説明

磁気ヘッドスライダ

【課題】磁気記録密度向上に伴い、塵埃が磁気ディスク装置の信頼性に及ぼす影響は増大している。特に塵埃が磁気ヘッドスライダの再生素子の特性劣化に及ぼす影響は顕著になっている。
【解決手段】磁気ヘッドスライダ1は、スライダ1aと、薄膜ヘッド部分1bとから構成される。薄膜ヘッド部分1bは、薄膜層4、磁気再生素子3、磁気記録素子2およびこれらの素子の間及び上部に形成されたアルミナ等の絶縁膜などから構成される。薄膜層4は、アルミナからなる第1の絶縁膜13の上に設けられ、下部磁気シールド膜30と同じ材料のNiFe合金か、磁区制御膜38と同じ材料のCoPt系合金であり、第1の絶縁膜13よりも低い硬度を有する。薄膜層4の端部は、浮上面9に露出しており、トラック幅方向の幅W2は、MR膜34の幅と磁区制御膜38の幅を合わせた幅W1よりも広くなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気ディスク装置の高記録密度化を実現するための磁気ヘッドスライダに係わる。
【背景技術】
【0002】
磁気ディスク装置は、回転する磁気ディスクと、磁気ヘッド(記録再生素子)を搭載するスライダと、スライダを支持するサスペンションを備える支持機構とを有し、支持機構によりスライダを磁気ディスクの径方向に位置決めし、スライダが相対的に磁気ディスク上を走行して、記録再生素子により磁気ディスク上に記録された磁気情報を読み書きする。前記スライダは空気潤滑軸受として空気のくさび膜効果によって浮上し、磁気ディスクとスライダが直接は固体接触しないようになっている。磁気ディスク装置の高記録密度化と、それによる装置の大容量化あるいは小型化を実現するためには、スライダと磁気ディスクの距離、すなわちスライダ浮上量を縮め、線記録密度を上げることが有効である。
【0003】
一方で、従来から知られているように、磁気ディスク装置内部に存在する塵埃がスライダと磁気ディスク間に介在することで、スライダ浮上量が大きくなり記録再生素子の記録再生特性が劣化しエラーが発生する。また、塵埃との衝突によりスライダに搭載されている記録再生素子が物理的に損傷をうけることで、記録再生素子が劣化し磁気ディスク装置が故障する場合もある。この他にも、塵埃がスライダと磁気ディスク間に侵入し、磁気ディスク表面に物理的に損傷を与えることで、磁気ディスク上の情報再生が不可能となる場合もある。
【0004】
従来、塵埃からスライダを防御する方法として、スライダ浮上面の流入端側にランド部を設けて塵埃の侵入を防止する方法(特許文献1)、スライダ浮上面のセンターパッドの流入端側に所定の距離で塵埃防御壁を設け、塵埃の浮上面への侵入を低減する方法(特許文献2)がある。
【0005】
【特許文献1】特開平09−326109号公報
【特許文献2】特開平10−144026号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
塵埃による磁気ディスク装置の故障は、磁気ヘッドスライダの浮上量が低減するにつれて増大する。特に近年では、磁気記録密度向上を実現するために、スライダに搭載されている記録再生素子と磁気ディスク間の磁気スペーシングの低減が必須であり、記録再生素子を保護している炭素保護膜の厚さを減少させている。従って、塵埃によるスライダ浮上面の物理的損傷が極微小である場合でも、再生素子部に影響し、磁気再生特性の劣化が発生し、磁気ディスク装置の故障につながる可能性が高くなってきている。特に、トンネル電流型磁気抵抗膜(TMR膜)を用いた再生素子では、トンネルバリア膜が損傷した場合、絶縁性が低下して再生出力が低下してしまう。このように、磁気記録密度向上に伴い塵埃が磁気ディスク装置の信頼性に及ぼす影響は増大しており、特に塵埃が磁気ヘッドスライダの再生素子の特性劣化に及ぼす影響は顕著になっている。従って、磁気ヘッドスライダの再生素子を塵埃から防御し、再生素子の磁気特性劣化を抑制することは磁気記録装置の信頼性にとって非常に重要である。
【0007】
