説明

癌の処置および検出において有用な193P1E1Bと称される、核酸および対応タンパク質

【課題】膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肺癌、卵巣癌および膵臓癌についての診断的、予後的、予防的および/または治療的な標的の提供。
【解決手段】新規遺伝子0193P1E1B(193P1E1Bとも称される)およびそのコードタンパク質、ならびにその改変体。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号3のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む単離ないし精製193P1E1Bタンパク質。
【請求項2】
配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離ないし精製タンパク質。
【請求項3】
生理学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項1又は2に記載の単離ないし精製タンパク質。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の単離ないし精製タンパク質に特異的に結合する、単離ないし精製抗体又はそのフラグメント。
【請求項5】
前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項4に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項6】
前記抗体又はそのフラグメントは、検出可能なマーカーで標識されている、請求項4又は5に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項7】
前記抗体又はそのフラグメントは、ヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項4に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項8】
請求項4に記載の抗体を産生する非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項9】
請求項5に記載の抗体を産生するハイブリドーマ。
【請求項10】
1又は2以上のモチーフ保有サブ配列を含み、該モチーフは表XIX又はXXのモチーフを含む、請求項1に記載の単離又は組換えタンパク質。
【請求項11】
請求項5に記載のモノクローナル抗体をコードするポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項12】
193P1E1Bを発現する細胞に剤を送達する方法における使用のために細胞傷害剤又は治療剤に結合される、請求項4に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項13】
請求項1又は2に記載の193P1E1Bタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
【請求項14】
前記単離又は組換え193P1E1Bタンパク質の免疫反応性エピトープを含む組成物であって、該エピトープはCTLポリペプチドエピトープを含む、但し、該エピトープは該193P1E1Bタンパク質のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項15】
前記CTLポリペプチドは、表V〜XVIII、XXVI、又はXXVIIから選択されるポリペプチドを含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
請求項14に記載のCTLエピトープをコードするポリヌクレオチド。
【請求項17】
請求項13に記載のポリヌクレオチドに相補的であるポリヌクレオチドを含む組成物。
【請求項18】
請求項13に記載のポリヌクレオチドに相補的であるポリヌクレオチドを含む組成物。
【請求項19】
当該抗体又はそのフラグメントの何れかが配列番号3のアミノ酸配列を含む193P1E1Bタンパク質又はその変異体に特異的に結合する抗体又はそのフラグメントであって、該193P1E1Bタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する方法において使用するための抗体又はそのフラグメント。
【請求項20】
前記抗体又はそのフラグメントはベクターによってコードされる、請求項19に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項21】
193P1E1Bを発現する癌細胞の増殖を阻害する方法において使用するための請求項1に記載の193P1E1Bタンパク質。
【請求項22】
193P1E1Bを発現する細胞の増殖を阻害する方法において使用するための請求項13に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項23】
193P1E1Bを発現する癌細胞の増殖を阻害する方法において使用するための請求項13に記載のポリヌクレオチドに相補的なアンチセンスポリヌクレオチド。
【請求項24】
193P1E1Bタンパク質に向けられた哺乳動物免疫応答を生じる方法において使用するための、配列番号3のアミノ酸配列を含む193P1E1Bタンパク質又はその変異体をコードするヌクレオチド。
【請求項25】
前記配列番号3のアミノ酸配列を含む193P1E1Bタンパク質は、少なくとも1つのT細胞エピトープ又は少なくとも1つのB細胞エピトープを含み、それによって、該T細胞及びB細胞が活性化される、請求項24に記載のヌクレオチド。
【請求項26】
前記免疫応答は、前記193P1E1Bタンパク質に特異的に結合する抗体を生成する活性化B細胞を含む、請求項24に記載のヌクレオチド。
【請求項27】
前記免疫応答は、細胞傷害性T細胞(CTL)の活性化を含み、それによって、該活性化CTLが前記193P1E1Bタンパク質を発現する自己細胞を殺傷する、請求項24に記載のヌクレオチド。
【請求項28】
前記免疫応答は、ヘルパーT細胞(HTL)の活性化を含み、それによって、該活性化HTLが、細胞傷害性T細胞の細胞傷害活性又はB細胞の抗体産生活性を促進するサイトカインを分泌する、請求項24に記載のヌクレオチド。
【請求項29】
193P1E1Bタンパク質に向けられた哺乳動物免疫応答を生じる方法において使用するための、配列番号3のアミノ酸配列を含む193P1E1Bタンパク質又はその変異体。
【請求項30】
前記配列番号3のアミノ酸配列を含む193P1E1Bタンパク質又はその変異体は、少なくとも1つのT細胞エピトープ又は少なくとも1つのB細胞エピトープを含み、それによって、該T細胞及びB細胞が活性化される、請求項29に記載のタンパク質。
【請求項31】
前記免疫応答は、前記193P1E1Bタンパク質に特異的に結合する抗体を生成する活性化B細胞を含む、請求項29に記載のタンパク質。
【請求項32】
前記免疫応答は、細胞傷害性T細胞(CTL)の活性化を含み、それによって、該活性化CTLが前記193P1E1Bタンパク質を発現する自己細胞を殺傷する、請求項29に記載のヌクレオチド。
【請求項33】
前記免疫応答は、ヘルパーT細胞(HTL)の活性化を含み、それによって、該活性化HTLが、細胞傷害性T細胞の細胞傷害活性又はB細胞の抗体産生活性を促進するサイトカインを分泌する、請求項29に記載のタンパク質。
【請求項34】
癌を有しているかまたは癌を有する疑いのある患者由来の生物学的サンプル中の193P1E1Bタンパク質の存在を検出するための方法であって、該方法は:
前記サンプルを、配列番号3のアミノ酸配列を含むタンパク質又はその変異体に特異的に結合する抗体又はそのフラグメントと接触させる工程;および
前記抗体又はそのフラグメントと前記193P1E1Bタンパク質を含む複合体の形成及び/又は存在を検出する工程、
を含む方法。
【請求項35】
生物学的サンプル中の193P1E1Bポリヌクレオチドの存在を検出するための方法であって、該方法は:
