説明

発光ダイオード(LED)画素

各LEDからの光を光ガイド内で混合する画素ランプが開示される。光ガイドは、知覚される光源を拡張し、光を視認位置の方へ向けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張
本体出願は、以下の米国特許仮出願に対する優先権を主張する。
【0002】
2002年11月21日に出願された"Method for Creating 360 Degree Viewable Pixels for LED Based Large Screen Video Displays"という名称の米国特許仮出願第60/428,052号、2002年11月22日に出願された"Thin Self Contained LED Picture Element for Use in Large Format Low Resolution Displays"という名称の米国特許仮出願第60/428,577号、および2003年4月7日に出願された"Light Emitting Diode (LED) Picture Element"という名称の米国特許仮出願第60/460,861号。
【0003】
発明の分野
本発明は、ランプ、特に発光ダイオードを含むランプに関する。
【背景技術】
【0004】
背景技術
発光ダイオード(LED)を用いた既存のビデオ・ディスプレイは現在、視認距離がかなり制限されている。画素は、適切な色均質化を行う場合、かなりの距離から見なければならない赤色LED、緑色LED、および青色LEDのクラスタで構成される。また、LEDのクラスタを用いると、画面を中心から外れた位置から見たときに必ず色ずれが起こる。観察者が中心軸からビデオ・ディスプレイの一方の側に移動するにつれて、その側のLEDが画面の反対側のLEDを暗くしていく。これは、LEDの構成および数に応じて重大な問題になることがある。
【0005】
既存のビデオ・ディスプレイに伴う他の問題は、画面の奥行きが8インチから12インチであり、実用的にはさらなる奥行きが必要であることである。湾曲した壁や設計上のその他の修正に対して画面を再構成するのは容易ではない。画面は、棚や看板を受け入れたり、環境内の他の物体に何らかの方法で関係付けるようには設計されない。
【0006】
赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、および青色発光ダイオード(LED)のクラスタを画素として用いて製造されるビデオ・ディスプレイは、2つのカテゴリ、モジュラー・エンクロージャおよびオープン・フレームに分類することができる。モジュラー・エンクロージャ画面は、大型プリント基板(PCB)上にグループ分けされるかまたは単一のハウジングに密封されるLEDクラスタを駆動するのに必要な処理アセンブリ、配電アセンブリ、およびケーブル・アセンブリを含むハウジングまたはフレーム内に製造される。これらの画面の前部は、ビデオ画面の見掛けコントラストを低下させる日光を遮断するルーバで覆われている。オープン・フレーム画面は、スラット・システムまたはネット・システムを用いることによってある程度の透明度を実現するように設計される。スラット・システムでは、LEDクラスタは長いPCB上に位置する。ネット・システムでは、LEDクラスタは、ネットの一部分に取り付けられる。これらの画面構成のうちのどの構成でも、画素を360°から見ることはできない。
【発明の開示】
【0007】
概要
本発明の一態様は、一群のランプから成るシステムで構成される。各ランプは、それぞれの異なる色のLEDを含む。各ランプは、それぞれの異なる色のLEDの光を混合することによって光を生成する。各ランプは、光をより広い領域にわたって拡散させる光ガイドを含む。システムは、ビデオ信号を用いて各ランプの色を制御するように適合化されている制御ユニットも含む。
【0008】
一態様では、各ランプは矩形である。矩形ランプは、LEDからの光を頂部から受け、その光を視認位置の方へ向けることができる光ガイドを含んでよい。光ガイドは、見掛け上の光源を拡散させることができる。
【0009】
他の態様では、各ランプは、LEDを含むベースの外側に突き出る光ガイドを含む。LEDからの光は、光ガイドに入り、外側に反射される。
【0010】
本発明の一態様は、それぞれの異なる色のLEDと、LEDの光をより広い領域に拡散させる光ガイドとを含むランプである。ランプは、それぞれの異なる色のLEDを混合することによって生成されるそれぞれの異なる色の光で発光することができる。
【0011】
本発明の一態様は、LEDを含み、光をより広い領域に拡散させる光ガイドと、ビデオ信号に従って各LEDの強度を調整するように適合化されている制御ユニットとを含む一群のランプを含むシステムである。
【0012】
詳細な説明
