説明

磁歪材料の製造方法

【課題】 成形圧力を大きくしなくても密度の高い焼結体を得ることができ、得られる焼結体において磁歪特性の低下を抑えることが可能な磁歪材料の製造方法を提供する。
【解決手段】 RT(ただし、Rは1種類以上の希土類元素であり、Tは1種類以上の遷移金属元素である。また、1<y<2.1である。)で表される原料合金粉を成形して焼成する磁歪材料の製造方法である。水素を含む雰囲気中で焼成を行った後、真空下で焼成を行い脱水素する。水素を含む雰囲気における水素濃度は、35容積%以上である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば粉末冶金法による磁歪材料の製造方法に関するものであり、特に、密度の向上と磁歪特性の向上を両立し得る磁歪材料の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、Tb−Dy−Fe系金属間化合物等からなる磁歪材料(いわゆる超磁歪材料)は、従来のフェライト系磁歪材料等に比べて高い磁歪特性を有することから、近年、その需要は益々拡大する傾向にある。具体的な用途としては、リニアアクチュエータ、振動子、圧力トルクセンサ、振動センサ、ジャイロセンサ等である。リニアアクチュエータや振動子等に用いた場合、磁歪素子は、付与する磁界の変化に伴い寸法が変化し、駆動力を発生する。圧力トルクセンサ、振動センサ、ジャイロセンサ等に用いた場合、磁歪素子は、外部から加わる力の変化に伴い透磁率が変化し、これをセンシングすることで圧力、トルク、振動等が検出される。
【0003】
このような磁歪材料の製造法としては、単結晶育成法が有効であることが従来から知られているが、単結晶育成法は極めて生産性が低く、形状の自由度も大幅に制限されるという欠点がある。そこで、単結晶育成法の欠点を改善し、低コストな製造を可能とするために、粉末冶金法による磁歪材料の製造が検討されている。粉末冶金法においては、基本的には、原料合金粉末を秤量及び混合し、所定の形状に加圧成形し、得られた成形体について焼結を行い、必要に応じて後加工処理を施すことにより磁歪材料が焼結体として製造される。
【0004】
ところで、粉末冶金法により多結晶構造を有する磁歪材料を製造する場合、結晶粒間に気孔が残り、焼結体の高密度化の妨げになることが知られており、その対策が求められている。磁歪材料において、密度が低いと磁歪値を大きくすることが難しい。また、気孔が残存すると、焼結体内部から酸化が進み、それに伴い磁歪特性が低下するという問題も生ずる。
【0005】
このような状況から、本願出願人は、特許文献1において、焼結時に水素を導入することで焼結密度を改善することを提案している。特許文献1記載の発明は、式(1)RT(ここで、Rは1種類以上の希土類金属、Tは1種類以上の遷移金属であり、yは1<y<4を表す。)で示す合金粉を、水素ガス及び不活性ガスの混合雰囲気で焼結するというものであり、粉末冶金法により得られる焼結体の密度を大きくすることができ、磁歪特性等の焼結体特性の劣化を少なくすることができるという効果を奏する。
【特許文献1】特開2003−3203号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、粉末冶金法において、特許文献1に記載されるように水素雰囲気中で焼結を行う場合、高い密度を有する焼結体は得られるものの、得られる焼結体の密度は成形圧力に依存しており、高温大気中においても焼結体特性が劣化しない密度(理論密度に対して95%以上)を実現するためには、8t/cm以上の成形条件が必要になるという問題がある。前記のような高圧で成形を行う場合、金型の寿命が短くなり、且つ大型の成形機も必要になる等、製造コストを上昇する要因になる。
【0007】
また、特許文献1にも記載されるように、焼結対の密度を向上するには、雰囲気水素の濃度を上げることが効果的であることが知られているが、他方、雰囲気水素の濃度を上げすぎると、磁気特性(磁歪特性)の低下を引き起こすことが問題になる。
