説明

監視カメラシステム、および、その方法

【課題】 本発明の課題は、監視に必要な映像を、効率よく、漏れなく、撮像するための監視カメラシステムを提供することである。
【解決手段】 暗証情報の入力を受け付けて、これを含む利用者識別情報送信要求を発行して、利用者識別情報を受信して、利用者識別情報を含む撮影開始指示を発行する監視設備と、監視設備とICカードと無線制御型カメラとの間でやり取りされる各種の要求情報や指示情報を、一方から他方に転送するICカード読取器と、利用者識別情報送信要求を受信して、これに含まれる暗証情報を認証情報と照合して利用者認証して、利用者識別情報を送信するICカードと、撮影開始指示を受け付けて、映像データを作成して記録する無線制御型カメラと、から構成される監視カメラシステムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラを用いて監視するシステム、および、その方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、監視カメラの映像を用いて、監視が行われている。
【0003】
たとえば、特許文献1では、1台の監視カメラを用いて銀行などのATMを監視するときに、中央制御装置が、複数台のATMの中から、特に注意を払うATMを判別して、これを選択して、監視カメラに指示して、撮影させる技術が開示されている。(従来技術1)
【特許文献1】特開2004−104572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術1では、ATMが複数台同時に利用されている場合に、監視カメラで、ATMを1台ずつ、順次に監視するために、監視が十分に行なえないという問題点があった。さらに、1台の監視カメラで監視しているので、監視の視野を遮られると、監視映像を撮影できないという欠点があった。また、監視カメラは、中央制御装置とネットワーク接続しなければならないという不具合があった。
【0005】
本発明はこのような従来技術を考慮してなされたものであって、本発明の課題は、監視に必要な映像を、効率よく、漏れなく、撮像するための監視カメラシステムに関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。すなわち、請求項1の発明は、ICカード読取器が有線接続された監視設備と、ICカードと、無線制御型カメラと、から構成される監視カメラシステムにおいて、前記監視設備は、暗証情報の入力を受け付けて、これを含む利用者識別情報送信要求を発行する利用者識別情報送信要求手段と、ICカード読取器から、利用者識別情報を受信して、利用者識別情報を含む撮影開始指示を発行する撮影開始指示手段と、ICカードが除かれたことを検知して、ICカード読取器に、撮影終了指示を発行する撮影終了指示手段と、を備える設備であって、前記ICカード読取器は、監視設備から、利用者識別情報送信要求を受け付けて、ICカードに転送する利用者識別情報送信要求転送手段と、ICカードから、利用者識別情報を受信して、監視設備に転送する利用者識別情報転送手段と、監視設備から、撮影開始指示を受け付けて、無線制御型カメラに転送する撮影開始指示転送手段と、監視設備から、撮影終了指示を受け付けて、無線制御型カメラに転送する撮影終了指示転送手段と、を備える読取器であって、前記ICカードは、認証情報と、利用者識別情報と、を記憶する記憶手段と、ICカード読取器から、利用者識別情報送信要求を受信して、これに含まれる暗証情報を、前記認証情報と照合して、利用者認証する認証手段と、前記利用者識別情報をICカード読取器に、送信する利用者識別情報返信手段と、を備えるICカードであって、前記無線制御型カメラは、ICカード読取器から、撮影開始指示を、受け付ける撮影開始指示受付手段と、映像を撮像して、画像メモリーに記録する撮像手段と、前記画像メモリーの映像を読み出して、映像データを作成する映像データ作成手段と、前記作成された映像データを、記録する映像データ記録手段と、ICカード読取器から、撮影終了指示を受け付けて、撮影を終了する撮影終了指示受付手段と、を備えるカメラである、ことを特徴とする監視カメラシステムである。
【0007】
