説明

真っ直ぐなリードフレーム放熱部を備えた発光ダイオードパッケージ

【課題】発熱の多い部品を有する回路基板のためのパッケージを提供すること。
【解決手段】
パッケージングされた回路、及び集積回路をパッケージングするための方法を開示する。パッケージングされた回路は、リードフレーム、集積回路チップ、及び封止材層を有する。リードフレームは、第1のセクション、及び第2のセクションを有し、第1のセクションは、側方部分、チップ実装エリア、及び第1の突出部を含む。集積回路チップは、チップ実装エリアに取り付けられ、チップ実装エリアに熱的に接触する。封止材層は、上面、底面、第1の側面、及び第2の側面を有する。第1の突出部は、チップ実装エリアから底面まで第1の熱経路を形成するように曲げられる。この熱経路は、第1の側面、及び第2の側面を通ることなく、チップ実装エリアから底面へまで熱を伝達し、前記側方部分や前記第2のセクションを通る熱経路に比べて低い熱抵抗を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真っ直ぐなリードフレーム放熱部を備えた発光ダイオードパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
安価な集積回路は、プリント回路基板の穴に挿入されるピンを利用する代わりに、表面実装技術によってプリント回路基板上に取り付けるように構成された、パッケージの形をしたプラスチックリードフレームを利用するもの多い。この種の集積回路は一般に、リードフレーム上に取り付けられたダイを有する。ダイとリードフレームの一部は、エポキシ樹脂の中に封入される。封止材の外まで延びるリードフレームの部分により、電気的接続が可能になる。それらの部分を曲げることによって、表面実装技術によってパッケージをプリント回路基板上に取り付けることが可能になる。
【0003】
この種のパッケージ構成は、あまり熱を発しない集積回路には、非常に適している。しかしながら、多量の放熱が必要とされる用途では、このパッケージ構成は問題がある。パッケージは、小さな集積回路ダイから発生した熱を何らかの広い放熱面に移動させることが出来なければならず、また、放熱面は更に、その熱を放熱面の周りにある空気に移動させることが出来なければならない。2種類の放熱構成が存在する。第1の方式として、個々のパッケージに結合された個別の放熱構造に熱を移動させるものがある。この構造は、表面積を拡大するためのフィンを有し、周囲の空気に熱を移動させるだけの十分な表面積を有する。こうしたパッケージは、多量の熱を放散させることが可能であるが、個々の放熱器のコストは法外に高くなる。
【0004】
第2の方式は、プリント回路基板のコアを利用して、プリント回路基板上に取り付けられた種々の集積回路から熱を取り除くものである。プリント回路基板のコアは、集積回路のダイの面積よりも遥かに広い面積を有する。プリント回路基板や、プリント回路基板を収容するケースは更に、ある種の動的熱移動構成を有する場合がある。この放熱方式では、各集積回路ダイからプリント回路基板へ熱を移動させなければならない。熱除去のために、パッケージから延びる幾つかのリードがしばしば使用される。例えば、パッケージにおいてグラウンドに接続されたリードは、プリント回路基板のコアへの熱経路として利用することができ、プリント回路基板は通常、更にグラウンドに接続される。不都合なことに、こうしたリードは、比較的小さな断面積しか持たず、その長さも比較的長いことが多い。したがって、移動可能な熱の量は限られてる。また、リードフレームエリアの熱容量も限られているため、集積回路をオン/オフしたときに、パッケージに大きな熱揺らぎが発生することが多い。
【0005】
パッケージ内においてダイがヒートシンクに取り付けられ、ヒートシンクがプリント回路基板に直接接続されるパッケージも知られている。ヒートシンクがパッケージの底面を形成する場合、熱はプリント回路基板に直接伝達される。不都合なことに、こうした構成はパッケージ故障を引き起こすことが多い。なぜなら、ヒートシンクが全ての面においてパッケージ材料によって封止されていないため、パッケージングされた集積回路の動作中に、繰り返される加熱サイクルによって、ヒートシンクがパッケージ材料から分離する可能性があるからである。
【0006】
