説明

空検出機能付きライナ式液体保存・分配システム

【課題】徴候型電子デバイス製品の製造に使用される高純度液体試薬及び化学機械的研磨組成等の化学試薬及び組成を保存し、分配するために、分配作業中に閉じ込められた液体が涸渇するか、涸渇に近づいている場合、空の状態又はほぼ空の状態を検出する機能を有する流体供給システムを提供する。
【解決手段】ディスペンサから分配された材料を使用する下流のツールへの材料を流すために、供給パッケージとサーボ油圧分配ポンプの中間で分配された材料を監視するか、周期的なスケジュールで補給されているディスペンサ内で、ディスペンサ室の補給時間を監視する圧力変換器を含む、空検出構成を使用する流体送出システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本出願は「ZERO HEAD SPACE/MINIMAL HEAD SPACE LINER-BASED LIQUID STORAGE AND DISPENSING SYSTEMS ADAPTED FOR PRESSURE DISPENSING」についてGlenn M. Tom、John Kingery、Kevin O'Dougherty、Kirk Mikkelson及びMichelle Albergの名前で2005年4月25日に出願された米国仮特許出願第60/674,578号、及び「MATERIAL STORAGE AND DISPENSING PACKAGES AND METHODS」についてGlenn M. Tomその他の名前で2006年1月24日に出願された米国仮特許出願第60/761,608号、さらに「LINER-BASED LIQUID STORAGE AND DISPENSING SYSTEMS WITH EMPTY DETECTION CAPABILITY」についてMinna Hovinen、John Kingery、Glenn M. Tom、Kevin O'Dougherty、Kirk Mikkelsen、Donald Ware及びPeter Van Buskirkの名前で2005年4月25日に出願された米国仮特許出願第60/674,579号、及び「APPARATUS AND PROCESS FOR STORAGE AND DISPENSING OF CHEMICAL REAGENTS AND COMPOSITIONS」についてWeigua Wang、David Bernhard、Thomas H. Baum、Greg Mlynar及びMinna Hovinenの名前で2005年4月25日に出願された米国仮特許出願第60/674,577号に関連する。このような仮特許出願全部の開示は、参照により個々の全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本発明は、超小型電子デバイス製品の製造に使用される高純度液体試薬及び化学機械的研磨組成等の化学試薬及び組成を保存して、分配し、分配作業中に閉じ込められた液体が涸渇するか、涸渇状態に近づくと、空であることを検出する機能を有するライナ式液体閉じ込めシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 多くの産業用途では、化学試薬及び組成は高純度状態で供給される必要があり、パッケージ充填、保存、輸送、及び最終の分配作業を通して供給材料が純粋で適切な形態で維持されることを保証するために、専用のパッケージングが開発されている。
【0004】
[0004] 超小型電子デバイス製造の分野では、パッケージング材料の汚染及び/又はパッケージ内に含まれる材料への環境汚染の侵入が、多種多様な液体及び液体を含む組成で製造した超小型電子デバイス製品に悪影響を及ぼして、超小型電子デバイス製品を欠陥品にするか、所期の用途には無用になることさえあるので、このような液体及び液体を含む組成のために、適切なパッケージングの必要性が特に強力である。
【0005】
[0005] このような考慮事項の結果、フォトレジスト、エッチング液、化学蒸着試薬、溶剤、ウェーハ及びツール洗浄製剤、化学機械的研磨組成等、超小型電子デバイスの製造に使用される液体及び液体を含む組成のために、多くのタイプの高純度パッケージングが開発されている。
