説明

監視映像データの記録再生方法とその装置

【課題】 VTRの動作時間を短くして磁気テープやヘッド、メカ等の劣化を抑
え、S/N劣化の小さい監視映像データの記録再生方法とその装置を得る。
【解決手段】 長時間に渡って連続的に発生する映像信号を磁気テープ上に記憶
する監視映像データの記録再生装置は、ビデオカメラからの映像信号を映像信号
をA/D12によりディジタル信号に変換し、圧縮符号化・復号化回路3により
圧縮符号化し、さらに、第1メモリ4、第2メモリ、SCSIコントローラ5、
HDD7を含む時間軸圧縮回路100により、時間軸上で圧縮し、I/F回路1
4を介してD−VHSのVTR9の磁気テープへ記録する。圧縮符号化・復号化
回路3からの映像データは、時間軸圧縮回路100により時間軸上に圧縮される
ことから、この映像データの磁気テープ上へ記録時間は、記録時間よりも短く、
VTR9は映像データを磁気テープ上に断続的に記録すれば足り、一般家庭用の
磁気テープ記録装置が利用でき、テープ損傷も少ない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は映像データの記録再生方法とその装置に関し、特に、監視用や防犯用
等に使われるのに適した、映像情報を長時間記録するのに好適な監視映像データ
の記録再生方法とその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
監視用や防犯用等に使われるのに適した、ビデオカメラからの映像を長時間記
録する映像記録装置としては、従来から、タイムラプスVTRが用いられている
。これは、現在、家庭用に広く普及しているVHS VTRをベースに、長時間
記録ができるように、その一部を設計変更しているものが多い。例えば、VHS
の3倍(EP)モードの1/3の速度でテープを連続走行させ、入力映像の3フ
ィールドの内の1フィールドだけをテープ上に記録することにより、EPモード
の3倍の時間、映像記録ができるようにしたものである。これにより、すなわち
、120分テープを用いた場合には、VHSのEPモードで6時間(120分×
3)記録できるので、上記タイムラプスVTRでは、さらにその3倍の、18時
間の映像記録ができることとなる。ただし、この場合、上述の記録原理からも明
らかなように、1秒間あたりのコマ数は、VHSの場合の60コマの1/3の2
0コマになる。また、音声は、通常のVTRと同様にテープ長手方向の音声トラ
ックに記録することができるが、この場合、テープ速度が通常の1/3なので音
質は通常よりも悪くなるが、18時間の連続音声を記録することが可能になる。
【0003】
さらに、従来のタイムラプスVTRでは、記録時間をより長くするために、そ
の平均テープ速度をより遅くし、記録するコマ数をさらに少なくする、いわゆる
、間欠記録方式とすることも提案されている。これは、例えば、2秒(120フ
ィールド)に1コマの割合で記録することにより、通常の120分テープを用い
て720時間もの超長時間記録ができる(2時間×3倍×120=720時間)
。しかしながら、このような超長時間記録の場合には、テープの平均送り速度が
非常に遅くなり、テープの連続送りの制御が難しくなるため、間欠的にテープ送
りをする場合が多くなり、そのため、音声トラックに音声を記録することはでき
なくなる。
【0004】
なお、このような従来のタイムラプスVTRに関する従来技術としては、例え
ば、特許文献1、及び、特許文献2などが既に知られている。特に、前者では、上述した720時間記録のようなテープの間欠走行による映像記録時においても、通常のVTRと同様の記録テープパターンが得られるようにするためのテープ送りの制御方法について述べられている。また、後者の特許文献2では、特に、その間欠記録時においてスキューを発生させないためのシリンダ回転速度の制御方法について述べられている。
【特許文献1】特公平3−12380号公報
【特許文献2】特公平7−63182号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、従来のタイムラプスVTRでは、通常の連続テープ送りの他に
、低速連続テープ送りや間欠テープ送りの記録モードが必要であり、さらに、こ
れらの記録モードに応じたキャプスタンやシリンダの高精度な制御を行うための
手段が必要となる。また、その再生時に、記録時と同じ速度で映像を確認しよう
とした場合には、各々の記録モードと同様の再生モードが必要であり、そのため
のキャプスタンやシリンダの高精度な制御手段も必要となる。そのため、これら
従来のタイムラプスVTRでは、これら種々の高精度な制御手段を設ける必要が
あるため、一般のVTRに比べ、高価になってしまうという欠点があった。
【0006】
また、従来のタイムラプスVTRでは、たとえ間欠テープ送りの記録モードで
記録するにしても、映像の記録媒体である磁気テープのローディング(テープを
、磁気ヘッドが取り付けられているシリンダに巻き付けて、記録・再生できる状
態にすること)、アンローディング(テープをシリンダから離した状態にするこ
と)は短時間で行うことができないので、通常、記録中のテープはローディング
された状態になっている。また、シリンダは、その慣性モーメントが大きく、回
転速度が安定になるまでに時間がかかることから、記録中はほぼ一定の速度で連
続回転させることとなる。
【0007】
すなわち、従来のタイムラプスVTRでは、監視映像の記録中は、常に、磁気
テープはローディング状態となり、シリンダは連続回転しており、従って、特に
、上述のような超長時間記録モード(720時間モード)では、720時間もの
長時間、シリンダは回転しながらテープと接触し続けるため、家庭用VTRで使
う場合に比べ、テープの損傷が著しく早いという欠点があった。また、同様に、
ヘッドもテープとの接触時間が長いため、磨耗が早いという欠点があった。さら
には、シリンダを回転させるモータやベルト等の機構(メカニズム)に関しても
、その稼動時間が長い分だけ、寿命が短く、また故障する確率も高くなっていた

【0008】
さらに、従来のヘリカルスキャンVTRにおけるテープ上の記録トラックパタ
ーンの角度は、シリンダの回転数とテープ送り速度の両者により決定される。そ
のため、上記の低速テープ送り、または、テープ停止状態で記録されたトラック
パターンは、通常のテープ送り速度で記録された場合とは異なる角度になってし
まう。そのため、このように記録されたトラックパターンを通常のテープ送り速
度で再生しようとする場合には、ヘッドのトレース角度とトラックパターンの角
度とが一致せず、再生信号の一部分のS/N(信号対ノイズ比)が劣化し、出力
映像の画質が悪くなるという欠点があった。
【0009】
そこで、本発明では、上述した従来技術における問題点に鑑み、例えば、間欠
送りなど特殊な機構により磁気テープを長時間に渡ってローディングした状態で
、その上に記録ヘッドを、常時、接触・移動させながら記録することなく、すな
わち、一般家庭用の磁気テープ記録装置を利用しながら、監視用や防犯用等に使
われるに十分な期間の映像データを、磁気テープ上に記憶することが可能な監視
映像データの記録再生方法とその装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
また、本発明の他の目的は、以上に述べたような従来のタイムラプスVTRの
欠点をなくし、テープ間欠送りのための高精度な制御手段が不要で、しかも磨耗
や損傷が生じやすい部分の稼動時間を少なくすることにより、記録再生装置の信
頼性を向上させるとともに、使用する磁気テープの寿命をも長くすることが可能
な映像データ記録再生装置を提供することにある。
【0011】
さらに、本発明の目的は、記録時モード(記録時間)と異なるモード(再生時
間)で再生する場合でも再生信号が劣化することなく、良好な再生画像を出力す
ることが可能な映像データ記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以上の目的を達成するため、本発明によれば、時間軸上で圧縮した映像データ
を磁気テープ上に記憶することにより、監視用のビデオカメラからの映像信号を
長時間、連続的に記憶する際に、この監視期間中、常に、磁気テープ上に映像信
号を記録する磁気テープ記録装置を連続的に運転することなく、前記監視期間よ
りも短い期間だけ前記磁気テープ記録装置を運転して記録する。
【0013】
すなわち、本発明によれば、まず、長時間に渡って連続的に発生する映像信号
を磁気テープ上に記憶するための監視映像データの記録再生方法であって、長時
間に渡って連続的に映像信号を発生し、前記長時間に渡って連続的に発生される
映像信号を入力しながら、その時間軸上で圧縮してディジタル信号の映像データ
として出力し、前記時間軸圧縮したディジタル映像データを磁気テープ上に記録
し、かつ、前記映像信号が連続的に発生している期間よりも、前記ディジタル映
像データを磁気テープ上に記憶している期間の方が短くなっている監視映像デー
タの記録再生方法が提供されている。
【0014】
また、本発明によれば、長時間に渡って連続的に発生する映像信号を磁気テー
プ上に記憶するための監視映像データの記録再生装置であって、長時間に渡って
連続的に映像信号を発生する映像信号発生手段と、前記映像信号発生手段により
長時間に渡って連続的に発生される映像信号を入力し、その時間軸上で圧縮して
ディジタル信号の映像データとして出力する時間軸圧縮手段と、前記時間軸圧縮
手段からのディジタル映像データを磁気テープ上に記録しまたは再生する磁気テ
ープ記録手段を備え、かつ、当該磁気テープ記録手段が前記ディジタル映像デー