他の構成として、封止を可能にするために、ヒートシンクがパッケージの底から分離された構成も提案されている。こうした構成では、ヒートシンクは、はんだを充填したバイアによってパッケージの底面に直接接続される。こうしたパッケージは、単純なリードフレームパッケージに比べて遥かに高価であり、したがって、LEDのような低コストの集積回路にはあまり適さない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、パッケージングされた回路、及び、集積回路をパッケージングする方法を含む。パッケージングされた回路は、リードフレーム、集積回路チップ、及び封止層を有する。リードフレームは、第1セクション、及び第2セクションを有し、第1のセクションは、側方部分、チップ実装エリア、及び第1の突出部を含む。集積回路チップは、チップ実装エリアに取り付けられ、チップ実装エリアに熱的に接触する。封止層は、上面、底面、第1の側面、及び第2の側面を有する。第1の突出部は、チップ実装エリアから底面への第1の熱経路を形成するように曲げられる。この熱経路は、第1の側面、及び第2の側面を通ることなく、チップ実装エリアから底面へと熱を結合する。第1の側方部分は、チップ実装エリアから第1の側面を通って延び、第2のセクションの一部は、第2の側面を通って延びる。第1の熱経路の熱抵抗は、側方部分や第2のセクションを通る熱経路の熱抵抗よりも小さい。本発明の一態様として、パッケージは第2の突出部を有する場合がある。この第2の突出部は、チップ実装エリアに接続されるとともに、チップ実装エリアから底面まで第2の熱経路を形成するように下向きに曲げられる。本発明の更に別の態様として、側面を通って延びる第2のセクションの部分は、底面と同一平面を成す接点を形成するように曲げられる場合がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明によって得られる利点は、従来のLEDパッケージを示す図1、及び図2を参照すると、より簡単に理解することができる。図1は、LEDパッケージ200の平面図であり、図2は、図1のLEDパッケージ200をライン2−2に沿って切断して見たときの断面図である。パッケージは、符号12、13でそれぞれ示す第1のセクション、及び第2のセクションを有するリードフレームの上に形成されている。リードフレームはプラスチック材料14の中に封入され、プラスチック材料14はカップ16を形成するように成形されている。カップ16の内側面は、任意選択で、反射材料によって光学的にめっきされ、LED19の端部から出力された光を順方向に反射するように構成される場合がある。エポキシ封止材の外へ延びるリードフレームの部分は、成形プロセスの後、封止材の周囲に沿って曲げられる。LED19は、リードフレーム部分12に取り付けられ、ワイヤボンディング15によってリードフレーム部分13に接続される。LED19を取り付けた後、カップ16は通常、第2のエポキシ混合物で充填される。
【0009】
パッケージLEDは、プリント回路基板上のパッドに対応するはんだエリア17及び18によってプリント回路基板上に取り付けられる。LED19で発生した熱は実質的に全て、リードフレーム部分12を介してプリント回路基板に移動させることができる。リードフレームの材料は薄いため、リードフレームの断面積は比較的小さい。したがって、LED19からはんだ領域17までの長い経路の熱抵抗は非常に大きくなる可能性があり、LED19の温度を上昇させ、その温度は許容できない値になる可能性がある。
【0010】
本発明によれば、表面実装封止リードフレーム設計のコスト面での利点を維持しつつ、この長い熱経路の使用を避けることができる。次に、図3A、及び図3Bを参照する。これらの図面は、本発明の一実施形態において使用されるリードフレーム20の一部を示している。図3Aはリードフレーム20の平面図であり、図3Bはリードフレーム20の側面図である。図3Aに示すリードフレームの部分は、一個のパッケージLEDの作成に使用される。ただし、実際のパッケージでは、リードフレームは、何らかの構造物によって結合された多数の要素を含み、その構造物は、多数のデバイスを切り離すときに除去される。リードフレーム20は、符号21及び22でそれぞれ示す2つのセクションを有する。セクション21は、セクション22の横に沿って延びる突出部23を有する。
【0011】
次に、図4A、及び図4Bを参照する。これらの図面は、リードフレーム20を含むパッケージLED30を示している。図4AはLED30の平面図であり、図4BはLED30の側面図である。実際には、図3Aに示す突出部23は下向きに曲げられ、ダイ35の裏面からパッケージLED30の底面まで真っ直ぐに延びる接点を形成する。セクション22も同様に曲げられ、パッケージの外側エッジを下向きに延びる第2の接点を形成する。曲げられたリードフレームは、カップ34を含むプラスチック層33の中に封入される。発光ダイ35はセクション21に接合され、突出部23を介して接続された一方の電気的接点を形成する。他方の接点は、ダイ35上の端子をセクション22に接続するワイヤボンディングによって形成される。
