説明

積込みヘッドへ食品を運搬する装置および方法

【課題】
迅速で信頼性の高い、冷却コンベヤから積込みヘッドへ食品を運搬する装置および方法を提供する。
【解決手段】
分配機34へ食品を選択的に落下させる冷却コンベヤ14を備える、積込みステーション12へ食品10を運搬する装置および方法を提供する。分配機34は、少なくとも2つのレーン48、50へ食品を分けて、コンベヤ上へと食品を落下させる。平衡・分流コンベヤ40が、各レーン48、50中の食品を監視してカウントし、感知した食品に基づいて、食品を選択的に分流させる。配向機70、80が、積込みコンベヤ68から、バッファコンベヤ72へ食品を運搬する。このバッファコンベヤ72は、積込みヘッド84へ食品を運搬するメインコンベヤ76へ食品を運搬する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2005年10月20日に出願された米国仮出願第60/596,779号の利益を主張するものであり、この仮出願の内容全体は、参照用として、本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、積込みヘッドへ食品を運搬する装置および方法に関し、特に食品の置かれた向きを乱したり、損なったりすることもなく、食品を処理する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ソーセージやホットドッグ等を、同時押出しシステムによって製造すると、時間当たりに大量の製品を製造することができる。従来は、コンベヤシステムを使用して、冷却コンベヤから、積込みヘッドへ食品を運搬していた。しかし、従来のシステムには、例えば食品の向きを、乱したり損なったりするという問題があった。従って、食品の向きを整え直さなければならず、そのための機構を別に設ける必要があった。また、上述のプロセスでは、食品が損傷するおそれがあった。
【0004】
食品のリアルタイム処理によって、処理パラメータをより厳密に維持することは可能である。包装機についても、保守や包装用フィルムのスプールを交換するために、製造を一時停止する時間が必要であり、これにより、製造量に影響が及ぼされる。したがって、これらの問題を解決する装置および方法が望まれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、迅速で信頼性高く、冷却コンベヤから、積込みヘッドへ食品を運搬する装置および方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、2以上のレーンへ食品を分離する積込みヘッドへ食品を運搬する装置および方法を提供することを目的とする。
【0007】
さらに、本発明は、食品を運搬する際に、食品が重なり合うことを抑制する装置および方法を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の上述の目的、およびそれ以外の目的は、以下の説明によって、当業者には明らかになると思う。
【課題を解決するための手段】
【0009】
冷却コンベヤを備える積込みヘッドへ食品を運搬する本発明に係る装置および方法は、分配機へ食品を選択的に落下させるようになっている。分配機は、少なくとも2つのレーンへ食品を分け、コンベヤ上へ食品を落下させる。平衡・分流コンベヤが、各レーン中の食品を監視してカウントし、感知した食品に基づいて、食品を選択的に分流させる。配向機が、積込みコンベヤからバッファコンベヤへ食品を運搬する。このバッファコンベヤは、積込みヘッドへ食品を運搬するメインコンベヤへ食品を運搬する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
食品10が、冷却コンベヤ14によって積込みヘッド12へ運ばれる。冷却コンベヤ14は、1対の回転ベルト、またはチェーン18の間を横断する複数の細長いバスケットを備えている。バスケット16の長さは、好ましくは2m程度であり、バスケット16内の端から端まで、約30mmの間隔で配置された食品10は、噴射バー等によって冷却される。冷却コンベヤ14の機能は、食品10の表面温度を約90℃から、食品10の芯部のおおよその温度である約55℃へ下げることである。
【0011】
実施形態によっては、冷却水噴射の後に、食品10を乾燥させるためのエアナイフを使用する。冷却コンベヤ14のベルトまたはチェーン18は、プーリ20の周りを回転する。冷却コンベヤの分配端部に配置されたプーリ20の軸22には、端部ガイド24が枢動可能に取り付けられている。
【0012】
端部ガイド24は、食品が下流端回転部28の下面上の開口部26を通って、バスケット16から分配機へ落下される第1の位置から、端回転部28の開口部26が端部ガイド24によって閉じられる第2の位置へ旋回する。端部ガイド24は、詰まりや機能不良等の理由により、積込みシステムに食品が運ばれて来ない場合には、第1の位置、すなわち開位置から第2の位置、すなわち閉位置へ旋回する。
