稼働管理システム
【課題】各生産機の実績数量や目標数量を一元管理できると共に,オペレータに対して自機の実績数量や目標数量などを提示することのできるシステムを提供する。
【解決手段】稼働管理システム1は,複数台の生産機(窓検査機2)の稼働状況を一元管理する稼働管理装置10と,窓検査機2の稼働状況を示す信号が窓検査機2から入力されるインターフェース装置12と,管理者が利用する管理者端末11とから少なくとも構成され,インターフェース装置12は,該信号を数値化した稼働データを稼働管理装置10に送信し,稼働管理装置10は,各インターフェース装置12から受信した稼働データを利用して,生産数量の合計値である実績数量,稼働時間及び全運転時間を窓検査機2毎に算出し,管理者端末11に稼働データの集計結果を表示させる共に,インターフェース装置12に接続されたデータ表示器13に進捗状況を表示させる。
【解決手段】稼働管理システム1は,複数台の生産機(窓検査機2)の稼働状況を一元管理する稼働管理装置10と,窓検査機2の稼働状況を示す信号が窓検査機2から入力されるインターフェース装置12と,管理者が利用する管理者端末11とから少なくとも構成され,インターフェース装置12は,該信号を数値化した稼働データを稼働管理装置10に送信し,稼働管理装置10は,各インターフェース装置12から受信した稼働データを利用して,生産数量の合計値である実績数量,稼働時間及び全運転時間を窓検査機2毎に算出し,管理者端末11に稼働データの集計結果を表示させる共に,インターフェース装置12に接続されたデータ表示器13に進捗状況を表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,プラントや工場などにおいて、各生産機の生産数量や目標数量を一元管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
製品のコストダウンを図り,企業の競争力を高めるためには,プラントや工場などの生産機の能率を向上させることが必要になる。生産機の能率を向上させるために,生産工程の見直しや生産機の改善も重要であるが,生産機で働くオペレータの作業効率を高めることも重要である。
【0003】
生産機で働くオペレータの作業効率を高めるために,これまでに生産した実績数量及び目標数量などをモニターなどに表示し,実績数量及び目標数量などをオペレータに提示することが古くから行われている。例えば,特許文献1において,生産機の状態を示す信号に基づいて実績数量を計測する手段と、生産機の状態を示す信号に基づいて実績稼動時間を計測する手段と、あらかじめ設定された目標能率に実績稼動時間を乗算することにより目標数量を演算すると、実績数量と目標数量との相違に応じた背景色を演算する手段と、該背景色で実績数量と目標数量を表示する手段を備えた進捗状況管理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−152497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,特許文献1は,生産機のオペレータ自身が目標を入力させ,実績数量や目標数量を表示することで,進捗状況をオペレータ自身が自己管理するための発明で,工場全体の生産管理を行うための発明ではない。
【0006】
工場全体の生産管理を行うことを考えた場合,同じ生産に利用する複数の生産機が工場に設置されているため,管理者側では各生産機の実績数量や目標数量を一元管理でき,更に,オペレータに対して自機の実績数量や目標数量などを提示し,オペレータが自機の進捗状況を把握できるようにすることが望ましい。
【0007】
そこで,本発明は,各生産機の実績数量や目標数量を一元管理できると共に,オペレータに対して自機の実績数量や目標数量などを提示することのできるシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決する第1の発明は,複数台の生産機の稼働状況を一元管理する稼働管理装置と,前記生産機が一つの製品を生産する毎に矩形波が出力されるパルス信号が少なくとも入力されるインターフェース装置と,管理者が利用する管理者端末とがネットワーク接続されて少なくとも構成される稼働管理システムであって, 前記インターフェース装置は,第1のインターバルが経過する毎に,前記第1のインターバルにおいて前記生産機が前記矩形波を出力していた時間である矩形波出力時間と,前記第1のインターバルにおいて前記生産機が出力した前記矩形波の数を含む稼働データを前記生産機が識別できるようにして前記稼働管理装置に送信する手段を備え,前記稼働管理装置は,前記インターフェース装置からこれまでに受信した前記稼働データの集計結果として,前記矩形波の数を合計した値である生産実績数量,前記矩形波出力時間を合計した値である運転時間を前記生産機毎に算出し,前記管理者端末から前記稼働データの集計結果の表示要求を受けると,この時点における前記稼働データの集計結果の一覧を前記管理者端末に送信する集計手段を備えていることを特徴とする稼働管理システムである。
である。
【0009】
第1の発明によれば,前記パルス信号が少なくとも入力される前記インターフェース装置を設け,前記インターフェース装置と前記稼働管理装置をネットワークで接続することで,前記稼働管理装置は,前記生産機の運転時間及び生産実績数量を一元管理することが可能になる。
【0010】
更に,第2の発明は,前記インターフェース装置には,前記生産機に電源が投入されていることを示す電源投入信号が入力され,前記インターフェース装置は,前記第1のインターバルにおいて前記生産機に電源が投入されていた時間である電源投入時間を前記稼働データに含ませ,前記稼働管理装置の前記集計手段は,前記電源投入時間を合計した値である稼働時間を前記生産機毎に算出することを特徴とする第1の発明に記載の稼働管理システムである。
【0011】
第2の発明によれば,前記稼働管理装置は,前記生産機の運転時間及び生産実績数量に加えて,前記生産機の稼働を一元管理することが可能になる。
【0012】
更に,第3の発明は,前記稼働管理装置は,前記管理者端末から前記生産機毎の目標数量を取得し記憶する目標設定手段と,前記目標数量に対する進捗状況の表示要求を前記管理者端末から受けると,所定時刻からの経過時間と前記目標時間の比率に従い前記目標数量のカウント数を算出した後,前記目標数量のカウント数と前記生産実績数量の差及び比率を進捗状況データとして前記生産機毎に算出し,前記生産実績数量,前記目標数量のカウント数及び前記進捗状況データの一覧を前記管理者端末に送信し,第2のインターバルが経過する毎に,前記管理者端末に表示する進捗状況を更新する進捗管理手段を備えていることに特徴と持たせた第1の発明又は第2の発明に記載の稼働管理システムである。
【0013】
第3の発明によれば,また,前記管理者端末と前記稼働管理装置をネットワークで接続し,前記稼働管理装置に前記目標設定手段を備えさせることで,管理者側で目標の一元管理が可能になる。
【0014】
更に,第4の発明は,前記インターフェース装置には,前記稼働管理装置から受信したデータをデータ表示器に表示する手段を備え,前記稼働管理装置の前記進捗管理手段は,第3のインターバルが経過する毎に,前記生産実績数量,前記目標数量のカウント数及び前記進捗状況データの一覧を前記データ表示器に送信することに特徴を持たせた第1の発明から第3の発明のいずれか一つに記載の稼働管理システムである。
【0015】