【0006】
[0006] このように使用されている1タイプの高純度パッケージングは、蓋又はカバー等の保持構造によって剛性の外部パック内の所定の位置に固定された可撓性ライナ又は袋内で液体又は液体系組成を含む、剛性外部パックを含む。このようなパッケージングは一般に、「箱に袋を入れる」パッケージングと呼ばれる。パッケージングの剛性外部パックは、例えば高密度ポリエチレン又は他のポリマ又は金属で形成することができ、ライナは、ライナに含まれる液体又は液体系材料に対して不活性であるように選択されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、低密度ポリエチレン、PTFE系多層積層、ポリウレタン等のポリマフィルム材料の、前洗浄した無菌の折りたたみ式袋として提供される。このようなタイプのパッケージングは、ATMI, Inc.(米国コネチカット州Danbury)からNOWPAKという商標で販売されている。
【0007】
[0007] 液体及び液体系組成のこのようなライナパッケージングを含む分配作業では、液体は、閉じ込められた液体に液浸管を液浸した状態で、液浸管を含む分配アセンブリを、ライナの口に接続することによってライナから分配される。このように分配アセンブリがライナに結合された後、ライナの外面に流体圧力が加えられ、従ってこれが漸進的に潰れて、液体を強制的に分配アセンブリに通し、最終使用場所に流すために関連する流れ回路に放出する。
【0008】
[0008] 液体又は液体系組成内での粒子及び微小な泡の発生を抑制するために、ライナパッケージに設ける頭隙は最小限、好ましくはゼロであることが有利であることが確立されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
[0009] また、ライナパッケージからの液体及び液体系組成を保存し、分配する際には、下流への動作、又は新しい材料パッケージへの切り替えを適時に実行できるように、分配される材料が涸渇するか、涸渇状態に近づいていることを検出するように分配作業を管理することが望ましい。従って、分配作業の最終段階を監視し、特に空であるか、空の状態に近づいていることを検出する際の信頼性は、ライナパッケージの最適な使用を可能にし、このようなパッケージングの設計及び実現の望ましい目的となる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[0010] 本発明は、液体及び液体系組成を保存し、分配するパッケージング装置及びプロセスに関する。
【0011】
[0011] 別の態様では、本発明は、
内容積を有する容器と、
ゼロ又はほぼゼロの頭隙構造で液体媒体を閉じ込めるように構成された、前記内容積内のライナと、
分配作業中にライナから液体媒体を抜き取るために、容器と係合するような構成である分配アセンブリと、
分配作業中にライナから抜き取られる液体媒体を監視し、空の状態又はほぼ空の状態が発生すると、それに相関する出力を生成するように構成された内蔵流量計と、を備える、
流体保存・分配システムに関する。
【0012】
[0012] 別の態様では、本発明は、
内容積を有する容器と、
ゼロ又はほぼゼロの頭隙構造で液体媒体を閉じ込めるように構成された、前記内容積内のライナと、
分配作業中にライナから液体媒体を抜き取る(又は分配する)ために、容器と係合するような構成である分配アセンブリと、
分配アセンブリと結合し、分配作業中にそれを通して液体媒体を流すように構成された流れ回路と、を備え、
このような流れ回路が直列部分及び任意選択の分岐部分を含み、さらに、
液体媒体の1次体積が十分に分配されるまで、2次体積の分配が生じないように、分配するために構成された液体媒体の2次体積を備え、このような1次体積は、ライナ内の液体媒体の少なくとも一部を含み、2次体積は、
(i)1次体積がライナ内の全液体媒体未満を備える場合に、1次体積を構成する液体媒体以外の、ライナ内の液体媒体の部分、
(ii)流れ回路の直列部分内にあるか、それと連絡する液体媒体の直列体積、及び
(iii)流れ回路の分岐部分内にあるか、それと連絡する液体媒体の分岐体積
のうち1つ又は複数で構成され、さらに、
