説明

空冷機構

【課題】 冷却ファンユニットを取り外した部分の開口を閉鎖して冷却効率の悪化を抑制することのできる空冷機構を提供することを課題とする。
【解決手段】 複数の冷却ファンユニット16が、装置筐体12の下部に一列に整列して配置される。冷却ファンユニットの各々は、装置筐体12に対して個別に挿抜可能である。冷却ファンユニット16の列の両端の上方、及び冷却ファンユニット16の間に相当する位置の上方に、板部材18が設けられる。板部材18は、冷却ファンユニット16の上面に対して垂直で且つ冷却ファンユニット16の挿抜方向に延在する。板部材18は下端部を中心に両側に回動可能に支持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、空気流を供給して対象物を冷却する空冷機構に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ装置等の電子装置あるいは情報処理装置において、筐体内に多数のプラグインユニット(基板)を収容した装置がある。プラグインユニットに搭載された電子部品は動作する際に発熱するため、冷却ファンを有する空冷機構によりプラグインユニットを空冷することが多い。
【0003】
一般的に、空冷機構は複数の冷却ファンユニットを含み、複数のプラグインユニットが収容された部分の下側に配置される。複数の冷却ファンユニットを作動させて、プラグインユニットの下側から空気流をプラグインユニットに向けて供給することで、プラグインユニットを冷却することができる。このような空冷機構において、複数の冷却ファンユニットは装置の下部に整列して配置される。各冷却ファンユニットは装置の筐体から個別に取り外すことができる。
【0004】
空冷機構の複数の冷却ファンユニットのうち、例えば1つの冷却ファンユニットが故障したような場合、故障した冷却ファンユニットを修理するために、故障した冷却ファンユニットのみを装置の筐体から取り外すことがある。この場合、冷却ファンユニットを取り外した位置は開口となってしまい、この開口から空気流が筐体の外部に漏れてしまうおそれがある。例えば、故障した冷却ファンユニットに隣接した冷却ファンユニットからの空気流が斜めに流れて、故障した冷却ファンユニットに対応するプラグインユニットの方向に流れたとしても、取り外された冷却ファンユニットの位置に開口があるため、空気流の一部はプラグインユニットにより反射されて当該開口から筐体の外に出てしまうおそれがある。この場合、冷却ファンユニットの空気流が効率的にプラグインユニットの周囲に流れないため、故障した冷却ファンユニットで冷却していたプラグインユニットの冷却効率が下がり、プラグインユニットが過熱するおそれがある。
【0005】
そこで、複数の空冷ファンを備えた電子機器において、1つの冷却ファンが停止した場合に、冷却効率を損ないにくい空冷機構が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この空冷機構では、複数の冷却ファンの各々の外側に遮蔽板が設けられ、停止した冷却ファンに設けられた遮蔽板を閉めることで、停止した冷却ファンから空気流が漏れ出ることを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−261276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された遮蔽板は、冷却ファンの外側で冷却ファンの開口部を閉鎖するように設けられている。したがって、冷却ファンを装置から取り外した場合、遮蔽板も一緒に取り外されてしまい、冷却ファンを取り外したことによりできる開口を塞ぐことはできない。このため、冷却ファンを取り外したことによりできる開口から空気流が漏れ出ることは防止できず、装置の冷却効率が悪くなることを防止することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態によれば、装置筐体の下部に一列に整列して配置され、各々が前記装置筐体に対して個別に挿抜可能な複数の冷却ファンユニットと、前記冷却ファンユニットの列の両端の上方、及び前記冷却ファンユニットの間に相当する位置の上方に設けられ、前記冷却ファンユニットの上面に対して垂直で且つ前記冷却ファンユニットの前記装置筐体に対する挿抜方向に延在する板部材とを有し、前記板部材は下端部を中心に両側に回動可能に支持される空冷機構が提供される。
【発明の効果】
【0009】
装置筐体から冷却ファンユニットを取り外した部分の開口が、自動的に板部材により閉鎖されるため、1つの冷却ファンユニットを取り外しても、他の冷却ファンからの空気流が漏れ出ることがなく、冷却効率の悪化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1実施形態による空冷機構が設けられた装置の正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1に示す装置において、1つの冷却ファンユニットが筐体から取り外された状態を示す正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】第2実施形態による空冷機構が設けられた装置の正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図5に示す装置において、1つの冷却ファンユニットが筐体から取り外された状態を示す正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。
