説明

異なる圧力下で働く流体バルブに適用される流体調節装置

異なる圧力下で操作する主バルブからなる流体を調節するための装置であって、前記主バルブが主流の入口(112)と主流の出口(113)を有することを特徴とする装置。前記主流の入口はバルブシート(114)を備えていて、その上に主シャッターがシャッター面に対して垂直に調節されている。前記主シャッターは孔(111)を閉鎖面に有し、主シャッターの上に配置されている圧力チャンバー(110)と通じている。第二制御バルブ(105)は、前記孔を通して少量の流体を調節し、前記圧力チャンバー中に、より大きな又はより小さな圧力を生じさせ、前記主シャッターを開閉する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作自在性に優れた流体調節装置に関するものである。その装置は異なる圧力下で働く流体バルブに使用され、好ましくは少量の流体又はそれらを必要とする他のシステムで用いられる。
【背景技術】
【0002】
圧力が異なる場合に用いられる流体のための様々なバルブの中で、調節された流体により働き、流体を調節できるものに関して、本発明装置と同じ発明者S.ペレツにより(特許文献1)及び(特許文献2)に記載されている。
【0003】
S.ペレツによる(特許文献1)には、第二調節バルブに存する流体を調節する装置を備えた主バルブについて記載されている。その第二調節バルブは従来のどのようなバルブでもよく、最小の閉じられた状態と最大に開放された状態の間であらかじめ流体を調整することが可能である。これらの前記第二調節バルブは主バルブの流体を制限的にあらかじめ調節することが可能であり、どのような流体も主バルブへ向けられた後に、第二調節バルブは操作され、始めの調整された流体から、必要とされる新たな流体へと、新たな流体を形成していく。さらに、これらの装置はゼロよりわずかに大きい圧力からゼロ圧までの圧力で主バルブを操作することはできない、なぜなら、装置中の圧力が低い場合は特に、主バルブのシャッターを元に戻す力を超えなければならないからだ。
【0004】
S.ペレツによる(特許文献2)には、調節及び/又は制御する装置が取り付けられた主バルブが記載されていて、その装置は調整された流体の入り口、出口又は両方に配置されている。これらの調節された及び/又は制御された装置は、主バルブへの流体を前もって調整することを制限することができ、どのような流体も主バルブに向けられた後に、前記制御又は調整装置が、次第に始めの調節された流体から、必要とされる新たな流体へと新たな流体を形成するために操作される。さらに、これらの装置は、前記主バルブが閉じられた状態であるとき、主バルブの入り口と出口間の圧力の少ない違いから、主バルブのシャッターを元に戻す力を超えるには十分でない制御力となるため、主バルブを操作することができない。
【0005】
【特許文献1】米国特許第5,738,332号明細書
【特許文献2】米国特許第5,769,387号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、それとは反対に、非常に自在に、万能に操作でき、低い電力しか必要としない、主バルブに用いられる流体制御装置に関するものである。本発明はさらに単純なデザインで構成要素がほとんどなく、場合によっては、(0圧に近い)わずかな圧力差の下で、制御された流体で操作可能なバルブの製造を可能にし、0に近い及びわずかにマイナスの圧力下(真空)、又は高い圧力のシステムの圧力下でさえも操作することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の流体調節装置は、基本的に第二制御バルブに存在する。第二制御バルブは最小の閉じられた位置と最大の開放された位置の間に制御された少量の流体を調整し、主バルブのシャッターがダイヤフラム、プランジャ、ベロースその他の付加的な要素と共同していても、制御された流体が主バルブの圧力チャンバーの上及び主バルブの主シャッターの上で働くことができる。
【0008】
本発明の流体調節装置のための制御は、多くは制御下の瞬時の方法で主バルブの流体を調節することを可能にする。これらの装置は、この場合十分な、コマンドの最初のアクションを中断した場合、バルブを閉じた状態にするためにコマンドのさらなるアクションを必要とするタイプのバルブに適用されるのみならず、バルブを閉じた状態にするためにコマンドのさらなるアクションを必要としないタイプのバルブにも適用される。これらのバルブは「自動閉鎖バルブ」と呼ぶことにする。一部の工業的な適用において、「自動最大開放バルブ」が必要である、つまり、中間の流体を調節するために適用されるコマンドのアクションが中断する場合、バルブは完全に解放され、「自動閉鎖バルブ」の装置に適用される単純なバリエーションに由来する。以下に説明する。
【0009】
その配置から、これらの流体調節装置は、従来技術の他の装置に必要とされる操作電力によって操作される。
本発明の前記流体調節装置は、共同した、又は独立したどのような主バルブにも適用することができる:
(a)制御された少量の流体によって統制された異なる圧力で操作される;
(b)どのような方向にでも形にでもデザインされた主流の入口と出口を有する
(c)主バルブの圧力チャンバーへの制御された流体のためのどのような種類の入口も有する:(c1)上流から主バルブの内側を通過する、又は(c2)直接上流からすでに操作されている主バルブの外側を通る;
(d)外側に注ぐ制御された流体のためのどのような種類の出口も有する:(d1)下流の主バルブの内側を通過して、又は(d2)下流の主バルブから吐き出し管を通過する。
(e)プランジャ手段、ダイヤフラム手段、ベロース手段又は主シャッターを軸方向に置換する容積可変の品質の優れた圧力チャンバーのようなその他の手段と共同する主バルブのシャッターを有する。
【0010】
本発明の手段は、例えば水の制御のためのフリーハンドシステムなど、環境を守るために興味深い製品を発展させ、個人でのクリーニング、洗濯、食料の準備、商業的、工業的な用途等に使用することができる、水の節約は40%又はそれ以上まで達し、下水の汚染を減少させ、下水処理のコストを削減する。本発明の装置によって、製造される他の製品は、従来品に較べ非常にサイズが縮小化された圧力ガバナー;安全バルブ;ソレノイドバルブ;自動灌漑システムなどである。