【0008】
本発明は、前述の従来の実情に鑑みて提案されたものであり、成形圧力をあまり大きくしなくても密度の高い焼結体を得ることができ、しかも、得られる焼結体において磁歪特性の低下を抑えることが可能な磁歪材料の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の目的を達成するために、本発明の磁歪材料の製造方法は、RT(ただし、Rは1種類以上の希土類元素であり、Tは1種類以上の遷移金属元素である。また、1<y<2.1である。)で表される原料合金粉を成形して焼成する磁歪材料の製造方法であって、水素を含む雰囲気中で焼成を行った後、真空下で焼成を行い脱水素することを特徴とする。
【0010】
粉末冶金法による磁歪材料の製造方法において、RTyで表される原料合金粉を成形し、焼成(焼結)する場合、水素を含む雰囲気中で焼成を行うようにすることで、得られる焼結密度が向上する。ただし、前記水素を含む雰囲気において、水素濃度を高くすると、その影響で磁歪特性が低下する。そこで、本発明においては、前記水素を含む雰囲気中での焼成の後、真空下で焼成を行い、焼結体(磁歪材料)の脱水素を行うようにする。これにより、水素濃度を高くしたことによる磁歪特性の低下が解消される。また、前記真空下で脱水素を行うので、水素を含む雰囲気中での焼成に際して、水素濃度を高く設定することができ、低圧で成形を行った場合にも、十分な密度が確保される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、成形圧力をあまり大きくしなくても密度の高い焼結体を得ることができ、しかも、得られる焼結体において磁歪特性の低下を抑えることが可能である。したがって、製造コストを抑えながら磁歪特性等の焼結体特性に優れた磁歪材料を製造することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を適用した磁歪材料の製造方法について、詳細に説明する。
【0013】
先ず、粉末冶金法により製造される磁歪材料について説明する。粉末冶金法においては、磁歪材料は、例えば一般式RT(ここで、Rは1種類以上の希土類元素、Tは1種類以上の遷移金属元素であり、yは1<y<2.1である。)で示される組成の合金粉末を焼結することによって焼結体として得られる。
【0014】
前記一般式において、Rは、Yを含むランタノイド系列、アクチノイド系列の希土類元素から選択される1種以上を表している。これらの中で、Rとしては、特にNd、Pr、Sm、Tb、Dy、Ho等の希土類元素が好ましく、Tb、Dyがより一層好ましく、これらを混合して用いることができる。一方、Tは、1種以上の遷移金属元素を表している。これらの中で、Tとしては、特に、Fe、Co、Ni、Mn、Cr、Mo等の遷移金属が好ましく、これらを混合して用いることができる。
【0015】
RTで表される合金のうち、y=2であるRTラーベス型金属間化合物は、キュリー温度が高く、磁歪値が大きいため、磁歪素子に適する。ここで、yが1以下では、焼結後の熱処理でRT相が析出して磁歪値が低下する。また、yが2.1以上では、RT相又はRT相が多くなり、磁歪値が低下する。したがって、RT相を多くするために、yは1<y<2.1の範囲が好ましい。
【0016】
Rは、2種以上の希土類元素を混合してもよく、特に、前記の通り、TbとDyを混合して用いることが好ましい。具体的には、TbDy(1−a)で表される合金で、aは0.27<a≦0.50の範囲にあることが一層好ましい。これにより、(TbDy(1−a))Tなる合金で、飽和磁歪定数が大きく、大きな磁歪値が得られる。ここで、aが0.27以下では室温以下では十分な磁歪値を示さず、逆に0.50を越えると室温付近では十分な磁歪値を示さない。
【0017】
