説明

監視システムの管理装置

【課題】画像関連装置の機能に従った管理を行うことができる監視システムの管理装置を提供する。
【解決手段】
画像関連装置の監視システムの管理装置10を提供する。この管理装置10は、演算制御部100により、画像関連装置の設定情報と動作状態情報とを取得する。また、演算制御部は、画像関連装置を設定情報に従って撮影、録画、及び視聴に対応させて表示画面上に区分けして配置する配置部101を備えている。また、演算制御部100は、動作状態情報に従って状態表示を行う状態表示部102を備えている。さらに、演算制御部100は、動作状態情報が正常値データ157の正常値と異なる値を検出した場合には異常状態と判断する異常値判断部103を備えている。加えて、演算制御部100は、動作状態情報を複数取得し、正常値を設定する正常値設定部104も備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システムの管理装置に係り、特に、接続された各機器の状態を取得し、その情報を表示部に表示するような監視システムの管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、セキュリティ(安全)意識の高まりや警備の省力化の要求から、ネットワーク化された監視システムが注目されている。
監視システムは、ホテル、ビル、コンビニエンスストア、金融機関、ダム、又は道路のような不特定多数の人が訪れる施設等の防犯・防災用に設置された監視カメラの画像等を、管理室等にいる監視者が監視し、目的や必要に応じて注意を喚起するシステムである。
【0003】
近年、これらの監視システムにおいては、例えば、監視カメラ(以下、カメラと称する)、カメラの画像を記憶するレコーダ、及び画像を表示するビューワ等の画像関連装置をネットワークに接続して、これらの稼働状況や撮像状況等をネットワーク上で管理を行う管理装置を加えた監視システムが用いられてきている。
【0004】
ここで、図7を参照して、従来の管理装置を用いた従来の監視システムの構成例について説明する。
従来の監視システムとして、例えば、画像関連装置20−1〜20−nが、ネットワーク5、IPフィルタリングやIPマスカレード等を行うルータ等であるルータ6(Router)、スイッチングハブ等のハブ7(Hub)等により構成されたネットワークに接続され、管理装置11がこれらを管理するように構成したものがある。図7においては、画像関連装置20−1〜20−14を用いる例について示す。
ここで、従来の監視システムのネットワークは、各装置を結ぶ、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VLAN(Virtual LAN)を用いる無線LAN、有線LAN、メッシュネットワーク、WiMAX、インターネット、携帯電話網等のデータ通信可能な回線である。また、ネットワーク5は、専用線、イントラネット等の有線IPネットワーク等を用いてもよく、光ファイバー、c.link、電灯線ネットワーク等も用いることができる。
管理装置11は、PC/AT互換機や専用機を用いたネットワーク管理装置であり、各機器の状況を表示することができる。
【0005】
画像関連装置20−1、20−3、20−8、20−9、20−10、20−11は、監視用の動画や静止画像を撮像してネットワーク上に送信するネットワーク対応のカメラである。このカメラは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を用いて対象物を撮像(撮影)した撮像装置のデータを、例えば、JPEG、MPEG2/4等の画像データに変換して、ネットワークに送信する機能を備えている。また、ネットワーク対応でない撮像機をネットワーク配信のための画像データに変換するエンコーダである画像関連装置20−4を用いて構成されるカメラも用いることができる。また、これらのカメラには人感センサ等のセンサ情報を送信するものもある。
画像関連装置20−2、20−6、20−7は、カメラからの画像データやセンサ情報等を録画・保存する記憶媒体を備えたNAS(Network Attached Storage)やサーバ等のレコーダである。
画像関連装置20−5、20−12、20−13、20−14は、撮像された画像を、管理室等にいる監視者が監視し、目的や必要に応じて注意を喚起するための表示装置や警報装置となるビューワである。ビューワは、カメラからの画像データ等を表示可能なデータに変換するデコーダと、この表示可能なデータを文字や画像等として表示するモニタを含んで構成することもできる。
【0006】
図8を参照して、このように複雑にネットワークに接続された各装置を、従来の管理装置11が液晶ディスプレイやプロジェクタ等の表示部に表示する例について説明する。
図8においては、接続された各機器を、伝送装置と端末装置に分類し、それらが属するVLANやサブネット、IPアドレス等のネットワーク技術の視点でグループ分けをして表示する。また、スイッチングハブやルータ、サーバなど、ネットワーク技術的に複雑で重要なものを主たる管理対象として表示する。
また、図8では、管理装置11のマウス等のポインティングデバイスの入力に従って、画面上のマウスポインタ610を動かして、指し示した各部の詳細情報370を表示させることができる。
