移動体通信端末
【課題】日本語の文字入力の操作性を向上することができる移動体通信端末を提供する。
【解決手段】母音となり得るA以外の第1のアルファベット、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベット及び第1のアルファベットと第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットに関する情報の入力が入力検出部131によって検出されると、入力文字確定部136は、第2のアルファベット、第3のアルファベット及びA以外の第1のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、キーの長押し後の開放を入力検出部131によって検出した時点で表示されていたアルファベットを入力文字として確定する。制御表示部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネルに表示させる。
【解決手段】母音となり得るA以外の第1のアルファベット、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベット及び第1のアルファベットと第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットに関する情報の入力が入力検出部131によって検出されると、入力文字確定部136は、第2のアルファベット、第3のアルファベット及びA以外の第1のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、キーの長押し後の開放を入力検出部131によって検出した時点で表示されていたアルファベットを入力文字として確定する。制御表示部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネルに表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、限られたダイヤルキーを用いてローマ字入力を行うことにより平仮名を表示させる移動体通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)等の移動体通信端末は、通話機能を備えるとともに、電子メール送受信機能や備忘録としてのメモ帳機能をも備える。特に、電子メール送信機能では、アルファベットが割り当てられた各ダイヤルキーを押下することによってローマ字入力を行い、平仮名を表示させることにより日本語の文字入力が行われる。
【0003】
移動体通信端末においてローマ字入力を行って平仮名を表示させるときの操作の手間を抑制するために、「か」行から「わ」行の訓令式ローマ字表記に相当するキーの押下を検出した場合に、当該押下に関連付けられた平仮名を表示部に表示させる移動体携帯端末が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−276416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の移動体携帯端末は、訓令式ローマ字入力のみに対応している。すなわち、日本語の文字入力を行うために、母音となり得るアルファベット「A、I、U、E又はO」及び母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得るアルファベット「K、S、T、N、H、M、Y、R又はW」のみが使用され、それ以外のアルファベットは使用されない。その結果、従来の移動体携帯端末では、拗音や促音を入力するためのモード切替を行い又は濁点や半濁点を付すために別個のキーを押下する必要がある。このように別個のキーを押下することは、日本語の文字入力の操作性の向上の妨げとなっている。したがって、日本語の文字入力の操作性を向上するためには、別個のキーを押下することなく拗音、促音、濁点又は半濁点を入力できるようにするのが好ましい。
【0006】
本発明の目的は、日本語の文字入力の操作性を向上することができる移動体通信端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による移動体通信端末は、表示部と、母音となり得る第1のアルファベットが互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが第2のアルファベットに重ならないように、第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第1のアルファベットと前記第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットのうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられた複数のキーと、キーに割り当てられたアルファベットに関する情報の入力を行うキーの第1の操作及び第2の操作を判断する操作判断部と、A以外の前記第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力が第1の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、第2のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第3のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第2の値と第2の値より大きい第3の値との間である場合、A以外の第1のアルファベットを入力文字として確定する入力文字確定部と、入力文字確定部によって確定されたアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部と、を有する。
【0008】
また、本発明による移動体通信端末は、表示部と、母音となり得る第1のアルファベットが互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが第2のアルファベットに重ならないように、第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第1のアルファベットと第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットのうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられた複数のキーと、キーに割り当てられたアルファベットに関する情報の入力を行うキーの第1の操作及び第2の操作を判断する操作判断部と、A又は第2のアルファベット、及び第3のアルファベットに情報の入力が第1の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、A又は第2のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値である場合、第3のアルファベットを入力文字として確定する入力文字確定部と、入力文字確定部によって確定されたアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部と、を有する。
【0009】
本発明による移動体通信端末によれば、入力文字確定部は、第2又は第3のアルファベットが入力文字として確定された後に第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力が第1の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、第1のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定するのが好ましい。
【0010】
本発明による移動体通信端末によれば、入力文字確定部は、第2又は第3のアルファベットが入力文字として確定された後に当該第2又は第3のアルファベットと組み合わせてヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する第2又は第3のアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力が第1の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、それ以外のアルファベットを入力文字として確定するのが好ましい。
【0011】
本発明による移動体通信端末によれば、濁点、半濁点、長音符及び句読点が割り当てられた他のキーを更に有し、操作判断部は、他のキーに割り当てられた濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を行う他のキーの第1の操作を判断し、入力文字確定部は、濁点又は半濁点を付さない平仮名を表示させた後に濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力が他のキーの第1の操作及び第2の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、長音符を入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、句読点を入力文字として確定するのが好ましい。
【0012】
本発明による移動体通信端末によれば、第1の操作がキーの長押しであり、第2の操作が前記キーの押下後の開放であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】携帯電話機の構成図である。
【図2】ダイヤルキーの拡大図である。
【図3】制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】制御装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図5】ダイヤルキーとアルファベットとの関連付けを示すテーブルである。
【図6】ヘボン式ローマ字表記におけるアルファベットと平仮名との関連付けを示す表である。
【図7】制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】制御装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【図9】制御装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【図10】制御装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【図11】制御装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【図12】本発明による移動体通信端末及び従来の移動体通信端末における押下されたダイヤルキーと表示パネルでの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、携帯電話機100の構成図であり、図2は、ダイヤルキー110の拡大図であり、図3は、携帯電話機100の制御装置130のハードウェア構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、本発明の移動体通信端末の一例であり、図1に示すように、ダイヤルキー110、発信キー111、送信キー112、変換キー113、確定キー114、表示パネル120、携帯電話機100の内部に形成される図示しない制御装置130等から構成される。
【0016】
ダイヤルキー110は、図2に示すように、「0」〜「9」の各数字と、「*」及び「#」の記号とが重ならずに配置された12個のキーで構成される。
【0017】
数字が配置されたそれぞれのキーには、母音となり得る第1のアルファベット「A、I、U、E又はO」が互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベット「K、S、T、N、H、M、Y、R又はW」が互いに重ならず、Nが第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが第2のアルファベットに重ならないように、第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第1のアルファベットと第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベット「B、C、D、F、G、J、L、P、Q、V、X又はZ」のうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられている。