前記分配作業を監視し、液体媒体の1次体積が分配された後、前記第2体積の分配が開始された場合、空の状態又はほぼ空の状態のせいで空検出出力を生成するように構成された空検出器を備える、
ライナパッケージ分配システムに関する。
【0013】
[0013] 本発明のさらなる態様は、
内容積を有する容器と、
頭隙に覆われた液体媒体を閉じ込めるように構成された、前記内容積内のライナと、
ライナ内の頭隙及び液体媒体と流体連絡状態で気圧結合し、自身内の液体レベルを規定するために、ガスに覆われた液体媒体を閉じ込めるように構成されたリザーバと、
リザーバ内の液体レベルを監視し、ライナの空の状態又はほぼ空の状態により、リザーバ内の液体レベルが変化した場合に、空検出出力を生成するように構成された空検出器と、を備える、
ライナパッケージ分配システムに関する。
【0014】
[0014] 本発明の別の態様は、
内容積を有する容器と、
頭隙に覆われた液体媒体を閉じ込めるように構成された、内容積内のライナと、
相分離器と、
相分離器と流体連絡したライナと結合する分配ラインと、
相分離器と結合して、そこから液体媒体を放出する液体媒体フローラインと、
相分離器上に配置され、自身内の液体媒体レベルを規定する液体媒体を閉じ込めるように構成されたリザーバと、
相分離器をリザーバと流体連絡状態で接合するオーバヘッドラインと、
リザーバが所定量の予備液体媒体を含んでいる、リザーバ内の第1液体媒体レベルを検出するように構成された第1レベルセンサと、
前記予備液体媒体の分配中に、オーバヘッドラインの第2液体媒体レベルを検出するように構成された前記オーバヘッドライン内の第2レベルセンサと、
前記オーバヘッドライン内で前記第2レベルセンサと前記リザーバの間にあり、ライナから液体媒体を分配する間に、リザーバを充填するために開き、第1レベルセンサによって第1液体媒体レベルが検出されると閉じるように構成された第1流量制御弁と、
分配ライン内で、オーバヘッドライン内で第1流量制御弁が閉じた後、ライナの空の状態又はほぼ空の状態を検出し、ライナの空の状態又はほぼ空の状態を検出したら、相分離器及び液体媒体フローラインを通して予備液体媒体を分配するために、第1流量制御弁を開くよう、作動的に構成された圧力検出アクチュエータと、を備える、
ライナパッケージ分配システムに関する。
【0015】
[0015] 本発明のさらなる態様は、
内容積を有する容器と、
頭隙に覆われた液体媒体を閉じ込めるように構成された、内容積内のライナと、
自身内の液体媒体レベルを規定する液体媒体を閉じ込めるように構成されたリザーバと、
リザーバと流体連絡したライナと結合する分配ラインと、
リザーバから液体媒体を放出するために、それと結合する液体媒体フローラインと、
リザーバ内の第1液体媒体レベルを検出するように構成された第1レベルセンサと、
リザーバ内の第1媒体レベルより高い、リザーバ内の第2液体媒体レベルを検出するように構成された第2レベルセンサと、
ガス連絡ラインと、を備え、
ガス連絡ラインは、リザーバを、(i)周囲環境と流体連絡したガス連絡ラインと接合する通気ラインによって、リザーバの周囲環境と結合し、任意選択で、(ii)加圧ガスの源と流体連絡するガス連絡ラインと接合する加圧ライン、自身内に第1流体連絡制御弁を有する通気ライン、及び自身内に第2流体連絡流量制御弁を有する第2加圧ラインによって、リザーバから予備液体媒体を圧力の補助により分配するように作動的に構成された圧力ガスの源と結合し、第1流体連絡制御弁は、第2レベルセンサと作動的に結合し、リザーバを第2液体媒体レベルまで充填するように、開いて対応し、第2液体媒体レベルに到達すると、閉じて、その後に液体媒体をライナから分配ライン及びリザーバを通して液体媒体フローラインへと分配作業で分配するようにし、さらに、
分配ライン内で、ライナの空の状態又はほぼ空の状態を検出し、ライナの前記空の状態又はほぼ空の状態を検出したら、空の状態を検出した後にリザーバから液体媒体を分配し続けるために、第1及び第2流体連絡制御弁の一方を開くよう、作動的に構成された圧力検出アクチュエータと、を備える、
ライナパッケージ分配システムに関する。
【0016】
[0016] 本発明のさらなる態様は、
第1内容積を有する容器と、
第1頭隙に覆われた液体媒体の第1容積を閉じ込めるように構成された、前記第1内容積内のライナと、
