説明

移動環境における加速度計ベースの制御をサポートするための方法と装置

加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスからの信号を処理する方法は、車両内に入力デバイスを設置することを含む。加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスも車両内に設置される。入力デバイスは、車両が運動している間に手動で作動される。第一の信号が、手動で作動するステップに応答して入力デバイスから送信される。第二の信号が、車両の運動に応答して第二デバイスから送信される。第一の信号は、第二の信号に依存して調整される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加速度計ベースの制御を操作するための方法と装置と、移動する車両において搬送されている加速度計ベースの制御を操作するための方法と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の多くのコンソールゲームシステムおよびその他の電子デバイスは、より自然で没頭させる体験を達成するために、加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスを使用している。この傾向は継続し、メディアシステム、自動車娯楽システム、携帯可能なゲームシステム等のようなその他のタイプのデバイスにまで拡大することが期待されている。
【0003】
それらのコントローラは現在、車両の運動がユーザ入力として解釈されてしまうために、自動車、列車、飛行機、船等のような移動環境において使われた時には実効的ではない。加速度計ベースのデバイスはまた、車両がその加速または減速中に跳ねたり、揺れたり、傾いたりすることのために、誤った出力信号を作成し得る。加速度計ベースのデバイスの出力が、車両の速度計の出力信号に基づいて車両の加速および減速について補償されることは可能であるかもしれない。しかしながら、車両の速度計の出力信号は、加速中(またはその逆に減速中)の車両の前端の持ち上がりと車両の後端の落ち下がりを指し示すものではなく、よってそれを補償することはできない。より一般的には、車両の速度計の出力信号は、車両の横揺れ、縦揺れおよび偏揺れについて車載加速度計の出力を補償するのに使われることができない。車両の横揺れ、縦揺れおよび偏揺れの各々は、車載加速度計の出力に影響を与え得て、それはランダムおよび系統的エラーの両方に結果としてなり得る。上記の理由のため、既知の車内加速度計ベースのデバイスは、エラーに曝される出力信号を作成し得る。
【0004】
従って、従来技術に鑑みて先行されてもおらず自明でもないことであるのは、入力デバイスを搬送している車両の運動について、運動を検出する入力デバイスの出力信号を自動的に補償するための装置と方法である。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、車両内の固定された位置における加速度計およびジャイロスコープデバイスのセットの配置を提供し、後に入力デバイス信号から引かれることができる参照信号を得ることを可能とする。この調整された信号はその後、車両の参照フレーム内での入力デバイスの実際の運動を決定するのに使われることができる。よって、移動する車両の内部にいる間でさえ、加速度計ベースの入力デバイスを再度使用することができる。
【0006】
発明は、その1つの形では、車両内に入力デバイスを設置することを含んだ加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスからの信号を処理する方法からなる。加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスも車両内に設置される。入力デバイスは、車両が運動している間に手動で作動される。第一の信号が、手動で作動するステップに応答して入力デバイスから送信される。第二の信号が、車両の運動に応答して第二デバイスから送信される。第一の信号は、第二の信号に依存して調整される。
【0007】
発明は、その別の形では、手動入力を受け取るための配置からなる。配置は、車両内に配置された加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスを含む。加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスが、車両に固定的に取り付けられる。プロセッサは、入力デバイスと第二デバイスの各々と通信している。プロセッサは、車両が運動している期間中に入力デバイスが手動で作動されていることに応答して入力デバイスから第一の信号を受信する。プロセッサはまた、前記期間中に第二デバイスから第二の信号を受信する。プロセッサはそれから、第二デバイスに対する入力デバイスの加速度を計算する。加速は前記期間中に起こる。計算することは第一の信号と第二の信号に依存している。