【0013】
端部ガイド24が第2の位置へ旋回すると、食品10は、端回転部28の第2の開口部30へ分流され、シュート等によって、バスケット16から再処理用コンベヤ32へ落下される。
【0014】
分配機34は、バスケット16からの食品10を受け、数組の食品10を、少なくとも2つのレーンに分ける。分配機34は、1分間に最大でバスケット75個分程度を処理することが好ましい。分配された食品10を感知するために、フォトアイ等のセンサ36を分配機34上に設けてもよい。
【0015】
好ましい実施形態では、分配機34は、端回転部の第1の開口部の下に配置された分配ゲート38を備えている。このゲート38は、分配フレーム40に回転可能に取り付けられ、分配ゲート38の下部に設けられた少なくとも2つの落下用ゲートアセンブリ42へ、ひとまとまりの食品10を選択的に分流させる。
【0016】
落下用ゲートアセンブリ42は、いかなる種類のものであってもよいが、分配フレーム40に回転可能に取り付けられた1対のアーム44によってV字型をなし、食品をとらえて保持するために交差していることが好ましい。落下用ゲートアセンブリは、分配機の下部に設けられた平衡・分流コンベヤ46上のレーンに垂直に位置合わせされている。あるいは、落下用ゲート42を選択的に開き、好ましくは毎秒1.5mの速度で作動するV字コンベヤ92上のそれぞれのレーンへ食品を落下させる。
【0017】
食品10をより確実に分離させるために、落下用ゲート42の上流端よりも先に、その下流端が開く。分配機34の作動は、冷却コンベヤのプーリ20の回転と連動して作動するカムによって、機械的に駆動されることが好ましい。数組の食品を、少なくとも2つのレーンに分流することにより、食品の流れは、少なくとも半減される。
【0018】
V字コンベヤ92は、積込みステーション12へ食品10を運搬する少なくとも2つのレーン48、50を備えるレーン平衡・分流コンベヤ46へ食品を運搬する。第1のセンサ52が各レーンの入口付近に設けられ、このセンサにより、その中の食品の間隔を監視し、各レーン中の食品の数量をカウントする。
【0019】
2つの個別の食品が重なり合っていると、センサは、コントローラ54に向けて信号を発し、コントローラは、再処理用コンベヤ32へ重なり合った食品を分流する空気噴射や、パドル等の分流器56を作動させる。レーンには、再処理用コンベヤ32へ食品を運搬させる分流器56に隣接して開口部58が設けられている。再処理用コンベヤ32は、平衡・分流コンベヤ46の下部に、当該コンベヤから離間して設けられている。
【0020】
センサ52は、通過する各食品10に対する信号を、コントローラ54に向けて発し、コントローラ54は、各レーン間の食品のカウントを比較する。カウントがレーン間で等しくない場合、コントローラ54は、カウントが常に等しくなるよう、一方のレーンから、他方のレーンへ所望の数の食品10を移動させるよう、分流器56を作動させる。
【0021】
食品の移動や分流によって、レーン中で食品が重なり合うことを防ぐために、第1の分流器56の下流に、第2の一連のセンサ60を設け、この第2のセンサ60のさらに下流に、第2の一連の分流器62を設けてある。これにより、センサ60が食品の重なり合いを検知すると、コントローラに向けて信号を発し、これを受けて、コントローラは、隣接するレーンへ食品を移動させるよう、第2の分流器62を作動させる。
【0022】
さらに、第2のセンサ60は、通過する食品の数に関する信号をコントローラ54に向けて発信する。この信号は、第1のセンサ52からのカウント信号と比較され、これによって、詰まりが起きているかどうかが判定される。
【0023】
現在のカウントが、入りカウントの許容量を超えている場合、詰まりが起きている可能性があり、レーン平衡・分流コンベヤ46は、詰まりを解消するために、再処理用コンベヤ32へ食品を仕向ける分配端部に配置されたヘッドプーリ64の軸を中心に、自動的に旋回する。
【0024】
同様に、端部ガイド24は、詰まりを解消するための余分な間隔を作り出すために、第2の位置へ旋回する。食品のレーン間の距離は、下流において、装置が適切に作動するには広がる必要があるため、進行側ガイド66が、食品の一方のレーンを押し込み、食品がレーン平衡コンベヤを離れる前に、所望の間隔を作り出す。
【0025】
この後、各レーンの食品は、食品を配向機70に渡す積込みコンベヤ68へ運搬される。積込みコンベヤ68は、カップ形状のコンベヤであることが好ましいが、いかなる種類であってもよい。
【0026】
配向機70は、一群の食品の一端から他端への方向の流れを、一側面から他側面への方向の流れへ変える。この配向機70は、いかなる構成または種類であってもよいが、積込みコンベヤと平行かつ離間した回転軸を備える、3面を持つパドルであることが好ましい。
