説明

監視システム

【課題】画像表示/記録装置が、自身と異なるローカルネットワークに属するネットワークカメラとネットワーク接続可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】監視システムは、第1ローカルネットワーク100に属するネットワークカメラ1と、第1ローカルネットワーク100に属し、ネットワークカメラ情報501を収集するネットワークカメラ管理サーバ12とを備える。当該監視システムは、ネットワークカメラ管理サーバ12から、ネットワークカメラ情報501をインターネット300を介して取得し記憶するネットワーク監視情報収集サーバ30と、第2ローカルネットワーク200に属する画像表示/記録装置21,22とを備える。画像表示/記録装置21,22は、ネットワーク監視情報収集サーバ30を介して取得した第1ネットワークカメラ情報501に基づいて、自身がネットワークカメラ1とインターネット接続するための設定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークカメラで撮影された映像を監視するための監視システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンビニエンスストアやスーパーマーケットにおいて商品の盗難やいたずらを防ぐために監視システムを用いた監視が行われている。このような監視システムには、店内入口や商品棚に設置された複数の監視カメラと、当該監視カメラが撮影した映像を表示する画像表示装置と、当該映像を録画する画像記録装置とを組合せた監視システムがある。
【0003】
この監視システムにおいては、近年、ネットワーク環境の普及により、撮影した映像をネットワーク上に配信する監視カメラであるネットワークカメラと、当該配信された映像を受信し表示する画像表示装置と、当該配信された映像を受信し録画する画像記録装置とを組合せたものが提案されている。しかし、ネットワークカメラ、画像表示装置及び画像記録装置などを動作させるためには、監視システムの導入時においてネットワーク接続の設定をそれぞれ正しく行う必要があり、しかもその設定作業は煩雑であるといった問題があった。
【0004】
特許文献1には、この問題を解決するための方法の一例が開示されている。具体的には、ネットワークカメラの管理を行うネットワークカメラ管理サーバをさらに備え、ネットワークカメラが、ネットワークカメラ管理サーバからIPアドレス及びパラメータ設定ファイルに記載されたパラメータをネットワーク接続時に取得して設定することにより、ネットワークカメラの設定を自動的に行う方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−80596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、以上のような監視システムにおいて、画像表示装置がネットワークカメラの映像を表示したり、画像記録装置がその映像を記録したりするためには、これら装置が、ネットワークカメラとネットワーク接続することが必要である。そして、画像表示装置及び画像記録装置が、ネットワークカメラとネットワーク接続を行うためには、ネットワークカメラのIPアドレス等のネットワーク情報を取得し、当該ネットワーク情報を自身に設定しなければならない。
【0007】
しかしながら、特許文献1の方法では、ネットワークカメラ監視サーバを備えることでネットワークカメラとのネットワーク接続の設定は簡易化されているが、画像表示装置及び画像記録装置が設定は自動的に行われるものではない。したがって、画像表示装置及び画像記録装置において、ネットワークカメラと接続するための煩雑な設定作業が残るため、ユーザは、その設定作業を行わなければならず、手間がかかるという問題があった。
【0008】
また、仮にネットワークカメラ、ネットワーク管理サーバ、画像表示装置及び画像記録装置が同じローカルネットワーク内にあるのであれば、画像表示装置及び画像記録装置がネットワーク管理サーバからネットワークカメラのネットワーク情報を取得し、設定をすれば自動的にネットワーク接続を行うことができると考えられる。
【0009】
しかしながら、ブロードバンド・インターネット(以下「インターネット」と呼ぶ)によって接続された異なる複数のローカルネットワークでの監視、つまり、多地点(グローバル)の監視を行うことが多くなってきている。特に、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなど小規模な監視システムにおいてネットワークを利用する場合には、比較的に安価なブロードバンド・ルータを使って、ADSLやFTTHなどを利用したインターネット接続を行うことが多いと考えられる。このようなブロードバンド・ルータを用いたインターネット接続では、ネットワークセキュリティのため、ローカルネットワーク内の装置からインターネット側へのネットワーク接続は許可するが、インターネット側からローカルネットワーク内の装置への接続は拒否する。したがって、画像表示装置及び画像記録装置が、インターネット接続を利用して、自身と異なるローカルネットワークに属するネットワーク管理サーバから、ネットワークカメラとインターネット接続するためのネットワーク情報を取得し、その映像を表示/記録することを実現することは困難である。
【0010】
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、画像表示/記録装置が、自身と異なるローカルネットワークに属するネットワークカメラと自動的にネットワーク接続することを可能にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る監視システムは、映像を監視するための監視システムであって、第1ローカルネットワークに属し、前記映像を撮影するネットワークカメラと、前記第1ローカルネットワークに属し、外部の機器が前記ネットワークカメラにインターネット接続するための第1ネットワーク情報を収集するネットワークカメラ管理サーバとを備える。そして、当該監視システムは、前記ネットワークカメラ管理サーバとインターネット接続可能であり、前記ネットワークカメラ管理サーバで収集された前記第1ネットワーク情報をインターネットを介して取得し記憶するネットワークサーバと、第2ローカルネットワークに属し、前記ネットワークサーバとインターネット接続可能であり、前記ネットワークカメラで撮影された前記映像を表示及び/または記録する画像表示/記録装置とを備える。前記画像表示/記録装置は、前記ネットワークサーバに記憶された前記第1ネットワーク情報をインターネットを介して取得し、当該第1ネットワーク情報に基づいて自身が前記ネットワークカメラとインターネット接続するための設定を行う。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、第1ネットワーク情報を記録可能なネットワークサーバが、第1ローカルネットワークに属するネットワークカメラ管理サーバと、第2ローカルネットワークに属する画像表示/記録装置とインターネット接続されている。したがって、画像表示/記録装置は、自身と異なるローカルネットワークに属するネットワークカメラ管理サーバからネットワークカメラの第1ネットワーク情報を自動的に取得することができる。よって、画像表示/記録装置は、自身と異なるローカルネットワークに属するネットワークカメラと自動的にネットワーク接続することができる。その結果、ユーザは、PC等を用いて当該設定を行わなくて済み、画像表示/記録装置における設定作業が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1に係る監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る監視システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】ネットワークカメラ情報要素を示す図である。
【図4】ネットワークカメラ情報を示す図である。
【図5】実施の形態1に係る監視システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】ネットワーク表示情報を示す図である。
【図7】ネットワーク記録情報を示す図である。
【図8】実施の形態2に係る監視システムの構成を示すブロック図である。
【図9】実施の形態2に係る監視システムの動作を示すフローチャートである。
【図10】ネットワークカメラ情報要素を示す図である。
【図11】実施の形態3に係る監視システムの構成を示すブロック図である。