【0007】
このような従来の監視システムの別の例として、特許文献1を参照すると、複数のカメラと、上記カメラの取得する映像をネットワークを介して表示する複数のディスプレイを隣接させて構成した大画面表示装置と、上記カメラ及び上記大画面表示装置とネットワークを介して通信し上記大画面表示装置に表示する映像を制御する監視端末であって、上記監視端末は、上記大画面表示装置に表示する映像について、その画面配置と拡大表示を制御することを特徴とする監視カメラシステムが記載されている(以下、従来技術1とする。)。
従来技術1の監視システムは、監視カメラの映像を、複数のディスプレイで構成する大画面表示装置に表示する場合に、操作をより迅速簡単に実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−288773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、監視システムの管理において、最も重要なのは画像であり、伝送だけではなく、撮影、録画、視聴のすべての機能が管理対象となる。
しかしながら、従来技術1を含む従来の監視システムにおける管理装置は、伝送路やネットワーク装置などのネットワークそのものだけを管理対象としており、伝送機能しか管理できないという問題があった。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の監視システムの管理装置は、画像関連装置と管理装置とを備えた監視システムの管理装置において、前記画像関連装置の設定情報と動作状態情報とを取得する演算制御部を備え、前記演算制御部は、前記画像関連装置を、前記設定情報に従って表示画面に撮影、録画、及び視聴に区分けして配置する配置部と、前記画像関連装置を、前記動作状態情報に従って状態表示を行う状態表示部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、設定情報および動作状態情報に従って、撮影、録画、視聴に対応して画像関連装置を表示画面上に配置することにより、画像関連装置の機能に従った管理を行うことができる監視システムの管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る管理装置10の制御構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像関連装置20−1の制御構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る管理処理のフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る装置表156の記憶内容の概念図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る表示画面描画処理のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る表示画面例の概念図である。
【図7】従来の管理システムYのシステム構成図である。
【図8】従来の表示画面例の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施の形態>
〔監視システムXのシステム構成〕
本発明の実施の形態の監視システムXは、上述の図7の監視システムと同様のネットワークを用いた監視システムである。この上で、監視システムXは、管理装置としては、管理装置11の代わりに管理装置10を備えている。
管理装置10は、管理装置11と同様に、ネットワーク経由で各装置の情報を収集する装置である。
【0015】
〔管理装置10の制御構成〕
まず、図1を参照して、この管理装置10の制御構成について説明する。
監視システムXの管理装置10は、ディスプレイ・モニタに各機器を表示し、ネットワーク管理等を行う専用の監視端末装置である。
管理装置10は、PC/AT互換機やMAC等であるPC(パーソナル・コンピュータ)等を用いることができる。また、管理装置10は、Windows(登録商標)やMac OS(登録商法)等の通常のOS(Operating System)がインストールされたPCの記憶部に記憶したプログラムにより実現してもよい。
より具体的に、管理装置10は、演算制御部100、操作入力部110、表示部120、ネットワークI/F140、記憶部150を含んで構成される。
【0016】
演算制御部100は、管理装置10の管理動作の演算処理を行うCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等の制御部である。演算制御部100は、管理装置10の各部を制御する部位である。また、演算制御部100は、ROMやフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部を内蔵し、その記憶部のプログラムに従って各部を制御するように構成してもよい。