請求項2の発明は、ICカード読取器が有線接続された監視設備と、ICカードと、無線制御型カメラと、から構成される監視カメラシステムにおいて、前記監視設備は、暗証情報の入力を受け付けて、これを含む利用者識別情報送信要求を発行する利用者識別情報送信要求手段と、ICカード読取器から、利用者識別情報を受信して、利用者識別情報を含む撮影開始指示を発行する撮影開始指示手段と、を備える設備であって、前記ICカード読取器は、監視設備から、利用者識別情報送信要求を受け付けて、ICカードに転送する利用者識別情報送信要求転送手段と、ICカードから、利用者識別情報を受信して、監視設備に転送する利用者識別情報転送手段と、監視設備から、撮影開始指示を受け付けて、無線制御型カメラに転送する撮影開始指示転送手段と、前記監視設備との接続が断たれたことを検知して、無線制御型カメラに撮影終了指示を送信する撮影終了指示手段と、を備える読取器であって、前記ICカードは、認証情報と、利用者識別情報と、を記憶する記憶手段と、ICカード読取器から、利用者識別情報送信要求を受信して、これに含まれる暗証情報を、前記認証情報と照合して、利用者認証する利用者認証手段と、前記利用者識別情報をICカード読取器に、送信する利用者識別情報返信手段と、を備えるICカードであって、前記無線制御型カメラは、ICカード読取器から、撮影開始指示を、受け付ける撮影開始指示受付手段と、映像を撮像して、画像メモリーに記録する撮像手段と、前記画像メモリーの映像を読み出して、映像データを作成する映像データ作成手段と、前記作成された映像データを、記録する映像データ記録手段と、ICカード読取器から、撮影終了指示を受け付けて、撮影を終了する撮影終了指示受付手段と、を備えるカメラである、ことを特徴とする監視カメラシステムである。
【0008】
ここで、ICカードとは、たとえば、UIM(User Identity Module)カードのことをいう。クレジットカードサイズのカードから、ICチップの部分だけを切り離して使うことが可能なICカード。)である。また、端末装置は、UIMと接触接続させる接続端子と、監視設備(=外部情報処理装置)と有線接続(たとえば、USB)させる接続端子と、外部情報処理装置(=無線制御型カメラ)と無線接続(たとえば、bluetooth、ZigBee)させるアンテナを備える。
【0009】
請求項1、請求項2の発明では、監視設備は、監視に必要な映像データだけを受信して、記録する。また、無線制御型カメラを複数台用いることで、必要な映像を、漏れなく、効率よく、低コストで、撮影することが可能である。請求項1の発明と請求項2の発明は、ICカードが除かれた場合に撮影を終了するか、ICカード読取器と監視設備の接続が断たれた場合に撮影を終了するかの点で異なっている。
【0010】
請求項3の発明は、認証情報を用いる監視方法において、暗証情報を入力する暗証情報入力ステップと、前記暗証情報を、認証情報と照合して、認証する認証ステップと、利用者識別情報を受信する利用者識別情報受信ステップと、前記受信した利用者識別情報を含む撮影開始指示を発行する撮影開始指示ステップと、撮影開始指示を受け付けて、映像を撮像して、映像データを作成して、記録する映像データ記録ステップと、撮影終了指示を受け付けて、撮影を終了する撮影終了ステップと、を含んだ手順でなされることを特徴とする監視方法である。
【0011】
請求項4の発明は、コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1または請求項2に記載の監視カメラシステムとして動作させるコンピュータプログラムである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0013】
本願発明によれば、監視に必要な映像を、洩れなく、低コストで、撮影することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施例)
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1は、監視カメラシステムの概要を説明する図である。
【0015】
監視カメラシステム1は、ICカード読取器300が有線接続された監視設備700(たとえば、ネットワーク管理端末装置。)と、ICカード100と、無線制御型カメラ500から構成される。
【0016】
ICカード100は、利用者識別情報191を記憶するICカードである。監視設備700は、利用者に利用されているときに監視される設備であり、コンピュータに所定のプログラムを組み込んだネットワーク管理端末装置により実現される。利用者は、ICカード読取器300を監視設備700に取り付けて、監視設備700にパスワード(暗証情報)を入力して利用者の認証が正常に行われると、監視設備700の利用が可能となる。利用者の認証が正常に行われると、無線制御型カメラ500は、ICカード読取器300から受け付けた撮影開始指示に従って監視設備700の撮影を行い、撮影により得られた映像を含む映像データ599を記憶する。