【0012】
ダイ35から発生した熱は、突出部23を通じてパッケージの底面へと移動される。パッケージLEDをプリント回路基板上に取り付けた場合、その熱は、プリント回路基板から突起部23へのはんだ接続を通じてプリント回路基板へと移動される。なお、ダイ35からプリント回路基板までの熱経路の長さは、リードフレームとパッケージ底部との間のエポキシ封止材の厚みTによって決まる。この距離は、図1、及び図2に示したセクション12を介したダイからパッケージ底部までの経路よりも遥かに短く、したがって、本発明における熱抵抗は、上述の従来のパッケージデバイスにおける熱抵抗に比べて大幅に小さい。
【0013】
上で述べた本発明の実施形態によれば、単一のLEDを備えたパッケージ光源が得られる。ただし、本発明を使用すれば、単一のカップ内に複数のLEDを備えたパッケージ光源を得ることもできる。次に、図5〜図7を参照する。これらの図面は、本発明の他の実施形態による光源40の一実施形態を示している。図5は光源40の平面図である。図6は、図5の光源40をライン6−6に沿って切断して見たときの断面図である。図7は、図5の光源40をライン7−7に沿って切断して見たときの断面図である。図5を参照すると、各LEDは、LED直下のポイントへの熱的、及び電気的経路を形成するために下向きに曲げられた突出部を有するリードフレームの部分に取り付けられている。例えば、LED41は、下向きに曲げられた突出部44を有するセクション45に取り付けられる。同様に、LED42は、下向きに曲げられた突出部46を有するセクション45に取り付けられる。リードフレームは更に、各LEDに対する第2の接点を形成するセクションも有する。これらのセクションは、符号47、及び48で示されている。各セクションは、パッケージの底面に接点を形成するように下向きに曲げられた突出部を有する。セクション47、及び48に対応する突出部は、符号52、及び51でそれぞれ示されている。
【0014】
リードフレームの突出部を曲げた後、リードフレームは、成形されたカップ50を含むプラスチック層49の中に封入される。次に、LEDは、カップ内の適当な位置に取り付けられ、各LEDに対する第2の接続部(接点)を形成するためにワイヤボンディングされる。
【0015】
本発明の上記の実施形態では、突出部を曲げることにより、パッケージ部の底面と同一の平面にパッドを形成している。ただし、突出部を曲げた後、リードフレームの封入に使用されるモールド(型)を変えることによって、他のパッド構成にすることも可能である。次に、図8A、及び図8Bを参照する。これらの図面は、更に別の2つのパッド構成を示している。図8Aに示すように、封止材層85は、パッド86、及び87が封止材層85の表面の下に延びるように成形してもよい。この場合、プラスチックは、突出部を一回だけ曲げた後に成形される。成形処理の後、突出部の一部は、成形部分の底部から突出する。そして、この部分を曲げることにより、パッドが形成される。
【0016】
上記の実施形態は、プリント回路基板に接続されるパッドを形成するために、突出部を2回曲げなければならない。ただし、突出部を一回しか曲げる必要がない実施形態も構成可能である。そのような実施形態の1つを図8Bに示す。この場合、突出部の端部は、はんだボール、又は他の構成を使用してプリント回路基板に接合される。
【0017】
上記の実施形態は、リードフレームを一箇所だけ曲げることにより、パッケージ部の底部まで真っ直ぐな熱経路を形成している。したがって、熱は、リードフレーム上に取り付けられたチップから、パッケージ部が取り付けられたプリント回路基板へと移動される。所与のチップ温度のときにチップからプリント回路基板へと移動させることが可能な熱の量は、リードフレーム部の断面積、並びにチップとその下のプリント回路基板との間の距離によって決まる。上記の実施形態は、この距離を最小限に抑えることを意図している。しかしながら、大電力を必要とする用途では、チップからプリント回路基板までの熱経路の熱抵抗を更に低減しなければならない場合もある。
【0018】
