説明

直交周波数分割の多重接続方式基盤のシステムにおいてブラインドデコーディングの複雑性を減少させるために資源割当メッセージを配列する方法及びシステム

基地局及び端末は、無線通信ネットワークにおいて相互通信することができる。基地局は、ダウンリンク通信の資源割当領域に含まれる資源割当メッセージを介して資源を端末に割当する。資源割当領域は、複数の副領域に分割される。資源割当メッセージの配列にかかる規則は、端末が副領域に含まれる資源割当メッセージをデコーディングすることができ、前記副領域の終わりに到達するとすぐデコーディングさせるために開示されている。よって、端末は後続の副領域に含まれる資源割当メッセージをデコーディングすることができない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、無線通信に関し、特に資源割当メッセージをブラインドデコーディングするシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー通信システムにおいて、ある地理的領域は、セルとして言及される領域に分割される。各セルにおける端末(Mobile Station:MS)らは、単一基地局(Base Station:BS)によってサービスされる。基地局は情報をダウンリンク(DL)として言及される無線経路を介してセル内の特定端末(または端末のグループ)に送信する一方、端末は情報をアップリンク(UL)として言及される無線経路を介して基地局に送信する。アップリンク及びダウンリンクの送信は、同じ時間の間隔であるが周波数分割二重(frequency division duplexing:FDD)として言及される相異の周波数帯域であってもよく、または同一の周波数帯域であるが時分割二重(TDD)として言及される非重複時間間隔の間に行われてもよい。一部のシステムにおいて、ダウンリンク及びアップリンク送信は、直交周波数分割(OFDM)変調に基づく。直交周波数分割変調において、無線リンク(DLまたはUL)の利用可能な帯域幅は、送信される情報が埋め込まれた副搬送波(subcarrier:SC)として言及される複数の小さい帯域幅の単位に分割される。
【0003】
アップリンクの直交周波数分割変調によって、セル内の端末が基地局に送信するために非重複副搬送波組を同時に用いた後、基地局で受信される際、任意の端末からの送信は任意の他の端末からの送信と直交して提供される。例えば、端末(i)は、副搬送波組{S}を用いて基地局へのアップリンク送信を行い、相異の端末によって用いられる副搬送波組が非重複される。その後、端末で受信される際、副搬送波組{S}にかかる端末(i)からの送信は、任意の端末(j)からの基地局への任意送信によって干渉されることなく、ここでj≠iである。
【0004】
同様に、ダウンリンクに対して基地局が相異の端末に同時送信するために非重複副搬送波を用いると、この際、任意の端末で他の端末に予定された送信はそれに予定された送信と直交して現れる。例えば、基地局は副搬送波組{S}を用いる端末(i)に送信することができ、非重複副搬送波組を用いて各種端末への送信を行う。その後、端末(i)で受信される際、副搬送波組{S}にかかる基地局からの送信は、基地局から任意の端末(j)への任意送信と干渉されることなく、ここでj≠iである。このような直交周波数分割変調の性質は、アップリンクを介して端末ら基地局と間で、またダウンリンクを介して基地局と端末らとの間で同時通信を許容する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、直交周波数分割の多重接続方式基盤のシステムにおいてブラインドデコーディングの複雑性を減少させるために資源割当メッセージを配列する方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、直交周波数分割の多重接続方式基盤のシステムにおいてブラインドデコーディングの複雑性を減少させるために資源割当メッセージを配列するシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
無線ネットワークにおいて1個以上の基地局と通信することができる端末が提供される。前記端末は、複数のアンテナ及び複数のアンテナに接続されるコントローラーを含む。前記コントローラーは、資源割当領域に含まれた1個以上の資源割当メッセージを受信するように構成される。前記資源割当領域は、複数の副領域に分割される。第1副領域は資源割当メッセージを含む。前記コントローラーは資源割当メッセージをデコーディングして第1副領域の終わりに到達する際にデコーディングを中止するように構成される。
【0008】
無線ネットワークにおいて1個以上の端末と通信することができる基地局が提供される。前記基地局は、複数のアンテナ及び複数のアンテナに接続されるコントローラーを含む。前記コントローラーは、資源割当領域に含まれた1個以上の資源割当メッセージを送信するように構成される。前記資源割当領域は、複数の副領域に分割される。第1副領域は端末が第1副領域をデコーディングして第1副領域の終わりでデコーディングを中止できるように資源割当メッセージを含む。
【0009】
無線ネットワークにおいて1個以上の基地局と通信する方法が提供される。前記方法は端末によって資源割当領域に含まれた1個以上の資源割当メッセージを受信するステップを含む。資源割当領域は、複数の副領域に分割される。第1副領域は資源割当メッセージを含む。また、前記方法はデコーディング資源割当メッセージを第1副領域でデコーディングするステップを含む。さらに、前記方法は第1副領域の端でデコーディングを終結させるステップを含む。
【0010】
無線ネットワークにおいて1個以上の端末と通信する方法が提供される。前記方法は基地局によって資源割当領域に含まれた1個以上の資源割当メッセージを受信するステップを含む。前記資源割当領域は、複数の副領域に分割される。第1副領域は資源割当メッセージを含む。前記資源割当メッセージは、端末が第1副領域をデコーディングして第1副領域の終わりでデコーディングを中止するように構成される。以下、本発明の詳しい説明に入る前に、この特許文書で使用されるどのような単語及び句の定義を説明することが有利であって;「含む」及び「備える」という用語のみならず、その派生語は制限なし含みを意味し;「または」という用語は含まれることに意味され及び/または;「とかかる」及び「とともにかかる」句のみならず、その派生語は含めて、内に含まれて、と相互接続されて、含めて、内に含まれて、〜にまたは〜と接続され、〜にまたは〜と接続されて、と通信可能で、と協力して、インターリブして、並列して、に近接して、〜にまたは〜と拘束されて、有して、の性質を有してなどに意味されることができ;「コントローラー」という用語は1個以上の動作を制御する任意の装置、システムまたはその部品を意味し、そのような装置はハードウェア、ファームウェアやソフトウェア、または同じことのうち2個以上の一部組合せで行なうことができる。任意の特定コントローラーとかかる機能性は、局部的であるか遠隔であるか集中されるか分配されることに注目するべきである。どのような単語及び句の定義は、この特許文書に提供されて、当業者はある面から大部分の場合でなければ、その定義が上述のように定義された単語及び句の以前使用のみならず将来の使用にも適用可能であることがわかる。
【発明の効果】
【0011】
上述のように、複数の副領域に分割される資源割当領域で端末が第1副領域をデコーディングして第1副領域の終わりでデコーディングを中止できるように資源割当メッセージを含むことによって、ブラインドデコーディングの際に資源割当を習得するために全資源割当領域にかけて行われるデコーディングの試みを減らすことができる。また、不要なデコーディングの試みを減らすことによって、デコーディング時間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例によるデータストリームをデコーディングすることができる模範的な無線ネットワーク100を例示する図である。
【図2】本発明の実施例による代表的な基地局をさらに詳しく例示する図である。
【図3】本発明の実施例による代表的な無線端末を例示する図である。
【図4】この明細書の実施例による端末によるブラインドデコーディング処理を例示する図である。
【図5】この明細書の実施例による端末によるブラインドデコーディング処理を例示する図である。
【図6】この明細書の実施例による端末によるブラインドデコーディング処理を例示する図である。
【図7】この明細書の実施例による端末によるブラインドデコーディング処理を例示する図である。
【図8】この明細書の実施例による端末によるブラインドデコーディング処理を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下で説明する図1〜図8及びこの特許文献においてこの明細書の原理を説明することに使用される各種実施形態は、例示のみであって、この明細書の範囲を少しも制限するものとして解析されてはならない。当業者はこの明細書の原理がある適切に配列された無線通信システムで行われることが理解できるはずである。
【0014】
次の説明とかかってLTE用語「ノードB」は、以下で使用される「基地局」の異なる用語である。また、用語「セル」は、「基地局」または「基地局」に属する「セクター」を示すことができる論理的な概念である。この明細書において、「セル」及び「基地局」は、無線システムにおいて実際送信ユニット(「セクター」または「基地局」などであってもよい)を指示するように交換可能に使用される。また、LTE用語「ユーザ装備」または「UE」は、以下に使用される「端末」の異なる用語である。以下の全図において、一部の選択的な特徴は明示的に表示される一方、一部は明瞭であるために省略される。