【0008】
発明は、その更に別の形では、車両内に入力デバイスを配置することを含んだ加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスを校正する方法からなる。加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスが、車両内に固定的に据付けられる。入力デバイスは、車両が運動している間に手動で作動される。手動で作動するステップ中の入力デバイスの加速度と向きが決定される。手動で作動するステップ中の第二デバイスの加速度と向きも決定される。手動で作動するステップ中の第二デバイスに対する入力デバイスの加速度と向きが計算される。
【0009】
本発明の利点は、加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスが移動する車両の内部で実効的に使用されることをそれが可能とすることである。
【0010】
本発明の別の利点は、それが標準的な加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスを組み込み得ることである。
【0011】
本発明の更に別の利点は、発明が加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスのユーザによって気付かれなくし得ることである。よって、発明のユーザは、発明の作用によって気を散らされなくなり得る。
【0012】
この発明の上述したおよびその他の特徴と目的とそれらを達成するやり方は、添付の図面との関係で発明の実施形態の以下の記載を参照することによってより明らかとなり、発明自体がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による、移動環境における使用のために好適な加速度計/ジャイロスコープベースの制御配置のブロック図である。
【図2】図2は、加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスの向きを決定する手段の特定の実施形態を含んだ、図1の加速度計/ジャイロスコープベースの制御配置のブロック図である。
【図3a】図3aは、図2の加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスの出力の例示的プロットである。
【図3b】図3bは、図2の第二の加速度計/ジャイロスコープベースのデバイスの出力の例示的プロットである。
【図3c】図3cは、図3aの信号から図3bの信号を引くことによって作成された差分信号のプロットである。
【図4】図4は、加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスからの信号を処理するための本発明の方法の一実施形態のフローチャートである。
【図5】図5は、加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスを校正するための本発明の方法の一実施形態のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
これ以降に開示される実施形態は、網羅的であることや以下の記載に開示された厳密な形態に発明を限定することを意図されていない。寧ろ実施形態は、当業者がその教示内容を利用し得るように選択され記載される。
【0015】
ここで図面、特に図1を参照すると、移動環境における使用のために好適な本発明の加速度計/ジャイロスコープベースの制御配置10の一実施形態が示されている。配置10は、加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイス12の形のユーザインターフェースと、第二の加速度計/ジャイロスコープベースのデバイス14と、プロセッサ16と、向き感知手段18を含み、上記要素の各々は車両20内に配置されている。
【0016】
加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイス12は、車両20の搭乗者コンパートメント22中にユーザによって搬送される無線デバイスであっても良い。デバイス12は、それでもってユーザが空気を通して手動でデバイス12を揺すったり、引っ張ったり、押したりするところの加速度および減速度を感知し測定するための少なくとも1つの加速度計/ジャイロスコープデバイスを有する。入力デバイス12は、平面内の加速度が決定され得るよう第二の次元における加速度を測定するために、第一のデバイスと直角に向き付けされた第二の加速度計/ジャイロスコープデバイスを含んでいても良い。更に、入力デバイス12は、空間のエリア内の加速度が決定され得るよう第三の次元における加速度を測定するために、第一および第二のデバイスの各々と直角に向き付けされた第三の加速度計/ジャイロスコープデバイスを含んでいても良い。当然ながら、発明の範囲は更に、3よりも大きいあらゆる数の加速度計/ジャイロスコープデバイスを包含し得る。ここでその用語が使われるように、および不必要な繰り返しを避けるために、「加速」は速度が増加している真の加速と、速度が減少している減速のどちらを意味しても良いことが理解されるべきである。