【図9】左右両端に位置する風向板が上端を中心に回動して下端が持ち上がるようにした構造を有する装置の正面図である。
【図10】図9に示す装置の側面図である。
【図11】第2実施形態による空冷機構が組み込まれた装置の正面図である。
【図12】図11に示す装置の下部の側面図である。
【図13】冷却ファンユニットの1つが抜き取られた状態の装置の正面図である。
【図14】図13に示す装置の下部の側面図である。
【図15】図11に示す装置の一部の拡大図である。
【図16】図13に示す装置の一部の拡大図である。
【図17】風向板の回動に連動した案内板の移動を説明するための図である。
【図18】風向板の回動に連動した案内板の移動を説明するための図である。
【図19】風向板の回動に連動した案内板の移動を説明するための図である。
【図20】風向板が垂直に位置しているときの自動回動機構を示す断面図である。
【図21】風向板が垂直に位置しているときの自動回動機構を示す側面図である。
【図22】風向板が傾斜しているときの自動回動機構を示す側面図である。
【図23】風向板が傾斜しているときの自動回動機構を示す断面図である。
【図24】風向板を手動で操作する機構の一例を説明するための図である。
【図25】風向板を手動で操作する機構の他の例を説明するための図である。
【図26】風向板を手動で操作する機構のさらに他の例を説明するための図である。
【図27】図26に示す機構において、風向板の回転位置を固定した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は第1実施形態による空冷機構が設けられた装置の正面図であり、前面パネルが取り除かれて装置内部が見えている状態が示されている。図2は図1のII−II線に沿った断面図である。
【0013】
図1に示す装置10の筐体12の内部には、複数のプラグインユニット14−1〜14−9が収容される。筐体12の底部には、複数の冷却ファンユニット16−1〜16−3が収容される。以下、プラグインユニット14−1〜14−9を総称してプラグインユニット14と称することもある。また、冷却ファンユニット16−1〜16−3を総称して冷却ファンユニット16と称することもある。
【0014】
本実施形態では、冷却ファンユニット16とプラグインユニット14の間に仕切板18−1〜18−4が設けられる。仕切板18−1〜18−4の各々は、板状の部材であり、冷却ファンユニットの両端に対応する位置に設けられる。仕切板18−1〜18−4の各々は、その下端部を中心に回動可能である。以下、仕切板18−1〜18−4を総称して仕切板18と称することもある。
【0015】
冷却ファンユニット16が筐体12に組み込まれているときには、図1に示すように、仕切板18は冷却ファンユニット16に対して垂直方向に延在している。したがって、冷却ファンユニット16が作動して発生した上向きの空気流は、仕切板18が配置された空間を通過してプラグインユニット14に流れることができる。この空気流によりプラグインユニット14は冷却される。
【0016】
図3は、図1に示す装置10において、1つの冷却ファンユニット16(冷却ファンユニット16−3)が筐体12から取り外された状態を示す正面図である。図4は図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【0017】
仕切板18は上述のように下端部を中心に回動可能である。冷却ファンユニット16を筐体12から取り外したら、取り外した冷却ファンユニット16の両端に配置されている仕切板18を内側に倒すことにより、プラグインユニット14を取り外したことにより形成された開口を閉鎖することができる。図3において、冷却ファンユニット16−3が取り外され、その両端の仕切板18−3,18−4が内側に倒されて開口を閉鎖した状態が示されている。仕切板18−3,18−4の長さは、冷却ファンユニット16の長さの約半分となっており、仕切板18−3,18−4の両方が内側に90度倒れた位置で、開口が塞がれた状態となる。
【0018】
冷却ファンユニット16を取り外す前、又は取り外した後に、仕切板18を手動で回動させてもよいが、仕切板18の回動動作を冷却ファンユニット16の筐体12への取り付け取り外し動作に連動するようにしてもよい。すなわち、冷却ファンユニット16を筐体12に取り付けたときには、冷却ファンユニット16により押されて仕切板18が垂直になるようにし、冷却ファンユニット16を筐体12から取り外したときに、仕切板18が自動的に内側に回動して倒れるような機構を設けることが好ましい。そのような機構の具体的な例については後述する。
