説明

移動通信端末機のスケジュール管理方法及び移動通信端末機

【課題】より明瞭な注意喚起機能を提供することにより使用者が自分のスケジュールを容易に確認可能にする。
【解決手段】使用者に注意を喚起させるように他の表示情報と明確に区別された形式により、移動通信端末機の表示部に予定された行事に関する警報を表示する。この場合、警報表示として、予定された行事に関する情報が表示部の画面を横切って移動しながら表示される。又は、予定された行事に関する情報が表示部にハイライトにされて表示される。又は、点滅しながら表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末機のスケジュール管理方法及び移動通信端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、多くの移動通信端末機は、暦と時間スケジュール機能を有している。従って、使用者は日付、 打ち合わせ時間、記念日などを移動通信端末機に登録することで自分のスケジュールを設定することができる。使用者はまた登録された日付に対応するアラーム機能を設定することで自分のスケジュールを管理することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
最近、可聴音(例えば、リングトーン、音楽等)を発して使用者に注意を喚起するタイムスケジューリング機能を備えた移動通信端末機が提供された。しかし、多くの使用者は、音に気づかないで予定された打ち合わせ時刻や期限を逃してしまうことがあった。
【0004】
そこで、本発明は、このような問題に対処し、より明瞭な注意喚起機能を提供することにより使用者が自分のスケジュールを容易に確認可能にした移動通信端末機のスケジュール管理方法及び移動通信端末機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、移動通信端末機のスケジューリング機能を利用して該移動通信端末機の使用者に予定された行事を通知するスケジュール管理方法であって、前記使用者に注意を喚起させるように他の表示情報と明確に区別された形式により、前記移動通信端末機の表示部に前記予定された行事に関する警報を表示するものである。
【0006】
一実施形態によれば、前記警報は、前記予定された行事に関する情報がハイライトされて又は点滅しながら前記表示部の画面を横切って移動表示される。他の実施形態によれば、前記警報は、前記予定された行事に関する情報が前記表示部の画面を横切って動画形式で表示される。前記行事に関する情報は、使用者によって選択された速度で前記表示部の画面を横切って移動する。
【0007】
さらに他の実施形態によれば、前記警報は、 前記予定された行事の発生前に所定の時間間隔で表示される。また、この時間間隔は、使用者によって選択されて設定される。
【0008】
本発明のスケジューリング機能を有する移動通信端末機は、表示部と、前記表示部の画面上に予定された行事に関する警報を表示させるように制御するプロセッサと、を含み、前記警報は、前記使用者に注意を喚起させるように他の表示情報と明確に区別された形式により表示されるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用者に注意を喚起させるように他の表示情報と明確に区別された形式により、表示部に予定された行事に関する警報を表示するようにしているので、使用者は自分の設定したスケジュールを容易に確認することができる。従って、予定された行事を逃してしまうミスを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る具体的な実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る移動通信端末機の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、移動通信端末機100は、無線送受信機110、データプロセッサ120、オーディオプロセッサ130、メモリー140、表示部150、入力装置160、タイマー170、及び制御部180を含む。無線送受信機110は、移動通信端末機100の通信機能を遂行するものであり、送信信号の周波数をアップコンバーティング(up-converting)して増幅させるRF送信機、及び受信信号を低雑音増幅してダウンコンバーティング(down-converting)するRF受信機を含んでいる。
【0011】
データプロセッサ120は、送信信号を暗号化して変調する送信部及び受信信号を複合化して復調する受信部を含む。オーディオプロセッサ130は、データプロセッサ120によって複合化されて出力されたオーディオ信号を再生すると共に、マイクロフォンによって取り込まれたオーディオ信号をデータプロセッサ120に送信する。
【0012】
本実施形態によれば、オーディオプロセッサ130は、制御部180によって制御され、使用者によって設定されたテキスト(text)内容を音声に変換してスピーカから出力させるものである。メモリー140は、少なくとも一つのプログラムメモリーとデータメモリーを含んでいる。プログラムメモリーは、移動通信端末機100の一般的な動作を制御するためのプログラムを格納するものである。