タを前記磁気テープ上に記録している期間が、前記映像信号発生手段が連続的に
映像信号を発生している期間よりも短くなっている監視映像データの記録再生装
置が提供されている。
【0015】
また、上記の目的を達成するために、本発明では、映像情報を長時間記録する
ことの可能な監視映像データの記録再生装置であって、映像データを一時記憶す
る第一のメモリ手段と、該第一のメモリ手段の出力データを記憶媒体に記録する
第一の記録再生手段と、該第一の記録再生手段の再生データを一時記憶する第二
のメモリ手段と、該第二のメモリ手段からの出力データを磁気テープ上に斜めト
ラックを形成しながら記録する第二の記録再生手段と、前記第一及び第二のメモ
リ手段のデータ書き込み及び読み出し動作と、前記第一及び第二の記録再生手段
の記録再生動作を制御する制御手段とを有し、映像データ記録時、該制御手段は
、前記第一のメモリ手段からの映像データ読み出し動作と前記第一の記録再生手
段の記録動作を第一の所定データ量毎に繰り返し行うよう制御すると共に、前記
第一の記録再生手段に記録済で未再生のデータが前記第一の所定データ量よりも
大きい第二の所定データ量に達するまでは、前記第一の記録再生手段の再生動作
と前記第二の記録再生手段の記録動作を停止させる第一の動作モードで動作させ
、前記記録済未再生データが前記第二の所定データ量に達したら、該第二の所定
データ量のデータを再生し終わるまで、前記第一の記録再生手段の記録動作と再
生動作を時分割で行い、さらに、前記第二のメモリ手段が所定の転送速度で読み
出したデータを前記第二の記録再生手段が前記磁気テープ上に斜めトラックを形
成しながら連続的にテープ送りをしながら記録する第二の動作モードで動作させ
るように制御する。
【0016】
また、上記の目的を達成するために、本発明では、映像データを一時記憶する
第一のメモリ手段と、該第一のメモリ手段の出力データを記憶媒体に記録する第
一及び第二の記録再生手段と、該第一及び第二の記録再生手段の再生データを一
【0017】
時記憶する第二のメモリ手段と、該第二のメモリ手段からの出力データを磁気テ
ープ上に斜めトラックを形成しながら記録する第三の記録再生装置と、前記第一
及び第二のメモリ手段のデータ書き込み読み出し動作と、前記第一、第二及び第
三の記録再生手段の記録再生動作を制御する制御手段とを有し、映像データ記録
時、該制御手段は、前記第一及び第二の記録再生手段における記録データ量と再
生データ量に応じて、四つの動作モードを切り替え、第一の動作モードにおいて
は、前記第一のメモリ手段からの映像データの読み出し動作と前記第一の記録再
生手段の記録動作を第一の所定データ量毎に繰り返し行い、前記第二及び第三の
記録再生手段の記録再生動作を停止させるように制御し、第二の動作モードにお
いては、前記第一のメモリ手段からの映像データの読み出し動作と前記第二の記
録再生手段の記録動作を前記第一の所定データ量毎に繰り返し行うと共に、前記
第一の記録再生手段から読み出した映像データを前記第二のメモリ手段に一時記
憶した後、該第二のメモリ手段から映像データを所定の転送速度で読み出しなが
ら第三の記録再生手段を記録状態にして転送されてくるデータを前記磁気テープ
上に斜めトラックを形成しながら連続的に記録するように制御し、第三の動作モ
ードにおいては、前記第一のメモリ手段からの映像データの読み出し動作と前記
第二の記録再生手段の記録動作を前記第一の所定データ量毎に繰り返し行い、前
記第一及び第三の記録再生装置の記録再生動作を停止させるように制御し、第四
の動作モードにおいては、前記第一のメモリ手段からの映像データの読み出し動
作と前記第一の記録再生手段の記録動作を前記第一の所定データ量毎に繰り返し
行うと共に、前記第二の記録再生手段から読み出した映像データを前記第二のメ
モリ手段に一時記憶した後、該第二のメモリ手段から映像データを所定の転送速
度で読み出しながら第三の記録再生手段を記録状態にして転送されてくるデータ
を前記磁気テープ上に斜めトラックを形成しながら連続的にテープ送りをしなが
ら記録するように制御する。
【0018】
そして、上記の他の目的を達成するために、本発明では、圧縮符号化された映
像データを磁気テープ上に斜めトラックを形成しながら記録する監視映像データ
の記録再生装置において、記録時に、上記映像データの内、m(mは2以上の整
数)フレームの時間間隔でフレーム内圧縮符号化された第一グループの映像デー
タのみがn(nは2以上の整数)フレーム分連続となるように、映像データの時
間順序を入れ替える記録時データ順序入れ替え手段と、第一の再生モードにおい
て、前記第一グループの映像データとそれ以外の映像データの時間順序を元に戻
す再生時データ順序入れ替え手段と、第二の再生モードにおいて、前記磁気テー
プ上に記録された再生映像データの内、前記第一グループの映像データのみを選
択的に再生し、その他の部分を早送りするように制御する再生制御手段と、前記
再生された第一の映像データを一時記憶し、出力するメモリ手段とを設けた。
【発明の効果】
【0019】
以上の詳細な説明からも明らかなように、本発明になる監視映像データの記録
再生装置及びそこで実施されている監視映像データの記録再生方法によれば、記
録される映像データは、時間軸上の圧縮動作により、映像信号が連続的に発生し
ている期間よりも短くなることから、VTRにより記録媒体である磁気テープ上
に記録ヘッドを接触させながら回転して記録する記録動作を、従来のタイムラプ
スVTRのように、記録動作期間中、長期間に渡って、連続的に行うことなく、
これを断続的に記録すれば足ることから、テープの超低速走行や間欠送りのため
の機構を必要とせず、一般家庭用の磁気テープ記録装置を利用して監視映像デー
タの記録再生装置を安価に構成することができ、また、監視用として十分長期間
の映像データ記録が可能であるにもかかわらず、磁気テープの劣化やヘッドの磨
耗、あるいは、駆動ベルト等の機構部分の劣化を大幅に抑制することが出来る。
しかも、上記に加え、入力映像の時間軸の間引きを行った場合には、監視記録時
間に対する第二の記録再生装置の動作時間の割合がさらに小さくなり、上記の効
果はさらに大きくなる。
【0020】
また、本発明の監視映像データの記録再生装置によれば、VTRの記録・再生
動作は、共に、通常のテープ送り速度によって実行可能であるため、従来のタイ
ムラプスVTRに必要な高精度なテープ間欠送り制御が不要であり、装置の製造
コストを低く抑えることができ、磁気テープ上のトラック角度とヘッドのトレー
ス角度の不一致によるS/N劣化がなく、良好な再生画を出力することができる
という効果をも生じる。
【0021】
さらに、上記本発明の一の監視映像データの記録再生装置によれば、mフレー
ムの時間間隔のフレーム内圧縮符号化された映像データのみが、nフレーム分ま
とまって磁気テープ上に記録されるため、その部分のみを通常再生し、それ以外
の部分を早送りすることにより、磁気テープ上のトラック角度とヘッドのトレー
ス角度の不一致によるS/N劣化のない、高速再生画を出力することができると
いう効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明第一の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置のブロッ
ク図であり、図中の符号1は、図には示されていないビデオカメラからの映像信
号を入力するための映像入力端子を、符号2は映像出力端子を、符号3は圧縮符
号化・復号化回路を、符号4、8は半導体メモリ(第1メモリ4、第2メモリ8
)を、符号5はSCSI(Small Computer System In
terface)コントローラを、符号7はSCSIインタフェースを持つハー
ドディスク装置(以下、HDDと省略する)を、符号9はVTRを、符号10は
制御回路を、符号11は操作者が各種の操作指示を行うための操作部を、符号1
2はA/Dコンバータを、符号13はD/Aコンバータを、符号14はIEEE
1394インタフェース回路(以下、I/F回路と省略する)を示している。な
お、これらのうち、特に、上記の半導体メモリ(第1メモリ4、第2メモリ8)
、SCSIコントローラ5、ハードディスク装置7は、以後にもその動作を詳細
に説明するが、記録する映像データを時間軸上で圧縮する時間軸圧縮回路100
を構成している。
【0024】
上記監視映像データ記録再生装置の構成において、装置の記録時の各部の動作
について説明すると、まず、操作部11から記録の指示が行われると、制御回路
10は各ブロックが記録動作をするのに必要な制御信号を発生する。そして、ビ
デオカメラ(図示せず)からの映像信号は、映像入力端子1を介してA/Dコン
バータ12に入力される。このA/Dコンバータ12はアナログ映像信号を8ビ
ットのディジタル信号に変換する。次に、圧縮符号化・復号化回路3は、上記A
/Dコンバータ12から入力されたディジタル映像信号をMPEG(Movin
g Picture Experts Group)規格に従って符号化する。
さらに、第一メモリ4は、書き込みと読み出しの同時動作が可能な、いわゆる、
FIFO(First In First Out)メモリであり、上記制御回
路10が発生する制御信号に従って、MPEGデータを順次書き込み、読み出す

【0025】
次に、SCSIコントローラ5は、やはり上記制御回路10が発生する制御信
号に従って、上記第1メモリ4からのMPEGデータをHDD7に記録動作をさ
せるためのSCSIコマンドを、上記HDD7に送る。SCSIインタフェース
を持つHDD7は、上記SCSIコントローラ5から受け取ったコマンドを読み
取り、そのコマンドに従って入力されたMPEGデータをハードディスクHDD