第1頭隙から頭隙ガスを通気するような構成である通気路と、
第2内容積を有する空検出リザーバと、
第2頭隙に覆われた液体媒体の第2体積を閉じ込めるように構成された、第2内容積内の第2ライナと、
加圧ガスの源と、
加圧ガス源と結合し、加圧ガスを容器内に流して、その中で第1ライナに圧力を加えるように構成された第1導管と、
容器と係合し、分配作業中に加圧ガス源によって第1ライナに圧力が加えられた場合に、第1ライナから液体媒体を分配するような構成である分配アセンブリと、
分配アセンブリと空検出リザーバとを相互接続し、分配された液体媒体を空検出リザーバに送出する第2導管と、
同じ又は異なる加圧ガス源に結合して、加圧ガスを空検出リザーバ内に流し、その中の第2ライナに圧力を加えるように構成された第3導管と、
空検出リザーバの第2内容積と連絡して、第2頭隙から頭隙ガスを通気するように構成された第2通気導管と、
空検出リザーバの第2ライナと分配連絡状態で結合し、そこから液体媒体を放出するように構成された第4導管と、
前記第1導管内の第1流量制御弁と、
前記第1通気導管内の第2流量制御弁と、
前記第2導管内の第3流量制御弁と、
前記第2通気導管内の第4流量制御弁と、
前記第3導管内の第5流量制御弁と、
前記第4導管内の第6流量制御弁と、
前記第1通気導管内の液体媒体の存在を検出するように構成された第1レベル表示器と、
前記第2通気導管内の液体媒体の存在を検出するように構成された第2レベル表示器と、
第2ライナ内の液体媒体の存在を検出するように構成された第3レベル表示器と、
制御装置と、を備え、
制御装置は、
第1頭隙からガスを通気するために第1及び第2流量制御弁を開くステップと、
第1ライナに圧力を加えて、液体媒体を分配する圧力を生じさせるために、圧力ガスを容器に流入させるステップと、
第1レベル表示器が第1通気導管内に液体媒体の存在を感知すると、第2流量制御弁を閉じるステップと、
液体媒体を第1ライナから分配アセンブリ及び第2導管を通して空検出リザーバ内の第2ライナへと流し、第2通気導管を通して第2頭隙を通気するために、第3及び第4流量制御弁を開くステップと、
第2レベル表示器が第2通気導管内で液体媒体の存在を感知すると、第4流量制御弁を閉じるステップと、
第5流量制御弁を開くステップと、
第1ライナに加えた力より小さい所定の圧力を第2ライナに加えるために、加圧ガスを空検出リザーバに流入させるステップと、
第1ライナ内の空の状態又はほぼ空の状態のせいで、第2ライナ内の圧力が低下するまで、第6流量制御弁を開いて、液体媒体を第2ライナから第4導管へと分配するステップと、
第3レベル表示器が、空の状態又はほぼ空の状態を示す前記第2ライナ内の液体媒体レベルを検出すると、第3及び第1流量制御弁を閉じるステップと、
第1ライナ内で空の状態又はほぼ空の状態が発生した後、第2ライナからの液体媒体の分配を継続するステップと、
を含む分配作業を実行するように構成された、
ライナパッケージ分配システムに関する。
【0017】
[0017] 本発明のさらなる態様は、
内容積を有する容器と、
液体媒体を閉じ込めるように構成された内容積内のライナと、
容器と係合して、分配作業中にライナから液体媒体を抜き取るような構成である分配アセンブリと、
分配に関する状態を検出し、状態を示す相関出力を生成するように構成されたセンサと、を備える、
ライナパッケージ分配システムに関する。
【0018】
[0018] 別の態様では、本発明は、
内容積及び内容積内のライナを有する容器を提供して、ゼロ又はほぼゼロの頭隙構造に液体媒体を閉じ込め、
ライナから液体媒体を分配し、
分配中に、内蔵流量計でライナから抜き取られる液体媒体を監視して、空の状態又はほぼ空の状態が発生したら、その状態と相関する出力を内蔵流量計から生成することを含む、
流体保存・分配方法に関する。
【0019】
[0019] 本発明の別の態様は、本発明の1つ又は複数のコンテナを含む超小型電子デバイスを製造するシステム、及びこのようなコンテナに含まれる材料をこのような超小型電子デバイスに適用する1つ又は複数のサブシステムに関する。
【0020】