【0027】
配向機70が回転すると、食品10は、積込みコンベヤ68から送られてバッファコンベヤ72へ向かう。配向機70は、最高で毎秒8個のホットドッグを処理できると好適である。配向機70より上流に取り付けられたフォトセンサ74が、コントローラ54に向けて信号を送り、これにより、コントローラ54は、配向機70が回転し、バッファコンベヤ72へ1つの食品を進めるよう作動させる。コントローラ54は、すべての、またはいずれかの食品を対処するように設定されていても、あるいは、いずれの食品をも対処しないように設定されていてもよい。
【0028】
バッファコンベヤ72は、積込みシステム12のメインコンベヤ76へ食品を運搬する。配向機70からの食品の流れが間欠的であるため、バッファコンベヤ72は、垂直に往復して間欠的な積込みに対応し、メインコンベヤ76に連続的に積降しをおこなうことができる。
【0029】
例えば、バッファコンベヤ72が下向きに動くと、バッファコンベヤ72上での移動距離が長くなり、一方、上向きに動くと、バッファコンベヤ72上での移動距離が短くなり、所望の緩衝地帯が設けられる。あるいは、バッファコンベヤ72が下向きに動くと、食品は、メインコンベヤ上へ送られ、緩衝地帯内の食品の数量が減る。一方、バッファコンベヤ72が上向きに動くと、バッファコンベヤは、食品でいっぱいになり、緩衝地帯内の食品の数量が増える。
【0030】
ある実施形態に係るバッファコンベヤ72は、運搬ホイール118と落下用ホイール128との間の動きの差異に応じて動く。マスタ/スレーブの関係にある運搬ホイール、および落下用ホイールとを含む複数のプーリの周りには、ベルトが張架される。運搬ホイールの回転速度が、落下用ホイールの回転速度よりも速い場合は、バッファコンベヤ72は、進路に従って上向きに動くことが好ましい。一方、落下用ホイールの回転速度が、運搬ホイールの回転速度よりも速い場合は、バッファコンベヤは、下向きに動くことが好ましい。
【0031】
配向機70とバッファコンベヤ72とを駆動するために、サーボモータが使用される。バッファコンベヤ72は、30の食品を保持するものであってもよい。配向機70とバッファコンベヤ72には、各レーンの食品が収容される。配向機70は、食品を処理することなく、食品を積込みコンベヤ68上を流すように構成されている。この上を流れる食品は、処理のために第2の配向機80へ送られるものであってもよいし、バッファコンベヤ72がいっぱいである場合や、メインコンベヤ76が停止している場合には、再処理用コンテナまたはトート82へと送られるものであってもよい。
【0032】
メインコンベヤ76は、バッファコンベヤ72から積込みヘッド84へ食品を運搬する。積込みヘッド84は、食品をグループ分けして、包装機86の受け口へ運搬する。システムにおいて、1台の包装機86しか使用されておらず、フィルム交換等の理由により、その包装機が食品を受け取ることができない状態にある場合には、再処理用コンベヤ32へ冷却コンベヤ14から送られてきた食品を分流させなければならない。
【0033】
食品が、オーブン内にある時間よりも長い遅延が見込まれる場合には、押出し機を停止させる必要がある。食品の損失を抑えるために、配向機70、80を使用して、レーン中の食品のすべて、またはいずれかを処理するか、あるいはいずれも処理しない。
【0034】
第1の包装機86の下流に設けられた第2の包装機88によって、第1の包装機86上の配向機70を、アイドル状態または一部アイドル状態とさせ、第2の包装機88が、食品の全部または一部を包装するようにしてもよい。
【0035】
再処理用コンベヤ32は、このコンベヤ上へ食品が分流された場合に作動し、食品が通過した後には、停止することが好ましい。再処理用コンベヤの排出端には、回収コンベヤ90が設けられている。回収コンベヤは、所定の許容時間にわたり、再処理用食品を保持する。この時間が過ぎると、回収コンベヤ90は、再処理用コンテナまたはホッパ部82へ食品を進める。
【0036】
包装ラインが両方とも作動している場合には、包装機能をオペレータが第1の包装機86へ完全にシフトさせつつ、回収コンベヤ90から積込みコンベヤ68へ食品を手動で移動させ、配向機80による第2の包装機86への処理を行わせることができる。
【0037】
別の実施形態では、冷却コンベヤ14から、平衡・分流コンベヤ46へ食品10を落下させる代わりに、V字コンベヤ92上へ食品10を落下させる。このV字コンベヤには、駆動プーリ93および伸長プーリ96の周りに張架された1または複数の片からなるベルト93が設けられている。少なくとも1つのローラ98が、駆動プーリ94と伸長プーリ96との間に設けられている。ローラ98は、周縁部100と切欠き中心部102とを備えている。ベルト93は、ベルト93の中心が切欠き中心部102内にくるよう、ローラ98の周縁部100上に支持されている。
【0038】