第4発明によれば,前記データ表示器を前記生産機の側に設置することで,前記生産機のオペレータに進捗状況等を提示することが可能になる。
【0016】
更に,第5の発明は,前記稼働管理装置の前記集計手段は,前記稼働データの集計結果として,前記運転時間,前記稼働時間及び前記生産実績数量から定められたアルゴリズムに従い能率指標を算出することに特徴を持たせた第2の発明から第4の発明のいずれか一つに記載の稼働管理システムである。第4の発明のように,前記稼働管理装置の前記集計手段には,定められたアルゴリズムに従い能率指標を算出することが望ましい。
【0017】
更に,第6の発明は,前記生産機及び勤務時間帯が指定されると,該勤務時間帯において該生産機から受信した前記稼働データから,該勤務時間帯の時刻における前記生産機の状態を記載した作業工票を作成する作業工票作成手段を備えていることを特徴とする,請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の稼働管理システムである。第6の発明のように,作業工票を作成する機能を前記作業工票作成手段に持たせておけば,前記生産機から受信した前記稼働データから作業工票を作成することが可能になる。
【発明の効果】
【0018】
このように,本発明によれば,各生産機の実績数量や目標数量を一元管理できると共に,オペレータに対して自機の実績数量や目標数量などを提示することのできるシステムを提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態における稼働管理システムの構成を説明する図。
【図2】窓検査機の操作パネルと窓検査機の状態を示す信号の関係を説明する図。
【図3】稼働管理装置に備えられる機能を説明する図。
【図4】集計結果DBの内容を説明する図。
【図5】管理者端末に表示されるメインメニューの一例を説明する図。
【図6】管理者端末に表示される窓検査機別の稼働データの集計結果の一例を説明する図。
【図7】管理者端末に表示される稼働データの集計結果の合計の一例を説明する図。
【図8】管理者端末に表示される窓検査機毎の目標数量及び目標時間の一例を説明する図。
【図9】データ表示器に表示される進捗状況の一例を説明する図。
【図10】管理者端末に表示される進捗状況の一例を説明する図。
【図11】作業工票手段によって作成される作業工票の一例を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここから,本願発明の実施形態について,本願発明の技術分野に係わる当業者が,本願発明の内容を理解し,本願発明を実施できる程度に説明する。
【0021】
図1は,本実施形態における稼働管理システム1の構成を説明する図である。本実施形態は,窓付き封筒の窓部から見える宛先を検査し,宛先に従い区分けする窓検査機2を一元管理対象となる生産機したときの実施形態で,図1では,一元管理の対象となる窓検査機2の数を3台としている。
【0022】
3台の窓検査機2の稼働を一元管理するために設置される稼働管理システム1は,図1で図示したように, 3台の窓検査機2の稼働状況や目標を一元管理する装置である稼働管理装置10と,窓検査機2の管理者が利用する管理者端末11と,窓検査機2の稼働状態を示す信号が入力されるインターフェース装置12とから少なくとも構成され,インターフェース装置12には進捗状況を表示するためのデータ表示器13(例えば,生産管理用のLED表示器)が接続されている。
【0023】
本実施形態では,各窓検査機2のインターフェース装置12と稼働管理装置10をネットワーク(ここでは,工場内のイントラネット14)で接続し,インターフェース装置12からリアルタイムで送信される窓検査機2の稼働状態を稼働管理装置10で集計できるようにすることで,窓検査機2の実績や目標を一元管理できるようにし,更に,窓検査機2の管理者が利用する管理者端末11をイントラネット14に接続することで,窓検査機2の目標を一元管理することができるようにしている。加えて,窓検査機2の側にデータ表示器13を設置し,データ表示器13とインターフェース装置12をイントラネット14で接続することで,稼働管理装置10から送信される進捗状況を窓検査機2のオペレータに提示できるようにしている。
【0024】
まず,稼働管理システム1を構成するインターフェース装置12について説明する。インターフェース装置12は,イントラネット14を介して,窓検査機2と稼働管理装置10を接続するために設置され,ネットワーク通信するためのネットワークインターフェースを備えたリアルタイムPLC(Programmable Controller)などの装置を利用して実現される装置である。
【0025】
本実施形態において,インターフェース装置12には,窓検査機2の稼働状況を示す信号として,窓検査着2に電源が投入されている状態であることを示す信号である電源信号と,一つの窓付き封筒の検査・区分けが完了する毎に窓検査機2から出力されるパルス信号が入力される。
【0026】
図2は,インターフェース装置12に入力される信号を説明する図である。図2(a)は窓検査機2の操作パネル20を説明する図で,図2(a)に図示したように,窓検査機2の操作パネル20には,ボタンが押されるとONを出力し,次に押されるとOFFになる動作を繰り返すオルタネイト型のスイッチボタンとして,少なくとも,窓検査機2の電源を投入するための電源ボタン20aと,窓検査機2に窓付き封筒の検査・区分けを行わせるための開始ボタン20bが備えられている。
【0027】
図2(b)は,窓検査機2の状態を示す信号と操作パネル20のボタンの関係を説明する図である。本実施形態では,図2(b)に図示しているように,操作パネル20の電源ボタン20aが押されると窓検査機2に電源が投入され電源信号がONになる。また,操作パネル20の開始ボタン20bが押されると,窓検査機2が窓付き封筒の検索・区分けを開始し,一通の窓付き封筒の検索・区分けが完了する毎に一つの矩形波が出力される。
【0028】
インターフェース装置12は,窓検査機2から入力されるこれらの信号を常時監視し,第1のインターバル(例えば,30秒)が経過する毎に,第1のインターバルにおけるこれらの信号の内容をデータ化し,インターフェース装置12が接続している窓検査機2の機械番号及びこの時の日時及び該データを含む稼働データを稼働管理装置10へ送信する処理を行う。
【0029】
本実施形態において,インターフェース装置12は,電源信号がONであれば窓検査機2は稼働状態であったと判断し,第1のインターバルにおいて電源信号がONであった時間を電源投入時間として稼働データに含ませる。また,インターフェース装置12は,第1のインターバルにおける矩形波の数をカウントして稼働データに含ませる。更に,インターフェース装置12は,第1のインターバルにおいて矩形波が出力されていた時間を矩形波出力時間として稼働データに含ませる。
【0030】
なお,インターフェース装置12は稼働データを送信するばかりではなく,稼働管理装置10から進捗状況に係わるデータが送信されると,稼働管理装置10から進捗状況に係わるデータが送信される毎に,進捗状況に係わるデータをデータ表示器13に表示させる処理も実行する。
【0031】
次に,3台の窓検査機2の実績や目標を一元管理するサーバである稼働管理装置10について説明する。
【0032】
稼働管理装置10は,CPU、ROM,RAM、外部記憶装置として大容量のデータ記憶装置(例えば,ハードディスク),ネットワーク通信するためのネットワークインターフェースなどを備え,稼働管理装置10として機能させるコンピュータプログラムが実装された汎用のサーバを利用して実現される。