【0011】
主バルブ1は、異なる圧力下で操作するバルブであって、主流の入口112と主流の出口113を有する。主流の入口112は、その上にシャッター平面に垂直方向、「軸方向」とする、に移動するように調整された主シャッター100を有するバルブシート114を備える。前記シャッター面に、主シャッター100は孔111を有し、主流を入口112から入れ、圧力チャンバー110へと入れる。
【0012】
圧力チャンバーは110は主シャッター100の上に存在して、シャッター100に囲まれ可変の体積をとり、ダイヤフラム101は主シャッター100の輪郭から、実質上堅くシャッター100の上に軸方向に分離して存在する上方領域の160まで、外側へと放射状に広がり、ダイヤフラム101の端は、上方領域の160の端と、密に継ぎ合わされている。
【0013】
この第一様式によると、本発明の装置は、直接に及び間接に主シャッターと結びつく手段にあり、前記手段は、その両端が開かれ、その底部は主シャッター100の中心に接合した中空の軸方向の管104にあり、主流が永続的に入口112から補給され、孔111を通過し中空の軸方向の管104の内側の中空に入る。
【0014】
中空の軸方向の管104の上方の端は、圧力チャンバー中の厳密な比率を保つための密閉手段115がある頂上の孔を通って上方領域160を突き抜けている。このことは、言い換えると、中空の軸方向のステム104の軸方向の自由な移動を可能としている。密閉手段115の上方に調整流121を放出する1以上のホースが存在し、調整流を外に放出する。
【0015】
中空の軸方向のステム104は、主シャッター100が開放状態の端にあるときでも前記開口部108から主流が漏れることを防止するため、上方領域160の底によって定められる面の下に圧力チャンバー110への開口部108を有する。
【0016】
中空の軸方向の管104の上方の端は、第二制御バルブシート106を定める。前記バルブシートは、前記第二制御バルブ106の端の上に軸方向に配置される軸方向の制御ステム103の下端に位置する第二制御バルブのシャッター105によって阻止される、しかしこの阻止は、ステム又はレバーの角移動又は主バルブの軸方向の軸に平行になされるが、第二制御バルブのシート106に対する第二制御バルブのシャッター105によって阻止される。
【0017】
主シャッター100の孔部分111の領域は、第二制御バルブのシート106の開口部よりも下に位置する。その結果第二制御バルブ102によって制御された最大の放出が行なわれるとき、圧力チャンバー100の全体的な減圧が達成される。
【0018】
図1に示すように、制御ステム103において負の閉鎖力109を維持するため、第二制御バルブのシャッター105は、第二制御バルブシート106の流れの出口を閉じる。この状況の下、主流の入口112から入った主流の一部が、調整流111の入口の孔を通過して、そこから孔108を通過して圧力チャンバー110に注ぐ。第二制御バルブシート106の出口が閉じられているので、圧力チャンバー110中の内圧が上昇し、負の閉鎖力118をダイヤフラム101及び主シャッター100の上部の上にかけ、それにデザインの特長のダイヤフラム101の負の回復力が加えられる。このような状況下、負の力の付加は、主バルブ1の主シャッター100の下の領域で生じ、主流112の入口を通って入る流れの圧力によって生ずる、正の開放力117よりも大きく、図1に示すように、閉鎖シート114に関して主シャッター100が閉じられた状態に保つようにする。この状態において、ダイヤフラム101の下方領域であって、下流の主流113の出口と通じているものが、上向きの圧力よりも低い圧力にさらされ、主バルブ1を閉じることになる。
【0019】
バルブ1を常時閉じたバルブとするためには、軸方向の制御ステム103が低い位置の端に保たれていなければならない、すなわち、第二制御バルブのシャッター105が第二制御バルブシート106が開くのを封鎖することになる。このことは、ステムを留める手段、例えばスプリング、スレッド、台尻等によって達成されうる。
【0020】
開放のための正の制御力119を軸方向の制御ステム103適用することによって、図2に示すように第二制御バルブのシャッター105をバルブシート106から分離する。調整流の放出が、第二制御バルブシート106の孔を通して行なわれる、その孔を通して流れの一部は、圧力チャンバー110へと放たれ、そこから中空の軸方向のステム104へと孔108を通過して進み、圧力チャンバー110の圧力が減圧されて、その結果、負の閉鎖力118も減少し、主シャッター100の軸方向の移動を生じる。そして主流の入口112から主流の出口113へと主流を一定量流出するために、バルブシート114は、封鎖されていない。プリセット流の通過状態を維持するために、制御ステム103プリセット位置に保たれている必要がある。
【0021】
主流の中間物が得られると、それはゼロ以上で最大流以下であって、中空の軸方向のステム104の上方の端は第二制御バルブのシャッター105に接触しないで、主シャッター100が閉じられた状態と最大に開かれた状態の中間の位置である軸方向移動の位置にある。しかし、この中空の軸方向のステム104の位置は、「浮遊位置」と名づけることができ、第一印象で思う通り、安定したものでない。実際、この「浮遊」状態において、主入口112を通過した主流のほとんどが、開放されたバルブシート114を通過して、最初に主出口113にバイパスされる、そうして、圧力チャンバー110へ入ってくる流れと出て行く流れが変化する傾向がある。
【0022】
この変化は、中空の軸方向のステム104の軸方向の移動とそれに伴う主シャッター100の移動のフィードバック現象によるものである。この圧力チャンバー110中の圧力の連続的な減少又は増加によるフィードバックは、第二バルブシート106(代わりに軸方向に移動した)と第二制御バルブ105(ここで述べられた状態に固定された)の間の開口から放出される流れの相違から生じるものである。こうして、第一の状態(主流の中間物を放出する状態)において、圧力チャンバー110中の圧力は減少し、中空の軸方向のステム104に近づき、除かれる調整流を減少させる第二制御バルブのシャッター105へ向かう、そこに入ってくる流れが前述の中空の軸方向のステム104の代わりの移動(及びそれに伴う主シャッター100の移動)の変化の影響を受けないので、こうして圧力チャンバー110中の圧力が増加する、。これらの代わりの移動は、主流が通過する区分と調整流の放出区分間(比率1000:1)に存在する大きな相違により、また、ダイヤフラム101のひずみ及び主シャッター100の慣性により生ずる相殺する動きにより、素早く相殺される。