[0020] 本発明のさらなる態様は、1つ又は複数のコンテナから1つ又は複数の材料を超小型電子デバイスに適用し、このようなデバイスをこのような製品に組み込むことを含む、超小型電子デバイスを含む製品を作成する方法に関する。
【0021】
[0021] 本発明のさらに別の態様は、本発明のコンテナを使用して作成され、欠陥が減少した改良型超小型電子デバイスに関する。
【0022】
[0022] 本発明の追加の態様は、上記で例示的に特定したタイプに対応するが、上述したライナ形体はないタイプの流体分配システム及び方法に関する。
【0023】
[0023] 本発明のさらなる態様は、自身内にライナを含み、その圧力で分配するために材料を保持するような構成である材料保存及び分配パッケージを含み、パッケージが分配ラインによって分配された材料を使用するツールに結合され、分配ラインは自身内に作動的に配置されたサーボ油圧分配ポンプを有し、さらに、パッケージとポンプの間に、パッケージの空の状態が近づくことを示す出力を提供するように作動的に構成された空検出圧力変換器を含む材料分配システムに関する。
【0024】
[0024] 本発明のさらに別の態様は、自身内にライナを含み、その圧力で分配するために材料を保持するような構成である材料保存及び分配パッケージを含み、パッケージは分配ラインによって分配された材料を使用するツールに結合され、分配ラインは、ツールに流すために、周期的補給スケジュールで前記パッケージからレジストを受け取るように構成されたディスペンサに結合され、さらに、パッケージの空の状態に近づくことを示す、ディスペンサの補給に必要な時間の増加を検出し、それに応じて前記近づくことに関する出力を提供するような構成であるモニタを含む材料分配システムに関する。
【0025】
[0025] 別の態様では、本発明は、材料保存及び分配パッケージ内のライナから材料を使用するツールへと材料を分配する圧力によって、前記材料を送出することを含み、前記送出は、材料をパッケージからツールへと給送することを含み、さらにポンプの上流で分配された材料の圧力を監視して、パッケージ内の材料の枯渇が始まることを示すような、漸進的に増加する急速度の圧力低下の発生を測定することを含む、材料供給方法に関する。
【0026】
[0026] さらに別の態様では、本発明は、材料保存及び分配パッケージ内のライナから材料を使用するツールへと材料を圧力で分配することによって、前記材料を送出することを含み、前記送出は、ツールへと流すために、周期的補給スケジュールで前記パッケージからレジストを受け取るように構成されたディスペンサへと材料を流すことを含み、さらに、カップの補給時間を監視し、パッケージ内の材料の枯渇が始まることを示すような、ディスペンサの補給に必要な時間の漸進的にさらに急速になる増加を検出すると、応答して出力を発生することを含む、材料供給方法に関する。
【0027】
[0027] さらなる態様では、本発明は、内容積を囲む容器と、内容積内に配置され、圧力を分配するために自身内に材料を保持するような構成であるライナと、圧力を分配するために、ライナに外部流体圧力を適用するような構成である圧力アセンブリとを備え、前記材料の2次体積を含み、このような2次体積は、ライナの部分容積を構成し、このような部分容積を含まないライナの主容積から材料を圧力で分配するために必要なものとは異なる圧力要件を有する、圧力分配システムに関する。圧力アセンブリは、主容積から材料を分配する間、及び2次容積から材料を分配する間に、加圧流体を内容積に送出して、ライナに圧力を加えるような構成であり、主容積及び2次容積から分配する間を通して分配される材料を同じ圧力に維持する流体加圧ドライブトレーンを含む。
【0028】
[0028] 本発明の別の態様は、上述したような圧力分配システムと、圧力分配システムに結合して、そこから前記分配された材料を受け取る超小型電子製品製造ツールと、を備える、超小型電子製品製造装置に関する。
【0029】
[0029] 本発明のさらに別の態様は、上述したような圧力分配システムを提供し、分配するために圧力アセンブリを起動し、ライナの主容積から材料を分配し、その後、ライナの2次容積から材料を分配することを含み、材料が、ライナの主容積からの分配及びライナの2次容積からの分配全体で同じ圧力にて分配される材料供給方法に関する。
【0030】