次に、図9A、及び図9Bを参照する。これらの図面は、本発明によるリードフレームの他の実施形態を示している。図9Aは、曲げる前のリードフレーム90の一部を示す平面図である。図を単純化するために、最終的なパッケージ部に実際に組み込まれるリードフレームの部分だけを示している。リードフレーム90は、第1のセクション91、及び第2のセクション92を有する。第1のセクション91は、チップ実装エリア98、並びに2つの側方突出部96、及び97を有する。第1のセクション91は、チップ実装エリア98に取り付けられたチップ底面への電気的接続を形成するための2つの突出部94を更に有する。同様に、セクション92も、チップ実装エリア98に取り付けられたチップの他の端子への電気的接続を形成するための2つの別の突出部93を有する。チップ実装エリア98に取り付けられたチップは、第2のセクション92の領域95にワイヤボンディングされる。この接続は、上で説明したものと同様の仕方でワイヤボンディングによって形成される。
【0019】
次に、図9Bを参照する。この図は、種々の突出部を曲げる前のリードフレームを示す斜視図である。突出部96、及び97は、上で説明したものと同様の仕方で下向きに曲げられ、チップ実装エリア98からパッケージ部を取り付けるプリント回路基板まで、真っ直ぐな熱経路を形成する。図9Bに示す実施形態では、突出部96、及び97は、屈曲部を一箇所しか持たないため、パッケージ部の下に延びる取り付けパッドとしては機能しない。これに対し、突出部93、及び94は、2回曲げられるため、プリント回路基板に対する取り付け面の接触面積を拡大することができる。ただし、当然ながら、突出部96、及び97を2回曲げて、パッケージ部の下に延びる同様のパッド構成を実現することも可能である。なお、屈曲部の幾つかは、リードフレームが上で説明したものと同様の仕方でプラスチックの中に封入された後で作成してもよい。
【0020】
図9A、及び図9Bに示した構成によれば、熱容量の増大と、熱抵抗の低減との両方が可能になる。真っ直ぐな熱経路を形成するように曲げられた2つの突出部によって、熱経路の有効断面積を拡大することができる。また、チップを取り付けるリードフレーム部分の熱容量が、上で説明した実施形態に比べて実質的に増加するため、リードフレーム90は、良好な熱的緩衝能力(一時的に熱を蓄える能力)を有する。
【0021】
次に、図9Aを再度参照すると、真っ直ぐな熱経路を形成するように折り曲げられる突出部の長さは、突出部の折り曲げ方によって決まる。図9Bに示す構成の場合、この長さLは、チップを取り付けるリードフレームの骨格からその取り付け部におけるプリント回路基板までの距離によって決まる。屈曲部の数をもっと増やしたい場合は、長さLを増加させる必要がある。
【0022】
次に、図10A〜図10Cを参照する。これらの図面は、図9Aにおいてライン10−10に沿って切断して見たときの、突出部の他の折り曲げ構成を示す断面図である。図10Aに示す構成では、パッケージ部の下に、図8Aに示すパッド86に似た平坦な接続パッドが形成される。図10Bに示す構成では、接続パッドは、パッケージ部の本体の外側に形成される。図10Cに示す構成では、熱容量を増加させることができ、時間の関数として変化する電力消費の変動によって生じる熱変動を低減することができる。なお、突出部96、及び97は、完成部品において2つの突出部が互いに熱的に接触するように曲げられる。つまり、この構成は、プリント回路基板に接触する底面を有するヒートシンクと同等であり、完成部品はプリント回路基板の上に取り付けられる。
【0023】
次に、上で説明したリードフレームを使用してLEDをパッケージングする方法の詳細について、図11A〜11C、図12A〜12C、及び図13A〜図13Cを参照して説明する。これらの図面は、パッケージングプロセスの種々の段階におけるLEDのパッケージを示している。図面、及び下記の説明を単純化するために、図面には、単一部品の中に組み込まれるリードフレームの部分だけしか示していない。ただし、このリードフレームは他のリードフレームと合わせて、一緒に処理される一枚のシートを形成するものと考えられる。
【0024】
次に、図11A〜図13Aを参照する。図11Aは、曲げる前のリードフレーム100を示す平面図である。図12Aは、図11Aをライン12A−12Aに沿って切断して見たときの断面図である。図13Aは、図11Aをライン13A−13Aに沿って切断して見たときの断面図である。リードフレーム100は、符号101、及び102で示す2つのセクションを有する。セクション101は、符号104、及び105でそれぞれ示す突出部を有し、それらは、完成部品では下向きに曲げられることになる。セクション101は更に、側方部121、及びチップ実装エリア122を有する。上記のように、これらの突出部の長さは、屈曲部端部の最終的な構成によって決まる。