上記従来の方法では、スライダ浮上面の流入端側に設けられたランド部、あるいはセンターパッドの流入端側に設けられた防御壁位置における間隙以下の粒径を持つ塵埃は記録再生素子部に侵入可能であるため、依然として塵埃と再生素子との接触を完全に防止することは困難である。
【0008】
本発明の目的は、上記従来の問題を鑑みて、スライダ浮上面に侵入する塵埃とスライダに搭載されている再生素子との接触を防ぐことである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の磁気ヘッドスライダにおいては、スライダと、スライダの端面に絶縁膜を介して設けられた磁気抵抗型再生素子と、記録素子を有し、前記絶縁膜と再生素子の間に、一端が浮上面に露出し、浮上面におけるトラック幅方向の幅が再生素子の磁気抵抗効果膜と磁区制御膜を合わせた幅よりも大きく、絶縁膜よりも硬度が低い薄膜層を有する。
【0010】
前記薄膜層は再生素子の下部磁気シールド膜と同じ磁性材料であることが望ましく、例えばNiFe合金である。
【0011】
また、前記薄膜層は前記再生素子の磁区制御膜と同じ磁性材料であることが望ましく、例えば、CoPt系合金である。
【0012】
前記磁気抵抗効果膜はTMR膜であり、前記下部磁気シールド膜は下部電極を兼用し、前記上部磁気シールド膜は上部電極を兼用する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、スライダ浮上面に侵入する塵埃とスライダに搭載されている再生素子との接触を防ぐことができる。これにより、再生素子の特性劣化を抑制し、磁気記録装置の信頼性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施例を説明する前に、本発明に係る磁気ヘッドスライダが搭載される磁気ディスク装置の概略構成を図2により説明する。磁気ディスク装置100は、ベース102を有し、ベース102にスピンドルモータ(図示せず)が固定されている。スピンドルモータのスピンドル(回転軸)104に、磁気情報を格納する磁気ディスク106が装着され、回転駆動される。ベース102には、また、ピボットユニット108が固定され、ピボットユニット108にアーム110が取り付けられ、アーム110の一端にサスペンション112が取り付けられ、サスペンション112に磁気ヘッドスライダ1が保持されている。磁気ヘッドスライダ1には、サスペンション112によって磁気ディスク面への押し付け荷重が与えられている。アーム110の他端はボイスコイル116のホルダーを構成している。ベース102には、さらに磁気回路118が固定されており、磁気回路118が形成する磁界中にボイスコイル116が配置されている。ボイスコイル116に通電することにより、磁界中でボイスコイル116が力を受け、アーム110がピボットユニット108を中心にして揺動し、磁気ヘッドスライダ1を磁気ディスク106の半径方向に移動(シーク)させる。また、ベース102には、ランプ機構120が取り付けられており、装置の停止時あるいは読み書き命令が一定時間無い時に、サスペンション112の先端に形成されたリフトタブ114を介して、磁気ヘッドスライダ1を磁気ディスク106の外側のランプ機構120に退避させる。
【0015】
磁気ディスク装置100の高記録密度化と、それによる装置の大容量化あるいは小型化を実現するためには、磁気ヘッドスライダ1と磁気ディスク106の距離、すなわちスライダ浮上量を縮め、線記録密度を上げることが有効である。近年、スライダ浮上量は10nm程度あるいは10nm以下まで縮められている。
【0016】
なお、上記の説明では、磁気ヘッドスライダ1のロード・アンロード機構を備えた装置を示したが、装置停止中は磁気ヘッドスライダ1が磁気ディスク106のある特定の領域(例えば内周側)で待機するコンタクト・スタート・ストップ方式の磁気ディスク装置であっても良い。
【0017】