図1は、小売環境内の画素ランプ・ディスプレイの一例を示している。画素ランプは、ビデオ信号からの情報を表示することができる。この例では、画素ランプは、赤色LED、緑色LED、および青色LEDのクラスタからの光を混合する。画素ランプは、好ましくはLEDからの光を混合する光ガイドを含む。光ガイドは、知覚される光源をより広い領域に拡散させると共に、光を観察者の位置に向ける。
【0013】
図2Aは、フレーム202および204が使用される例を示している。各フレームは、制御ユニット206および208などの制御ユニットを含んでよい。制御ユニットはたとえば、ビデオ・ドライバであってよい。制御ユニットは、ビデオ・プロセッサ212からのビデオ・データ・バス210上でビデオ信号を受信する。任意の種類のビデオ信号を使用することができる。制御ユニットは、ビデオ・データの画素のサブセットを選択してランプ群214および216内のLEDを駆動することができる。画素のサブセットは、制御バス220を介して与えられるアドレスまたは他の方法によって決定することができる。一例では、ランプ群212は8x8格子状ランプである。ビデオ信号内の画素の8x8サブセットを選択してランプのカラー情報を決定することができる。ビデオ内の複数の画素のデータを用いて、ランプ群214および216内の画素ランプ上に単一の色を生成することができる。制御ユニットを用いてビデオ信号に従ってLEDの強度を調整することができる。モノクロ態様では、同じ色のLEDを用いて単色または「白黒」表示を生成することができる。
【0014】
一態様では、ビデオ信号からの色情報がLED用の駆動電圧に変換される。LEDは、好ましくは、同じ駆動電圧がそれぞれの異なる色のLEDについて同様の色強度を生成するように較正される。
【0015】
図2Bは、本発明の一態様の図である。この例では、ローカル・モニタ252を有するパーソナル・コンピュータ250が信号プロセッサ254を制御する。信号プロセッサは、複数のパネル256にビデオ信号を供給することができる。各パネルは、複数のランプ258で構成されている。
【0016】
図3は、一群のランプ302を含むフレーム300を示している。図3の例では、各ランプは8x8格子を形成している。ランプ格子は規則的であっても不規則であってもよく、欠けている画素があっても無くてもよい。
【0017】
画素ランプは、光ガイドを用いて色を混合し、見掛け上の光源が、各ランプ302の前方を向いた表面のような比較的広い領域になるように、光を拡散させる。これによって、数フィート離れた位置からでもランプが見やすくなる。したがって、低解像度画素ランプは、設計者が小売環境にビデオ・ディスプレイを組み込むのに非常に有用である。
【0018】
一態様では、ピッチ、すなわち、ある画素の中心から次の画素の中心までの距離は、20mm以下である。好ましい態様では、ピッチは40mm以上である。
【0019】
一態様では、ランプの画素サイズは幅が約20mm以上である。画素ランプが比較的大きいため、従来技術のシステムの欠点が解消される。このような画素ランプは、通常ビデオ・ディスプレイに用いられているランプよりも著しく大きい。ビデオ・ディスプレイでは画素をできるだけ小さくすることに焦点が当てられており、大きな画素を使用するのは直観に反する。
【0020】
画素壁要素を使用すると、低解像度ビデオ・ディスプレイの使用に関する決定に影響を与える、視認距離以外のいくつかの基準が満たされる。奥行きは、あらゆる建物内の床面積のコストを考慮すると、あらゆる設計において重大な問題である。壁取付け式画素は、比較的薄くすることができる。低解像度ビデオ・ディスプレイは、低価格点を維持しつつ広範囲の設計仕様で動作するように構成することができる。低解像度ビデオ・ディスプレイは、棚や看板のような他の室内要件と容易に一体化することができる。
【0021】
一態様では、各画素は、メンテナンスが容易になるように内蔵型ランプとしてパッケージングされる。ハウジングが各LEDを覆っている。
【0022】
図4は、本発明の一態様の画素ランプの断面図である。各LEDは、プリント基板(PCB)上のストリップ402内の画素のベースに取り付けることができる。ケーブル・アセンブリは、PCB 402から、着信ビデオ情報を各LED用の電圧に変換する制御ユニット(ドライバ・ボード)まで接続することができる。各LEDからの光は光ガイド404に送られる。光ガイドは、プラスチック、ガラス、または他の材料で構成することができる。一態様では、光ガイド404は、各LEDからの光をコリメートするコリメーター406を有している。光ガイド404は、ファセット408を用いて光を前方に視認位置に向かって反射することもできる。各ファセット408は、好ましくは全内部反射を使用する。一態様では、光ガイドは、前方を向いた表面410上のフレネル格子(Fresnel grating)のような拡散を用いる。ハウジングの裏面および/または側面は、反射材料で処理または構成することができる。ランプからの光は、前方に任意のカバー412に向かって送られる。カバー412は、拡散板であってよく、かつ/または色のコントラストを改善するように色味付けることができる。