【0017】
入力デバイス12からの測定された読み取り値は、24において示されるように、入力デバイス12からプロセッサ16に無線で送信されても良い。プロセッサ16は、入力デバイス12からの測定された読み取り値を受信するための無線受信機(図示せず)を含んでいても良い。入力デバイス12からプロセッサ16への無線送信は、例えば、Bellevue, Washington, U.S.A.のBluetooth Sig, Inc.によって市場に出されているBluetooth(登録商標)技術を利用しても良い。
【0018】
プロセッサ16によって受信された測定された読み取り値は、例えば、搭乗者コンパートメント22内の搭乗者によってプレイされたビデオゲーム(図示せず)へのユーザ入力として使われても良い。ゲームは、ゲームのビデオスクリーンが搭乗者コンパートメント22の内外に搬送されて、プレイ中に例えばユーザの膝の上に置かれ得るように、携帯可能であっても良い。代替的に、ゲーム中で使われるビデオスクリーンは、車両20により永続的に据付けられ取り付けられていても良い。例えば、ビデオスクリーンは、フロントシートヘッドレスト中に一体化されていても、搭乗者コンパートメント22の天井から吊るされていても、車両のダッシュボードに据付けられていても良い。
【0019】
車両20が静止している間でも車両20が移動している間でも、ゲームがプレイされてユーザ入力が利用されても良い。しかも、単一の搭乗者コンパートメント22内でゲーム入力を提供するために、あらゆる数の入力デバイス12が同時に利用されても良い。無線技術を介して、各々が車両20の全てのコンポーネンツを有する、異なる車両中の搭乗者が、同じゲーム中で相手としてまたは仲間としてプレイすることさえも可能であり得る。
【0020】
一実施形態では、デバイス12は、Redmond, Washington, U.S.A.のNintendo of America, Inc.によって市場に出されているWii(登録商標)製品のコントローラとサイズ、形状および操作において同様である。しかしながら、これは単なる一例であり、デバイス12は少なくとも1つの加速度計/ジャイロスコープデバイスの出力を利用した手持ち式コントローラのあらゆる形であっても良いことが理解されるべきである。加速度計デバイス12に含まれた加速度計は、特定の例として、Tucson, Arizona, U.S.A.にオフィスを有するDataforth Corporationによって市場に出されているモデルNo. SCM5Bソリッドステート加速度計入力モジュールの形のものであっても良い。
【0021】
第二デバイス14は、入力デバイス12と同じ読み取り値を、ただし車両内の固定された位置と向きで、提供しても良い。第二デバイス14は、入力デバイス12と同じ数の加速度計およびジャイロスコープデバイスを含んでいても良い。更に、第二デバイス14の検出器は、入力デバイス12のものと同じように、お互いと直角に向き付けされていても良い。
【0022】
第二の加速度計ベースのデバイス14の加速度計は、一方で車両20の本体またはフレームに固定的に取り付けられているハウジング(図示せず)内に配置され、それに固定的に取り付けられていても良い。より一般的に、第二デバイス14は、搭乗者コンパートメント22が晒されるのと同じ運動と力に晒される車両20のあらゆる部分に取り付けられても良い。例えば、第二デバイス14が車両20の車輪に取り付けられることは、もし車輪が車両のサスペンションシステムによって搭乗者コンパートメント22から機械的に減結合されているのであれば、望ましくないかもしれない。
【0023】
プロセッサ16は、入力デバイス12が入力を提供するアプリケーション(例えば、ビデオゲーム)を実行することが可能であり、アプリケーション中での使用のためにリアルタイムで入力デバイス12からの入力を処理することが可能である、あらゆる標準的マイクロプロセッサの形のものであっても良い。プロセッサ16は、導体26を介して第二デバイス14に結線接続されていても良い。
【0024】