【0025】
次に、図11B〜図13Bを参照する。図11Bは、突出部104、及び105を曲げた後のリードフレーム100を示す平面図である。図12Bは、図11Bをライン12B−12Bに沿って切断して見たときの断面図である。図13Bは、図11Bをライン13B−13Bに沿って切断して見たときの断面図である。これらの図面に示す例において、突出部は、パッケージの底部と同一平面を成す2つのパッドにより終端された直接的な熱経路を形成するように曲げられる。ただし、上記のように、他の構成を使用してもよい。
【0026】
次に、図11C〜図13Cを参照する。これらの図面は、リードフレームをプラスチックの層110の中に封入した後のパッケージ部を示している。リードフレームは通常、例えば、成形プロセスを使用して、プラスチック材料、例えばPPAの中に封入される。図11Cは、突出部104、及び105を曲げた後のリードフレームを示す平面図である。図12Cは、図11Cをライン12C−12Cに沿って切断して見たときの断面図である。図13Cは、図11Cをライン13C−13Cに沿って切断して見たときの断面図である。エポキシ封止材はカップ112を含み、LED111はセクション101上に取り付けられる。LED111は、ワイヤボンディング113によってセクション102に接続される。これらの図面に示した実施形態では、封止材層の外側に延びるセクション101、及び102の端部は、曲げられていない。ただし、それらの端部は、最終的なパッケージの外側に沿って、又は、何らかの他の構成を成すように曲げてもよい。
【0027】
本発明の種々の例示的実施形態を以下に列挙する。
1.第1のセクション、及び第2のセクションを有し、前記第1のセクションが、第1の側方部分、チップ実装エリア、及び第1の突出部を含む、リードフレームと、
前記チップ実装エリアに取り付けられ、前記チップ実装エリアに熱的に接触する集積回路チップと、
上面、底面、第1の側面、及び第2の側面を有する封止材層と
を含み、前記第1の突出部は、前記チップ実装エリアから前記底面まで第1の熱経路を形成するように曲げられ、前記第1の熱経路は、前記第1の側面、及び前記第2の側面を通ることなく、前記チップ実装エリアから前記底面まで熱を伝達し、前記第1の側方部分は、前記チップ実装エリアから前記第1の側面を通って延び、前記第2のセクションの一部は、前記第2の側面を通って延び、前記第1の熱経路は、前記第1の側方部分、又は前記第2のセクションを通る熱経路よりも小さな熱抵抗を有するように構成される、パッケージ回路。
2.前記チップ実装エリアに接続され、前記チップ実装エリアから前記底面まで第2の熱経路を形成するように曲げられた第2の突出部を更に含み、前記第2の熱経路は、前記第1の側方部分、又は前記第2のセクションを通る熱経路よりも小さな熱抵抗を有する、1に記載のパッケージ回路。
3.前記第1の突出部は、前記底面を通って延び、前記底面と同一平面を成す部分を有する、1に記載のパッケージ回路。
4.前記第2のセクションの前記側面を通って延びる部分は、前記底面と同一平面を成す接点を形成するように曲げられる、1にパッケージ回路。
5.前記接点は前記底面上に位置する、4に記載のパッケージ回路。
6.前記集積回路チップはLEDを含み、前記封止材層は開口部を有し、該開口部を通して、前記チップ実装エリア、及び前記のセクションにアクセス可能である、1に記載のパッケージ回路。
7.前記LEDは、前記チップ実装エリアに接続された第1の接点と、前記第2のセクションに接続された第2の接点とを有し、前記LEDは、前記第1のセクションと前記第2のセクションの間に電位差を加えることによって駆動される、6に記載のパッケージ回路。
8.集積回路をパッケージングする方法であって、
第1のセクション、及び第2のセクションを有し、該第1のセクションが、第1の側方部分、チップ実装エリア、及び第1の突出部を有するように構成されたリードフレームを設けるステップと、
前記第1の突出部を下向きに曲げるステップと、
材料層を成形し、上面、底面、第1の側面、及び第2の側面を有するパッケージを形成するステップと
を含み、前記第1の突出部は、前記チップ実装エリアから前記底面まで第1の熱経路を形成するように曲げられ、前記第1の熱経路は、前記第1の側面、及び前記第2の側面を通ることなく、前記チップ実装エリアを前記底面に接続し、前記第1の側方部分は、前記チップ実装エリアから前記第1の側面を通って延び、前記第2のセクションの一部は、前記第2の側面を通って延び、前記第1の熱経路は、前記側方部分、又は前記第2のセクションを通る熱経路よりも小さな熱抵抗を有するように構成される、方法。