【0023】
図5Aおよび5Bは、本発明の一態様の光ガイドの側面図および平面図である。一態様では、各ランプはフレームに嵌る。フレームは、軽量であり製造が容易なプラスチック・フレームであってよい。このプラスチック・フレームは、電源および制御ユニット(ビデオ・ドライバ・ボード)を収納することもできる。一態様では、ハウジングの裏面は、ハウジングを壁に直接取り付けるのを可能にする滑り止めシステムを備えている。図3に示されているように、フレームは湾曲状であってよく、または画素ランプの有用性を高めるカスタム形成を有してよい。フレームは、棚またはその他の部品を低解像度LEDディスプレイ・ユニットおよび構造システムにボルト留めするのを可能にする貫通部を有してもよい。
【0024】
図6Aおよび6Bは、本態様の、画素ランプ・ハウジング602とフレーム604の一部との連結部を示している。この例では、ランプ602は、カバー604およびハウジング606を含んでいる。ハウジング606は、フレーム604の一部に係合してハウジングをフレームに嵌めるのを可能にする延長部606aを含んでいる。
【0025】
表面実装LEDを使用することができる。表面実装LEDは比較的高価であるが、より小型のランプを実現する。別個の混合光ガイドを反射器と一緒にまたは反射器無しで用いて色をより完全に均質化することができる。各LEDは光ガイドに垂直に取り付けることができる。有機LED(OLED)を用いて画素ランプを形成することができる。スルーホールLEDを使用してもよい。構造部材によってハウジングの下方に支持されるプレキシグラス製の表面を、ボルト穴を用いて取り付けることによって、ハウジングを床として使用することができる。各ランプをハウジングから取り外し、同じ配電部およびビデオ・ドライバを用いて別個に使用することができる。画素サイズは一定ではない。1つのシステムにおいてそれぞれの異なるサイズの画素ランプを使用してよい。ドライバ・ボードは、ケーブルにおける抵抗損失のためにケーブル長の調整装置を有してよい。画面は、コントラストを優先しない場合、着色プラスチック製表面無しで製造することができる。電子機器を含まないスラグまたはプラスチック・カバーを、格子内の機能している画素に混入することもできる。織り目加工された表面または他のカバーは、画素の前部に取り付けるかまたはぶら下げることができる。コントラストを改善するために前面にコーティングを用いることができる。両端部にLEDクラスタを用いて画素ランプにおける光出力および色混合を最大にすることができる。画素ランプは、透明プラスチックまたはガラス・シートに収納することができる。棚のエッジ・ライトまたは看板のバックライトに画素ランプを用いることができる。
【0026】
ランプの材料は、ランプの外部での使用を可能にするIP66またはIP68によって承認されている材料であってよい。一態様では、各LEDは、PCB上に赤色LED、緑色LED、および青色LEDのクラスタとしてグループ分けされる。各LEDは、好ましくは、LED用の従来のビデオ・ドライバが、本発明のランプによって光ガイド内で混合できる光を生成するように較正することができる。
【0027】
画素ランプは、ビデオ信号を用いて、店舗またはその他の位置内で動的照明効果をもたらすことができる。ビデオ信号は、DVDやコンピュータ・メモリなどの記憶媒体から得られる事前に記憶された信号であってよい。あるいは、ビデオ信号は、カメラまたはコンピュータによって生成される信号であってもよい。
【0028】
本発明の他の態様は、ベースから延びる光ガイドを使用する。図7は、空洞704を含む光ガイド702の断面図である。この例では、光ガイド702は、電球を備えてよい。PCB706上のLEDからの光は、光ガイド702に送られる。光ガイドは、PCB706に隣接するコリメーターを含んでよい。光ガイド702は空洞内のファセットを含んでよい。図7のランプ700は、グループ分けして配置することができる。図8Aおよび8Bは、図7の画素ランプ用の光ガイドの一例を示している。他の可能な形状には地球形、立方体、星形などがある。
【0029】
各画素を360°の垂直配向および160°の水平配向から見ることができる大型ビデオ・ディスプレイを、光ガイドを用いて形成することができる。画素ランプは、ランプと必要なビデオ処理との間の距離を一定にせずに任意の場所に配置することができる。
【0030】
既存の画面は、ある画素中心から次の画素中心までの距離の測定値であるピッチに一定の関係を有する。モジュラー・エンクロージャ法を用いて製造された10mm画面は常に10mm画面である。設計者は、電球式画素ランプを設計することによって、画面を設置する間にピッチを1画面内で段階的に変化させることができる。
【0031】