【0018】
例えば、図2においては、「1」が割り当てられたキーに対して、「A、B、C、D」が割り当てられ、「2」が割り当てられたキーに対して、「E、F、G、H」が割り当てられる。以下、「3」〜「9」及び「0」が割り当てられたキーに対しても図2に示すアルファベットが割り当てられる。
【0019】
さらに、記号「*」が割り当てられたキーには、アルファベットが割り当てられず、拗音や促音を入力するときのモードの切替のためのキーであることを示すために「小文字」が割り当てられる。記号「#」が割り当てられたキーには、アルファベットが割り当てられず、それぞれ濁点、半濁点、長音符、読点及び句点に相当する「゛゜ー、。」が配置される。
【0020】
したがって、携帯電話機100を利用する利用者が電話をかけたり、電子メールを利用したりする際には、上述したこれらのダイヤルキー110を適宜押下して、電話番号を入力したり、文字等を入力したりする。そして、図1に示す発信キー111や、送信キー112が押下されることにより、携帯電話機100は、入力された電話番号の通話先に電話をかけたり、電子メールの宛先に入力された文字等を送信したりする。
【0021】
表示パネル120は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成される。上述したダイヤルキー110が利用者によって押下されると、表示パネル120は、当該押下に応じた文字、数字、記号等を表示する。
【0022】
制御装置130は、図2に示すように、CPU130a、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)等のRAM130b、フラッシュメモリ等のROM(Read Only Memory)130c、ダイヤルキー110や表示パネル120等の外部装置との入出力を行うI/F(インタフェース)130dがバス130eにより接続されたコンピュータにより実現される。
【0023】
したがって、CPU130aがROM130cに格納された所要のプログラムを読み込み、当該プログラムに従った演算を行うことにより、携帯電話機100内の各機能が実現される。
【0024】
ここで、制御装置130について図4〜6を参照してさらに詳しく説明する。
図4は、制御装置130の要部構成を示す機能ブロック図であり、図5は、ダイヤルキー110とアルファベットとの関連付けを示す表であり、図6は、ヘボン式ローマ字表記におけるアルファベットの組合せと平仮名との関連付けを示す表である。
制御装置130は、図4に示すように、操作判断部131、かな変換部132、変換テーブル記憶部133、漢字変換部134、日本語辞書記憶部135、入力文字確定部136、表示制御部137等から構成される。
【0025】
操作判断部131は、ダイヤルキー110の第1の操作としての押下及び第2の操作としての開放を判断して、判断結果をかな変換部132、漢字変換部134及び入力文字確定部136に送信する。例えば、利用者がダイヤルキー110の1つである「2」の押下及び開放を判断した場合には、「2」が押下及び開放された旨の情報をかな変換部132及び入力文字確定部136に送信する。また、変換キー113や確定キー114の押下及び開放を検出した場合には、その旨の情報を漢字変換部134に送信する。
【0026】
かな変換部132は、操作判断部131からの判断結果に基づいて入力文字確定部136で確定した入力文字に応じて、入力文字に応じた平仮名を変換テーブル記憶部133から抽出して表示制御部136に送信する。変換テーブル記憶部133は、図5及び6に示すように、ダイヤルキー110とアルファベットとの関連付けを示す表、及び、ヘボン式ローマ字表記におけるアルファベットの組合せと平仮名との関連付けを示す表を記憶する。なお、図5に示すアルファベットのうち、矩形で囲まれるアルファベットは、平仮名のうち、母音となり得るものを示しており、円で囲まれるアルファベットは、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得るものを示している。そして、このような矩形や円で囲まれたアルファベット以外のアルファベットは、矩形で囲まれるアルファベット及び/又は円で囲まれるアルファベットと組み合わさることにより拗音や促音となり得る。
【0027】
したがって、かな変換部132は、例えば、操作判断部131からダイヤルキー110が押下及び開放された旨の情報を受信した場合には、まず、当該情報をバッファ等に保持し、既に保持している情報があるか否かを判断する。既に保持している情報がある場合、かな変換部132は、図6に示す表から、これに関連付けられた平仮名に関する情報を入力文字確定部136及び表示制御部137に送信する。平仮名として成立した場合には、バッファに保持する情報を適宜消去するようにしてもよい。
【0028】
一方、このような母音や子音を保持していない場合には、かな変換部132は、操作判断部131からダイヤルキー110が押下及び開放された旨の情報を保持するとともに、入力文字確定部136及び表示制御部137に当該情報を送信する。そして、母音に相当する文字の情報を受信するまで待機する。
【0029】
漢字変換部134は、操作判断部131からの判断結果に基づいて入力文字確定部136で確定した入力文字に応じて、表示パネル120に表示される平仮名に相当する一又は複数の漢字に関する情報を日本語辞書記憶部135から抽出して入力文字確定部136及び表示制御部137に送信する。尚、日本語辞書記憶部135には、予め平仮名に相当する複数の漢字が記憶されている。
【0030】
入力文字確定部136は、操作判断部131、かな変換部132及び漢字変換部134から送信される情報に応じて、アルファベット、長音符、句読点、濁点又は半濁点を入力文字として確定する。表示制御部137は、入力文字確定部136で確定された入力文字に応じて、対応するアルファベット、平仮名又は漢字を表示パネル120に表示する。これにより、利用者はダイヤルキー110の押下に従って入力された文字を表示パネル120から見ることができる。
【0031】
次に、制御装置130の動作について図7〜11を参照して説明する。
図7は、制御装置130の動作の一例を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートは、操作判断部131からダイヤルキー110が押下及び開放された旨の情報がバッファ等に保持されていない状態で実行されるが、図7に示すフローチャートを、当該情報がバッファ等に保持されている状態で実行することもできる。
【0032】
先ず、操作判断部131は、A以外の第1のアルファベット、第2のアルファベット及び他のアルファベットと組み合わさることにより拗音や促音となり得る第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS1)。
【0033】
図2に示すようにアルファベットがダイヤルキー110に割り当てられている場合、操作判断部131は、ステップS1において「2」「3」「6」「8」のいずれかのキーの押下があったか否かを判断する。
【0034】
A以外の第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、A以外の第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、第2のアルファベットを入力文字の候補として選択する(ステップS2)。例えば、「2」のキーが押下された場合には、「H」を入力文字の候補として選択し、「3」のキーが押下された場合には、「K」を入力文字の候補として選択する。
【0035】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS3)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させ(ステップS4)、処理フローを終了する。
【0036】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS5)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS3に戻る。それに対し、一定時間経過していると判断された場合、入力も字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS6)、ステップS3に戻る。すなわち、ステップS3〜S6では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、第2のアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第3のアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第2の値と第2の値より大きい第3の値との間である場合、A以外の第1のアルファベットを入力文字として確定する。
【0037】
例えば、「2」のキーが押下された場合には、「H」、「F」、「G」、「E」の順に入力文字の候補の選択を繰り返すことができ、「3」のキーが押下された場合には、「K」、「J」、「I」の順に入力文字の候補の選択を繰り返すことができる。
【0038】
図7のフローチャートにおいて、アルファベットが割り当てられた「2」「3」「6」「8」のキーの短押しがあったことが入力文字確定部136によって判断されると、ステップS2,S3,S4と進んだ後に処理フローを終了し、当該キーの長押しがあったことが入力文字確定部136によって判断されると、ステップS3,S5,S6と進んだ後にステップS3に戻る。キーの長押しと短押しを区別する方法としては、例えば、キーが押下されている間にロー信号をキーから操作判断部131に出力し、キーが押下されていない間にハイ信号をキーから操作判断部131に出力するハードウェア構造を採用し、ロー信号が出力されている期間をタイマ等によって計測し、当該期間が一定時間経過するまでは「短押し」である旨を操作判断部131から入力文字確定部136に報告し、当該期間が一定時間経過した場合には「長押し」である旨を操作判断部131から入力文字確定部136に報告する方法がある。
【0039】
図7に示すフローチャートによれば、キーを押下している間に第2のアルファベット、第3のアルファベット及びA以外の第1のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させている。
【0040】
このように第2のアルファベット、第3のアルファベット及びA以外の第1のアルファベットの間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、アルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力を簡単に行うことができる。
【0041】
また、このようなヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力を行うことによって、拗音や促音を入力し又は濁点や半濁点を付すために別個のキーを押下する必要がなくなり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0042】
図8は、制御装置130の動作の変形例を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートは、操作判断部131からダイヤルキー110が押下及び開放された旨の情報がバッファ等に保持されていない状態で実行されるが、図8に示すフローチャートを、当該情報がバッファ等に保持されている状態で実行することもできる。
【0043】
先ず、操作判断部131は、A又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS11)。図2に示すようにアルファベットがダイヤルキー110に割り当てられている場合、操作判断部131は、ステップS11において「1」「4」「9」「0」のいずれかのキーの押下があったか否かを判断する。
【0044】
A又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、A又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、A又は第2のアルファベットを入力文字の候補として選択する(ステップS12)。例えば、「1」のキーが押下された場合には、「A」を入力文字の候補として選択し、「4」のキーが押下された場合には、「M」を入力文字の候補として選択する。
