説明

移動式組み立て緑化パネル

【課題】建物の壁や塀の緑化のための移動式組み立て緑化パネルを提供する。
【解決手段】枠安定基礎台の上面に左右両端と、中央にパネル止め柱を取り付けるジョイント5を設け、そのジョイントに、左右両端、中央の各パネル止め柱2、3、4を差し込み固定し、各パネル止め柱は1スパンごとに組み立て式の構造で、上端がジョイント8になっており任意の数だけパネル止め柱を積み上げる。各パネル止め柱どうし向き合う方向にL型形状のパネル保持アングルを設ける。上部枠12を各パネル止め柱の最上段のジョイント11に差し込み固定する。各パネル止め柱1本1本の底部に向き合った方向で仕切り板アングル10を設けて上面には複数の突起を設け、パネル仕切り板には任意の間隔で複数の水通し穴9、両端には複数の小穴26をあけて、その穴の位置と大きさは突起に符合するものとし、パネル仕切り板を取り付ける緑化パネルである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物をパネルに植栽し、移動式組み立て緑化パネルに関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来の緑化パネルは、建物の壁面に止め具を取り付けるもの(特許文献1参照)また、壁面に止め具を取り付けるもの(特許文献2参照)や固定して使うもの(実用新案3参照)等が知られている。
【特許文献1】特開 2010−193845
【特許文献2】特開 2008−118984
【実用新案3】
公開 3157025
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
建物の壁や塀に緑化パネルを取り付ける際には、建物の壁や塀に止め具、固定具などを用いて特別の工事が必要であり、その分、手間や経費もかさむ事になる。また緑化パネルは、固定して取り付けているものであった。
緑化パネルの植栽に関しても、製造業者により決まった種類の植栽のものであり、個人で植栽するものではなかった。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
枠安定基礎台の上面に左右両端と、中央にパネル止め柱を取り付けるジョイントを設ける。そのジョイントに、左右両端、中央の各パネル止め柱を差し込み固定する。各パネル止め柱は1スパンごとに組み立て式の構造で、上端がジョイントになっており任意の数だけパネル止め柱を積み上げる。各パネル止め柱どうし向き合う方向にL型形状のパネル保持アングルを設ける。上部枠を各パネル止め柱の最上段のジョイントに差し込み固定する。各パネル止め柱1本1本の底部に向き合った方向で仕切り板アングルを設けて上面には複数の突起を設け、パネル仕切り板には任意の間隔で複数の水通し穴、両端には複数の小穴をあけて、その穴の位置と大きさは突起に符合するものとし、パネル仕切り板を取り付ける。
緑化パネルに背面から保水シートを小穴に合わせ取り付け固定して、緑化パネルにパネル枠を背面より取り付けて各ブロックに仕切られた間に、緑化パネルを手前から向こう側にL型形状パネル保持アングルに押し当てるように、緑化パネルを置く。枠安定基礎台上面と上部枠底面に凹型形状の突起を設けて、パネル押さえ棒を凹型形状パネル押さえ棒止めに差し込み緑化パネルを固定させる。
緑化パネルには、植物の植栽に適した任意の角度の、緑化パネル植栽スポットを設けて、植栽を安定させる。
上部枠の中は空洞にして、給水用通路とする。背面に注入口を設けて、そこにホースを繋げポンプより水を吸い上げ給水口より緑化パネルに給水する。
枠安定基礎台の中を空洞にして、そこに前面よりスライドし取り外しができる水受け、おもりを設ける。枠安定基礎台底部にはネジ式のタイヤを設け高さ調整可能とする。
左右両端のパネル止め柱に二又状のパネル安定脚を外側からパネル止め柱に、はめ込み固定する。パネル安定脚の長さはスライド式の収縮タイプで長さ調整可能なものとして緑化パネル全体を安定させるものとして設ける。
以上の構成よりなる移動式組み立て緑化パネルである。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、緑化パネルの設置に固定具、止め具の必要が無くなり、建物の壁や塀にキズをつけることなく設置ができ、特別な工事も必要が無くなり手間や工事費も抑えることができる。組み立ても簡単にでき材質も軽量で本体底部に、タイヤを設けることで設置場所の移動や取り付け、取り外しも簡単で屋外、建物内、イベント会場など、どのような用途にも対応できる。
本発明は、建物の壁や塀の緑化パネルだけではなく、建物の室内装飾、パーテーション、イベント会場など幅広く使うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の一部である凹型形状の詳細を記入した斜視図
【図2】 本発明の組立図
【図3】 本発明の正面図
【図4】 本発明の一部であるL型形状パネル保持アングルの形状を見やすくした斜視図
【図5】 本発明の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)長方形状の枠安定基礎台(1)上面に左右両端、中央にパネル止め柱(2)(3)(4)を差し込めるジョイント(5)を設ける。
(ロ)各パネル止め柱(2)(3)(4)の上部にパネル止め上端部ジョイント(8)を設けて、任意の数だけ各パネル止め柱を積み重ねて、各パネル止め柱(2)(3)(4)の向き合う方向にL型形状のパネル保持アングル(6)を設ける。
(ハ)各パネル止め柱(2)(3)(4)の最上部ジョイント(11)に上部枠(12)を差し込み、各パネル止め柱(2)(3)(4)の底部に複数の突起付きの仕切り板アングル(10)を設ける。
(ニ)パネル仕切り板(7)には、複数の水通し穴(9)、両脇に複数の小穴があり、仕切り板アングル(10)の突起に符合するようにパネル仕切り板(7)を設ける。