【0023】
図3及び図4は、主なる入口212と主なる出口213を備えた主バルブ2からなる本発明装置の第一様式の第一改良型を示す。この改良型は、プランジャタイプであって、軸方向のシリンダー空洞262において軸方向に移動する主シャッター200を含む。主シャッター200の低い方の面が、主バルブシート214に対して封鎖を行なう。主シャッター200は、調整流211の入口となる中心の孔を有し、その上方の端に、軸方向のシリンダー空洞262と接触して密閉するシーリング端261を有し、こうして範囲を決められた圧力チャンバー210は、軸方向のシリンダー空洞262の間の体積であり、主シャッター200の上面と軸方向のシリンダー空洞262の上面の間である。主シャッター200の上面は、図1及び図2の改良型に関連して述べたように、結びついた中空の軸方向のステム204を有する。そのため、その中空の軸方向のステムは低い位置に開口208を有し、その上端は軸方向のシリンダー空洞の上面を越えて突き出している。この制御バルブシート206は、制御レバー203中の制御バルブのシャッター205を通じて閉じられる。
【0024】
この改良型の操作は、実質的に図1及び図2の型で述べたものと類似している。しかしながら、主シャッター200がプランジャタイプであるため、この第二の改良型は、すでに構造的な観点から説明した第一の型よりも単純である。さらに、第二制御バルブのシャッター205の操作はレバー203によって行なわれるものであるから、図1及び図2のバージョンのように、直接の作用によって適用されるべきものに実質的に異なる規模の制御力を適用することは可能である。
【0025】
図5は、本発明装置の第一の様式の第二改良型であって主バルブ3に内蔵されている。この改良型は、図1及び図2の改良型と異なり、第二制御バルブ302が圧力チャンバー310の内側にあり、主シャッター300、ダイヤフラム301及び上部領域360によって範囲を定められている。この配置において、調整流は主入口312から入り、ダイヤフラム301中に存在する調整流311のための入口孔を越えて、圧力チャンバー310に入る。前記圧力チャンバー310は、シャッター305が前記第二バルブシート306から離れているときに、調整流を第二バルブシート306の開口を通過させ、主出口313に放出する。そしてそこから調整流は、調整流321を放出するための主シャッター300の中心に存在する開口を通過し、主出口313に放出される。軸方向の制御ステム303は、その低い端に第二バルブシャッター305が存在し、境界面で働くブレーキ手段330と結びつく。
【0026】
ブレーキ手段330は受動的であっても、能動的であってもよい、つまり、接触部における抵抗を増加させる要素又は軸方向の制御ステム303の移動を制御するスレッドであってもよく、そのため、軸方向の制御ステム303が移動するためには余分な制御力が必要となる。そうでなければ、それらは外部から働く(能動的な)手段であってもよい、例えば留めるコーン、カムなどである。
【0027】
この改良型の操作はすでに述べた改良型と実質的に似ている。
【0028】
図6は、本発明装置の第一の様式の第三改良型が主バルブ4に内蔵された図であり、、開放された状態で描かれている。この改良型においては、図1及び図2の型と相違して、調整流421を放出するための放出孔が、パイプ469によって主出口413へと下向きに通じている。軸方向の制御ステム403はスプリング450によってバルブ開けられた端の位置にとどまっている。
【0029】
この改良型と図1及び図2との実質的な違いは、この第三改良型が自動バルブを定めている点にある。つまり中間流を規定し又はバルブを閉じるために軸方向の制御ステム403に与えられる制御力が中断する度に、スプリング450はステム403を移動させ、第二制御バルブのシャッター405を第二バルブシート406から分離させながら、バルブ4を開ける。
【0030】
図7は本発明装置の第一の様式の第四改良型が主バルブ4に内蔵された図であり、閉じた状態で描かれている。この改良型においては、図6の改良型と異なり、主バルブ5の圧力チャンバー510への調整流511の入口が、パイプ568によって主流の入り口512の上向きに通じている。軸方向の制御ステム503は、スプリング550によって閉じられたバルブの端の位置にとどまっている。
【0031】
この改良型と図6の実質的な違いは、第四改良型が自動バルブを定めている点にある。つまり中間流を規定し又はバルブを開けるために軸方向の制御ステム503に与えられる制御力が中断する度に、スプリング550はステム503をバルブが閉じる方に移動させ、制御バルブのシャッター505を第二バルブシート506に近づけながら、図1及び図2に関して詳述したのと同様にバルブ4を閉じる。
【0032】
図8は本発明装置の第二の様式が主バルブ6に内蔵されたものであり、閉じた状態で描かれている。この第二の様式においては、先に述べた様式のどのような型にも類似せず、第二制御バルブ602は、管状の外部のステム622からなり、軸方向の制御ステム603は実質的に管状のステム622と同心円をなし、制御ステム603の低い端を含む一部が管状のステム622の内側にあるように配置され、制御ステム603の上部の端を含む一部が、管状のステム622の外側にあるように配置されている。制御ステム603は、密閉手段623を通して滑り、密閉されるように、管状ステム622の内側に保持されている。さらに、制御ステム603は制御ステム603を極端な位置、ここで示されている様式においては、自動的に閉じられた位置である、に保つスプリング650によって管状ステム622と関連づけられている。この改良型のわかりやすい態様は、スプリング650が制御ステム603を自動的に極端な開放した位置で保持しているものである。