操作入力部110は、マウスやトラックボール等のポインティングデバイス、キーボード等を備えた管理装置10の操作入力部である。操作入力部110が取得した監視者のユーザの入力情報は、演算制御部100が取得して、OSのGUI(Graphical User Interface)により表示画面を更新したり、各機器の情報を参照したり、各機器の遠隔操作を行うことができる。
表示部120は、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、LED(Light Emitting Diode)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いたディスプレイ・モニタであり、監視システムXの各機器についての管理情報を表示する。
ネットワークI/F140(ネットワーク・インターフェイス)は、LANカードや無線LANカード等であり、ネットワークにデータを入出力し、各部からの設定情報や状態情報を取得することができる。
記憶部150は、演算制御部が実行する監視システムXの管理をするためのプログラムや表示用の画像データや一時データを含んで記憶するRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶部位である。
【0017】
このうち、演算制御部100は、主な演算制御部位として、配置部101、状態表示部102、異常値判断部103、正常値設定部104とを含んで構成される。
配置部101は、画像関連装置を、設定情報255(図2参照)に従って撮影、録画、及び視聴の機能に対応させて表示部120の表示画面上に区分けして配置する部位である。
状態表示部102は、設定情報255、動作状態情報265(図2参照)等に従って、画像関連装置20−1〜20−n、ネットワーク5、ルータ6、ハブ7(図7参照)等の各機器の状態を表示部120の表示画面上に配置する部位である。
異常値判断部103は、ネットワークI/F140により各機器から取得した動作状態情報265、ICMPやSNMPにより取得された情報等の状態情報が正常値と異なる場合は、異常状態と判断する部位である。
正常値設定部104は、各機器から取得した状態情報を記憶して例えば平均値や標準偏差を求め、正常値を設定する部位である。
なお、配置部101と、状態表示部102と、異常値判断部103と、正常値設定部104とを記憶部のプログラムとして備え、演算制御部100が実行するように構成してもよい。
【0018】
また、記憶部150には、装置表156および正常値データ157を記憶している。
このうち、装置表156は、画像関連装置20−1〜20−nやルータ、ハブ7等の各機器の固有情報や稼働状況等を記憶したデータである。この装置表156を基に、管理用の表示画面を描画することができる。
正常値データ157は、各画像関連装置20−1〜20−n、ネットワーク5やルータ6やハブ7等のネットワーク上の機器の正常状態の情報を記録しているデータである。この正常値データ157は、設定情報255の各機器の情報や、ネットワークの通信のログ等により、予め、管理者のユーザが正常値や正常レベルを設定することができる。また、正常値データ157は、正常値設定部104により設定することもできる。
【0019】
〔画像関連装置20−1〜20−nの制御構成〕
次に、図2を参照して、画像関連装置20−1〜20−nのうち、画像関連装置20−1を代表例として制御構成を説明する。
画像関連装置20−1の画像処理・ネットワーク処理関連の部位は、演算制御部200、ネットワークI/F240、記憶部250、画像処理部260を含んで構成される。
演算制御部200は、画像関連装置20−1の管理動作を行うための演算処理を行うMPU等である。
ネットワークI/F240は、図1のネットワークI/F140と同様の部位である。
記憶部250は、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ等を含む記憶部位である。また、記憶部250は、管理装置10からのネットワーク経由の情報取得のコマンド等により返信するための設定情報255を記憶している。設定情報255には、画像関連装置20−1の種別、IPアドレス、使用する静止画像・動画像のファイル形式やコーデック等の情報が記憶されている。
画像処理部260は、図示しないCCDやCMOSセンサからの画像情報等を、各種コーデックの画像ファイル、ストリーミングデータ等にエンコード/デコード/トランスコード等の変換をするDSP(Digital Signal Processor)やGPU等の部位である。また、画像処理部260は、各機器の機能に対応した状態情報である動作状態情報265を記憶している。たとえば、画像関連装置20−1は、動作状態情報265として、動作温度、配信エラー率、動作状態、配信ストリーム数、現在の配信先の機器のIPアドレス、コーデック、解像度、伝送量、伝送方式、エンコード/デコード/トランスコード等の動作状態を記憶している。
なお、動作状態情報265を記憶部250に記憶する構成も可能である。また、動作状態情報265は。たとえば、画像関連装置20−1〜20−n以外のネットワーク機器の場合は、ICMPやSNMP等により得られる伝送路の状態情報を記憶しておいてもよい。
さらに、画像関連装置20−1は、SNMP(Simple Network Management Protocol)等のネットワーク制御のコマンドに応答する部位も備えていてもよい。