9.前記集積回路を含むチップを前記チップ実装エリアに取り付け、前記チップ上の端子を前記第2のセクションに接続するステップを更に含む、8に記載の方法。
10.前記チップはLEDを含み、前記パッケージは開口部を有するカップを含み、該開口部を通じて、前記チップ実装エリア、及び前記第2のセクションの一部にアクセス可能である、9に記載の方法。
11.前記底面と同一平面を成す接点を形成するように、前記第1の突出部の一部を曲げるステップを更に含む、8に記載の方法。
12.前記底面と同一平面を成す接点を形成するように、前記側面を通る前記第2のセクションの部分を曲げるステップを更に含む、8に記載の方法。
13.前記封止材層はポリマー材料を含む、8に記載の方法。
【0028】
本発明の種々の変形は、上記の説明、及び添付の図面から、当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、特許請求の範囲によってのみ規定される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】LEDパッケージ200を示す平面図である。
【図2】図1においてライン2−2に沿って切断して見たときのLEDパッケージ200を示す断面図である。
【図3A】リードフレーム20の平面図である。
【図3B】リードフレーム20の側面図である。
【図4A】LED30の平面図である。
【図4B】LED30の側面図である。
【図5】本発明の一実施形態による光源を示す平面図である。
【図6】図5においてライン6−6に沿って切断して見たときの光源40を示す断面図である。
【図7】図5においてライン7−7に沿って切断して見たときの光源40を示す断面図である。
【図8A】他のパッド構成を示す図である。
【図8B】更に他のパッド構成を示す図である。
【図9A】曲げる前のリードフレーム90の一部を示す平面図である。
【図9B】種々の突出部を曲げた後のリードフレーム90を示す斜視図である。
【図10A】図9Aにおいてライン10−10に沿って切断して見たときの断面図であり、突出部の他の折り畳み構成を示している。
【図10B】図9Aにおいてライン10−10に沿って切断して見たときの断面図であり、突出部の他の折り畳み構成を示している。
【図10C】図9Aにおいてライン10−10に沿って切断して見たときの断面図であり、突出部の他の折り畳み構成を示している。
【図11A】曲げる前のリードフレーム100を示す平面図である。
【図11B】突出部を曲げた後のリードフレーム100を示す平面図である。
【図11C】突出部を曲げた後のリードフレーム100を示す平面図である。
【図12A】図11Aにおいてライン12A−12Aに沿って切断して見たときの断面図である。
【図12B】図11Bにおいてライン12B−12Bに沿って切断して見たときの断面図である。
【図12C】図11Cにおいてライン12C−12Cに沿って切断して見たときの断面図である。
【図13A】図11Aにおいてライン13A−13Aに沿って切断して見たときの断面図である。
【図13B】図11Bにおいてライン13B−13Bに沿って切断して見たときの断面図である。
【図13C】図11cにおいてライン13C−13Cに沿って切断して見たときの断面図である。
【符号の説明】
【0030】
20、90、100 リードフレーム
30 LEDパッケージ
40 光源
21、43、45、91、101 リードフレームの第1のセクション
22、47、48、92、102 リードフレームの第2のセクション
23、44、46、51、52、93、94 突出部
96、97、104、105 側方突出部
33、49、85、110 封止材層(プラスチック層)
34、50 カップ
35 ダイ
41、42、111 LED
86、87 パッド
98、122 チップ実装エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のセクション(21)、及び第2のセクション(22)を有し、前記第1のセクションが、第1の側方部分(51,52)、チップ実装エリア、及び第1の突出部(23,44,46,96)を含む、リードフレームと、
前記チップ実装エリアに取り付けられ、前記チップ実装エリアに熱的に接触する集積回路チップ(35,41,42)と、
上面、底面、第1の側面、及び第2の側面を有する封止材層(33)と