【0033】
管状ステムの低い端は、孔611を有する主シャッター600に、前述の図1及び図2の様式と同様に関連づけられ、圧力チャンバー610に通じる開口608を有する。管状ステム622の下方の端と、開口608の上において、第二バルブシート606は共同しており、第二バルブ605と共同して、制御ステム603の下方の端に共同して配置されている。管状ステム622中で、シート606と密閉手段623の間で、放出口が調整流621のために規定されており、そうして調整流は圧力チャンバー610に流れ出ない。
【0034】
管状ステム622は、一対の外部の密閉手段615を有し、その外部の密閉手段615の1つが、圧力チャンバー610を調整流の放出621から分離し、もう一方の外部密閉手段615が周囲から調整流の放出を分離する。放出は下向きに放出される出口パイプ669を通じてのみ放出されるからである。
【0035】
この様式のバルブ6は自動バルブであって、図7のバルブの操作と実質的に類似している。この手段は、中間の流れを定めるためまたはバルブを開けるために、軸方向の制御ステム603におよぶ制御力が中断する度に、スプリング650はステム603をバルブが閉じる方向に移動させる。こうして、制御バルブ605のシャッターを、コントロールバルブシート606に対し閉じるようにして、孔611を通過して入った流体圧力により圧力チャンバー610中の圧力を増加させることにより、バルブ6を閉じる。
【0036】
図9は主バルブ7からなる本発明装置の第三の様式を示す。本図は閉じられた状態で示されている。第一様式の多くの改良型と異なり、この第三様式は軸方向の制御ステム703が、「限定された浮遊状態」で、制限手段724を通過して中空のステム704に接合している。制限手段724は中空のステム704の上部の必須の部分である、そしてデザインによってあらかじめ決められた軸方向の範囲内において、軸方向の制御ステム703を滑る状態で保持している。この説明において、「限定された浮遊状態」という表現は、軸方向の制御ステムが、機械的な接触により中空ステム704が引っ張られることのない範囲内で移動する事実を示し、前記範囲を超えて、軸方向の制御ステム703は、制限手段724によって中空ステム704を引っ張る。
【0037】
制限手段724によって生じる機械的な結合は、主流の入口712と主流の出口713の間の圧力差が非常に小さく、圧力差が0に近いとき、非常に役に立つ、なぜなら小さな圧力差で決められた正の開放力が、ダイヤフラム701の負の返還力に逆らうのに十分でないからである。この状態において、ダイヤフラム701の上部表面で生じた力(負の力)は、シャッター700の下部表面で生じた力(正の力)より大きい。その結果、ステムが限定された浮遊領域で移動することにより、圧力チャンバーが放出されても、前記の生じた負の力は主シャッター700を閉じた状態に保ち、軸方向の制御ステムは、制限手段724を通して中空ステム704を引っ張るまで移動させられ、さらに軸方向のステム703が移動することに依存した開放状態まで、シャッター700を開放することが可能である。こうして、主バルブをネットワークにおける、下流の圧力よりわずかに大きい圧力およびわずかに負の圧力又は高い圧力といったどんな圧力下でも操作可能とする。
【0038】
図10は、主バルブ8からなる本発明装置の第四の様式を示す。本図は閉じられた状態で示されている。第二様式と異なり(図8)、この第四様式においては、軸方向の制御ステム803が、前述の様式で述べた「限定された浮遊状態」で制限手段824を通過して管状のステム822に結合している。制限手段824は管状のステム822の下部の必須の部分であり、そしてデザインによってあらかじめ決められた軸方向の範囲内において、軸方向の制御ステム703を滑る状態で保持している。この機械的結合824は、図9の第三様式と等価な手段と類似する方法により、ダイヤフラム801の回復力に逆らうことを可能とする、そうして0圧に近い少ない圧力差であっても、調整された方法でバルブの開放を制御する。
【0039】
図11は、主バルブ9に結びついた本発明の第五様式を示す。本図は閉じられた状態で示されている。このバルブの操作は、自動閉鎖バルブであることを除いて、図6のバルブについて述べたのと類似している。なぜなら、開放力が軸方向のステム903の操作を止めると、スプリング950の動作によりバルブは閉鎖するからである。この第五様式において、ダイヤフラム901は、同じ方向つまり、ダイヤフラム901の返還力と反対の方向に持ち上げる力を有する。またその力はダイヤフラム901の返還力と等しいか大きい。この場合、前記の持ち上げる力は、主シャッター900と直接結びついた持ち上げスプリング925によるものである。持ち上げスプリング925は、圧力チャンバー910の上部領域960の内部に固定された下部の支持体を有し、主シャッター900の中心部の上部に結びついた動的結合における他の支持体を有する。圧力差が低い又は高いどのような場合であっても制御ステム903がバルブ9を開けるために作動するとき、持ち上げスプリングはダイヤフラム901の返還力を不可能とすることは、制御ステム903によって定められた割合で、主シャッター900をそのシート914から持ち上げることを可能とし、主バルブをネットワークの下流の圧力よりわずかに高く、わずかに低い圧力又は高い圧力を含むいずれの圧力でも操作可能とする。
【0040】
図12は、本発明の第六様式を示すものであって、主バルブ10の必須部分であって、閉じられた状態で示されている。この第六様式において、主バルブ10の圧力チャンバー1010の内部圧力の制御が、間接的に圧力チャンバー1010に結合した第二制御バルブ1002によって制御されている。前記第二制御バルブ1002は圧力チャンバー1010に据え付けられていてもよく、上にあってもよく、又はパイプ1068のリモート状態であってもよい。そしてパイプ1069によって制御されるバルブの下流の調整流を放出する。主シャッター1000はその中心部に調整流をいれるための入口1011を有する、その入口は主流の入口1012によって、圧力チャンバー1010と通じている。この第二制御バルブ1002は、自動開放、自動閉鎖、制御ステム、ブレーキを通じて留められた制御ステム又はすでに述べたフリー制御ステムといった制御ドライブを有していてもよい。