【0033】
図3は,稼働管理装置10として機能させるコンピュータプログラムによって,稼働管理装置10に備えられる機能を説明する図である。図3に図示したように,稼働管理装置10には,インターフェース装置12から受信した稼働データを記憶すると共に,インターフェース装置12からこれまでに受信した稼働データの集計結果として,矩形波の数の合計値である生産実績数量,電源投入時間の合計値である稼働時間,及び,矩形波出力時間の合計値である運転時間を窓検査機2毎に算出する集計手段100と,所定時刻からの経過時間と目標時間の比率に従い目標数量のカウント数を算出した後,目標数量のカウント数と生産実績数量の差及び比率を進捗状況データとして窓検査機2毎に算出する進捗管理手段101と,各窓検査機2の目標数量等を設定するときに動作する目標設定手段102と,インターフェース装置12から受信した稼働データを利用して作業工票を作成する作業工票作成手段103を備え,更に,データベース(DB: DataBase)として,インターフェース装置12から受信した稼働データを記憶する稼働ログDB104と,稼働データの集計結果を記憶する集計結果DB105と,窓検査機2の目標に係わるデータを記憶する目標DB106を備えている。
【0034】
稼働ログDB104には,インターフェース装置12から受信した稼働データを時系列で記憶するデータテーブルが窓検査機2毎に設けられ,機械番号に対応した該データテーブルにインターフェース装置12から受信した稼働データが記憶される。
【0035】
図4は,集計結果DB105の内容を説明する図である。図4に図示したように,集計結果DB105には,稼働データの集計結果を窓検査機2毎に記憶する集計結果用データテーブル105aが勤務時間帯毎に設けられる。一つの集計結果用データテーブル105aには,窓検査機2の機械番号毎にレコードが設けられ,各レコードには,稼働データの集計結果を記録するカラムとして,稼働データに含まれる矩形波の数の合計値である生産実績数量を記憶するカラム105a1と,稼働データに含まれる矩形波出力時間の合計値である運転時間を記憶するカラム105a2と,電源投入時間の合計値である稼働時間を記憶するカラム105a3が設けられている。
【0036】
稼働管理装置10の集計手段100は,インターフェース装置12から稼働データを受信すると,この時点の勤務時間帯に対応する集計結果用データベース105aの機械番号に対応するレコードのカラム10351の値に稼働データに含まれる矩形波の数を加算する処理と,該レコードのカラム105a2の値に稼働データに含まれる矩形波出力時間を加算する処理と,該レコードのカラム105a3の値に電源投入時間を加算する処理を行う。
【0037】
また,稼働管理装置10の集計手段100は,管理者端末11から初回のアクセスを受けると,メインメニューを管理者端末11に表示させ,管理者端末11によって選択された処理を実行し,管理者端末11から稼働データの集計結果の表示要求を受けると,この時点の稼働データの集計結果を管理者端末11に表示させる処理を行う。
【0038】
図5は,管理者端末11に表示されるメインメニューの一例を説明する図である。図5で図示したメインメニュー3には,稼働データの集計結果を窓検査機2別に表示させる処理名30と,稼働データの合計を表示させる処理名31と,窓検査機2別の進捗状況を表示させる処理名32と,窓検査機2別に目標を設定する処理名33と,作業工票を作成する処理名34が含まれている。
【0039】
メインメニュー3の中から,稼働データの集計結果を窓検査機2別に表示させる処理名30が選択されると,稼働管理装置10の集計手段100は,この時点に対応する集計結果用データテーブル105aの内容を管理者端末11に表示させた後,第2のインターバル(例えば,1分)が経過すると,管理者端末11の表示内容を更新する処理を,稼働データの集計結果を表示する画面を閉じる操作が管理者端末11で行われるまで実施する。
【0040】
図6は,管理者端末に表示される窓検査機別の稼働データの集計結果の一例を説明する図である。図6の画面4では,稼働データの集計結果として,現勤務または前勤務における各窓検査機2の稼働データの集計結果(ここでは,生産数量,運転時間及び稼働時間)と,該集計結果から算出される能率指標1(ここでは,生産数量/運転時間)及び能率指標2(ここでは,生産数量/稼働時間)が表示され,更に,稼働データの集計結果を窓検査機2別に表示する画面を閉じるボタン4aが表示されている。
【0041】
また,メインメニュー3の中から,稼働データの集計結果の合計を表示させる処理名31が選択されると,稼働管理装置10の集計手段100は,この時点に対応する集計結果用データテーブル105aに記憶されている内容の合計を管理者端末11に表示した後,第2のインターバル(例えば,1分)が経過すると,管理者端末11の表示内容を更新する処理を,稼働データの集計結果の合計を表示する画面を閉じる操作が管理者端末11で行われるまで実施する。
【0042】
図7は,管理者端末に表示される稼働データの集計結果の合計の一例を説明する図である。図7の画面5では,稼働データの集計結果の合計として,この時点における現勤務時間帯体及び過去の勤務時間帯それぞれにおける各窓検査機2の生産実績数量に加え,各窓検査機2の生産実績数量,運転時間及び稼働時間を利用して算出された能率指標1及び能率指標2が表示され,更に,稼働データの集計結果の合計を表示する画面を閉じるボタン5aが表示されている。
【0043】
次に,稼働管理装置10に備えられ,目標数量のカウント数と生産実績数量の差及び比率を進捗状況データとして窓検査機2毎に算出する進捗管理手段101について説明する。本実施形態では,稼働管理装置10に備えられた目標DB106には,一元管理対象となる窓検査機2毎に,窓検査機2で検査・区分けする窓付き封筒の目標数量と,該目標数量を達成するために設定された目標時間が勤務時間帯毎に記憶されている。
【0044】
図8は,管理者端末に表示される窓検査機毎の目標数量及び目標時間の一例を説明する図である。図8に図示した画面8では,一元管理対象となる窓検査機2毎に,一つの勤務時間帯で検査・区分けする窓付き封筒の目標数量と,目標数量の窓付き封筒を検査・区分けするための作業時間の目標値である目標時間が表示され,更に,目標数量と目標時間を表示する画面を閉じるボタン8aが表示されている。
【0045】
次に,稼働管理装置10に備えられた目標設定手段102について説明する。稼働管理装置10に備えられた目標設定手段102は,目標数量及び目標時間を窓検査機2毎に設定する手段で,図5で図示したメインメニュー3の中から,目標を設定する処理名33が選択されると作動し,管理者端末11に目標数量等を設定する画面を表示させ,各窓検査機2に対する目標数量等を管理者に設定させる手段である。
【0046】
次に,稼働管理装置10に備えられた進捗管理手段101について説明する。本実施形態において,稼働管理装置10の進捗管理手段101は,集計結果DB105及び目標DB106を参照し,窓検査機2毎に,窓検査機2に対応するインターフェース装置12にこの時点の勤務時間帯における進捗状況データを送信し,データ表示器13に進捗状況データ表示させ,第3のインターバル(例えば,1分)が経過する毎にデータ表示器13に表示する進捗状況データを更新する。
【0047】