【0019】
図3に示すように、冷却ファンユニット16−3を取り外したときにできる開口を仕切板18−3,18−4で塞ぐことにより、冷却ファンユニット16−2からの空気流が当該開口から筐体12の外側に漏れることが防止される。これにより、冷却ファンユニット16−2からの空気流の一部は、開口を経て筐体12の外に漏れ出ることがなく、効率的にプラグインユニット14−7〜14−9に流れるようになる。したがって、冷却ファンユニット16−3を取り外した状態でも、プラグインユニット14−7〜14−9をある程度冷却した状態に維持することができる。
【0020】
上記と同様に、冷却ファンユニット16−1を取り外した場合は、仕切板18−1,18−2が内側に倒れて開口を閉鎖し、冷却ファンユニット16−2を取り外した場合は、仕切板18−2,18−3が内側に倒れて開口を閉鎖する。
【0021】
以上のように、本実施形態による空冷機構は、取り外し可能な冷却ファンユニット16と、開口を塞ぐための仕切板18とを含むものである。
【0022】
図5は第2実施形態による空冷機構が設けられた装置の正面図であり、前面パネルが取り除かれて装置内部が見えている状態が示されている。図6は図5のVI−VI線に沿った断面図である。図5及び図6において、図1に示す構成部品と同等な部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
【0023】
第2実施形態による空冷機構の基本的構成は第1実施形態による空冷機構と同じであるが、本実施形態では、仕切板18−1〜18−4が風向板20−1〜20−4に置き換えられた点が異なる。以下、風向板20−1〜20−4を総称して風向板20と称することもある。
【0024】
風向板20は、仕切板18と同様に、その下端部を中心として回動可能に設けられる。風向板20の長さは、仕切板18の長さよりも僅かに長い。このため、図7に示すように、冷却ファンユニット16−3が取り外されて、風向板20−3,20−4が内側に倒されると、風向板20−3,20−4は90度倒れずに、例えば60度だけ回動し、ハの字型となって開口を塞いだ状態となる。風向板20の倒れる角度は、風向板20の長さによって決まる。
【0025】
図7に示すように風向板20−3,20−4が開口を閉鎖している状態で、風向板20−3は水平となるまで回動せずに、傾いた状態で停止している。このような状態では、作動している冷却ファンユニット16−2からの空気流の一部は、図7の矢印で示すように風向板20−3に沿って流れ、プラグインユニット14−7〜14−9に向かって流れる。すなわち、冷却ファンユニット16−2からの空気流の一部を、傾斜した風向板20−3によりプラグインユニット14−7〜14−9に向かう方向に案内し誘導することができる。したがって、取り外された冷却ファンユニット16−3からの空気流により冷却されていたプラグインユニット14−7〜14−9を、冷却ファンユニット16−2からの空気流の一部で冷却することができる。これにより、冷却ファンユニット16−3を取り外した状態でも、プラグインユニット14−7〜14−9をある程度冷却することができ、プラグインユニット14−7〜14−9の過熱を抑制することができる。
【0026】
上記と同様に、冷却ファンユニット16−1を取り外した場合は、風向板20−1,20−2が内側に倒されて開口が閉鎖され、風向板20−2により冷却ファンユニット16−2からの空気流の一部が風向板20−2により誘導されてプラグインユニット14−1〜14−3に向かって流れる。また、冷却ファンユニット16−2を取り外した場合は、風向板20−2,20−3が内側に倒されて開口が閉鎖され、風向板20−2,20−3により冷却ファンユニット16−1,16−3からの空気流の一部が風向板20−2,20−3により誘導されてプラグインユニット14−4〜14−6に向かって流れる。
【0027】
以上のように、本実施形態による空冷機構は、取り外し可能な冷却ファンユニット16と、開口を閉鎖し且つ空気流を案内し誘導するための風向板20とを含むものである。
【0028】
図5乃至図8に示す例では、左右両端に位置する風向板20が内側に倒れる構造であるが、左右両端に位置する風向板20を、上端を中心に回動して下端が持ち上がるようにしてもよい。図9は、左右両端に位置する風向板20が上端を中心に回動して下端が持ち上がるようにした構造の装置を示す正面図である。図10は図9に示す装置の側面図であり、内部を透視した状態が示されている。
【0029】
図9において、右端にある風向板20−4は、その上端を中心に回動し、風向板20−3と一直線になった位置で固定される。これにより、冷却ファンユニット16−3が取り外されてできた開口は、冷却ファンユニット16−2の右端から斜めに延在する風向板20−3とその先端から同じ方向に延在する風向板20−4とにより閉鎖される。したがって、冷却ファンユニット16−2からの空気流の一部は、風向板20−3により案内され誘導され、さらに風向板20−4により案内され誘導されてプラグインユニット14−7〜14−9に向かって流れる。特に、風向板20−4を風向板20−3の延長方向に延在させることは、最も右端側のプラグインユニット14−9に対して空気流を誘導することができるという効果を有している。