【0041】
開放、閉鎖の制御又は流体の調整は、第二制御バルブ1002を調整する、言い換えれば制御され安定した方法で圧力チャンバー1010の内圧を制御する調整流の速度に直接的に関連する。この様式は、低い圧力により主バルブ10の操作をすることを可能としない、なぜなら、低圧力の流体の場合におけるダイヤフラム1001の返還力に逆らうことを可能とする手段を持たないからである。
【0042】
図13は、主バルブ11に内蔵された本発明装置の第七の様式を示す。本図は閉じられた状態で示されている。この第七様式において、図12の様式と実質的に類似するが、軸方向の制御ステム1103は、主シャッター1100の上部の面の中心に固定され、密閉手段1115を備えた上部領域1160を通過して外に突き出している。軸方向の制御ステム1103は、調整流をいれるための開口1111を圧力チャンバー1110と結びつける開口1108を下端に有する。主バルブ11の圧力チャンバー1110の内圧調整は、間接的に、圧力チャンバー1110に接続している第二制御バルブ1102によって制御されている。前記第二制御バルブ1102は圧力チャンバーの上に据え付けられていてもよく、上にあってもよく、又はリモート状態であってもよい。第二制御バルブ1102は、最小の閉じられた状態と最大のあらかじめ開放された状態の間で、申し分のない、段階的で一定の調整が可能な従来のどのようなバルブでもよい。このバルブは、自動開放、自動閉鎖、ブレーキを通して留められた制御ステム又はすでに述べたフリー制御ステムといった制御ドライブを有していてもよい。
【0043】
開放、閉鎖の制御又は流体の調整は、第二制御バルブ1102を調整する調整流の速度に直接的に関連する、言い換えれば調整された安定した方法で圧力チャンバー1110の内圧を制御する。この様式は低い圧力で主バルブ11を操作することを可能にする。これに対し、軸方向の制御ステム1103は独立して及び第二制御バルブ1102とともに作動させられるべきであり、流体圧力が主バルブのシャッター11の返還力を超えるとき、軸方向の制御ステム1103を作動させることは必須でない。
【0044】
本発明は、好ましい7つの様式に基づいて説明されてきた、それらの様式においては、その構成部分のいくつかが異なった組み合わせが検討されており、最小の閉じられた状態と最大のあらかじめ開放された状態の間で、申し分のない、段階的で一定の調整が可能であり、自動開放、自動閉鎖、ブレーキを通して留められた制御ステム又はフリー制御ステムといった制御ドライブを有していてもよく、閉じた状態と開放した状態の間を自由に動き、開放、閉鎖及び主流を安定した状態に調整する操作を主バルブで行うために適応性のある方法で、どのような中間の位置もとることができる。
【0045】
前記装置を作動するために、これらの第二制御バルブは、主バルブの圧力チャンバーの内圧を調整し、主バルブのシャッター中で間接的に作動し、又は主バルブの圧力チャンバーに接続し、直接的であっても、リモートであっても、その他によっても、前記第二バルブの一部を形成することもある制御ステムと結びついて、主バルブのシャッターを直接作動させる。これらのステムは機械的に結合していない自由なドライブ、機械的に結合している自由なドライブ又は持ち上げる力を有するドライブを有していてもよい。第二制御バルブは主バルブの外側又は内側に存在していてもよい。
【0046】
前記装置は、手動、機械、油圧、電気、磁性、熱、拡張操作又は従来のいかなる他のシステムによっても、間接的に、直接的に、又はリモートで、作動する。
【0047】
開口前又は圧力チャンバーに入る調整流ための開口前に、そのような入口が遮られないようなフィルターやその他の装置があってもよい。
【0048】
間接的に主バルブシャッターに働くバルブの場合、第二制御バルブはどのような種類のドライブ(放射状、角状、軸状等)を有していてもよい。その一部をなす制御ステムと結びついて主バルブのシャッターに直接的に働くバルブの場合において、それらは軸方向に制御されている。こうして、例えば、私達は通常の放射状のしかし軸方向に操作されたドライブバルブをギア要素(軸方向の制御を備えた第二制御バルブ)を通して有することができる。
【0049】
前記装置は、0圧よりわずかに小さい流圧、すなわち負または真空圧で操作される主バルブのために作動することができる。この場合、流体の最も高い圧力は、主流の入口に対応し、流体の最も低い圧力は、主流の出口に対応する。
【0050】
前記装置は、調整流を運ぶためのチャンバー又はパイプへと調整流及び/又は主流を外部に放出することができる。
【0051】
第二制御バルブXX05のシャッターは、例えば第二制御バルブXX06のシートが挙げられるが、例えば図11に挙げるように、本発明の本体に示されたものに関連して逆転することができる。図11においては、主流の入口と主流の出口が、主バルブの軸方向の軸中にあり、制御バルブが圧力チャンバー中にある。図11Aに示した通り、調整流の放出は、調整流は制御バルブの外に下流に放出する軸方向の制御中空ステム903を通じて行なわれる。図11Aのバルブの操作は、図11のバルブに等しい。
【0052】
それに加えて、本発明のいくつかの態様において、対応する圧力チャンバーXX10への調整流の入口孔XX11は、外部のパイプXX68によって置き換えることができ、その外部パイプは制御バルブの上流から調整流をとることができ、その結果調整流を入口孔X11から圧力チャンバーXX10中に導く。
【図面の簡単な説明】
【0053】
以下に本発明を図によって詳細によって説明する。
【図1】本発明装置の断面分解図の上部図であり、バルブに適用される第一様式の図であり、閉じられた状態で示されている。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図2】図1と同じバルブが開放された状態の図である。
【図3】本発明装置の断面図の上部図であり、バルブの一部が閉じられている。本発明装置の第一様式の第一改良型が適用されている。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、プランジャ中に存在する。