(ホ)緑化パネル(13)に植栽に適した任意の角度の緑化パネル植栽スポット(16)を複数設ける。背面より保水シート(14)を小穴に合わせ固定し、緑化パネル枠(15)に前面より入れ固定する。枠安定基礎台(1)上面と上部枠(12)底面に凹型形状パネル押さえ棒止め(18)を設け、そこに差し込み緑化パネル(13)を固定する、パネル押さえ棒(17)を設ける。
(ヘ)上部枠(12)の中を空洞にして給水通路を設け、背面の注入口(22)に、ホース(23)を繋げ、外部のポンプから吸い上げ給水口(25)よりパネル全体に行き渡るように設ける。
(ト)枠安定基礎台(1)の中を空洞にして、前面よりスライドして取り外せる、水受け、重り(20)を設け、枠安定基礎台底部には高さ調整可能なネジ込み式タイヤを設ける。
(チ)左右両端のパネル止め柱(2)(3)(4)の外側からパネル止め柱に、はめ込み、スライド式の長さ調整可能なパネル安定脚(19)を設ける。
本発明は以上の構造である。
本発明を使用するときは、枠安定基礎台(1)上面に左右両端、中央にパネル止め柱(2)(3)(4)を差し込むジョイント(5)を設け、そこに、各パネル止め柱を差し込み固定する。各パネル止め柱(2)(3)(4)の上端部がジョイント(8)になっており、任意の数だけ差し込み固定する。最上段のパネル止め柱の上端部ジョイント(11)に上部枠(12)を差し込み固定する。パネル仕切り板に水通し穴(9)を設け、両端には小穴(26)が複数空いてある。各パネル止め柱一本一本の底部に仕切り板アングル(10)が設けてあり、上面には突起が付いてあり、そこにパネル仕切り板の穴を符合するように固定する。
緑化パネル(13)に植栽に適した任意の角度の緑化パネル植栽スポット(16)を設けて、緑化パネル(13)に保水シート(14)を小穴に合わせ固定して、緑化パネル枠(15)に緑化パネル(13)を前面から、はめ込み固定する。各ブロックに仕切られた間に緑化パネル(13)をL型形状のパネル保持アングル(6)に押し当てるように置き、パネル押さえ棒(17)を枠安定基礎台(1)上面の凹型形状パネル押さえ止め棒止め(18)、上部枠(14)底面にある凹型形状パネル押さえ棒止め(18)にパネル押さえ棒(17)を差し込み固定する。
上部枠(12)背面の注入口(22)にホース(23)を差し込み繋ぎ水がポンプ(24)より吸い上げられ、給水口(25)より緑化パネル(13)全体に行くようにする。
枠安定基礎台(1)の中が空洞になっており、そこに前面よりスライして取り外せる水受け、おもり(20)をセットする。枠安定基礎台(1)底面に高さ調整可能なネジ式タイヤ(21)を設け、回しながら高さを調整して並行になるようにする。左右両端のパネル止め柱(2)(4)に外側から、はめ込み、脚の長さ調整可能なスライド式のパネル安定脚(19)で全体を安定させることができる。
【符合の説明】
【0008】
1 枠安定基礎台、2 パネル止め柱(左)、3 パネル止め柱(中)、4 パネル止め柱(右)、5 ジョイント、6 L型形状パネル保持アングル、7 パネル仕切り板、8 パネル止め上端部ジョイント、9 水通し穴、10 仕切り版アングル、11 最上段上端部ジョイント、12 上部枠、13 緑化パネル、14 保水シート、15 緑化パネル枠、16 緑化パネル植栽スポット、17 パネル押さえ棒、18 凹型形状パネル押さえ棒止め、19 パネル安定脚、20 水受け、おもり、21 ネジ込み式タイヤ、22 注入口、23 ホース、24 ポンプ、25 給水口、26 パネル仕切り板小穴、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠安定基礎台の上面に左右両端と、中央にパネル止め柱を取り付けるジョイントを設け、そのジョイントに、左右両端、中央の各パネル止め柱を差し込み固定すし、各パネル止め柱は1スパンごとに組み立て式の構造で、上端がジョイントになっており任意の数だけパネル止め柱を積み上げ、各パネル止め柱どうし向き合う方向にL型形状のパネル保持アングルを設け、上部枠を各パネル止め柱の最上段のジョイントに差し込み固定し、各パネル止め柱1本1本の底部に向き合った方向で仕切り板アングルを設けて上面には複数の突起を設け、パネル仕切り板には任意の間隔で複数の水通し穴、両端には複数の小穴をあけて、その穴の位置と大きさは突起に符合するものとし、パネル仕切り板を取り付け、緑化パネルに背面から保水シートを小穴に合わせ取り付け固定して、緑化パネルにパネル枠を背面より取り付けて各ブロックに仕切られた間に、緑化パネルを手前から向こう側にL型形状パネル保持アングルに押し当てるように、緑化パネルを置き、枠安定基礎台上面と上部枠底面に凹型形状の突起を設けて、パネル押さえ棒を凹型形状パネル押さえ棒止めに差し込み緑化パネルを固定させ、緑化パネルには、植物の植栽に適した任意の角度の、緑化パネル植栽スポットを設けて、植栽を安定させ、上部枠の中は空洞にして、給水用通路とし、背面に注入口を設けて、そこにホースを繋げポンプより水を吸い上げ給水口より緑化パネルに給水し、枠安定基礎台の中を空洞にして、そこに前面よりスライドし取り外しができる水受け、おもりを設け、枠安定基礎台底部にはネジ式のタイヤを設け高さ調整可能とし、左右両端のパネル止め柱に二又状のパネル安定脚を外側からパネル止め柱に、はめ込み固定し、パネル安定脚の長さはスライド式の収縮タイプで長さ調整可能なものとして緑化パネル全体を安定させるものとして設けた事を特徴とする移動式組み立て緑化パネル

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−120517(P2012−120517A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286605(P2010−286605)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(510337953)
【Fターム(参考)】