説明

発振装置、この発振装置を用いたレーダ装置、及び発振装置の制御方法

【課題】簡便な構成で発振器の発振周波数の線形性を向上させた発振装置を提供する。
【解決手段】周波数制御信号の電圧に応じた周波数の出力信号を生成するVCO12と、出力信号の周波数に相当する変換電圧を生成する周波数−電圧変換器15と、変換電圧に基づく比較電圧と線形変化する所定の基準電圧との差分を増幅して出力する誤差増幅器18と、誤差増幅器18の出力によりVCO12に入力される周波数制御信号を生成する可変電圧器11と、を備える。周波数−電圧変換器15及び誤差増幅器11が、VCO12の出力信号の周波数に相当する変換電圧を可変電圧器11に帰還する帰還回路を構成している。このような構成により、比較電圧が基準電圧に近づくように補正される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば周波数変調した連続波(以下、「CW(Continuous Wave)波」という。)により対象物との間の距離及び対象物の移動速度を測定するレーダ装置に用いられる発振装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロ波やミリ波帯で用いられるレーダ装置には、三角波等の時間変化する変調信号によりCW波を周波数変調するFMCW(Frequence Modulation Continuous Wave)方式が広く知られており、各種用途に用いられている。FMCW方式のレーダ装置は、周波数変調されたCW波を対象物に放射してその反射波を受信することで、対象物との間の距離及び対象物の移動速度を同時に測定することができる。
【0003】
FMCW方式のレーダ装置では、CW波を発生する局部発振器の重要性が大きく、その発振周波数の線形性がレーダ装置の精度を大きく左右する。そのために、局部発振器の発振周波数の線形性の向上が不可欠となる。局部発振器には、電圧制御発振器(以下、「VCO」(Voltage Controlled Oscillator)という。)がよく用いられる。VCOは、入力される電圧に応じた周波数で発振する装置である。VCOの発振周波数の線形性を向上させるために、例えば特許文献1〜3に示す技術が提案されている。
【特許文献1】特開平07−159522号公報
【特許文献2】特表2002−539650号公表
【特許文献3】特表2002−529747号公表
【0004】
特許文献1〜3には、VCOの出力信号を計数し、計数結果によってVCOに入力される電圧を調整することで、VCOの発振周波数の線形性を向上させる技術が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来よりもさらに簡便な構成で発振器の発振周波数の線形性を向上させた発振装置及びこのような発振装置を備えたレーダ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決する本発明の発振装置は、所定の電圧に応じた周波数の出力信号を生成する発振器と、前記出力信号の前記周波数に相当する変換電圧を生成する周波数−電圧変換器と、前記変換電圧に基づく比較電圧と所定の基準電圧との差分を増幅して出力する増幅器と、前記増幅器の出力により前記発振器に入力される前記電圧を生成する可変電圧器と、を備える。この発振装置では、前記周波数−電圧変換器及び前記増幅器が、前記出力信号の前記周波数に相当する前記変換電圧を前記可変電圧器に帰還する帰還回路を構成している。前記比較電圧が前記基準電圧に近づくように補正される。
【0007】
発振器の入力に用いる電圧が一定のときには、本発明を用いなくても一定の発振周波数が得られることは当然である。また、発振器の入力電圧−発振周波数特性の線形性が悪い場合には、発振器の入力に用いる電圧が線形でも、発振器の周波数特性が線形にならず、発振器の入力電圧−発振周波数特性が直接反映された非線形の発振周波数特性となる。
本発明の発振装置が有する帰還回路においては、基準電圧と、発振器の発振周波数を周波数−電圧変換して得られた比較電圧との差分を増幅して発振器に入力される電圧が生成される。このような構成では、比較電圧が基準電圧に近づくように増幅器によって補正されて発振器の周波数が補正される。これにより、発振器の発振周波数の線形性が向上する。