LEDクラスタは表面実装デバイス(SMD)であってよい。一態様では、基本クラスタは、PCBに取り付けられた少なくとも1つの赤色、緑色、青色LEDで構成される。ケーブル・アセンブリはLEDクラスタからドライバ・ボード6まで延びている。ケーブル・アセンブリは、戸外用途向けに定格されたIP68であってもそうでなくてもよい。光ガイド・アセンブリは、電球などの可視要素を含んでよく、ネックおよび/またはコリメート・レンズ(図示せず)を含んでもよい。このアセンブリの部品は、使用されるLEDに基づいて選択することができる。光ガイドは、光学グレードPMMA/アクリルおよびその他の材料で構成することができる。電球の外側に、光散乱拡散層をコーティングまたは表面処理として塗布することができる。これには、UVコーティングおよび反射防止コーティングを含めてよい。
【0032】
ドライバ・ボードなどの制御ユニットは、線電圧をケーブル・アセンブリに沿ってLEDクラスタに送ることができる。LEDクラスタからの光は、光ガイド・アセンブリ内に送られる。使用するLEDの種類の必要に応じて、最初に光ガイドを用いて個々の赤色LED、緑色LED、および青色LEDの色が混合される。光は次に、電球のような光ガイドの可視部分に入り、そこで反射され、ガイド内の光を逃がせるように処理することのできる電球の外側に当たる。これによって光ガイドは発光する。
【0033】
任意の数のこのような画素ランプをシステムで使用することができる。光出力および色混合を最大にするために、チューブの両端にLEDクラスタを使用することができる。光ガイドは、ビデオ・トポグラフィを作成するために不規則な形状および高さであってよい。表面実装LEDは混合光ガイドを必要とせず、必要とされる電球部は著しく小さい。高強度白色(または他の色の)LEDは、中央から下方の空間を照明することができ、一方、ビデオ画素によってランプが発光する。これによって、基本的に画素内に画素が形成される。
【0034】
コーティングを用いてコントラストを向上させることができる。ポリカーボネートのような他の材料を光ガイドに用いることができる。任意の数のLEDと、色のそれぞれの異なる組合せを使用することができる。電球ベースの画素ランプの用途には、映像天井(video ceiling)、映像分割壁(video dividing wall)、ラウンドにおける余興用の映像カーテン、および広間におけるウィンド・デコレーションが含まれる。画面をいくつかの硬質および軟質半透明カバーと一緒に使用することができる。
【0035】
本発明の一態様は、一群の比較的大きな画素ランプを使用する。一態様では、少なくともいくつかのランプは画素サイズが20mm以上である。少なくとも1つのLEDを用いてそれぞれの異なる色の光を生成することができる。制御ユニットは、ビデオ信号に従ってランプの色を設定するように適合化されている。
【0036】
ランプは、上述のように光ガイドを用いて構成することができる。光ガイドは光をより広い面積に拡散させることができる。それぞれの異なる色のLEDからの光が光ガイドにおいて混合される。
【0037】
または、光ガイドのない態様を使用することができる。大型LEDを使用してよい。同じ信号によって駆動されるLED群またはLEDのクラスタを使用することができる。各LED、LED群、またはLEDクラスタをランプの外側に位置させることができる。このようにして、20mmを超える画素サイズを形成することができる。
【0038】
有機LED(OLED)およびポリマーLED(PLED)を使用することができる。OLEDおよびPLEDは、光ガイドを含まない態様に特に有用である。
【0039】
本発明の態様は、小売環境だけでなく、コンサート・ツアー、TV製作、他の建築環境、クラブ、テーマ・パーク、企業イベントなどを含む他の多数の用途に有用である。一態様では、ユーザは各ランプを用いて景観要素を形成することができる。
【0040】
テーブル・トップ、中国/日本式の屏風、カウンター・トップ、ベッドのあたま板、および棚として使用できる家具におけるランプの用途が多数ある。ランプは、たとえばシャワーなどにおける従来のセラミック/モザイク・タイルの代替品とすることができる。
【0041】
ランプは、フロア・パネルおよび天井タイルとして使用することができる。ランプは建物の外側を覆うか、ドアを作製するのに用いることができる。ランプは、交通信号およびその他の情報表示看板に用いることもできる。本発明のランプを使用すると、必要なLEDの数を減らすことができ、現在の交通信号システムを小型化することができる。光ガイドは湾曲していても、不規則な形状(五角形、モザイク・タイルなど)であってもよい。光ガイドは、椅子、テーブル・トップ、車両のボディ・パネルなどのオブジェクト全体であってよい。
【0042】
使用する各フレームはゴムのような可とう性の材料で構成することができる。これによって、各フレームをたとえば湾曲した壁に連結することができる。各フレームはヒンジ留めすることができる。
【0043】
ランプは、タイル同士の間にほとんどまたはまったく隙間を空けずに各ランプを配置できるように縁部からの光であってよい。各タイルは、各LEDが後方から斜めに発光できるように面取りされた縁部を有してよい。鏡、プリズム、またはその他の光学装置を用いて光を反射させることができる。これによってシステムの奥行きがわずかに大きくなることがあるが、各画素の周りのフレームを無くすかまたは最小限に抑えることができる。
