説明

研磨液の前処理方法およびその装置、磁気ディスク用基板の研磨方法、並びに磁気ディスク

【課題】研磨液中から、研磨対象の表面に付着しそうな砥粒を予め除去する。
【解決手段】遊離砥粒を含む液体を、所定圧力で互いに対して押し付けられていて相対移動されている2つの処理部材12、14間に供給し、その2つの処理部材12、14に研磨対象の表面に付着しそうな一部の砥粒αを付着残留させる。処理部材12、14間を通過して遊離砥粒の一部である砥粒αが除かれた液体を、研磨液とするべく回収する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊離砥粒を含む研磨液を研磨に用いるのに先立って前処理する研磨液の前処理方法およびその装置、これらによる前処理済み研磨液を用いた磁気ディスク用基板の研磨方法、並びにこの方法で研磨された磁気ディスク用基板を含む磁気ディスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、磁気ディスク用基板などの研磨に用いられる研磨液は、研磨に用いられる前にその中に含まれる異物を除去するため、フィルターなどを用いて処理されていた。他方、特許文献1には磁気ディスク用基板の製造方法が開示されていて、この方法では、研磨スラリータンクから循環供給される研磨スラリーを用いて磁気ディスク用ガラス基板を研磨するに際して、研磨装置と研磨スラリータンクとの間に形成される循環経路内に設けられたマグネットストレーナーで研磨スラリー中の金属異物を除去するようにしている。
【0003】
また、特許文献2には、半導体基板を洗浄するために用いられる、高純度の超純水を得る方法が開示されている。この方法では、超純水を金属シリコンと接触させ、この金属シリコンが有する清浄表面にて、超純水中の金属イオンおよびコロイド状金属成分を吸着して除去するようにしている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−99944号公報
【特許文献2】特開平06−163502号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
遊離砥粒を含む研磨液を用いて磁気ディスク用基板などの研磨対象を研磨すると、研磨後の研磨対象表面上に、遊離砥粒の内の一部の砥粒そのものが付着して残留することがある。このように残留した砥粒の存在は、研磨対象の清浄化の点から好ましくない。また、例えば研磨対象として磁気ディスク用基板を用いた場合には、その表面の平滑度を上げて磁気ディスク自体の表面の平滑度を上げる観点からも、その表面に残留した砥粒の存在は好ましくない。しかしながら、このように一旦付着残留した砥粒を単なる洗浄処理(超音波洗浄を含む。)で除去するのは困難である。それ故、研磨に用いられる前の研磨液中から、磁気ディスク用基板などの研磨対象の表面に付着しそうな一部の砥粒を除去することが望まれる。
【0006】
そこで、本発明は、研磨対象の表面に付着しそうな一部の砥粒を、研磨に先立って予め研磨液から除去することを目的とする。
【0007】
なお、上記特許文献1および上記特許文献2に記載の技術では、研磨液中から予めそのように付着する可能性のある一部の砥粒を除去することも、あるいは一旦付着残留した砥粒を除去することも不可能である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の研磨液の前処理方法は、所定圧力で互いに対して押し付けられて相対移動されている2つの処理部材間に遊離砥粒を含む液体を供給する第1工程と、該第1工程で供給され、前記2つの処理部材間を通過して、前記遊離砥粒の一部が除かれて研磨液となる前記液体を回収する第2工程と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の研磨液の前処理装置は、遊離砥粒を含む液体が間に供給される2つの処理部材と、該2つの処理部材を相対移動させる移動手段と、前記2つの処理部材を所定圧力で互いに対して押し付ける押付手段と、前記移動手段により相対移動され、且つ、前記押付手段により互いに対して押し付けられている前記2つの処理部材間を通過して、前記遊離砥粒の一部が除かれて研磨液となる前記液体を回収する回収手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
上記本発明において、前記2つの処理部材の対向面は、前記2つの処理部材間を通過した前記液体を用いて研磨される研磨対象と同じ材料から形成されていると良い。
【0011】
なお、本発明は、上記研磨液の前処理方法あるいは上記研磨液の前処理装置により前処理された前記液体を用いて磁気ディスク用基板を研磨する磁気ディスク用基板の研磨方法に存する。また、本発明は、この磁気ディスク用基板の研磨方法で研磨された磁気ディスク用基板を含む磁気ディスクに存する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、研磨対象の表面に付着しそうな一部の砥粒を研磨前に研磨液から除去することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。ただし、以下では、磁気ディスク装置に搭載される磁気ディスク用基板の研磨に関連した一実施形態を説明する。