7に記録する。また、後述するタイミングにおいて、上記SCSIコントローラ
5は、制御回路10が発生する制御信号に従って、上記HDD7に再生動作をさ
せるためのSCSIコマンドを発生し、これにより、HDD7の出力データを第
2メモリ8に送る。
【0026】
また、第二メモリ8は、上記第1メモリ4と同様に、書き込みと読み出しの同
時動作が可能なFIFOメモリであり、上記SCSIコントローラ5から送られ
るデータを、制御回路10が発生する制御信号に従って、順次書き込み、あるい
は、読み出す。さらに、I/F回路14は、制御回路10から送られるVTR用
コマンドと、第二メモリ8から出力されるMPEGデータとを、IEEE139
4規格に従って合成し、シリアルデータとしてVTR9に送る。そして、VTR
9は、このシリアルデータをコマンドとデータに分離し、この分離したコマンド
に従って、分離したデータを磁気テープ上に記録する。以上のように、上記した
監視映像データ記録再生装置では、ビデオカメラから映像データは第1メモリ4
、HDD7、第二メモリ8を経由してVTR9内の磁気テープに記録される。
【0027】
次に、上記の圧縮符号化・復号化回路3について説明する。図2は、圧縮符号
化・復号化回路3の構成例を示す回路ブロック図であり、この図中の符号21は
ビデオデコーダ回路を、符号22は画面並び変え回路を、符号23は減算回路を
、符号24、34はスイッチを、符号25はDCT(Discrete Cos
ine Transfer)変換回路を、符号26は量子化回路を、符号27は
可変長符号化回路を、符号28、35はデータバッファを、符号29、37は逆
量子化回路を、符号30、38は逆DCT変換回路を、符号31、39は加算回
路を、符号32、41は画像メモリを、符号33は動き補償予測回路を、符号3
6は可変長復号化回路を、符号40は動き補償回路を、符号42はビデオエンコ
ーダ回路を、符号43はフリーズ制御回路を、そして、符号44はスイッチを示
している。
【0028】
かかる構成の圧縮符号化・復号化回路3において、記録時には、上記A/Dコ
ンバータ12でディジタル化された映像信号は、まず、ビデオデコーダ回路21
で、符号化に合わせた画素数の輝度信号と色差信号とに変換される。なお、MP
EGのB(Bidirectionally predictive−code
d)ピクチャでは、時間的に前後した画面を用いて符号化を行うため、画面並び
変え回路22において、I(Intra−coded)、B、P(Predic
tive−coded)の各々のピクチャタイプに合わせて、画面の並べ替えが
行われる。また、スイッチ24において、フレーム内符号化とフレーム間符号化
に対応して、入力画像データと差分データとが選択される。さらに、選択された
画像データは、DCT変換回路25において、8画素×8ラインのブロック単位
で空間周波数領域に変換され、量子化回路26では、量子化マトリクスとの演算
により量子化される。この量子化されたデータは、可変長符号化回路27におい
て、動き補償予測回路33からの動きベクトルや符号化モード情報と共に可変長
符号化され、さらに、バッファ28で蓄積され、MPEGビットストリームとし
て出力される。
【0029】
また、バッファ28は、バッファ内に蓄積されたデータ量情報を制御回路10
に出力することにより、バッファのオーバフローやアンダフローが生じないよう
にする。一方、量子化されたデータは、逆量子化回路29及び逆DCT変換回路
30により局部復号化が行われ、画像メモリ32に記憶される。また、スイッチ
34はフレーム内復号化とフレーム間復号化に応じて切り替えられる。さらに、
復号化動き補償予測回路33は、画像メモリ32からの画像データと入力画像デ
ータを基に、符号化モードの決定や動きベクトルの検出を行うと共に、フレーム
間符号化、フレーム間復号化に必要な参照画面データを発生させ、出力する。
【0030】
これに対し、再生時には、上述した記録時の処理とは逆の処理により、復号化
を行う。すなわち、第一メモリ4からのビットストリームは、まず、バッファ3
5に蓄積され、可変長復号化回路36で符号化モード、動きベクトル等のパラメ
ータが分離され、そして、逆量子化回路37、逆DCT回路38で画像データに
戻される。また、動き補償予測モードの場合には、画像メモリ41、動き補償回
路40、加算回路39により動き補償予測されたブロックデータが加算され、ビ
デオエンコーダ回路42においてコンポジット信号が生成され、出力される。な
お、スイッチ44は、通常、a側を選択している。しかしながら、外部からフリ
ーズが指示されると、フリーズ制御回路43は、圧縮復号化に要する時間を補正
したタイミングで、画像メモリ41の書き込み動作を停止させる。同時に、上記
スイッチ44をb側に倒して、画像メモリ41が読み出したデータがビデオエン
コーダ42に入力されるようにする。これにより、フリーズ画像を出力すること
ができる。
【0031】
次に、上記の図1に示したVTR9の詳細について、以下の表1と図3により
説明する。
【0032】
このVTR9は、VHSの機構系を基本としてディジタル信号を記録再生でき
るようにした、いわゆる、D−VHS規格のVTRである。なお、このD−VH
Sのスタンダードモードの規格の概要を下記表1に示す。
【0033】
【表1】

【0034】
すなわち、このD−VHSのテープスピード(トラック構成の項を参照)は、
VHSの標準(SP)モードの半分になっており、標準テープ使用時には、14
.1Mbps(bit per second)のメイン(映像、音声)データ
を5時間記録できるようになっている。
【0035】
また、図3に示すVTR9の構成例のブロック図において、図中の符号71は
IEEE1394ディジタルインタフェース回路(以下、I/F回路と省略する
)であり、符号72は誤り訂正符号器、符号73は変調回路、符号74は制御回
路、符号75はサーボ回路、符号76は誤り訂正復号器、符号77は復調回路、
符号78は波形等価・識別回路、符号79は磁気テープ、符号80は回転シリン
ダ、符号81、82は磁気ヘッド、そして、符号83はキャプスタンである。
【0036】
このVTR9の構成では、記録時において、記録モードを示すコマンドと記録
すべきデータが、HDD7側のI/F回路14からVTR9側のI/F回路71
に入力される。そこで、このI/F回路71はこれらコマンドとデータを分離し
、コマンドを制御回路74に、データを誤り訂正符号器72に送る。一方、制御
回路74は、入力される「記録」、「再生」等のコマンドに従い、VTR9がそ
れらの動作をするために必要な制御信号を各部に送る。すなわち、誤り訂正符号
器72は、上記表1に示したように、6トラック単位でシャッフリングを行い、
RS(リードソロモン)符号化を行う。その後、記録データは変調回路73にお
いてSI−NRZI変調され、回転シリンダ80に取り付けられた磁気ヘッド8
1、82を介して磁気テープ79上に記録される。また、サーボ回路75は、回
転シリンダ80及びキャプスタン83の回転速度や位相を制御することにより、
規格に合ったトラックが磁気テープ79上に形成されるようにする。
【0037】
これに対して、I/F回路71を介して「再生」のコマンドが入力されると、
制御回路74は再生動作に必要な制御信号を各部に送る。この再生時においては
、磁気テープ79上のデータは磁気ヘッド81、82で再生され、波形等化・識
別回路78に入力される。この波形等化・識別回路78は、磁気記録再生による
微分特性を補償する積分等化を行った後、スレショールドレベルとの比較により
「1」、「0」の判定を行う。また、復調回路77は変調回路73と逆の処理を
行う。さらに、誤り訂正復号器76は記録再生で生じた誤りを訂正し、デシャッ
フリングによりデータ順序を元に戻す。そして、誤り訂正復号器76からのデー
タはI/F回路71を介して出力される。
【0038】
なお、上記の制御回路74はI/F回路71を介して「停止」コマンドを受け
取ったら、サーボ回路75に制御信号を送り、回転シリンダ80とキャプスタン
83の回転を停止させると共に、磁気テープ79をアンローディング(磁気テー
プ79と回転シリンダ80が接触しない状態)する。
【0039】
次に、図4を用いて、上記の制御回路10の動作、特に、記録時の動作につい
て説明する。なお、この図4は記録時における制御回路10の構成例を示す回路
ブロック図であり、この図において、符号51は第一メモリ書き込み制御回路を
、符号52は第1メモリ読み出し制御回路を、符号53は第1メモリデータ量監
視回路を、符号54はHDD記録制御回路を、符号55はモード決定回路を、符
号56はHDD再生制御回路を、符号57はハードディスク内データ量監視回路
を、符号58は第2メモリ書き込み制御回路を、符号59は第2メモリ読み出し
制御回路を、そして、符号60は第2メモリ内データ量監視回路を示している。
【0040】
このような構成の制御回路10では、記録時において、第1メモリ書き込み制
御回路51は、第1メモリ4に制御信号を送り、これにより書き込み動作をさせ
る。この時、第1メモリ書き込み制御回路51は、上記圧縮符号化・復号化回路
3のバッファ28からのデータ量情報に応じて第1メモリ4の平均書き込み周波
数を制御することにより、バッファ28のオーバフローやアンダフローが生じな
いようにする。これは、例えば、平均書き込み周波数よりも高い周波数で書き込
みを行い、これによりバッファ28内のデータ数がゼロに近づいたら書き込みを
一時停止させる、という制御により実現することができる。また、第1メモリ読
み出し制御回路52は、モード決定回路55からのモード信号に応じて、第1メ