【0044】
一態様では、光ガイドは、LEDをオフにしたときにほぼ透明であり、窓として使用するのに適している。光ガイドは、オンにするとカラー発光する。
【0045】
一態様では、複数のランプを対象とする大きなディフューザがランプの前方に位置させられ、継ぎ目のない画像を形成する。ディフューザは、各ランプからある距離に位置させることができる。
【0046】
一態様では、基板および光ガイドが金属フレームに配置され、フレームに配置する前にはどのアセンブリも基板および光ガイドを保持しない。フレームおよび光ガイドは、成形されたアクリルまたはポリカーボネートの単一の部材であってよい。LEDを含む基板は、このブロックの所定の位置に挿入することができる。
【0047】
一態様では、光ガイドは活性領域および非活性領域を含んでよい。非活性領域は、活性領域ほど顕著に発光しない。光ガイドの活性領域は、LED光源によって正しく開始する代わりに、大きなアクリル・シートにおいてLED光源からの距離をとすることができる。
【0048】
光ガイドは、可変密度の反射材料を有してよい。可変密度の反射材料の一用途は、光源からの光強度が低下したときに均等な光出力を維持するのを助けることである。勾配パターンは、見掛け強度を一定に維持することができる。
【0049】
一態様では、光ガイドがロッドから規則的にまたは任意に放射する垂直ロッドで壁を作ることができる。ロッド自体が移動することもできる。図9は、このような態様の一例を示している。
【0050】
一態様では、ランプはプラスチック/ガラスの貼り合せ部材であり、LEDと光ガイドはサンドイッチ状に組み込まれる。すべての要素が透明であってよい。
【0051】
シルク・スクリーニングを用いてランプ上にそれぞれの異なる形状およびパターンを形成することができる。光ガイドの後方の反射材料を用いて、光がオフのときにそれぞれの異なる画像を示すことができる。
【0052】
ランプは、単色ランプでも二色ランプでもよい。単色ランプは、白黒ディスプレイを効果的に生成することができる。単色ランプまたは二色ランプに関する情報はビデオ信号から得ることができる。
【0053】
各ランプを無線接続してWiFi、Bluetoothなどの無線接続を用いて各要素を制御することができる。
【0054】
各ランプは、制動機、例えばドアベルなどにリンクすることができる。ランプは音楽を用いて光機能を設定することができる。たとえば、オーディオ信号を用いて、ランプを駆動するビデオ信号を生成することができる。各ランプは、1日の様々な時間にそれぞれの異なる色を発光するように時計にリンクすることができる。ランプは、光を作動させる接触面を有してよい。対話型フィードバックを用いてセンサから光を引き起こし、重量、音声、熱/運動、および/または周辺光レベルを検出することができる。
【0055】
一態様では、シーケンスにおける最後のランプ上のビデオ出力が、システムが作動していることを遠隔的に検証するための助けとして用いられる。
【0056】
一態様では、LEDおよび光ガイドが透明パネル同士の間にサンドイッチ式に組み込まれた貼り合せパネルが用いられる。透明パネルは、ガラスまたは他の任意の光学的に適切な材料のアクリル、ポリカーボネートであってよい。
【0057】
一態様では、重クロム酸またはその他の赤色、緑色、青色フィルタをLED光源と一緒に用いて光ガイド用の照明源が形成される。
【0058】
本発明の好ましい態様の上記の説明は、例示および説明のために与えられており、網羅的なものでも、本発明を開示された厳密な形態に制限するものでもない。当業者には、多数の修正態様および変形態様が明らかになろう。各態様は、本発明の原則および本発明の実際的な用途について最もうまく説明し、それによって、当業者が本発明を様々な態様に関して、かつ考えられる特定の用途に適した様々な修正態様と共に理解するのを可能にするように選択され記載されている。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物によって定義されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一態様の画素ランプを用いた照明ディスプレイを示す図である。
【図2A】制御ユニット、フレーム電力ユニット、および一群のランプを含む各フレームを示す機能図である。
【図2B】本発明の一態様のシステムを示す図である。
【図3】本発明の一態様の画素ランプの断面図である。
【図4】本発明の一態様の光の断面図である。
【図5】本発明の一態様の光ガイドを示す図である。
【図6】本発明の一態様の、ランプのフレームへの嵌め込みを示す図である。
【図7】ベースから延びる光ガイドを含むランプの断面図である。
【図8】図7のランプを示す図である。