【0014】
図1に、作動状態にある、実施形態の研磨液の前処理装置の概念図を示す。図1では、磁気ディスク用基板の研磨に用いられる研磨液が前処理されている状態を概念的に描いている。なお、本発明で前処理される研磨液は遊離砥粒を含む液体(液状態)であり、本実施形態における研磨液は、磁気ディスク用基板のポリッシュ加工に用いられる、アルミナ粉を含む水である。
【0015】
図1に示した研磨液の前処理装置(以下、「装置」)10は、2つの処理部材間で遊離砥粒を含む液体を前処理して研磨液となす構成を有している。具体的には、装置10は、2つの処理部材としての2枚の処理板12、14と、2枚の処理板12、14間に遊離砥粒を含む液体を供給する供給手段16と、処理板12を回転させる移動手段としての回転手段18と、処理板14を処理板12に対して押し付ける押付手段20と、処理板12、14間を通過して研磨液となる液体を回収する回収手段22とから構成されている。
【0016】
ここで、まず、上記装置10で前処理された研磨液を用いて研磨される、磁気ディスク用基板の一例について説明する。一例としての研磨対象である磁気ディスク用基板は、アルミニウム合金製の基体上に、無電解メッキ処理によりNi−P合金からなる非磁性層が形成された円盤である。そして、この表面は装置10で前処理された研磨液を用いてのポリッシュ加工などにより、例えばその表面粗さが10nm以下の所定の平坦度を有するように研磨される。なお、その後、その磁気ディスク用基板には、Cr膜などからなる非磁性金属下地層、Co合金磁性膜などからなる磁気記録層およびアモルファスカーボン膜などからなる保護層がスパッタ法などで順次成膜される。そしてさらに、その上に液体潤滑剤が塗布されて潤滑層が成膜される。このようにして、前処理済み研磨液を用いて研磨された磁気ディスク用基板を含む長手磁気記録方式の磁気ディスク(磁気記録媒体)が作製される。
【0017】
上記ポリッシュ加工に用いられる研磨液は、相対移動し、且つ、所定圧力で互いに押し付けられている2枚の処理板12、14間で前処理される。2枚の処理板12、14は、上記磁気ディスク用基板と同じ構成になるように、同じ材料から構成されている。すなわち、処理板12、14は、アルミニウム合金製基体上にNi−P合金層が形成された円盤であり、その中心に孔12a、14aを有している。図1では、処理板12、14の対向面12b、14bがNi−P合金層上に形成されるように、処理板12、14は対向配置されている。したがって、この処理板12、14の対向面12b、14bを形成する材料は、前処理された研磨液を用いて研磨される磁気ディスク用基板表面を形成する材料と同じである。なお、2つの処理部材の対向面は研磨対象の表面を形成する材料と同じ材料から形成されるのが好ましく、本実施形態の処理板12、14はアルミニウム合金以外の銅合金やガラス材料からなる基体上にNi−P合金層が形成された円盤で代替され得る。また、処理板12、14の対向面12b、14bは前処理された研磨液を用いて研磨される研磨対象に望まれる平滑度あるいはそれ以上の平滑度を有するのが望ましく、本実施形態の処理板12、14は10nm以下の表面粗さを有している。
【0018】
2枚の処理板12、14間には、遊離砥粒であるアルミナ粉を含む液体が上記供給手段16により供給される(矢印F1)。本実施形態における供給手段16は、開口部24を有していて処理前の研磨液である遊離砥粒を含む液体が蓄えられるタンク26と、タンク26からの液体の供給量(あるいは放出量)を調節するためのバルブ28とを備えている。タンク26は処理板12の上部に設けられ、その開口部24の位置は処理板12の中央の孔12aの位置に一致される。開口部24近傍にバルブ28は設けられている。バルブ28の開度に応じた量の液体が順次開口部24から放出され、その放出された液体は孔12aを介して処理板12、14の対向面12b、14b間に供給される。なお、本実施形態では、処理板12に対して下側に位置されている処理板14の中心の孔14aは、封止体30で埋められている。
【0019】
さらに、供給手段16の上部に設けられた上記回転手段18は、処理板12を所定速度で回転させる。本実施形態では、回転手段18は、処理板12と共に供給手段16をも回転させる。回転手段18によるそれらの回転は処理板12の中心軸周りの回転であり、回転手段18による回転軸と処理板12、14の中心軸とは一致する。このように、処理板12が処理板14上で回転することで、処理板12と処理板14とは相対移動するようになる。すなわち、処理板12、14の対向面12b、14bは互いに平行な状態で相対移動する。なお、回転手段18としては、モータが使用可能である。
【0020】
このように相対移動される処理板12、14は、研磨液の前処理中には上記押付手段20により互いに押し付けられる。押付手段20は処理板14の下方に設けられていて、処理板14を上下に移動させることが可能であり、研磨液の前処理に際しては所定圧力で処理板14を処理板12に押し付ける(矢印P)。ただし、それらが互いに対して押し付けられた状態でも、処理板12、14間を遊離砥粒を含む液体(一部の砥粒を除く。)が通過することは可能である。なお、この所定圧力は、本実施形態では実際の磁気ディスク用基板の研磨圧あるいはそれよりも小さな圧力にされるが、これがその研磨圧よりも高い圧力であることを本発明は排除しない。ただし、加えられるこの所定圧力下で、処理板12、14が遊離砥粒により削られないのが好ましい。