【0015】
図1は、本発明の実施例によるデータストリームをデコーディングすることができる代表的な無線ネットワーク100を例示する。例示された実施形態において、無線ネットワーク100は基地局(BS)101、基地局(BS)102、及び基地局(BS)103を含む。基地局101は、基地局102及び基地局103と通信する。また、基地局101はインターネットなどのインターネットプロトコル(IP)ネットワーク130、独占的インターネットプロトコルネットワーク、または他のデータネットワークと通信する。
【0016】
基地局102は、基地局102のカバレッジ領域120内の第1複数の加入局に対して基地局101を介してネットワーク130に無線広帯域接続を提供する。第1複数の端末らは、端末(SS)111、端末(SS)112、端末(SS)113、端末(SS)114、端末(SS)115及び端末(SS)116を含む。端末(SS)は移動電話、移動PDA及び任意端末(MS)などの任意の無線通信装置であってもよいが、これらに制限されることはない。代表的な実施形態において、端末111は小企業(B)に配置されてもよく、端末112は企業(E)に配置されてもよく、端末113はワイファイ(WiFi)ホットスポット(hotspot:HS)に配置されてもよく、端末114は住宅に配置されてもよく、端末115は移動(M)装置であってもよく、端末116は移動(M)装置であってもよい。
【0017】
基地局103は基地局103のカバレッジ領域125内の第2複数の端末に対して基地局101を介してネットワーク130に無線広帯域接続を提供する。第2複数の端末は、端末115及び端末116を含む。代替実施形態において、基地局102及び103は基地局101を介して間接的というより光ファイバ、デジタル加入者ライン(DSL)、ケーブルまたはT1/E1ラインなどの有線広帯域接続によってインターネットまたは他のコントローラーユニットに直接接続されることができる。
【0018】
他の実施形態において、基地局101はより少ない基地局と通信することができる。さらに、6個の端末だけが図1に示されていても、無線ネットワーク100は無線広帯域接続を6個より多い端末に提供できることは自明である。端末115及び端末116は、カバリッジ領域120及びカバリッジ領域125の境界にあることを注目するべきである。端末115及び端末116は、基地局102及び基地局103と各々通信して相互干渉されているセル‐境界装置とも言える。例えば、基地局102と端末116との間の通信は、基地局103と端末115との間の通信と干渉されることができる。追加的に、基地局103と端末115との間の通信は、基地局102と端末116との間の通信と干渉されることができる。
【0019】
代表的な実施形態において、基地局101〜103は相互通信することができ、例えば、IEEE 802.16e標準などのIEEE 802.16 W−MAN(Wireless Metropolitan Area Network)標準を使用する端末111〜116と通信することができる。しかし、他の実施形態において、相異の無線プロトコルは例えば、HIPERMAN W−MAN標準などが使用されてもよい。基地局101は、無線バックホールに使用される技術に従って基地局102及び基地局103と直接的な可視線または非可視線を介して通信することができる。基地局102及び基地局103は、OFDM/OFDMA技術を使用して端末111〜116と非可視線を介して各々通信することができる。
【0020】
基地局102は、T1レベルサービスを企業とかかる端末112に、そして部分T1レベルサービスを小企業とかかる端末111に提供することができる。基地局102は、空港、カフェ、ホテル、または大学内に配置できるワイファイホットスポットとかかる端末113に無線バックホールを提供することができる。基地局102はデジタル加入者ライン(digital subscriber line:DSL)レベルサービスを端末114,115及び116に提供することができる。
【0021】
端末111〜116は、音声、データ、動画、テレビ会議、及び/または他の広帯域サービスに接続するためにネットワーク130に広帯域接続を使用することができる。代表的な実施形態において、端末111〜116のうち1個以上は、WiFi WLANのアクセスポイント(AP)とかかることができる。端末116は無線可能なラップトップ型コンピュータ、個人情報端末機、ノート型コンピュータ、携帯装置、または他の無線可能な装置を含む複数の移動装置のうち何れか一つであってもよい。端末114は例えば、無線可能なPC、ラップトップ型コンピュータ、ゲートウエー、または他の装置であってもよい。
【0022】
点線は例示及び説明だけのためにほぼ円形に示されたカバリッジ領域120及び125の概略的な範囲を示す。基地局とかかるカバリッジ領域、例えばカバリッジ領域120及び125は基地局の構成及び自然的なそして人工障害物とかかる無線環境の変動に応じる不規則的な形状を含む異なる形状を含められえることは明らかに自明な事実である。
【0023】
また、基地局とかかるカバリッジ領域は、時間に従って一定ではなく、基地局及び/または端末の送信電力レベル、天気条件、及び他の要素を変形することに応じて動的(拡大または収縮または形状変形)であることができる。例えば、基地局のカバリッジ領域、例えば基地局102及び103のカバリッジ領域120及び125の半径は、基地局から略50kmに対して2kmより小さい範囲に延長されることができる。
【0024】
当業者にとって公知のように、基地局101、102または103などの基地局は複数のセクターをカバリッジ領域内で支援するために指向性アンテナを使用することができる。図1で基地局102及び103はほぼカバリッジ領域120及び125の中心に各々示されている。他の実施形態において、指向性アンテナの使用はカバリッジ領域の境界近辺に、例えば円錐形状または梨型(pear−shaped)カバリッジ領域のポイントに基地局を配置させることができる。
【0025】
基地局101からネットワーク130への接続は、中央局または他の運営会社相互接続位置に配置されるサーバへの広帯域接続、例えば光ファイバラインを含めることができる。サーバはインターネットプロトコル基盤の通信のためのインターネットゲートウエーにそして音声基盤の通信のための公衆電話網に通信を提供することができる。VoIP型の音声基盤の通信の場合に、トラフィックは公衆電話網ゲートウエーの代わりにインターネットゲートウエーに直接送信されることができる。サーバ、インターネットゲートウエー及び公衆電話網ゲートウエーは、図1に図示されていない。他の実施形態において、ネットワーク130への接続は相異のネットワークノード及び装備によって提供されることができる。
【0026】
この明細書の実施形態によると、1個以上の基地局101〜103及び/または1個以上の端末111〜116はMMSE−SICアルゴリズムを使用する複数の送信アンテナから組み合わせたデータストリームとして受信される複数のデータストリームをデコーディングするように動作可能な受信機を含む。以下、より詳しく記載されたように、受信機はデータストリームの強度にかかる特徴に基づいて計算された各データストリームのデコーディング予測メートル法(decoding prediction metric)に基づいてデータストリームのデコーディング順を決定するために動作可能である。よって、一般的に、受信機は最も強いデータストリームに次に最も強いデータストリームなどをデコーディングすることができる。結果的に、受信機のデコーディング性能は、ランダムまたは所定順にストリームをデコーディングする受信機に比べて可能である全デコーディング順を検索して最適順を検索する受信機を複雑にする恐れをなくして改善される。
【0027】
図2は、本発明の実施例による代表的な基地局をさらに詳しく例示する。図2は、例示された図示の基地局102の実施形態は例示だけのためのものである。基地局102の他の実施形態は本発明の範囲から外すことなく使用されることができる。
【0028】
基地局102は、基地局コントローラー(base station controller:BSC)210及びベース送受信機サブシステム(base transceiver subsystem:BTS)220を含む。基地局コントローラーは、無線通信ネットワーク内の特定セルに対してベース送受信機サブシステムを含む無線通信資源を管理する装置である。ベース送受信機サブシステムは、無線周波数送受信機、アンテナ、及び各セルのサイトに配置される他の電気装備を含む。この装備はエアコンユニット、過熱ユニット、電気供給機、電話線インタフェース及び無線周波数送信機と無線周波数受信機を含むことができる。本発明の動作の説明を簡単で明瞭にするために、セル121、122及び123各々においてのベース送受信機サブシステム及び各ベース送受信機サブシステムとかかる基地局コントローラーは、各々基地局101、基地局102及び基地局103によって集合的に現れる。
【0029】
基地局コントローラー210は、ベース送受信機サブシステム220を含むセルサイト121で資源を管理する。ベース送受信機サブシステム220は、ベース送受信機サブシステムコントローラー225、チャンネルコントローラー235、送受信機インタフェース(IF)245、無線周波数送受信機ユニット250、及びアンテナアレイ255を含む。チャンネルコントローラー235は、代表的なチャンネル要素240を含む複数のチャンネル要素を備える。また、ベース送受信機サブシステム220は、メモリ260を含む。ベース送受信機サブシステム220内に含まれる実施形態のメモリ260は例示だけのためのものである。メモリ260は本発明の範囲から外すことなく基地局102の他の部分に配置されることができる。