前記サンプルを、配列番号1の核酸配列を含むポリヌクレオチド全体と少なくとも90%同一であるポリヌクレオチドに高緊縮条件下で特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドプローブと接触させる工程;および
前記サンプル中において、前記プローブと前記193P1E1Bポリヌクレオチドとのハイブリダイゼーションにより形成されるハイブリダイゼーション複合体の存在を検出する、ここに、ハイブリダイゼーション複合体の存在は該サンプル中における193P1E1Bポリヌクレオチドの存在を示す、工程、
を含む方法。
【請求項36】
正常サンプルに対する癌を有しているかまたは癌を有する疑いのある患者由来の生物学的サンプル中の193P1E1B遺伝子産物の発現レベル(発現量)をモニタリングするための方法であって、該方法は:
癌を有しているかまたは癌を有する疑いのある患者由来の生物学的サンプル中の細胞によって発現される193P1E1B遺伝子産物のレベルを決定する工程;
正常サンプル中の細胞によって発現される193P1E1B遺伝子産物のレベルを決定する工程;
前記生物学的サンプルにおいて決定された193P1E1B遺伝子産物の前記レベルを、前記対応する正常サンプルにおいて決定された193P1E1B遺伝子産物の前記レベルと比較する、ここに、前記193P1E1B遺伝子産物は193P1E1B mRNA又は配列番号3のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である193P1E1Bタンパク質を含む、工程、
を含む方法。
【請求項37】
前記正常サンプルに対する前記生物学的サンプル中における上昇した193P1E1B mRNAレベル又は上昇した193P1E1Bタンパク質レベルを含む上昇した遺伝子産物の存在は、該生物学的サンプル中の癌の存在を示す、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記癌は、膀胱、乳房、結腸、腎臓、肺、卵巣、膵臓、前立腺及び精巣から選択される組織中で生じる、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の変異体。
【請求項40】
配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の変異体。
【請求項41】
配列番号9のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の変異体。
【請求項42】
配列番号11のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の変異体。
【請求項43】
配列番号13のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の変異体。
【請求項44】
配列番号3のアミノ酸配列全体と少なくとも90%相同である単離又は組換えタンパク質を含む193P1E1Bタンパク質。

【図1】
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【図2A−1】
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【図2A−2】
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【図2B−1】
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【図2B−2】
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【図2B−3】
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【図2C−1】
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【図2C−2】
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【図2C−3】
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【図2D−1】
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【図2D−2】
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【図2E−1】
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【図2E−2】
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【図2F−1】
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【図2F−2】
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【図2F−3】
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【図2G−1】
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【図2G−2】
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【図2G−3】
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【図2H−1】
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【図2H−2】
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【図2I−1】
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【図2I−2】
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【図2J−1】
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【図2J−2】
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【図2J−3】
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【図2K−1】
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【図2K−2】
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【図2L−1】
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【図2L−2】
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【図2M−1】
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【図2M−2】
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【図2M−3】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図4−4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−110325(P2010−110325A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−277020(P2009−277020)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【分割の表示】特願2003−551277(P2003−551277)の分割
【原出願日】平成14年12月6日(2002.12.6)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】