理が行われ、その処理結果はアナログ/デジタル変換器32dに加えられる。アナログ処理部32cから出力される1ライン分の読取信号は、1画素毎にアナログ/デジタル変換器32dによってサンプリングされ、各々の画素のアナログ信号を対応する桁数のデジタル信号へ変換されて、そのデジタル信号が出力される。アナログ/デジタル変換器32dからの出力信号は、画像データの出力値として、画像処理部32eおよびゴミ検出処理部32fに出力される。
【0059】
画像処理部32eに入力された画像データは、所定の画像処理(黒補正、シェーディング補正、カラーのCCDラインイメージセンサで読み取られた場合ではライン間補正も含む)が行われ、処理後のデータを画像読取デジタル信号として、主制御部31へ出力する。
【0060】
ゴミ検出処理部32fでは、入力されるデジタル信号の画像データの出力値に基づいて、読取画像データ中にゴミ(又は汚れ)に起因するものがあるかどうかの判定処理をシートスキャンの紙間のタイミングで行う。
【0061】
ここで、シートスキャン型の原稿読み取りジョブ中におけるゴミ(又は汚れ)を検出するタイミングについて説明する。
【0062】
図7の(A)、(B)、(C)は、原稿読取ユニット1bにおける原稿搬送状況の一例を時間別に示す図である。
【0063】
図7(A)は、矢印602の方向に搬送されている原稿601のイメージを読み取っている状態を示しており、Time1(603)の画像域を読み取っている最中である。
【0064】
次に、図7(B)は、図7(A)で読んでいた原稿601が読み取り完了した状態、Time2(604)を示している。このとき、図7(D)に示すように、自動原稿搬送装置1a側から原稿搬送完了信号612が出力される。
【0065】
図7(C)は、次の原稿607が方向605に搬送され、原稿の画先を読み込んだ状態、Time3(606)を示す。自動原稿搬送装置1a側からは画先信号(画像先端信号)613が出力される。図7(D)の原稿搬送完了信号612と画先信号613とから、原稿紙間信号614が生成される。この区間が図7(B)に示した原稿601と原稿607の紙間611に相当する。
【0066】
シートスキャン原稿読取時における原稿搬送中のゴミ(又は汚れ)検出処理は、この原稿紙間611の間に処理を行う。
【0067】
図7(E)は、画像データの出力値からゴミ(又は汚れ)として判定する方法の一例を示す図である。本実施形態では、原稿紙間611におけるゴミ(又は汚れ)が存在しないときの読み込み状態608と、ゴミ検出位置610にゴミ(又は汚れ)が存在するときの読み込み状態609との間で、生じる画像データの出力値の変化を見て、ゴミ(又は汚れ)が存在するかどうかを判定する。
【0068】
ゴミ(又は汚れ)に起因した画像データの出力値変化の一例を図8に示す。
【0069】
図8において、シートスキャン読取位置のコンタクトガラス上にゴミ(又は汚れ)が存在する場合には、原稿地肌との濃度差(又はスジ線の濃さ)に変化が生じる。それを踏まえて、ゴミ(又は汚れ)が複数存在する場合にはゴミ(又は汚れ)の数に応じて主走査方向における前記濃度差の発生箇所数に変化が見られること、またゴミ(又は汚れ)の大きさに応じて主走査方向における前記濃度差が生じている領域(又は範囲)に変化が見られることを利用して、ゴミ(又は汚れ)として判定処理することが可能である。
【0070】
そして、画像読取装置1は、原稿紙間611時に、ゴミ検出処理部32fにおいて、ゴミ(又は汚れ)が存在すると判定された場合には(S103)、清掃要否判定部32gにおいて、検出された画像データの出力値の変化を所定の判定基準値(又は設定値)と比較する(S104)。
【0071】
比較の結果、検出された画像データの出力値の変化が所定の判定基準値(又は設定値)を超えている場合は(S104、Yes)、シートスキャン読取部のコンタクトガラスに存在するゴミ(又は汚れ)を清掃する必要があると判定し、判定信号DTを主制御部31へ出力する。
【0072】
比較の結果、検出された画像データの出力値の変化が所定の判定基準値(又は設定値)を超えていない場合は(S104、No)、ステップS103の前フローに戻り、再び紙間611時のタイミングでゴミ(又は汚れ)の検出を監視する。
【0073】
なお、清掃要否の判定基準値(又は設定値)は、予め画像読取装置の初期設定時に図2のROM502に格納されたデータをRAM503に呼び出した後、ゴミ検出処理部32fへとセットされるようにすると良い。
【0074】