【0045】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS13)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させ(ステップS14)、処理フローを終了する。
【0046】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS15)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS13に戻る。それに対し、一定時間経過したと判断された場合、入力文字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS16)、ステップS13に戻る。すなわち、ステップS13〜S16では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、A又は第2のアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第3のアルファベットを入力文字として確定する。
【0047】
例えば、「1」のキーが押下された場合には、「A」、「B」、「C」、「D」の順に入力文字の候補の選択を繰り返すことができ、「4」のキーが押下された場合には、「L」、「M」の順に入力文字の候補の選択を繰り返すことができる。
【0048】
図8に示すフローチャートによれば、キーを押下している間にA又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させている。このようにA又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットの間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、アルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力を簡単に行うことができる。
【0049】
また、このようなヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力を行うことによって、拗音や促音を入力し又は濁点や半濁点を付すために別個のキーを押下する必要がなくなり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0050】
図9は、制御装置130の動作の変形例を示すフローチャートである。
先ず、入力文字確定部136は、第2又は第3のアルファベットが既に入力文字として確定されているか否かを、バッファ等に保持された情報を参照することによって判断する(ステップS21)。第2又は第3のアルファベットがまだ入力文字として確定されていない場合には、処理フローを終了する。それに対し、第2又は第3のアルファベットが入力文字として既に確定されている場合、操作判断部131は、第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS22)。図2に示すようにアルファベットがダイヤルキー110に割り当てられている場合、操作判断部131は、ステップS22において「2」「3」「6」「8」のいずれかのキーの押下があったか否かを判断する。
【0051】
第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、第1のアルファベットを入力文字の候補として選択する(ステップS23)。この場合、入力文字確定部136は、既に確定されている第2又は第3のアルファベットと第1のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する可能性が高いと判断する。例えば、「K」が既に入力文字として確定されている状態で「8」のキーが押下された場合、表示制御部136は、「K」と「U」とを組み合わせて「く」を構成する可能性が高いと判断し、入力文字の候補として「U」を「T」「V」よりも優先して選択する。
【0052】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS24)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させ(ステップS25)、処理フローを終了する。
【0053】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS26)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS24に戻る。それに対し、一定時間経過したと判断された場合、入力文字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS27)、ステップS24に戻る。すなわち、ステップS24〜S27では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、第1のアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定する。例えば、「8」のキーが押下された場合には、「U」、「T」又は「V」の順に入力文字の選択を繰り返すことができる。
【0054】
図9に示すフローチャートによれば、第2又は第3のアルファベットが入力文字として確定された後に第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力が操作判断部131によって検出されると、キーを押下している間に第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定している。このように第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットの間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力が簡単になり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0055】
図10は、制御装置130の動作の変形例を示すフローチャートである。
先ず、入力文字確定部136は、第2又は第3のアルファベットが既に入力文字として確定されているか否かを、バッファ等に保持された情報を参照することによって判断する(ステップS31)。第2又は第3のアルファベットがまだ入力文字として確定されていない場合には、処理フローを終了する。それに対し、第2又は第3のアルファベットが入力文字として既に確定されている場合、操作判断部131は、当該第2又は第3のアルファベットと組み合わせてヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS32)。
【0056】
ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベットを入力文字の候補として選択する(ステップS33)。この場合、入力文字確定部136は、当該アルファベットとヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する可能性が高いと判断する。例えば、「C」が既に入力文字として確定されている状態で「Y」「E」「Z」が割り当てられたキーが押下された場合、入力文字部136は、「C」と「Y」とを用いて「ちゃ」を構成する可能性が高いと判断し、入力文字の候補として「Y」を「E」「Z」よりも優先して選択する。
【0057】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS34)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させ(ステップS35)、処理フローを終了する。
【0058】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS36)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS34に戻る。それに対し、一定時間経過したと判断された場合、入力文字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS37)、ステップS34に戻る。すなわち、ステップS34〜S37では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、それ以外のアルファベットを入力文字として確定する。
【0059】
図10に示すフローチャートによれば、第2又は第3のアルファベットが入力文字として確定された後に当該第2又は第3のアルファベットと組み合わせてヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力が操作判断部131によって検出されると、キーを押下している間にヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定している。このようにヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットの間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力が簡単になり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0060】
なお、図7〜10に示すフローチャートにおいてキーの長押しを行うことによって、モードの切替を行うことなくヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力と英文字直接入力の両方を行うことができる。モードの切替を行うことなくヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力と英文字直接入力の両方を行うために、例えば、「A」を入力文字として確定した後に操作判断部131がダイヤルキー110の「8」の長押しを検出すると、表示制御部136は、「う」、「AT」、「AV」、「AU」の順に表示パネル120に表示させるよう制御する。
【0061】
図11は、制御装置130の動作の変形例を示すフローチャートである。
先ず、入力文字確定部136は、濁点又は半濁点を付さない平仮名が表示パネル120に表示されているか否かを判断する(ステップS41)。濁点又は半濁点を付さない平仮名が表示パネル120に表示されていない場合には、処理フローを終了する。それに対し、濁点又は半濁点を付さない平仮名が表示パネル120に表示されている場合、操作判断部131は、濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS42)。図2のダイヤルキー110の場合、操作判断部131は、ステップS42において「*」のキーの押下があったか否かを判断する。
【0062】
濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、長音符を入力文字の候補として選択する(ステップS43)。この場合、入力文字確定部136は、表示パネル120に表示されている平仮名に濁点又は半濁点を付すことはないと判断し、濁点又は半濁点を入力文字の候補から除外する。
【0063】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS44)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていた長音符又は句読点を入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定した長音符又は句読点を表示パネル120に表示させ(ステップS45)、処理フローを終了する。
【0064】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS46)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS44に戻る。それに対し、一定時間経過したと判断された場合、入力文字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS47)、ステップS44に戻る。すなわち、ステップS44〜S47では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、長音符を入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、句読点を入力文字として確定する。
