説明

目覚まし装置

【課題】 正確な時間の睡眠をとることができる目覚まし装置を提供する。
【解決手段】 計時手段であるタイマー2と、脳波測定手段である脳波計3と、音声発生手段であるスピーカー4と、制御手段であるコントローラー5とを備え、このコントローラー5の制御により、脳波計3で測定される使用者の脳波から睡眠状態を検出し、その時点から予め設定された時間を経過した後にスピーカー4から音を発生させて、使用者の目を覚ますように動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目覚まし装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、一般に普及している目覚まし時計は、就寝前に起床時刻を設定し、その時刻になったら音が鳴ることによって目を覚ますものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、就寝後、実際に睡眠に入るまでには時間がかかるため、従来の目覚まし時計では、実質的な睡眠時間がわからず、正確な時間の睡眠をとることができなかった。人間の睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、丁度よい時間の睡眠をとることができればその効果は大きいが、中途半端な時間で起こされると目覚めが悪く、その結果、体調などに影響することになる。
本発明は、このような問題点を解消することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために本発明は、使用者の脳波から睡眠状態を検出し、その時点から予め設定された時間を経過した後に音を発生させて使用者の目を覚ますように動作する目覚まし装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明の目覚まし装置は、使用者の脳波から睡眠状態が検出されてから、予め設定された時間を経過した後に、使用者の目を覚ますように動作するので、正確な時間の睡眠をとることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は本発明による目覚まし装置の実施例を示す構成図である。この目覚まし装置1は、計時手段であるタイマー2と、脳波測定手段である脳波計3と、音声発生手段であるスピーカー4と、制御手段であるコントローラー5とを備え、さらに表示部6及び操作部7を有して構成される。
【0007】
タイマー2は、時間をカウントする。脳波計3は、使用者の頭部に電極3aを装着し、この電極3aから使用者の脳波を測定するものである。スピーカー4は、ここから音声(ベル音、チャイム音、人声など)が発せられる。コントローラー5は、目覚まし装置1の全体の動作を制御するもので、マイクロプロセッサ(MPU)により構成される。また表示部6は、時間をデジタル表示する部分であり、操作部7は、ボタン操作等によって時間の設定・修正等を行う部分である。
【0008】
次にこの目覚まし装置1の動作について説明する。先ず使用者は、就寝前に頭部に電極3aを装着し、操作部7から所望の睡眠時間を設定入力する。そして就寝後、本発明の目覚まし装置1は、コントローラー5の制御によって次の動作が行われる。即ち、使用者の就寝後、コントローラー5は脳波計3で測定される使用者の脳波を監視し、使用者が睡眠状態(ノンレム睡眠)に入ると、その脳波から特徴的な睡眠脳波を検出することで睡眠状態に入ったと判断し、その時点から予め設定された時間を経過した後、スピーカー4から音声を発生させて、使用者の目を覚ますように動作する。
【0009】
このように本実施例の目覚まし装置は、使用者の脳波から睡眠状態が検出されてから、予め設定された時間を経過した後に、使用者の目を覚ますように動作するので、正確な時間の睡眠をとることが可能となる。この目覚まし装置は、休日など時間に余裕がある時に用いるとよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明による目覚まし装置の実施例を示す構成図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の脳波から睡眠状態を検出し、その時点から予め設定された時間を経過した後に音を発生させて使用者の目を覚ますように動作することを特徴とする目覚まし装置。

【図1】
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【公開番号】特開2008−292439(P2008−292439A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−164330(P2007−164330)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(506379633)
【Fターム(参考)】