【0013】
本実施形態によれば、メモリー140は、スケジュール管理プログラムと使用者によって入力されたスケジュール情報とを格納するものである。また、このスケジュール情報には、予定時刻と日付とが含まれる。
【0014】
表示部150は、多種類の表示情報と多様なメニュー画面とを表示するものであり、液晶表示(Liquid Crystal Display:LCD)素子又は有機EL素子(Organic Light Emitting Diode:OLED)を含む。
【0015】
本実施形態によれば、表示部150は、制御部180によって制御され、使用者がスケジュール情報を入力できるようにするスケジュール管理プログラムの多様なメニュー画面と、入力されたスケジュール情報及びスケジュール管理機能を設定するための多様なメニュー画面を表示するようになっている。
【0016】
入力装置160は、数字及び文字情報を入力するための多様なボタンと、多様な機能を設定するための少なくても一つの機能ボタンとを含んでいる。この入力装置160には、方向キーを備えるキーパッド、ジョグダイヤル、タッチスクリーン、ジョイスティック、又は他の使用者インターフェイスを含めることができる。
【0017】
本実施形態によれば、入力装置160は、使用者によって入力されたスケジュール情報を制御部180に送る。この場合、上記スケジュール情報は、予定時刻及び日付を含むものである。タイマー170は、現在の日付及び時刻情報を制御部180に提供する。制御部180は、移動通信端末機100の全体的な動作を制御するものであり、前述したデータプロセッサ120及び/又はタイマー170を含めてもよい。
【0018】
本実施形態によれば、制御部180は、メモリー140に格納されたスケジュール情報から予定日付及び時刻を読み出して、この予定日付及び時刻と現在日付及び時刻とを比較し、現在時刻から24時間以内のスケジュール情報を確認する。制御部180は、スケジュール情報が画面を少なくとも一方向に横切って移動しながら表示されるように表示部140を制御する。
【0019】
図2は本実施形態に係る移動通信端末機を使用したスケジュール管理方法を説明するフローチャートである。図2に示すように、使用者はスケジュール管理プログラムを使用して自分のスケジュール情報を入力する。スケジュール管理プログラムに基づいて、使用者は入力装置150を介してスケジュール管理メニューを選択して、多様な種類の情報を移動通信端末機100に入力する。
【0020】
上記多様な情報とは、人の名前、居住所、会社の住所、電子メールアドレス、誕生日、 結婚記念日などを含むものである。使用者によって入力されたこのようなスケジュール情報は、メモリー140のスケジュール管理プログラムに格納される(S210)。本実施形態において、使用者は、スケジュール管理機能を使用するためにD−1スケジュール管理機能を設定する(S220)。
【0021】
図3に示すように、使用者は、入力装置150を操作して表示部150に表示されたメニュー画面300からスタンバイディスプレイ(standby display)メニューを選択する。使用者がスタンバイディスプレイメニューを選択すると、図4に示すように、待機画面メニュー及びディスプレイアイテムメニューを含む画面310が表示される。
【0022】
ここで、使用者が待機画面メニューを選択すれば、図5に示すように、待機画面設定メニュー320が表示部150に表示される。待機画面設定メニュー320において、使用者は待機画面上に挿入されるファイルを選択することができる。このように、待機画面設定メニュー320を使用して、使用者は、待機画面上に挿入する多様なファイルを設定することができる。
【0023】
使用者は、図4に示す画面310からディスプレイアイテム設定メニュー330を選択することができる。このディスプレイアイテム設定メニュー330は、図6に示すように、時計、こよみ、D−1スケジューラ、及びアニメーション速度を設定するためのメニュー画面である。
【0024】
使用者は、時計設定窓332により、デジタル時計、アナログ時計、デュアルクロック(dual clock)、及び時計が“見えない” 等の各アイテムを設定することができる。また、使用者は、こよみ設定窓334により、 "暦設定"又は暦が“見えない”等のアイテムを設定することができる。本実施形態においては、使用者は、D−1スケジューラ設定窓336を使用して、スケジュール管理機能を設定することができる。
【0025】
D−1スケジューラ設定窓336の下側に設けられた速度設定窓338は、画面を横切って表示される使用者のスケジュール情報の移動速度を設定する窓である。スケジュール情報の移動速度としては、ゆっくり、普通、速く、非常に速く等の多様な速度を設定することができる。従って、本実施形態によれば、使用者は、スケジュール管理機能を設定することができ、同時に予定された行事時刻になる前の所定時刻に移動通信端末機の画面に表示される動画(an animated object)を選択することができる。