次に、実施例による磁気ヘッドスライダの全体構成を図3により説明する。図3は磁気ヘッドスライダを浮上面側から示す斜視図である。磁気ヘッドスライダ1は、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(以下、アルチックと略す)に代表される材料の基板部分(スライダ)1aと、スライダ1aの端面に形成された薄膜ヘッド部分1bとから構成されている。薄膜ヘッド部分1bはスライダ1aの端面に薄膜プロセスで形成された薄膜層4、磁気再生素子(以下、再生素子と略す)3、磁気記録素子(以下、記録素子と略す)2およびこれらの素子の間及び上部に形成されたアルミナ(Al)等の絶縁膜などから構成される。
【0018】
スライダ1aは例えばフェムトスライダと呼ばれる規格のスライダでは、長さ0.85mm、幅0.7mm、厚さ0.23mmのほぼ直方体形状をしており、浮上面9、空気流入端面11、空気流出端面12、両側の側面、背面の計6面から構成される。
【0019】
浮上面9にはイオンミリングやエッチングなどのプロセスによって微細な段差(ステップ軸受)が設けられており、図示されていないディスクと対向して空気圧力を発生し、背面に負荷される荷重を支える空気軸受の役目を果たしている。段差は実質的に平行な3種類の面に分類され、最もディスクに近いレール面5(5a,5b,5c)、レール面5より約100nm乃至200nm深いステップ軸受面である浅溝面7(7a,7b)、レール面5より約1μm深くなっている深溝面8の3種類である。ディスクが回転することで生じる空気流が、ステップ軸受である浅溝面7bからレール面5b,5cへ進入する際に、先すぼまりの流路によって圧縮され、正の空気圧力を生じる。一方、レール面5b,5cや浅溝面7bから深溝面8へ空気流が進入する際には流路の拡大によって、負の空気圧力が生じる。なお、図3では溝の深さを強調して示してある。
【0020】
磁気ヘッドスライダ1は空気流入端側の浮上量が空気流出端側の浮上量より大きくなるような姿勢で浮上するように設計される。従って流出端近傍の浮上面がディスクに最も接近する。流出端近傍では、レール面(素子設置面)5aが周囲の浅溝面7a、深溝面8に対して突出しているので、スライダピッチ姿勢およびロール姿勢が一定限度を超えて傾かない限り、素子設置面5aが最もディスクに近づくことになる。記録素子2、再生素子3および薄膜層4は、素子設置面5aの薄膜ヘッド部分1bに属する部分に形成されている。サスペンション112から押し付けられる荷重と、浮上面9で生じる正負の空気圧力とがうまくバランスし、記録素子2および再生素子3からディスクまでの距離を10nm程度の適切な値に保つよう、浮上面9の形状が設計される。
【0021】
また、浮上面9で最もディスクと接触する可能性の高い素子設置面5aにはディスクとの短時間かつ軽微な接触が起こっても摩耗がしにくいように、また記録素子2および再生素子3の腐食を防ぐために、厚さ数nmの炭素保護膜が形成されている。
【0022】
なお、ここでは浮上面9が実質的に平行な3種類の面5、7、8から構成される二段ステップ軸受のスライダについて説明したが、4種類以上の平行な面から構成される三段以上のステップ軸受のスライダであっても良い。
【0023】
次に、図1及び図4を参照して、薄膜ヘッド部分1bの構成を詳細に説明する。図1は、図3に示した磁気ヘッドスライダ1の薄膜ヘッド部分1bのX−X線断面拡大図であり、図4は再生素子部分を浮上面側から見た模式図である。図1に示すように、薄膜ヘッド部分1bは、アルチック基板1a上に、スパッタリング、メッキ、エッチング、研磨などの薄膜プロセスを用いて形成された、アルミナ等の絶縁膜(第1絶縁膜)13と、第1の絶縁膜13よりも硬度が低い薄膜層4と、アルミナ等の絶縁膜13′と、磁界によって抵抗値が変化するのを測る磁気抵抗型の再生素子3と、アルミナ等の絶縁分離膜14と、コイルを流れる電流で磁極間に磁界を発生して磁気情報を記録するインダクティブ型の記録素子2と、これらの素子を覆うアルミナ等の絶縁膜(第3絶縁膜)15とで構成される。再生素子3は、下部磁気シールド膜30と、上部磁気シールド膜32と、下部磁気シールド膜30と上部磁気シールド膜32の間にアルミナ等のギャップ膜(第2絶縁膜)36を介して形成された磁気抵抗効果膜(MR膜)34と、MR膜34の両側に設けられた磁区制御膜38(図4参照)とで構成されている。