【0017】
図2は、監視カメラシステム1の処理の流れを説明するための図である。
【0018】
監視設備700は、暗証情報(たとえば、暗証番号)を受け付けて、これを含む利用者識別情報送信要求をICカード読取器300に発行する(図2(1))。
【0019】
ICカード読取器300は、監視設備700から、利用者識別情報送信要求を受け付けて、ICカード100に転送する(同(2))。
【0020】
ICカード100は、ICカード読取器300から、利用者識別情報送信要求を受け付けて、これに含まれる暗証情報を用いて、認証情報193と照合して利用者認証をして、利用者識別情報191を返信する(同(3))。
【0021】
ICカード読取器300は、ICカード100から利用者識別情報191を受信して、監視設備700に転送する(4))。
【0022】
監視設備700は、ICカード読取器300から、利用者識別情報191を受信して、これを含む撮影開始指示を作成して、ICカード読取器300に発行する(同(5))。
【0023】
ICカード読取器300は、監視設備700から、撮影開始指示を受信して、無線制御型カメラ500に転送する(同(11))。
【0024】
無線制御型カメラ500は、ICカード読取器300から、撮影開始指示を、受け付けて、撮影を開始する(同(12))。無線制御型カメラ500は、利用者識別情報191を含む映像データ599を作成して、記憶手段590に記録する(同(13))。無線制御型カメラ500は、ICカード読取器300から撮影終了指示があるまで、撮影および映像データの記録作業を続けることになる。
【0025】
ICカード100がICカード読取器300から取り去られると、監視設備700は、ICカード100がICカード読取器300から、取り去られたことを検知して、撮影終了指示をICカード読取器300に発行する(同(21))。
【0026】
ICカード読取器300は、ICカード100から、撮影終了指示を受信して、無線制御型カメラ500に転送する(同(22))。
【0027】
無線制御型カメラ500は、ICカード読取器300から撮影終了指示を受け付けて、撮影を中止する(同(23))。
【0028】
各無線制御型カメラ500が撮影した映像データ599は、記憶手段590に記憶され、別の端末装置で閲覧が可能な状態となる。
【0029】
なお、無線制御型カメラ500は、ICカード読取器300が撮影を要求したときに撮影を開始して映像データを作成し、ICカードを取り去ったときに、撮影および映像データの作成を終了するので、記録する撮影データが、流し撮りのように膨大になることがなく、効率よく、記録することが可能となる。
【0030】
さらに、人相を撮影する無線制御型カメラや、机上の様子を撮影する無線制御型カメラや、設備を操作する様子を撮影する無線制御型カメラや、操作端末装置の画面を撮影する無線制御型カメラや、部屋全体の様子を撮影する無線制御型カメラなど、複数台のカメラを設置して、ICカード読取器300からの撮影開始指示を受け付けて撮影を行えば、監視に必要な映像データを、洩れなく得ることができるので、精度の高い監視が可能となる。
【0031】
たとえば、操作者が、ものを書き写す様子や、携帯電話などの持込カメラで撮影する様子や、CDにデータをダウンロードする様子を捉えることができる。また、操作者が、無線制御型カメラを止めたり、無線制御型カメラの視界を遮ったりすれば、不正が行なわれた可能性が高いと判断できる。また、詳細な撮影データを得るために、必要に応じて、クローズアップ撮影してもよい。なお、本システムでは、監視設備700から撮影開始指示を行っているが、このとき、監視設備700を特定する識別情報もICカード読取器300を経由して無線制御型カメラ500に送信して、映像データ599と共に記録すれば、監視設備700の識別情報と、利用者識別情報191、時間情報から、映像データ599を撮影した監視設備700、利用者、時間を知ることができる。また、ICカード100にて利用者認証が正常に行われた後、監視設備700を経由せずに、ICカード読取器300から利用者識別情報191と、撮影開始指示を無線制御型カメラ500に送信して撮影を開始しても良い。
【0032】
図3は、監視カメラシステム1の詳細な構成図である。監視カメラシステム1は、監視設備700と、無線制御型カメラ500がネットワーク接続されたICカード読取器300から構成される。
【0033】
監視設備700は、利用者識別情報送信要求手段710と、撮影開始指示手段740と、撮影終了指示手段760を備える。
【0034】