【0065】
図11に示すフローチャートによれば、濁点又は半濁点を付さない平仮名を表示させた後に濁点、半濁点、長音符及び句読点の入力が操作判断部131によって検出されると、キーを押下している間に長音符及び句読点の間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていた長音符又は句読点を入力文字として確定している。このように長音符及び句読点の間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力が簡単になり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0066】
次に、本実施形態における処理の様子について図12を参照して説明する。
図12は、押下されたダイヤルキー110と表示パネル120での表示例を示す概念図である。
ここでは、一例として利用者が「仏法僧」という文字を表示させる場合について説明する。
【0067】
従来の移動体通信端末では、「仏法僧」を平仮名表記した「ぶっぽうそう」を表示させるために、先ず、「ふ」を表示させなければならず、さらに、当該「ふ」が訓令式のローマ字表記において、「HU」であることを考慮して、「H」を表示させなければならない。したがって、図12Aに示すように、ダイヤルキー110の「2」を押下して、ダイヤルキー110の「2」に割り当てられた「H」を表示パネル120に表示させる。なお、ダイヤルキー110の「2」に割り当てられた「E」は、携帯電話機100が「A」に関する情報を保持していない状態においては機能しないため、「H」を表示させることが一意に決定する。
【0068】
次いで、「U」を表示させるために、ダイヤルキー110の「8」を押下する。これにより、「H」と「U」が組み合わされて、表示パネル120には「ふ」が表示される。尚、「H」が表示された状態において、ダイヤルキー110の「8」に割り当てられた「T」は、「H」に関する情報の後には、ローマ字として成立しないため機能せず、「U」を表示させることが一意に決定される。
【0069】
その後、平仮名「ぶっぽうそう」を表示するために、ダイヤルキー110の「1」〜「9」及び「0」のいずれかの押下以外に、「ふ」に濁点を付すためにダイヤルキー110の「#」を押下し、「っ」を表示するためにダイヤルキー110の「*」を押下する必要がある。平仮名「ぶっぽうそう」が表示パネル120に表示されると、変換キー113及び確定キー114を順に押下して、表示パネル120に漢字「仏法僧」を表示させる。
【0070】
したがって、拗音や促音を入力するためのモード切替を行い又は濁点や半濁点を付すために「#」や「*」を押下する必要がある。このように「1」〜「9」及び「0」の他に「#」や「*」を押下することは、日本語の文字入力の操作性の向上の妨げとなっている。
【0071】
それに対し、本発明による移動体通信端末では、「仏法僧」を平仮名表記した「ぶっぽうそう」を表示させるためには、図12Bに示すように、ダイヤルキー110の「1」を長押しし、「B」を入力文字として確定するために表示パネル120に表示された時点で「1」を開放し、その後に「8」を押下すると、図9のフローチャートに従って「U」が入力文字の最初の候補として選択される。「U」が入力文字として確定されると、「ぶ」が表示パネル120に表示される。
【0072】
次いで、「6」を長押しし、「P」を入力文字として確定するために表示パネル120に表示された時点で「6」を開放する動作を2回繰り返し、その後に「6」を押下すると、図9のフローチャートに従って「O」が入力文字の最初の候補として選択される。「O」が入力文字として確定されると、「ぶっぽ」が表示パネル120に表示される。
【0073】
その後、平仮名「ぶっぽうそう」を表示するために、ダイヤルキー110の「1」〜「9」及び「0」のいずれかの押下のみを行えばよく、「ふ」に濁点を付すためにダイヤルキー110の「#」を押下し、「っ」を表示するためにダイヤルキー110の「*」を押下する必要がない。平仮名「ぶっぽうそう」が表示パネル120に表示されると、変換キー113及び確定キー114を順に押下して、表示パネル120に漢字「仏法僧」を表示させる。
【0074】
したがって、拗音や促音を入力するためのモード切替を行い又は濁点や半濁点を付すために「#」や「*」を押下する必要がないので、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0075】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、ダイヤルキー110に対するアルファベットを「1」〜「9」及び「0」にかけて昇順に割り当てた場合について説明したが、このような割当てに限定されず、第1のアルファベットが互いに重ならず、第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが第2のアルファベットに重ならない限りにおいては、種々の割当ての変更が可能である。
【0076】
また、キーの長押しと短押しを区別する方法として、キーが押下されている間に短パルス(例えば、100msの時間幅の矩形波)をキーから操作判断部131に出力するハードウェア構造を採用し、短パルスのパルス数をカウンタ等によって計測し、当該パルス数が一定数を超えない場合には「短押し」である旨を操作判断部131から表示制御部136に報告し、当該パルス数が一定数以上である場合には「長押し」である旨を操作判断部131から表示制御部136に報告する方法がある。
【0077】
さらに、第1の操作をキーの押下とし、第2の操作をキーの開放とした場合、すなわち、入力文字の候補を選択するためにキーの長押しと短押しを用いた場合について説明したが、例えば、第1の操作及び第2の操作をキーの押下及び開放とすることもできる。すなわち、同一キーの短押しを所定の時間内に連続的に行うことによって入力文字の候補を選択することもできる。
【符号の説明】
【0078】
100 携帯電話機
110 ダイヤルキー
111 発信キー
112 送信キー
113 変換キー
114 確定キー
120 表示パネル
130 制御装置
130a CPU
130b RAM
130c ROM
130d I/F
130e バス
131 操作判断部
132 かな変換部
133 変換テーブル記憶部
134 漢字変換部
135 日本語辞書記憶部
136 入力文字確定部
137 表示制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、限られたダイヤルキーを用いてローマ字入力を行うことにより平仮名を表示させる移動体通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)等の移動体通信端末は、通話機能を備えるとともに、電子メール送受信機能や備忘録としてのメモ帳機能をも備える。特に、電子メール送信機能では、アルファベットが割り当てられた各ダイヤルキーを押下することによってローマ字入力を行い、平仮名を表示させることにより日本語の文字入力が行われる。
【0003】
移動体通信端末においてローマ字入力を行って平仮名を表示させるときの操作の手間を抑制するために、「か」行から「わ」行の訓令式ローマ字表記に相当するキーの押下を検出した場合に、当該押下に関連付けられた平仮名を表示部に表示させる移動体携帯端末が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−276416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の移動体携帯端末は、訓令式ローマ字入力のみに対応している。すなわち、日本語の文字入力を行うために、母音となり得るアルファベット「A、I、U、E又はO」及び母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得るアルファベット「K、S、T、N、H、M、Y、R又はW」のみが使用され、それ以外のアルファベットは使用されない。その結果、従来の移動体携帯端末では、拗音や促音を入力するためのモード切替を行い又は濁点や半濁点を付すために別個のキーを押下する必要がある。このように別個のキーを押下することは、日本語の文字入力の操作性の向上の妨げとなっている。したがって、日本語の文字入力の操作性を向上するためには、別個のキーを押下することなく拗音、促音、濁点又は半濁点を入力できるようにするのが好ましい。
【0006】
本発明の目的は、日本語の文字入力の操作性を向上することができる移動体通信端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による移動体通信端末は、表示部と、母音となり得る第1のアルファベットが互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが第2のアルファベットに重ならないように、第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第1のアルファベットと前記第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットのうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられた複数のキーと、キーに割り当てられたアルファベットに関する情報の入力を行うキーの第1の操作及び第2の操作を判断する操作判断部と、A以外の前記第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力が第1の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、第2のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第3のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第2の値と第2の値より大きい第3の値との間である場合、A以外の第1のアルファベットを入力文字として確定する入力文字確定部と、入力文字確定部によって確定されたアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部と、を有する。
【0008】
また、本発明による移動体通信端末は、表示部と、母音となり得る第1のアルファベットが互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが第2のアルファベットに重ならないように、第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第1のアルファベットと第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットのうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられた複数のキーと、キーに割り当てられたアルファベットに関する情報の入力を行うキーの第1の操作及び第2の操作を判断する操作判断部と、A又は第2のアルファベット、及び第3のアルファベットに情報の入力が第1の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、A又は第2のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値である場合、第3のアルファベットを入力文字として確定する入力文字確定部と、入力文字確定部によって確定されたアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部と、を有する。
【0009】
本発明による移動体通信端末によれば、入力文字確定部は、第2又は第3のアルファベットが入力文字として確定された後に第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力が第1の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、第1のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定するのが好ましい。
【0010】