【0030】
ベース送受信機サブシステムコントローラー225は、基地局コントローラー210と通信してベース送受信機サブシステム220の全動作を制御する運営プログラムを行なうことができるメモリ及び処理回路を含む。正常状態下でベース送受信機サブシステムコントローラー225は、両方向通信を順方向チャンネル及び逆方向チャンネルで行うチャンネル要素240を含む複数のチャンネル要素を含むチャンネルコントローラー235の動作を指示する。順方向チャンネルは、信号が基地局から端末へ送信されるチャンネルを称する(ダウンリンク通信とも称する)。逆方向チャンネルは、信号が端末から基地局へ送信されるチャンネルを称する(アップリンク通信とも称する)。本発明の有利な実施形態において、チャンネル要素はOFDMAプロトコルに従ってセル120内の端末と通信する。送受信機IF245は、チャンネルコントローラー240と無線周波数送受信機ユニット250との間で両方向チャンネル信号を送信する。単一装置としてのRF送受信機ユニット250の実施形態は、例示だけのためのものである。無線周波数送受信機ユニット250は、この明細書の範囲を外すことなく送信機及び受信機装置を分離することができる。
【0031】
アンテナアレイ255は無線周波数送受信機ユニット250から受信された順方向チャンネル信号を基地局102のカバリッジ領域内の端末に送信する。また、アンテナアレイ255は基地局102のカバリッジ領域内の端末に受信された逆方向チャンネル信号を送受信機250に送信する。本発明の一部実施形態において、アンテナアレイ255は、3個のセクターアンテナなどのマルチセクターアンテナであり、各アンテナセクターはカバリッジ領域の120Eアークにおいて送受信を担当する。また、無線周波数送受信機250は、送受信動作の間にアンテナアレイ255で相異のアンテナを選択する選択ユニットを含むことができる。
【0032】
本発明の一部実施形態によると、ベース送受信機サブシステムコントローラー225は、運営システム(OS)などのプログラム及びメモリ260に格納される資源割当の処理を行うために動作可能である。メモリ260は、任意のコンピュータ読取り可能な媒体であってもよく、例えば、メモリ260はマイクロプロセッサまたは他のコンピュータかかるまたは方法によって使用されるコンピュータプログラム、ソフトウェア、ファームウェア、またはデータを含む、格納、通信、電波、または送信できる任意の電子、磁気、電磁気、光学、電子‐光学、電子‐機械、及び/または他の物理装置であってもよい。メモリ260はRAMを含めてメモリ260の他の部分は、ROMとして機能するフラッシュメモリを含む。
【0033】
基地局コントローラー210は、基地局102と基地局101と基地局103との間の通信を維持するために動作可能である。基地局102は、無線接続131を介して基地局101及び基地局103と通信する。一部実施形態において、無線接続131は有線接続であってもよい。
【0034】
図3は、本発明の実施例による代表的な無線端末を例示する。図3は、例示された無線端末116の実施形態は例示だけのためのものである。無線端末116の他の実施形態は、本発明の範囲から外すことなく使用されることができる。
【0035】
無線端末116は、アンテナ305、無線周波数(RF)送受信機310、送信(TX)処理回路315、マイクロフォン320、及び受信(RX)処理回路325を含む。また、端末116はスピーカー330、メインプロセッサ340、入/出力(I/O)インタフェース(IF)345、キーパッド350、ディスプレー355、及びメモリ360を含む。メモリ360は、基本運営システム(OS)プログラム361及び資源割当をデコーディングして解析するためのアプリケーション及び/または命令(instruction)362らをさらに含む。
【0036】
無線周波数(RF)送受信機310は、無線ネットワーク100の基地局によって送信される着信無線周波数信号をアンテナ305から受信する。無線周波数(RF)送受信機310は、着信周波数信号をダウン変換して中間周波数(IF)またはベースバンド信号を生成する。IFまたはベースバンド信号は、ベースバンドまたはIF信号をフィルタリング、デコーディング及び/またはデジタル化することで処理されるベースバンド信号を生成する受信機(RX)処理回路325に送信される。受信機(RX)処理回路325は、処理されたベースバンド信号をスピーカー330(すなわち、音声データ)にまたはそれ以上の処理(例えば、ウェブ閲覧)のためのメインプロセッサ340に送信する。
【0037】
送信機(TX)処理回路315は、アナログまたはデジタル音声データをマイクロフォン320からまたは他の発信ベースバンドデータ(例えば、ウェブデータ、電子メール、対話式のビデオゲームデータ)をメインプロセッサ340から受信する。送信機(TX)処理回路315は、発信ベースバンドデータを符号化、多重化、及び/またはデジタル化して処理されたベースバンドまたはIF信号を生成する。無線周波数(RF)送受信機310は、発信処理されたベースバンドまたはIF信号を送信機(TX)処理回路315から受信する。無線周波数(RF)送受信機310は、ベースバンドまたはIF信号をアンテナ305を介して送信される無線周波数(RF)信号にアップ変換する。
【0038】
この明細書の一部実施形態において、メインプロセッサ340はマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラーである。メモリ360は、メインプロセッサ340に接続される。この明細書の一部実施形態によると、メモリ360の一部はRAMを含めてメモリ360の他の部分は、ROMとして機能するフラッシュメモリを含む。
【0039】
メインプロセッサ340は、無線端末116の全動作を制御するためにメモリ360に格納された基本運営システム(OS)プログラム361を実行させる。一つの動作において、メインプロセッサ340は公知の原理に従って無線周波数(RF)送受信機310、受信機(RX)処理回路325、及び送信機(TX)処理回路315によって順方向チャンネル信号の受信及び逆方向チャンネル信号の送信を制御する。
【0040】
メインプロセッサ340は、メモリ360に常住する他の処理及びプログラムを実行することができる。メインプロセッサ340は、実行処理によって要求されるように、メモリ360に若しくはメモリ360からデータを移動させることができる。一部実施形態において、メインプロセッサ340は、資源割当をデコーディング及び解析するための処理362などのプログラムを実行するように構成される。メインプロセッサ340は、運営システムプログラム361に基づいてまたは基地局102から受信される信号に応答して資源割当をデコーディング及び解析するための処理362を実行することができる。また、メインプロセッサ340は、入/出力インタフェース345に接続される。入/出力インタフェース345は、ラップトップ型コンピュータ及び携帯コンピュータなどの他の装置に接続するために接続能力を有する端末116を提供する。入/出力インタフェース345は、この付属品らとメインコントローラー340との間の通信経路である。
【0041】
また、メインプロセッサ340は、キーパッド350及びディスプレーユニット355に接続される。端末116の運営者は、キーパッド350を用いてデータを端末116に入力する。ディスプレー355は、テキスト及び/または少なくとも制限グラフィックをウェブサイトから提供することができる液晶ディスプレーであってもよい。代替実施形態は、他の形のディプレーを使用する。
【0042】
OFDM基盤のシステムにおいて、送信(基地局102から端末111〜116)に、そして端末111〜116から基地局102に)が発生する基本時間単位はOFDMシンボルと称する。アップリンクに対して、端末111〜116による送信は、非重複副搬送波組が使用されており、基地局102への送信に使用されるその副搬送波組に従って各端末が基地局102によって指示されることを保障するように調整される。同様に、ダウンリンクに対して基地局102は端末111〜116に送信するために非重複副搬送波組を用い、端末が予定された送信を受信するように聞き取るその副搬送波組に従って基地局102によって指示される。
【0043】
アップリンク送信に使用される副搬送波組、またはダウンリンク送信を受信する副搬送波組に対する端末への命令は、資源割当メッセージと称する。資源割当メッセージは、資源割当領域と称する副搬送波組に従って基地局102によって送信される。例えば、特定端末または端末グループに各々予定される数個の資源割当メッセージは、資源割当領域の一部である副搬送波に記憶される。
【0044】
各々の端末111〜116は資源割当領域を認知し、各々の端末111〜116は資源割当メッセージを資源割当領域で受信、デコーディング及び解析して端末がアップリンク送信に使用される副搬送波組及び/または端末がダウンリンク送信を受信する副搬送波組を記憶する。
【0045】
ダウンリンクに対して基地局102乃至端末111〜116によって、そしてアップリンクに対しては端末111〜116乃至基地局102によって送信に利用可能な副搬送波組は、2個の広いカテゴリ:分散された資源及び連続的資源に分類される。資源の論理的インデックスは、割当において言及され、物理的資源の解析のための規則とともに基地局または端末が割当を言及する物理的資源を決定するようにするインデックスである。
【0046】