利用者識別情報送信要求手段710は、暗証情報を受け付けて、利用者識別情報送信要求を、ICカード読取器300に発行する。
【0035】
撮影開始指示手段740は、ICカード読取器300から、利用者識別情報191を受信して、利用者識別情報191を含む撮影開始指示を発行する。
【0036】
撮影終了指示手段760は、ICカード100が除かれたら、無線制御型カメラ500に、撮影終了指示を発行する。
【0037】
ICカード読取器300は、利用者識別情報送信要求転送手段310と、利用者識別情報転送手段320と、撮影開始指示転送手段340と、撮影終了指示転送手段350を備える。
【0038】
利用者識別情報送信要求転送手段310は、監視設備700から、利用者識別情報送信要求を受け付けて、ICカード100に転送する。利用者識別情報転送手段320は、ICカード100から利用者識別情報を受信して、監視設備700に転送する。
【0039】
撮影開始指示転送手段340は、監視設備700から、撮影開始指示を受信して、無線制御型カメラ500に転送する。撮影終了指示転送手段350は、監視設備700から、撮影終了指示を受信して、無線制御型カメラ500に転送する。
【0040】
ICカード100は、利用者認証手段110と、利用者識別情報返信手段120と、記憶手段190を備える。記憶手段190は、利用者識別情報191と、認証情報193を記憶する。
【0041】
認証情報193は、暗証情報を含む情報である。
【0042】
利用者認証手段110は、ICカード読取器300から、利用者識別情報送信要求を受信して、これに含まれる暗証情報を、認証情報193の暗証情報と照合して、一致すれば利用者認証する。
【0043】
利用者識別情報返信手段120は、ICカード読取器300から、利用者識別情報送信要求を受け付けて、利用者識別情報191を返信する。
【0044】
無線制御型カメラ500は、撮影開始指示受付手段510と、撮像手段520と、映像データ作成手段530と、映像データ記録手段540と、撮影終了指示受付手段550と、記憶手段590を備える。記憶手段590は、映像データ599を記憶する。
【0045】
撮影開始指示受付手段510は、ICカード読取器300から、利用者識別情報191を含む撮影開始指示を受け付ける。
【0046】
撮像手段520は、映像を撮像して、画像メモリーに記録する。映像データ作成手段530は、画像メモリーの映像を読み出して、撮影開始指示が含む利用者識別情報191を用いて、利用者識別情報191を含む映像データ599を作成する。無線制御型カメラ500に内部時計が備えられていれば、撮影した映像データ599の時刻、利用者識別情報191を対応付けて記憶手段590に記憶することができるので、利用者毎、利用時間毎に監視設備700の映像データ599を閲覧することが可能になる。
【0047】
映像データ記録手段540は、前記作成された映像データ599を記録する。
【0048】
撮影終了指示受付手段550は、ICカード読取器300から、撮影終了指示を受け付けて、撮影を終了する。
【0049】
利用者認証手段110と、利用者識別情報返信手段120と、利用者識別情報送信要求転送手段310と、利用者識別情報転送手段320と、撮影開始指示転送手段340と、撮影終了指示転送手段350と、撮影開始指示受付手段510と、映像データ作成手段530と、映像データ記録手段540と、撮影終了指示受付手段550と、利用者識別情報送信要求手段710と、撮影開始指示手段740と、撮影終了指示手段760は、コンピュータプログラムにより実現される。利用者識別情報191と、認証情報193と、映像データ599は、コンピュータプログラムが可読なデータである。記憶手段190と、記憶手段590は、メモリーである。撮像手段520は、CCDである。
【0050】
図4は、ICカード読取器300の回路機能図である。ICカード読取器300は、少なくとも、USBコネクタ302と、至近距離用の非接触アンテナ301aと、中距離用の無線アンテナ301bと、BluetoothもしくはZigBee回路306と、UIM端子板307と、CPU303と、操作ボタン305と、LCD304を備える。
【0051】
USBコネクタ302は、USBケーブルの挿入口で、USBケーブルを挿入して、外部情報処理装置(たとえば、パソコン)と接続する。
【0052】
至近距離用の非接触アンテナ301aは、ISO14443規格のアンテナコイルで、通信距離が数cmの電波(=周波数帯が13.56MHz)に用いるアンテナある。中距離用の無線アンテナ301bは、Bluetooth、もしくは、ZigBee用のアンテナコイルで、通信距離が10mから数10mの電波(=周波数帯が2.4GHz)に用いるアンテナある。無線制御型カメラ500との通信には、中距離用の無線アンテナ301bを用いる。