【0008】
前記基準電圧が、例えば前記発振器が所定の掃引周波数帯で発振するように時間に応じて線形変化する場合には、発振器の周波数−電圧変換された電圧は帰還回路により基準電圧と同じ線形性を持つように補正され、結果として発振器の発振周波数の線形性が確保される。従って、基準電圧が線形に変化すれば、発振器の発振周波数も線形に掃引される。このように、周波数−電圧変換器及び増幅器により帰還回路を構成することにより、より簡便な構成で発振器の線形性を向上させることができる。
【0009】
このような発振装置では、前記出力信号の前記周波数を分周する分周器を備えていてもよい。分周器を備えている場合には、前記周波数−電圧変換器が、例えば前記分周器により分周された前記出力信号の前記周波数に応じて前記変換電圧を生成するように構成される。このように、発振器からの出力信号の周波数が周波数−電圧変換するのに高すぎる場合には、一定の周波数帯域まで分周する分周器を用いてもよい。
【0010】
また、増幅器の動作特性に変換電圧を合わせるために、前記変換電圧のオフセットを前記増幅器の動作特性に合わせて変化させるオフセット調整器をさらに有してもよい。前記増幅器は、オフセットを変化させた前記変換電圧を前記比較電圧として用いる。
前記発振器は、前記所定の電圧が時間変化して、前記出力信号の前記周波数が所定の周波数帯域内で掃引し、前記周波数−電圧変換器が、前記変換電圧が前記出力信号の前記周波数の掃引に応じて変化するようになっている場合には、前記変換電圧の変化量を前記増幅器の動作特性に合わせて調整する傾き調整器をさらに有してもよい。傾き調整器により、増幅器の動作特性に変換電圧の変化量を合わせる。前記増幅器は、調整された前記変換電圧を前記比較電圧として用いる。
【0011】
前記可変電圧器は、例えばエミッタフォロワ回路を形成するトランジスタを含んで構成される。前記増幅器の出力が前記トランジスタのベース端子に入力され、前記トランジスタのエミッタ端子から前記発振器に前記所定の電圧が入力される。このような構成では、可変電圧器をより簡便な構成で実現できる。
【0012】
本発明のレーダ装置は、上記の発振装置を備えて構成される。このレーダ装置は、発振装置の増幅器に基準電圧を入力する変調器と、前記発振器の出力信号に応じて電波を放射するアンテナと、を備えている。発振器の出力信号の周波数は、上記の通り線形に変化するために、アンテナから放射される電波の周波数も線形に変化する。
前記基準電圧は、例えば時間変化する場合には、前記増幅器は、前記基準電圧の時間変化に応じて出力が時間変化する。また、前記可変電圧器は、前記増幅器の出力の時間変化に応じて生成する前記電圧が時間変化し、前記発振器は、前記可変電圧器が生成する前記電圧の時間変化に応じて前記出力信号が周波数変調される。このような構成により、周波数変調された出力信号が得られ、アンテナから、この出力信号に応じて電波が放射される。
【0013】
本発明の発振装置の制御方法は、所定の電圧に応じた周波数の出力信号を生成する発振器、及び前記出力信号の前記周波数に相当する変換電圧を前記発振器に帰還する帰還回路を備える発振装置の制御方法である。前記帰還回路が、前記変換電圧に基づく比較電圧と所定の基準電圧との差分を増幅して、前記発振器に入力される前記電圧を生成する。
【発明の効果】
【0014】
以上のような本発明の発振装置によれば、周波数−電圧変換器及び増幅器により構成される帰還回路によって、発振器の周波数−電圧変換された電圧が基準電圧と同じになるように補正され、結果として発振器の発振周波数の線形性が確保される。そのために、発振器の入力電圧−発振周波数特性の線形性にかかわらず、発振装置の発振周波数の線形性が確保される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の発振装置の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の発振装置1を備えたアンテナ装置の構成図である。この発振装置1は、例えばFMCW方式等のレーダ装置に設けられて、アンテナANTから放射される電波となる送信信号を生成するものである。送信信号の周波数は、発振装置1に入力される変調信号の電圧に応じて決まる。変調信号は、三角波、ノコギリ波等の時間変化する信号であり、周波数変調器3から入力される。そのために送信信号は、発振装置1に入力される変調信号の電圧の時間変化に応じて周波数変調されている。なお、時間変化とは時刻の経過に従って変化することである。時間変化する信号とは、電圧が時刻の経過に従って変化する信号である。