IEEE Std.802.16e−2005, IEEE Standard for Local and metropolitan area networks, − Part 16:Air Interface for fixed and mobile broadband wireless access systems、またPhysical and Medium Access Control Layers for Combined Fixed and Mobile Operation in Licensed Bands, and IEEE Std.802.16−2004/Cor1−2005, Corrigendum 1, December 2005に記載されたIEEE 802.16eシステムは、上述した説明を使用するOFDM基盤のシステムの例であり、その内容は全体がこの参考献として含まれている。IEEE 802.16eシステムにおいて、資源割当メッセージはMAPメッセージとして言及される資源割当領域は、MAP領域として言及される。
【0047】
資源割当領域における資源割当メッセージのデザイン及び構造及び資源割当メッセージをデコーディングして解析する端末116などの端末の手順に対して通常以下のような2個の公知の原理がここで列挙される。
【0048】
「結合符号化(joint encoding)」原理において、数個の端末に予定される全資源割当メッセージは、資源割当領域にともに符号化、変調及び送信され、全端末に公知な所定のコーディング及び変調スキームが使用される。各々の個別資源割当メッセージは、資源を割当するように資源割当が予定される端末(または端末グループ)にかかる情報を含む。各端末は、ともに符号化される資源割当をデコーディングして各端末に対する資源割当を決定する。例えば、端末116は、ともに符号化された資源割当メッセージ組をデコーディングし、全資源割当メッセージに接続し、端末116に予定されることを識別して端末116が送信の及び/または受信されることに予定される資源を識別する。また、端末115は、ともに符号化された資源割当メッセージ組をデコーディングし、全資源割当メッセージに接続し、端末115に予定されることを識別して端末115が送信及び/または受信されることに予定される資源を識別する。この原理は、ともに符号化される資源割当メッセージ組がセル内の全端末に到達する(すなわち、デコーディング可能な)ことが保障されなければならなく、デコーディングを端末で簡単に行うが、資源は浪費される。例えば、IEEE 802.16eシステムは、この原理を使用する。
【0049】
「端末特定符号化(SS−specifice encoding)、ブラインドデコーディング(blind decoding)」原理において、個別の資源割当メッセージ各々が単独に符号化、スクランブル及び変調された後、資源割当領域内の副搬送波に埋め込まれる。資源割当メッセージは、資源割当メッセージのためのターゲット端末(すなわち、メッセージが資源割当を明示するもの)だけが資源割当メッセージをデコーディングし、資源割当を正確にデコーディングしたことを実現した後、資源割当を解析する方式でスクランブルされる。
【0050】
例えば、端末116を意味する資源割当メッセージを考慮する。その続きに端末116だけが資源割当メッセージ(あるエラー確率を有する)をデコーディングすることができて資源割当メッセージが正確にデコーディングされたことを認知した後、端末116は資源割当メッセージにおいてデコーディングされたビットの解析をするように続くことができる。端末115などの他の端末は、資源割当メッセージをデコーディングしようと試みる際にそれを行わず、資源割当メッセージをデコーディングできないと認知し、その結果、端末115はメッセージが端末115を意味しないことを認知するはずである。この場合において、メッセージ(端末115を意味しない)が端末115を意味したと端末115が間違って結論を出す確率を下げるように設計することである。資源割当メッセージが端末を意味するものであるか否かの有無、及びその資源割当メッセージ上のデコーディング試みが成功であるか否かの有無を発見できる公知の方法は、以下のように端末特定ビットシーケンスによってスクランブルされる巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)の使用である。この方法において、第1ステップは、資源割当メッセージで情報ビットの公知の線形組合せの値を計算することである。この線形組合せは、巡回冗長検査という。また、巡回冗長検査値は、意図した端末固有の識別ビットシーケンスとXORされ、ここでXORは2進排他的和をとることを言う。これは、スクランブルされた巡回冗長検査ビットシーケンスを算出する。その後に、このようなスクランブルされた巡回冗長検査は資源割当メッセージに完璧なペイロードを形成するように情報の終わりに添付される。その続きに、デコーディング試みの後の端末はそれがデコーディングされると考えられる資源割当メッセージ情報上に同じ線形組合せを計算した後、基地局によって情報ビットの終わりに添付されるスクランブルされた巡回冗長検査と計算された巡回冗長検査をXORする。XOR演算の特性のせいで、資源割当メッセージが正確にデコーディングされると、すなわち端末によって計算された情報ビット上の線形組合せが正確であれば、XOR演算はスクランブルされた巡回冗長検査を構成することにおいて基地局によって使用される識別ビットシーケンスを簡単に算出する。このような識別シーケンスが端末の識別シーケンスと一致すると、資源割当メッセージは、正確にデコーディングされてそれを意味することがわかる。「CRCチェック」または「巡回冗長検査」という用語が以下の説明で使用されることがあり、請求項は制限割当メッセージがそれを意味するのか否かの有無を検出するのみならずそれが成功的にデコーディングされたかの成功有無を検出するために端末によって使用される前記方法を言う。「巡回冗長検査成功」という用語は、資源割当メッセージが意味することのみならず、成功的にデコーディングされたことも端末が成功的に検出することを示しうる。
【0051】
資源割当メッセージ情報のサイズ及び構造(使用される変調及びコーディング)の設定が定義されて全端末に報知される。その後に、各端末は資源割当メッセージ構造(サイズ、変調、コーディング)各々を繰り返して試みる資源割当領域で個別の資源割当メッセージを検出するように試みる。この処理は、よく端末が資源割当領域で個別資源割当メッセージの数、または特定構造(サイズ、変調、コーディング)の知識なし(または非常に制限された知識で)デコーディングを試みるという事実を示す「ブラインド」にかかるブラインドデコーディングを言う。この原理を用いて、資源割当メッセージは、基地局とその端末の間で無線リンク品質を考慮して特定端末による受付のための最適化変調及びコーディングに送信されてもよい。よって、この原理は、「結合符号化」原理より資源割当領域をさらに効率よく使用するようにする。しかし、ブラインドデコーディング動作の必要条件のせいで端末上に高い複合性を付加する。その内容がここに参照文献として含まれるThe LTE System 3GPP TS 36.300, “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E−UTRAN); Overall Description; Stage 2 (Release 8)”, V8.7.0, December 2008、のみならず、その内容がここに参照文献として含まれるthe proposed IEEE 802.16m system 802.16m−09/0010r2, Section 15.3.6.2.2.2, “Part 16− Air Interface fir Fixed and Mobile Broadband Wireless Access Systems; Advanced Air Interface (working document)”, June 6, 2009 (「IEEE 802.16m 補正作業文書」に対するリンクに繋ぐHhttp://wirelessman.org/tgm/から得られる)がこのような原理を使用するシステムの例である。
【0052】
図4は、端末によるブラインドデコーディングのために可能な処理を示す。特定の場合に、端末116でブラインドデコーディング処理400は、各資源割当メッセージが同サイズ(すなわち、同数の情報+巡回冗長検査ビット)を有し、同変調及びコーディング方式(Modulation and Coding Scheme:MSC)によって処理され、その結果資源割当領域で同サイズを占有する。
【0053】
ブロック405で端末116は、資源割当領域の始めからブラインドデコーディング試みを開始する。資源割当メッセージ(例えば、情報+巡回冗長検査)サイズを認知するステップは「S」で、変調及びコーディング方式は「M」であり、端末116は資源割当領域で結果の占有サイズはS_Mであることがわかる。それで、ブロック410で端末116は、資源割当領域において第1のS_Mブロックを選択してサイズ、変調及びコーディングを使用してデコーディングを試みる。ブロック415で端末116は、巡回冗長検査を確認することでデコーディングが成功であるか否かを決定する。CRCチェックが成功的でなければ、端末116はブロック410に戻る。CRCチェックが成功的であれば端末116はブロック420でデコーディングされた資源割当メッセージで情報を書き込む。その後、端末116はブロック425で資源割当領域の終わりが到達されたか否かを決定する。資源割当の終わりが到達されなければ、端末116はブロック410に戻して資源割当で次のブロックを選択し、他のデコーディング動作を試みる。資源割当の終わりに到達されると、処理はブロック430で終了する。
【0054】
図5は、副領域への資源割当領域の分配に端末によるブラインドデコーディング処理を示す。ブラインドデコーディング処理500は、図示のためにだけ図5に示される。
【0055】