【0026】
また、図2に示すように、タイマー170は、現在の日付及び時刻情報を制御部180に提供する。 制御部180は、タイマー170から提供された現在日付及び時刻情報を確認し(S230)、スケジュール管理プログラムに設定されたスケジュール情報とタイマー170から提供された現在の日付及び時刻情報とを比較する(S240)。
【0027】
本実施形態において、制御部180は、現在時刻から24時間以内のスケジュール情報を確認する(S250)。制御部180は、現在時刻から24時間以内のスケジュール情報が少なくとも一方向に画面を横切って移動しながら表示されるように表示部150を制御する(S260)。スケジュール情報の移動速度は、図6に示す速度設定窓338を使用して設定された速度に従う。
【0028】
図7は本実施形態による画面上から一方向に動くスケジュール情報を説明する画面の一表示例を示すものである。図7に示すように、画面には、予定した内容、予定時刻、及び予定日付を含むスケジュール情報を表示することができる。
【0029】
本実施形態において、現在時刻から24時間以内のスケジュール情報の個数は、移動通信端末機の画面上に一度に表示可能なアイテムの個数を越えてもよい。この場合、制御部180は、所定個数のスケジュール情報が待機画面上に表示にされるように表示情報(アイテム)の個数を制限する。
【0030】
例えば、一度に表示可能なアイテムの個数が五つの場合には、制御部180は、現在時刻から24時間以内のスケジュール情報の個数が五つを超えるか否かを判定する。本実施形態においては、表示部160は、一つ以上のスケジュール情報を表示することができる。この場合、複数のスケジュール情報は、それぞれ分離されて列状に表示される。
【0031】
本実施形態において、複数個のスケジュール情報の内一つが画面上に表示された状態で特定イベントが発生した場合、画面上に表示されているスケジュール情報以外のスケジュール情報が交互に画面上に表示される。ここで、“特定イベント”という用語は、特定キーが選択された場合を意味する。例えば、スライディング式移動通信端末機のスライダー又はフォルダ式移動通信端末機のフォルダが開かれたり閉じられたりした場合、又は使用者が移動通信端末機に触れた場合なども含まれる。
【0032】
本実施形態によれば、スケジュール情報が画面上にテキスト形態で表示される。他の実施形態においては、スケジュール情報は、スケジュール管理テーブルの形式で又は画面上にアイコンで表示される。スケジュール管理テーブルは、例えば、ハイライト、点滅、拡大又は他の機能による多様な形態でD−1スケジュール情報を示すことができる。
【0033】
本実施形態において、制御部180は、現在時刻から24時間以内のスケジュール情報を画面上に表示させる。他の実施形態においては、制御部180は、曜日、週、又は月単位のスケジュール情報を待機画面上に表示させる。このような表示単位は、使用者が適宜選択して設定することができる。
【0034】
前述したように、使用者は、自分の移動通信端末機に行事を予定することができるし、計画された行事を使用者に予め通知して注意喚起する警告機能を移動通信端末機に設定することができる。使用者は、注意喚起を促す警告が生成される期間を設定することもできる。本実施形態において、警告は、使用者が関心を持つように、例えば動画の形式で表示される。
【0035】
以上は、本発明の一実施形態について説明しているが、本発明は前述した特定の実施形態に限定されず、当業者は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更等は、特許請求の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施形態による移動通信端末機の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態による移動通信端末機を使用したスケジュール管理方法を説明するフローチャートである。
【図3】本実施形態によるスケジュール管理機能を設定する手順を説明する図であり、メニュー画面の表示例である。
【図4】本実施形態によるスケジュール管理機能を設定する手順を説明する図であり、スタンバイディスプレイメニューが選択された際の表示例である。
【図5】本実施形態によるスケジュール管理機能を設定する手順を説明する図であり、待機画面設定メニューの表示例である。
【図6】本実施形態によるスケジュール管理機能を設定する手順を説明する図であり、ディスプレイアイテム設定メニューの表示例である。
【図7】待機画面上に特定方向に動きながら表示されるスケジュール情報を説明する図である。
【符号の説明】
【0037】
120…データプロセッサ
130…オーディオプロセッサ
140…メモリー
150…表示部
160…入力装置
170…タイマー