向き感知手段18は、ユーザが入力デバイス12を手動で作動している間3つの軸における入力デバイス12の向きを監視するために、車両20の搭乗者コンパートメント22内に設けられても良い。図2に描かれた特定の実施形態では、向き感知手段18は、車両20のダッシュボードに固定的に取り付けられおよび/または据付けられていても良い2つの赤外線エミッター28a、28bを含む。エミッター28a、28bは、それぞれの導体30a、30bを介してプロセッサ16によって活性化され制御されても良い。エミッター28a、28bは、それらが搭乗者コンパートメント22中に、矢印32a、32bで示されるように、平行な方向に赤外線エネルギーを放射するように、車両のダッシュボード上で向き付けされていても良い。放射された赤外線エネルギーは、2つの赤外線エミッター28a、28bのどちらからエネルギーが送信されたかを同定するデジタルコードを搬送しても良い。入力デバイス12は、エミッター28a、28bからの赤外線エネルギーの相対的強度を受信して感知するためのカメラ34を含んでいても良い。3つの軸に対する入力デバイス12の向きは、三角測量技術を介して2つの受信した赤外線信号の強度に基づいて決定されても良い。
【0025】
据付け中に、3つの軸における第二デバイス14の向きが感知されてプロセッサ16のメモリーデバイス(図示せず)中に格納されても良い。同様に、3つの軸におけるエミッター28a、28bの向きが感知されてプロセッサ16のメモリーデバイス(図示せず)中に格納されても良い。第二デバイス14とエミッター28a、28bの向きは、共通の参照向きに対して測定されて記録されても良い。代替的に、第二デバイス14とエミッター28a、28bの内の1つの向きが、第二デバイス14とエミッター28a、28bの内のもう1つの向きに対して測定されて記録されても良い。個々のエミッター28a、28bの向きの間の差を考慮に入れるために、一実施形態では、第二デバイス14、エミッター28a、エミッター28bを含んだ3つのコンポーネンツのグループの内の2つの向きが、3つのコンポーネンツのグループの内の残りの1つの向きに対して測定されて記録されても良い。
【0026】
図2に示された特定の実施形態では、据付けされた際にエミッター28a、28bの向きを決定するプロセスは、エミッター28a、28bの中間にある方向にフォーカスしたカメラ34のレンズをもって入力デバイス12を固定した位置に保持することを含んでも良い。エミッター28a、28bはそれから、それらの識別が赤外線エネルギー信号中にデジタル的に埋め込まれた赤外線エネルギーを放射するようにプロセッサ16によって活性化されても良い。入力デバイス12と第二デバイス14からの加速度計読み取り値を作成して記録するために、入力デバイス12と第二デバイス14の両方が車両20内に固定的に保持されたまま、車両20が短い距離走らされても良い。この入力デバイス12の初期固定的向きは、ベースライン向きと考えられても良い。更に、入力デバイス12と第二デバイス14からの将来の加速度計読み取り値の間の差は、入力デバイス12が初期固定的位置にある時の加速度計読み取り値におけるベースライン差に対するものと考えられても良い。
【0027】
一実施形態では、据付け手順は更に、入力デバイス12を、一平面内でまたは2つの直交する平面の各々内で回転させることと、回転を通してエミッター28a、28bからの受信した信号強度を感知し続けることを含んでも良い。この様々な向きにおける受信した信号強度データは、それを使用中に収集された受信した信号強度データと照合し、それにより使用中にそれに基づいて入力デバイス12の向きを決定するために、メモリー中に格納されても良い。
【0028】
動作中は、ユーザは、ビデオゲームをプレイしても良いし、入力デバイス12を介してユーザからの手動入力を受け取り得る何かその他のアプリケーションにかかわっても良い。ユーザが空気を通して入力デバイス12を手動で揺すったり、押したりおよび/または引っ張ったりするにつれて、3つの軸に沿った加速度と向きが監視されても良い。加速度計/ジャイロスコープ読み取り値は、向き感知手段18によって測定された通りに、デバイス12が作動されるにつれて変化する入力デバイスの向きに基づいて補償されても良い。
【0029】
もし車両20が動いている間にユーザが入力デバイス12を作動すると、入力デバイス12の加速度計はユーザのデバイス12の作動ばかりでなく、車両20の運動と加速も感知するであろう。しかしながら、環境の加速、即ち車両20の加速から結果として起こるデータの変造無しにユーザの意図した入力のみを受け取ることがアプリケーションにとっては一般的に望ましい。よって、発明によると、車両20の加速によって影響を受けていないアプリケーションのための入力を作成するために、第二デバイス14からの加速度計およびジャイロスコープ読み取り値が、入力デバイス12によって提供された向き調整された入力から引かれても良い。
【0030】