アンテナANTから放射された電波は対象物により反射されて、アンテナANTにより反射波として受信される。送信信号と反射波とから、対象物までの距離及び対象物の移動速度が測定される。なお、この実施形態ではレーダ装置の送信系のみを説明しており、受信系については、本発明と直接関係がないので説明を省略する。
【0016】
図1の発振装置1は、可変電圧器11、VCO12、方向性結合器13、分周器14、周波数−電圧変換器15、第1傾き・オフセット調整器16、第2傾き・オフセット調整器17、及び誤差増幅器18を備えている。発振装置1は、帰還回路を有しており、可変電圧器11の出力が、VCO12、分周器14、周波数−電圧変換器15、第1傾き・オフセット調整器16、及び誤差増幅器18を介して可変電圧器11に帰還される。
【0017】
可変電圧器11は、VCO12に周波数制御信号を入力する。周波数制御信号の電圧は可変であり、誤差増幅器18からの入力される電圧により時間変化する。
VCO12は、可変電圧器11から入力される周波数制御信号の電圧により、発振周波数が制御される発振器である。VCO12の出力信号である送信信号の周波数が、周波数制御信号の電圧により制御される。VCO12は周波数制御信号の電圧により発振周波数が変化するものであれば、その電圧−周波数特性が単調増加、単調減少、その他非線形特性を持つものであってもかまわない。送信信号は、方向性結合器13によって分離され、分周器14に入力されるとともに、発振装置1外に出力される。
送信信号の周波数は、周波数制御信号により所定の周波数帯域内で掃引される。つまり、周波数制御信号の電圧は、送信信号の周波数が所定の周波数帯域内で掃引されるように、所定の範囲内で時間変化する。
【0018】
分周器14は、方向性結合器13から入力されるVCO12の送信信号を、VCO12の発振周波数よりも低い周波数の分周信号に分周する。分周器14による分周は、後続の装置である周波数−電圧変換器15の動作条件に合わせるためである。周波数−電圧変換器15がVCO12の発振周波数で正常に動作可能であれば、分周器14は不要になる。
周波数−電圧変換器15は、分周器14から出力される分周信号の周波数に相当する電圧である変換電圧を出力する。周波数−電圧変換器15から出力される変換電圧は、分周器14の有無にかかわらずVCO12の発振周波数の変化に応じて変化する。つまり周波数−電圧変換器15から出力される変換電圧は、周波数制御信号の電圧の変化に応じて変化する。
第1傾き・オフセット調整器16は、VCO12の発振周波数の変化量に対する周波数−電圧変換器15から出力される変換電圧の電圧変化量、及び変換電圧のオフセットを誤差増幅器18の動作特性に合わせて調整する。周波数−電圧変換回路15から出力される変換電圧は、そのままでは高すぎたり、周波数変化に対する電圧変化量が少なかったりと、誤差増幅器18の動作特性に適応しないことがあるために、第1傾き・オフセット調整器16が設けられる。
【0019】
第2傾き・オフセット調整器17は、第1傾き・オフセット調整器16と同様の構成及び機能を有している。第2傾き・オフセット調整器17には、周波数変調器3から変調信号が入力される。第2傾き・オフセット調整器17の出力は、本来、VCO12に直接入力されてVCO12の発振周波数を制御する電圧であり、線形に変化する。しかし、直接VCO12に入力すると、従来と同様に、VCO12の発振周波数が変調信号に対して線形変化しない場合には、発振装置1の発振周波数が線形変化しない。VCO12の発振周波数の線形性が向上させるために、第2傾き・オフセット調整器17の出力は、誤差増幅器18に入力される。
誤差増幅器18は、実際のVCO12の発振周波数に相当する電圧である第1傾き・オフセット調整器16から出力される電圧と、第2傾き・オフセット調整器17から出力される電圧との差分を増幅して可変電圧器11に入力する。