【0020】
〔監視システムXの管理処理〕
ここで、図3〜図6を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る監視システムXを用いた管理処理についてより詳しく説明する。
本実施形態の管理処理におけるネットワークシステムでは、管理装置が、接続された各装置や伝送路の状態を取得し、その情報を表示装置に表示するような管理処理を行う。
本実施形態の管理処理においては、管理装置10が各装置や伝送路の情報を、映像監視の視点から分類、配置して表示する。これにより、実際に画像の監視を行う監視者のユーザが、映像監視システムの動作状況を直感的にわかりやすく、把握できるという効果が得られる。
以下で、図3のフローチャートを参照して、本実施形態の管理処理について詳しく説明する。
【0021】
まず、ステップS101において、管理装置10の動作開始時に、演算制御部100は、画像関連装置20−1〜20−nを検索するか否かを判定する。このような探索を行うか否かは、管理装置10の監視者のユーザによって事前に設定され、記憶部150に設定値情報が記憶されている。また、装置表156が存在しない場合は、Yesと判定することができる。
Yesの場合、演算制御部100は、処理をステップS102に進める。
Noの場合、演算制御部100は、処理をステップS103に進める。
【0022】
探索を行う場合(ステップS101でYesの場合)、ステップS102において、画像関連装置20−1〜20−nの探索をする場合、演算制御部100は、装置表作成処理を行う。
具体的には、演算制御部100は、ネットワーク内を探索して、画像関連装置20−1〜20−nやルータ6やハブ7等のネットワーク上の機器を探索し、記憶部150に装置表156を作成する。この際に、既に装置表156が存在していた場合、例えば、上書きするか否かユーザにGUIにて問い合わせるように構成してもよい。
探索する方法としては、ネットワーク上の各機器に対して、所定のポート番号にブロードキャストを行い、対応した機器が自身のアドレス関連情報を送信元へ返信することができる。また、特定のアドレス範囲の全アドレスに対して問い合わせのパケットを送出し、IPアドレス等が一致した機器が自身のアドレス関連情報を送信元へ返送することもできる。さらに、SNMP等のネットワーク管理のプロトコルにより、検出した各機器に対して、機器の情報を送信させるようにコマンドを送ることもできる。
これにより、各機器において、画像関連装置20−1〜20−nからは、設定情報255を取得する。また、ルータ6、ハブ7等からも、SNMP等を用いて、各機器の固有情報や稼働状況等を取得することができる。演算制御部100は、取得した設定情報255、固有情報や稼働状況等を、記憶部150に装置表156として記憶する。
その後、演算制御部100は、処理をステップS104に進める。
【0023】
探索をしない場合(ステップS101でNoの場合)、ステップS103において、演算制御部100は、装置表読み込み処理を行う。
具体的には、演算制御部100は、先に設定された記憶部150に記憶されている、装置表156を選択する。
図4を参照すると、装置表156には、各画像関連装置20−1〜20−nの固有情報や稼働状況が記憶されている。図4の例では、装置表156には、カメラの装置情報720と、ビューワの装置情報730が記憶されている例を示している。
ここで、固有情報としては、装置名、装置の種別、機種、IPアドレス等を記憶することができる。また、稼働状況としては、稼働温度、エラーの有無、動作状態、画像の配信数、画像の配信先、画像のコーデック、画像の解像度、BPS(Bit Per Second)単位の伝送量、放送方式、配信先IPアドレス等を記憶することができる。
また、この他にも、装置表156には、ルータ6、ハブ7の固有情報や稼働状況等を記憶できる。この場合には、固有情報としては機種名、稼働状況は稼働中か否かといった、SNMPで取得できる程度の簡素な情報であってもよい。
【0024】
ステップS104において、演算制御部100は、装置情報取得処理を行う。
具体的には、管理装置10の演算制御部100は、装置表156のIPアドレス等を用いて、ネットワークI/F140から、全ての機器に装置情報取得コマンドを送信する。
また、各画像関連装置20−1〜20−nに関しては、内部タイマ割り込み、人検知のセンサー入力等のイベント割り込みが発生した際に、ネットワーク経由で管理装置10に向けて、装置情報を送信する。
【0025】
ここで、装置情報取得コマンドを受信した際の画像関連装置20−1〜20−nの動作を、画像関連装置20−1を代表例として説明する。
画像関連装置20−1のネットワークI/F240から装置情報取得コマンドを受信すると、演算制御部200が情報取得コマンドと認識する。すると、演算制御部200は、記憶部250から設定情報255を、画像処理部260から動作状態情報265を取得し、これを所定の形式のファイル等にまとめて、装置情報としてネットワークI/F240から管理装置10に向けて送信する。
【0026】