基地局102は、資源割当メッセージのサイズ及び資源割当メッセージで初期情報を符号化するために使用される変調及びコーディング方式に従って資源割当領域を分割する。よって、資源割当メッセージの1組は、資源割当領域の1部分に連続して配列される。資源割当メッセージの各組は、特定サイズ、すなわち特定公知数の情報及び巡回冗長検査ビットで、特定及び同変調及びコーディング方式によって処理される。資源割当メッセージの各組には、公知の可能な異なるサイズに設定される各資源割当メッセージを有する資源割当メッセージらの連続的配列がついてきて、可能な他の変調及びコーディング方式などによって処理される。各領域で資源割当メッセージの組合せにかかる情報(すなわち、情報+各メッセージの巡回冗長検査サイズ、及びそれを処理することに使用される変調及びコーディング方式)、各領域の開始位置、及び各領域での資源割当メッセージの数は、端末111乃至端末116に報知する。報じられた(情報+巡回冗長検査)サイズ及び報じられた変調及びコーディング方式を有する資源割当メッセージは、資源割当領域で報じられたサイズを定義すると注目されることがある。その次に、ある領域でブラインドデコーディング動作を行う際に端末116は、その領域で全資源割当メッセージは特定サイズで、特定変調及びコーディング方式によって処理されることがわかり、それゆえに複数の資源割当サイズまたは変調及びコーディング方式のためのテストを不要にする。これは、ブラインドコーディングの複合性を減少させる。同サイズを有して同変調及びコーディング方式によって処理される資源割当メッセージを構成する資源割当領域内の領域は、ここで資源割当副領域と称する。
【0056】
端末116は資源割当副領域の数「R」;各副領域「r」に対して1≦r≦R;各資源割り当てメッセージによって占有される副領域でのサイズはS_r;副領域で各メッセージを処理するために用いられる変調及びコーディング方式はM_r;及び副領域でメッセージの数はN_rであることを報知するように構成される。
【0057】
ブロック505で、端末116は資源割当領域の始めであるr=1と同様の副領域を選択する。また、端末116は0と同等な副領域カウンタで多数の試みられたデコーディングを設定する(例えば、N_decode=0)。ブロック510で端末116は、副領域カウンタで試みられた数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。端末116はブロック515で副領域でのメッセージの数よりN_decodeが大きいか否か(すなわち、N_decode>N_r?)を決定する。
【0058】
N_decode≦N_rであれば、ブロック520で 端末116はサイズS_rの次のブロックを選択してMCS M_rを使用してデコーディング動作を試みる。端末116はブロック525でCRCチェックを行なうことによってデコーディング動作が成功的であるか否かを決定する。CRCチェックが成功的でなければ、端末116はブロック510に戻り、副領域カウンタで試みられたデコーディングの数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。巡回冗長検査が成功的であれば、端末116はブロック530で複合される資源割当メッセージに情報を書き込む。その後、端末116はブロック510に戻って副領域で試みられたデコーディングの数を1ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。
【0059】
N_decode>N_rであれば、ブロック535で端末116はr=r+1であるように副領域を選択する。その次に、端末116は資源割当の終わりがブロック540に到達したか否かを決定する。端末116はr>Rであれば、資源割当領域の終わりに到達したと決定する。資源割当領域の終わりが到達しなければ、すなわちr≦Rであれば、端末116はブロック545で、副領域カウンタで試みられたデコーディングの数をリセットする。すなわち、端末116はN_decode=0を設定する。資源割当領域の終わりが到達すると、すなわちr>Rであれば端末116はブロック550でブラインドデコーディング動作を終了する。
【0060】
一部実施形態において、基地局102は資源割当領域から端末116へ複数の個別の資源割当メッセージを送信する。これが起こる状況の2つの例は以下と同様である。
【0061】
第1例で、基地局102は基地局102からの送信のためにダウンリンクを介して副搬送波が聞き取れる端末116に有効なダウンリンク資源割当のみならずアップリンクを介して副搬送波の組が送信される端末116に有効なアップリンク資源割当を行う。その後に、そういう2個の割当は2個の分離された資源割当メッセージで行うことができる。これは2個の他の資源割当メッセージが2個の分離された個別の資源割当メッセージに伝える例である。
【0062】
第2例で基地局102は副搬送波が基地局102送信を受信する端末116に有効なダウンリンク資源割当を行う。このような資源割当は、複数の個別の資源割当メッセージに行われる。端末116は資源割当メッセージ各々をデコーディングした後、資源割当を習得するとともにメッセージのコンテンツを解析する。
【0063】
単一資源割当を伝達するために単一資源割当メッセージを使用することと対照的に基地局102が単一資源割当を伝達するために複数の分離された資源割当メッセージ(共に読み解かれるように意味する)を使用するには色々な理由が存在する。一つの可能な状況はブラインドデコーディングのための場合、数を減少させるために小さくて制限された組の資源割当メッセージサイズだけ存在する場合である。このような場合に、大量の資源割当メッセージ(すなわち、大きい数の情報ビットを持つメッセージ)が資源割当を伝達するための多数の資源割当メッセージの使用を必要とする単一資源割当メッセージに固定されないこともある。これは同資源割当が多数の個別の資源割当メッセージに送信される例である。
【0064】
資源割当メッセージは次のように、正確に一つの端末に向けてまたは端末グループに向けて指示されることに基づいて2つの類型に大別されることができる。その2つの類型はユニキャスト資源割当メッセージ及びマルチキャスト資源割当メッセージである。
【0065】
ユニキャスト資源割当メッセージは基地局102によって制御される端末116などの単一端末に資源割当情報を伝達する基地局102により送信される資源割当メッセージである。ブラインドデコーディングのコンテクストでターゲット端末である端末116は、メッセージ(あるエラー確率を有する)をデコーディングして、成功的にデコーディングされたか否かを検出し、メッセージを読み解くことができる。端末111乃至端末115などのいくつかの他の端末は、メッセージデコーディングに失敗するはずで、メッセージは端末を意味しないと結論することである(またいくつかの偽り成功の確率を有する)。
ユニキャスト資源割当及びそれを伝達する対応メッセージは、次のようなことを伝達する資源割当の類型に基づいて複数の類型にさらに分類されることができる:
1)ダウンリンク/アップリンク割当が有効な特定時間持続を表示する1回ダウンリンク/アップリンク割当;
2)ダウンリンク/アップリンク割当が有効ないくつかの他の(普通はより長い)持続を表示する終わりのない割当;
3)基地局によって送信される情報に対する端末からダウンリンク上の端末への通知を行うように意味するアップリンク割当;など
また、さらに分類化が可能であるということに注目する。
【0066】
マルチキャスト資源割当メッセージは、基地局102によって制御される端末111乃至端末116などの1個以上の端末に資源割当情報を伝達する基地局102によって送信される資源割当メッセージである。ここで、マルチキャスト資源割当メッセージによってターゲット組内の端末グループがセルで全端末の組であってもよく(この場合、マルチキャスト資源割当メッセージは普通広域資源割当メッセージという)、または端末グループは基地局102によって制御される全端末の組のあるサブセットであり得る(この場合、マルチキャスト資源割当メッセージは時々グループ資源割当メッセージという)。ブラインドデコーディングのコンテクストにおいて、ターゲット組で各端末はメッセージをデコーディングすることができ(あるエラー確率を有する)、端末がメッセージを成功的にデコーディングしたと検出することができ、メッセージ(またはあるコンベンションに基づいて適用するメッセージの部分)を読み解くことができる。ターゲットグループの一部でないいくつかの他の端末はメッセージデコーディングに失敗するはずで、メッセージは端末を意味しないと結論するはずである(またいくつかの偽り成功の確率を有する)。また、マルチキャストメッセージは複数以上の類型に分類されることができる。
【0067】
本発明の実施形態は関数、すなわち単一または多数の端末に資源割当情報を伝達するか否かによってユニキャストまたはマルチキャストとしてメッセージを分類する。また、ある特定実施形態において、ユニキャストまたはマルチキャストとしてメッセージの定義を表すことができる。一例として、802.16m‐09/0010r2、セクション15.3.6.2.2.2, 「Part 16‐Air Interface for Fixed and Mobile Broadband Wireless Access Systems; Advanced Air Interface (working document)」で資源割当メッセージは類型に分類されてメッセージの類型はメッセージ内のフィールドとして行われる。特に、単一モバイルにダウンリンク資源割当を伝達することを意味するメッセージ類型「ダウンリンクベーシック割当メッセージ」の定義がある。それはメッセージが802.16m‐09/0010r2、セクション15.3.6.2.2.2x、「Part 16‐Air Interface fir Fixed and Mobile Broadband Wireless Access Systems;Advanced Air Interface (working document)」で他の識別子類型によって識別されても本発明の実施形態の目的のためのユニキャストメッセージ(関数により)である。