なお、第1傾き・オフセット調整器16及び第2傾き・オフセット調整器17は、基準電圧及び比較電圧が誤差増幅器18の動作範囲内で変動するものである場合には不要となる。
【0020】
このような構成の発振装置1は、可変電圧器11から入力される周波数制御信号の電圧によってVCO12から出力される送信信号の周波数が決まる。VCO12から出力される送信信号は、方向性結合器13により、発振装置1の外部のアンテナANT及び分周器14に入力される。分周器14は、送信信号の周波数を分周して、周波数−電圧変換器15の動作範囲に応じた周波数の分周信号を生成する。
【0021】
周波数−電圧変換器15は、分周器14から出力された分周信号の周波数に相当する変換電圧を出力する。周波数−電圧変換器15から出力された変換電圧は、第1傾き・オフセット調整器16により適当な電圧に調整されて出力される。第1傾き・オフセット調整器16の出力は、誤差増幅器18の比較電圧となる。
【0022】
誤差増幅器18の基準電圧には、第2傾き・オフセット調整器17から出力される電圧が用いられる。第2傾き・オフセット調整器17から出力される電圧は、第2傾き・オフセット調整器17に入力された変調信号の電圧が調整されたものである。
誤差増幅器18は、基準電圧と比較電圧との差分を増幅して、その出力を可変電圧器11に入力する。可変電圧器11は、誤差増幅器18の出力に応じて、周波数制御信号の電圧を決める。誤差増幅器18により、基準電圧に比較電圧が近づくようにVCO12の発振周波数が補正される。以上のような構成であるために、第2傾き・オフセット17に入力される変調信号の電圧により、可変電圧器11がVCO12に入力する電圧を変動させて、VCOの発振周波数を変動させる。
【0023】
このような発振装置1は、VCO12の電圧−周波数特性が非線形であっても、周波数−電圧変換器15により、VCO12の発振周波数を電圧として帰還させ、VCO12の制御電圧とすることができるために、線形性の高い局部発振器となる。
【0024】
図2は、図1の発振装置1を、オペアンプ及びトランジスタを用いて構成した場合の実施例の構成図である。図1の発振装置1と同じ構成のものには同じ符号が付してある。図2の発振装置2では、可変電圧器11がトランジスタ21及び抵抗22で構成され、誤差増幅器18がオペアンプ23で構成されている。トランジスタ21のエミッタ側は、VCO12が接続される他に、負荷となる抵抗22を介して接地される。抵抗22の抵抗値は、VCO12の入力インピーダンスに比べて十分小さくなるように設定される。抵抗22の抵抗値がVCO12の入力インピーダンスより十分小さいと、トランジスタ21のコレクタ電圧が、VCO12に入力される電圧となる。一般に、VCO12の入力インピーダンスは高いので、抵抗21の抵抗値を極端に小さくする必要はない。トランジスタ21と抵抗22とは、いわゆるエミッタフォロワ回路になっている。
第1傾き・オフセット調整器16及び第2傾き・オフセット調整器17は、取り除かれている。発振装置2の他の構成は、発振装置1と同じである。
【0025】
このような発振装置2では、オペアンプ23の基準電圧は、周波数変調器3から直接入力される変調信号の電圧であり、比較電圧は、周波数−電圧変換器15から出力される電圧である。オペアンプ23の出力は、この基準電圧と比較電圧との差分を増幅して得られる。周波数−電圧変換器15の出力である変換電圧は、発振装置1と同様の動作で得られるので説明を省略する。
オペアンプ23の出力がトランジスタ21のベース端子に入力される。トランジスタ23のエミッタ電圧は、ベース端子に印加される電圧に応じて変化するので、オペアンプ23の出力の電圧によりエミッタ電圧が決まる。エミッタ電圧はVCO12に入力される。VCO12は、エミッタ電圧に応じた周波数の送信信号を出力する。VCO12の発振周波数は、比較電圧が基準電圧に近づくように補正される。
【0026】
このように、発振装置2は、トランジスタ21、抵抗22、及びオペアンプ23という汎用の装置を用いて、簡単な構成で、変調信号の周波数の線形性を確保することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施形態の発振装置1を備えたアンテナ装置の構成図である。