管理装置10の演算制御部100は、ネットワークI/F140を用いて、この装置情報を受信し、記憶部150に記憶する。これにより、演算制御部100は、画像関連装置20−1〜20−nの動作状況を把握することができる。
また、管理装置10の演算制御部100は、ネットワーク関連装置から、SNMP等の従来技術を使用して装置情報を取得することにより、ネットワーク上の伝送路の状況も取得することができる。
【0027】
次に、ステップS105において、演算制御部100は、装置種別分類処理を行う。
ここでは、演算制御部100は、装置情報を基に、装置表156内の装置の種別を、例えばカメラ(Camera)、レコーダ(Recorder)、ビューワ(Viewer)等のように分類する。
この際に、装置表156のデータを、装置の種別毎にソートしてもよい。
【0028】
ステップS106において、演算制御部100は、表示画面描画処理を行う。
具体的には、管理装置10の演算制御部100は、収集され分類された装置情報を、各装置の種別や設定、状態ごとに、監視システムXの監視者のユーザが見やすいように配置して表示部に表示する。
この表示画面描画処理の詳細については後述する。
【0029】
ステップS107において、演算制御部100は、定期更新を行うか否か判定する。ここでは、所定のタイマに従って、装置情報の取得〜表示画面描画までの更新処理を行うか否かを判定する。
Yesの場合、演算制御部100は、処理をステップS104に戻す。
Noの場合、演算制御部100は、管理処理を終了し、ユーザの指示を待つ。その後、所定のタイマの経過時間まで待機し、定期更新がある場合には更新処理を行う。
【0030】
〔表示画面描画処理〕
次に、上述のステップS106の表示画面描画処理の詳細について説明する。
この表示画面描画処理においては、装置情報を管理装置10の表示画面へ描画し、この表示画面を表示部120に表示する。
以下で、図5のフローチャートと、図6の表示画面例を参照して、この表示画面描画処理の各ステップを詳しく説明する。
【0031】
まず、ステップS201において、演算制御部100は、配置部101を用いて、画面内領域分割処理を行う。
具体的に例を挙げると、演算制御部100は、図6の表示画面例のように表示画面例500内を横に3分割し、左から「カメラ」「レコーダ」「ビューワ」の3領域とする。すなわち、表示画面例500において、左側の領域にカメラ等の映像入力機器、中央の領域にレコーダ等の記録機器、右側の領域にビューワ等の視聴機器を配置することができる。
これにより、各機器の種別を把握しやすくなり監視者のユーザが直感的に、各機器を把握しやすくなるという効果が得られる。
なお、ネットワーク5、ルータ6、ハブ7といったネットワーク機器を、この各領域の間に配置して表示するような構成も可能である。
【0032】
次に、ステップS202において、演算制御部100は、配置部101を用いて、装置アイコン描画処理を行う。
この処理においては、演算制御部100は、装置表に記載のある映像関連機器をそれぞれ装置アイコンとして画面上に描画する。
この際、各装置の種別により、上述の3領域の各欄に区分けして配置する。
図6の表示画面例では、演算制御部100は、管理装置10の表示画面500として、画像関連装置20−1に対応するカメラAを示すアイコン520を左側の領域に表示する。また、演算制御部100は、画像関連装置20−2に対応するレコーダAを示すアイコン530を中央の領域に表示する。さらに、画像関連装置20−5に対応するビューアAを示すアイコン540を右の領域に描画する。
この際、演算制御部100は、各機器の並びを、例えば、装置の番号順、監視対象順のように、監視者が分かりやすいように並べて配置することができる。
【0033】
また、演算制御部100は、各機器の機能に従って、データの入力部を示す入力端子510と、データの出力部を示す出力端子590とを各装置アイコンに描画する。
たとえば、演算制御部100は、各カメラの装置アイコンには、出力端子590を描画する。すなわち、これは、各カメラから画像データが出力されることを示す。
また、演算制御部100は、各レコーダの装置アイコンには、入力端子510と出力端子590を描画する。すなわち、これは、各レコーダに画像データが入力され、この画像データが例えばビューワに出力されることを示す。
また、演算制御部100は、各ビューワの装置アイコンには、入力端子510を描画する。すなわち、これは、各カメラや各レコーダから画像データが入力されることを示す。
【0034】
ステップS203において、演算制御部100は、配置部101を用いて、画像入力・出力描画処理を行う。
この処理においては、演算制御部100は、装置アイコンに入力端子510がある場合は、そこから配信元の装置アイコンの出力端子590へと矢印の点線を引く。
また、演算制御部100は、装置アイコンに出力端子590がある場合には、そこから配信先の装置アイコンの入力端子510へと矢印の点線を引く。
この際に、既に点線が引かれている場合には実線に変更する。
【0035】
具体的に説明すると、まず、演算制御部100は、入力端子510を描画した配信先の装置アイコンに対して、データの配信元の装置アイコンとの間に矢印つきの点線を描画する。