【図12】ネットワークカメラ情報記憶領域を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る監視システムの構成を示すブロック図である。図1に示されるように、この監視システムは、ネットワークカメラ1a〜1cと、ブロードバンド・ルータ10と、ネットワークカメラ管理サーバ12と、ハブ15と、ブロードバンド・ルータ20と、画像表示装置21と、画像記録装置22と、ハブ25と、ネットワーク監視情報収集サーバ30(ネットワークサーバ)とを備えている。
【0015】
ブロードバンド・ルータ10、ネットワークカメラ1a〜1c、ネットワークカメラ管理サーバ12及びハブ15は、第1ローカルネットワーク100に属しており、ブロードバンド・ルータ20、画像表示装置21、画像記録装置22及びハブ25は、第2ローカルネットワーク200に属している。
【0016】
まず、第1ローカルネットワーク100に属する構成要素について説明する。
【0017】
ブロードバンド・ルータ10は、第1ローカルネットワーク100内において、ハブ15を介してネットワークカメラ1a〜1c及びネットワークカメラ管理サーバ12とネットワーク接続されている。また、ブロードバンド・ルータ10は、第1ローカルネットワーク100外において、インターネット300を介して、ブロードバンド・ルータ20及びネットワーク監視情報収集サーバ30とネットワーク接続されている。なお、以下の説明において、ある装置がインターネット300を介して別の装置とネットワーク接続している場合に、このネットワーク接続を「インターネット接続」と呼ぶこともある。このブロードバンド・ルータ10は、ADSLやFTTHなどを利用することにより、ネットワークカメラ1a〜1c及びネットワークカメラ管理サーバ12が、第1ローカルネットワーク100外部の機器とインターネット接続することを可能にしている。
【0018】
ネットワークカメラ1a〜1cは、各監視場所に設置され、周囲の映像を撮影する監視カメラとしての機能を有している。また、ネットワークカメラ1a〜1cは、撮影した映像を、自身とネットワーク接続されている装置に映像を配信するネットワーク機器としての機能も有している。なお、以下の説明では、各ネットワークカメラ1a〜1cを、「ネットワークカメラ1」と記すこともある。
【0019】
ネットワークカメラ管理サーバ12は、第1ローカルネットワーク100外部の機器がネットワークカメラ1a〜1cにインターネット接続するためのネットワークカメラ情報501(第1ネットワーク情報)を収集し、記憶する。このネットワークカメラ管理サーバ2は、ネットワークカメラ情報501を記憶する記憶領域を備えており、このネットワークカメラ情報501には、ネットワークカメラ1a〜1cがネットワーク接続時に配信するIPアドレスなどが含まれている。
【0020】
ハブ15は、ネットワークカメラ1a〜1c、ネットワークカメラ管理サーバ12及びブロードバンド・ルータ10を相互にネットワーク接続する。ここでは、ハブ15の各ポートに、ネットワークカメラ1a〜1c及びネットワークカメラ管理サーバ12がそれぞれネットワーク接続され、ハブ15のネットワーク接続端に、ブロードバンド・ルータ10が接続されている。ネットワークカメラ1a〜1c及びネットワークカメラ管理サーバ12は、ハブ15及びブロードバンド・ルータ10を介して、第1ローカルネットワーク100外部の機器とインターネット接続することが可能となっている。
【0021】
上述のブロードバンド・ルータ10は、第1ローカルネットワーク100上の装置に、第1ローカルネットワーク100上のIPアドレスを動的に割り当てるプロトコルであるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)のサーバ機能を備えている。一方、ネットワークカメラ1a〜1c及びネットワークカメラ管理サーバ2は、それぞれDHCPクライアント機能を備えている。
【0022】
また、ブロードバンド・ルータ10は、プライベートIPアドレス及びグローバルIPアドレスの変換に加えてポート番号も変換できるNAPT(Network Address Port Translation)機能も備えている。また、ブロードバンド・ルータ10は、プライベートIPアドレス、グローバルIPアドレス及びポート番号が互いに対応付けられた、外部(ここでは、ネットワークカメラ管理サーバ12)より書き換え可能なNAPT情報テーブルを有している。
【0023】
次に、第2ローカルネットワーク200に属する構成要素について説明する。
【0024】
ブロードバンド・ルータ20は、第2ローカルネットワーク200内において、ハブ25を介して画像表示装置21及び画像記録装置22とネットワーク接続されている。また、ブロードバンド・ルータ20は、第2ローカルネットワーク200外において、ブロードバンド・ルータ10及びネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続されている。このブロードバンド・ルータ20は、ADSLやFTTHなどを利用することにより、画像表示装置21及び画像記録装置22が、第2ローカルネットワーク200外部の機器とインターネット接続することを可能にしている。
【0025】
画像表示装置21及び画像記録装置22は、ネットワークカメラ1で撮影された映像を表示及び/または記録する画像表示/記録装置を構成している。
【0026】
画像表示装置21は、ネットワークカメラ1とインターネット接続している場合に、ネットワークカメラ1から配信された映像を取得すると、それを表示する。この画像表示装置21としては、例えばコンピュータ等の画像表示装置が適用される。
【0027】
画像記録装置22は、ネットワークカメラ1とインターネット接続している場合に、ネットワークカメラ1から配信された映像を取得すると、それを記録する。この画像記録装置22としては、例えばHDDなどの記録媒体が適用される。
【0028】
ハブ25は、画像表示装置21、画像記録装置22及びブロードバンド・ルータ20を相互にネットワーク接続する。ここでは、ハブ25の各ポートに、画像表示装置21及び画像記録装置22がそれぞれネットワーク接続され、ハブ25のネットワーク接続端に、ブロードバンド・ルータ20が接続されている。画像表示装置21及び画像記録装置22は、ハブ25及びブロードバンド・ルータ20を介して、第2ローカルネットワーク200外部の機器とインターネット接続することが可能となっている。
【0029】
上述のブロードバンド・ルータ20は、第2ローカルネットワーク200上の装置に、第2ローカルネットワーク200上のIPアドレスを動的に割り当てるDHCPサーバ機能を備えている。一方、画像表示装置21及び画像記録装置22は、それぞれDHCPクライアント機能を備えている。
【0030】
また、ブロードバンド・ルータ20は、NAPT機能も備える。また、ブロードバンド・ルータ20は、プライベートIPアドレス、グローバルIPアドレス及びポート番号が互いに対応付けられた、外部より書き換え可能なNAPT情報テーブルを有している。
【0031】
次にネットワーク監視情報収集サーバ30について説明する。
【0032】
ネットワーク監視情報収集サーバ30には、ある機器がネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続を行うためのグローバルIPアドレスが付与されている。本実施の形態では、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30のグローバルIPアドレスを記憶しており、ブロードバンド・ルータ10等を介してネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続可能となっている。つまり、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12とインターネット接続可能となっている。また、本実施の形態では、画像表示装置21及び画像記録装置22のそれぞれは、ネットワーク監視情報収集サーバ30のグローバルIPアドレスを記憶しており、ブロードバンド・ルータ20等を介してネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続可能となっている。
【0033】
ネットワーク監視情報収集サーバ30は、上述のネットワークカメラ情報501と、ネットワーク表示情報510(第2ネットワーク情報)と、ネットワーク記録情報520(第2ネットワーク情報)とを記憶することが可能となっている。ここで、ネットワーク表示情報510は、第2ローカルネットワーク200外部の機器が画像表示装置21にインターネット接続するためのネットワーク情報であり、ネットワーク記録情報520は、第2ローカルネットワーク200外部の機器が画像記録装置22にインターネット接続するためのネットワーク情報である。なお、以下、ネットワーク表示情報510及びネットワーク記録情報520を、以下略して、「ネットワーク情報510,520」と記すこともある。