図9は,データ表示器13に表示される進捗状況の一例を説明する図である。図9では,現勤務における生産実績数量と目標数量のカウント数に加え,進捗状況データとして,生産実績数量から目標数量のカウント数を減算した目標差と,生産実績数量を目標数量で除算した進捗度が表示されている。なお,本実施形態において,目標数量のカウント数とは,現勤務が開始してから目標時間に達したときにカウント数が目標数量になるようにインクリメントされる数である。
【0048】
また,稼働管理装置10の進捗管理手段101は,図5で図示したメインメニュー3の中から,窓検査機2別の進捗状況を表示させる処理名32が選択されると,目標数量のカウント数,生産実績数量及び進捗状況データの一覧を管理者端末11に表示させ,第2のインターバルが経過する毎に管理者端末11に表示する進捗状況データの一覧を更新する処理を,進捗状況を表示する画面を閉じる操作が行われるまで実行する。
【0049】
図10は,管理者端末11に進捗状況を表示する画面の一例を説明する図である。図10の画面6では,現勤務における生産実績数量と,目標数量のカウント数と,生産実績数量から目標数量のカウント数を減算した目標差と,生産数量を目標数量で除算した進捗度に加え,進捗状況を表示する画面を閉じるためのボタン6aが表示されている。
【0050】
稼働管理装置10の作業工票手段103は,稼働ログDB104,集計結果DB105及び目標DB106の内容から,窓検査機2の作業工票を作成する手段である。
【0051】
図11は,稼働管理装置10の作業工票手段103によって作成される作業工票の一例を説明する図である。図11で図示した作業工票の作成画面7には,作業工票の対象となる窓検査機2の機械番号を表示する機械番号欄7a,勤務日を表示する勤務日欄7b,勤務時間帯を表示する時間帯欄7c,作業工程を表示する作業工程欄7d,窓検査機2のオペレータを表示するオペレータ欄7eに加え,作業工票7の勤務時間帯の稼働データの内容を表示する工程表7f,窓検査機2の状態が停止であるときの理由を設定するためのボタン7g,窓検査機2に設定された目標数量及び目標時間を表示する目標表示欄7h,稼働データの集計結果に基づく能率指標を表示する能率表示欄7i,作業工票7で検査・区分けされた受注品目を表示する受注品目欄7jが含まれる。
【0052】
機械番号欄7aには,一元管理対象となる3台の窓検査機2の一つの機械番号の中から指定された機械番号が表示され,勤務日欄及7b及び時間帯欄7cには指定された日付及び勤務時間帯が表示され,作業工程欄7dはここでは検査・区分けになっている。また,この作業工票7で検査・区分けされた受注品目を表示する受注品目欄7jには,勤務日欄7bの日付及び時間帯欄7cの勤務時間帯で特定される時間帯に,機械番号欄7aの機械番号で特定される窓検査機2で作業された受注品目が表示され,該受注品目は,稼働管理システム1とは個別に設けられる受注管理システム(図示していない)から得られる。
【0053】
時間帯欄7cに勤務時間帯が指定されると,工程表7fにその勤務時間帯の時刻が表示される。工程表7fには,稼働ログDBに記憶され,該勤務時間帯に対応する稼働データから判断される窓検査機2の運転状態と稼働状態に加え,稼働状態であったにも係わらず運転状態ではない時間が停止状態として表示される。
【0054】
なお,図10で図示しているように,工程表7fに停止状態であった理由を設定するためのボタン7gを設けおくと,作業工票の作業負荷を減らせることができる。更に,窓検査機2に電源が投入されているにも係わらず,人欠などの理由により,窓検査機2が止まっているケースもあるため,稼働状態に関しては訂正できる機能を備えさせておくとよい。
【0055】
更に,集計結果DB104を参照することで得られ,機械番号欄7aの機械番号に対応する窓検査機2の能率指標の中から,時間帯欄7cに勤務時間帯における能率指標が能率指標欄7iに表示され,更に,目標DB105を参照することで得られ,機械番号欄7aの機械番号に対応する窓検査機2の目標数量及び目標時間の中から,時間帯欄7cに勤務時間帯における目標数量及び目標時間が目標表示欄7hに表示される。
【符号の説明】
【0056】
1 稼働管理システム
10 稼働管理装置
100 集計手段
101 進捗管理手段
102 目標設定手段
103 作業工票作成手段
105 稼働ログDB
105 集計結果DB
106 目標DB
11 管理者端末
12 インターフェース装置
13 データ表示器
2 窓検査機
20 操作パネル
【技術分野】
【0001】
本発明は,プラントや工場などにおいて、各生産機の生産数量や目標数量を一元管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
製品のコストダウンを図り,企業の競争力を高めるためには,プラントや工場などの生産機の能率を向上させることが必要になる。生産機の能率を向上させるために,生産工程の見直しや生産機の改善も重要であるが,生産機で働くオペレータの作業効率を高めることも重要である。
【0003】
生産機で働くオペレータの作業効率を高めるために,これまでに生産した実績数量及び目標数量などをモニターなどに表示し,実績数量及び目標数量などをオペレータに提示することが古くから行われている。例えば,特許文献1において,生産機の状態を示す信号に基づいて実績数量を計測する手段と、生産機の状態を示す信号に基づいて実績稼動時間を計測する手段と、あらかじめ設定された目標能率に実績稼動時間を乗算することにより目標数量を演算すると、実績数量と目標数量との相違に応じた背景色を演算する手段と、該背景色で実績数量と目標数量を表示する手段を備えた進捗状況管理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−152497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,特許文献1は,生産機のオペレータ自身が目標を入力させ,実績数量や目標数量を表示することで,進捗状況をオペレータ自身が自己管理するための発明で,工場全体の生産管理を行うための発明ではない。
【0006】
工場全体の生産管理を行うことを考えた場合,同じ生産に利用する複数の生産機が工場に設置されているため,管理者側では各生産機の実績数量や目標数量を一元管理でき,更に,オペレータに対して自機の実績数量や目標数量などを提示し,オペレータが自機の進捗状況を把握できるようにすることが望ましい。
【0007】
そこで,本発明は,各生産機の実績数量や目標数量を一元管理できると共に,オペレータに対して自機の実績数量や目標数量などを提示することのできるシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決する第1の発明は,複数台の生産機の稼働状況を一元管理する稼働管理装置と,前記生産機が一つの製品を生産する毎に矩形波が出力されるパルス信号が少なくとも入力されるインターフェース装置と,管理者が利用する管理者端末とがネットワーク接続されて少なくとも構成される稼働管理システムであって, 前記インターフェース装置は,第1のインターバルが経過する毎に,前記第1のインターバルにおいて前記生産機が前記矩形波を出力していた時間である矩形波出力時間と,前記第1のインターバルにおいて前記生産機が出力した前記矩形波の数を含む稼働データを前記生産機が識別できるようにして前記稼働管理装置に送信する手段を備え,前記稼働管理装置は,前記インターフェース装置からこれまでに受信した前記稼働データの集計結果として,前記矩形波の数を合計した値である生産実績数量,前記矩形波出力時間を合計した値である運転時間を前記生産機毎に算出し,前記管理者端末から前記稼働データの集計結果の表示要求を受けると,この時点における前記稼働データの集計結果の一覧を前記管理者端末に送信する集計手段を備えていることを特徴とする稼働管理システムである。