モリ4に制御信号を送って読み出し動作をさせる。
【0041】
また、上記制御回路10の第1メモリ内データ量監視回路53は、第1メモリ
4に書き込んだビットストリームの累積データ量と、それから読み出した累積デ
ータ量との差を監視するカウンタ回路を内蔵しており、そのカウント値に応じた
MRR1(Memory 1 Read Request)信号を発生し、これ
をモード決定回路55へ送る。このMRR1信号は、第1メモリ4のオーバフロ
ーを防ぐための信号であり、例えば、上記カウント値が第一の所定量(例えば、
15.5Mbitとする)に達するまではロウレベルに、それ以上になったら、
ハイレベルにし、以後、上記カウント値がゼロに近い値(例えば、0.5Mbi
tとする)以下になるまでそのハイレベルを保持する。
【0042】
上記制御回路10のHDD記録制御回路54、HDD再生制御回路56は、そ
れぞれ、モード決定回路55からのコマンドに応じて、上記HDD7の記録及び
再生に必要な制御信号を発生し、SCSIコントローラ5へ送る。すなわち、H
DD記録制御回路54は、書き込みアドレスをゼロから順次増加させ、最大値に
達したら再びゼロに戻るように制御する。また、HDD再生制御回路56も、上
記と同様に、書き込みアドレスの後を追うように制御する。その結果、ハードデ
ィスク(HDD)7は巡回的にデータを記録再生する手段、すなわち、FIFO
(First In First Out)として動作する。なお、記録時にお
けるハードディスク内データ量監視回路57は、上記ハードディスク(HDD)
7に記録したデータの累積データ量と、上記ハードディスク(HDD)7から再
生したデータの累積データ量との差を監視するカウンタ手段を内蔵しており、こ
のカウンタ手段のカウント値に応じたHRR(Hard Disc Read
Request)信号を発生し、これをモード決定回路55に送る。すなわち、
このHRR信号はHDD7のオーバフローを防止する信号で、例えば、上記カウ
ント値が第二の所定量(例えば、1GB(ギガバイト)とする)に達するまでは
ロウレベルとし、それ以上になったらハイレベルとし、それ以後は、上記カウン
ト値がゼロに近い値(例えば、0.5Mbitとする)以下になるまでハイレベ
ルを保持する。
【0043】
さらに、第2メモリ書き込み制御回路58、第2メモリ読み出し制御回路59
は、それぞれ、モード決定回路55からのコマンドに応じて、第2メモリ8の書
き込み、読み出しに必要な制御信号を発生し、この制御信号を第2メモリ8へ送
る。一方、第2メモリ内データ量監視回路60は、上記第2メモリ8に書き込ん
だビットストリームの累積データ量と、それから読み出した累積データ量との差
を監視するカウンタ回路を内蔵しており、そのカウント値に応じたMWR2(M
emory 2 Write Request)信号及びMRR2(Memor
y 2 Read Request)信号を発生し、これらの信号をモード決定
回路55へ送る。なお、ここで、このMWR2信号は、第2メモリ8内のデータ
量が少なくなってきた時に第2メモリ8へのデータ入力を要求する信号で、例え
ば、上記カウント値が第2メモリ8のメモリ容量(例えば、16Mbit)の1
/4(4Mbit)以下になったらハイレベルにし、それ以後、上記カウント値
が第2メモリのメモリ容量(16Mbit)の3/4(12Mbit)以上にな
るまでこのハイレベルを保持し、そして、3/4以上になったら再びロウレベル
にする。また、MRR2信号は、第2メモリ8から一定のデータレートでデータ
を読み出すことが可能なだけ十分なデータ量が書き込まれたことを示す信号であ
り、例えば、上記カウント値が第2メモリ8のメモリ容量(16Mbit)の1
/2以上になったらハイレベルになり、それ以後、上記カウント値がゼロなるま
でこのハイレベルを保持し、そして、上記カウント値がゼロになったらロウレベ
ルにする。
【0044】
また、上記制御回路10のモード決定回路55は、上記したMRR1信号、H
RR信号、MWR2信号、MRR2信号に応じて動作モードを決定し、上記の第
1メモリ読み出し制御回路52、HDD記録制御回路54、HDD再生制御回路
56、第2メモリ読み出し制御回路59及びI/F回路14が、その決定したモ
ードに合った動作をするようにコマンドを送る。なお、これら入力信号と出力コ
マンド及びモード切替との関係を下記の表2に示す。
【0045】
【表2】

【0046】
なお、この表2中、「−」は「Don′t Care(その信号に依存しない)
」を示す。
【0047】
また、コマンド出力が「停止」の時、モード決定回路55は、上記各部に「停
止」コマンドを送る。その結果、第1メモリ4の読み出し動作、HDD7の記録
再生動作、第二メモリ8の書き込み・読み出し動作、及び、VTR9の記録動作
が停止する。
【0048】
コマンド出力が「HDD記録」の時には、モード決定回路55は、第1メモリ
読み出し制御回路52とHDD記録制御回路54とに該当コマンドを送って動作
させる。その結果、第1メモリ4内のデータが読み出され、そのデータがSCS
Iコントローラ5を経由してHDD7内のハードディスクに記録される。
【0049】
コマンド出力が「HDD再生」の時には、モード決定回路55は、HDD再生
制御回路56と第2メモリ書き込み制御回路58に該当コマンドを送って動作さ
せる。その結果、ハードディスク(HDD)7内のデータが再生され、そのデー
タがSCSIコントローラ5を経由して第2メモリ8に書き込まれる。
【0050】
さらに、コマンド出力が「VTR記録」の時には、モード決定回路55は、第
2メモリ読み出し制御回路59とI/F回路14とに該当コマンドを送って動作
させる。その結果、第2メモリ8からデータが読み出され、そのデータがI/F
回路14を経由してVTR9内の磁気テープに記録される。
【0051】
次に、上記に各構成部品の詳細を説明した監視映像データの記録再生装置によ
る映像の長時間記録動作(すなわち、上記時間軸圧縮回路100による映像デー
タの時間軸上での圧縮動作)について、図5のタイミングチャートを参照しなが
ら、順を追って説明する。
【0052】
まず、この装置による記録動作の開始後、第1メモリ4の書き込みは、ほぼ連
続的に行われる(但し、この図では、この「第1メモリ書込み」信号の波形が繁
雑になるのを防ぐため、前述した一時書き込み停止期間は示してない)。
【0053】
その後、時間T1が経過すると、第1メモリ4内のデータ量が第一の所定量(
15.5Mbit)に達し、第1メモリ4からのデータ読み出しを要求するMR
R1信号がハイレベルになる。これにより、その後の時間T2の期間だけ、第1
メモリ4の読み出し動作とHDD7の記録動作が行われる。すなわち、この第1
メモリ内4のデータ量が0.5Mbitになるまで、換言すれば、この第1メモ
リ4内の約15Mbit分のデータが、ハードディスク(HDD)7に記録され
る。以後も同様に、第1メモリ4の読み出し動作とHDD7の記録動作が断続的
に行われる。
【0054】
なお、実際の動作のイメージをつかむため、T1、T2の概略の時間を計算す
る。
【0055】
ここで、上記の圧縮符号化・復号化回路3が出力するビットストリームの平均
データレートをR1(例えばR1=1.5Mbps)とすると、第1メモリ4内
のデータ量が、ゼロ(0)から第一の所定量D1(D1=15.5Mbit)に
達するまでの時間T1は、以下のようになる。
【0056】
T1=D1/R1=15.5Mbit/1.5Mbps
=10.3秒
一方、HDD7の平均記録再生データレートをR2(例えば、R2=30Mb
ps)とすると、上記第一の所定量D1から0.5Mbitを差し引いたデータ
量(D1(=15.5Mbit)−0.5Mbit=15Mbit)を記録する
時間T2は、以下のようになる。
【0057】
T2=(D1−0.5)/(R2−R1)
=15Mbit/(30−1.5)Mbps
≒0.5秒
従って、上記の動作モード、すなわち、第一動作モードにおいては、HDD7
は、装置が動作を開始した後、約10秒間停止した後、約0.5秒間だけ記録す
るという動作を繰り返すこととなる。
【0058】
このように、上記第1メモリ4からHDD7へのデータ書込み動作を繰り返し
た後、このハードディスク(HDD)7内へ記録されるデータ量は増加し、第二
の所定量(例えば、1GB(byte))に達すると、HDD7のデータ読み出
しを要求するHRR信号(図4のハードディスク内データ監視回路57を参照)
がハイレベルになり、これ以後、第二動作モードとなる。なお、この第二動作モ
ード開始時においては、第2メモリ8内のデータ量は最初はゼロ(0)なので、
第2メモリに読み込みを要求するMWR2信号(図4の第2メモリ内データ量監
視回路60を参照)はハイレベルになっている。従って、HDD7の再生動作と
第2メモリ8の書き込み動作が行われ、これにより、ハードディスク(HDD)
7内のデータがSCSIコントローラ5を経由して第2メモリ8に書き込まれる
。なお、ここで、上記HDD7の平均再生データレートは、前記記録時と同じ3
0Mbpsとする。
【0059】
このHDD7からのデータの書き込みにより第2メモリ8内のデータ量は増加
し、その後、この第2メモリ8内のデータ量が8Mbitに達すると、第2メモ
リの読み出しを要求するMRR2信号がハイレベルになり、これにより第2メモ
リ8の読み出し動作とVTR9の記録動作が開始する。なお、この第2メモリ8
の読み出しデータレートは、上記D−VHS VTR9の入力データレートと等
しい14.1Mbpsに設定されており、この一定レートのデータは、上記第2
メモリ8からI/F回路14を経由してVTR9内の磁気テープ79上に記録さ