【0034】
図2は、本実施の形態に係る監視システムが、第1ローカルネットワーク100側のインターネット接続の設定を行う動作を示すフローチャートである。以下、この図2を用いて、当該監視システムの当該動作について説明する。
【0035】
ステップS1にて、ネットワークカメラ1a〜1cは、ネットワーク接続時に、ローカルIPアドレス等を自身に設定し、上述のネットワークカメラ情報501の要素となるネットワークカメラ情報要素を配信する。また、同ステップS1にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク接続時に、ローカルIPアドレス等を自身に設定する。
【0036】
具体的には、まず、ネットワークカメラ1a〜1cのそれぞれは、ネットワーク接続時に、DHCPサーバ機能を有するブロードバンド・ルータ10から、ローカルIPアドレス及びローカルポート番号を取得し、それらを自身に設定する。同様に、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク接続時に、DHCPサーバ機能を有するブロードバンド・ルータ10から、ローカルIPアドレス及びローカルポート番号を取得し、それらを自身に設定する。なお、ここでのローカルIPアドレスは、第1ローカルネットワーク100上のIPアドレスであり、ローカルポート番号は、第1ローカルネットワーク100上のポート番号である。
【0037】
ネットワークカメラ1a〜1cは、IPアドレス等を設定した(割り当てた)後、同ステップS1にて、上述のネットワークカメラ情報要素を第1ローカルネットワーク100上に配信する。図3には、当該ネットワークカメラ情報要素の一例が示されている。この図3に示されるネットワークカメラ情報要素500は、ネットワークカメラ1a〜1cのそれぞれの、ネットワークカメラメーカーM、ネットワークカメラ型式T、ローカルIPアドレスIPLC及びローカルポート番号PTLCから構成されている。
【0038】
ネットワークカメラ1a〜1cは、ネットワークカメラ情報要素500を配信する際に、ネットワークカメラ情報要素500のローカルIPアドレスIPLC及びローカルポート番号PTLCに、自身が設定したローカルIPアドレス及びローカルポート番号を格納し、当該格納されたネットワークカメラ情報要素500を配信する。
【0039】
ステップS2にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ情報要素500などの情報をネットワークカメラ1a〜1cと交換することにより、ネットワークカメラ情報501を収集し、それをネットワーク監視情報収集サーバ30へ送信する。
【0040】
具体的には、まず、ネットワークカメラ管理サーバ12は、それぞれのネットワークカメラ1a〜1cとの情報交換を行う。なお、ネットワークカメラ1a〜1cと、ネットワークカメラ管理サーバ12との間の情報交換については、UPnP(Universal Plug and Play)フォーラムが定めたネットワークプロトコル仕様を利用することもできる。
【0041】
この情報交換を行うことにより、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ1a〜1cが配信したネットワークカメラ情報要素500を受信する。そして、ネットワークカメラ管理サーバ12は、受信したネットワークカメラ情報要素500等を収集(記憶)することにより、ネットワークカメラ情報501を収集する。なお、本実施の形態では、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ情報501を記憶する上述の記憶領域を備えており、収集したネットワークカメラ情報501を当該記憶領域に記憶する。
【0042】
図4には、当該ネットワークカメラ情報501の一例が示されている。この図4に示されるネットワークカメラ情報501は、図3に示したネットワークカメラ情報要素500に加えて、ネットワークカメラ1a〜1cのそれぞれについて、ネットワークカメラ1a〜1cを識別するための固有名NCと、グローバルIPアドレスIPGC及びグローバルポート番号PTGCとを含んでおり、また、ネットワークカメラ管理サーバ12について、固有名NS、ローカルIPアドレスIPLS、ローカルポート番号PTLS、グローバルIPアドレスIPGS及びグローバルポート番号PTGSも含んでいる。なお、ここでのグローバルIPアドレスは、インターネット300上のIPアドレスであり、グローバル番号は、インターネット300上のポート番号である。
【0043】
ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ情報501の収集として、ネットワークカメラ1a〜1cからそれぞれ取得したネットワークカメラ情報要素500に含まれるネットワークカメラメーカーM、ネットワークカメラ型式T、ローカルIPアドレスIPLC及びローカルポート番号PTLCを、ネットワークカメラ情報501の対応部分に格納・記憶する。また、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該ローカルIPアドレスIPLC及び当該ローカルポート番号PTLCを、ネットワークカメラ情報501のグローバルIPアドレスIPGC及びグローバルポート番号PTGCにそれぞれ格納・記憶するとともに、カメラ1a、カメラ1b、カメラ1c等の文字列を固有名NCに格納・記憶する。
【0044】
また、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ情報501の収集として、自身(ネットワークカメラ管理サーバ12)のネットワーク情報に含まれるローカルIPアドレス及びローカルポート番号を、ネットワークカメラ情報501のローカルIPアドレスIPLS及びローカルポート番号PTLSに格納・記憶する。また、ネットワークカメラ管理サーバ12は、自身のローカルIPアドレスIPLS及びローカルポート番号PTLSを、ネットワークカメラ情報501のグローバルIPアドレスIPGS及びグローバルポート番号PTGSにそれぞれ格納・記憶するとともに、カメラ管理サーバ等の文字列を固有名NSに格納・記憶する。
【0045】
上述したように、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30のグローバルIPアドレスを記憶しており、ネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続可能となっている。本実施の形態では、同ステップS2にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続し、上述の収集したネットワークカメラ情報501を、ハブ15、ブロードバンド・ルータ10及びインターネット300を介してネットワーク監視情報収集サーバ30へ送信する。
【0046】
ステップS3にて、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12で収集されたネットワークカメラ情報501を、インターネット300を介して受信(取得)し、自身の記憶領域に記憶する。
【0047】
なお、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、当該記憶領域だけでなく、フラグFCも備えている。このフラグFCは、ネットワークカメラ管理サーバ12からネットワークカメラ情報501を受信する前には「0」に設定されている。ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12からネットワークカメラ情報501を受信し、当該ネットワークカメラ情報501を上述の記憶領域に記憶したときに、フラグFCを「1」に変更する。
【0048】
また、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、送信元のブロードバンド・ルータ10のグローバルIPアドレス10IPGを取得し、記憶しているものとする。一般にネットワーク接続の情報送信は、送信先のIPアドレス(ここではネットワーク監視情報収集サーバ30)と送信元のIPアドレス(ここではブロードバンド・ルータ10)とを、送信すべき情報の先頭に付加するため、ネットワーク監視情報収集サーバ30が送信元のブロードバンド・ルータ10のグローバルIPアドレス10IPGを取得し、記憶することは容易である。
【0049】