である。
【0009】
第1の発明によれば,前記パルス信号が少なくとも入力される前記インターフェース装置を設け,前記インターフェース装置と前記稼働管理装置をネットワークで接続することで,前記稼働管理装置は,前記生産機の運転時間及び生産実績数量を一元管理することが可能になる。
【0010】
更に,第2の発明は,前記インターフェース装置には,前記生産機に電源が投入されていることを示す電源投入信号が入力され,前記インターフェース装置は,前記第1のインターバルにおいて前記生産機に電源が投入されていた時間である電源投入時間を前記稼働データに含ませ,前記稼働管理装置の前記集計手段は,前記電源投入時間を合計した値である稼働時間を前記生産機毎に算出することを特徴とする第1の発明に記載の稼働管理システムである。
【0011】
第2の発明によれば,前記稼働管理装置は,前記生産機の運転時間及び生産実績数量に加えて,前記生産機の稼働を一元管理することが可能になる。
【0012】
更に,第3の発明は,前記稼働管理装置は,前記管理者端末から前記生産機毎の目標数量を取得し記憶する目標設定手段と,前記目標数量に対する進捗状況の表示要求を前記管理者端末から受けると,所定時刻からの経過時間と前記目標時間の比率に従い前記目標数量のカウント数を算出した後,前記目標数量のカウント数と前記生産実績数量の差及び比率を進捗状況データとして前記生産機毎に算出し,前記生産実績数量,前記目標数量のカウント数及び前記進捗状況データの一覧を前記管理者端末に送信し,第2のインターバルが経過する毎に,前記管理者端末に表示する進捗状況を更新する進捗管理手段を備えていることに特徴と持たせた第1の発明又は第2の発明に記載の稼働管理システムである。
【0013】
第3の発明によれば,また,前記管理者端末と前記稼働管理装置をネットワークで接続し,前記稼働管理装置に前記目標設定手段を備えさせることで,管理者側で目標の一元管理が可能になる。
【0014】
更に,第4の発明は,前記インターフェース装置には,前記稼働管理装置から受信したデータをデータ表示器に表示する手段を備え,前記稼働管理装置の前記進捗管理手段は,第3のインターバルが経過する毎に,前記生産実績数量,前記目標数量のカウント数及び前記進捗状況データの一覧を前記データ表示器に送信することに特徴を持たせた第1の発明から第3の発明のいずれか一つに記載の稼働管理システムである。
【0015】
第4発明によれば,前記データ表示器を前記生産機の側に設置することで,前記生産機のオペレータに進捗状況等を提示することが可能になる。
【0016】
更に,第5の発明は,前記稼働管理装置の前記集計手段は,前記稼働データの集計結果として,前記運転時間,前記稼働時間及び前記生産実績数量から定められたアルゴリズムに従い能率指標を算出することに特徴を持たせた第2の発明から第4の発明のいずれか一つに記載の稼働管理システムである。第4の発明のように,前記稼働管理装置の前記集計手段には,定められたアルゴリズムに従い能率指標を算出することが望ましい。
【0017】
更に,第6の発明は,前記生産機及び勤務時間帯が指定されると,該勤務時間帯において該生産機から受信した前記稼働データから,該勤務時間帯の時刻における前記生産機の状態を記載した作業工票を作成する作業工票作成手段を備えていることを特徴とする,請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の稼働管理システムである。第6の発明のように,作業工票を作成する機能を前記作業工票作成手段に持たせておけば,前記生産機から受信した前記稼働データから作業工票を作成することが可能になる。
【発明の効果】
【0018】
このように,本発明によれば,各生産機の実績数量や目標数量を一元管理できると共に,オペレータに対して自機の実績数量や目標数量などを提示することのできるシステムを提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態における稼働管理システムの構成を説明する図。
【図2】窓検査機の操作パネルと窓検査機の状態を示す信号の関係を説明する図。
【図3】稼働管理装置に備えられる機能を説明する図。
【図4】集計結果DBの内容を説明する図。
【図5】管理者端末に表示されるメインメニューの一例を説明する図。
【図6】管理者端末に表示される窓検査機別の稼働データの集計結果の一例を説明する図。
【図7】管理者端末に表示される稼働データの集計結果の合計の一例を説明する図。
【図8】管理者端末に表示される窓検査機毎の目標数量及び目標時間の一例を説明する図。
【図9】データ表示器に表示される進捗状況の一例を説明する図。
【図10】管理者端末に表示される進捗状況の一例を説明する図。
【図11】作業工票手段によって作成される作業工票の一例を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここから,本願発明の実施形態について,本願発明の技術分野に係わる当業者が,本願発明の内容を理解し,本願発明を実施できる程度に説明する。
【0021】
図1は,本実施形態における稼働管理システム1の構成を説明する図である。本実施形態は,窓付き封筒の窓部から見える宛先を検査し,宛先に従い区分けする窓検査機2を一元管理対象となる生産機したときの実施形態で,図1では,一元管理の対象となる窓検査機2の数を3台としている。
【0022】
3台の窓検査機2の稼働を一元管理するために設置される稼働管理システム1は,図1で図示したように, 3台の窓検査機2の稼働状況や目標を一元管理する装置である稼働管理装置10と,窓検査機2の管理者が利用する管理者端末11と,窓検査機2の稼働状態を示す信号が入力されるインターフェース装置12とから少なくとも構成され,インターフェース装置12には進捗状況を表示するためのデータ表示器13(例えば,生産管理用のLED表示器)が接続されている。
【0023】
本実施形態では,各窓検査機2のインターフェース装置12と稼働管理装置10をネットワーク(ここでは,工場内のイントラネット14)で接続し,インターフェース装置12からリアルタイムで送信される窓検査機2の稼働状態を稼働管理装置10で集計できるようにすることで,窓検査機2の実績や目標を一元管理できるようにし,更に,窓検査機2の管理者が利用する管理者端末11をイントラネット14に接続することで,窓検査機2の目標を一元管理することができるようにしている。加えて,窓検査機2の側にデータ表示器13を設置し,データ表示器13とインターフェース装置12をイントラネット14で接続することで,稼働管理装置10から送信される進捗状況を窓検査機2のオペレータに提示できるようにしている。
【0024】
まず,稼働管理システム1を構成するインターフェース装置12について説明する。インターフェース装置12は,イントラネット14を介して,窓検査機2と稼働管理装置10を接続するために設置され,ネットワーク通信するためのネットワークインターフェースを備えたリアルタイムPLC(Programmable Controller)などの装置を利用して実現される装置である。
【0025】