本発明による移動体通信端末によれば、入力文字確定部は、第2又は第3のアルファベットが入力文字として確定された後に当該第2又は第3のアルファベットと組み合わせてヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する第2又は第3のアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力が第1の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、それ以外のアルファベットを入力文字として確定するのが好ましい。
【0011】
本発明による移動体通信端末によれば、濁点、半濁点、長音符及び句読点が割り当てられた他のキーを更に有し、操作判断部は、他のキーに割り当てられた濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を行う他のキーの第1の操作を判断し、入力文字確定部は、濁点又は半濁点を付さない平仮名を表示させた後に濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力が他のキーの第1の操作及び第2の操作によって行われたことが操作判断部によって判断されると、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、長音符を入力文字として確定し、第1の操作が行われてから第2の操作が行われるまでの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、句読点を入力文字として確定するのが好ましい。
【0012】
本発明による移動体通信端末によれば、第1の操作がキーの長押しであり、第2の操作が前記キーの押下後の開放であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】携帯電話機の構成図である。
【図2】ダイヤルキーの拡大図である。
【図3】制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】制御装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図5】ダイヤルキーとアルファベットとの関連付けを示すテーブルである。
【図6】ヘボン式ローマ字表記におけるアルファベットと平仮名との関連付けを示す表である。
【図7】制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】制御装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【図9】制御装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【図10】制御装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【図11】制御装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
【図12】本発明による移動体通信端末及び従来の移動体通信端末における押下されたダイヤルキーと表示パネルでの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、携帯電話機100の構成図であり、図2は、ダイヤルキー110の拡大図であり、図3は、携帯電話機100の制御装置130のハードウェア構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、本発明の移動体通信端末の一例であり、図1に示すように、ダイヤルキー110、発信キー111、送信キー112、変換キー113、確定キー114、表示パネル120、携帯電話機100の内部に形成される図示しない制御装置130等から構成される。
【0016】
ダイヤルキー110は、図2に示すように、「0」〜「9」の各数字と、「*」及び「#」の記号とが重ならずに配置された12個のキーで構成される。
【0017】
数字が配置されたそれぞれのキーには、母音となり得る第1のアルファベット「A、I、U、E又はO」が互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベット「K、S、T、N、H、M、Y、R又はW」が互いに重ならず、Nが第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが第2のアルファベットに重ならないように、第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第1のアルファベットと第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベット「B、C、D、F、G、J、L、P、Q、V、X又はZ」のうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられている。
【0018】
例えば、図2においては、「1」が割り当てられたキーに対して、「A、B、C、D」が割り当てられ、「2」が割り当てられたキーに対して、「E、F、G、H」が割り当てられる。以下、「3」〜「9」及び「0」が割り当てられたキーに対しても図2に示すアルファベットが割り当てられる。
【0019】
さらに、記号「*」が割り当てられたキーには、アルファベットが割り当てられず、拗音や促音を入力するときのモードの切替のためのキーであることを示すために「小文字」が割り当てられる。記号「#」が割り当てられたキーには、アルファベットが割り当てられず、それぞれ濁点、半濁点、長音符、読点及び句点に相当する「゛゜ー、。」が配置される。
【0020】
したがって、携帯電話機100を利用する利用者が電話をかけたり、電子メールを利用したりする際には、上述したこれらのダイヤルキー110を適宜押下して、電話番号を入力したり、文字等を入力したりする。そして、図1に示す発信キー111や、送信キー112が押下されることにより、携帯電話機100は、入力された電話番号の通話先に電話をかけたり、電子メールの宛先に入力された文字等を送信したりする。
【0021】
表示パネル120は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成される。上述したダイヤルキー110が利用者によって押下されると、表示パネル120は、当該押下に応じた文字、数字、記号等を表示する。
【0022】
制御装置130は、図2に示すように、CPU130a、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)等のRAM130b、フラッシュメモリ等のROM(Read Only Memory)130c、ダイヤルキー110や表示パネル120等の外部装置との入出力を行うI/F(インタフェース)130dがバス130eにより接続されたコンピュータにより実現される。
【0023】
したがって、CPU130aがROM130cに格納された所要のプログラムを読み込み、当該プログラムに従った演算を行うことにより、携帯電話機100内の各機能が実現される。
【0024】
ここで、制御装置130について図4〜6を参照してさらに詳しく説明する。
図4は、制御装置130の要部構成を示す機能ブロック図であり、図5は、ダイヤルキー110とアルファベットとの関連付けを示す表であり、図6は、ヘボン式ローマ字表記におけるアルファベットの組合せと平仮名との関連付けを示す表である。
制御装置130は、図4に示すように、操作判断部131、かな変換部132、変換テーブル記憶部133、漢字変換部134、日本語辞書記憶部135、入力文字確定部136、表示制御部137等から構成される。
【0025】
操作判断部131は、ダイヤルキー110の第1の操作としての押下及び第2の操作としての開放を判断して、判断結果をかな変換部132、漢字変換部134及び入力文字確定部136に送信する。例えば、利用者がダイヤルキー110の1つである「2」の押下及び開放を判断した場合には、「2」が押下及び開放された旨の情報をかな変換部132及び入力文字確定部136に送信する。また、変換キー113や確定キー114の押下及び開放を検出した場合には、その旨の情報を漢字変換部134に送信する。
【0026】
かな変換部132は、操作判断部131からの判断結果に基づいて入力文字確定部136で確定した入力文字に応じて、入力文字に応じた平仮名を変換テーブル記憶部133から抽出して表示制御部136に送信する。変換テーブル記憶部133は、図5及び6に示すように、ダイヤルキー110とアルファベットとの関連付けを示す表、及び、ヘボン式ローマ字表記におけるアルファベットの組合せと平仮名との関連付けを示す表を記憶する。なお、図5に示すアルファベットのうち、矩形で囲まれるアルファベットは、平仮名のうち、母音となり得るものを示しており、円で囲まれるアルファベットは、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得るものを示している。そして、このような矩形や円で囲まれたアルファベット以外のアルファベットは、矩形で囲まれるアルファベット及び/又は円で囲まれるアルファベットと組み合わさることにより拗音や促音となり得る。
【0027】
したがって、かな変換部132は、例えば、操作判断部131からダイヤルキー110が押下及び開放された旨の情報を受信した場合には、まず、当該情報をバッファ等に保持し、既に保持している情報があるか否かを判断する。既に保持している情報がある場合、かな変換部132は、図6に示す表から、これに関連付けられた平仮名に関する情報を入力文字確定部136及び表示制御部137に送信する。平仮名として成立した場合には、バッファに保持する情報を適宜消去するようにしてもよい。
【0028】
一方、このような母音や子音を保持していない場合には、かな変換部132は、操作判断部131からダイヤルキー110が押下及び開放された旨の情報を保持するとともに、入力文字確定部136及び表示制御部137に当該情報を送信する。そして、母音に相当する文字の情報を受信するまで待機する。
【0029】
漢字変換部134は、操作判断部131からの判断結果に基づいて入力文字確定部136で確定した入力文字に応じて、表示パネル120に表示される平仮名に相当する一又は複数の漢字に関する情報を日本語辞書記憶部135から抽出して入力文字確定部136及び表示制御部137に送信する。尚、日本語辞書記憶部135には、予め平仮名に相当する複数の漢字が記憶されている。
【0030】
入力文字確定部136は、操作判断部131、かな変換部132及び漢字変換部134から送信される情報に応じて、アルファベット、長音符、句読点、濁点又は半濁点を入力文字として確定する。表示制御部137は、入力文字確定部136で確定された入力文字に応じて、対応するアルファベット、平仮名又は漢字を表示パネル120に表示する。これにより、利用者はダイヤルキー110の押下に従って入力された文字を表示パネル120から見ることができる。
【0031】
次に、制御装置130の動作について図7〜11を参照して説明する。
図7は、制御装置130の動作の一例を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートは、操作判断部131からダイヤルキー110が押下及び開放された旨の情報がバッファ等に保持されていない状態で実行されるが、図7に示すフローチャートを、当該情報がバッファ等に保持されている状態で実行することもできる。
【0032】
先ず、操作判断部131は、A以外の第1のアルファベット、第2のアルファベット及び他のアルファベットと組み合わさることにより拗音や促音となり得る第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS1)。
【0033】
図2に示すようにアルファベットがダイヤルキー110に割り当てられている場合、操作判断部131は、ステップS1において「2」「3」「6」「8」のいずれかのキーの押下があったか否かを判断する。
【0034】
A以外の第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、A以外の第1のアルファベット、第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、第2のアルファベットを入力文字の候補として選択する(ステップS2)。例えば、「2」のキーが押下された場合には、「H」を入力文字の候補として選択し、「3」のキーが押下された場合には、「K」を入力文字の候補として選択する。
【0035】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS3)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させ(ステップS4)、処理フローを終了する。