【0068】
前記詳細に説明されたようにブラインドデコーディングの短所はその資源割当を習得するために端末116はその全体で資源割当領域をデコーディングするように試みるということがある。本発明の実施例はその短所を緩和することを追求する。一部実施形態において、配列規則はある場合においてブラインドデコーディング動作の早期終了(すなわち、資源割当領域の終わりに到達する前の終了)が可能であるという点で各々の資源割当メッセージによって行われる端末のための他の資源割当が資源割当領域でどのように配列されるか否かを定義することに使われる。
【0069】
次の実施形態において、各種資源割当(すなわち、それらを伝達する資源割当メッセージ)が資源割当領域で配列される順序であるメッセージ配列順序が使われる。図6に表した実施形態において、基地局102は報じられ、端末116は「資源割当領域の始め」、「資源割当領域の終わり」、及び「端末が成功的なブラインドデコーディング動作を試みる資源割当領域内の副搬送波の順序である領域の始めから領域の終わりまで指示する資源割当領域内の資源ブロックの方向」が通知されるかまたは認知する。また、資源割当領域は同サイズを有して同変調及びコーディング方式によって処理される資源割当メッセージに各々構成される副領域に分割され、副領域の詳細(サイズ、変調及びコーディング方式、及びメッセージの数の組合)は図5に関してここで上述されたように全端末に報じられる。
【0070】
一部実施形態において、特定端末のためのユニキャスト資源割当メッセージの全部は資源割当領域の副領域の中にひとつだけ存在する。また、コンベンションはどんな副領域で端末を意味するユニキャスト資源割当メッセージ存在または部材に関する端末111〜116などのある端末に対して基地局102と明確に通信しない。
【0071】
ここで、副領域はその全体が同サイズを有して同変調及びコーディング方式によって処理される資源割当メッセージを含んだ資源割当領域の部分の前に定義される。ユニキャストメッセージは1個の端末だけを意味し、その端末によるだけでデコーディングされるように意味される資源割当情報を含んだメッセージである。
【0072】
端末116が特定副領域でユニキャストメッセージを成功的にデコーディングすると、端末116はある他の副領域で端末116のためのユニキャストメッセージが存在しないということがわかる。したがって、端末116を意味するユニキャストメッセージをデコーディングするように試みる時、端末116は資源割当領域で如何なる後続の(following)副領域であっても、ブラインドデコーディングするように試みる必要がない。
【0073】
同変調及びコーディング方式によって処理されるため副領域で全資源割当メッセージは無線チャネル損傷に対する同レベルの保護を受けるということが注目される。端末を意味するユニキャストメッセージの全部は、同無線チャネルにあるのでメッセージ全部は同レベルの保護を提供する。
【0074】
図6は資源割当領域ですべての資源割当メッセージがユニキャスト変化である、すなわちマルチキャスト割当が存在しない一例においてブラインドデコーディング処理600を示す。
【0075】
端末116には図5に示すように、ブラインドデコーディング処理500が続く。しかし、ブロック530で資源割当メッセージで複合される情報を書き込んだ後にブロック510に戻されるより、端末116はブロック605でカウンタを増加させる。端末116は副領域カウンタで試みられたデコーディング数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。その次に、端末116はブロック610で副領域でメッセージの数よりN_decodeの方がより大きいか否か(すなわち、N_decode>N_r?)を決定する。N_decode>N_rであれば、ブロック615で端末116はブラインドデコーディング動作を終了する。したがって、ブロック525で巡回冗長検査が成功した後に端末116は副領域の終わりまでデコーディングする(すなわち、端末116は後続の副領域をデコーディングしない)。N_decode≦N_rであれば、ブロック620で端末116はサイズS_rの次のブロックを選択してMCS M_rを使用してデコーディング動作を試みる。端末116はブロック625でCRCチェックを行ない、デコーディング動作が成功的か否かを決定する。CRCチェックが成功的でなければ、端末116はブロック605に戻り、副領域で試みられたデコーディングの数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。CRCチェックが成功的であると端末116はブロック530でデコーディングされた資源割当メッセージに情報を書き込む。その後、端末116はブロック605に戻って副領域で試みられたデコーディングの数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。端末116はブロック610で副領域でメッセージの数よりN_decodeが大きくなるまで(すなわち、N_decode>N_r)処理を継続して;ブロック615で端末116はブラインドデコーディング演算を終了する。したがって、ブロック525で巡回冗長検査が成功した後に端末116は副領域の終わりまでデコーディングする(すなわち、端末116は後続の副領域をデコーディングしない)。
【0076】
図7は、資源割当領域がこの明細書の実施形態によるマルチキャスト及びユニキャストメッセージすべてを含めることができる状況で端末によるブラインドデコーディング処理を示す。ブラインドデコーディング処理700は、図示のためにだけ図7に示される。他の実施形態は、このような開示の範囲から外れることなく使用されることができる。
【0077】
一部実施形態において、すべてのマルチキャスト資源割当メッセージは、存在すると全資源割当領域の始めから開始して可能な複数の副領域にかけて全資源割当領域の連続的な部分を占有する。従って、一つが資源ブロックインデックスを増加することにおいて始めから終わりまで資源割当領域を横切ると全マルチキャストメッセージは、それらが存在すると第1ユニキャストメッセージの占有前に占有する。
【0078】
図6に示したブラインドデコーディング処理600と類似に、図7に示したブラインドデコーディング処理700のための記法は、端末らと明らかに通信しない。
【0079】
ユニキャスト及びマルチキャストメッセージすべては、資源割当領域で占有することができる。ユニキャスト及びマルチキャストメッセージすべてが資源割当領域で占有する場合、端末116が副領域でユニキャスト資源割当メッセージをデコーディングすると、端末116は端末116を意味することがあるマルチキャストメッセージが既にインカウンタ(encounter)され、端末116を意味する全ユニキャストメッセージが同副領域を占有することがわかる。したがって、端末116は、後続の副領域が端末116を意味することがあるメッセージを含まないことにより、現在の副領域の終わりに到達した後にブラインドデコーディングを終了することができる。
【0080】
ブロック505で、端末116は資源割当領域の始めであるr=1などの副領域を選択する。また、端末116は0と同等な副領域カウンタで試みられたデコーディングの数を設定する(例えば、N_decode=0)。ブロック510で端末116は、副領域で試みられたデコーディングの数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。端末116はブロック515で副領域でのメッセージの数よりN_decodeが大きいであるか否かを(すなわち、N_decode>N_r?)を決定する。
【0081】
N_decode≦N_rであれば、ブロック520で端末116はサイズS_rの次のブロックを選択してMCS M_rを使用してデコーディング動作を試みる。端末116はブロック525で巡回冗長検査チェックを行なうことでデコーディング動作が成功的か否かを決定する。CRCチェックが成功的でなければ、端末116はブロック510に戻って副領域カウンタで試みられたデコーディングの数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。CRCチェックが成功的であれば、端末116はメッセージがブロック705でマルチキャストメッセージであるか否かを決定する。
【0082】
メッセージがマルチキャストメッセージであると端末116はブロック710でデコーディングされたマルチキャスト資源割当メッセージにおいて端末116のために意図された情報を書き込む。その後、端末116はブロック510に戻って副領域で試みられたデコーディングの数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。
【0083】
メッセージがマルチキャストでなければ、端末116はブロック715でデコーディングされたユニキャスト資源割当メッセージにおいて情報を書き込む。その後、端末116はブラインドデコーディング処理600を行うように図6中のブロック605で処理する。
【0084】