本実施形態において,インターフェース装置12には,窓検査機2の稼働状況を示す信号として,窓検査着2に電源が投入されている状態であることを示す信号である電源信号と,一つの窓付き封筒の検査・区分けが完了する毎に窓検査機2から出力されるパルス信号が入力される。
【0026】
図2は,インターフェース装置12に入力される信号を説明する図である。図2(a)は窓検査機2の操作パネル20を説明する図で,図2(a)に図示したように,窓検査機2の操作パネル20には,ボタンが押されるとONを出力し,次に押されるとOFFになる動作を繰り返すオルタネイト型のスイッチボタンとして,少なくとも,窓検査機2の電源を投入するための電源ボタン20aと,窓検査機2に窓付き封筒の検査・区分けを行わせるための開始ボタン20bが備えられている。
【0027】
図2(b)は,窓検査機2の状態を示す信号と操作パネル20のボタンの関係を説明する図である。本実施形態では,図2(b)に図示しているように,操作パネル20の電源ボタン20aが押されると窓検査機2に電源が投入され電源信号がONになる。また,操作パネル20の開始ボタン20bが押されると,窓検査機2が窓付き封筒の検索・区分けを開始し,一通の窓付き封筒の検索・区分けが完了する毎に一つの矩形波が出力される。
【0028】
インターフェース装置12は,窓検査機2から入力されるこれらの信号を常時監視し,第1のインターバル(例えば,30秒)が経過する毎に,第1のインターバルにおけるこれらの信号の内容をデータ化し,インターフェース装置12が接続している窓検査機2の機械番号及びこの時の日時及び該データを含む稼働データを稼働管理装置10へ送信する処理を行う。
【0029】
本実施形態において,インターフェース装置12は,電源信号がONであれば窓検査機2は稼働状態であったと判断し,第1のインターバルにおいて電源信号がONであった時間を電源投入時間として稼働データに含ませる。また,インターフェース装置12は,第1のインターバルにおける矩形波の数をカウントして稼働データに含ませる。更に,インターフェース装置12は,第1のインターバルにおいて矩形波が出力されていた時間を矩形波出力時間として稼働データに含ませる。
【0030】
なお,インターフェース装置12は稼働データを送信するばかりではなく,稼働管理装置10から進捗状況に係わるデータが送信されると,稼働管理装置10から進捗状況に係わるデータが送信される毎に,進捗状況に係わるデータをデータ表示器13に表示させる処理も実行する。
【0031】
次に,3台の窓検査機2の実績や目標を一元管理するサーバである稼働管理装置10について説明する。
【0032】
稼働管理装置10は,CPU、ROM,RAM、外部記憶装置として大容量のデータ記憶装置(例えば,ハードディスク),ネットワーク通信するためのネットワークインターフェースなどを備え,稼働管理装置10として機能させるコンピュータプログラムが実装された汎用のサーバを利用して実現される。
【0033】
図3は,稼働管理装置10として機能させるコンピュータプログラムによって,稼働管理装置10に備えられる機能を説明する図である。図3に図示したように,稼働管理装置10には,インターフェース装置12から受信した稼働データを記憶すると共に,インターフェース装置12からこれまでに受信した稼働データの集計結果として,矩形波の数の合計値である生産実績数量,電源投入時間の合計値である稼働時間,及び,矩形波出力時間の合計値である運転時間を窓検査機2毎に算出する集計手段100と,所定時刻からの経過時間と目標時間の比率に従い目標数量のカウント数を算出した後,目標数量のカウント数と生産実績数量の差及び比率を進捗状況データとして窓検査機2毎に算出する進捗管理手段101と,各窓検査機2の目標数量等を設定するときに動作する目標設定手段102と,インターフェース装置12から受信した稼働データを利用して作業工票を作成する作業工票作成手段103を備え,更に,データベース(DB: DataBase)として,インターフェース装置12から受信した稼働データを記憶する稼働ログDB104と,稼働データの集計結果を記憶する集計結果DB105と,窓検査機2の目標に係わるデータを記憶する目標DB106を備えている。
【0034】
稼働ログDB104には,インターフェース装置12から受信した稼働データを時系列で記憶するデータテーブルが窓検査機2毎に設けられ,機械番号に対応した該データテーブルにインターフェース装置12から受信した稼働データが記憶される。
【0035】
図4は,集計結果DB105の内容を説明する図である。図4に図示したように,集計結果DB105には,稼働データの集計結果を窓検査機2毎に記憶する集計結果用データテーブル105aが勤務時間帯毎に設けられる。一つの集計結果用データテーブル105aには,窓検査機2の機械番号毎にレコードが設けられ,各レコードには,稼働データの集計結果を記録するカラムとして,稼働データに含まれる矩形波の数の合計値である生産実績数量を記憶するカラム105a1と,稼働データに含まれる矩形波出力時間の合計値である運転時間を記憶するカラム105a2と,電源投入時間の合計値である稼働時間を記憶するカラム105a3が設けられている。
【0036】
稼働管理装置10の集計手段100は,インターフェース装置12から稼働データを受信すると,この時点の勤務時間帯に対応する集計結果用データベース105aの機械番号に対応するレコードのカラム10351の値に稼働データに含まれる矩形波の数を加算する処理と,該レコードのカラム105a2の値に稼働データに含まれる矩形波出力時間を加算する処理と,該レコードのカラム105a3の値に電源投入時間を加算する処理を行う。
【0037】
また,稼働管理装置10の集計手段100は,管理者端末11から初回のアクセスを受けると,メインメニューを管理者端末11に表示させ,管理者端末11によって選択された処理を実行し,管理者端末11から稼働データの集計結果の表示要求を受けると,この時点の稼働データの集計結果を管理者端末11に表示させる処理を行う。
【0038】
図5は,管理者端末11に表示されるメインメニューの一例を説明する図である。図5で図示したメインメニュー3には,稼働データの集計結果を窓検査機2別に表示させる処理名30と,稼働データの合計を表示させる処理名31と,窓検査機2別の進捗状況を表示させる処理名32と,窓検査機2別に目標を設定する処理名33と,作業工票を作成する処理名34が含まれている。
【0039】
メインメニュー3の中から,稼働データの集計結果を窓検査機2別に表示させる処理名30が選択されると,稼働管理装置10の集計手段100は,この時点に対応する集計結果用データテーブル105aの内容を管理者端末11に表示させた後,第2のインターバル(例えば,1分)が経過すると,管理者端末11の表示内容を更新する処理を,稼働データの集計結果を表示する画面を閉じる操作が管理者端末11で行われるまで実施する。
【0040】
図6は,管理者端末に表示される窓検査機別の稼働データの集計結果の一例を説明する図である。図6の画面4では,稼働データの集計結果として,現勤務または前勤務における各窓検査機2の稼働データの集計結果(ここでは,生産数量,運転時間及び稼働時間)と,該集計結果から算出される能率指標1(ここでは,生産数量/運転時間)及び能率指標2(ここでは,生産数量/稼働時間)が表示され,更に,稼働データの集計結果を窓検査機2別に表示する画面を閉じるボタン4aが表示されている。
【0041】