上述した入力補償手順は、1つの軸について図3a−cに描かれている。より特定には、図3aは、入力デバイス12の1つの加速度計によって提供された向き調整された入力のプロットである。つまり、入力デバイス12の加速度計の生の出力は、単一の軸に沿ったデバイス12の加速を反映させるために、向き感知手段18によって決定された通りのデバイス12の変化する向きに基づいて、調整されても良い。この図3aにプロットされた向き調整された入力は、図3aのデータによって反映されたのと同じ軸に沿った車両加速を反映する第二デバイス14の加速度計の1つの出力(図3b)と照合されても良い。
【0031】
描写の容易さのために、図3bにプロットされたような第二デバイス14の加速度計の1つの出力は、1つの一定の値から別のものに階段のステップ風に突然変化しているように示されている。しかしながら、デバイス14の加速度計の実際の出力は、図3aにプロットされた向き調整された入力がそうであるように、よりスムーズに変動している可能性が高いことが理解されるべきである。
【0032】
発明によると、車両20の加速または向きの影響無しに、ユーザの運動によって作成された通りの真の入力信号に到達するために、図3bの信号が図3aの信号から引かれても良い。図3cは車両加速について調整された入力信号のプロットであり、図3bの信号を図3aの信号から引くことによって導出されている。図3cの車両加速調整された入力信号は、ビデオゲームのようなアプリケーションのためにユーザが提供した入力として利用されても良い。有利なことに、この図3cの車両調整された入力信号は、ユーザが入力デバイス12を作動している間に起こる車両20の運動または加速または向きには影響されておらずそれらとは独立であり得る。
【0033】
加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスからの信号を処理するための方法400の一実施形態が図4に描かれている。最初のステップ402では、車両内に入力デバイスが設置される。例えば、ユーザが、携帯可能な加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイス12を搭乗者コンパートメント22中に搬送しても良い。代替的に、加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイス12が、搭乗者コンパートメント22に永久的または半永久的に繋ぎ留められていても良い。
【0034】
次のステップ404では、車両内に加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスが設置される。より特定には、第二の加速度計ベースのデバイス14が、搭乗者コンパートメント22がそうであるのと同じ運動および加速に曝される車両20の何らかの部分に固定的に取り付けられても良い。
【0035】
次に、ステップ406では、車両が運動している間に入力デバイスが手動で作動される。つまり、ビデオゲームをプレイしているかまたは何らかのその他のタイプのアプリケーションにかかわっている間、ユーザは車両20が走らされている間に、搭乗者コンパートメント22中の空気を通して入力デバイス12を揺すったり、押したりおよび/または引っ張ったりしても良い。
【0036】
ステップ408では、手動で作動するステップ406に応答して入力デバイスから第一の信号が送信される。例えば、入力デバイス12中の加速度計の各々(入力デバイス12は単一の加速度計のみを含むことも可能ではあるが)は、それぞれの方向において入力デバイス12によって経験された加速を指し示すそれぞれの電子的信号を提供しても良い。
【0037】
次のステップ410では、車両の運動に応答して第二デバイスから第二の信号が送信される。例えば、第二デバイス14中の加速度計の各々(第二デバイス14は単一の加速度計のみを含むことも可能ではあるが)は、それぞれの方向において第二デバイス14によって経験された加速を指し示すそれぞれの電子的信号を提供しても良い。
【0038】
最後のステップ412では、第二の信号に依存して第一の信号が調整される。一実施形態では、入力デバイス12の加速度計/ジャイロスコープデバイスによって作成された信号は、ユーザによってデバイス12が作動されるにつれて変化する入力デバイス12の向きについて補償するように、また加速度計が加速度を計測している方向を第二デバイス14中の対応する加速度計が加速度を計測している方向と合致させるように、調整されても良い。入力デバイス12からのそれらの向き補償された信号は、第二デバイス14中の対応する加速度計によって作成された信号をそれらから引くことによって調整されても良い。それらの調整された信号は、車両の運動および加速によって影響されていなくなり得て、よってユーザがデバイス12の作動を通して提供することを意図した入力信号のより真な表現であり得る。
【0039】