【0030】
次に、上述の第2実施形態による空冷機構の具体的な実施例について説明する。
【0031】
図11は第2実施形態による空冷機構が組み込まれた装置30の正面図であり、前面パネルが取り除かれて内部が見えている状態が示されている。図12は図11に示す装置30の下部の側面図であり、内部を透視した状態が示されている。
【0032】
装置30は例えば光通信装置のような、内部に多数の基板を収容するような装置であり、筐体32内に基板を含むプラグインユニット34が整列して収容されている。図11に示す例では16個のプラグインユニット34が筐体32内に整列して収容されている。プラグインユニット34の下側には、所定の空間を隔てて冷却ファンユニット36−1〜36−4が整列して配置されている。冷却ファンユニット36−1〜36−4は空気流を上方のプラグインユニット34に向けて流して冷却ファンユニット36−1〜36−4を冷却する。冷却ファンユニット36−1〜36−4からの空気流はプラグインユニット34に沿って流れて筐体32の上方に抜けるようになっている。以下、冷却ファンユニット36−1〜36−4を総称してファンユニット36と称することもある。
【0033】
冷却ファンユニット36は、各々個別に筐体32の下部に取り付けられる。すなわち、冷却ファンユニット36は筐体32に対して個別に前面側から挿抜可能である。したがって、例えば冷却ファンユニット36のうちの1つが故障した場合、その故障した冷却ファンユニット36のみを筐体32から抜き取って修理するか、あるいは交換することができる。
【0034】
プラグインユニット34の下側で、冷却ファンユニット36の上側の空間には、風向板40−1〜40−5が配置されている。風向板40−1は、最も左側の冷却ファンユニット36−1の左端部の上方に配置され、冷却ファンユニット36−1の上面に向かって倒れる方向に回動可能に支持されている。風向板40−2は、冷却ファンユニット36−1と冷却ファンユニット36−2が接している部分の上方に配置され、冷却ファンユニット36−1の上面に向かって倒れる方向、及び冷却ファンユニット36−2の上面に向かって倒れる方向の両方向に回動可能に支持されている。風向板40−3は、冷却ファンユニット36−2と冷却ファンユニット36−3が接している部分の上方に配置され、冷却ファンユニット36−2の上面に向かって倒れる方向、及び冷却ファンユニット36−3の上面に向かって倒れる方向の両方向に回動可能に支持されている。風向板40−4は、冷却ファンユニット36−3と冷却ファンユニット36−4が接している部分の上方に配置され、冷却ファンユニット36−3の上面に向かって倒れる方向、及び冷却ファンユニット36−4の上面に向かって倒れる方向の両方向に回動可能に支持されている。風向板40−5は、最も右側の冷却ファンユニット36−4の右端部の上方に配置され、冷却ファンユニット36−4の上面に向かって倒れる方向に回動可能に支持されている。以下、風向板40−1〜40−5を総称して風向板40と称することもある。
【0035】
冷却ファンユニット36とプラグインユニット34との間の空間に、ストッパピン42−1〜42−8が設けられる。ストッパピン42−1〜42−8は、筐体32の後側と前側の間に延在するように設けられた細長い棒状の部材である。風向板40−1〜40−5が倒されると、風向板40−1〜40−5は対応するストッパピン42−1〜42−8に当接して、その傾斜した位置に維持される。以下、ストッパピン42−1〜42−8を総称してストッパピン42と称することもある。
【0036】
本実施例では、風向板40−2〜40−4は単なる板状の部材であり、その幅は冷却ファンユニット36の幅より僅かに大きい。例えば、冷却ファンユニット36−2が筐体32から抜き取られて取り外された場合、風向板40−2が冷却ファンユニット36−2の上面側に倒され、且つ風向板40−3も冷却ファンユニット36−2の上面側に倒される。このとき、風向板40−2はストッパピン42−3に当接して傾斜した状態に維持され、風向板40−3はストッパピン42−4に当接して傾斜した状態に維持される。この状態では、風向板40−2と風向板40−3とは向かいあってハの字形を形成し、冷却ファンユニット36−2が抜き取られてできた開口を塞ぐこととなる。
【0037】
したがって、冷却ファンユニット36−1からの空気流の一部は、傾斜して開口の半分側を塞いでいる風向板40−2に沿って流れ、それまで冷却ファンユニット36−2の空気流で冷却されていたプラグインユニット34に供給されるように案内され誘導される。また、冷却ファンユニット36−3からの空気流の一部は、傾斜して開口の半分側を塞いでいる風向板40−3に沿って流れ、それまで冷却ファンユニット36−2の空気流で冷却されていたプラグインユニット34に供給されるように案内され誘導される。