【図9】フラグによる態様の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む、システム:
異なる色のLEDの光を混合することによって生成される異なる色の光で発光できるように異なる色のLEDを含み、光をより広い領域にわたって拡散させる光ガイドを含む、一群のランプ;および
ビデオ信号に従ってランプの色を駆動するように適合化されている制御ユニット。
【請求項2】
ランプが、ランプ・ハウジングを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
LEDが、回路基板上に位置する、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
一群のランプが、格子のランプである、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
ランプ間のピッチが、20mm以上である、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
ランプが、ディフューザ・プレートを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
ディフューザ・プレートが、色のコントラストを高める、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
LEDからの光が、光ガイドの一端に入り、光ガイドの前面から出る、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
光ガイドが、コリメーターを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項10】
光ガイドが、光を前方に反射させるファセットを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
光ガイドが、矩形である、請求項1記載のシステム。
【請求項12】
光ガイドが、ベースから外へ延びる、請求項1記載のシステム。
【請求項13】
光ガイドが、電球を形成する、請求項1記載のシステム。
【請求項14】
電球が、中央空洞を含む、請求項13記載のシステム。
【請求項15】
一群のランプを保持するフレームをさらに含む、請求項1記載のシステム。
【請求項16】
他の一群のランプを含む追加のフレームをさらに含む、請求項15記載のシステム。
【請求項17】
制御ユニットにビデオ信号を与えるように適合化されているビデオ・プロセッサをさらに含む、請求項1記載のシステム。
【請求項18】
制御ユニットが、ビデオ信号内の画素のサブセットを使用する、請求項1記載のシステム。
【請求項19】
サブセットが、アドレス情報によって決定される、請求項18記載のシステム。
【請求項20】
以下を含む、システム:
少なくともいくつかのランプが、画素サイズが20mm以上であり、少なくとも1つのLEDを用いて異なる色の光を生成する、一群のランプ;および
ビデオ信号に従って各ランプの色を設定するように適合化されている制御ユニット。
【請求項21】
ランプが、光をより広い領域に拡散させる光ガイドを含む、請求項20記載のシステム。
【請求項22】
異なる色のLEDからの光が、光ガイド内で混合される、請求項21記載のシステム。
【請求項23】
一群のランプが、格子のランプである、請求項20記載のシステム。
【請求項24】
大型LEDが使用される、請求項20記載のシステム。
【請求項25】
ランプ上の複数のLEDまたはLEDクラスタが、同じ信号によって駆動され、単一の画素ランプが形成される、請求項20記載のシステム。
【請求項26】
LEDが、有機LEDである、請求項20記載のシステム。
【請求項27】
LEDが、ポリマーLEDである、請求項20記載のシステム。
【請求項28】
以下を含む、システム:
LEDを含み、光をより広い領域に拡散させる光ガイドを含む、一群のランプ;および
ビデオ信号に従ってLEDの強度を調整するように適合化されている制御ユニット。
【請求項29】
ランプが複数の色のLEDを有し、制御ユニットがビデオ信号に従ってランプの色を駆動するように適合化されている、請求項28記載の方法。
【請求項30】
ランプが、ランプ・ハウジングを含む、請求項28記載のシステム。
【請求項31】
LEDが、回路基板上に位置する、請求項28記載のシステム。
【請求項32】
一群のランプが、格子のランプである、請求項28記載のシステム。
【請求項33】
ランプ間のピッチが、20mm以上である、請求項32記載のシステム。
【請求項34】
ランプが、ディフューザ・プレートを含む、請求項28記載のシステム。
【請求項35】
ディフューザ・プレートが、色のコントラストを高める、請求項34記載のシステム。
【請求項36】
LEDからの光が、光ガイドの一端に入り、光ガイドの前面から出る、請求項28記載のシステム。
【請求項37】
光ガイドが、コリメーターを含む、請求項28記載のシステム。