ブラインドデコーディング処理700の一部実施形態において全マルチキャスト資源割当メッセージは、特定副領域の始めから開始するある副領域の連続する部分を占有する。言い換えると、マルチキャスト及びユニキャストメッセージ両方を含むある資源割当副領域は、重複されない2個の部分にさらに分割されると考えられる。副領域の始めで開始する第1部分は、マルチキャストメッセージだけを含むが、副領域に連続する第1部分に続く第2部分はユニキャストメッセージだけを含む。ユニキャストメッセージは第1部分に存在しなく、マルチキャストメッセージは第2部分に存在しない。この実施形態はマルチキャスト及びユニキャストメッセージ両方を伝達する個の副領域にだけ適用して副領域に示す手順を定義するということが注目されるだろう。その副領域において、第1部分はここで「マルチキャスト副領域」と、第2部分はここで「ユニキャスト副領域」と称する。
【0085】
ここで開示された実施形態において、副領域で使用される変調及びコーディング方式のロバスト性の降順で、すなわち副領域で使用される変調及びコーディング方式により提供される無線チャンネル損傷からの保護程度の降順で副領域の配列が可能である。言い換えると、最も強い変調及びコーディング方式を有する副領域が第1目であり、次の強い変調及びコーディング方式などがついてきて、最も弱い変調及びコーディング方式を有する最後副領域が示すように副領域を配列することができる。
【0086】
さらに、最も強い変調及びコーディング方式は端末116に送信されるマルチキャストメッセージと比較して端末116にユニキャストメッセージを送信するために使用されない。言い換えると、端末116がマルチキャストメッセージのために特定変調及びコーディング方式によって提供される保護に耐えられえると、基地局102は同変調及びコーディング方式を使用して端末116へユニキャストメッセージを送信できるので同レベルの保護を提供する。それで、端末116を意味するユニキャスト資源割当メッセージは、端末116のためのマルチキャストメッセージより強い変調及びコーディング方式を使用しない。また、副領域の配列が使用され、端末116のための全マルチキャストメッセージは端末116のための第1ユニキャストメッセージ前に現れる。
【0087】
図8は、この明細書の実施形態によってマルチキャスト及びユニキャスト資源割当メッセージ両方が資源割当領域に存在する端末による組合せブラインドデコーディング処理を図示する。図8に示すように、組合せブラインドデコーディング処理800は、図示だけのためのものである。他の実施形態がこの明細書の範囲から外れることなく使用されることができる。
【0088】
一部実施形態において、終了指示子(End Indicator:EI)が使用される。副領域において端末116などの特定端末を意味するユニキャストと、副領域で連続して配列される端末116のために意図される全ユニキャストメッセージと、端末116のためのユニキャスト資源割当の特定類型にかかり、副領域内に存在すると常に副領域で端末116を意味するユニキャストメッセージのシーケンスで最後に占有する。ここで、この特定ユニキャスト資源割当メッセージ類型は終了指示子(EI)と称する。
【0089】
基地局102が端末116に終了指示子類型の1個以上のメッセージを含む複数のユニキャスト資源割当メッセージを送信するとメッセージすべては最後である終了指示子類型のメッセージ(または1個以上である場合に終了指示子類型のメッセージのうち一つ)を有する副領域で連続的なブロックを占有する。
【0090】
終了指示子類型の特定値は、基地局102と端末116との間の規約に基づいて適合(agree)されることがあり、端末116へ明らかに送信されないことがある。メッセージの「類型」は各種ユニキャスト資源割当メッセージの間の区別を許容するいくつかの識別子であってもよい。メッセージ類型がこれはメッセージの情報コンテンツの一部である場合を含む。例えば、メッセージ類型はメッセージにおいて情報ビットの始めのXビットであってもよい。その続きにメッセージの成功的なデコーディングがされる際(例えば、巡回冗長検査成功)端末116はデコーディングされるメッセージ端末116の類型を決定するように始めのXビットを確認することができ、その後に端末116はあるメッセージ類型に基づいてメッセージで情報ビットの残りを読み解くことができる。
【0091】
端末116が終了指示子類型のユニキャストメッセージを成功的にデコーディングして副領域で次のユニキャストメッセージが端末116を意味しないと決定すると、端末116は副領域で端末116のためにユニキャストメッセージがさらに存在しないということがわかる。また、ブラインドデコーディング処理600及びブラインドデコーディング処理700が動作中であると、端末116はまたは端末116が後続の副領域のうち何れかにユニキャストメッセージを有していないこと、及び全マルチキャストメッセージが各々既にインカウンタされたことがわかる。それで、端末116はその副領域の終わりに到達しなくてもブラインドデコーディング動作を終了することができる。
【0092】
図8はマルチキャスト及びユニキャスト資源割当メッセージ両方が資源割当領域で存在する組合せブラインドデコーディング処理800の動作を図示する。
【0093】
図7に示すように、端末116はブラインドデコーディング処理700に従う。しかし、ブロック116がブロック705でメッセージがマルチキャストメッセージではないと決定すると、ブロック715でデコーディングされたユニキャスト資源割当メッセージに情報を書き込むより端末116はブロック805でカウンタを増加する。端末116は副領域カウンタで試みられたデコーディング数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。その後に、端末116はブロック810で「False」でEI Encountered値を設定する。ブロック815で端末116はデコーディングされたユニキャスト資源割メッセージに情報を書き込む。その後、ブロック820で端末116は、メッセージが終了指示子類型メッセージであると決定する。メッセージが終了指示子類型であれば、端末116はブロック825でTrueにEI Encountered値を設定し、ブロック830でカウンタを増加させる。代案的に、メッセージが終了指示子類型でなければ、端末116はカウンタを増加させるためにブロック830に進行する。端末116は副領域カウンタで試みられたデコーディング数を「1」ずつ増加してN_decode=N_decode+1になる。
【0094】
その次に、端末116はブロック835で副領域でメッセージの数よりN_decodeの方かより大きいか否か(すなわち、N_decode>N_r?)を決定する。ブロック835でN_decode>N_rであれば、端末116はブロック840でブラインドデコーディングを終了する。いくつかの後続の領域でユニキャストメッセージは読み解かされない。また全マルチキャストメッセージは既にインカウンタされている。また、終了指示子類型のメッセージすべては既にインカウンタされている。従って、端末116はブラインドデコーディング処理700を終了することができる。
【0095】
N_decode≦N_rであれば、ブロック845で端末116はサイズS_rの次のブロックを選択してMCS M_rを使用してデコーディング動作を試みる。端末116はブロック850でCRCチェックを行ないデコーディング動作が成功的か否かを決定する。CRCチェックが成功的であると端末116はブロック815でデコーディングされたユニキャストメッセージに情報を書き込むために戻る。CRCチェックが成功的でなければ、端末116はブロック855で終了指示子類型メッセージが検出されたか否かを決定、すなわちEI Encountered値が「True」に設定されたか否かを設定する。終了指示子類型メッセージがインカウンタされないと、すなわち、EI Encountered値が「False」に設定されると、端末116がブロック815でデコーディングされるとユニキャストメッセージに情報を書き込むために戻る。終了指示子類型メッセージがインカウンタされると、すなわち、EI Encountered値が「False」に設定されると、端末116がブロック860でブラインドデコーディング処理を終了する。したがって、副領域でユニキャストメッセージ巡回冗長検査が成功的である後に端末116は副領域の終わりまでデコーディングして後続の副領域はデコーディングしない。追加的に、端末116のための全キャストメッセージは、連続的に配列されるので、そして終了指示子類型のメッセージは既にインカウンタされたので副領域で端末116のためのユニキャストメッセージはさらに存在することはない。
【0096】
この明細書は、例示的な実施形態にかかって説明されたが各種変形及び修正が当業者に提案されることができる。この明細書は、添付の請求項の範囲内に入るようにその変形及び修正を含めていると意図される。
【符号の説明】
【0097】
101 BS
130 IPネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークにおける使用のために前記無線通信ネットワークで1個以上の基地局と通信できる端末において、
複数の副領域に分割された資源割当領域に含まれる1個以上の資源割当メッセージを受信するように構成されたコントローラーを含み、
第1副領域が前記1個以上の資源割当メッセージを含めて前記コントローラーは1個以上の資源割当メッセージをデコーディングするように構成されることを特徴とする端末。
【請求項2】
無線通信ネットワークにおける使用のために前記無線通信ネットワークで1個以上の基地局と通信する方法において、
端末が、複数の副領域に分割された資源割当領域に含まれる1個以上の資源割当メッセージを受信する過程と、第1副領域は前記1個以上の資源割当メッセージを含み、
前記第1副領域で前記1個以上の資源割当メッセージをデコーディングする過程を含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