【0038】
一方、両端の風向板40−1,40−5は単なる板状の部材ではなく、風向板40−2〜40−4と同様な板状の部材の上端にさらに2枚の板状の部材が接続されている。図13は、冷却ファンユニット36−4が抜き取られた状態を示す装置30の正面図であり、前面パネルが取り除かれて内部が見えている状態が示されている。図14は冷却ファンユニット36−4が抜き取られた状態の装置30の下部の側面図であり、内部を透視した状態が示されている。
【0039】
冷却ファンユニット36−4が筐体32から抜き取られた際、冷却ファンユニット36−4の移動に連動して風向板40−4及び風向板40−5が自動的に冷却ファンユニット36−4があった位置に向けて、その下端を中心に回動する。そして、風向板40−4はストッパピン42−7に当接して停止し、風向板40−5はストッパピン42−8に当接して停止する。これにより、冷却ファンユニット36−4が筐体32から抜き取られてできた開口は、風向板40−4,40−5により閉鎖される。冷却ファンユニット36の抜き取り動作に連動して風向板40を回動させる機構については後述する。
【0040】
風向板40−5の上端には、案内板44−1が回動可能に取り付けられ、案内板44−1の先端に案内板44−2が回動可能に取り付けられている。風向板40−5が垂直方向に延在しているときは、図15に示すように、案内板44−1と案内板44−2は折り畳まれた状態で風向板40−5に沿って延在している。また、案内板44−2の上端は筐体32の側壁に回動可能に取り付けられている。
【0041】
ここで、風向板40−5が回動して冷却ファンユニット36−4があった方向に倒れると、案内板44−1の上端が風向板40−5の回動とともに移動する。このため、図16に示すように、案内板44−1と案内板44−2とが風向板40−5により引っ張られて一直線になる。したがって、案内板44−1と案内板44−2とが一枚の板のようになる。また、案内板44−1の先端(風向板40−5の上端に回動可能に支持された先端)は、傾斜した隣の風向板40−4の上端に当接するか、あるいは近接した状態となる。これにより、風向板40−4に沿って流れてきた、冷却ファンユニット36−3からの空気流は案内板44−1及び案内板44−2に沿って流れる。したがって、案内板44−1及び案内板44−2の上側に位置するプラグインユニット34にも空気流を導いて誘導することができ、案内板44−1及び案内板44−2が無いときに比べて、筐体32の側壁に近い位置に収容されているプラグインユニット34にも効率的に空気流を供給して冷却することができる。
【0042】
図17,図18,図19は、風向板40−5の回動に伴う案内板44−1及び案内板44−2の移動を示す図である。図17は風向板40−5が垂直に起立した状態を示しており、案内板44−1は風向板40−5に沿って垂直に延在し、案内板44−2は案内板44−1に沿って垂直に延在している。なお、案内板44−1と案内板44−2とは、図17における下端部で互いに回動可能に接続されている。また、案内板44−1の上端は風向板40−5に回動可能に固定され、案内板44−2の上端は筐体32に固定されて移動できないようになっている。
【0043】
そこで、風向板40−5が回動して傾斜すると、図18に示すように、案内板44−1と案内板44−2は、その下端部を中心にして上端部が開くように移動する。そして、風向板40−5がストッパピン42−8に当接するまで傾斜すると、図19に示すように、案内板44−1と案内板44−2は1直線に整列した状態となる。ここで、案内板44−1と案内板44−2とが回動可能に接続された部分において、回動の中心は案内板44−1の末端部分であるが、案内板44−2ではその末端から僅かに内側にずれた位置にある。したがって、図19において、案内板44−2の末端の部分44−2aが案内板44−1と重なることとなる。これにより、案内板44−1と案内板44−2とは、一直線に整列した後はそれ以上回動できなくなり、案内板44−1と案内板44−2との接続部分が回動し過ぎて案内板44−1と案内板44−2とが逆側に折れ曲がる状態となることを防止している。
【0044】
次に、冷却ファンユニット36の抜き取り動作に連動して風向板40を回動させるための自動回動機構について説明する。
【0045】
図20は自動回動機構を示す断面図であり、図21は自動回動機構の側面図である。自動回動機構は、風向板40の下端に取り付けられて、風向板40を支持する支持部材50と、支持部材50を両側から支持する板バネ52−1,52−2を有する。支持部材50は、断面が三角形の部材であり、三角形の一辺から垂直に風向板40が延在するように風向板40に取り付けられる。支持部材50の三角形の一辺に対向する頂点部分に回転軸50aが取り付けられている。回転軸50aは摩耗が少ないように硬度の高い材料で形成される。
【0046】