また,メインメニュー3の中から,稼働データの集計結果の合計を表示させる処理名31が選択されると,稼働管理装置10の集計手段100は,この時点に対応する集計結果用データテーブル105aに記憶されている内容の合計を管理者端末11に表示した後,第2のインターバル(例えば,1分)が経過すると,管理者端末11の表示内容を更新する処理を,稼働データの集計結果の合計を表示する画面を閉じる操作が管理者端末11で行われるまで実施する。
【0042】
図7は,管理者端末に表示される稼働データの集計結果の合計の一例を説明する図である。図7の画面5では,稼働データの集計結果の合計として,この時点における現勤務時間帯体及び過去の勤務時間帯それぞれにおける各窓検査機2の生産実績数量に加え,各窓検査機2の生産実績数量,運転時間及び稼働時間を利用して算出された能率指標1及び能率指標2が表示され,更に,稼働データの集計結果の合計を表示する画面を閉じるボタン5aが表示されている。
【0043】
次に,稼働管理装置10に備えられ,目標数量のカウント数と生産実績数量の差及び比率を進捗状況データとして窓検査機2毎に算出する進捗管理手段101について説明する。本実施形態では,稼働管理装置10に備えられた目標DB106には,一元管理対象となる窓検査機2毎に,窓検査機2で検査・区分けする窓付き封筒の目標数量と,該目標数量を達成するために設定された目標時間が勤務時間帯毎に記憶されている。
【0044】
図8は,管理者端末に表示される窓検査機毎の目標数量及び目標時間の一例を説明する図である。図8に図示した画面8では,一元管理対象となる窓検査機2毎に,一つの勤務時間帯で検査・区分けする窓付き封筒の目標数量と,目標数量の窓付き封筒を検査・区分けするための作業時間の目標値である目標時間が表示され,更に,目標数量と目標時間を表示する画面を閉じるボタン8aが表示されている。
【0045】
次に,稼働管理装置10に備えられた目標設定手段102について説明する。稼働管理装置10に備えられた目標設定手段102は,目標数量及び目標時間を窓検査機2毎に設定する手段で,図5で図示したメインメニュー3の中から,目標を設定する処理名33が選択されると作動し,管理者端末11に目標数量等を設定する画面を表示させ,各窓検査機2に対する目標数量等を管理者に設定させる手段である。
【0046】
次に,稼働管理装置10に備えられた進捗管理手段101について説明する。本実施形態において,稼働管理装置10の進捗管理手段101は,集計結果DB105及び目標DB106を参照し,窓検査機2毎に,窓検査機2に対応するインターフェース装置12にこの時点の勤務時間帯における進捗状況データを送信し,データ表示器13に進捗状況データ表示させ,第3のインターバル(例えば,1分)が経過する毎にデータ表示器13に表示する進捗状況データを更新する。
【0047】
図9は,データ表示器13に表示される進捗状況の一例を説明する図である。図9では,現勤務における生産実績数量と目標数量のカウント数に加え,進捗状況データとして,生産実績数量から目標数量のカウント数を減算した目標差と,生産実績数量を目標数量で除算した進捗度が表示されている。なお,本実施形態において,目標数量のカウント数とは,現勤務が開始してから目標時間に達したときにカウント数が目標数量になるようにインクリメントされる数である。
【0048】
また,稼働管理装置10の進捗管理手段101は,図5で図示したメインメニュー3の中から,窓検査機2別の進捗状況を表示させる処理名32が選択されると,目標数量のカウント数,生産実績数量及び進捗状況データの一覧を管理者端末11に表示させ,第2のインターバルが経過する毎に管理者端末11に表示する進捗状況データの一覧を更新する処理を,進捗状況を表示する画面を閉じる操作が行われるまで実行する。
【0049】
図10は,管理者端末11に進捗状況を表示する画面の一例を説明する図である。図10の画面6では,現勤務における生産実績数量と,目標数量のカウント数と,生産実績数量から目標数量のカウント数を減算した目標差と,生産数量を目標数量で除算した進捗度に加え,進捗状況を表示する画面を閉じるためのボタン6aが表示されている。
【0050】
稼働管理装置10の作業工票手段103は,稼働ログDB104,集計結果DB105及び目標DB106の内容から,窓検査機2の作業工票を作成する手段である。
【0051】
図11は,稼働管理装置10の作業工票手段103によって作成される作業工票の一例を説明する図である。図11で図示した作業工票の作成画面7には,作業工票の対象となる窓検査機2の機械番号を表示する機械番号欄7a,勤務日を表示する勤務日欄7b,勤務時間帯を表示する時間帯欄7c,作業工程を表示する作業工程欄7d,窓検査機2のオペレータを表示するオペレータ欄7eに加え,作業工票7の勤務時間帯の稼働データの内容を表示する工程表7f,窓検査機2の状態が停止であるときの理由を設定するためのボタン7g,窓検査機2に設定された目標数量及び目標時間を表示する目標表示欄7h,稼働データの集計結果に基づく能率指標を表示する能率表示欄7i,作業工票7で検査・区分けされた受注品目を表示する受注品目欄7jが含まれる。
【0052】
機械番号欄7aには,一元管理対象となる3台の窓検査機2の一つの機械番号の中から指定された機械番号が表示され,勤務日欄及7b及び時間帯欄7cには指定された日付及び勤務時間帯が表示され,作業工程欄7dはここでは検査・区分けになっている。また,この作業工票7で検査・区分けされた受注品目を表示する受注品目欄7jには,勤務日欄7bの日付及び時間帯欄7cの勤務時間帯で特定される時間帯に,機械番号欄7aの機械番号で特定される窓検査機2で作業された受注品目が表示され,該受注品目は,稼働管理システム1とは個別に設けられる受注管理システム(図示していない)から得られる。
【0053】
時間帯欄7cに勤務時間帯が指定されると,工程表7fにその勤務時間帯の時刻が表示される。工程表7fには,稼働ログDBに記憶され,該勤務時間帯に対応する稼働データから判断される窓検査機2の運転状態と稼働状態に加え,稼働状態であったにも係わらず運転状態ではない時間が停止状態として表示される。
【0054】
なお,図10で図示しているように,工程表7fに停止状態であった理由を設定するためのボタン7gを設けおくと,作業工票の作業負荷を減らせることができる。更に,窓検査機2に電源が投入されているにも係わらず,人欠などの理由により,窓検査機2が止まっているケースもあるため,稼働状態に関しては訂正できる機能を備えさせておくとよい。
【0055】
更に,集計結果DB104を参照することで得られ,機械番号欄7aの機械番号に対応する窓検査機2の能率指標の中から,時間帯欄7cに勤務時間帯における能率指標が能率指標欄7iに表示され,更に,目標DB105を参照することで得られ,機械番号欄7aの機械番号に対応する窓検査機2の目標数量及び目標時間の中から,時間帯欄7cに勤務時間帯における目標数量及び目標時間が目標表示欄7hに表示される。
【符号の説明】
【0056】
1 稼働管理システム
10 稼働管理装置
100 集計手段
101 進捗管理手段
102 目標設定手段
103 作業工票作成手段
105 稼働ログDB
105 集計結果DB
106 目標DB
11 管理者端末
12 インターフェース装置
13 データ表示器
2 窓検査機
20 操作パネル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の生産機の稼働状況を一元管理する稼働管理装置と,前記生産機が一つの製品を生産する毎に矩形波が出力されるパルス信号が少なくとも入力されるインターフェース装置と,管理者が利用する管理者端末とがネットワーク接続されて少なくとも構成される稼働管理システムであって,