[0030] 本発明のさらなる態様は、上述したような方法でこのような材料を供給し、このような分配からの材料を、超小型電子製品製造プロセスで使用することを含む、超小型電子製品製造方法に関する。
【0031】
[0031] 本発明の他の態様、特徴及び実施形態は、以下の開示からさらに十分に明白になる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】[0032] 液体媒体分配作業を監視するように構成された空検出センサを有するライナパッケージ分配システムの略図である。
【図2】[0033] 液体媒体の1次体積が十分に使い果たされるまで2次体積の分配が生じないように構成された液体媒体の1次及び2次体積と、液体媒体分配作業を監視するように構成された2次体積の液体媒体の分配をトリガする空検出センサと、を有するライナパッケージ分配システムの略図である。
【図3】[0034] 分配作業中にライナパッケージの空検出の監視に有用な、代替リザーバアセンブリである。
【図4】[0034] 分配作業中にライナパッケージの空検出の監視に有用な、代替リザーバアセンブリである。
【図5】[0034] 分配作業中にライナパッケージの空検出の監視に有用な、代替リザーバアセンブリである。
【図6】[0035] 別の実施形態によるリザーバ空検出システムの略図である。
【図7】[0036] さらに別の実施形態によるリザーバ空検出システムの略図である。
【図8】[0037] 特定の実施形態のライナパッケージ及びリザーバ空検出システムの略図である。
【図9】[0038] サーボ油圧分配ポンプと一体化され、空検出圧力変換器を使用して、供給容器の変更を必要とする空の状態に近づくことに関する表示器として、圧力低下の開始を測定するライナ式圧力分配供給容器を含む分配システムの略図である。
【図10】[0039] 本発明の一実施形態による材料送出システムについて、分配される材料の体積の関数として供給パッケージ出口圧を示す定性グラフである。
【図11】[0040] 本発明の別の実施形態により、パッケージをディスペンサユニットに相互接続する分配ラインを有する圧力分配供給容器を備えるウェーハコーティングシステムの略図である。
【図12】[0041] 図11に示すようなタイプの材料送出システム内のディスペンサユニット(「CRD」とする)の補給時間の関係を示す定性グラフである。
【図13】[0042] 図11の材料送出システムで使用するようなタイプのCOT(スピンコートサブシステム)モジュールの略図である。
【図14】[0043] 図11の材料送出システムで使用するようなタイプのCOTモジュールについて、分配されるレジスト材料のミリリットル単位の体積の関数として、個々の高さ補正圧力でディスペンサの補給時間を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
[0044] 本発明は、多種多様な特徴の化学試薬及び組成を保存し、分配する液体閉じ込めシステムに関する。以降では、本発明を主に超小型電子デバイス製品の製造に使用する液体又は液体を含む組成の保存及び分配に関して説明するが、本発明の有用性はそれに制限されず、本発明は多種多様な他の用途及び閉じ込められる材料にも拡大され、それを含むことが認識される。
【0034】
[0045] 以降では、本発明を様々なライナ式パッケージ及びコンテナを含む特定の実施形態に関して検討するが、例えば本発明の圧力分配構成又は他の形体等、様々なこのような実施形態は、ライナがないパッケージ及びコンテナシステムでも実践できることが認識される。
【0035】
[0046] 本発明は、様々な態様にて、例えば超小型電子デバイス製品の製造に使用される高純度液体試薬及び化学機械的研磨組成等の、化学試薬及び組成を保存して、分配し、分配作業中に、閉じ込められた液体が涸渇するか、涸渇に近づくと、空であることを検出する機能を有する液体閉じ込めシステムに関する。
【0036】
[0047] 本明細書では、「超小型電子デバイス」という用語は、レジストコート半導体基板、フラットパネルディスプレイ、薄膜記録ヘッド、超小型電子機械式デバイス(MEMS)、及び他の先進の超小型電子コンポーネントを指す。超小型電子デバイスは、パターン化及び/又はブランケット化したシリコンウェーハ、フラットパネルディスプレイの基板又はポリマ、例えばフルオロポリマ基板を含んでよい。さらに、超小型電子デバイスは、メソ細孔性又は微孔性無機固体を含んでよい。