前記1個以上の資源割当メッセージの第1メッセージは、前記端末にだけ送信されるユニキャストメッセージであることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の端末及び方法。
【請求項4】
前記端末に送信される全ユニキャスト資源割当メッセージは、前記資源割当領域の単一副領域で発生することを特徴とする請求項3に記載の端末及び方法。
【請求項5】
前記コントローラーは、前記資源割当領域の始めから開始される資源割当領域の副領域に対して反復デコーディング処理を行うように構成され、各副領域に対して前記反復デコーディング処理は、
前記副領域の始めから開始する過程と、
次の資源割当メッセージを含む次のブロックを前記副領域で選択する過程と、
前記次の資源割当メッセージをデコーディングする過程と、
前記次の資源割当メッセージに巡回冗長検査を行い、前記巡回冗長検査が成功する場合に情報を書き込む過程と、
前記副領域の終わりに到達されて1個以上の資源割当メッセージが前記副領域で成功的にデコーディングされたことを前記コントローラーが決定する際前記反復デコーディング処理を中止させる過程と、
前記副領域の終わりに到達されてある資源割当メッセージも前記副領域で成功的にデコーディングされないことを前記コントローラーが決定する際、前記次の副領域を選択して前記反復デコーディング処理を継続する過程と、前記資源割当領域の終わりに到達したことを前記コントローラーが決定する際、前記反復デコーディング処理を中止させる過程と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記資源割当領域の始めから開始される資源割当領域の副領域に対して反復デコーディング処理を行う過程をさらに含み、
前記反復デコーディング処理を行う過程は、
各副領域に対して前記副領域の始めから開始する過程と、
次の資源割当メッセージを含む次のブロックを前記副領域で選択する過程と、
前記次の資源割当メッセージをデコーディングする過程と、
前記次の資源割当メッセージに巡回冗長検査を行い、前記巡回冗長検査が成功する場合に情報を書き込む過程と、
前記副領域の終わりに到達されて1個以上の資源割当メッセージが前記副領域で成功的にデコーディングされたことを前記コントローラーが決定するとき前記反復デコーディング処理を中止させる過程と、
前記副領域の終わりに到達されていかなる資源割当メッセージも前記副領域で成功的にデコーディングされないことを前記コントローラーが決定するとき、前記次の副領域を選択して前記反復デコーディング処理を継続する過程と、
前記資源割当領域の終わりに到達したことを前記コントローラーが決定するとき、前記反復デコーディング処理を中止させる過程と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記1個以上の資源割当メッセージの第2メッセージは、複数の端末に送信されるマルチキャストメッセージであることを特徴とする請求項3に記載の端末及び方法。
【請求項8】
複数のマルチキャストメッセージは、複数のマルチキャストメッセージ各々が前記副領域のユニキャスト領域に含まれるユニキャストメッセージの前に前記副領域のマルチキャスト領域で発生するように前記副領域の始めから開始される前記副領域の連続的な部分を占有することを特徴とする請求項7に記載の端末及び方法。
【請求項9】
複数のマルチキャスト資源割当メッセージは、複数のマルチキャスト資源割当メッセージ各々が前記資源割当領域に含まれたユニキャスト資源割当メッセージの前に発生するように前記資源割当領域の始めから開始される連続的な部分を占有することを特徴とする請求項7に記載の端末及び方法。
【請求項10】
前記端末に送信される複数のユニキャストメッセージは、前記副領域に連続的に配列されることを特徴とする請求項3に記載の端末及び方法。
【請求項11】
前記コントローラーは、前記ユニキャストメッセージの1個以上に対応する終了指示子ユニキャストメッセージを識別するように構成されることを特徴とする請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記ユニキャストメッセージの1個以上に対応する終了指示子ユニキャストメッセージを識別する過程をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
無線通信ネットワークにおける使用のために前記無線通信ネットワークで1個以上の基地局と通信する基地局において、
複数の副領域に分割された資源割当領域に含まれる1個以上の資源割当メッセージを送信するように構成されるコントローラーを含み、第1副領域が前記1個以上の資源割当メッセージを含み、前記コントローラーは、前記端末が前記第1副領域をデコーディングできるように構成されることを特徴とする基地局。
【請求項14】
前記1個以上の資源割当メッセージの第1メッセージは、前記端末にだけ送信されるユニキャストメッセージであることを特徴とする請求項13に記載の基地局。
【請求項15】
前記端末に送信される全ユニキャスト資源割当メッセージは、前記資源割当領域の単一副領域で発生することを特徴とする請求項14に記載の基地局。
【請求項16】
前記端末に送信される複数のユニキャストメッセージは、前記副領域に連続的に配列されることを特徴とする請求項14に記載の基地局。
【請求項17】
前記コントローラーは、前記ユニキャストメッセージの1個以上に対応する終了指示子(End Indicator:EI)ユニキャストメッセージを送信するように構成されたことを特徴とする請求項16に記載の基地局。
【請求項18】
前記1個以上の資源割当メッセージの第2メッセージは、複数の端末に送信されるマルチキャストメッセージであることを特徴とする請求項13に記載の基地局。
【請求項19】
前記コントローラーは、複数のマルチキャストメッセージを前記副領域のマルチキャスト領域でまた、複数のユニキャストメッセージを前記副領域のユニキャスト領域で送信するように構成され、前記マルチキャスト領域は前記ユニキャスト領域前に発生することを特徴とする請求項13に記載の基地局。
【請求項20】
前記コントローラーは、複数のマルチキャストメッセージを前記資源割当領域のマルチキャスト領域で、また複数のユニキャストメッセージを前記資源割当領域のユニキャスト領域で送信するように構成され、前記マルチキャスト領域は前記ユニキャスト領域前に発生することを特徴とする請求項13に記載の基地局。
【請求項21】
前記コントローラーは、複数のマルチキャストメッセージを前記副領域のマルチキャスト領域でまた、複数のユニキャストメッセージを前記副領域のユニキャスト領域で送信するように構成され、前記マルチキャスト領域は前記ユニキャスト領域前に発生することを特徴とする請求項13に記載の基地局。
【請求項22】
無線通信ネットワークにおける使用のために前記無線通信ネットワークで1個以上の端末と通信する方法において、
基地局が、複数の副領域に分割された資源割当領域に含まれる1個以上の資源割当メッセージを送信する過程を含み、第1副領域は前記1個以上の資源割当メッセージを含み、前記端末が前記第1副領域をデコーディングできるように構成されることを特徴とする方法。
【請求項23】
前記送信過程は、前記1個以上の資源割当メッセージの第1メッセージを前記端末にだけ送信されるユニキャストメッセージとして送信する過程をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記送信ステップは、前記端末に送信される全ユニキャスト資源割当メッセージを前記資源割当領域の単一副領域で送信する過程をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記送信ステップは、前記端末にだけ送信される複数のユニキャストメッセージを前記副領域で連続的に配列する過程をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記送信ステップは、前記複数のユニキャストメッセージの1個以上に対応する終了指示子ユニキャストメッセージを送信する過程をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記送信過程は、前記1個以上の資源割当メッセージの第2メッセージを複数の端末に送信されるマルチキャストメッセージとして送信する過程をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記送信過程は、
複数のマルチキャストメッセージを前記副領域のマルチキャスト領域で送信する過程と、
複数のユニャストメッセージを前記副領域のユニキャスト領域で送信する過程をさらに含み、前記マルチキャスト領域は前記ユニキャスト領域前に発生することを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記送信過程は、
複数のマルチキャストメッセージを資源割当領域のマルチキャスト領域で送信する過程と、
複数のユニキャストメッセージを前記資源割当領域のユニキャスト領域で送信する過程をさらに含み、前記マルチキャスト領域は前記ユニキャスト領域前に発生することを特徴とする請求項22に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−531083(P2012−531083A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515990(P2012−515990)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【国際出願番号】PCT/KR2010/003948
【国際公開番号】WO2010/147426
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】