主制御部31は、判定信号DTが入力されると、自動原稿搬送装置制御部101に停止信号を送り、自動原稿搬送装置1aの動作を停止する(S105)。ここで、図6に示した処理動作例では、ゴミ(又は汚れ)を検知した原稿の読取画像を無効化する。必要に応じて、ユーザは、コンタクトガラスの清掃後に再度原稿を自動原稿搬送装置1aにセットして、S101からスタートする。
【0075】
ステップS105の処理後に、主制御部31は、操作表示部33の液晶表示器33f、又は外部I/F506を介して外部装置(コンピュータ等)507の表示部にゴミ(又は汚れ)の清掃を促すメッセージを表示することにより、ユーザに警告報知する(S106)。
【0076】
ここで、図6に示す処理動作例では、清掃するために自動原稿搬送装置1aにセットされている原稿の除去を指示するメッセージも合わせて液晶表示器33f上に表示し、原稿セットセンサ104からの入力を監視する待機状態へと移行する(S107)。
【0077】
ユーザにより原稿が取り除かれたことを原稿セットセンサ104で検知すると、主制御部31は、自動原稿搬送装置開閉制御部201に対し、自動原稿搬送装置1aが所定の角度まで開く制御指令の信号を送り、指令を受けた自動原稿搬前記開閉制御部201は自動原稿搬送装置開閉モータ202を開く際の目標角度に到達するまで駆動する(S108)。駆動中において、開閉制御部201は、自動原稿搬送装置角度検出センサ203からの角度情報により自動原稿搬送装置1aの角度を監視している。
【0078】
目標角度に到達したときは前記開閉モータ202の駆動を停止し、シートスキャン原稿読取のジョブを終了する(S109)。
【0079】
このように、イメージセンサで読み取った原稿の画像データからゴミを検出し、ゴミの検出結果から清掃の要否を判定し、清掃が必要と判断されたときに、自動で自動原稿搬送装置を開閉することで、原稿読取ガラスの清掃工程を減らすことができ、清掃時のユーザ負担を軽減することが可能となる。
【0080】
また、このように、ゴミの検出結果により清掃が必要なレベルと判定されたときに、ユーザに清掃を促す警告を報知することで、ユーザは清掃を適切なタイミングで実施することが可能となる。
【0081】
<画像読取装置1における処理動作例(2)>
図9は、本発明の実施形態に係る画像読取装置1における別の処理動作例を示す図である。図9に示す処理動作例は、図6に示した処理動作例に、いくつかの処理動作を加えた処理動作例である。
【0082】
ユーザにより自動原稿搬送装置1aに複数枚に及ぶ原稿がセットされ、操作表示部33のスタートキー33aがユーザにより押される(S201)と、主制御部31は、自動原稿搬送装置開閉検知センサ105からの検知情報と、自動原稿搬送装置角度検出センサ203からの角度情報と、に基づき、自動原稿搬送装置1aの開閉状態を判定する(S202)。
【0083】
主制御部31は、自動原稿搬送装置1aが開状態であると判定したとき(S102、No)、自動原稿搬送装置開閉制御部201に対して自動原稿搬送装置1aを閉じる制御指令の信号を送る。指令を受けた自動原稿搬前記開閉制御部201は、自動原稿搬送装置開閉モータ202を閉じる際の目標角度まで駆動する(S203)。開閉制御部201は駆動中において、開閉検知センサ105からの検知情報と、前記角度検出センサ203からの角度情報により自動原稿搬送装置1aの角度を監視し、閉状態の位置に到達したときは前記開閉モータ202の駆動を停止する。前記開閉モータ202の駆動を停止した後に、シートスキャン型の原稿読み取り動作が開始される(S204)。
【0084】
ステップS202において、主制御部31は、自動原稿搬送装置1aが閉状態であると判定したときはステップS204のフローへと移行する。
【0085】
上述した処理動作により、原稿を読み取り、ゴミ(又は汚れ)の判定を行う。
【0086】
そして、画像読取装置1は、原稿紙間611時に、ゴミ検出処理部32fにおいて、ゴミ(又は汚れ)が存在すると判定された場合には(S205)、清掃要否判定部32gにおいて、検出された画像データの出力値の変化が所定の判定基準値(又は設定値)と比較する(S206)。
【0087】
比較の結果、検出された画像データの出力値の変化が所定の判定基準値(又は設定値)を超えている場合は(S206、Yes)、ゴミ(又は汚れ)がシートスキャン読取部のコンタクトガラスを清掃する必要があると判定し、判定信号DTを主制御部31へ出力する。
【0088】