【0021】
上記回転手段18により相対移動され、且つ、上記押付手段20により所定圧力で互いに押し付けられている処理板12、14間に供給手段16から供給された遊離砥粒を含む液体は、処理板12の回転に伴ってその内周側から外周側へその対向面12b、14bに接触しながら移動する。この過程で、その液体中の遊離砥粒は処理板12、14に接し、遊離砥粒の一部は後述するようにして処理板12、14の対向面12b、14b上に固着し得る。このようにして一部の砥粒が除かれた液体は、処理板12、14の周縁部からあふれ出るようになる(矢印F2、F3)。このようにあふれ出る液体は、上記回収手段22により受けられる。回収手段22は、処理板12、14の周囲を囲むように処理板14の面14bよりも下方に設けられた受け皿22aから構成されている。ただし、受け皿22aで受けることが出来る液体の量は、上記タンク26に貯められる液体の量以上であるのが望ましい。なお、受け皿22aには、受け皿22aが受けた液体を外部の容器(不図示)に移すのに便利な、口部、例えば蛇口が設けられても良い。
【0022】
次に、上記構成の装置10を用いての、研磨液の前処理について図1および図2に基づいてより詳しく説明する。相対移動されていて、且つ、互いに押し付け合わされている処理板12、14間に遊離砥粒を含む液体が供給されると、その液体は、それら処理板12、14の相対移動に伴って、それらの対向面12b、14bに接触しながらそれらの内周側から外周側へ通過する。この過程で、場合によっては、その遊離砥粒の一部が、処理面である処理板12、14の対向面12b、14b上に取り残されて、その液体中から除去される。
【0023】
前処理前の液体中に含まれる遊離砥粒は、大きく分けると、砥粒αおよび砥粒βからなる。図1に示したように、装置10による前処理により、砥粒αは処理板12、14上に取り残されて液体中から除去される。それ故、受け皿22aに受けられて回収される液体に含まれる砥粒、すなわち前処理された研磨液中の砥粒は砥粒βになる。つまり、ここでの砥粒αは、装置10による前処理により除かれるのが望まれる砥粒であり、研磨対象である磁気ディスク用基板に付着する可能性のある砥粒である。
【0024】
図2に、処理板12、14間を液体が流れているところを、その一部分を拡大して概念的に示す。図2では、処理板12、14間において、砥粒α、βの内、より大きな平面を有する砥粒αが対向面12b、14b上に付着して残留することが描かれている。処理板12、14への砥粒の付着機構は明らかではないが、処理板12、14などに付着した砥粒は通常の洗浄処理では除去できない程度にまで処理板12、14と一体化していることに鑑みると、次のようにして砥粒αの付着が生じるのではないかと考えられる。
【0025】
まず、液体中に含まれる遊離砥粒は処理板12、14間を流れるように移動するが、その過程で処理板12、14上に触れる。処理板12、14が相対移動され、所定圧力が処理板12、14間に及ぼされているので、その遊離砥粒の一部の砥粒と処理板12、14との間の液体は破断するときがある。そのようなとき、その一部の砥粒の形状や処理板12、14の対向面12b、14bの表面形状などによるが、そのような一部の砥粒の表面と処理板12、14の表面とが削れ合ってそれらの酸化膜等が除去される。これによりそれらの融合が引き起こされ、一部の砥粒が処理板12、14に固着すると思われる。また、そのような一部の砥粒の平らな面と処理板12、14の表面との吸着作用により、そのような固着が助長され得ると思われる。このようにして、液体に含まれる遊離砥粒中の一部の砥粒が処理板12、14の対向面12b、14bに付着残留すると考えられる。
【0026】
以上、上記した実施形態によれば、研磨液となる遊離砥粒を含む液体から、研磨対象である磁気ディスク用基板表面に付着しそうな砥粒が予め除去される。したがって、それを用いて研磨対象である磁気ディスク用基板を研磨しても、磁気ディスク用基板表面に砥粒が付着残留することは大幅に低減される。
【0027】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されない。上記の如くして前処理される研磨液は、磁気ディスク用基板の研磨に用いられるものに限定されず、その他の物体を研磨するために用いられるものであっても良い。また、研磨対象が磁気ディスク用基板である場合には、それは上記の如く長手磁気記録方式の磁気ディスク用基板であることに限定されず、例えば垂直磁気記録方式の磁気ディスク用基板であっても良い。さらに、上記実施形態では、前処理された研磨液はポリッシュ加工に用いられるものであったが、それはテクスチャ加工、ラッピング加工、バフ研磨などに用いられる研磨液であっても良い。それ故、研磨液、すなわち遊離砥粒を含む液体は、アルミナ、ダイヤモンド粉末等の遊離砥粒が水、エタノール等のアルコール溶液等の種々の溶媒に分散されたものであり得る。なお、前処理された研磨液を用いて研磨される研磨対象は、金属製であると良い。