さて、このステップS3においては、まず、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12からのネットワークカメラ情報501を自身に記憶すると、フラグFCを「1」に変更する。そして、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、当該ネットワークカメラ情報501に含まれる、ネットワークカメラ1a〜1c及びネットワークカメラ管理サーバ12のグローバルIPアドレスIPGC,IPGSのそれぞれを、ブロードバンド・ルータ10のグローバルIPアドレス10IPGに変更する。そして、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、自身に記憶したネットワークカメラ情報501に含まれる、ネットワークカメラ1a〜1c及びネットワークカメラ管理サーバ12のグローバルポート番号PTGC,PTCSを、互いに重複しない固有の番号に変更する。
【0050】
それから、同ステップS3にて、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、変更後のネットワークカメラ情報501を自身の記憶領域に記憶する。なお、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、グローバルIPアドレスIPGC,IPGS及びグローバルポート番号PTGC,PTGSの変更が完了したときにフラグFCを「1」から「2」に変更する。
【0051】
ステップS4にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30からネットワークカメラ情報501を受信(取得)し、それを自身に記憶する。
【0052】
具体的には、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30へネットワークカメラ情報501を送信した後(ステップS2の後)、ネットワーク監視情報収集サーバ30に問合せを行う。ネットワークカメラ管理サーバ12は、フラグFCが「2」に変更されるまで、この問合わせを繰り返し行う。ネットワークカメラ管理サーバ12は、フラグFCが「2」に変更(設定)されたときに、ネットワーク監視情報収集サーバ30から自身へのネットワークカメラ情報501の送信を、ネットワーク監視情報収集サーバ30に対して要求する。ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12から当該要求を受信した場合に、ステップS3で変更したネットワークカメラ情報501を、インターネット300、ブロードバンド・ルータ10及びハブ15を介してネットワークカメラ管理サーバ12に送信する。
【0053】
これにより、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ステップS3で変更したネットワークカメラ情報501、つまりネットワーク監視情報収集サーバ30に記憶されたネットワークカメラ情報501をインターネット300を介して受信(取得)することになる。なお、ここでのネットワークカメラ情報501には、ブロードバンド・ルータ10のグローバルIPアドレス10IPGと、ネットワークカメラ1a〜1c及びネットワークカメラ管理サーバ12のそれぞれに固有のグローバルポート番号PTGC,PTGSが含まれている。ネットワークカメラ管理サーバ12は、このようなネットワークカメラ情報501に、自身が記憶しているネットワークカメラ情報501を変更する(書き換える)。
【0054】
ステップS5にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該変更後のネットワークカメラ情報501に基づいて、ブロードバンド・ルータ10のNAPT情報テーブルを書き換える。つまり、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該ネットワークカメラ情報501のローカルIPアドレスIPLC,IPLS、ローカルポート番号PTLC,PTLS、グローバルIPアドレスIPGS,IPGS、及び、グローバルポート番号PTGC,PTGSに、ブロードバンド・ルータ10のNAPT情報テーブルの対応部分を書き換える。なお、ブロードバンド・ルータ10のNPAT情報テーブルの書き換えは、UPnPを利用することもできる。
【0055】
図5は、本実施の形態に係る監視システムが、第2ローカルネットワーク200側のインターネット接続の設定を行う動作を示すフローチャートである。以下、この図5を用いて、当該監視システムの当該動作について説明する。
【0056】
ステップS11にて、画像表示装置21及び画像記録装置22は、ネットワーク接続時に、ローカルIPアドレス等を自身に設定し、ネットワーク表示情報510及びネットワーク記録情報520をそれぞれ生成する。
【0057】
具体的には、まず、画像表示装置21及び画像記録装置22のそれぞれは、ネットワーク接続時に、DHCPサーバ機能を有するブロードバンド・ルータ20から、ローカルIPアドレス及びローカルポート番号を取得し、それらを自身に設定する。以下、ステップS11のこれより先の動作については、画像表示装置21及び画像記録装置22のそれぞれについて別々に説明する。
【0058】
画像表示装置21は、IPアドレス等を設定した(割り当てた)後、ネットワーク表示情報510を生成する。なお、ネットワーク表示情報510は、上述したように、第2ローカルネットワーク200外部の機器が画像表示装置21にインターネット接続するためのネットワーク情報である。
【0059】
図6には、当該ネットワーク表示情報510の一例が示されている。この図6に示されるネットワーク表示情報510は、画像表示装置21の、装置タイプDT、ローカルIPアドレスIPLD、ローカルポート番号PTLD、グローバルIPアドレスIPGD及びグローバルポート番号PTGDから構成されている。なお、ここでのローカルIPアドレスは、第2ローカルネットワーク200上の画像表示装置21のIPアドレスであり、ローカルポート番号は、第2ローカルネットワーク200上の画像表示装置21のポート番号である。
【0060】
画像表示装置21は、ネットワーク表示情報510の生成として、ネットワーク表示情報510のローカルIPアドレスIPLD及びローカルポート番号PTLDに、自身が設定したローカルIPアドレス及びローカルポート番号を格納する。また、画像表示装置21は、ネットワーク表示情報510の装置タイプDTに、装置タイプが画像表示装置であることを示すDisplay等の文字列を格納する。なお、画像表示装置21は、ネットワークカメラ情報501及びネットワーク表示情報510を記憶する記憶領域を備えており、ここで生成したネットワーク表示情報510を当該記憶領域に記憶する。
【0061】
次に画像記録装置22の動作について説明する。画像記録装置22は、IPアドレス等を設定した(割り当てた)後、ネットワーク記録情報520を生成する。なお、ネットワーク記録情報520は、上述したように、第2ローカルネットワーク200外部の機器が画像記録装置22にインターネット接続するためのネットワーク情報である。
【0062】
図7には、当該ネットワーク記録情報520の一例が示されている。この図7に示されるネットワーク記録情報520は、画像記録装置22の、装置タイプDT、ローカルIPアドレスIPLR、ローカルポート番号PTLR、グローバルIPアドレスIPGR及びグローバルポート番号PTGRから構成されている。なお、ここでのローカルIPアドレスは、第2ローカルネットワーク200上の画像記録装置22のIPアドレスであり、ローカルポート番号は、第2ローカルネットワーク200上の画像記録装置22のポート番号である。
【0063】
画像記録装置22は、ネットワーク記録情報520の生成として、ネットワーク記録情報520のローカルIPアドレスIPLR及びローカルポート番号PTLRに、自身が設定したローカルIPアドレス及びローカルポート番号を格納する。また、画像記録装置22は、ネットワーク記録情報520の装置タイプDTに、装置タイプが画像記録装置であることを示すRecord等の文字列を格納する。なお、画像記録装置22は、ネットワークカメラ情報501及びネットワーク記録情報520を記憶する記憶領域を備えており、ここで生成したネットワーク記録情報520を当該記憶領域に記憶する。
【0064】
ステップS12にて、画像表示装置21及び画像記録装置22は、ネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続を行い、ステップS11で生成したネットワーク情報510,520を、ブロードバンド・ルータ20等を介してネットワーク監視情報収集サーバ30へ送信する。
【0065】