支持部材50は、その回転軸50aが、筐体32の一部で冷却ファンユニット36が収容される部分を形成するための隔離壁32aの上端に当接した状態で支持される。この状態では支持部材50は回転軸50aを中心として左右に回動可能で固定されていないため、支持部材50両側(三角形の2辺)に板バネ52−1,52−2を当接させることで、支持部材50(すなわち風向板40)を垂直な状態に維持する。
【0047】
板バネ52−1,52−2は、支持部材50の傾斜面50b,50c(三角形の辺に相当)に当接することで容易に変形可能なバネ材により形成される。板バネ52−1,52−2は、冷却ファンユニット36を収容する空間を形成する天板32bと隔離壁32aとの間に形成された間隙を延在し、その先端部分が支持部材50の傾斜面50b,50cにそれぞれ当接する。冷却ファンユニット36を収容する空間を形成する天板32bと隔離壁32aとの間の間隙の幅は、板バネ52−1,52−2の厚みとほぼ同じである。これにより、天板32bと隔離壁32aとにより挟まれた板バネ52−1,52−2の部分は垂直方向に延在するように支持される。
【0048】
板バネ52−1,52−2は水平に延在する基部52−1a,52−21aを有している。基部52−1,52−2には、天板32bの貫通孔を貫通して天板32bの上側から延在するピン54−1,54−2の先端が固定される。天板32bと基部52−1,52−2との間で、ピン54−1,54−2の周囲にコイルバネ56−1,56−2が設けられる。コイルバネ56−1,56−2は、基部52−1a,52−2aを下方に付勢する。図20には冷却ファンユニット36が挿入されている状態が示さており、基部52−1a,52−2aは冷却ファンユニット36の上面で押し上げられて上昇した位置にある。基部52−1a,52−2aが押し上げられることで、板バネ52−1,52−2が上方に移動し、板バネ52−1,52−2の上端付近が外側に開いて弾性変形して支持部材50の傾斜面50b,50cに当接している。これにより、上述のように支持部材50(すなわち風向板40)は垂直に延在するように支持される。
【0049】
図20に示されるように、支持部材50の傾斜面50c側の冷却ファンユニット36が筐体32に挿入され収容されると、板バネ52−2の基部52−2aは、冷却ファンユニット36の上面36aに当接して持ち上げられる。これにより板バネ52−2が上昇して支持部材50の傾斜面50cに当接し、支持部材50の傾斜面50cを押圧する。また、支持部材50の傾斜面50b側の冷却ファンユニット36が筐体32に挿入され収容されると、板バネ52−2の基部52−2aは、冷却ファンユニット36の上面36aに当接して持ち上げられる。これにより板バネ52−2が上昇して支持部材56の傾斜面50cに当接し、支持部材50の傾斜面50cを押圧する。
【0050】
したがって、支持部材50の傾斜面50b側及び傾斜面50c側の両方の冷却ファンユニット36が挿入されている状態では、傾斜面50bを板バネ52−1が押圧すると同時に、傾斜面50cを板バネ52−2が押圧するので、支持部材50はどちらにも倒れずに垂直方向に延在するように維持される。
【0051】
ここで、図22に示すように支持部材50の傾斜面50c側の冷却ファンユニット36が抜き取られると基部52−2aが冷却ファンユニット36の上面36aから外れる。これにより、板バネ52−2は基部52−2aに加わるコイルバネ56−2の付勢力により下方に移動される。したがって、支持部材50の傾斜面50cを押していた板バネ52−2が下降して傾斜面50cへの押圧力が無くなるため、支持部材50は図23に示すように傾斜面50c側に倒れることができる。このとき、支持部材50の傾斜面50bには弾性変形している板バネ52−1が当接しているため、傾斜面50bは板バネ52−1の戻る力により傾斜面50c側に押され、支持部材50(すなわち風向板40)は傾斜面50c側に倒されることとなる。
【0052】
なお、冷却ファンユニット36の上面の後端には斜面36bが設けられ、冷却ファンユニット36が挿入されるときに基部52−2aが上面に乗り上げ易くなっている。
【0053】
以上のような自動回動機構により、冷却ファンユニット36を抜き取る動作に連動して風向板40を回動させて、冷却ファンユニット36が抜かれた後の開口を自動的に閉鎖することができると共に、冷却ファンユニット36を挿入することで、風向板40を回動させて垂直な位置に戻すことができる。
【0054】
次に、風向板40を自動ではなく、手動で倒したり戻したりする支持固定機構について説明する。
【0055】
まず、図24に示す例では、風向板40の下端に扇形の回動板40aを取り付け、風向板40が回動すると回動板40aも回動するようにしておく。そして冷却ファンユニット36の前面36aにバネ式ボタン60を取り付け、バネ式ボタン60を回動板40aの左右の直線部に当接させて係合させることで、風向板40が垂直となる位置に回動板40aを固定する。
【0056】