食品10がベルト93上へと落下されると、ベルト93の柔軟な中央部が、食品10の落下による跳ね返りを吸収し、食品が重なり合うことを抑制する。従来技術では、食品10がベルト93上で跳ね返り、重なり合うおそれがあった。
【0039】
食品は、V字コンベヤ92から、平衡・分流コンベヤ46へ運搬される。あるいは、フロアスペースを空けるために、V字コンベヤ92と平衡・分流コンベヤ46との間に、ブリッジコンベヤ104を配置する。ある実施形態に係る平衡・分流コンベヤ46では、ニップローラ106や類似の装置は、運搬用のコンベヤよりも速い速度で回転し、これにより、食品10は押し出され、分離される。
【0040】
複数のレーン48、50間に所望の間隔を設けるため、拡散用コンベヤ108を使用してもよい。この拡散用コンベヤ108は、2以上のレーンを備えている。各レーン48、50が互いに角度をなすよう、一方のレーンを配置することができる。拡散用コンベヤ108は、ローラ112と連動して使用されるベルト110を備え、これにより、食品10がベルト110上に歪んだ状態で置かれた場合には、この食品10を整列させる。
【0041】
ある実施形態に係る積込みコンベヤ68は、1対のプーリ間に張架された1対のOリング114等を備えている。これらのプーリの間には、配向機70と隣接して、狭小化部が設けられている。狭小化部は、いかなる形状、大きさ、構造であってもよいが、食品の長さと同等のものが好ましい。狭小化部には、例えば狭小化ガイド119を介して1対のローラ117が設けられている。Oリング114は、プーリの周りでは、その間に間隔をもって広がり、狭小化部116においては、その間隔が狭められている。
【0042】
Oリング114間の間隔を狭めることにより、バッファコンベヤへ食品10が運搬された際に、より容易かつ迅速に、積込みコンベヤ68を離れるよう、食品10は、配向機70において立ち上がるか、または配向機70に乗り上げる。このようにして、食品は、コンベヤから出ていくのではなく、コンベヤから移動させられる。
【0043】
さらに、Oリング114上で、食品が中心がそろえられていない場合には、その食品は、再処理用コンベヤ32上または再処理用コンテナ82中へ落下する。また、下流で詰まりや機能不良があれば、食品は、Oリング114から再処理用コンテナ82へ分流される。
【0044】
ある実施形態に係る配向機70では、第2のホイール120と組み合わせられている運搬ホイール118を使用して、積込みコンベヤ68から、バッファコンベヤ72へ食品10を運搬する。運搬ホイール118は、複数(好ましくは5つ)の指部122を備えている。指部122は、いかなる大きさおよび形状であってもよいが、積込みコンベヤ68上の後続の食品10が、指部122にぶつからない程度の薄さであることが好ましい。
【0045】
指部は、例えば食品10を押し込み、積込みコンベヤ68に沿った動きを止める鋭い先端部123を備えている。食品10が、積込みコンベヤを流されていく進路を変更するために、指部122の形状を、運搬ホイール118の回転軸に対応して調節することが可能である。運搬ホイール118は、大きさが異なる食品10を収容するために、別のホイールを取り付けられるよう、容易に取外し可能である。
【0046】
第2のホイール120は、運搬ホイール118から食品10を受ける複数のスロット124を備え、端部ガイド126と連動して、スロット124内に食品をとらえる。運搬ホイール118の指部122と連動して、食品は、迅速にスロット124内にとらえられられるため、誘導レールを設ける必要はない。さらに、この構成により、運搬時間が短縮され、信頼性が向上する。
【0047】
第2のホイール120が回転すると、スロット124が端部ガイド126の上部に位置する場合に、遠心力によって、スロット124からバッファコンベヤ72へ食品が運搬される。
【0048】
下流に詰まりや機能不良があると、食品が積込みコンベヤ68上を流れるよう、運搬ホイール118は、エアシリンダによって上向きに旋回する。また、運搬ホイール118がホームポジション(食品を受ける位置)にない場合には、コントローラ54に向かって信号が送られ、冷却コンベヤ14上の端回転部24を閉じて、食品を再処理用コンベヤ32へ分流させる。
【0049】
バッファコンベヤ72は、その頂部を超えて、食品を運搬するように回転し、第2のホイール120から、バッファコンベヤ72の反対側に位置する落下用ホイール128を備えていることが好ましい。バッファコンベヤ72の頂部に隣接して、位置合わせ機構130が設けられている。位置合わせ機構130は、ホイール132の外周部に食い込むカムスロット134が設けられた少なくとも1つの駆動ホイール132を備えている。
【0050】