【図2】発振装置1の具体的な実施例の構成図である。
【符号の説明】
【0028】
1、2 発振装置
11 可変電圧器
12 VCO
13 方向性結合器
14 分周器
15 周波数−電圧変換器
16 第1傾き・オフセット調整器
17 第2傾き・オフセット調整器
18 誤差増幅器
21 トランジスタ
22 抵抗
23 オペアンプ
3 周波数変調器
ANT アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の電圧に応じた周波数の出力信号を生成する発振器と、
前記出力信号の前記周波数に相当する変換電圧を生成する周波数−電圧変換器と、
前記変換電圧に基づく比較電圧と所定の基準電圧との差分を増幅して出力する増幅器と、
前記増幅器の出力により前記発振器に入力される前記電圧を生成する可変電圧器と、を備え、
前記周波数−電圧変換器及び前記増幅器が、前記出力信号の前記周波数に相当する前記変換電圧を前記可変電圧器に帰還する帰還回路を構成しており、前記比較電圧が前記基準電圧に近づくように補正される、
発振装置。
【請求項2】
前記所定の基準電圧は、前記発振器が所定の掃引周波数帯で発振するように時間に応じて線形変化する、
請求項1記載の発振装置。
【請求項3】
前記出力信号の前記周波数を分周する分周器を備えており、
前記周波数−電圧変換器は、前記分周器により分周された前記出力信号の前記周波数に応じて前記変換電圧を生成する、
請求項1又は2記載の発振装置。
【請求項4】
前記変換電圧のオフセットを前記増幅器の動作特性に合わせて変化させるオフセット調整器をさらに有し、
前記増幅器は、オフセットを変化させた前記変換電圧を前記比較電圧として用いる、
請求項1又は2記載の発振装置。
【請求項5】
前記発振器は、前記所定の電圧が時間変化して、前記出力信号の前記周波数が所定の周波数帯域内で掃引し、
前記周波数−電圧変換器は、前記変換電圧が前記出力信号の前記周波数の掃引に応じて変化するようになっており、
前記変換電圧の変化量を前記増幅器の動作特性に合わせて調整する傾き調整器をさらに有し、
前記増幅器は、調整された前記変換電圧を前記比較電圧として用いる、
請求項1又は2記載の発振装置。
【請求項6】
前記可変電圧器はエミッタフォロワ回路を形成するトランジスタを含むものであり、
前記増幅器の出力が前記トランジスタのベース端子に入力され、前記トランジスタのエミッタ端子から前記発振器に前記所定の電圧が入力される、
請求項1又は2記載の発振装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかの項に記載の発振装置を備えたレーダ装置であり、
前記増幅器の基準電圧を入力する変調器と、
前記発振器の出力信号に応じて電波を放射するアンテナと、を備えている、
レーダ装置。
【請求項8】
前記基準電圧が時間変化し、
前記増幅器は、前記基準電圧の時間変化に応じて出力が時間変化し、
前記可変電圧器は、前記増幅器の出力の時間変化に応じて生成する前記電圧が時間変化し、
前記発振器は、前記可変電圧器が生成する前記電圧の時間変化に応じて前記出力信号が周波数変調される、
請求項7記載のレーダ装置。
【請求項9】
所定の電圧に応じた周波数の出力信号を生成する発振器、及び前記出力信号の前記周波数に相当する変換電圧を前記発振器に帰還する帰還回路を備える発振装置の制御方法であって、
前記帰還回路が、
前記変換電圧に基づく比較電圧と所定の基準電圧との差分を増幅して、前記発振器に入力される前記電圧を生成する、
発振装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−224350(P2008−224350A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−61470(P2007−61470)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(000219004)島田理化工業株式会社 (205)
【Fターム(参考)】