比較の結果、検出された画像データの出力値の変化が所定の判定基準値(又は設定値)を超えていない場合は(S206、No)、ステップS205の前フローに戻り、再び紙間611時のタイミングでゴミ(又は汚れ)の検出を監視する。
【0089】
なお、清掃要否の判定基準値(又は設定値)は、予め画像読取装置の初期設定時に図2のROM502に格納されたデータをRAM503に呼び出された後、ゴミ検出処理部32fへとセットされるようにすると良い。
【0090】
主制御部31は、判定信号DTが入力されると、自動原稿搬送装置制御部101に停止信号を送り、自動原稿搬送装置1aの動作を停止する(S207)。
【0091】
このとき、操作表示部33の液晶表示器33f、又は外部I/F506を介して外部装置(コンピュータ等)507の表示部にゴミ(又は汚れ)の清掃を促すメッセージを表示して、ユーザへ警告報知する(S208)。
【0092】
ここで、図9に示す処理動作例では、ユーザの使用状況に応じて柔軟に対応するため、清掃するかどうかをユーザが判断して選択できる手段を設けており、選択のメッセージも合わせて液晶表示器33f、又は外部I/F506を介して外部装置(コンピュータ等)507の表示部に表示し、ユーザからの入力を監視する待機状態へと移行する(S209)。
【0093】
ユーザが清掃すると選択された場合(S209、Yes)、操作表示部33は、ユーザから受けた入力信号を、自動原稿搬送装置1aを開く起動信号として、主制御部31へと出力する。起動信号を受けた主制御部31は、ゴミ検出処理部32fにおいて検出されたゴミ(又は汚れ)の位置情報に応じて、自動原稿搬送装置1aを開く際に適切な所定の角度θgのデータをRAM503から呼び出し、RAM503内において制御処理用のレジスタに格納する(S210)。
【0094】
主制御部31は、原稿セットセンサ104からの検知情報に基き、自動原稿搬送装置1aにセットされている原稿の有無を判別する(S111)。
【0095】
ステップS209において、ユーザが清掃しないと選択された場合には(S209、No)、後述するステップS214のフローへと移行する。
【0096】
ステップS211にて、原稿が有ると判別された場合には(S211、Yes)、自動原稿搬送装置制御部101において、原稿長さセンサ102a又は102bにより検知した原稿の搬送方向の長さと、原稿サイズセンサ103により検知した幅方向の原稿サイズから、セットされている原稿のサイズと向きを判別し、判別した原稿の情報を主制御部31へと転送する。主制御部31は、セットされている原稿のサイズと向きに応じて、自動原稿搬送装置1aを開く際に適切な所定の角度θpのデータをRAM503から呼び出し、RAM503内においてS10にて格納されたレジスタとは別の制御処理用のレジスタに格納する(S212)。
【0097】
ステップS212にて制御処理用のレジスタに格納された角度θpのデータを自動原稿搬送装置開閉制御部201へと転送し、自動で開く制御動作の目標角度として設定する(S213)。
【0098】
ステップS211にて原稿がないと判別された場合には(S211、No)、ステップS210にて制御処理用のレジスタに格納された角度θgのデータを前記開閉制御部201へと転送し、自動で開く制御動作の目標角度として設定する(S214)。
【0099】
ここで、搬送原稿のサイズや向きに合わせた所定の角度情報θpと、ゴミ(又は汚れ)の検出位置(主走査方向の位置)に合わせた所定の角度情報θgについて説明する。
【0100】
角度情報θpは、原稿がある場合において原稿を落とさずに自動原稿搬送装置1aを開くことができる既定値である。
【0101】
図11は自動原稿搬送装置1aに原稿PPをセットした状態を上面から見た図である。
【0102】
角度情報θpを必要とする理由は、原稿台2に原稿(PP)をセットして自動原稿搬送装置1aを開いた際、原稿のサイズ(面積)が大きい方が原稿台2からズレ落ちる可能性が高い。そこで、例えば、A3サイズ(297×420mm)は、A4サイズ(210×297mm)よりも大きいので、A3サイズの原稿がセットされているときは、自動原稿搬送装置1aを開く際の角度θpを、A4サイズの原稿がセットされているときよりも小さくなる。
【0103】
また、図11に示すように、原稿の向きによって開閉の回転中心から見た原稿の重心位置が変わるので、原稿の落ちやすさも変わってくる。そこで、例えば、A4ヨコにセットした場合は、A4タテにした場合よりも原稿の重心が開閉の回転軸から見て遠くに位置するので、原稿がA4ヨコにセットされたときの自動原稿搬送装置1aを開く際の角度θpは、A4タテにセットされた場合よりも小さくなる。