駆動ホイール132から、誘導部材136が、バッファコンベヤ72上方へ延出している。誘導部材136は、カムスロット134内に受け入れられるように配置され、形成された少なくとも1つのカムフォロワ138を備えている。誘導部材136からは、バッファコンベヤ72上の食品をとらえるよう、食品10の長さよりもわずかに長い間隔を空けて配置された、1対のパドル140が、外側に延出している。
【0051】
作動時には、駆動ホイール132が回転すると、カムフォロワ138が、好ましくはジグザグ形状のカムスロット134の形状をなぞる。カムフォロワ138が、カムスロット134のジグザグ経路をなぞると、誘導部材136は、駆動ホイール132に近づいたり遠ざかったりする方向に前後に動く。誘導部材136が前後に動くと、食品10がバッファコンベヤ上に位置合わせされるまで、パドル140は、交互に食品10の端部をとらえる。
【0052】
このように、少なくとも上述の目的を満たす、食品を運搬する装置および方法が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は、食品を運搬する装置の平面図である。
【図2】図2は、食品を運搬する装置の側面図である。
【図3】図3は、分配機を部分的に示す端面図である。
【図4】図4は、平衡・分流コンベヤの平面図である。
【図5】図5は、V字コンベヤの端面図である。
【図6】図6は、V字コンベヤの平面図である。
【図7】図7は、食品を運搬する装置の平面図である。
【図8】図8は、積込みコンベヤの斜視図である。
【図9】図9は、配向機を部分的に示す側面図である。
【図10】図10は、バッファコンベヤの側面図である。
【図11】図11は、位置合わせ機構の側面図である。
【符号の説明】
【0054】
10 食品
12 積込みステーション
14 冷却コンベヤ
34 分配機
40 平衡・分流コンベヤ
48、50 レーン
68 積込みコンベヤ
70、80 配向機
72 バッファコンベヤ
76 メインコンベヤ
84 積込みヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤ上の2以上のレーンへ食品を分けるように構成されている分配機と、コンベヤから食品を取り除き、積込みヘッドへ食品を運搬するように構成されている配向機とを備えることを特徴とする積込みヘッドステーションへ食品を運搬する装置。
【請求項2】
分配機は、平衡・分流コンベヤ上へ食品を落下させるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
分配機は、V字コンベヤ上へ食品を落下させるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
配向機は、バッファコンベヤへ食品を運搬するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
バッファコンベヤには、位置合わせ機構が取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
冷却コンベヤから分配機へ食品を運搬するステップと、2以上のレーンへ食品を分けるステップと、各レーン内の食品の配置を食品の一端から他端への方向から、一側面から他側面への方向へ変えるステップと、積込みヘッドへ食品を運搬するステップとを備えることを特徴とする積込みヘッドへ食品を運搬する方法。
【請求項7】
分配機からV字コンベヤへ食品を運搬するステップを、さらに備えることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
分配機から、平衡・分流コンベヤへ食品を運搬するステップを、さらに備えることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
平衡・分流コンベヤ上の食品の間隔を監視するステップを、さらに備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
各レーン中の食品の数量をカウントするステップを、さらに備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
バッファコンベヤへ食品を運搬するステップを、さらに備えることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項12】
食品を保持するように構成され、複数のプーリの周りを回転するベルトに接続された複数のバスケットと、1つの前記プーリの軸に枢動可能に取り付けられた端部ガイドとを備え、端部ガイドは、食品がバスケットから端回転部に設けられた開口部を通って落下される第1の位置から、端回転部の開口部が端部ガイドによって閉じられる第2の位置へ旋回可能であることを特徴とする冷却コンベヤ。
【請求項13】
端回転部は、食品を迂回させるための第2の開口部を備えていることを特徴とする請求項12に記載の冷却コンベヤ。
【請求項14】