ここで、演算制御部100は、装置表156のデータから入力先の装置アイコンに対応する機器を参照する。そして、演算制御部100は、当該機器の配信元IPアドレスを参照し、データの配信元でありIPアドレスを備える配信元の装置アイコンを検索する。
この上で、演算制御部100は、配信元IPアドレスを備える配信元の装置アイコンの出力端子590と、配信先の装置アイコンの入力端子510との間の経路を接続する点線を描画する。演算制御部100は、この点線の矢印の方向として、出力端子590から入力端子510に向かう方向、つまり画像データ等が配信される方向に描画する。
この際に、演算制御部100は、既に同じ経路に点線が描画されていた場合には実線に変更する。
また、演算制御部100は、配信元IPアドレスに対応する機器が検索できない、装置アイコンが描画されていない、入力元の装置アイコンに出力端子590がない、といった場合にその旨を装置アイコンの色変化やメッセージ出力等で報知するようなエラー表示を行う。
【0036】
次に、演算制御部100は、出力端子590を描画した配信元の装置アイコンに対応する装置表156のデータから配信先IPアドレスを参照し、データの配信先でありIPアドレスを備える配信先の機器の装置アイコンを検索する。
この上で、演算制御部100は、配信元の装置アイコンと、配信先の装置アイコンの入力端子510との間の経路に矢印つきの点線を描画する。
ここでも、演算制御部100は、既に同じ経路に点線が描画されていた場合には実線に変更する。たとえば、図6の表示画面例では、画像関連装置20−3に対応するカメラGから、画像関連装置20−2に対応するレコーダCへと配信される画像データを示す経路矢印550が、実線で表示されている。
【0037】
このように構成することで、配信元、配信先の設定ミスを画面上で容易に判別可能になるという効果が得られる。
すなわち、全ての機器に対して画像入力・出力描画が終了した時、点線の矢印が残っていると、対応する装置アイコンのいずれかの配信先又は配信元の設定が間違っていることが分かる。このため、設定ミスが判別できる。
また、データ量に応じて線の太さを、データの種類に応じて線の色や種類などを変化させて表示することで、使用者の意図するデータの送受信が行われているか判別し易くなる。
【0038】
次に、ステップS204において、演算制御部100は、異常値判断部103を用いて、装置異常描画処理を行う。
この処理において、演算制御部100は、装置表156の値が正常値データ157の正常値の範囲内にあるかを確認する。
この上で、演算制御部100は、各機器から収集した動作状態情報265と、正常値データ157とを比較し、その差の大きさから異常レベルを算出し、表示部120に表示する。
この際、演算制御部100は、正常値の範囲外であれば、異常発生表示として、その装置アイコンの右上に異常アイコン580を描画することができる。
【0039】
具体的には、管理装置10の演算制御部100は、新たに収集した動作状態情報265の値と比較し、その差の大きさから異常値、異常なレベルであると算出し、異常状態として状態表示する。
図6の表示画面例では、演算制御部100は、上述のように異常アイコン580を表示部120の当該装置アイコンに重畳して表示する。
【0040】
なお、正常値データ157は、管理装置10の記憶部150に、事前に各画像関連装置20−1〜20−nや、ネットワーク5、ルータ6、ハブ7等のネットワーク関連装置から取得可能である。
この際に、演算制御部100は、正常値設定部104を用いて、正常状態のネットワーク遅延、転送エラー率、画像の品質、機器の稼働状況等の動作状態情報265を取得する。また、SNMPやICMP等のプロトコルにて動作状態情報265を得ることもできる。そして、演算制御部100は、所定値の範囲のような形式で正常値を正常値データ157に記憶しておく。
【0041】
また、演算制御部100は、正常値設定部104を用いて、管理装置10の記憶部150に、各画像関連装置20−1〜20−nやネットワーク関連装置から取得した動作状態情報265の値を、例えば時系列に複数記憶しておき、その平均値や標準偏差を基に正常値を設定することも可能である。
このように構成することで、事前に正常値を取得、設定することなく、異常状態の判別をすることができる。
【0042】
次に、ステップS205において、演算制御部100は、ポップアップウィンドウ描画処理を行う。
図6の例を参照して説明すると、この処理において、演算制御部100は、OSのGUIを用いて、操作入力部110のポインティングデバイス等の移動によるマウスポインタ600の位置等を検出する。
この上で、演算制御部100は、検出されたマウスポインタ600の位置が装置アイコン上であれば、装置表156に記憶された装置情報のいくつかを表示する。加えて、演算制御部100は状態表示部102を用いて、状態表示を行うこともできる。
また、演算制御部100は、検出されたマウスポインタ600の位置が経路を示す矢印、例えば経路矢印550の上であれば、接続先の出力端子590の装置アイコンの機器から、入力端子510の装置アイコンの機器に伝送される情報をポップアップウィンドウ570に表示する。たとえば、その出力端子590の示す配信元の装置アイコンの機器のIPアドレス、配信コーデック、映像の解像度、配信方式、伝送量、伝送エラー、再送の有無、アラーム情報、音声の有無、入力端子510の示す配信先のIPアドレス等を、ポップアップウィンドウ570と共に描画する。その際、マウスポインタ600の指し示す経路の矢印を太くしたり、色を変えて選択されたことを示す等の処理を行うこともできる。