れる。なお、この時のVTR9は、磁気テープ79を一定速度(16.67mm
/sec)で連続送りする、通常の記録モードで動作させる。
【0060】
また、上記第2メモリ8内のデータ量が12Mbitにまで達すると、上記第
2メモリの書き込みを要求するMWR2信号がロウレベルになり、HDD7の再
生動作と第2メモリ8の書き込み動作が停止する。しかし、この期間中において
も、上記第2メモリ8の読み出し動作とVTR9の記録動作は上記と変わらずに
続いており、従って、この第2メモリ8内のデータ量は減少し始める。
【0061】
その後、この第2メモリ8内のデータ量が8Mbitまで減少すると、第2メ
モリの書き込みを要求するMWR2信号は、再び、ハイレベルに戻り、これによ
り、HDD7の再生動作と第2メモリ8の書き込み動作が再開され、この第2メ
モリ8内のデータ量は再び増加し始める。ただし、図の波形(特に、HDD再生
信号を参照)からも明らかなように、HDD7の記録動作とその再生動作は、時
分割で行われるように制御されている。
【0062】
以後、同様の動作が繰り返し行われ、HDD7内のデータ量は減少していく。
そして、このHDD7内のデータ量が0.5Mbit以下になると、HDDの読
み出しを要求するHRR信号はロウレベルになる。しかしながら、その後も、上
記第2メモリ8内に残っているデータを読み終えるまでは、第2メモリ8の読み
出し動作とVTR9の記録動作は継続させる。そして、第2メモリ8内のデータ
量がゼロ(0)になった時点で、上記MWR2信号がハイレベルに、また、MR
R2信号がロウレベルになり、上記第二動作モードを終了する。すなわち、その
後は再び第一動作モードとなる。
【0063】
このように、本発明になる監視映像データ記録再生装置では、その記録時には
データの時間軸上での圧縮が行われ、以上のように第一動作モードと第二動作モ
ードが繰り返され、この動作は、操作部11から「停止」の指令を受け取るか、
あるいは、データを記録する磁気テープ79が終端部に達するまで継続して行わ
れることとなる。
【0064】
次に、本発明になる監視映像データ記録再生装置による映像記録時間と、時間
軸圧縮動作により短縮されるVTRの記録動作時間について説明する。
【0065】
ここで、1本の磁気テープの容量をD3(上記表1から、標準テープではD3
=31.7GB)とすると、本装置により記録可能な記録時間T3は、以下のよ
うに表わされる。
【0066】
T3=D3/R1=31.7GB/1.5Mbps
=(31.7×8×1000)Mbit/1.5Mbps
≒169067秒≒2818分≒47時間
すなわち、1本の磁気テープにより約47時間の記録が可能になる。
【0067】
しかしながら、VTR9が記録動作をする時間の合計T4は、磁気テープ容量
(D3)を上記表1ののメインデータ入力レート(R3)で割ったものになるの
で、以下のようになる。
【0068】
T4=D3/R3=31.7GB/14.1Mbps
=(31.7×8×1000)Mbit/14.1Mbps
≒17986秒≒300分=5時間
すなわち、約5時間となる。
【0069】
また、上記記録再生装置の記録時における第一動作モードと第二動作モードと
の周期(第一動作モード:τ1,第二動作モード:τ2)は、以下のようになる

【0070】
まず、第一動作モードの期間τ1は、圧縮符号化・復号化回路3から出力され
る画像データ(ビットストリームの平均データレート=1.5Mbps)がHD
D7内に記憶され、そのデータ量がその最小値0.5Mbitから第二の所定量
(例えば、1GB(by))にまで達する時間であるから、以下のように求めら
れる。
【0071】
τ1=(1GB−0.5Mbit)/R1
=(8×1000−0.5)Mbit/1.5Mbps
=5333秒≒89分=1時間29分
一方、第二動作モードの期間τ2は、第二の所定値に達したHDD7内のデー
タが、VTR9の磁気テープ79上に記録され(入力データレート=14.1M
bps)、その後、最小値0.5Mbitになるまで(1GB−0.5Mbit
)の時間であるから、以下のように求められる。
【0072】
τ2=(1GB−0.5Mbit)/R2
=(8×1000−0.5)Mbit/14.1Mbps
≒567秒≒9分27秒
このことから、すなわち、上記記録再生装置では、D−VHS規格のVTR9
は、上述の時間軸圧縮回路100による映像データの時間軸上での圧縮動作によ
り、標準磁気テープ(=31.7GB(byte))上に、約1時間半停止した
後(第一動作モード)、約10分だけ記録動作(第二動作モード)することを繰
り返しながら、約47時間分の映像を約5時間の記録動作で記録することが可能
になり(言い換えれば、磁気テープ79とヘッド81、82、及び、磁気テープ
79と回転シリンダ80が動きながら接触している時間は、従来のタイムラプス
VTRの5/47となることを意味する)、この動作条件は、通常の家庭用VT
Rの使用条件に比較しても決して厳しいものではない。そのため、このVTR9
としては、一般家庭用のD−VHS規格のVTRを、特別な対策を施すことなく
、そのまま使用することが可能であり、かつ、使用される磁気テープも、長時間
に渡ってローディングされたままで連続的にキャプスタンや記録ヘッドと接触す
ることもないことから、テープの損傷も少なくなる。すなわち、本発明によれば
、画像データを磁気テープ上に記録するD−VHS規格のVTR9は、監視用の
ための特殊な使用条件である長期間に渡る連続的な記録動作が不要となることか
ら、家庭用の比較的安価なVTRを使用することが可能となり、また、故障する
確率も低く、さらに、使用する磁気テープの損傷や磨耗もあまりなくなる。とこ
ろで、本実施の形態におけるVTR9では、停止時にテープがアンローディング
されるとしたが、停止時に回転シリンダを停止させ、テープの張力を若干弱める
だけにしても良い。このようにしても、停止中はテープと回転シリンダ及び磁気
ヘッドとの摩擦はほとんどなくなるので、上述の効果と同様の効果が得られる。
【0073】
なお、上記の本発明になる監視映像データ記録再生装置全体の再生時の動作に
ついて説明すると、この再生時においては、VTR9は磁気テープを通常の連続
送り速度(16.67mm/sec)で送り、映像データを再生する。従って、
VTR9の出力データレートは14.1Mbpsである。また、この再生時のデ
ータの流れは、上記の記録時の逆であり、VTR9で再生されたデータはI/F
14、第二メモリ8、SCSIコントローラ、HDD7、及び、第一メモリ4を
経由して圧縮符号化復号化回路3に送られ、MPEG復号された後、D/Aコン
バータ13でアナログ信号に戻されて端子2から出力される。
【0074】
また、この再生時においても、上記の記録時と同様に、各メモリやバッファ、
あるいはハードディスクがオーバフローやアンダフローしないように制御される
。また、再生時において上記圧縮符号化・復号化回路3に入力されるデータの転
送レートは、記録時と同じ1.5Mbpsであるので、VTR9は、ハードディ
スク内に所定量のデータが記録される間だけ通常再生動作をし、それ以外の期間
は停止している。しかしながら、このVTR停止期間においても、ハードディス
ク内のデータが読み出されて圧縮符号化復号化回路3に送られるので、出力映像
が途切れることはない。なお、この再生時の制御方法は、やはり、上記記録時と
類似しているので、詳細な動作タイミングの説明は省略する。従って、この場合
においても、標準の磁気テープ1本分に記録可能な47時間分の映像を再生する
ために、VTR9が再生動作をする時間は約5時間だけということになる。
【0075】
次に、本発明第二の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置について
説明する。
【0076】
なお、この第二の実施例においては、さらに、入力映像の時間軸を間引きして
、より小さいデータレートの映像データを記録することにより、映像の超長時間
の連続記録を達成しようとするものである。
【0077】
まず、図6は、上記時間軸の間引きを実現するための圧縮符号化・復号化回路
(図1の符号3及び図2を参照)の回路ブロック図であり、この圧縮符号化・復
号化回路は、上記図2に示した圧縮符号化・復号化回路3とは、間引き回路45
が追加されていること、そして、圧縮符号化メイン処理部(破線で囲まれた部分
)の動作速度を上記間引き回路45からのモード信号に応じて可変にしたところ
において異なっている。なお、この間引き回路45は、デコーダ21からの映像
データを1フレーム期間分、メモリに書き込み、1/k(kは2以上の自然数)
の読み出し速度でkフレーム期間、読み出す。
【0078】
図7には、上記k=3の場合の間引き回路45の入出力タイミングを示す。こ
の場合、圧縮符号化メイン処理部の動作速度を1/3にする。これにより、入力
信号の時間軸を1/3に間引きして圧縮符号化したビットストリームが、間引き
をしない場合の1/3のデータレート(量子化等の他の条件が第一の実施例と同
じであるとすれば、0.5Mbps)でバッファ28から出力されることとなる
。そして、この場合、磁気テープ1本に記録できるデータ量は、上記の47時間
の3倍である、141時間分となる。
【0079】
このように、上記第二の実施例によれば、量子化等、他の条件が第一の実施例
と同じであるとすれば、圧縮符号化回路3からのデータレートは1/kになるの
で、標準の磁気テープ1本で記録可能な監視時間はk倍(47・k時間)になる
が、しかしながら、VTR9が記録動作をする時間は、上記第一の実施の形態と
同様に、すなわち、同じ計算式により、5時間となる。また、その動作は、1.