なお、上述したように、画像表示装置21及び画像記録装置22は、ネットワーク監視情報収集サーバ30のグローバルIPアドレスを記憶しており、ネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続可能となっている。本実施の形態では、同ステップS12にて、画像表示装置21及び画像記録装置22は、ネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続し、上述のネットワーク情報510,520を、ハブ25、ブロードバンド・ルータ10及びインターネット300を介してネットワーク監視情報収集サーバ30へ送信する。
【0066】
ステップS13にて、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、画像表示装置21及び画像記録装置22で生成されたネットワーク情報510,520を、インターネット300を介して受信(取得)し、自身の記憶領域に記憶する。
【0067】
なお、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、当該記憶領域だけでなく、フラグFD及びフラグFRも備えている。フラグFDは、画像表示装置21からネットワーク表示情報510を受信する前には「0」に設定されており、フラグFRは、画像記録装置22からネットワーク記録情報520を受信する前には「0」に設定されている。ネットワーク監視情報収集サーバ30は、画像表示装置21からネットワーク表示情報510を受信し、当該ネットワーク表示情報510を記憶領域に記憶したときに、フラグFDを「1」に変更する。同様にネットワーク監視情報収集サーバ30は、画像記録装置22からネットワーク記録情報520を受信し、当該ネットワーク記録情報520を記憶領域に記憶したときに、フラグFRを「1」に変更する。
【0068】
また、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、上述のグローバルIPアドレス10IPGと同様、送信元のブロードバンド・ルータ20のグローバルIPアドレス20IPGを取得し、記憶しているものとする。
【0069】
さて、このステップS13においては、まず、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、画像表示装置21からのネットワーク表示情報510を自身に記憶すると、フラグFDを「1」に変更する。そして、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、当該ネットワーク表示情報510に含まれる、画像表示装置21のグローバルIPアドレスIPGDを、送信元のブロードバンド・ルータ20のグローバルIPアドレス20IPGに変更する。
【0070】
同様に、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、画像記録装置22からのネットワーク記録情報520を自身に記憶すると、フラグFRを「1」に変更する。そして、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、当該ネットワーク記録情報520に含まれる、画像記録装置22のグローバルIPアドレスIPGRを、送信元のブロードバンド・ルータ20のグローバルIPアドレス20IPGに変更する。
【0071】
それから、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、自身に記憶したネットワーク情報510,520に含まれる、画像表示装置21及び画像記録装置22のそれぞれのグローバルポート番号PTGD,PTGRを、互いに重複しない固有の番号に変更する。
【0072】
それから、同ステップS13にて、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、変更後のネットワーク情報510,520を自身の記憶領域に記憶する。なお、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、グローバルIPアドレスIPGD及びグローバルポート番号PTGDの変更が完了したときにフラグFDを「1」から「2」に変更する。同様に、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、グローバルIPアドレスIPGR及びグローバルポート番号PTGRの変更が完了したときにフラグFRを「1」から「2」に変更する。
【0073】
ステップS14にて、画像表示装置21は、ネットワーク監視情報収集サーバ30からネットワークカメラ情報501及びネットワーク表示情報510を受信し、それらを自身に記憶する。同様に、画像記録装置22は、ネットワーク監視情報収集サーバ30からネットワークカメラ情報501及びネットワーク記録情報520を受信し、それらを自身に記憶する。
【0074】
なお、ステップS14及びS15において、画像表示装置21の動作と、画像記録装置22の動作とは、互いにほぼ同じであるため、以下、ステップS14及びS15については、画像表示装置21の動作についてのみ説明する。
【0075】
このステップS14について具体的に説明すると、画像表示装置21は、ネットワーク監視情報収集サーバ30へネットワーク表示情報510を送信した後(ステップS12の後)、ネットワーク監視情報収集サーバ30に問合せを行う。画像表示装置21は、フラグFDが「2」に変更されるまで、この問合せを繰り返し行う。画像表示装置21は、フラグFDが「2」に変更(設定)されたときに、ネットワーク監視情報収集サーバ30から自身へのネットワークカメラ情報501及びネットワーク表示情報510の送信を、ネットワーク監視情報収集サーバ30に対して要求する。ネットワーク監視情報収集サーバ30は、画像表示装置21から当該要求を受信した場合に、ステップS3で変更したネットワークカメラ情報501及びステップS13で変更したネットワーク表示情報510を、インターネット300、ブロードバンド・ルータ20及びハブ25を介して画像表示装置21に送信する。
【0076】
これにより、画像表示装置21は、ステップS3で変更したネットワークカメラ情報501及びステップS13で変更したネットワーク表示情報510、つまりネットワーク監視情報収集サーバ30に記憶されたネットワークカメラ情報501及びネットワーク表示情報510をインターネットを介して受信(取得)することになる。それから、画像表示装置21は、自身が記憶しているネットワークカメラ情報501及びネットワーク表示情報510を、ネットワーク監視情報収集サーバ30から受信(取得)したネットワークカメラ情報501及びネットワーク表示情報510に変更する(書き換える)。
【0077】
ステップS15にて、画像表示装置21は、当該変更後のネットワークカメラ情報501に基づいて、自身がネットワークカメラ1a〜1cとインターネット接続するための設定を行う。
【0078】
なお、ここでいう変更後のネットワークカメラ情報501は、ステップS14にて画像表示装置21がネットワーク監視情報収集サーバ30から受信したネットワークカメラ情報501である。したがって、ステップS15の上述の動作を換言すれば、画像表示装置21は、ネットワーク監視情報収集サーバ30からインターネット300を介して受信(取得)したネットワークカメラ情報501に基づいて、自身がネットワークカメラ1a〜1cとインターネット接続するための設定を行う。
【0079】
具体的には、画像表示装置21は、ネットワーク監視情報収集サーバ30から受信したネットワークカメラ情報501に含まれるグローバルIPアドレスIPGC及びグローバルポート番号PTGCを取得し、それらにより指定されるネットワークカメラ1a〜1cとインターネット接続するための設定を行う。
【0080】
より具体的には、画像表示装置21は、当該ネットワークカメラ情報501のグローバルIPアドレスIPGCにより指定されるブロードバンド・ルータ10を、インターネット300上から特定する。そして、画像表示装置21は、当該ブロードバンド・ルータ10に対して、それが有するNAPT情報テーブルから、当該ネットワークカメラ情報501のグローバルポート番号PTGCに対応するローカルIPアドレスIPLC及びローカルポート番号PTLCを取得させる。そして、画像表示装置21は、当該ブロードバンド・ルータ10に対して、当該ローカルIPアドレスIPLC及び当該ローカルポート番号PTLCにより指定されるネットワークカメラ1a〜1cと、画像表示装置21とをインターネット接続させる。
【0081】
以上のように、本実施の形態では、画像表示装置21は、ネットワーク監視情報収集サーバ30に記憶されたネットワークカメラ情報501を、当該サーバからインターネット300を介して受信(取得)し、当該ネットワークカメラ情報501に基づいて、自身がネットワークカメラ1a〜1dとインターネット接続するための設定を行う。これにより、画像表示装置21は、指定されたネットワークカメラ1a〜1cから映像を取得し、当該映像を表示することができる。