記録素子2は、下部磁極20と、下部磁極20と後端部で磁気的に接続された上部磁極22と、下部磁極20と上部磁極22とで構成される閉磁気回路と鎖交するように設けられたコイル24と、コイル24の層間絶縁膜26と、下部磁極20と上部磁極22の浮上面側の開放端に設けられた磁気ギャップ28とで構成されている。薄膜層4は、第1の絶縁膜13と絶縁膜13′の間に設けられ、例えば下部磁気シールド膜30と同じ材料のNiFe合金か、または磁区制御膜38と同じ材料のCoPt系合金で構成され、アルミナからなる第1の絶縁膜13よりも低い硬度を有する。薄膜層4の浮上面側の端部は、浮上面9(5a)に露出しており、図4に示すようにトラック幅方向の幅W2は、MR膜34の幅とその両側の磁区制御膜38の幅を合わせた幅W1よりも広くなっている。薄膜層4は、スライダ1aの空気流入端側から流入した塵埃が、再生素子3に到達する前に捕捉する役目を果たす。
【0024】
図4及び図5を参照して薄膜層4により塵埃を捕捉するメカニズムを説明する。図5は磁気ヘッドスライダ1が磁気ディスク106上を浮上している様子を示す側面図である。レール面5aに露出している薄膜層4と磁気ディスク面との距離は、再生素子3と磁気ディスク面との距離とほとんど同じであるため、スライダ1aの空気流入端側から浮上面9と磁気ディスク106との間に侵入し、薄膜ヘッド部1bにおいて、薄膜ヘッド部1bと磁気ディスク106に接触する程度の大きさの塵埃は、再生素子3と接触する前に、薄膜層4と接触することになる。塵埃50は、スライダ1aから脱落したアルミナやチタンカーバイトをはじめとする硬質粒子や磁気ディスク内部から発生するステンレス等の金属粒子であり、また、問題となる塵埃は硬度が高いアルミナである。薄膜層4の硬度はアルミナなどの材料からなる第1絶縁膜13の硬度よりも小さい(軟らかい)ため、図4及び図5に示すように第1の絶縁膜13を通過した塵埃50は薄膜層4に食い込み、薄膜層4に捕捉され、再生素子3まで達しない。したがって、塵埃50と再生素子3との接触を抑制することができる。
【0025】
図4に示すように、矢印A1のスクラッチでは、下部磁気シールド膜30、磁区制御膜38および上部磁気シールド膜32間の短絡によって磁気再生機能がダメージを受ける可能性が大きいが、矢印A2のスクラッチでは、下部磁気シールド膜30および上部磁気シールド膜32の間には第2絶縁膜36だけが存在するので、下部磁気シールド膜30と上部磁気シールド膜32間の短絡を引き起こす可能性は小さく、磁気再生機能はダメージを受けることはない。従って、薄膜層4のトラック幅方向に関する必要寸法は、MR膜34の幅とその両側の磁区制御膜38の幅を合わせた幅W1よりも大きくする必要がある。
【0026】
特に、TMR膜を用いた再生素子においては、下部磁気シールド膜30から上部磁気シールド膜32方向に向かうスクラッチ痕によって、磁気再生機能にダメージが生じやすい。そのため、TMR膜のみを塵埃から保護するのではなく、磁区制御膜38も同様に塵埃によるスクラッチから保護する必要がある。
【0027】
なお、上記実施例では、薄膜層4として、下部磁気シールド膜30あるいは磁区制御膜38と同じ材料を用いたが、これらの材料に限られるものではなく、アルミナなどの第1絶縁膜13より軟らかい材料ならば、いかなる薄膜材料でも上記と同様の効果を得ることができる。
【0028】
以上説明したように、本発明の実施例による磁気ヘッドスライダによれば、スライダ浮上面に侵入する塵埃とスライダに搭載されている再生素子との接触を防ぐことができる。これにより、再生素子の特性劣化を抑制し、磁気ヘッドスライダを搭載する磁気記録装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施例による磁気ヘッドスライダの薄膜ヘッド部分の断面拡大図である。
【図2】本発明に係る磁気ヘッドスライダを搭載する磁気ディスク装置の構成図である。
【図3】本発明の実施例による磁気ヘッドスライダの浮上面側から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施例による磁気ヘッドスライダの再生素子部分を浮上面側から見た模式図である。