【図4】図3のバルブを開放した状態である。
【図5】バルブの一部を閉じた状態の断面図の上部図である。本発明装置の第一様式の第二改良型が適用されている。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図6】バルブの一部を開放した状態の断面図の上部図である。本発明装置の第一様式の第三改良型である。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図7】バルブを一部閉じた状態の断面図の上部図である。本発明装置の第一様式の第四改良型である。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図8】バルブを閉じた状態の本発明装置の第二様式の断面図の上部図である。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図9】バルブを閉じた状態の本発明装置の第三様式の断面図の上部図である。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図10】バルブを閉じた状態の本発明装置の第四様式の断面図の上部図である。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図11】及び
【図11A】バルブを閉じた状態の本発明装置の二種類の第五様式の断面図の上部図である。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図12】バルブを閉じた状態の本発明装置の第六様式の断面図の上部図である。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。
【図13】バルブを閉じた状態の本発明装置の第七様式の断面図の上部図である。この種類のバルブは異なる圧力下で操作し、ダイヤフラムと共同した主バルブ中にシャッター要素を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置であって、前記主バルブ(1、2、4、7、9)が主流の入口(112、212、412、712、912)及び主流の出口(113、213、413、713、913)を有し、前記主流の入口にバルブシート(114、214、414、714、914)が備えられており、その上に主シャッター(100、200、400、700、900)が、そのシャッター面に対し垂直方向に移動するように調整されており、前記主シャッターが閉鎖面に孔(111、211、411、711、911)を有し、
前記装置が、
a)前記主シャッターの上にて、前記シャッターと実質的に堅い上部領域(160、260、460、760、960)との間で体積が変化し、前記孔(111、211、411、711、911)を通じて前記主流の入口と連通している圧力チャンバー(110、210、410、710、910)と、
b)両端が開いており、底部が前記主シャッターの中心に結合しているため、前記主流の入口から入った主流が、前記孔(111、211、411、711、911)を通過して永続的に流れている中空の軸方向のステム(104、204、404、704、904)とを有し、
c)前記上部領域(160、260、460、760、960)は中心に孔を有し、その孔を通して前記中空の軸方向のステムが通過し、前記上部領域の孔は前記軸方向のステムの移動を可能とする密閉手段を備えており、
d)前記密閉手段の上に位置する調整流(121、221、421、721、921)を放出するための1又は複数の開口と、
e)前記上部領域(160、260、460、760、960)の底部に定められた平面の下に位置する、前記圧力チャンバーと通じている前記軸方向のステム中の開口(108、208、408、708、908)と、
f)前記軸方向の中空ステムの上端の開口に定められている第二制御バルブシート(106、206、406、706、906)と、
g)前記シャッターの前記孔(111、211、411、711、911)の領域は、前記第二制御バルブシート(106、206、406、706、906)の開口領域よりも小さい、前記第二制御バルブシートの固定手段とを
有することを特徴とする流体を調節するための装置。
【請求項2】
前記第二制御バルブシートの固定手段が、
−前記第二制御バルブシート上に軸方向に並んだ軸方向の制御ステム(103、403、703、903)と、
−前記軸方向の制御ステムの下端に位置する第二制御バルブのシャッター(105、405、705、905)と
からなることを特徴とする請求項1に記載された流体を調節するための装置。
【請求項3】
前記軸方向の制御ステム(703)が、前記中空ステムの上部部分の必須部分であって、前記軸方向の制御ステムをあらかじめ決められた軸方向の範囲において滑らせることにより保持する制限手段(724)によって、前記中空ステム(704)に接合されており、前記軸方向の制御ステムを、前記中空ステムを機械的な接触により引っ張ることない範囲で移動させることができ、前記範囲を超えて、前記軸方向の制御ステムが前記制限手段を通過して前記中空ステムを引っ張ることを特徴とする請求項2に記載された流体を調節するための装置。
【請求項4】
調整流(421、721、921)の放出のための前記孔がパイプ(469、769、969)を通って下流に前記主出口(413、713、913)に通じており、前記軸方向の制御ステム(403、703、903)がスプリング(450、750、950)によってバルブの開放された極端な位置に保たれていることを特徴とする請求項2に記載された流体を調節するための装置。
【請求項5】
前記主シャッター(900)が持ち上げスプリング(925)と結びついており、前記持ち上げスプリングが前記圧力チャンバー(910)の前記上部領域(960)の内壁に固定された第一下部保持部を有し、前記持ち上げスプリングが、変動する比率の第二保持部を有し、前記主シャッター(900)の中心の上部部分に結合していることを特徴とする請求項2に記載された流体を調節するための装置。
【請求項6】