【0053】
BluetoothもしくはZigBee回路306は、Bluetooth、もしくは、ZigBeeの電波を発振させる。
【0054】
ICカード接触端子板307は、ICカード100が有する接触端子板と接触する。
【0055】
CPU303は、図3のICカード読取器300の各手段を実現するプログラムを実行する。
【0056】
操作ボタン305は、電源のON/OFFや、操作ボタンに設定された操作機能を実行する。LCD304は、文字や図形などを表示する。
【0057】
図5は、ICカード読取器300の外観写真である。ICカード読取器300は、ICカードから切り離したICチップ(=UIM)を挿入して格納している。図5では、前面に、LCD(液晶表示部)304を有するICカード読取器300が例示されている。
【0058】
なお、無線制御型カメラ500が記録する映像データ599の利用者識別情報191を用いて、利用者を特定することができる。また、映像データ599に、撮影時刻を含めてもよい。
【0059】
上記の例では、図2の(21)〜(23)を用いて説明したように、ICカード100がICカード読取器300から取り去られた場合に、無線制御型カメラ500が撮影を中止するような構成としたが、ICカード読取器300と監視設備700の接続が断たれた場合に、無線制御型カメラ500が撮影を中止するような構成としても良い。
【0060】
この場合、監視設備700とICカード読取器300を接続しているUSBケーブルが外されると、ICカード読取器300において、USBコネクタ302からの信号により、CPU303が、監視設備700との接続が断たれたことを認識する。そして、CPU303は、BluetoothもしくはZigBee回路306、無線アンテナ301bを介して、無線制御型カメラ500に撮影終了指示を送信する。無線制御型カメラ500は、ICカード読取器300から撮影終了指示を受け付けて、撮影を中止する。この際、ICカード読取器300においては、CPU303が撮影終了指示手段として機能することになる。
【0061】
以上詳しく説明したように、本願発明によれば、監視に必要な映像を、洩れなく、低コストで、撮影することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】監視カメラシステム1の概要を説明する図である。
【図2】監視カメラシステム1の処理の流れを説明する図である。
【図3】監視カメラシステム1の詳細な構成図である。
【図4】ICカード読取器300の回路機能図である。
【図5】ICカード読取器300の外観写真である。
【符号の説明】
【0063】
1 監視カメラシステム
100 ICカード
110 利用者認証手段
120 利用者識別情報返信手段
190 記憶手段
191 利用者識別情報
193 認証情報
300 ICカード読取器
301a 至近距離用の非接触アンテナ
301b 中距離用の無線アンテナ
302 USBコネクタ
303 CPU
304 LCD
305 操作ボタン
306 BluetoothもしくはZigBee回路
307 UIM端子板
310 利用者識別情報送信要求転送手段
320 利用者識別情報転送手段
340 撮影開始指示転送手段
350 撮影終了指示転送手段
500 無線制御型カメラ
510 撮影開始指示受付手段
520 撮像手段
530 映像データ作成手段
540 映像データ記録手段
550 撮影終了指示受付手段
590 記憶手段
599 映像データ
700 監視設備
710 利用者識別情報送信要求手段
740 撮影開始指示手段
760 撮影終了指示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICカード読取器が有線接続された監視設備と、ICカードと、無線制御型カメラと、から構成される監視カメラシステムにおいて、
前記監視設備は、
暗証情報の入力を受け付けて、これを含む利用者識別情報送信要求を発行する利用者識別情報送信要求手段と、
ICカード読取器から、利用者識別情報を受信して、利用者識別情報を含む撮影開始指示を発行する撮影開始指示手段と、
ICカードが除かれたことを検知して、ICカード読取器に、撮影終了指示を発行する撮影終了指示手段と、
を備える設備であって、
前記ICカード読取器は、
監視設備から、利用者識別情報送信要求を受け付けて、ICカードに転送する利用者識別情報送信要求転送手段と、