Tは、特にFeが好ましく、FeはTb、Dyと(Tb、Dy)Fe金属間化合物を形成して、大きな磁歪値を有し磁歪特性の高い焼結体が得られる。このときに、Feの一部をCo、Niで置換してもよいが、Coは磁気異方性を大きくするものの、透磁率を低くし、また、Niはキュリー温度を下げ、結果として常温・高磁場での磁歪値を低下させる。したがって、Feは70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。
【0018】
前述の磁歪材料は、粉末冶金法により製造される。以下、粉末冶金法による磁歪材料(焼結体)の製造方法について説明する。
【0019】
磁歪材料の粉末冶金法による製造においては、例えば、3種類の原料A,B,Cをそれぞれ前処理した後、秤量、混合及び粉砕処理、成形、焼成(焼結)等の工程を経て最終的な製品とされる。
【0020】
ここで、原料の一部である原料Aは、所定組成で構成されたTb−Dy−Fe系合金を所定条件で熱処理(アニール)を行った後、粉砕処理をする。原料BとしてDyFeなる組成を有する合金を水素吸蔵処理後、粉砕処理をする。原料Cとして、Feを水素ガス雰囲気中で酸素を除去する還元処理を行う。
【0021】
これら合金粉末の一部は、水素吸蔵処理されることが好ましい。合金粉末に水素を吸蔵させることにより、歪みが生じ、その内部応力によって割れが生ずる。このために、混合された合金粉末は、成形体を形成する時に圧力を受け、内部で粉砕されて細かくなり、焼結したときに緻密な高密度焼結体を得ることができる。さらに、Tb、Dy等の希土類元素は酸化されやすいために、わずかな酸素があっても表面に融点の高い酸化膜を形成して焼結の進行を抑制するが、水素を吸蔵することで、酸化され難くなるという利点もある。
【0022】
次に、前述の原料A、原料B及び原料Cを所定量秤量して粉砕・混合処理し、これを磁場中で成形して成形体を作製する。このとき、例えば昇華性有機化合物等を成形助剤として用い、効率的な成形を可能とするようにしてもよい。成形は、所定形状のキャビティを有する金型内に原料合金粉(前記原料A、原料B及び原料Cを混合したもの)を充填し、加圧することにより行うが、この時、成形圧は比較的低圧とすることができる。前記従来技術においては、理論密度に対して95%以上を実現するためには、8t/cm以上の成形条件が必要であったが、本発明では、後述の焼成時の工夫により、それよりも低い成形圧としても高密度化することが可能である。具体的には、3t/cm以上の成形条件とすればよい。
【0023】
前記により成形された成形体を焼結炉内に入れ、所定の条件で熱処理し、焼成(焼結)を行うことにより、焼結体(磁歪材料)を作製する。焼成は、成形体を焼結炉に入れた後に所定温度まで昇温する昇温過程、所定の温度(安定温度)をほぼ一定に保持する過程、及び降温過程を経ることにより行われる。
【0024】
本発明においては、前記焼成の最初の段階において、水素を含む雰囲気中で焼成を行う。水素を含む雰囲気中で前記焼成を行うことで、得られる焼結体の焼結密度を向上することができる。この場合、前記水素を含む雰囲気における水素濃度は任意であるが、低圧成形で十分に高い焼結密度を得るためには、水素濃度35容積%以上とすることが好ましく、50容積%以上とすることがより好ましい。
【0025】
前記水素を含む雰囲気とする場合、水素ガスと不活性ガスとを混合した混合ガスを炉内に導入する。不活性ガス、例えばArガスは希土類元素(R)を酸化することがなく、水素ガスと混合することにより還元作用を有する雰囲気を得ることができる。希土類元素Rは、酸素と極めて容易に反応し、安定な希土類酸化物を形成する。前記希土類酸化物は、実用となるような磁気特性は示さず、したがって前記希土類酸化物の形成は焼結体の磁気特性を大きく低下する要因となる。このような観点からも、前記焼成の際に水素雰囲気とすることが必要である。なお、酸化を防ぐ雰囲気としては、不活性ガス雰囲気とすることも考えられるが、不活性ガスのみでは完全に酸化を防ぐことは難しく、水素を含む還元雰囲気とすることが好ましい。
【0026】
前記水素を含む雰囲気とするのは、焼成の前半、例えば昇温過程である。前記焼成により製造する磁歪材料がテルビウム系超磁歪材料の場合、820℃〜1200℃の区間(昇温過程)を前記水素を含む雰囲気として焼成を行う。