前記インターフェース装置は,第1のインターバルが経過する毎に,前記第1のインターバルにおいて前記生産機が前記矩形波を出力していた時間である矩形波出力時間と,前記第1のインターバルにおいて前記生産機が出力した前記矩形波の数を含む稼働データを前記生産機が識別できるようにして前記稼働管理装置に送信する手段を備え,
前記稼働管理装置は,前記インターフェース装置からこれまでに受信した前記稼働データの集計結果として,前記矩形波の数を合計した値である生産実績数量,前記矩形波出力時間を合計した値である運転時間を前記生産機毎に算出し,前記管理者端末から前記稼働データの集計結果の表示要求を受けると,この時点における前記稼働データの集計結果の一覧を前記管理者端末に送信する集計手段を備えている,
ことを特徴とする稼働管理システム。
【請求項2】
前記インターフェース装置には,前記生産機に電源が投入されていることを示す電源投入信号が入力され,前記インターフェース装置は,前記第1のインターバルにおいて前記生産機に電源が投入されていた時間である電源投入時間を前記稼働データに含ませ,前記稼働管理装置の前記集計手段は,前記電源投入時間を合計した値である稼働時間を前記生産機毎に算出することを特徴とする,請求項1に記載の稼働管理システム。
【請求項3】
前記稼働管理装置は,前記管理者端末から前記生産機毎の目標数量を取得し記憶する目標設定手段と,前記目標数量に対する進捗状況の表示要求を前記管理者端末から受けると,所定時刻からの経過時間と前記目標時間の比率に従い前記目標数量のカウント数を算出した後,前記目標数量のカウント数と前記生産実績数量の差及び比率を進捗状況データとして前記生産機毎に算出し,前記生産実績数量,前記目標数量のカウント数及び前記進捗状況データの一覧を前記管理者端末に送信し,第2のインターバルが経過する毎に,前記管理者端末に表示する進捗状況を更新する進捗管理手段を備えていることを特徴とする,請求項1又は請求項2に記載の稼働管理システム。
【請求項4】
前記インターフェース装置には,前記稼働管理装置から受信したデータをデータ表示器に表示する手段を備え,前記稼働管理装置の前記進捗管理手段は,第3のインターバルが経過する毎に,前記生産実績数量,前記目標数量のカウント数及び前記進捗状況データの一覧を前記データ表示器に送信することを特徴とする,請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の稼働管理システム。
【請求項5】
前記稼働管理装置の前記集計手段は,前記稼働データの集計結果として,前記運転時間,前記稼働時間及び前記生産実績数量から定められたアルゴリズムに従い能率指標を算出することを特徴とする,請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の稼働管理システム。
【請求項6】
前記稼働管理装置は,前記生産機及び勤務時間帯が指定されると,該勤務時間帯において該生産機から受信した前記稼働データから,該勤務時間帯の時刻における前記生産機の状態を記載した作業工票を作成する作業工票作成手段を備えていることを特徴とする,請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の稼働管理システム。
【請求項1】
複数台の生産機の稼働状況を一元管理する稼働管理装置と,前記生産機が一つの製品を生産する毎に矩形波が出力されるパルス信号が少なくとも入力されるインターフェース装置と,管理者が利用する管理者端末とがネットワーク接続されて少なくとも構成される稼働管理システムであって,
前記インターフェース装置は,第1のインターバルが経過する毎に,前記第1のインターバルにおいて前記生産機が前記矩形波を出力していた時間である矩形波出力時間と,前記第1のインターバルにおいて前記生産機が出力した前記矩形波の数を含む稼働データを前記生産機が識別できるようにして前記稼働管理装置に送信する手段を備え,
前記稼働管理装置は,前記インターフェース装置からこれまでに受信した前記稼働データの集計結果として,前記矩形波の数を合計した値である生産実績数量,前記矩形波出力時間を合計した値である運転時間を前記生産機毎に算出し,前記管理者端末から前記稼働データの集計結果の表示要求を受けると,この時点における前記稼働データの集計結果の一覧を前記管理者端末に送信する集計手段を備えている,
ことを特徴とする稼働管理システム。
【請求項2】
前記インターフェース装置には,前記生産機に電源が投入されていることを示す電源投入信号が入力され,前記インターフェース装置は,前記第1のインターバルにおいて前記生産機に電源が投入されていた時間である電源投入時間を前記稼働データに含ませ,前記稼働管理装置の前記集計手段は,前記電源投入時間を合計した値である稼働時間を前記生産機毎に算出することを特徴とする,請求項1に記載の稼働管理システム。
【請求項3】
前記稼働管理装置は,前記管理者端末から前記生産機毎の目標数量を取得し記憶する目標設定手段と,前記目標数量に対する進捗状況の表示要求を前記管理者端末から受けると,所定時刻からの経過時間と前記目標時間の比率に従い前記目標数量のカウント数を算出した後,前記目標数量のカウント数と前記生産実績数量の差及び比率を進捗状況データとして前記生産機毎に算出し,前記生産実績数量,前記目標数量のカウント数及び前記進捗状況データの一覧を前記管理者端末に送信し,第2のインターバルが経過する毎に,前記管理者端末に表示する進捗状況を更新する進捗管理手段を備えていることを特徴とする,請求項1又は請求項2に記載の稼働管理システム。
【請求項4】
前記インターフェース装置には,前記稼働管理装置から受信したデータをデータ表示器に表示する手段を備え,前記稼働管理装置の前記進捗管理手段は,第3のインターバルが経過する毎に,前記生産実績数量,前記目標数量のカウント数及び前記進捗状況データの一覧を前記データ表示器に送信することを特徴とする,請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の稼働管理システム。
【請求項5】
前記稼働管理装置の前記集計手段は,前記稼働データの集計結果として,前記運転時間,前記稼働時間及び前記生産実績数量から定められたアルゴリズムに従い能率指標を算出することを特徴とする,請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の稼働管理システム。
【請求項6】
前記稼働管理装置は,前記生産機及び勤務時間帯が指定されると,該勤務時間帯において該生産機から受信した前記稼働データから,該勤務時間帯の時刻における前記生産機の状態を記載した作業工票を作成する作業工票作成手段を備えていることを特徴とする,請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の稼働管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−170746(P2011−170746A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35845(P2010−35845)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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