【0104】
また、原稿のサイズと向きによる違いは、原稿が大量に及ぶ場合は、枚数の重なりが加わることで顕著となり、原稿台2にセットされた原稿の積載状態は余計に不安定となる。
前記の相互関係から原稿のサイズ、及び向きに応じた適切な角度を既定したものを角度情報θpとしている。
【0105】
一方で、角度情報θgは、自動原稿搬送装置1aを開く角度を清掃するに際して必要最小限に抑えた既定値である。この角度情報θgの大きさは、ゴミ(又は汚れ)の検出位置(主走査方向の位置)に基づいて決められる。この角度を、必要最小限に抑えることで、清掃できるまでの自動開動作時の待ち時間についても必要最小限に抑えることが可能となる。このため、ユーザの不快感を必要以上に与えることがない。
【0106】
なお、角度情報θgとθpとは、予め画像読取装置の初期設定時に図2のROM502に格納されたデータをRAM503に呼び出されるようにすると良い。
【0107】
ステップS213又はステップS214にて、目標角度が自動原稿搬送装置開閉制御部201に設定された後、主制御部31は、自動原稿搬送装置開閉制御部201に対して自動原稿搬送装置1aが所定の角度θg又はθpまで開く制御指令の信号を送り、指令を受けた自動原稿搬前記開閉制御部201は、自動原稿搬送装置開閉モータ202を目標角度に到達するまで駆動する(S214)。駆動中において開閉制御部201は、自動原稿搬送装置角度検出センサ203からの角度情報により自動原稿搬送装置1aの角度を監視している。目標角度に到達したときは開閉モータ202の駆動を停止する。
【0108】
開閉モータ202の駆動を停止させた後、主制御部31は、操作表示部33の液晶表示器33f、又は外部I/F506を介して外部装置(コンピュータ等)507の表示部にS205にてゴミ(又は汚れ)を検出した原稿の読取画像をプレビュー表示する(S215)。
【0109】
ここで、図9に示す処理動作例では、ユーザの使用状況に応じて柔軟に対応するため、S215にてプレビュー表示された画像データを有効にするかどうかをユーザが判断して選択できる手段を設けており、ユーザからの入力を監視する待機状態へと移行する(S216)。
【0110】
S216において、ユーザが読取画像を有効にすると選択された場合(S216、Yes)、シートスキャン原稿読取のジョブを終了する(S217)。
【0111】
有効にしないと選択された場合には(S216、No)、原稿の読取画像を無効化してS202のフローに戻り、自動原稿搬送装置1aを閉じる制御処理へと移行する。
【0112】
このように、ゴミを検出したときに、読み取り中の原稿のサイズ、又は原稿の向きに応じて原稿搬送装置を開く角度を制御することで、原稿を落とさずに原稿搬送装置を開くことが可能となる。
【0113】
また、主走査方向での画像データからゴミの位置を検出し、検出したゴミの位置に応じて原稿搬送装置を開く角度を制御することで、開いて清掃できるまでの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0114】
また、ゴミを検出した原稿の画像データについて有効にするか否かの選択を行えることで、紙とトナーの無駄な消費を未然に防ぐことが可能となる。
【0115】
また、本実施形態では、地肌との濃度差(又はスジ線の濃さ)、およびゴミの数(又はスジの数)、ゴミ(又は汚れ)の大きさ(又は主走査方向での領域)を基準とし、清掃するレベルを適切に判断することが可能となる。
【0116】
上述した実施形態における処理動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0117】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0118】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0119】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0120】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0121】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0122】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【0123】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0124】