を含み、前記第1の突出部(23)は、前記チップ実装エリアから前記底面まで第1の熱経路を形成するように曲げられ、前記第1の熱経路は、前記第1の側面、及び前記第2の側面を通ることなく、前記チップ実装エリアから前記底面まで熱を伝達し、前記第1の側方部分(51,52)は、前記チップ実装エリアから前記第1の側面を通って延び、前記第2のセクションの一部は、前記第2の側面を通って延び、前記第1の熱経路は、前記第1の側方部分(51,52)、又は前記第2のセクションを通る熱経路よりも小さな熱抵抗を有するように構成される、パッケージ回路(30,40)。
【請求項2】
前記チップ実装エリアに接続され、前記チップ実装エリアから前記底面まで第2の熱経路を形成するように曲げられた第2の突出部(97)を更に含み、前記第2の熱経路は、前記第1の側方部分(51,52)、又は前記第2のセクションを通る熱経路よりも小さな熱抵抗を有する、請求項1に記載のパッケージ回路(30,40)。
【請求項3】
前記第1の突出部は、前記底面を通って延び、前記底面と同一平面を成す部分(23,44,46,96)を有する、請求項1に記載のパッケージ回路(30,40)。
【請求項4】
前記第2のセクションの前記側面を通って延びる部分は、前記底面と同一平面を成す接点を形成するように曲げられる、請求項1にパッケージ回路(30,40)。
【請求項5】
前記接点は前記底面上に位置する、請求項4に記載のパッケージ回路(30,40)。
【請求項6】
前記集積回路チップ(35,41,42)はLEDを含み、前記封止材層(33)は開口部を有し、該開口部を通して、前記チップ実装エリア、及び前記のセクションにアクセス可能である、請求項1に記載のパッケージ回路(30,40)。
【請求項7】
前記LEDは、前記チップ実装エリアに接続された第1の接点と、前記第2のセクションに接続された第2の接点とを有し、前記LEDは、前記第1のセクション(21)と前記第2のセクション(22)の間に電位差を加えることによって駆動される、請求項6に記載のパッケージ回路(30,40)。
【請求項8】
集積回路をパッケージングする方法であって、
第1のセクション(21)、及び第2のセクション(22)を有し、該第1のセクションが、第1の側方部分(51,52)、チップ実装エリア、及び第1の突出部(23,44,46,96)を有するように構成されたリードフレームを設けるステップと、
前記第1の突出部(23,44,46,96)を下向きに曲げるステップと、
材料層を成形し、上面、底面、第1の側面、及び第2の側面を有するパッケージを形成するステップと
を含み、前記第1の突出部(23,44,46,96)は、前記チップ実装エリアから前記底面まで第1の熱経路を形成するように曲げられ、前記第1の熱経路は、前記第1の側面、及び前記第2の側面を通ることなく、前記チップ実装エリアを前記底面に接続し、前記第1の側方部分(51,52)は、前記チップ実装エリアから前記第1の側面を通って延び、前記第2のセクションの一部は、前記第2の側面を通って延び、前記第1の熱経路は、前記第1の側方部分(51,52)、又は前記第2のセクションを通る熱経路よりも小さな熱抵抗を有するように構成される、方法。
【請求項9】
前記集積回路を含むチップを前記チップ実装エリアに取り付け、前記チップ上の端子を前記第2のセクションに接続するステップを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記チップはLEDを含み、前記パッケージは開口部を有するカップを含み、該開口部を通じて、前記チップ実装エリア、及び前記第2のセクションの一部にアクセス可能である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記底面と同一平面を成す接点を形成するように、前記第1の突出部(23,44,46,96)の一部を曲げるステップを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記底面と同一平面を成す接点を形成するように、前記側面を通る前記第2のセクションの部分を曲げるステップを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記封止材層はポリマー材料を含む、請求項8に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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