バネ式ボタン60は、バネにより押圧されて冷却ファンユニット36の前面36aから突出しているが、バネ式ボタン60を押して前面36aの中に押し込むことで、回動板40aとの係合が解除される。これにより、押し込んだバネ式ボタン60とは反対の方向に回動板40aを回動させ、風向板40を傾斜させることができる。風向板40を傾斜させている間は、バネ式ボタン60は回動板40aにより押されて押し込まれた状態に維持されている。風向板40の傾斜を戻して垂直にすると、バネ式ボタン60はバネの力により自動的に突出し、回動板40aの直線部に再び係合することができる。
【0057】
したがって、操作者は、冷却ファンユニット36を抜き取るときに、まず抜き取る冷却ファンユニット36の両側の冷却ファンユニット36のバネ式ボタン60を押し込んで、両側の風向板40を傾斜させてからでないと、冷却ファンユニット36を抜き取ることが出来ない。これにより、冷却ファンユニット36を抜き取る際には、必ず開口が閉鎖されることとなる。
【0058】
以上の例では、冷却ファンユニット36にバネ式ボタン60を設けなければならないが、冷却ファンユニット36に加工を加えないようにすることもできる。図25に示す例では、冷却ファン36にバネ式ボタン60を設けず、回動板40aを筐体32に対してネジ止めすることで、回動板40aを固定する。すなわち、回動板40aの中央に貫通孔を設けておき、当該貫通孔を貫通したネジ62を筐体32の隔離壁32a等に設けたネジ孔にねじ込んで風向板40が垂直になるように回動板40aを固定する。
【0059】
したがって、操作者は、冷却ファンユニット36を抜き取るときに、まず抜き取る冷却ファンユニット36の両側の回動板40aを固定しているネジ62を取り外して両側の風向板40を傾斜させてからでないと、冷却ファンユニット36を抜き取ることが出来ない。これにより、冷却ファンユニット36を抜き取る際には、必ず開口が閉鎖されることとなる。
【0060】
以上の他に、支持固定機構として様々な機構を考えることができる。例えば、図26に示す例では、風向板40の回転軸を2重構造としておき、回転軸に設けたストッパを筐体32の複数の凹部のいずれかに係合させることで、風向板40をストッパに対応した位置に固定する。回転軸の外側軸40bは、内側軸40cに対して回転可能であり、外側軸40bに対して風向板40とストッパ40dが固定される。また、外側軸40bは内側軸40cに対して軸方向に移動可能である。
【0061】
内側軸40cが取り付けられた筐体32の壁面には図26(c)に示すような平面形状の凹部64が形成されている。凹部64の円形の部分は、風向板40の外側軸40bが係合する部分であり、円形の部分から延出する3つの長方形の切欠部64a,64b,64cはストッパ40dが係合する部分である。すなわち、ストッパ40dが凹部64の切欠部64bに挿入されるように、風向板40の外側軸40bが凹部64の円形の部分に挿入され係合されたときには、図27(a)に示すように、風向板40は垂直な位置に固定される。また、ストッパ40dが凹部64の切欠部64a又は64cに挿入されるように、風向板40の外側軸40bが凹部64の円形の部分に挿入され係合されたときには、図27(b)に示すように、風向板40は傾斜した位置に固定される。
【0062】
操作者は、回動板40aを手前に引っ張ることで、ストッパ40dを切欠部64a,64b,64cから外すことができ、回動板40aを回動させることで外側軸40bを回転ンさせ、所望の位置にストッパ40dを移動してから外側軸40bを押し込むことで、風向板40を垂直位置、あるいは傾斜位置に固定することができる。外側軸40bをバネ等で凹部64の方向に付勢しておくこととしてもよい。
【0063】
以上のように、本明細書は以下の事項を開示する。
(付記1)
装置筐体の下部に一列に整列して配置され、各々が前記装置筐体に対して個別に挿抜可能な複数の冷却ファンユニットと、
前記冷却ファンユニットの列の両端の上方、及び前記冷却ファンユニットの間に相当する位置の上方に設けられ、前記冷却ファンユニットの上面に対して垂直で且つ前記冷却ファンユニットの前記装置筐体に対する挿抜方向に延在する板部材と
を有し、
前記板部材は下端部を中心に両側に回動可能に支持される空冷機構。
(付記2)
付記1記載の空冷機構であって、
前記板部材の幅は前記冷却ファンユニットの幅の半分であり、
前記複数の冷却ファンユニットのうちの1つの両端に設けられた2枚の前記板部材の両方は下端部を中心に90度回動し、前記冷却ファンユニットのうちの前記1つが前記装置筐体から抜き取られてできる開口を閉鎖する空冷機構。
(付記3)
付記1記載の空冷機構であって、
前記板部材の幅は前記冷却ファンユニットの幅の半分より大きく、
前記冷却ファンユニットのうちの1つの両端に設けられた2枚の前記板部材の両方は下端部を中心に回動し、前記2枚の板部材が傾斜した状態でその上端部が当接又は近接することで前記冷却ファンユニットのうちの前記1つが前記装置筐体から抜き取られてできる開口を閉鎖する空冷機構。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれか一項記載の空冷機構であって、