【0037】
[0048] 液体及び液体を含む組成(以降では液体媒体と呼ぶ)のライナパッケージングでは、ライナ内の液体媒体の頭隙を最小限に抑えることが望ましい。頭隙とは、ライナの液体媒体を覆うガスの体積である。
【0038】
[0049] 本発明のライナ式液体媒体閉じ込めシステムは、超小型電子デバイス製品の製造に使用される液体媒体の用途に、特に有用である。また、このようなシステムは、医療及び製薬業の製品、建築及び建設材料、食品製品等、液体媒体又は液体材料が包装を必要とする多くの他の用途で有用である。
【0039】
[0050] 本明細書では、ライナ内の流体に関して「ゼロ頭隙」という用語は、ライナが全体的に液体媒体で充填され、ライナ内の液体媒体を覆うガスの体積がないことを意味する。
【0040】
[0051] 同様に、本明細書でライナ内の流体に関して使用する「ほぼゼロ頭隙」という用語は、ライナ内の液体媒体を覆う非常に小さい体積のガスを除き、ライナが液体媒体で実質的に完全に充填されていることを意味し、例えばガスの体積はライナ内の流体の総体積の5%未満、好ましくは流体の総体積の3%未満、さらに好ましくは流体の総体積の2%未満、最も好ましくは流体の総体積の1%未満である(又は別の表現方法では、ライナ内の液体の体積が、ライナの総容積の95%を超える、好ましくはこのような総容積の97%を超える、さらに好ましくは、このような総容積の98%を超える、最も好ましくは、このような総容積の99%を超える)。
【0041】
[0052] 頭隙の容積が大きいほど、覆うガスが液体媒体に飛沫同伴及び/又は可溶化する可能性が高くなる。というのは、液体媒体は、ライナ内で飛び散り、跳ね散らされ、平行移動し、さらにパッケージの輸送中にコンテナを囲む剛体に対してライナが衝突するからである。この状況の結果、液体媒体中に気泡、微小な泡、及び微粒子が形成され、液体媒体を劣化させ、潜在的に所期の目的に不適切にしてしまう。この理由から、頭隙は、ライナの内容積を液体媒体で完全に充填して、最小限に抑えることが望ましく、解消する(つまりゼロ又はほぼゼロ頭隙構造である)ことが好ましい。
【0042】
[0053] ライナに頭隙が存在し、ライナパッケージと係合可能な分配アセンブリとして、分配ヘッドと結合する液浸管を使用する場合、分配作業の終了は、気泡が液浸管に入り、ライナ内の液体媒体が涸渇していて、元々液体媒体を覆っていた残りのガスのみが液浸管及び残りの分配アセンブリを流れることを示すことにより、容易に判断可能である。
【0043】
[0054] しかし、ゼロ又はほぼゼロ頭隙構造を使用すると、空又はほぼ空の状態を検出するために、このような液浸管へのガスの進入を使用することは不可能である。
【0044】
[0055] 本明細書では、ライナ又は他の容器内の液体媒体に関して使用する「空」という用語は、ライナ又は他の容器内の液体媒体が十分に涸渇していることを意味する。本明細書でライナ又は他の容器内の液体媒体に関して使用する「ほぼ空」という用語は、ライナ又は他の容器の液体場以外は実質的に完全に涸渇していることを意味する。例えば、ライナ又は他の容器内に残っている液体媒体の体積が、ライナ又は他の容器の総容積の5%未満、好ましくはライナ又は他の容積の総容積の体積で3%未満、さらに好ましくは体積で2%未満、最も好ましくは体積で1%未満である。「空状態を検出する」及び「空検出」という用語は、ライナ又は容器内の空又はほぼ空の状態を検出するという意味であり、「空検出器」という用語は、このような状態を測定するために使用される装置を指す。このような検出器で感知できる液体媒体の完全涸渇への近接状態は、実際には使用される特定の装置及びその感度、校正等に応じて変化し、当業者には、任意の液体媒体分配システムについて適切な検出器を、本開示に基づき不等な労力をかけずに容易に決定できることが認識される。
【0045】