5・k時間停止した後(第一動作モード)、約10分だけ記録動作(第二動作モ
ード)することを繰り返す。従って、VTR9内の磁気テープ79、ヘッド81
、82及び回転シリンダ80の磨耗、損傷やモータ、ベルト等の劣化は、第一の
実施の形態(監視記録時間を同じにした場合)のさらに1/kに抑えられるとい
う効果がある。
【0080】
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。図8は、この本発明第三
の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置を示すブロック図であり、図
中の符号15は第二のSCSIコントローラ(SCSIコントローラ2)を、1
6は第二のハードディスク装置を、17は制御回路を示しており、その他の図1
と同じ符号が付された構成は上記図1におけると同様である。また、上記の構成
において、第1メモリ4の出力データは、第一のハードディスク装置7(以後、
HDD1と省略する)と第二のハードディスク装置16(以後、HDD2と省略
する)に交互に記録される。また、HDD1とHDD2で交互に再生したデータ
は、第2メモリ8に書き込む。なお、この第三の実施の形態でも、上記第一の実
施の形態と同様に、いずれの場合もハードディスクへのデータの記録再生はSC
SIコントローラ5または15を経由して行われる。
【0081】
以上にその構成を述べた図8の装置の制御回路17の、特に、記録時における
回路ブロックが、図9に示される。この図において、符号63はHDD2記録制
御回路を、64はHDD1再生制御回路を、65はHDD2再生制御回路を、6
6はHDD1内データ量監視回路を、67はHDD2内データ量監視回路を、6
8、69はスイッチを、70はモード決定回路を示しており、さらに、その他図
6と同じ符号が付された構成は上記図4におけると同様である。
【0082】
この制御回路17の記録時の動作について説明すると、まず、HDD記録制御
回路62、63は、上記図6のHDD記録制御回路54と同様の動作をする。ま
た、HDD再生制御回路64、65も、上記図6のHDD再生制御回路56と同
様の動作をする。さらに、HDD1内データ量監視回路66も、上記図4のハー
ドディスク内データ量監視回路57と同様の動作をし、すなわち、HRR1(H
ard Disc 1 Read Request)信号を発生し、この信号を
モード決定回路70に送る。また、HDD2内データ量監視回路67も、上記図
4のハードディスク内データ量監視回路57と同様の動作をし、HRR2(Ha
rd Disc 2 Read Request)信号を発生してモード決定回
路70に送る。
【0083】
そして、モード決定回路70は、入力されるMRR1信号、HRR1信号、H
RR2信号、MWR2信号及びMRR2信号に応じて、各部にコマンドを出力す
ると共に、スイッチ68、69を制御する。以下の表3に、これら入力信号と出
力コマンド及びスイッチ制御との関係を示す。
【0084】
【表3】

【0085】
すなわち、「HDD記録」のコマンドはスイッチ68を経由してHDD1記録制
御回路62、または、HDD2記録制御回路63に送られる。「HDD再生」の
コマンドは、スイッチ69を経由してHDD1再生制御回路64、またはHDD
2再生制御回路65に送られる。
【0086】
以下、上記にその構成を説明した監視映像データの記録再生装置の、特に、記
録時の動作について、図10のタイミングチャートを参照しながら、しかも、主
に上記第一の実施の形態と異なる動作を中心にして説明する。
【0087】
まず、記録開始時は、第一の動作モード(図中では第1モード)で動作する。
なお、この時、モード決定回路70からの制御信号により、スイッチ68はHD
D1側を、スイッチ69はHDD2側を選択する。したがって、この第一の動作
モードにおける動作は、上記第一の実施の形態の第一動作モードと同じである。
そして、ハードディスク1内のデータ量が増加してHRR1信号がハイになると
、第二動作モード(第2モード)となる。
【0088】
この第二動作モードになったら、モード決定回路70はスイッチ68をHDD
2側にする。その結果、第二の動作モードにおいては「HDD記録」コマンドは
HDD2に入力される。したがって、第一メモリ4から読み出されたデータは第
二のハードディスク(HDD2)に記録される。一方、スイッチ69はHDD1
側に切り替えられる。その結果、この第二の動作モードにおいては、「HDD再
生」コマンドはHDD1に入力される。したがって、HDD1で再生されたデー
タが第2メモリ8に書き込まれる。すなわち、この第三の実施の形態では、上述
の第一の実施例とは異なり、HDD1の再生動作は、常に、MWR2信号に応じ
て行われ、MRR1信号によってHDD1記録動作が割り込むことはない。この
再生動作によりHDD1内のデータ量が少なくなり、例えば0.5Mbit以下
になると、HRR1がロウレベルになる。その後、さらに、第2メモリ8内のデ
ータ量がゼロになると、MRR2信号がロウレベルになり、その結果、動作は第
三動作モード(第3モード)に移行する。
【0089】
この第三動作モードにおけるスイッチ68、69の設定は上記第二動作モード
と同じである。したがって、第一メモリ4から読み出されたデータは第二のハー
ドディスク(HDD2)に記録され、このHDD2の再生動作は行われない。そ
のため、HDD2内のデータ量が増加し、HRR2信号がハイレベルになったら
、第四動作モード(第4モード)になる。
【0090】
この第四動作モードにおけるスイッチ68、69の設定は上記第一動作モード
と同じである。また、第四動作モードにおける動作は、第二動作モードにおける
HDD1とHDD2の記録と再生が互いに入れ代わった動作となる。すなわち、
HDD2内のデータ量が少なくなり、HRR2信号がロウレベルになり、その後
、第2メモリ8内データ量がゼロになってMRR2信号がロウレベルになったら
、上記第一動作モードに戻る。
【0091】
以上に述べた本発明の第三の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置
によれば、ハードディスク装置7または16の再生動作は、MRR1信号による
割り込みを受けることない。すなわち、記録と再生を時分割で行わない。そのた
め、記録または再生のデータレートの比較的小さいハードディスク装置を使用す
ることが可能になるという効果がある。すなわち、圧縮符号化・復号化回路3の
出力データレートが1.5Mbpsならば、記録データレートは1.5Mbps
以上あればよい。また、VTR9の入力データレートが14.1Mbpsならば
、再生データレートは14.1Mbps以上あればよい。また、磁気テープ79
、ヘッド81、82、その他メカ部分の磨耗や劣化が少ないという効果は、上記
第一の実施の形態と同様である。
【0092】
さらに、本発明の他の実施の形態について説明する。添付の図11は、本発明
の第四の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置の回路ブロック図であ
り、図中の符号18はデータ順序入替え回路を、19は制御回路を、そしてその
他の同符号で示される構成部品は上記図1と同じである。
【0093】
図12は、上記データ順序入替え回路18の一構成例を示す回路ブロック図で
あり、図中の符号101はタイプ判別回路を、102、103、109、110
はFIFOメモリを、104、111はメモリ制御回路を、105は順序コード
付加回路を、106、107はFIFOによるバッファを、108はコード判別
回路を、112、114はスイッチ回路を、押して、113は順序コード削除回
路を示している。
【0094】
上記データ順序入替え回路18の回路構成において、記録時、タイプ判別回路
101は、圧縮符号化・復号化回路3からのMPEGビットストリームからピク
チャ層開始の同期コード(Picture Start Code。以下、PS
Tと省略する。)と映像タイプコード(Picture Coding Typ
e。以下、PCTと省略する。)を検出し、映像タイプ(Iピクチャ、Pピクチ
ャ、または、Bピクチャ)を判別し、それらの情報をメモリ制御回路104と順
序コード付加回路105に送る。順序コード付加回路105は、各ピクチャに順
序コードを付加する。この順序コードは、MPEGビットストリームにおける各
ピクチャ層データの順序を示すもので、例えば、上記PST検出毎にカウントア
ップするカウンタ回路で発生させる。メモリ制御回路104は、圧縮符号化・復
号化回路3から出力されるバッファ28内のデータ量の情報を制御回路19を通
して受け取り、その情報に応じて(バッファ28をオーバフロー、アンダフロー
させないように)、メモリ102、103に書き込み動作をさせる制御信号を発
生させる。この時、タイプ判別回路101からの映像タイプ情報に応じて、Pピ
クチャ及びBピクチャのデータは、PBメモリ103に書き込むように制御する
。それ以外のデータ、すなわち、ビデオシーケンス層における各種同期コードや
画素数、ライン数等のデータ、及び、Iピクチャは、Iメモリ102に書き込む
。また、メモリ制御回路104は入力される映像タイプ情報を用いてPピクチャ
とBピクチャのデータ量をカウントし、そのカウント値が所定の値(例えば磁気
テープ上の600トラック分)に達したら、カウント値をリセットし、それまで
の期間にIメモリ102に書き込んだデータを読み出してスイッチ114を通し
てバッファ106に転送するように、制御信号を発生する。その後、上記同一期
間にPBメモリ103に書き込まれたデータを読み出してスイッチ114を通し
てバッファ106に転送するように、制御信号を発生する。
【0095】
さらに、図13には、上記データ順序入替え回路18の記録時のタイミングチ
ャートを示す。このチャートからも明らかなように、Iメモリ102、PBメモ
リ103の書き込み・読み出し動作を上述したように制御することにより、この
図13の最下部に示すような出力ビットストリームが得られる。すなわち、Iピ
クチャデータ(ビデオシーケンス層における各種同期コードや画素数、ライン数
等のデータも含むもの)が先に出力され、次に、600トラック分のP、Bピク