【0036】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS5)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS3に戻る。それに対し、一定時間経過していると判断された場合、入力も字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS6)、ステップS3に戻る。すなわち、ステップS3〜S6では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、第2のアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第3のアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第2の値と第2の値より大きい第3の値との間である場合、A以外の第1のアルファベットを入力文字として確定する。
【0037】
例えば、「2」のキーが押下された場合には、「H」、「F」、「G」、「E」の順に入力文字の候補の選択を繰り返すことができ、「3」のキーが押下された場合には、「K」、「J」、「I」の順に入力文字の候補の選択を繰り返すことができる。
【0038】
図7のフローチャートにおいて、アルファベットが割り当てられた「2」「3」「6」「8」のキーの短押しがあったことが入力文字確定部136によって判断されると、ステップS2,S3,S4と進んだ後に処理フローを終了し、当該キーの長押しがあったことが入力文字確定部136によって判断されると、ステップS3,S5,S6と進んだ後にステップS3に戻る。キーの長押しと短押しを区別する方法としては、例えば、キーが押下されている間にロー信号をキーから操作判断部131に出力し、キーが押下されていない間にハイ信号をキーから操作判断部131に出力するハードウェア構造を採用し、ロー信号が出力されている期間をタイマ等によって計測し、当該期間が一定時間経過するまでは「短押し」である旨を操作判断部131から入力文字確定部136に報告し、当該期間が一定時間経過した場合には「長押し」である旨を操作判断部131から入力文字確定部136に報告する方法がある。
【0039】
図7に示すフローチャートによれば、キーを押下している間に第2のアルファベット、第3のアルファベット及びA以外の第1のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させている。
【0040】
このように第2のアルファベット、第3のアルファベット及びA以外の第1のアルファベットの間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、アルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力を簡単に行うことができる。
【0041】
また、このようなヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力を行うことによって、拗音や促音を入力し又は濁点や半濁点を付すために別個のキーを押下する必要がなくなり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0042】
図8は、制御装置130の動作の変形例を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートは、操作判断部131からダイヤルキー110が押下及び開放された旨の情報がバッファ等に保持されていない状態で実行されるが、図8に示すフローチャートを、当該情報がバッファ等に保持されている状態で実行することもできる。
【0043】
先ず、操作判断部131は、A又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS11)。図2に示すようにアルファベットがダイヤルキー110に割り当てられている場合、操作判断部131は、ステップS11において「1」「4」「9」「0」のいずれかのキーの押下があったか否かを判断する。
【0044】
A又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、A又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、A又は第2のアルファベットを入力文字の候補として選択する(ステップS12)。例えば、「1」のキーが押下された場合には、「A」を入力文字の候補として選択し、「4」のキーが押下された場合には、「M」を入力文字の候補として選択する。
【0045】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS13)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させ(ステップS14)、処理フローを終了する。
【0046】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS15)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS13に戻る。それに対し、一定時間経過したと判断された場合、入力文字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS16)、ステップS13に戻る。すなわち、ステップS13〜S16では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、A又は第2のアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第3のアルファベットを入力文字として確定する。
【0047】
例えば、「1」のキーが押下された場合には、「A」、「B」、「C」、「D」の順に入力文字の候補の選択を繰り返すことができ、「4」のキーが押下された場合には、「L」、「M」の順に入力文字の候補の選択を繰り返すことができる。
【0048】
図8に示すフローチャートによれば、キーを押下している間にA又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させている。このようにA又は第2のアルファベット及び第3のアルファベットの間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、アルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力を簡単に行うことができる。
【0049】
また、このようなヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力を行うことによって、拗音や促音を入力し又は濁点や半濁点を付すために別個のキーを押下する必要がなくなり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0050】
図9は、制御装置130の動作の変形例を示すフローチャートである。
先ず、入力文字確定部136は、第2又は第3のアルファベットが既に入力文字として確定されているか否かを、バッファ等に保持された情報を参照することによって判断する(ステップS21)。第2又は第3のアルファベットがまだ入力文字として確定されていない場合には、処理フローを終了する。それに対し、第2又は第3のアルファベットが入力文字として既に確定されている場合、操作判断部131は、第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS22)。図2に示すようにアルファベットがダイヤルキー110に割り当てられている場合、操作判断部131は、ステップS22において「2」「3」「6」「8」のいずれかのキーの押下があったか否かを判断する。
【0051】
第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、第1のアルファベットを入力文字の候補として選択する(ステップS23)。この場合、入力文字確定部136は、既に確定されている第2又は第3のアルファベットと第1のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する可能性が高いと判断する。例えば、「K」が既に入力文字として確定されている状態で「8」のキーが押下された場合、表示制御部136は、「K」と「U」とを組み合わせて「く」を構成する可能性が高いと判断し、入力文字の候補として「U」を「T」「V」よりも優先して選択する。
【0052】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS24)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させ(ステップS25)、処理フローを終了する。
【0053】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS26)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS24に戻る。それに対し、一定時間経過したと判断された場合、入力文字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS27)、ステップS24に戻る。すなわち、ステップS24〜S27では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、第1のアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定する。例えば、「8」のキーが押下された場合には、「U」、「T」又は「V」の順に入力文字の選択を繰り返すことができる。
【0054】
図9に示すフローチャートによれば、第2又は第3のアルファベットが入力文字として確定された後に第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力が操作判断部131によって検出されると、キーを押下している間に第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定している。このように第1のアルファベット及び第2又は第3のアルファベットの間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力が簡単になり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0055】
図10は、制御装置130の動作の変形例を示すフローチャートである。
先ず、入力文字確定部136は、第2又は第3のアルファベットが既に入力文字として確定されているか否かを、バッファ等に保持された情報を参照することによって判断する(ステップS31)。第2又は第3のアルファベットがまだ入力文字として確定されていない場合には、処理フローを終了する。それに対し、第2又は第3のアルファベットが入力文字として既に確定されている場合、操作判断部131は、当該第2又は第3のアルファベットと組み合わせてヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS32)。
【0056】
ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベットを入力文字の候補として選択する(ステップS33)。この場合、入力文字確定部136は、当該アルファベットとヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する可能性が高いと判断する。例えば、「C」が既に入力文字として確定されている状態で「Y」「E」「Z」が割り当てられたキーが押下された場合、入力文字部136は、「C」と「Y」とを用いて「ちゃ」を構成する可能性が高いと判断し、入力文字の候補として「Y」を「E」「Z」よりも優先して選択する。
【0057】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS34)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定したアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を表示パネル120に表示させ(ステップS35)、処理フローを終了する。