【0028】
また、上記実施形態では、2つの処理部材として処理板12、14を用いたが、例えば、2つの処理部材は上記の如く一部の砥粒を除去可能な対向面を形成するそれ以外の処理部材であっても良い。処理部材は2つ以上、3つ、4つ、5つなど複数設けられても良い。いずれにしても、それらにより所定の平滑度を有する平らな一対の対向面が少なくとも一つ提供される。処理部材は、円柱型部材、角部材等から構成されても良い。また、上記実施形態では処理板12、14は実質的に同一であったが、2つの処理部材は同一である必要はない。
【0029】
また、上記装置10では、処理板12、14の内、一方の処理板12のみを回転させることにしたが、両方を回転させることにしても良い。処理板12、14を相対移動させるため、処理板12、14の両方を回転させる場合には、それらを互いに逆方向に回転させるようにしても良いし、あるいは処理板12と処理板14とを同じ方向に回転させるがそれらの回転速度を異ならせても良い。なお、処理板14を回転させる場合には、処理板12に対する回転手段18の如き回転手段が処理板14に対しても設けられる。
【0030】
また、上記実施形態では、2つの処理部材として構成された処理板12、14の一方を回転手段18を用いて回転させて円運動に基づく相対移動を2つの処理部材に生じさせることにしたが、2つの処理部材に形成される対向面が相対移動されれば、相対移動の動きは上記の如き円運動に限定されない。対向面の相対移動は、ランダムなものであっても良いし、規則的なものであっても良い。また、上記実施形態では、処理板14を処理板12に押し付けるようにしたが、処理板12、14の両方が、互いに対して押し付け合う方向にそれぞれ押し圧されても良い。この場合、処理板12を処理板14に向けて押すため、上記押付手段20の如き押付手段が処理板12に対しても設けられる。
【0031】
また、上述の研磨液の前処理は、一の研磨液に対して、1回のみ行われても良いし、複数回行われても良い。また、既に研磨に用いられた研磨液を再利用に供するため、上記研磨液の前処理が適用されても良い。なお、処理板12、14といった処理部材は消耗品であり、ある程度の使用により研磨液の十分な前処理はそれによっては出来なくなる。それ故、処理部材は所定回数使用されたら、新たなものに交換されるのが良い。
【0032】
なお、上記実施形態では、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】作動状態にある、実施形態に係る研磨液の前処理装置の概念図である。
【図2】処理板間を遊離砥粒を含む液体が流れているところを示す、図1の一部分を拡大した概念図である。
【符号の説明】
【0034】
10 研磨液の前処理装置(装置)
12、14 処理板
16 供給手段
18 回転手段(移動手段)
20 押付手段
22 回収手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定圧力で互いに対して押し付けられて相対移動されている2つの処理部材間に遊離砥粒を含む液体を供給する第1工程と、
該第1工程で供給され、前記2つの処理部材間を通過して、前記遊離砥粒の一部が除かれて研磨液となる前記液体を回収する第2工程と、
を備えることを特徴とする研磨液の前処理方法。
【請求項2】
前記2つの処理部材の対向面は、前記2つの処理部材間を通過した前記液体を用いて研磨される研磨対象と同じ材料から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨液の前処理方法。
【請求項3】
遊離砥粒を含む液体が間に供給される2つの処理部材と、
該2つの処理部材を相対移動させる移動手段と、
前記2つの処理部材を所定圧力で互いに対して押し付ける押付手段と、
前記移動手段により相対移動され、且つ、前記押付手段により互いに対して押し付けられている前記2つの処理部材間を通過して、前記遊離砥粒の一部が除かれて研磨液となる前記液体を回収する回収手段と、
を備えることを特徴とする研磨液の前処理装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の研磨液の前処理方法あるいは請求項3に記載の研磨液の前処理装置により前処理された前記液体を用いて磁気ディスク用基板を研磨することを特徴とする磁気ディスク用基板の研磨方法。
【請求項5】
請求項4に記載の磁気ディスク用基板の研磨方法により研磨された磁気ディスク用基板を含むことを特徴とする磁気ディスク。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−156379(P2008−156379A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343132(P2006−343132)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(503361248)富士電機デバイステクノロジー株式会社 (1,023)
【Fターム(参考)】