【0027】
本発明においては、前記水素を含む雰囲気中での焼成に続いて、一定期間、例えば焼成の際の到達温度に到達後、真空下で焼成を行う。なお、ここで真空とは、例えば減圧により圧力10−2Torr以下とすることを言うものとする。真空下で焼成を行うことにより、先の水素を含む雰囲気中での焼成により焼結体に取り込まれた水素が排除(脱水素)され、磁歪特性の低下が解消される。このとき、前記水素を含む雰囲気中での焼成による焼結密度の向上効果が損なわれることはなく、したがって、水素を含む雰囲気中での焼成と、真空下での焼成の2段階の焼成とすることにより、得られる焼結体(磁歪材料)の高密度化及び高磁歪特性を実現することが可能になる。
【0028】
前記真空下での焼成は、前記水素を含む雰囲気中での焼成の後、続けて行う。例えば、前記の通り、焼成の際の到達温度に到達後、一定の期間行う。磁歪材料がテルビウム系超磁歪材料の場合、前記到達温度は1150℃〜1230℃であり、前記温度範囲において前記真空下での焼成を行えばよい。ただし、あまり温度が低いと焼結体の密度が十分に上昇せず、成形の際に成形圧を高く設定する必要が生ずるため、1200℃以上の温度で前記真空下での焼成を行うことが好ましい。
【0029】
また、前記温度ばかりでなく、真空下での焼成時間も適正に設定することが好ましい。例えば、真空下での焼成時間は、最低でも10分間以上とする必要があるが、1時間以下であると、やはり焼結体の密度が十分に上昇せず、成形の際に成形圧を高く設定する必要が生ずる。焼結体の密度の観点からは、前記真空下での焼成時間は、2時間以上とすることが好ましい。
【0030】
以上、本発明の磁歪材料の製造方法の実施形態について説明したが、本発明がこれら実施形態に限定されるものでないことは言うまでもない。例えば、各焼成時の温度や時間等は、磁歪材料の種類に応じて設定すればよい。
【実施例】
【0031】
次に、本発明の具体的な実施例について、実験結果を基に説明する。
【0032】
水素濃度と焼結体密度の関係
Tb0.4Dy0.6Fe1.93合金を1150℃でアニールし、ブラウンミルを用いて粉砕し、A原料とした。また、DyFe合金に150℃で1時間、水素を吸蔵させ、水素吸蔵粉砕を行った後、2mmのメッシュを通してB原料とした。さらに、粒径5μmのFe粉を水素還元し、C原料とした。前記A原料、B原料、及びC原料を所定の割合で配合し、アトマイザーで粉砕して原料合金粉末を得た。この原料合金粉末を1t/cm〜8t/cmの圧力で成形した。
【0033】
次いで、成形した成形体を焼成し、磁歪材料を作製した。焼成に際しては、先ず、Ar雰囲気として昇温を開始し、820℃に到達した時点で水素を導入した。さらに昇温を続け、焼結の到達温度1200℃に到達した後、35分経過した時点でAr雰囲気に切り換え、さらに3時間温度を維持し、降温した。
【0034】
以上の方法に従い、導入する水素の流量を調整して水素濃度を0〜65容積%の範囲で変え、得られた焼結体の密度を測定した。水素濃度と焼結体密度の関係を表1及び図1に示す。また、成形圧を8t/cmとした場合に得られた焼結体について、磁歪特性[磁歪量λ0.4(ppm)及び磁歪量λ1.0(ppm)]を測定した。結果を表1に併せて示す。
【0035】
【表1】

【0036】
表1や図1から明らかなように、水素を含む雰囲気中で焼成を行った場合、水素濃度の増加とともに焼結体密度が上昇している。ただし、表1に示す磁歪特性の測定結果から明らかなように、水素濃度が35容積%を越えると、磁歪特性の低下が著しい。
【0037】
真空下での焼成による効果の確認
そこで次に、成形体の焼成を、水素を含む雰囲気での焼成と、真空下での焼成の2段階とし、真空下での焼成による効果を確認した。ここでは、成形圧を1t/cm〜8t/cmとした成形体について、50容積%の水素を含む雰囲気中で焼成した後、真空下、温度1150℃〜1230℃で3時間焼成を行った。得られた各焼結体の密度及び磁歪特性[磁歪量λ0.4(ppm)及び磁歪量λ1.0(ppm)]を測定した。結果を表2に示す。