チャデータが出力される。図には各々1回分(P、Bピクチャが600トラック
分)のデータ出力のみ示してあるが、実際はこれが繰り返され、Iピクチャのみ
のビットストリームとP、Bピクチャのビットストリームが交互に出力される。
【0096】
また、データ順序入替え回路18から出力される図13のビットストリームは
、第一の実施の形態と同様に、第1メモリ4、SCSIコントローラ5、HDD
7、第2メモリ8、及び、I/F回路14を経由してVTR9に転送され、磁気
テープ79上に記録される。したがって、磁気テープ79上のトラックパターン
としても、Iピクチャデータのみ記録された部分とP、Bピクチャデータが記録
された部分とが交互に存在するようになる。ここで、P、Bピクチャデータが記
録された部分は600トラック分となる。
【0097】
この第四の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置では、通常再生時
、VTR9で再生されたデータは、I/F回路14、第2メモリ8、SCSIコ
ントローラ5、HDD7、及び、第1メモリ4を経由して、データ順序入替え回
路18に入力される。この入力された再生データはバッファ107を通して順序
コード削除回路113及びコード判別回路108に入力される。コード判別回路
108は、PCT(Picture Coding Type)と記録時に順序
コード付加回路105で付加された順序コードを検出し、メモリ制御回路111
と順序コード削除回路113にその情報を送る。この順序コード削除回路113
は、コード判別回路108からの順序コードのタイミング情報を用いて、再生デ
ータから順序コードを取り除く。また、メモリ制御回路111は、コード判別回
路108からの映像タイプ(I、P、Bピクチャ)情報に従って、Iピクチャデ
ータはIメモリ109に、P、BピクチャデータはPBメモリ110に書き込む
ように制御信号を発生する。また、メモリ制御回路111は、コード判別回路1
08からの順序コードが示す順序に従って、Iメモリ109およびPBメモリ1
10からデータが読み出されるように制御信号を発生する。この読み出されたデ
ータはスイッチ112を介して出力され、圧縮符号化・復号化回路3に送られる
。なお、通常再生時にはスイッチ112は読み出し動作をしているメモリ側が選
択される。以上のように、通常再生時には、記録時に入れ替えたデータ順序が元
に戻され、通常のMPEGビットストリームが圧縮符号化・復号化回路3に送ら
れる。また、圧縮符号化・復号化回路3は、第一の実施例の場合と同様に通常の
MPEG復号化処理を行い、NTSC信号が再現される。
【0098】
次に、この第四の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置の高速再生
動作について説明する。操作部11から「高速再生」が指示されると、制御回路
19はI/F回路14を通してVTR9に「通常再生」コマンドを送る。それに
従って、VTR9は磁気テープの再生を行う。再生データはI/F回路14を介
して第二メモリに送られ、同時に、制御回路19にも送られる。制御回路19は
再生データの中からPCT(Picture Coding Type)を検出
し、再生データの映像タイプを判別する。ここで、映像タイプがIタイプと判別
される場合には「通常再生」を続けるようにする。また、再生されたデータは、
第2メモリ8、SCSIコントローラ5、HDD7、第1メモリ4を経由して、
データ順序入替え回路18に入力される。データ順序入替え回路18に入力され
た再生データは、通常再生時と同様に、順序コード削除回路113で順序コード
が削除され、Iメモリ109に書き込まれる。このIメモリ109からのデータ
の読み出しは、図14のタイミングチャートに示すように、間欠的に行う。Iメ
モリ109の読み出し動作をしていない期間は、メモリ制御回路111がフリー
ズ信号を発生する。このフリーズ信号は、制御回路19を通して圧縮復号化回路
3に送られる。圧縮復号化回路3は、復号化に要する時間だけフリーズ信号を遅
延させ、画像メモリ41の書き込みを停止させる。同時に、スイッチ44を画像
メモリ41の出力側に切り替える。この動作により、圧縮復号化した映像とそれ
をフリーズした信号が交互に出力される。図14のタイミング例では、1枚の復
号映像に対して2回分フリーズさせている。また、この図14においては、符号
化するときのIピクチャの間隔が15フレームであると仮定し、出力映像に番号
をつけている。図にも示すように、1番目の映像が3枚(フレーム)出力された
後、16番目の映像が3枚、次に31番目の映像が3枚、というように出力され
る。したがって、出力映像の平均変化速度は15/3=5倍、すなわち、5倍速
の映像が得られる。
【0099】
かかる通常再生を続けていくと、磁気テープはPピクチャとBピクチャが記録
された領域になる。そこで、制御回路19は、再生データの映像タイプがPピク
チャまたはBピクチャと判定したら、「600トラック分早送り」コマンドをI
/F回路14を通してVTR9に送る。VTR9は磁気テープのコントロールト
ラックに記録されたCTL信号を再生し、CTLをカウントしながら磁気テープ
を早送りする。そして、CTLのカウント値が600トラック分に達したら、I
/F回路14を通して「早送り終了」情報を制御回路19に送る。制御回路19
は、ハードディスク内のデータ量に応じて、「通常再生」または「停止」のコマ
ンドをI/F回路14を通してVTR9に送る。すなわち、データ量が少ない場
合には「通常再生」とし、データ量が多くてハードディスクがオーバフローする
可能性がある場合には「停止」とする。
【0100】
以上のように、本発明の第四の実施の形態によれば、Iピクチャのみを選択的
に再生して出力することができるので、再生映像を高速で見ることができる。し
かも、このIピクチャを再生する時のVTR9の動作モードは通常再生なので、
ヘッド81、82のトレース角度は磁気テープ79上の記録トラックパターンの
角度と一致しているので、S/N劣化等のない、完全な映像が再生できる。なお
、上記の例では、2枚分フリーズしているので5倍速の映像となっているが、1
枚分だけをフリーズすれば10倍速、さらには、フリーズなしなら15倍速等、
速度を自在に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明第一の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図2】上記監視映像データの記録再生装置における圧縮符号化・復号化回路の一回路構成例を示すブロック図。
【図3】上記監視映像データの記録再生装置におけるVTRの一回路構成例を示すブロック図。
【図4】上記監視映像データの記録再生装置における制御回路の一回路構成例を示すブロック図。
【図5】上記図1に示した監視映像データの記録再生装置、特に、その制御回路の動作を説明するタイミングチャート。
【図6】本発明の第二の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置における圧縮符号化・復号化回路の一回路構成例を示すブロック図。
【図7】上記図6の第二の実施の形態における間引き回路の動作を示すタイミングチャート。
【図8】本発明の第三の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置の回路構成を示すブロック図。
【図9】上記第三の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置における制御回路の構成例を示す回路ブロック図。
【図10】上記第三の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置における制御回路の動作を示すタイミングチャート。
【図11】本発明の第四の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置の回路構成を示すブロック図。
【図12】上記図11の記録再生装置におけるデータ順序入れ替え回路の構成例を示す回路ブロック図。
【図13】上記図11の記録再生装置におけるデータ順序入れ替え回路の動作を示すタイミングチャート。
【図14】上記図11の本発明の第四の実施の形態になる監視映像データの記録再生装置の動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
【0102】
1:映像入力端子、2:映像出力端子、3:圧縮符号化・復号化回路、4,8
:メモリ、5,15:SCSIコントローラ、7,16:ハードディスク装置、
9:VTR、10,17:制御回路、11:操作部、12:A/Dコンバータ、
13:D/Aコンバータ、14:IEEE1394インタフェース回路、18:
データ順序入替え回路、19:制御回路、21:ビデオデコーダ回路、22:画
面並べ変え回路、23:減算回路、24,34,44:スイッチ回路、25:D
CT変換回路、26:量子化回路、27:可変長符号化回路、28,35:バッ
ファ回路、29,37:逆量子化回路、30,38:逆DCT変換回路、31,
39:加算回路、32,41:画像メモリ、33:動き補償予測回路、36:可
変長復号回路、40:動き補償回路、42:ビデオエンコーダ回路、43:フリ
ーズ制御回路、45:間引き回路、51:第一メモリ書き込み制御回路、52:
第一メモリ読み出し制御回路、53:第一メモリ内データ量監視回路、54:H
DD記録制御回路、55:モード決定回路、56:HDD再生制御回路、57:
ハードディスク内データ量監視回路、58:第二メモリ書き込み制御回路、59
:第二メモリ読み出し制御回路、60:第二メモリ内データ量監視回路、62:
HDD1記録制御回路、63:HDD2記録制御回路、64:HDD1再生制御
回路、65:HDD2再生制御回路、66:ハードディスク1内データ量監視回
路、67:ハードディスク2内データ量監視回路、68,69:スイッチ回路、
70:モード決定回路、71:IEEE1394インタフェース回路、72:誤
り訂正符号器、73:変調回路、74:制御回路、75:サーボ回路、76:誤