【0082】
画像記録装置22は、この画像表示装置21と同様に、上述のステップS14及びS15を行う。したがって、本実施の形態では、画像記録装置22は、ネットワーク監視情報収集サーバ30に記憶されたネットワークカメラ情報501を、当該サーバからインターネット300を介して受信(取得)し、当該ネットワークカメラ情報501に基づいて、自身がネットワークカメラ1a〜1cとインターネット接続するための設定を行う。これにより、画像記録装置22は、指定されたネットワークカメラ1a〜1cから映像を取得し、当該映像を蓄積することができる。
【0083】
以上のような本実施の形態に係る監視システムによれば、ネットワークカメラ情報501を記録可能なネットワーク監視情報収集サーバ30が、第1ローカルネットワーク100に属するネットワークカメラ管理サーバ12と、第2ローカルネットワーク200に属する画像表示装置21及び画像記録装置22とインターネット接続されている。したがって、画像表示装置21及び画像記録装置22は、自身と異なるローカルネットワークに属するネットワークカメラ管理サーバ12からネットワークカメラ1のネットワークカメラ情報501を自動的に取得することができる。よって、画像表示装置21及び画像記録装置22は、自身と異なるローカルネットワークに属するネットワークカメラ1と自動的にネットワーク接続することができる。その結果、ユーザは、PC等を用いて当該設定を行わなくて済み、画像表示装置21及び画像記録装置22における設定作業が軽減される。
【0084】
<実施の形態2>
図8は、本発明の実施の形態2に係る監視システムの構成を示すブロック図である。なお、以下、本実施の形態に係る監視システムにおいて、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付し、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0085】
図8に示されるように、本実施の形態では、ネットワークカメラ1dを追加することが可能となっている点が実施の形態1と大きく異なっている。
【0086】
また、本実施の形態では、ネットワークカメラ管理サーバ12に、ネットワーク表示情報510及びネットワーク記録情報520を記憶する記憶領域がさらに設けられている点が実施の形態1と大きく異なっている。つまり、本実施の形態では、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク表示情報510及びネットワーク記録情報520を記憶する記憶手段を備えている。
【0087】
図9は、本実施の形態に係る監視システムが、第1ローカルネットワーク100側のインターネット接続の設定を行う動作を示すフローチャートである。本実施の形態に係る監視システムにおいては、画像表示装置21及び画像記録装置22とインターネット接続しているネットワークカメラ1に追加/変更があっても、それに伴う設定を自動的に行うことが可能となっている。以下、この図9を用いて、当該監視システムの当該動作について説明する。
【0088】
なお、前提として、この図9に示される動作が行われる前に、上述の図2及び図5に示される動作はすでに行われているものとする。また、上述のステップS15にて、画像表示装置21は、ステップS14で変更されたネットワーク表示情報510に基づいて、ブロードバンド・ルータ20のNAPT情報テーブルを書き換えたものとする。同様に、同ステップS15にて、画像記録装置22は、ステップS14で変更されたネットワーク記録情報520に基づいて、ブロードバンド・ルータ20のNAPT情報テーブルを書き換えたものとする。なお、ここでのブロードバンド・ルータ20のNAPT情報テーブルの書き換えは、UPnPを利用することもできる。
【0089】
ステップS21にて、ネットワークカメラ1dが追加的にハブ15に接続されると、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30からネットワーク情報510,520を受信し、それらを自身の記憶領域に記憶する。
【0090】
具体的には、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ブロードバンド・ルータ10のNPAT情報テーブルを書き換えた後(ステップS5の後)、ネットワーク監視情報収集サーバ30に問合せを行う。ネットワークカメラ管理サーバ12は、フラグFD,FRがそれぞれ「2」に変更されるまで、この問合せを繰り返し行う。ネットワークカメラ管理サーバ12は、フラグFD,FRが「2」に変更(設定)されたときに、ネットワーク監視情報収集サーバ30から自身へのネットワーク情報510,520の送信を、ネットワーク監視情報収集サーバ30に対して要求する。ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12から当該要求を受信した場合に、ステップS13で変更したネットワーク情報510,520を、インターネット300、ブロードバンド・ルータ10及びハブ15を介してネットワークカメラ管理サーバ12に送信する。
【0091】
これにより、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ステップS13で変更したネットワーク情報510,520、つまりネットワーク監視情報収集サーバ30に記憶されたネットワーク情報510,520をインターネット300を介して受信(取得)することになる。それから、ネットワークカメラ管理サーバ12は、自身が記憶しているネットワーク情報510,520を、ネットワーク監視情報収集サーバ30から受信(取得)したネットワーク情報510,520に変更する(書き換える)。
【0092】
ステップS22にて、上述のネットワークカメラ1dは、ローカルIPアドレスを自身に設定し、ネットワークカメラ情報要素500を配信する。
【0093】
具体的には、ネットワークカメラ1dは、ハブ15に接続されたときに、DHCPサーバ機能を有するブロードバンド・ルータ10から、ローカルIPアドレス及びローカルポート番号を取得し、それらを自身に設定する。ネットワークカメラ1dは、IPアドレス等を設定した(割り当てた)後、同ステップS1にて、上述のネットワークカメラ情報要素500を第1ローカルネットワーク100上に配信する。
【0094】
ステップS23にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ情報要素500などの情報をネットワークカメラ1dと交換することにより、ネットワークカメラ情報501を収集し、それをネットワーク監視情報収集サーバ30へ送信する。
【0095】
具体的には、まず、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ1dとの情報交換を行う。なお、ネットワークカメラ1dと、ネットワークカメラ管理サーバ12との間の情報交換については、UPnPを利用することもできる。
【0096】
この情報交換を行うことにより、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ1dが配信したネットワークカメラ情報要素500を受信する。そして、ネットワークカメラ管理サーバ12は、受信したネットワークカメラ情報要素500等を収集(記憶)することにより、ネットワークカメラ情報501を収集する。
【0097】
図10には、本実施の形態に係るネットワークカメラ情報501の一例が示されている。本実施の形態に係るネットワークカメラ情報501が、図4に示される実施の形態1に係るネットワークカメラ情報501と異なる点は、ネットワークカメラ1dが追加されている点である。
【0098】
ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ情報501の収集として、ネットワークカメラ1dから取得したネットワークカメラ情報要素500に含まれるネットワークカメラメーカーM、ネットワークカメラ型式T、ローカルIPアドレスIPLC及びローカルポート番号PTLCを、ネットワークカメラ情報501の対応部分に格納・記憶する。また、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該ローカルIPアドレスIPLC及び当該ローカルポート番号PTLCを、ネットワークカメラ情報501のグローバルIPアドレスIPGC及びグローバルポート番号PTGCにそれぞれ格納・記憶するとともに、カメラ1d等の文字列を固有名NCに格納・記憶する。
【0099】