また、演算制御部100は、検出されたマウスポインタ600の位置が異常アイコン580の上であれば、異常状態の詳細、例えば、当該装置アイコンの機器に接続できない、エラー率が高い、データの遅延が大きいといった情報をポップアップウィンドウ570に描画する。その際、選択された異常アイコン580の色を変えたり大きくしたりといったアニメーション処理を行うこともできる。
このように構成することで、監視者のユーザであるオペレータが、管理装置10の表示部120の表示画面上で、より詳細な情報を知りたい場合に役立つ。
なお、上述のように、エラー表示を行っていた場合、当該装置アイコン等にマウスポインタ600の位置が合っていた場合には、演算制御部100は、ポップアップウィンドウ570にエラーである旨の状態表示を行う。
【0043】
次に、ステップS206において、演算制御部100は、画面更新をするか否か判断する。具体的には、上述のステップS206において、マウスポインタ600の別の装置アイコンや経路を示す矢印を示しているか否か判定する。なお、この判定は、OSのAPI(Application Programming Interface)によるイベント駆動等により行うことができる。
Yesの場合、演算制御部100は、処理をステップS205に戻してポップアップウィンドウ描画処理を行う。
Noの場合、演算制御部100は、表示画面描画処理を終了する。
以上により、表示画面描画処理を終了する。
【0044】
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来技術1のような従来の監視システムにおけるネットワーク管理においては、ネットワーク技術的な視点によって装置をグループ分けして表示していた。このため、伝送機能しか管理できず、撮影、録画、及び視聴に対しては、ネットワーク上の管理手段とは別の手段を用いて管理を行う必要があった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る監視システムXにおいては、管理装置10の表示部120に、カメラ、レコーダ、ビューワに対応するような複数の領域に分けて、対応する機器を区分けして配置して表示することで、ネットワーク管理と同時に、撮影、録画、及び視聴に係る機器の管理も行うことができる。
【0045】
また、従来の管理システムでは、ネットワーク上の構成により装置をグループ分けして表示するため、各機器の配置が画像監視のためのグループ分けや配置とは異なる場合があった。このため、画像監視システムとしての動作状況が把握しにくいという問題があった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る監視システムXは、従来の管理装置では把握できなかった、画像監視システム上の画像データの流れ、各装置の状況、伝送路の状況がひと目で分かりやすく表示され、すばやく把握可能となる。
具体的には、画像関連装置20−1〜20−nにおいて、カメラやエンコーダからの映像が、どのレコーダに記録され、またどのビューアによって視聴されているか、またその画像のコーデックや解像度はどうなっているか等の情報を、監視者のユーザが簡単に把握することができる。
これにより、監視システムの運用、管理を容易に行うことができる。
【0046】
具体的に説明すると、例えば、物理的には図7のように配線されたシステムがあった場合、従来、ネットワーク技術の観点からは図8のような構成に見えていた。
しかしながら、本実施形態に係る監視システムXは、図6のように画像監視の際、管理装置10の表示部120を3領域に分けて、左側の領域をカメラ等の映像入力機器、中央の領域をレコーダ等の記録機器、右側の領域をビューワ等の視聴機器、というように映像の流れに沿った配置をすることができる。また、各機器の並びを、装置番号順、監視対象順のように配置することができる。
これにより、本実施形態に係る監視システムXは、管理者のユーザが監視対象の機器の構成を直感的に理解可能になり、監視負担を減らすことができるという効果が得られる。
【0047】
本実施形態に係る監視システムXは、各機器や画像の送受信の経路の異常を検出した場合は、その異常の値やレベルと共に重畳表示されることで瞬時に異常の発生および発生箇所を把握できる。
さらに、状態情報の値の平均値から正常値を算出することで、予め正常値データ157に正常値を設定するような手間をかけることなく、異常な状態を検出することもできる。
【0048】
また、図8のように、従来の監視システムの表示画面例300では、マウスポインタ610が指し示す詳細情報370として、伝送量、方式、配信元、配信先などのネットワーク管理上必要な情報のみを表示することができた。
これに対して、本実施形態に係る監視システムXは、各機器の設定情報255、動作状態情報265を取得することで、詳細な情報を管理することができる。たとえば、図6のように、本実施形態に係る監視システムXは、マウスポインタ600が指し示す経路について、ポップアップウィンドウ570として、コーデックの種類や画像の解像度等、画像監視において重要な情報を表示することができる。