【0038】
【表2】

【0039】
表2から明らかな通り、真空下での焼成を行うことで、水素濃度を50容積%とした場合にも磁歪特性の低下が抑えられている。また、焼結体密度も高いレベルに保たれている。
【0040】
真空下での焼成における温度と焼結密度の関係
前記表2に示す結果のうち、各温度毎に成形圧と焼結体密度の関係についてグラフ化したものが図2である。また、各成形圧毎に焼成温度(真空域温度)と焼結体密度の関係についてグラフ化したものが図3である。
【0041】
これらの図を見ると、先ず、真空域温度が上昇するのに伴って焼結体密度が上昇している。特に、真空域温度を1200℃以上とすることで、ほぼ同程度の焼結体密度が得られている。また、真空域温度1230℃では、焼結体密度が若干低下する傾向が見られ、したがって真空下での焼成に際しては、温度を1200℃〜1230℃に設定することが好ましいことがわかる。一方、図3を見ると、成形圧によらず真空域温度1200℃〜1230℃に焼結体密度のピークがあり、成形圧3t/cm以上とすることで焼結密度95g/ml以上が達成されている。
【0042】
真空下での焼成における真空保持時間と焼結密度の関係
前述の方法に従い、真空下での焼成時間(真空保持時間)を0時間〜3時間として焼成を行い、焼結体を作製した。なお、水素濃度は50容積%、真空下での焼成温度は1215℃とした。各真空保持毎に成形圧と焼結体密度の関係についてグラフ化したものが図4である。この図4から、真空保持時間を2時間以上とすることで、低い成形圧においても高い焼結密度が実現されることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】成形圧毎に水素濃度と焼結体密度の関係を示す特性図である。
【図2】真空域温度毎に成形圧と焼結体密度の関係を示す特性図である。
【図3】成形圧毎に真空域温度と焼結体密度の関係を示す特性図である。
【図4】真空保持時間毎に成形圧と焼結体密度の関係を示す特性図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RT(ただし、Rは1種類以上の希土類元素であり、Tは1種類以上の遷移金属元素である。また、1<y<2.1である。)で表される原料合金粉を成形して焼成する磁歪材料の製造方法であって、
水素を含む雰囲気中で焼成を行った後、真空下で焼成を行い脱水素することを特徴とする磁歪材料の製造方法。
【請求項2】
前記水素を含む雰囲気における水素濃度を35容積%以上とすることを特徴とする請求項1記載の磁歪材料の製造方法。
【請求項3】
前記原料合金粉が希土類元素としてTbを含む場合、前記真空下での焼成において、1150℃〜1230℃の温度範囲で真空状態を10分間以上維持することを特徴とする請求項1または2記載の磁歪材料の製造方法。
【請求項4】
1200℃〜1230℃の温度範囲で真空状態を2時間以上維持することを特徴とする請求項3記載の磁歪材料の製造方法。
【請求項5】
前記真空下での焼成において、圧力は10−2Torr以下とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の磁歪材料の製造方法。
【請求項6】
前記成形における成形圧を3t/cm以上とすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の磁歪材料の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−84854(P2007−84854A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−272393(P2005−272393)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】