前記軸方向の制御ステム(703)が前記中空ステムの上部部分の必須部分であって、前記軸方向の制御ステムをあらかじめ決められた軸方向の範囲内で滑らせることにより保持する制限手段(724)によって前記中空ステム(704)に接合されており、前記軸方向の制御ステムを、前記中空ステムを機械的な接触により引っ張ることのない範囲で移動させることができ、前記範囲を超えて、前記軸方向の制御ステムが前記制限手段を通過して前記中空ステムを引っ張ることを特徴とする請求項4に記載された流体を調節するための装置。
【請求項7】
前記第二制御バルブシートの前記閉鎖手段が、
−前記第二制御バルブを閉鎖する比で配置された操作端及びシャッターの領域を備え角度によって動くレバーのステム
からなることを特徴とする請求項1に記載された流体を調節するための装置。
【請求項8】
異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置であって、前記主バルブ(3)が主流の入口(312)と主流の出口(313)を有し、前記主流の入口にバルブシート(314)が備えられ、その上に主シャッター(300)がそのシャッター面に対し垂直方向に移動するように調整されており、前記シャッターが閉鎖面に孔(321)を有し、
前記装置が、
a)前記主シャッターの上にて、前記主シャッターから実質的に堅い上部領域(360)の間で体積が変化し、前記孔(311)を通じて前記主流の入口と連通している圧力チャンバー(310)と、
b)両端が開いており、底部が前記排出口の上で主シャッターの中心に結合しているため、前記圧力チャンバーから入った主流が、上端の前記孔を通過して永続的に流れている中空の軸方向のステム(304)とを有し、
c)前記上部領域(360)は中心に孔を有し、その孔を通して前記中空の軸方向のステム(304)の上に軸方向に並ぶ前記軸方向のステム(303)が通過し、その自由な端は前記圧力チャンバーの外側に突き出し、上部領域(360)の開口を通過しており、上部領域の前記開口は、前記軸方向のステムの移動を可能とする密閉手段を備えており、
d)前記軸方向の中空ステムの開かれた上端に定められている第二制御バルブシート(306)と、
e)前記軸方向の制御ステムの下端に位置している第二制御バルブシートのシャッター(305)と、
f)前記軸方向のステムの自由な端の領域表面に結びついたブレーキ手段(330)とを有し、
前記圧力チャンバーと通じる前記孔(311)の領域が第二制御バルブシート(306)の前記開口領域より小さいことを特徴とする異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置。
【請求項9】
異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置であって、前記主バルブ(5、7)が主流の入口(512、712)及び主流の出口(513、713)を有し、前記主流の入口にバルブシート(514、714)を備えられ、その上に主シャッター(500、700)がシャッター面の垂直方向に移動するように調整されており、
前記装置が、
a)前記主シャッターの上にて、前記主シャッターと実質的に堅い上部領域(560、760)との間で体積が変化し、パイプ(568、768)を通じて前記主流の入口とつながっている圧力チャンバー(510、710)と、
b)両端が開いており、底部が前記主シャッターの中心に結合しているため、前記主流の入口から入った主流が、前記パイプ(568、768)を通過して永続的に流れている中空の軸方向のステム(504、704)とを有し、
c)前記上部領域(560、760)は中心に孔を有し、その孔を通して前記中空の軸方向のステムが通過し、前記上部領域の孔は、前記軸方向のステムの移動を可能とする密閉手段を備えており、
d)パイプ(569、769)を通じて、前記主出口(513、713)に下流に連通している前記密閉手段の上に位置する調整流(521、721)の放出のための1又は複数の開口と、
e)前記上部領域の底部に定められる平面の下に位置し、前記圧力チャンバーと通じている前記中空の軸方向のステム中の開口と、
g)前記軸方向の中空ステムの開かれた上端に定められる第二制御バルブシート(506、706)と、
f)− 前記第二制御バルブシートの上に軸方向に並んだ軸方向の制御ステム(503、703)
− 前記軸方向の制御ステムの底端に位置する前記第二制御バルブのシャッター(505、705)からなる前記第二制御バルブシートの固定手段と、
g)前記軸方向の制御ステム(503、703)をバルブが閉じた状態の極端な位置に保持することを可能とするスプリング手段(550、750)とを有し、
前記パイプ(568、768)の領域又はその道筋が、第二制御バルブシート(506、706)の前記孔の領域よりも小さいことを特徴とする異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置。
【請求項10】
前記軸方向の制御ステム(703)が、前記中空ステムの上部部分の必須部分であって、前記軸方向の制御ステムをあらかじめ決められた軸方向の範囲において滑らせることにより保持する制限手段(724)によって前記中空ステム(704)に接合されており、前記軸方向の制御ステムを、前記中空ステムを機械的な接触により引っ張ることのない範囲で移動させることができ、前記範囲を超えて、前記軸方向の制御ステムが前記制限手段を通過して前記中空ステムを引っ張ることを特徴とする請求項9に記載された流体を調節するための装置。
【請求項11】
異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置であって、前記主バルブ(6、8)が主流の入口(612、812)及び主流の出口(613、813)を有し、前記主流の入口にバルブシート(614、814)が備えられており、その上に主シャッター(600、800)がシャッター面の垂直方向に移動するように調整されており、前記主シャッターが閉鎖面に孔(611、811)を有し、
前記装置が、
a)前記主シャッターの上にて、前記主シャッターから実質的に堅い上部領域(360)の間で体積が変化し、前記孔(611、811)を通じて前記主流の入口に通じている圧力チャンバー(610、810)と、