同ステップS23にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30とインターネット接続し、上述の収集したネットワークカメラ情報501を、ハブ15、ブロードバンド・ルータ10及びインターネット300を介してネットワーク監視情報収集サーバ30へ送信する。
【0100】
ステップS24にて、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12で収集されたネットワークカメラ情報501を、インターネット300を介して受信(取得)し、自身の記憶領域に記憶する。
【0101】
このステップS24においては、まず、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12からのネットワークカメラ情報501を自身に記憶すると、フラグFCを「1」に変更する。そして、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、当該ネットワークカメラ情報501に含まれる、ネットワークカメラ1dのグローバルIPアドレスIPGCを、送信元のグローバルIPアドレス10IPGに変更する。そして、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、自身に記憶したネットワークカメラ情報501に含まれる、ネットワークカメラ1dのグローバルポート番号PTGCを他の機器及び装置と重複しない固有の番号に変更する。
【0102】
それから、同ステップS24にて、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、変更後のネットワークカメラ情報501を自身の記憶領域に記憶する。なお、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、グローバルIPアドレスIPGC及びグローバルポート番号PTGCの変更が完了したときにフラグFCを「1」から「2」に変更する。
【0103】
ステップS25にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30からネットワークカメラ情報501を受信し、それを自身に記憶する。
【0104】
具体的には、まず、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワーク監視情報収集サーバ30へネットワークカメラ情報501を送信した後(ステップS23の後)、ネットワーク監視情報収集サーバ30に問合せを行う。ネットワークカメラ管理サーバ12は、フラグFCが「2」に変更されるまで、この問合わせを繰り返し行う。ネットワークカメラ管理サーバ12は、フラグFCが「2」に変更(設定)されたときに、ネットワーク監視情報収集サーバ30から自身へのネットワークカメラ情報501の送信を、ネットワーク監視情報収集サーバ30に対して要求する。ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12から当該要求を受信した場合に、ステップS24で変更したネットワークカメラ情報501を、インターネット300、ブロードバンド・ルータ10及びハブ10を介してネットワークカメラ管理サーバ12に送信する。
【0105】
これにより、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ステップS24で変更したネットワークカメラ情報501、つまりネットワーク監視情報収集サーバ30に記憶されたネットワークカメラ情報501をインターネット300を介して受信(取得)することになる。なお、ここでのネットワークカメラ情報501には、ブロードバンド・ルータ10のグローバルIPアドレス10IPGと、ネットワークカメラ1a〜1d及びネットワークカメラ管理サーバ12のそれぞれに固有のグローバルポート番号PTGC,PTGSが含まれている。ネットワークカメラ管理サーバ12は、このようなネットワークカメラ情報501に、自身が記憶しているネットワークカメラ情報501を変更する(書き換える)。
【0106】
ステップS26にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該変更後のネットワークカメラ情報501に基づいて、ブロードバンド・ルータ10のNAPT情報テーブルを書き換える。つまり、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該ネットワークカメラ情報501のローカルIPアドレスIPLC,IPLS、ローカルポート番号PTLC,PTLS、グローバルIPアドレスIPGS,IPGS、及び、グローバルポート番号PTGC,PTGSに、ブロードバンド・ルータ10のNAPT情報テーブルの対応部分を書き換える。
【0107】
それから、ステップS27にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、自身に記憶されているネットワーク情報510,520に基づいて、画像表示装置21及び画像記録装置22とインターネット接続し、ネットワークカメラ1の追加/変更の旨を画像表示装置21及び画像記録装置22に通知する。
【0108】
なお、ステップS27及びS28において、画像表示装置21に関する動作と、画像記録装置22に関する動作とは、互いにほぼ同じであるため、以下、ステップS27及びS28については、画像表示装置21に関する動作についてのみ説明する。
【0109】
このステップS27について具体的に説明すると、ネットワークカメラ管理サーバ12は、自身に記憶されているネットワーク表示情報510に含まれるグローバルIPアドレスIPGD及びグローバルポート番号PTGDを取得し、それらにより指定される画像表示装置21とインターネット接続する。
【0110】
より具体的には、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該ネットワーク表示情報510のグローバルIPアドレスIPGDにより指定されるブロードバンド・ルータ20を、インターネット300上から特定する。そして、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該ブロードバンド・ルータ20に対して、それが有するNAPT情報テーブルから、当該ネットワーク表示情報510のグローバルポート番号PTGDに対応するローカルIPアドレスIPLD及びローカルポート番号PTLDを取得させる。そして、ネットワークカメラ管理サーバ12は、当該ブロードバンド・ルータ20に対して、当該ローカルIPアドレスIPLD及び当該ローカルポート番号PTLDにより指定される画像表示装置21と、自身(ネットワークカメラ管理サーバ12)とをインターネット接続させる。
【0111】
ネットワークカメラ管理サーバ12は、画像表示装置21とインターネット接続した後、ネットワークカメラ1の追加/変更を、ブロードバンド・ルータ10,20及びインターネット300等を介して画像表示装置21に通知する。ここでは、ネットワークカメラ管理サーバ12は、ネットワークカメラ1dの追加を、画像表示装置21に通知する。
【0112】
以上のように、本実施の形態では、ステップS27にて、ネットワークカメラ管理サーバ12は、画像表示装置21(画像記録装置22)とインターネット接続しているネットワークカメラ1に追加/変更があった場合に、ネットワーク表示情報510(ネットワーク記録情報520)に基づいて画像表示装置21(画像記録装置22)とインターネット接続して、当該変更の旨を画像表示装置21(画像記録装置22)に通知する。
【0113】
次に、ステップS28にて、画像表示装置21は、ネットワークカメラ管理サーバ12からの通知に従って、自身とインターネット接続しているネットワークカメラに対する追加/変更を行う。
【0114】
具体的には、画像表示装置21は、ネットワークカメラ管理サーバ12から上述の通知を受けた場合に、ネットワーク監視情報収集サーバ30へ問合せを行う。画像表示装置21は、フラグFCが「2」に設定されるまで、この問合せを繰り返し行う。画像表示装置21は、フラグFCが「2」に変更(設定)されたときに、ネットワーク監視情報収集サーバ30から自身へのネットワークカメラ情報501の送信を、ネットワーク監視情報収集サーバ30に対して要求する。ネットワーク監視情報収集サーバ30は、画像表示装置21から当該要求を受信した場合に、ステップS24で変更したネットワークカメラ情報501を、インターネット300、ブロードバンド・ルータ20及びハブ25を介して画像表示装置21に送信する。
【0115】