【請求項38】
光ガイドが、光を前方に反射させるファセットを含む、請求項28記載のシステム。
【請求項39】
光ガイドが、矩形である、請求項28記載のシステム。
【請求項40】
光ガイドが、ベースから外へ延びる、請求項28記載のシステム。
【請求項41】
光ガイドが、電球を形成する、請求項28記載のシステム。
【請求項42】
電球が、中央空洞を含む、請求項41記載のシステム。
【請求項43】
一群のランプを保持するフレームをさらに含む、請求項28記載のシステム。
【請求項44】
他の一群のランプを含む追加のフレームをさらに含む、請求項43記載のシステム。
【請求項45】
制御ユニットにビデオ信号を与えるように適合化されているビデオ・プロセッサをさらに含む、請求項28記載のシステム。
【請求項46】
制御ユニットが、ビデオ信号内の画素のサブセットを使用する、請求項28記載のシステム。
【請求項47】
サブセットが、アドレス情報によって決定される、請求項46記載のシステム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む、システム:
異なる色のLEDの光を混合することによって生成される異なる色の光で発光できるように異なる色のLEDを含み、光をより広い領域にわたって拡散させる光ガイドを含む、一群のランプ;および
ビデオ信号に従ってランプの色を駆動するように適合化されている制御ユニット。
【請求項2】
ランプが、ランプ・ハウジングを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
一群のランプが、格子のランプである、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
ランプ間のピッチが、20mm以上である、請求項記載のシステム。
【請求項5】
ランプが、ディフューザ・プレートを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
LEDからの光が、光ガイドの一端に入り、光ガイドの前面から出る、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
光ガイドが、コリメーターを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
以下を含む、システム:
少なくともいくつかのランプが、画素サイズが20mm以上であり、少なくとも1つのLEDを用いて異なる色の光を生成する、一群のランプ;および
ビデオ信号に従って各ランプの色を設定するように適合化されている制御ユニット。
【請求項9】
ランプが、光をより広い領域に拡散させる光ガイドを含む、請求項8記載のシステム。
【請求項10】
異なる色のLEDからの光が、光ガイド内で混合される、請求項9記載のシステム。
【請求項11】
一群のランプが、格子のランプである、請求項8記載のシステム。
【請求項12】
大型LEDが使用される、請求項8記載のシステム。
【請求項13】
ランプ上の複数のLEDまたはLEDクラスタが、同じ信号によって駆動され、単一の画素ランプが形成される、請求項8記載のシステム。
【請求項14】
以下を含む、システム:
LEDを含み、光をより広い領域に拡散させる光ガイドを含む、一群のランプ;および
ビデオ信号に従ってLEDの強度を調整するように適合化されている制御ユニット。
【請求項15】
ランプが複数の色のLEDを有し、制御ユニットがビデオ信号に従ってランプの色を駆動するように適合化されている、請求項14記載の方法。
【請求項16】
ランプが、ランプ・ハウジングを含む、請求項14記載のシステム。
【請求項17】
一群のランプが、格子のランプである、請求項14記載のシステム。
【請求項18】
ランプ間のピッチが、20mm以上である、請求項17記載のシステム。
【請求項19】
ランプが、ディフューザ・プレートを含む、請求項14記載のシステム。
【請求項20】
LEDからの光が、光ガイドの一端に入り、光ガイドの前面から出る、請求項14記載のシステム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【公表番号】特表2006−507546(P2006−507546A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−510353(P2005−510353)
【出願日】平成15年10月24日(2003.10.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/033848
【国際公開番号】WO2004/049290
【国際公開日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
Bluetooth
【出願人】(505188663)エレメント ラブス インコーポレーティッド (2)
【Fターム(参考)】