【0058】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS36)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS34に戻る。それに対し、一定時間経過したと判断された場合、入力文字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS37)、ステップS34に戻る。すなわち、ステップS34〜S37では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベットを入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、それ以外のアルファベットを入力文字として確定する。
【0059】
図10に示すフローチャートによれば、第2又は第3のアルファベットが入力文字として確定された後に当該第2又は第3のアルファベットと組み合わせてヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力が操作判断部131によって検出されると、キーを押下している間にヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットの間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていたアルファベットを入力文字として確定している。このようにヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成するアルファベット及びそれ以外のアルファベットの間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力が簡単になり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0060】
なお、図7〜10に示すフローチャートにおいてキーの長押しを行うことによって、モードの切替を行うことなくヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力と英文字直接入力の両方を行うことができる。モードの切替を行うことなくヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力と英文字直接入力の両方を行うために、例えば、「A」を入力文字として確定した後に操作判断部131がダイヤルキー110の「8」の長押しを検出すると、表示制御部136は、「う」、「AT」、「AV」、「AU」の順に表示パネル120に表示させるよう制御する。
【0061】
図11は、制御装置130の動作の変形例を示すフローチャートである。
先ず、入力文字確定部136は、濁点又は半濁点を付さない平仮名が表示パネル120に表示されているか否かを判断する(ステップS41)。濁点又は半濁点を付さない平仮名が表示パネル120に表示されていない場合には、処理フローを終了する。それに対し、濁点又は半濁点を付さない平仮名が表示パネル120に表示されている場合、操作判断部131は、濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を検出したか否か判断する(ステップS42)。図2のダイヤルキー110の場合、操作判断部131は、ステップS42において「*」のキーの押下があったか否かを判断する。
【0062】
濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を検出しないと判断した場合、処理フローを終了する。それに対し、濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を検出したと判断した場合、操作判断部131は、当該情報の入力を検出した旨を入力文字確定部136に報告し、入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、長音符を入力文字の候補として選択する(ステップS43)。この場合、入力文字確定部136は、表示パネル120に表示されている平仮名に濁点又は半濁点を付すことはないと判断し、濁点又は半濁点を入力文字の候補から除外する。
【0063】
次に、操作判断部131は、押下されたキーが開放されたか否かを判断する(ステップS44)。押下されたキーが開放されたと判断された場合、操作判断部131は、押下されたキーが開放された旨を入力文字確定部136に報告する。入力文字確定部136は、操作判断部131からの報告に応じて、押下されたキーが開放された時点で選択されていた長音符又は句読点を入力文字として確定し、表示制御部137は、入力文字として確定した長音符又は句読点を表示パネル120に表示させ(ステップS45)、処理フローを終了する。
【0064】
それに対し、押下されたキーが開放されていないと判断された場合、入力文字確定部136は、キーが押下されてから一定時間経過したか否かを判断する(ステップS46)。一定時間経過していないと判断された場合、ステップS44に戻る。それに対し、一定時間経過したと判断された場合、入力文字確定部136は、入力文字の候補の選択の切替を行い(ステップS47)、ステップS44に戻る。すなわち、ステップS44〜S47では、入力文字確定部136は、キーの押下から開放までの時間が第1の値未満である場合には、長音符を入力文字として確定し、キーの押下から開放までの時間が第1の値と第1の値より大きい第2の値との間である場合、句読点を入力文字として確定する。
【0065】
図11に示すフローチャートによれば、濁点又は半濁点を付さない平仮名を表示させた後に濁点、半濁点、長音符及び句読点の入力が操作判断部131によって検出されると、キーを押下している間に長音符及び句読点の間で入力文字の候補の選択を行い、押下されたキーが開放された時点で選択されていた長音符又は句読点を入力文字として確定している。このように長音符及び句読点の間で入力文字の候補の一意的な選択を行うことによって、ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名の入力が簡単になり、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0066】
次に、本実施形態における処理の様子について図12を参照して説明する。
図12は、押下されたダイヤルキー110と表示パネル120での表示例を示す概念図である。
ここでは、一例として利用者が「仏法僧」という文字を表示させる場合について説明する。
【0067】
従来の移動体通信端末では、「仏法僧」を平仮名表記した「ぶっぽうそう」を表示させるために、先ず、「ふ」を表示させなければならず、さらに、当該「ふ」が訓令式のローマ字表記において、「HU」であることを考慮して、「H」を表示させなければならない。したがって、図12Aに示すように、ダイヤルキー110の「2」を押下して、ダイヤルキー110の「2」に割り当てられた「H」を表示パネル120に表示させる。なお、ダイヤルキー110の「2」に割り当てられた「E」は、携帯電話機100が「A」に関する情報を保持していない状態においては機能しないため、「H」を表示させることが一意に決定する。
【0068】
次いで、「U」を表示させるために、ダイヤルキー110の「8」を押下する。これにより、「H」と「U」が組み合わされて、表示パネル120には「ふ」が表示される。尚、「H」が表示された状態において、ダイヤルキー110の「8」に割り当てられた「T」は、「H」に関する情報の後には、ローマ字として成立しないため機能せず、「U」を表示させることが一意に決定される。
【0069】
その後、平仮名「ぶっぽうそう」を表示するために、ダイヤルキー110の「1」〜「9」及び「0」のいずれかの押下以外に、「ふ」に濁点を付すためにダイヤルキー110の「#」を押下し、「っ」を表示するためにダイヤルキー110の「*」を押下する必要がある。平仮名「ぶっぽうそう」が表示パネル120に表示されると、変換キー113及び確定キー114を順に押下して、表示パネル120に漢字「仏法僧」を表示させる。
【0070】
したがって、拗音や促音を入力するためのモード切替を行い又は濁点や半濁点を付すために「#」や「*」を押下する必要がある。このように「1」〜「9」及び「0」の他に「#」や「*」を押下することは、日本語の文字入力の操作性の向上の妨げとなっている。
【0071】
それに対し、本発明による移動体通信端末では、「仏法僧」を平仮名表記した「ぶっぽうそう」を表示させるためには、図12Bに示すように、ダイヤルキー110の「1」を長押しし、「B」を入力文字として確定するために表示パネル120に表示された時点で「1」を開放し、その後に「8」を押下すると、図9のフローチャートに従って「U」が入力文字の最初の候補として選択される。「U」が入力文字として確定されると、「ぶ」が表示パネル120に表示される。
【0072】
次いで、「6」を長押しし、「P」を入力文字として確定するために表示パネル120に表示された時点で「6」を開放する動作を2回繰り返し、その後に「6」を押下すると、図9のフローチャートに従って「O」が入力文字の最初の候補として選択される。「O」が入力文字として確定されると、「ぶっぽ」が表示パネル120に表示される。
【0073】
その後、平仮名「ぶっぽうそう」を表示するために、ダイヤルキー110の「1」〜「9」及び「0」のいずれかの押下のみを行えばよく、「ふ」に濁点を付すためにダイヤルキー110の「#」を押下し、「っ」を表示するためにダイヤルキー110の「*」を押下する必要がない。平仮名「ぶっぽうそう」が表示パネル120に表示されると、変換キー113及び確定キー114を順に押下して、表示パネル120に漢字「仏法僧」を表示させる。
【0074】
したがって、拗音や促音を入力するためのモード切替を行い又は濁点や半濁点を付すために「#」や「*」を押下する必要がないので、移動体通信端末における日本語の文字入力の操作性を向上することができる。
【0075】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、ダイヤルキー110に対するアルファベットを「1」〜「9」及び「0」にかけて昇順に割り当てた場合について説明したが、このような割当てに限定されず、第1のアルファベットが互いに重ならず、第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが第2のアルファベットに重ならない限りにおいては、種々の割当ての変更が可能である。
【0076】
また、キーの長押しと短押しを区別する方法として、キーが押下されている間に短パルス(例えば、100msの時間幅の矩形波)をキーから操作判断部131に出力するハードウェア構造を採用し、短パルスのパルス数をカウンタ等によって計測し、当該パルス数が一定数を超えない場合には「短押し」である旨を操作判断部131から表示制御部136に報告し、当該パルス数が一定数以上である場合には「長押し」である旨を操作判断部131から表示制御部136に報告する方法がある。
【0077】
さらに、第1の操作をキーの押下とし、第2の操作をキーの開放とした場合、すなわち、入力文字の候補を選択するためにキーの長押しと短押しを用いた場合について説明したが、例えば、第1の操作及び第2の操作をキーの押下及び開放とすることもできる。すなわち、同一キーの短押しを所定の時間内に連続的に行うことによって入力文字の候補を選択することもできる。
【符号の説明】
【0078】
100 携帯電話機
110 ダイヤルキー
111 発信キー
112 送信キー
113 変換キー
114 確定キー
120 表示パネル
130 制御装置
130a CPU
130b RAM
130c ROM
130d I/F
130e バス
131 操作判断部
132 かな変換部
133 変換テーブル記憶部
134 漢字変換部
135 日本語辞書記憶部
136 入力文字確定部
137 表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
母音となり得る第1のアルファベットが互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが前記第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが前記第2のアルファベットに重ならないように、前記第1のアルファベット、前記第2のアルファベット及び前記第1のアルファベットと前記第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットのうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられた複数のキーと、