【0049】
また、本実施形態に係る監視システムXの管理装置は、画像関連装置と管理装置とを備えた監視システムの管理装置において、前記画像関連装置の設定情報と動作状態情報とを取得する演算制御部を備え、前記演算制御部は、前記画像関連装置を、前記設定情報に従って撮影、録画、及び視聴に対応させて表示画面上に区分けして配置する配置部と、前記画像関連装置を、前記動作状態情報に従って状態表示を行う状態表示部とを備えることを特徴とする。
【0050】
また、本実施形態に係る監視システムXの管理装置は、前記演算制御部は、前記動作状態情報が正常値と異なる値を検出した場合は異常状態と判断する異常値判断部を備えることを特徴とする。
【0051】
また、本実施形態に係る監視システムXの管理装置は、前記演算制御部は、前記動作状態情報を複数取得し、正常値を設定する正常値設定部とを備えることを特徴とする。
【0052】
また、本実施形態に係る監視システムXは、管理装置が、接続された各装置や伝送路の状態を取得し、その情報を映像信号の流れ方向や各装置の利用目的に応じて分類し、表示装置に表示することを特徴とする。これにより、現場のオペレータや監視システムXの管理者にとって、監視システムXの動作状況が把握し易くなる。
【0053】
また、本実施形態に係る監視システムXは、管理装置が、取得した各機器や伝送路の状態情報を、あらかじめ設定されたシステムの正常状態の値と比較し、その差の度合いから異常レベルを算出して、表示部に重畳表示することを特徴とする。
【0054】
また、本実施形態に係る監視システムXは、定期的に情報を取得、記録し、その経時変化から平均的な値を算出して正常状態の値とすることを特徴とする。
【0055】
なお、本実施の形態の形態に係る管理装置10の各手段は、それぞれ独立したハードウェアで実現されなくてもよく、さらに一つのハードウェアで複数の手段を実現してもよい。
また、監視システムXの画像関連装置20−1〜20−nの構成や、ネットワーク機器の構成は任意である。たとえば、画像関連装置20−1〜20−nとして、携帯用のカメラ等を用いたり、レコーダに直接カメラが接続されているような構成であってもよい。また、複数のLANやWANやVLANや専用線や無線網が混在していてもよい。
また、本実施の形態の形態に係る管理装置10は、3領域に分割して画像関連装置20−1〜20−nを配置して表示するだけでなく、複数の配置方法を選択、切り換えて表示変更することも可能である。たとえば、管理装置10は、画像関連装置20−1〜20−nの従来のネットワーク上の構成に準じて各機器を配置して表示することもできる。
また、本実施の形態の形態に係る管理装置10は、配置部101が撮影、録画、及び視聴対応させて表示させる領域は、3領域に限られず、2領域、又は4領域以上の領域を用いることも可能であり、画面上を大きさが任意の複数の領域に分けることも可能である。たとえば、カメラ、レコーダ、ビューワのいずれか2つのみ備えるような構成も可能である。また、ネットワーク機器を別途それぞれの経路の間に配置するような構成が可能である。また、監視システムに付随するセンサや画像検索装置等を別の領域に表示することもできる。
【0056】
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0057】
5 ネットワーク
6 ルータ
7 ハブ
10、11 管理装置
20−1〜20−n 画像関連装置
100、200 演算制御部
101 配置部
102 状態表示部
103 異常値判断部
104 正常値設定部
110 操作入力部
120 表示部
140、240 ネットワークI/F
150、250 記憶部
156 装置表
157 正常値データ
255 設定情報
260 画像処理部
265 動作状態情報
300、500 表示画面例
370 詳細情報
510 入力端子
520、530、540 アイコン
550 経路矢印
570 ポップアップウィンドウ
580 異常アイコン
590 出力端子
600、610 マウスポインタ
720 カメラの装置情報
730 ビューワの装置情報
X 監視システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像関連装置と管理装置とを備えた監視システムの管理装置において、
前記画像関連装置の設定情報と動作状態情報とを取得する演算制御部を備え、
前記演算制御部は、
前記画像関連装置を、前記設定情報に従って表示画面に撮影、録画、及び視聴に区分けして配置する配置部と、
前記画像関連装置を、前記動作状態情報に従って状態表示を行う状態表示部とを備える
ことを特徴とする監視システムの管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−249912(P2011−249912A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118317(P2010−118317)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】