分配フレームに取り付けられ、食品を受けるように構成された回転可能な分配ゲートと、フレームに取り付けられ、分配ゲートから選択的に分流された食品を受けるように、分配ゲートの下部に設けられた2以上の落下用ゲートアセンブリとを備えることを特徴とする食品分配機。
【請求項15】
分配フレーム上にセンサが取り付けられていることを特徴とする請求項14に記載の分配機。
【請求項16】
落下用ゲートアセンブリは、分配フレームに回転可能に取り付けられた1対のアームによってV字型をなしていることを特徴とする請求項14に記載の分配機。
【請求項17】
食品を受けるように構成された2以上のレーンと、各レーンの入口付近に設けられた第1のセンサと、各レーンの開口部に隣接して取り付けられた分流器とを備えることを特徴とする平衡・分流コンベヤ。
【請求項18】
各レーンの第1のセンサよりも下流に、第2のセンサが設けられ、各レーンの第2の開口部に隣接して、第2の分流器が取り付けられていることを特徴とする請求項17に記載の平衡・分流コンベヤ。
【請求項19】
詰まりが検出されると、食品を再加工用コンベヤへ分流させるために、コンベヤは、ヘッドプーリを中心に旋回するようになっていることを特徴とする請求項17に記載の平衡・分流コンベヤ。
【請求項20】
1対のプーリの周りに取り付けられ、プーリ上で間に間隔を空けて広がる1対のOリングと、プーリの間に配置され、Oリング間の広がりを狭める狭小化部とを備えることを特徴とする食品運搬用積込みコンベヤ。
【請求項21】
狭小化部は、ローラ間に配置されたガイドが設けられた1対のローラを備えることを特徴とする請求項20に記載の積込みコンベヤ。
【請求項22】
複数の指部が設けられた運搬ホイールと、複数のスロットが設けられた第2のホイールとを備え、指部とスロットとが連動して、食品をスロット内にとらえるよう、運搬ホイールおよび第2のホイールは組み合わせて配置されていることを特徴とする食品を運搬する配向機。
【請求項23】
運搬ホイール上の指部は、鋭い先端部を備えていることを特徴とする請求項22に記載の配向機。
【請求項24】
運搬ホイールは、第2のホイールと連動して旋回するようになっていることを特徴とする請求項22に記載の配向機。
【請求項25】
頂部プーリおよび底部プーリの周りに取り付けられ、間欠的な積込みに対応して、連続的に積降しをするための緩衝地帯を設けるよう、垂直に往復するベルトを備えることを特徴とする食品運搬用バッファコンベヤ。
【請求項26】
コンベヤの積降しを容易にするために、コンベヤに落下用ホイールを取り付けてあることを特徴とする請求項25に記載のバッファコンベヤ。
【請求項27】
バッファコンベヤは、運搬ホイールおよび落下用ホイールの回転速度の差異に応じて動くようになっていることを特徴とする請求項25に記載のバッファコンベヤ。
【請求項28】
運搬ホイールの回転速度が、落下用ホイールの回転速度よりも速いとき、バッファコンベヤは上向きに動くようになっていることを特徴とする請求項27に記載のバッファコンベヤ。
【請求項29】
落下用ホイールの回転速度が、運搬ホイールの回転速度よりも速いとき、バッファコンベヤは下向きに動くようになっていることを特徴とする請求項27に記載のバッファコンベヤ。
【請求項30】
外周内に形成されたカムスロットを備える少なくとも1つの駆動ホイールと、カムスロット内に受けられるよう形成された少なくとも1つのカムフォロワを備える誘導部材と、誘導部材から外側に延出する1対のパドルとを備えることを特徴とする位置合わせ機構。
【請求項31】
少なくとも2つのレーンが設けられた拡散用コンベヤを備え、一方のレーンと他方のレーンとは、互いに角度を有しており、各レーンは、その上に置かれた食品を整列させるよう、ローラによってかしめられたベルトを備えることを特徴とする積込みステーションへ食品を運搬する装置。
【請求項32】
1対のプーリの周りに張架されたベルトと、プーリ間に配置され、1対の周縁部と切欠き中心部とが設けられているローラとを備え、ベルトは、ベルトの中心がローラの切欠き中心部内にくるよう、ローラの周縁部によって支持されていることを特徴とする食品運搬用コンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−512607(P2009−512607A)
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536567(P2008−536567)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/029136
【国際公開番号】WO2007/046913
【国際公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(506148349)ストーク タウンゼント インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】