前記キーに割り当てられたアルファベットに関する情報の入力を行う前記キーの第1の操作及び第2の操作を判断する操作判断部と、
A以外の前記第1のアルファベット、前記第2のアルファベット及び前記第3のアルファベットに関する情報の入力が前記キーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、前記第2のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第1の値より大きい第2の値との間である場合、前記第3のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第2の値と前記第2の値より大きい第3の値との間である場合、A以外の前記第1のアルファベットを入力文字として確定する入力文字確定部と、
前記入力文字確定部によって確定されたアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部と、
を有する移動体通信端末。
【請求項2】
表示部と、
母音となり得る第1のアルファベットが互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが前記第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが前記第2のアルファベットに重ならないように、前記第1のアルファベット、前記第2のアルファベット及び前記第1のアルファベットと前記第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットのうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられた複数のキーと、
前記キーに割り当てられたアルファベットに関する情報の入力を行う前記キーの第1の操作及び第2の操作を判断する操作判断部と、
A又は前記第2のアルファベット、及び前記第3のアルファベットに情報の入力が前記キーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、A又は前記第2のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第1の値より大きい第2の値との間である場合、前記第3のアルファベットを入力文字として確定する入力文字確定部と、
前記入力文字確定部によって確定されたアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部と、
を有する移動体通信端末。
【請求項3】
前記入力文字確定部は、前記第2又は第3のアルファベットが前記入力文字として確定された後に前記第1のアルファベット及び前記第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力が前記キーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、前記第1のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第1の値より大きい第2の値との間である場合、前記第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定する請求項1又は2に記載の移動体通信端末。
【請求項4】
前記入力文字確定部は、前記第2又は第3のアルファベットが前記入力文字として確定された後に当該第2又は第3のアルファベットと組み合わせてヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する第2又は第3のアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力が前記キーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、前記ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第2の値との間である場合、それ以外のアルファベットを入力文字として確定する請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の移動体通信端末。
【請求項5】
濁点、半濁点、長音符及び句読点が割り当てられた他のキーを更に有し、
前記操作判断部は、前記他のキーに割り当てられた濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を行う前記他のキーの第1の操作及び第2の操作を判断し、
前記入力文字確定部は、濁点又は半濁点を付さない平仮名を表示させた後に濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力が前記他のキーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、長音符を入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第1の値より大きい第2の値との間である場合、句読点を入力文字として確定する請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の移動体通信端末。
【請求項6】
前記第1の操作が前記キーの押下であり、前記第2の操作が前記キーの押下後の開放である請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の移動体通信端末。
【請求項1】
表示部と、
母音となり得る第1のアルファベットが互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが前記第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが前記第2のアルファベットに重ならないように、前記第1のアルファベット、前記第2のアルファベット及び前記第1のアルファベットと前記第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットのうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられた複数のキーと、
前記キーに割り当てられたアルファベットに関する情報の入力を行う前記キーの第1の操作及び第2の操作を判断する操作判断部と、
A以外の前記第1のアルファベット、前記第2のアルファベット及び前記第3のアルファベットに関する情報の入力が前記キーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、前記第2のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第1の値より大きい第2の値との間である場合、前記第3のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第2の値と前記第2の値より大きい第3の値との間である場合、A以外の前記第1のアルファベットを入力文字として確定する入力文字確定部と、
前記入力文字確定部によって確定されたアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部と、
を有する移動体通信端末。
【請求項2】
表示部と、
母音となり得る第1のアルファベットが互いに重ならず、母音と組み合わさることにより「か」行から「わ」行に相当する子音となり得る第2のアルファベットが互いに重ならず、Nが前記第1のアルファベットに重ならず、かつ、Aが前記第2のアルファベットに重ならないように、前記第1のアルファベット、前記第2のアルファベット及び前記第1のアルファベットと前記第2のアルファベットのいずれでもない第3のアルファベットのうちの少なくとも1種類のアルファベットが割り当てられた複数のキーと、
前記キーに割り当てられたアルファベットに関する情報の入力を行う前記キーの第1の操作及び第2の操作を判断する操作判断部と、
A又は前記第2のアルファベット、及び前記第3のアルファベットに情報の入力が前記キーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、A又は前記第2のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第1の値より大きい第2の値との間である場合、前記第3のアルファベットを入力文字として確定する入力文字確定部と、
前記入力文字確定部によって確定されたアルファベット又は当該アルファベットと他のアルファベットとの組合せからなるヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を前記表示部に表示させるよう制御する表示制御部と、
を有する移動体通信端末。
【請求項3】
前記入力文字確定部は、前記第2又は第3のアルファベットが前記入力文字として確定された後に前記第1のアルファベット及び前記第2又は第3のアルファベットに関する情報の入力が前記キーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、前記第1のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第1の値より大きい第2の値との間である場合、前記第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定する請求項1又は2に記載の移動体通信端末。
【請求項4】
前記入力文字確定部は、前記第2又は第3のアルファベットが前記入力文字として確定された後に当該第2又は第3のアルファベットと組み合わせてヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する第2又は第3のアルファベット及びそれ以外のアルファベットに関する情報の入力が前記キーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、前記ヘボン式ローマ字表記に対応する平仮名を構成する第2又は第3のアルファベットを入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第2の値との間である場合、それ以外のアルファベットを入力文字として確定する請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の移動体通信端末。
【請求項5】
濁点、半濁点、長音符及び句読点が割り当てられた他のキーを更に有し、
前記操作判断部は、前記他のキーに割り当てられた濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力を行う前記他のキーの第1の操作及び第2の操作を判断し、
前記入力文字確定部は、濁点又は半濁点を付さない平仮名を表示させた後に濁点、半濁点、長音符及び句読点に関する情報の入力が前記他のキーの前記第1の操作によって行われたことが前記操作判断部によって判断されると、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が第1の値未満である場合には、長音符を入力文字として確定し、前記第1の操作が行われてから前記第2の操作が行われるまでの時間が前記第1の値と前記第1の値より大きい第2の値との間である場合、句読点を入力文字として確定する請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の移動体通信端末。
【請求項6】
前記第1の操作が前記キーの押下であり、前記第2の操作が前記キーの押下後の開放である請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の移動体通信端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−81545(P2011−81545A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232458(P2009−232458)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]