前記冷却ファンユニットの挿抜動作に連動して前記板部材を回動させる自動回動機構をさらに有する空冷機構。
(付記5)
付記4記載の空冷機構であって、
前記自動回動機構は、
断面が三角形であって、三角形の頂点を下に向けて前記板部材の下端に取り付けられた支持部材と、
該支持部材を両側から支持し、前記冷却ファンユニットの挿抜動作に連動して上下する一対の板バネと
を有する空冷機構。
(付記6)
前記板バネは、前記支持部材の傾斜面に押し付けられて弾性変形する空冷機構。
(付記7)
付記1乃至3のうちいずれか一項記載の空冷機構であって、
前記板部材を回動可能に支持し、且つ前記板部材が垂直になる位置に固定する支持固定機構をさらに有する空冷機構。
(付記8)
付記7記載の空冷機構であって、
前記支持固定機構は、
前記板部材の下端部に取り付けられた扇形の回動板と、
前記冷却ファンユニットの前面に設けられ、前記板部材が垂直に延在する位置において前記回動板の2つの直線部にそれぞれが当接する突起と
を有し、
前記突起は押圧することで弾性的に変位する空冷機構。
(付記9)
付記7記載の空冷機構であって、
前記支持固定機構は、
前記板部材の下端部に取り付けられた扇形の回動板と、
前記回動板に設けられた貫通孔と、
前記回動板の前記貫通孔を貫通して前記装置筐体の一部に設けられたネジ孔にねじ込まれるネジと
を有する空冷機構。
(付記10)
付記7記載の空冷機構であって、
前記支持固定機構は、
前記風向板が取り付けられた回転軸と、
前記回転軸の一端に取り付けられた回動板と、
前記回転軸の他端に設けられたストッパと、
前記回転軸の他端が面する部分に設けられた凹部と
を有し、
前記凹部に設けられた切欠部に前記ストッパが係合することで、前記回転軸が所定の回転位置で固定される空冷機構。
【符号の説明】
【0064】
10,30 装置
12,32 筐体
14,14−1〜14−9,34 プラグインユニット
16,16−1〜16−33,36,36−1〜36−4 冷却ファンユニット
18,18−1〜18−4 仕切板
20,20−1〜20−4,40,40−1〜40−5 風向板
32a 隔離壁
32b 天板
40a 回動板
40b 外側軸
40c 内側軸
40d ストッパ
42,42−1〜42−8 ストッパピン
44−1,44−2 案内板
50 支持部材
50a 回転軸
52−1,52−2 板バネ
52−1a,52−2a 基部
54−1,54−2 ピン
56−1,56−2 コイルバネ
60 バネ式ボタン
62 ネジ
64 凹部
64a,64b,64c 切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置筐体の下部に一列に整列して配置され、各々が前記装置筐体に対して個別に挿抜可能な複数の冷却ファンユニットと、
前記冷却ファンユニットの列の両端の上方、及び前記冷却ファンユニットの間に相当する位置の上方に設けられ、前記冷却ファンユニットの上面に対して垂直で且つ前記冷却ファンユニットの前記装置筐体に対する挿抜方向に延在する板部材と
を有し、
前記板部材は下端部を中心に両側に回動可能に支持される空冷機構。
【請求項2】
請求項1記載の空冷機構であって、
前記板部材の幅は前記冷却ファンユニットの幅の半分であり、
前記複数の冷却ファンユニットのうちの1つの両端に設けられた2枚の前記板部材の両方は下端部を中心に90度回動し、前記冷却ファンユニットのうちの前記1つが前記装置筐体から抜き取られてできる開口を閉鎖する空冷機構。
【請求項3】
請求項1記載の空冷機構であって、
前記板部材の幅は前記冷却ファンユニットの幅の半分より大きく、
前記冷却ファンユニットのうちの1つの両端に設けられた2枚の前記板部材の両方は下端部を中心に回動し、前記2枚の板部材が傾斜した状態でその上端部が当接又は近接することで前記冷却ファンユニットのうちの前記1つが前記装置筐体から抜き取られてできる開口を閉鎖する空冷機構。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の空冷機構であって、
前記冷却ファンユニットの挿抜動作に連動して前記板部材を回動させる自動回動機構をさらに有する空冷機構。
【請求項5】
請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の空冷機構であって、
前記板部材を回動可能に支持し、且つ前記板部材が垂直になる位置に固定する支持固定機構をさらに有する空冷機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図11】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−114379(P2012−114379A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−264341(P2010−264341)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】