【図5】本発明の実施例による磁気ヘッドスライダが磁気ディスク上を浮上している様子を示す側面図である。
【符号の説明】
【0030】
1…磁気ヘッドスライダ、
1a…スライダ、
1b…薄膜ヘッド部分、
2…記録素子、
3…再生素子、
4…薄膜層、
5a、5b、5c…レール面、
7a、7b…浅溝面、
8…深溝面、
9…浮上面、
11…空気流入端面、
12…空気流出端面、
13…第1絶縁膜、
13′…絶縁膜、
14…絶縁分離膜、
15…第3絶縁膜、
20…下部磁極、
22…上部磁極、
24…コイル、
26…層間絶縁膜、
28…磁気ギャップ膜、
30…下部磁気シールド膜、
32…上部磁気シールド膜、
34…MR膜(TMR膜)、
36…第2絶縁膜(ギャップ膜)、
38…磁区制御膜。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライダと、
前記スライダの端面に第1絶縁膜を介して設けられた再生素子であって、下部磁気シールド膜と、上部磁気シールド膜と、該下部磁気シールド膜と上部磁気シールド膜の間に配置された磁気抵抗効果膜と、該磁気抵抗効果膜の両側に配置された磁区制御膜とを有する再生素子と、
前記再生素子に隣接して設けられた記録素子であって、下部磁極と、上部磁極と、該下部磁極と上部磁極とで構成される閉磁気回路と鎖交するように配置されたコイルと、該下部磁極と上部磁極の開放端に形成された磁気ギャップとを有する記録素子と、
前記スライダと前記再生素子の間で、前記第1絶縁膜の上に設けられた薄膜層であって、一端が浮上面に露出し、浮上面におけるトラック幅方向の幅が前記磁気抵抗効果膜と磁区制御膜を合わせた幅よりも大きく、前記第1絶縁膜よりも硬度が低い薄膜層と、
を有することを特徴とする磁気ヘッドスライダ。
【請求項2】
前記薄膜層は前記下部磁気シールド膜と同じ材料であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
【請求項3】
前記第1絶縁膜はAlであり、前記薄膜層はNiFe合金であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
【請求項4】
前記薄膜層は前記磁区制御膜と同じ材料であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
【請求項5】
前記第1絶縁膜はAlであり、前記薄膜層はCoPt系合金であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
【請求項6】
前記磁気抵抗効果膜はTMR膜であり、前記下部磁気シールド膜は下部電極であり、前記上部磁気シールド膜は上部電極であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
【請求項7】
前記下部磁気シールド膜と上部磁気シールド膜の間には第2絶縁膜が設けられ、該第2絶縁膜の中に前記磁気抵抗効果膜と磁区制御膜が配置されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
【請求項8】
前記第2絶縁膜はAlであることを特徴とする請求項7記載の磁気ヘッドスライダ。
【請求項9】
前記再生素子と記録素子は第3絶縁膜により覆われていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
【請求項10】
前記第3絶縁膜はAlであることを特徴とする請求項9記載の磁気ヘッドスライダ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−9636(P2009−9636A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−169147(P2007−169147)
【出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【出願人】(503116280)ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ (1,121)
【Fターム(参考)】