り訂正復号器、77:復調回路、78:波形等価・識別回路、79:磁気テープ
、80:回転シリンダ81,82:回転磁気ヘッド、83:キャプスタン、10
0:時間軸圧縮回路、101:映像タイプ判別回路、102,103,109,
110:メモリ、104,111:メモリ制御回路、105:順序コード付加回
路、106,107:バッファ回路、108:順序コード判別回路、112:ス
イッチ回路、113:順序コード削除回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長時間に渡って連続的に発生する映像信号を磁気テープ上に
記憶するための監視映像データの記録再生方法であって、
長時間に渡って連続的に映像信号を発生し、
前記長時間に渡って連続的に発生される映像信号を入力しながら、その時間軸
上で圧縮してディジタル信号の映像データとして出力し、
前記時間軸圧縮したディジタル映像データを磁気テープ上に記録し、かつ、前
記映像信号が連続的に発生している期間よりも、前記ディジタル映像データを磁
気テープ上に記憶している期間の方が短くなっていることを特徴とする監視映像
データの記録再生方法。
【請求項2】
前記請求項1に記載した監視映像データの記録再生方法であ
って、前記ディジタル映像データは、断続的に、前記磁気テープ上に記録される
ことを特徴とする監視映像データの記録再生方法。
【請求項3】
前記請求項2に記載した監視映像データの記録再生方法であ
って、前記ディジタル映像データの出力データレート(速度)は、前記磁気テー
プへの記録再生データレートよりも小さくなるように設定されていることを特徴
とする監視映像データの記録再生方法。
【請求項4】
前記請求項3に記載した監視映像データの記録再生方法であ
って、出力された前記ディジタル映像データを一時的に保存し、当該保存した前
記ディジタル映像データを前記磁気テープへ記録することを特徴とする監視映像
データの記録再生方法。
【請求項5】
前記請求項4に記載した監視映像データの記録再生方法であ
って、前記一時的に保存したディジタル映像データが所定のデータ量に達した時
点毎に前記磁気テープ上に記録することを特徴とする監視映像データの記録再生
方法。
【請求項6】
長時間に渡って連続的に発生する映像信号を磁気テープ上に
記憶するための監視映像データの記録再生装置であって、
長時間に渡って連続的に映像信号を発生する映像信号発生手段と、
前記映像信号発生手段により長時間に渡って連続的に発生される映像信号を入
力し、その時間軸上で圧縮してディジタル信号の映像データとして出力する時間
軸圧縮手段と、
前記時間軸圧縮手段からのディジタル映像データを磁気テープ上に記録しまた
は再生する磁気テープ記録手段を備え、かつ、当該磁気テープ記録手段が前記デ
ィジタル映像データを前記磁気テープ上に記録している期間が、前記映像信号発
生手段が連続的に映像信号を発生している期間よりも短くなっていることを特徴
とする監視映像データの記録再生装置。
【請求項7】
前記請求項6に記載した監視映像データの記録再生装置であ
って、前記磁気テープ記録手段は、前記時間軸圧縮手段からのディジタル映像デ
ータを前記磁気テープ上に断続的に記録することを特徴とする監視映像データの
記録再生装置。
【請求項8】
前記請求項7に記載した監視映像データの記録再生装置であ
って、前記時間軸圧縮手段は、前記映像信号発生手段により長時間に渡って連続
的に発生される映像信号を入力して所定の圧縮符号化処理を行う圧縮符号化処理
手段を備え、かつ、前記圧縮符号化処理手段から出力されるディジタル映像デー
タの出力データレート(速度)は、前記磁気テープ記録手段の記録再生データレ
ートよりも小さくなるように設定されていることを特徴とする監視映像データの
記録再生装置。
【請求項9】
前記請求項8に記載した監視映像データの記録再生装置であ
って、前記時間軸圧縮手段は、さらに、前記圧縮符号化処理したディジタル映像
データを一時的に記憶するための記憶手段を備えていることを特徴とする監視映
像データの記録再生装置。
【請求項10】
前記請求項9に記載した監視映像データの記録再生装置で
あって、前記時間軸圧縮手段は、さらに、前記記憶手段に保存されたディジタル
映像データが所定のデータ量に達した時点毎に前記磁気テープ記録手段により前
記磁気テープ上に記録するための制御手段を備えたことを特徴とする監視映像デ
ータの記録再生装置。
【請求項11】
前記請求項10に記載した監視映像データの記録再生装置
であって、前記記憶手段は、前記磁気テープ記録手段における回転シリンダの定
速回転及び停止動作動作に必要な期間よりも長い期間、前記ディジタル映像デー
タを記憶するに十分な記憶容量を有していることを特徴とする監視映像データの
記録再生装置。
【請求項12】
映像情報を長時間記録することの可能な監視映像データの
記録再生装置であって、
映像データを一時記憶する第一のメモリ手段と、
該第一のメモリ手段の出力データを記憶媒体に記録する第一の記録再生手段と

該第一の記録再生手段の再生データを一時記憶する第二のメモリ手段と、
該第二のメモリ手段からの出力データを磁気テープ上に斜めトラックを形成し
ながら記録する第二の記録再生手段と、
前記第一及び第二のメモリ手段のデータ書き込み及び読み出し動作と、前記第
一及び第二の記録再生手段の記録再生動作を制御する制御手段とを有し、
映像データ記録時、該制御手段は、前記第一のメモリ手段からの映像データ読
み出し動作と前記第一の記録再生手段の記録動作を第一の所定データ量毎に繰り
返し行うよう制御すると共に、
前記第一の記録再生手段に記録済で未再生のデータが前記第一の所定データ量
よりも大きい第二の所定データ量に達するまでは、前記第一の記録再生手段の再
生動作と前記第二の記録再生手段の記録動作を停止させる第一の動作モードで動
作させ、
前記記録済未再生データが前記第二の所定データ量に達したら、該第二の所定
データ量のデータを再生し終わるまで、前記第一の記録再生手段の記録動作と再
生動作を時分割で行い、さらに、前記第二のメモリ手段が所定の転送速度で読み
出したデータを前記第二の記録再生手段が前記磁気テープ上に斜めトラックを形
成しながら連続的にテープ送りをしながら記録する第二の動作モードで動作させ
るように制御することを特徴とする監視映像データの記録再生装置。
【請求項13】
映像データを一時記憶する第一のメモリ手段と、
該第一のメモリ手段の出力データを記憶媒体に記録する第一及び第二の記録再
生手段と、
該第一及び第二の記録再生手段の再生データを一時記憶する第二のメモリ手段
と、
該第二のメモリ手段からの出力データを磁気テープ上に斜めトラックを形成し
ながら記録する第三の記録再生装置と、
前記第一及び第二のメモリ手段のデータ書き込み読み出し動作と、前記第一、
第二及び第三の記録再生手段の記録再生動作を制御する制御手段とを有し、
映像データ記録時、該制御手段は、前記第一及び第二の記録再生手段における
記録データ量と再生データ量に応じて、四つの動作モードを切り替え、
第一の動作モードにおいては、前記第一のメモリ手段からの映像データの読み
出し動作と前記第一の記録再生手段の記録動作を第一の所定データ量毎に繰り返
し行い、前記第二及び第三の記録再生手段の記録再生動作を停止させるように制
御し、
第二の動作モードにおいては、前記第一のメモリ手段からの映像データの読み
出し動作と前記第二の記録再生手段の記録動作を前記第一の所定データ量毎に繰
り返し行うと共に、前記第一の記録再生手段から読み出した映像データを前記第
二のメモリ手段に一時記憶した後、該第二のメモリ手段から映像データを所定の
転送速度で読み出しながら第三の記録再生手段を記録状態にして転送されてくる
データを前記磁気テープ上に斜めトラックを形成しながら連続的に記録するよう
に制御し、
第三の動作モードにおいては、前記第一のメモリ手段からの映像データの読み
出し動作と前記第二の記録再生手段の記録動作を前記第一の所定データ量毎に繰
り返し行い、前記第一及び第三の記録再生装置の記録再生動作を停止させるよう
に制御し、
第四の動作モードにおいては、前記第一のメモリ手段からの映像データの読み
出し動作と前記第一の記録再生手段の記録動作を前記第一の所定データ量毎に繰
り返し行うと共に、前記第二の記録再生手段から読み出した映像データを前記第
二のメモリ手段に一時記憶した後、該第二のメモリ手段から映像データを所定の
転送速度で読み出しながら第三の記録再生手段を記録状態にして転送されてくる
データを前記磁気テープ上に斜めトラックを形成しながら連続的にテープ送りを
しながら記録するように制御することを特徴とする監視映像データの記録再生装
置。
【請求項14】
圧縮符号化された映像データを磁気テープ上に斜めトラッ
クを形成しながら記録する監視映像データの記録再生装置において、
記録時に、上記映像データの内、m(mは2以上の整数)フレームの時間間隔
でフレーム内圧縮符号化された第一グループの映像データのみがn(nは2以上
の整数)フレーム分連続となるように、映像データの時間順序を入れ替える記録
時データ順序入れ替え手段と、
第一の再生モードにおいて、前記第一グループの映像データとそれ以外の映像
データの時間順序を元に戻す再生時データ順序入れ替え手段と、
第二の再生モードにおいて、前記磁気テープ上に記録された再生映像データの
内、前記第一グループの映像データのみを選択的に再生し、その他の部分を早送
りするように制御する再生制御手段と、
前記再生された第一の映像データを一時記憶し、出力するメモリ手段とを設け
たことを特徴とする監視映像データの記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−104707(P2007−104707A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−317950(P2006−317950)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【分割の表示】特願2002−326(P2002−326)の分割
【原出願日】平成9年1月29日(1997.1.29)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】