b)両端が開いており、底部は主シャッターの中心に結合しているため、前記主流の入口から入った主流は前記孔(611、811)を通過して永続的に流れている中空の軸方向のステム(622、822)とを有し、
c)前記上部領域(660、860)は中心に孔を有し、その孔を通して前記中空の軸方向のステムが通過し、前記上部領域の孔は、前記軸方向の管状ステムの移動を可能とする密閉手段を備えており、
d)前記密閉手段の上に位置する調整流(621、821)の放出のための1又は複数の開口と、
e)前記上部領域(660、860)の底部に定められる平面の下に位置し、前記圧力チャンバーに通じている管状軸方向ステム中の開口(608、808)と、
f)前記軸方向の管状ステムの内側に定められ、前記開口(608、808)と調整流(621、821)の放出のための開口との間に位置する第二制御バルブシート(606、806)と、
g)前記軸方向の管状ステムと実質的に同心円状であって、前記軸方向の制御ステムの前記下端の一部が前記管状の軸方向のステムの内側に配置されており、前記軸方向の、制御ステムの上部の端の一部が前記軸方向のステムの一部の外側にあり、そのような軸方向の制御ステムが、前記管状の軸方向のステムの内側に密閉手段を通じて滑り密閉する比で保持されている軸方向の制御ステム(603、803)と、
h)前記軸方向の制御ステムの底部に位置する第二制御バルブのシャッター(605、805)と、
i)前記軸方向の制御ステムと前記管状軸方向のステムの間に機械的に結合し、外力がかからないときは、前記軸方向の制御ステムを極端な位置に保持することを可能とするスプリング(650、850)とを有し、
前記主シャッターの前記孔(611、811)の領域が第二制御バルブシート(606、806)の前記孔の領域より小さいことを特徴とする異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置。
【請求項12】
前記軸方向の制御ステムの前記極端な位置が自動的に閉じられた位置である請求項11に記載された流体を調節する装置。
【請求項13】
前記軸方向の制御ステム(803)が、前記管状ステムの内側部分の必須部分であって、前記軸方向の制御ステムをデザインに従ってあらかじめ決められた軸方向の範囲内で滑らせることにより保持する制限手段(824)によって前記管状ステム(822)に結びついており、前記軸方向の制御ステムが、前記管状ステムを機械的な接触により引っ張ることのない範囲で移動させることができ、前記範囲を超えて、前記軸方向の制御ステムが前記制限手段を通過して前記中空ステムを引っ張ることを特徴とする請求項12に記載された流体を調節する装置。
【請求項14】
前記軸方向の制御ステムの前記極端な位置が自動的に開放された位置であることを特徴とする請求項11に記載された流体を調節するための装置。
【請求項15】
前記軸方向の制御ステム(803)が、前記管状ステムの内側部分の必須部分であって、前記軸方向の制御ステムをデザインに従ってあらかじめ決められた軸方向の範囲において滑らせることにより保持する制限手段(824)によって前記管状ステム(822)に接合されており、前記軸方向の制御ステムが、前記管状ステムを機械的な接触により引っ張ることのない範囲で移動させることができ、前記範囲を超えて、前記軸方向の制御ステムが前記制限手段を通過して前記中空ステムを引っ張ることを特徴とする、請求項14に記載された流体を調節する装置。
【請求項16】
異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置であって、前記主バルブ(10、11)が主流の入口(1012、1112)及び主流の出口(1013、1113)を有し、前記主流の入口にバルブシート(1014、1114)が備えられ、その上で主シャッターがシャッター面の垂直方向に移動するように調整されており、前記主シャッターが閉鎖面に孔(1011、1111)を有し、
前記装置が、
a)前記主シャッターの上にて、前記主シャッターと実質的に堅い上部領域(1060、1160)との間で体積が変化し、前記孔(1011、1111)を通じて前記主流の入口と連通している圧力チャンバー(1010、1110)を有し、
b)前記上部領域(1060、1160)はパイプ(1068、1168)の端に通じる開口を有し、一方前記パイプの他方の端は下流に排出し、さらに、
c)前記パイプに固定された第二制御バルブシート(1002、1102)とを
有することを特徴とする異なる圧力下で操作する主バルブに適用することができる流体を調節するための装置。
【請求項17】
請求項16に記載された流体を調節するための装置であって、
a)前記主シャッターの上部面の中心領域に固定された軸方向の制御ステム(1103)を有し、
b)前記上部領域(1160)が中心に開口を有し、その開口を通して前記軸方向のステムが通過して、上部領域の前記開口が前記軸方向のステムの移動を可能にする密閉手段を備えており、さらに、
c)前記開口(1111)を前記圧力チャンバーへ通じさせる、前記軸方向のステム中の開口(1108)であって、前記上部領域の底部に定められる平面の下に位置する開口とを
有することを特徴とする請求項16に記載された流体を調節するための装置。


【図1】及び
【図2】は主バルブ1の一部を示し、本発明の装置が第一様式に従って、組み込まれている。
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図11A】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2007−519873(P2007−519873A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551410(P2006−551410)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/002347
【国際公開番号】WO2005/074510
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(506260489)エムエフシー システム、エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】