加速度計ベースの入力デバイスを校正するための方法500の一実施形態が図5に描かれている。最初のステップ502では、車両内に入力デバイスが配置される。例えば、ユーザが、携帯可能な加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイス12を搭乗者コンパートメント22中に搬送しても良い。代替的に、加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイス12が、搭乗者コンパートメント22に永久的または半永久的に繋ぎ留められていても良い。
【0040】
次のステップ504では、車両内に加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスが固定的に据付けられる。より特定には、第二の加速度計ベースのデバイス14が、搭乗者コンパートメント22がそうであるのと同じ運動および加速に曝される車両20の何らかの部分に堅固に取り付けられても良い。
【0041】
次に、ステップ506では、車両が運動している間に入力デバイスが手動で作動される。つまり、ビデオゲームをプレイしているかまたは何らかのその他のタイプのアプリケーションにかかわっている間、ユーザは車両20が走らされている間に、搭乗者コンパートメント22中の空気を通して入力デバイス12を揺すったり、押したりおよび/または引っ張ったりしても良い。
【0042】
ステップ508では、手動で作動するステップ中の入力デバイスの加速度が決定される。より特定には、手動で作動するステップ506に応答して入力デバイスから第一の信号が送信される。例えば、入力デバイス12中の加速度計の各々(入力デバイス12は単一の加速度計のみを含むことも可能ではあるが)は、それぞれの方向において入力デバイス12によって経験された加速を指し示すそれぞれの電子的信号を提供しても良い。プロセッサ16は、入力デバイス12からの第一の信号を処理し、そこからユーザによる手動での作動と車両20の加速の両方による入力デバイス12の生の加速度を決定しても良い。
【0043】
次のステップ510では、手動で作動するステップ中の第二デバイスの加速度が確定される。より特定には、車両の運動に応答して第二デバイスから第二の信号が送信される。例えば、第二デバイス14中の加速度計の各々(第二デバイス14は単一の加速度計のみを含むことも可能ではあるが)は、それぞれの方向において第二デバイス14によって経験された加速を指し示すそれぞれの電子的信号を提供しても良い。プロセッサ16は、第二デバイス14からの第二の信号を処理し、そこから車両20の加速による第二デバイス14の生の加速度を決定しても良い。
【0044】
最後のステップ512では、手動で作動するステップ中の第二デバイスに対する入力デバイスの加速度が計算される。より特定には、第二の信号に依存して第一の信号が調整される。一実施形態では、入力デバイス12の加速度計によって作成された信号は、ユーザによってデバイス12が作動されるにつれて変化する入力デバイス12の向きについて補償するように、また加速度計が加速度を計測している方向を第二デバイス14中の対応する加速度計が加速度を計測している方向と合致させるように、調整されても良い。入力デバイス12からのそれらの向き補償された信号は、第二デバイス14中の対応する加速度計によって作成された信号をそれらから引くことによって調整されても良い。それらの計算され調整された信号は、車両の運動および加速によって影響されていなくなり得て、よってユーザがデバイス12の作動を通して入力デバイス12に印加することを意図した加速のより真な表現であり得る。
【0045】
この発明は例示的なデザインを有するものとして記載されたが、本発明はこの開示の精神と範囲内で更に変形されても良い。この出願は従って、その一般的原理を使った発明のあらゆる変形、使用または適応をカバーすることが意図されている。更に、この出願は、この発明が関係する技術分野における周知または慣例的慣行内に入るような本開示からの逸脱をカバーすることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスからの信号を処理する方法であって、
車両内に入力デバイスを設置するステップと、
車両内に加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスを設置するステップと、
車両が運動している間に入力デバイスを手動で作動するステップと、
手動で作動するステップに応答して入力デバイスから第一の信号を送信するステップと、
車両の運動に応答して第二デバイスから第二の信号を送信するステップと、
第二の信号に依存して第一の信号を調整するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
調整するステップは、第一の信号から第二の信号を引くことを含む、請求項1の方法。
【請求項3】