また、本発明における画像読取装置は、原稿のサイズと向きとを検出する第2の検出手段をさらに有し、前記開閉手段により前記搬送装置を開く角度は、前記第2の検出手段により検出された原稿のサイズと向きとに基づいた角度であるようにしても良い。
【0125】
また、本発明における画像読取装置は、前記第1の検出手段は、主走査方向でのゴミの位置も検出し、前記開閉手段により前記搬送装置を開く角度は、前記検出されたゴミの位置に基づいた角度であるようにしても良い。
【0126】
また、本発明における画像読取装置は、前記判定手段により清掃が必要であると判定されたときに、ユーザに清掃を促す警告を報知する表示手段をさらに有するようにしても良い。
【0127】
また、本発明における画像読取装置は、前記第1の検出手段によりゴミが検出された原稿から読み取られたデータを有効にするのかの選択をユーザから受ける選択手段をさらに有するようにしても良い。
【0128】
また、本発明における画像読取装置は、前記判定手段は、前記検出されたゴミと地肌との濃度差と、当該検出されたゴミの数と、当該検出されたゴミの大きさと、に基づいて、清掃が必要であるのかを判定するようにしても良い。
【符号の説明】
【0129】
1 画像読取装置
1a 自動原稿搬送装置
1b 画像読取ユニット
10 コンタクトガラス
20 イメージセンサ
32 スキャナ読取部
32f ゴミ検出処理部
33 操作表示部
102a、b 原稿長さセンサ
103 原稿サイズセンサ
202 自動原稿搬送装置制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0130】
【特許文献1】特開2007−104444号公報
【特許文献2】特開2008−227889号公報
【特許文献3】特開2006−50225号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
読取位置にある原稿を読み取る読取手段と、
原稿を前記読取位置に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置を開閉する開閉手段と、
前記読取位置に存在するゴミを検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段によりゴミが検出されたときに、清掃が必要であるのかを判定する判定手段と、を有し、
前記開閉手段は、
前記判定手段により清掃が必要であると判定されたときに、前記搬送装置を開くことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
原稿のサイズと向きとを検出する第2の検出手段をさらに有し、
前記開閉手段により前記搬送装置を開く角度は、
前記第2の検出手段により検出された原稿のサイズと向きとに基づいた角度であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記第1の検出手段は、
主走査方向でのゴミの位置も検出し、
前記開閉手段により前記搬送装置を開く角度は、
前記検出されたゴミの位置に基づいた角度であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記判定手段により清掃が必要であると判定されたときに、ユーザに清掃を促す警告を報知する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記第1の検出手段によりゴミが検出された原稿から読み取られたデータを有効にするのかの選択をユーザから受ける選択手段をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記判定手段は、
前記検出されたゴミと地肌との濃度差と、当該検出されたゴミの数と、当該検出されたゴミの大きさと、に基づいて、清掃が必要であるのかを判定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の画像読取装置を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−10248(P2012−10248A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−146245(P2010−146245)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】