ICカードから、利用者識別情報を受信して、監視設備に転送する利用者識別情報転送手段と、
監視設備から、撮影開始指示を受け付けて、無線制御型カメラに転送する撮影開始指示転送手段と、
監視設備から、撮影終了指示を受け付けて、無線制御型カメラに転送する撮影終了指示転送手段と、
を備える読取器であって、
前記ICカードは、
認証情報と、利用者識別情報と、を記憶する記憶手段と、
ICカード読取器から、利用者識別情報送信要求を受信して、これに含まれる暗証情報を、前記認証情報と照合して、利用者認証する利用者認証手段と、
前記利用者識別情報をICカード読取器に、送信する利用者識別情報返信手段と、
を備えるICカードであって、
前記無線制御型カメラは、
ICカード読取器から、撮影開始指示を、受け付ける撮影開始指示受付手段と、
映像を撮像して、画像メモリーに記録する撮像手段と、
前記画像メモリーの映像を読み出して、映像データを作成する映像データ作成手段と、
前記作成された映像データを、記録する映像データ記録手段と、
ICカード読取器から、撮影終了指示を受け付けて、撮影を終了する撮影終了指示受付手段と、
を備えるカメラである、ことを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項2】
ICカード読取器が有線接続された監視設備と、ICカードと、無線制御型カメラと、から構成される監視カメラシステムにおいて、
前記監視設備は、
暗証情報の入力を受け付けて、これを含む利用者識別情報送信要求を発行する利用者識別情報送信要求手段と、
ICカード読取器から、利用者識別情報を受信して、利用者識別情報を含む撮影開始指示を発行する撮影開始指示手段と、
を備える設備であって、
前記ICカード読取器は、
監視設備から、利用者識別情報送信要求を受け付けて、ICカードに転送する利用者識別情報送信要求転送手段と、
ICカードから、利用者識別情報を受信して、監視設備に転送する利用者識別情報転送手段と、
監視設備から、撮影開始指示を受け付けて、無線制御型カメラに転送する撮影開始指示転送手段と、
前記監視設備との接続が断たれたことを検知して、無線制御型カメラに撮影終了指示を送信する撮影終了指示手段と、
を備える読取器であって、
前記ICカードは、
認証情報と、利用者識別情報と、を記憶する記憶手段と、
ICカード読取器から、利用者識別情報送信要求を受信して、これに含まれる暗証情報を、前記認証情報と照合して、利用者認証する利用者認証手段と、
前記利用者識別情報をICカード読取器に、送信する利用者識別情報返信手段と、
を備えるICカードであって、
前記無線制御型カメラは、
ICカード読取器から、撮影開始指示を、受け付ける撮影開始指示受付手段と、
映像を撮像して、画像メモリーに記録する撮像手段と、
前記画像メモリーの映像を読み出して、映像データを作成する映像データ作成手段と、
前記作成された映像データを、記録する映像データ記録手段と、
ICカード読取器から、撮影終了指示を受け付けて、撮影を終了する撮影終了指示受付手段と、
を備えるカメラである、ことを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項3】
認証情報を用いる監視方法において、
暗証情報を入力する暗証情報入力ステップと、
前記暗証情報を、認証情報と照合して、認証する認証ステップと、
利用者識別情報を受信する利用者識別情報受信ステップと、
前記受信した利用者識別情報を含む撮影開始指示を発行する撮影開始指示ステップと、
撮影開始指示を受け付けて、映像を撮像して、映像データを作成して、記録する映像データ記録ステップと、
撮影終了指示を受け付けて、撮影を終了する撮影終了ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とする監視方法。
【請求項4】
コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1または請求項2に記載の監視カメラシステムとして動作させるコンピュータプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−17464(P2008−17464A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151369(P2007−151369)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.ZIGBEE
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】