第一の信号と第二の信号の各々は、3つの軸における加速度を指し示すものである、請求項1の方法。
【請求項4】
入力デバイスは、電子ゲームのためのユーザインターフェースを含む、請求項1の方法。
【請求項5】
入力デバイスは、車両の搭乗者コンパートメント内に設置される、請求項1の方法。
【請求項6】
第二のデバイスを車両に固定的に取り付ける更なるステップを含む、請求項1の方法。
【請求項7】
入力デバイスの向きを計算する更なるステップを含み、調整するステップは計算された向きに依存している、請求項1の方法。
【請求項8】
手動入力を受け取るための配置であって、
車両内に配置された加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスと、
車両に固定的に取り付けられた加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスと、
入力デバイスと第二デバイスの各々と通信しているプロセッサであって、車両が運動している期間中に入力デバイスが手動で作動されていることに応答して入力デバイスから第一の信号を受信し、前記期間中に第二デバイスから第二の信号を受信し、第二デバイスに対する入力デバイスの加速度を計算し、加速は前記期間中のものであり、計算することは第一の信号と第二の信号に依存している、ように構成されたプロセッサと、
を含む配置。
【請求項9】
プロセッサは、第二デバイスに対して3つの軸における入力デバイスの加速度を計算するように構成されている、請求項8の配置。
【請求項10】
入力デバイスの向きを決定する手段を更に含み、計算することは決定する手段の出力に依存している、請求項8の配置。
【請求項11】
決定する手段は、
車両の搭乗者コンパートメント中に赤外線エネルギーを放射するように構成された2つの赤外線エミッターと、
入力デバイスと関連付けられており、放射された赤外線エネルギーを感知するように構成された赤外線センサーと、
を含む、請求項10の配置。
【請求項12】
プロセッサは、第二の信号と第一の信号の差に基づいて入力デバイスの加速度を計算するように構成されている、請求項8の配置。
【請求項13】
入力デバイスは、電子ゲームのためのユーザインターフェースを含む、請求項8の配置。
【請求項14】
入力デバイスは、車両の搭乗者コンパートメント内に配置されている、請求項8の配置。
【請求項15】
加速度計/ジャイロスコープベースの入力デバイスを校正する方法であって、
車両内に入力デバイスを配置するステップと、
車両内に加速度計/ジャイロスコープベースの第二デバイスを固定的に据付けるステップと、
車両が運動している間に入力デバイスを手動で作動するステップと、
手動で作動するステップ中の入力デバイスの加速度と向きを決定するステップと、
手動で作動するステップ中の第二デバイスの加速度と向きを確定するステップと、
手動で作動するステップ中の第二デバイスに対する入力デバイスの加速度を計算するステップと、
を含む方法。
【請求項16】
決定するステップは、手動で作動するステップ中の3つの軸における入力デバイスの加速度を決定することを含む、請求項15の方法。
【請求項17】
確定するステップは、手動で作動するステップ中の3つの軸における第二デバイスの加速度を確定することを含む、請求項16の方法。
【請求項18】
計算するステップは、入力デバイスの加速度と第二デバイスの加速度に依存している、請求項15の方法。
【請求項19】
計算するステップは、入力デバイスによって送信された第一の信号と第二デバイスによって送信された第二の信号の間の差を確定することを含む、請求項15の方法。
【請求項20】
手動で作動するステップ中の入力デバイスの向きを感知する更なるステップを含み、決定するステップは感知された向きに依存している、請求項15の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図3b】
image rotate

【図3c】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2013−506146(P2013−506146A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532110(P2012−532110)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/049052
【国際公開番号】WO2011/041121
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(507089230)パナソニック オートモーティブ システムズ カンパニー オブ アメリカ ディビジョン オブ パナソニック コーポレイション オブ ノース アメリカ (18)
【Fターム(参考)】