その後、画像表示装置21は、ネットワーク監視情報収集サーバ30に記憶されたネットワークカメラ情報501をインターネット300を介して受信(取得)し、それを自身に記憶する。ここでは、画像表示装置21は、自身が記憶しているネットワーク表示情報510を、ネットワーク監視情報収集サーバ30から受信(取得)したネットワーク表示情報510に変更する。その後、画像表示装置21は、ステップS15と同様の動作を行い、当該変更後のネットワークカメラ情報501に基づいて、自身がネットワークカメラ1a〜1dとインターネット接続するための設定を行う。これにより、画像表示装置21は、ネットワークカメラ1と追加的に接続する。
【0116】
以上のように、本実施の形態では、ステップS28にて、画像表示装置21(画像記録装置22)は、ネットワークカメラ管理サーバ12からの通知に従って、自身とインターネット接続しているネットワークカメラ1に対する追加/変更を行う。
【0117】
以上のような本実施の形態に係る監視システムによれば、ネットワークカメラ管理サーバ12が、画像表示装置21及び画像記録装置22のネットワーク情報510,520を記憶する。したがって、ネットワークカメラ1の追加/変更があったときに、それに伴う画像表示装置21及び画像記録装置22の設定が自動的に行われる。よって、ユーザは、PC等を用いて当該設定を行わなくて済み、ネットワークカメラ1の変更に伴う設定作業が軽減される。また、画像表示装置21及び画像記録装置22は、ネットワークカメラ情報501の更新を行うことから、ネットワークカメラ1dの映像を取得することができ、当該映像の表示及び蓄積をそれぞれ行うことができる。
【0118】
<実施の形態3>
図11は、本発明の実施の形態3に係る監視システムの構成を示すブロック図である。なお、以下、本実施の形態に係る監視システムにおいて、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付し、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0119】
図11に示されるように、本実施の形態では、第1及び第2ローカルネットワーク100,200が複数(ここではN個)対設けられている点が実施の形態1と大きく異なる。以下、ある第1ローカルネットワーク100n(n=1,2,…,N)に属するネットワークカメラ1及びネットワークカメラ管理サーバ12を、ネットワークカメラ1n及びネットワークカメラ管理サーバ12nというように記す。
【0120】
本実施の形態では、ネットワークカメラ管理サーバ12nは、それ以外のネットワークカメラ管理サーバ12から識別可能な固有情報IDnを備えている。そして、ネットワークカメラ管理サーバ12nは、ネットワーク監視情報収集サーバ30へネットワークカメラ情報501nを送信するときに当該固有情報IDnを付加して送信する。なお、画像表示装置21n及び画像記録装置22nについても同様である。
【0121】
ネットワーク監視情報収集サーバ30は、図12に示されるように、複数の第1ローカルネットワーク1001〜100Nに対応する複数のネットワークカメラ情報5011〜501Nを記憶するネットワークカメラ情報記憶領域502(記憶手段)を備えている。
【0122】
また、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12nからネットワークカメラ情報501n及び固有情報IDnを受信したときに、当該固有情報IDnに対応する記憶領域を、ネットワークカメラ情報記憶領域502から特定する。そして、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ管理サーバ12nから受信した当該ネットワークカメラ情報501nを、特定した記憶領域に記憶する。
【0123】
画像表示装置21n、画像記録装置22n及びネットワークカメラ管理サーバ12nは、ネットワーク監視情報収集サーバ30から自身へのネットワークカメラ情報501nの送信を、ネットワーク監視情報収集サーバ30に要求するときに、固有情報IDnを付加して要求する。
【0124】
ネットワーク監視情報収集サーバ30は、画像表示装置21nからネットワークカメラ情報501nの送信要求を受けた場合に、それに付加された固有情報IDnを取得し、当該固有情報IDnに対応するネットワークカメラ情報501nをネットワークカメラ情報記憶領域502から読み出す。
【0125】
そして、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、読み出したネットワークカメラ情報501nを、当該固有情報IDnに対応する画像表示装置21n、つまりネットワークカメラ情報501nを要求した画像表示装置21nに送信する。なお、ここでは、画像表示装置21nにネットワークカメラ情報501nを送信する場合について説明したが、画像記録装置22n、ネットワークカメラ管理サーバ12nにネットワークカメラ情報501nを送信する場合も同様である。
【0126】
このように、本実施の形態では、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、複数のネットワークカメラ情報5011〜501Nを記憶するネットワークカメラ情報記憶領域502を備え、固有情報IDnを指定することで所望のネットワークカメラ情報501nの記憶及び読出しを行う。つまり、ネットワーク監視情報収集サーバ30は、ネットワークカメラ情報501nを上述の複数対の各々ごとに管理する。したがって、第1ローカルネットワーク100nごとに専用のネットワーク監視情報収集サーバ30を備える必要がなくなる。よって、ネットワーク監視情報収集サーバ30の運用及び管理コストを削減することができる。
【0127】
なお、以上の実施の形態1〜3においては、ネットワークカメラ1a〜1cあるいは1a〜1dを備える例を説明したが、ネットワークカメラ1の数はこれらに限定されるものではない。また、画像表示装置21及び画像記録装置22を分けて記載しているが、1台のコンピュータ等の装置に統合されていてもかまわない。同様に、ネットワークカメラ管理サーバ12及び画像記録装置22が、1台のコンピュータ等の装置に統合されていてもかまわない。
【符号の説明】
【0128】
1,1a〜1d ネットワークカメラ、12 ネットワークカメラ管理サーバ、21 画像表示装置、22 画像記録装置、30 ネットワーク監視情報収集サーバ、100 第1ローカルネットワーク、200 第2ローカルネットワーク、300 インターネット、501 ネットワークカメラ情報、510 ネットワーク表示情報、520 ネットワーク記録情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を監視するための監視システムであって、
第1ローカルネットワークに属し、前記映像を撮影するネットワークカメラと、
前記第1ローカルネットワークに属し、外部の機器が前記ネットワークカメラにインターネット接続するための第1ネットワーク情報を収集するネットワークカメラ管理サーバと、
前記ネットワークカメラ管理サーバとインターネット接続可能であり、前記ネットワークカメラ管理サーバで収集された前記第1ネットワーク情報をインターネットを介して取得し記憶するネットワークサーバと、
第2ローカルネットワークに属し、前記ネットワークサーバとインターネット接続可能であり、前記ネットワークカメラで撮影された前記映像を表示及び/または記録する画像表示/記録装置と
を備え、
前記画像表示/記録装置は、
前記ネットワークサーバに記憶された前記第1ネットワーク情報をインターネットを介して取得し、当該第1ネットワーク情報に基づいて自身が前記ネットワークカメラとインターネット接続するための設定を行う、監視システム。
【請求項2】
請求項1に記載の監視システムであって、
前記ネットワークカメラ管理サーバは、
外部の機器が前記画像表示/記録装置にインターネット接続するための第2ネットワーク情報を記憶する記憶手段を備え、前記画像表示/記録装置とインターネット接続している前記ネットワークカメラに追加/変更があった場合に、前記第2ネットワーク情報に基づいて前記画像表示/記録装置とインターネット接続して、当該追加/変更の旨を前記画像表示/記録装置に通知し、
前記画像表示/記録装置は、
前記通知に従って、自身とインターネット接続している前記ネットワークカメラに対する追加/変更を行う、監視システム。
【請求項3】
請求項1に記載の監視システムであって、
前記第1,第2ローカルネットワークは複数対設けられ、
前記ネットワークサーバは、
前記第1ネットワーク情報を前記複数対の各々ごとに管理する、監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−209810(P2012−209810A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74681(P2011−74681)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】