180…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信端末機のスケジューリング機能を利用して該移動通信端末機の使用者に予定された行事を通知するスケジュール管理方法であって、
前記使用者に注意を喚起させるように他の表示情報と明確に区別された形式により、前記移動通信端末機の表示部に前記予定された行事に関する警報を表示することを特徴とする移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項2】
前記警報は、前記予定された行事に関する情報が前記表示部の画面を横切って移動しながら表示されることを特徴とする請求項1記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項3】
前記警報は、前記予定された行事に関する情報が前記表示部にハイライトにされて表示されることを特徴とする請求項1記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項4】
前記警報は、前記予定された行事に関する情報が前記表示部に点滅しながら表示されることを特徴とする請求項1記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項5】
前記警報は、前記予定された行事に関する情報が前記表示部の画面を横切って動画形式で表示されることを特徴とする請求項1記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項6】
前記警報は、 前記予定された行事の発生前に所定の時間間隔で表示されることを特徴とする請求項1記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項7】
前記時間間隔は、使用者によって選択されて設定されることを特徴とする請求項6記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項8】
前記行事に関する情報は、使用者によって選択された速度で前記表示部の画面を横切って移動することを特徴とする請求項2記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項9】
複数の前記警報が前記表示部の画面上に表示可能とされ、
最初に発生する第1の行事に関する第1の警報が次に遅れて発生する第2の行事に関する第2の警報よりも早い時刻に表示されることを特徴とする請求項1記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項10】
前記使用者が前記表示部の画面上に同時に表示される前記複数の警報の最大個数を設定可能としたことを特徴とする請求項9記載の移動通信端末機のスケジュール管理方法。
【請求項11】
表示部と、
前記表示部の画面上に予定された行事に関する警報を表示させるように制御するプロセッサと、を含み、
前記警報は、前記使用者に注意を喚起させるように他の表示情報と明確に区別された形式により表示される、
ことを特徴とする移動通信端末機。
【請求項12】
前記警報は, 前記予定された行事に関する情報が前記表示部の画面を横切って移動しながら表示されることを特徴とする請求項11記載の移動通信端末機。
【請求項13】
前記警報は、前記予定された行事に関する情報が前記表示部にハイライトされて表示されることを特徴とする請求項11記載の移動通信端末機。
【請求項14】
前記警報は、前記予定された行事に関する情報が前記表示部に点滅しながら表示されることを特徴とする請求項11記載の移動通信端末機。
【請求項15】
前記警報は、前記予定された行事に関する情報が前記表示部の画面を横切って動画形式で表示されることを特徴とする請求項11記載の移動通信端末機。
【請求項16】
前記警報は、 前記予定された行事の発生前に所定の時間間隔で表示されることを特徴とする請求項11記載の移動通信端末機。
【請求項17】
前記時間間隔は、使用者によって選択されて設定されることを特徴とする請求項16記載の移動通信端末機。
【請求項18】
前記行事に関する情報は、使用者によって選択された速度で前記表示部の画面を横切って移動することを特徴とする請求項12記載の移動通信端末機。
【請求項19】
複数の前記警報が前記表示部の画面上に表示可能とされ、
最初に発生する第1の行事に関する第1の警報が次に遅れて発生する第2の行事に関する第2の警報よりも早い時間に表示されることを特徴とする請求項11記載の移動通信端末機。
【請求項20】
前記使用者が前記表示部の画面上に同時に表示される前記複数の警報の最大個数を設定可能としたことを特徴とする請求項19記載の移動通信端末機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−21313(P2008−21313A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181034(P2007−181034)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】