[0056] ゼロ又はほぼゼロ頭隙のパッケージでは、ライナ内の液体媒体が涸渇に近づくにつれ、分配作業の終了に向かって流れが大幅に減少する。例えば、ポリエチレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)を閉じ込める例示的な市販の4リットルのバッグインボックス式ライナパッケージでは、分配作業の所期段階で、流量に関して99%分配点で液体の流量の20%減少が測定可能である。
【0046】
[0057] 本発明は、1つの態様では、空又はほぼ空の状態を検出するために、分配された液体媒体を内蔵流量計に通して流すことにより、ライナパッケージのゼロ又はほぼゼロ頭隙構造において液体媒体の涸渇に近づく流量のこのような減少を利用する。従って、内蔵流量計は、液体分配速度を監視し、空状態に近づいた時に流量の減少を示す出力を提供するために使用することができ、従って所望の流量で引き続き分配するために、液体媒体を閉じ込める新しいパッケージに都合よく、涸渇したライナパッケージが分配作業から外される。このように内蔵流量計を使用すると、設定点の流量の減少を許容できない用途で、潜在的な流量の問題が解決される。
【0047】
[0058] 内蔵流量計は市販されており、適切なタイプのこのような流量計は、本明細書の開示に基づいて当技術分野で容易に決定可能である。1つの実施形態では、内蔵流量計は、電子出力内蔵流量計で、関連する監視及び制御機器によって処理可能な空検出出力信号を提供する。例えば、ライナパッケージは、例えばライナ自体、又はライナを横たえる剛性オーバパック上に、RFIDタグという付属品を付けることができる。RFIDタグは、タグからタグに照会するプロセス制御装置へと情報を通信するRFアンテナを含んでよい。従って、分配される液体媒体の流量を監視するように構成された電子出力内蔵流量計は、空検出信号をパッケージ上のRFIDタグに供給することができ、従ってプロセス制御装置は、ライナパッケージから液体媒体が涸渇する、又は涸渇に近づいていることに相関する対応の空状態警報信号を受信し、新しいパッケージへの自動交換が実行されるか、他の方法で枯渇したパッケージの分配作業が終了される。
【0048】
[0059] あるいは、電子出力内蔵流量計は、液体媒体の涸渇に近づくことに相関する制御信号を、同じ目的でプロセス制御装置に直接送信するように構成することができる。
【0049】
[0060] 図1は、液体媒体の分配作業を監視するように構成された空検出センサ付きの例示的なライナパッケージ分配システムの略図である。
【0050】
[0061] 図示のようなライナパッケージ分配システムは、液体媒体18を保持する可撓性の潰れ可能なライナ16が配置された内容積14を規定する剛性オーバパック12を含むライナパッケージ10を含む。液体媒体18は、ガスを含む頭隙20で覆われる。オーバパック12には、自身内の内容積14と流体連絡した状態で、加圧ガス供給管24が接合される。ガス供給管24は、加圧ガス源(源は図1には図示せず)が結合され、それによって加圧ガスが矢印Aで示す方向でガス供給管24に流入する。
【0051】
[0062] ガス供給管24から導入されたガスは、内容積14に入り、ライナ16の外面に圧力を加え、それによってライナを潰し、そこから液体媒体18を圧力で分配する。
【0052】
[0063] 液体媒体18の分配は、剛性オーバパック12及びライナ16内に(例えば説明を容易にするために図1には図示されていないライナの口構造を通して)延在する液浸管22によって容易になる。液浸管22は、その下端で開き、ライナ(の内部)からの液体媒体18は、加圧ガスによってライナに加えられた圧力の刺激で流れ、液浸管22、及び液浸管に接続されたフローライン30を通り、自身内に空検出センサ32を含む液体媒体排出ライン34に至る。液体媒体は、矢印Bで示す方向で放出ライン34から放出される。
【0053】
[0064] 内容積14に加圧ガスを導入する代わりに、油圧又は機械的手段によってライナに外圧を加え、ライナからの液体媒体の分配を実行することができる。
【0054】
[0065] 液体媒体の分配が進行するにつれ、液体が涸渇するまでライナ16が漸進的に潰れる。この際、ライナ内の頭隙20からのガス、及び液体媒体ではなくガスが、液浸管22、フローライン39及び液体媒体放出ライン34を通って流れる。液体媒体ではなくガスが空検出センサ32を通過すると、このようなセンサによってライナの空又はほぼ空の状態の検出を引き起こす。
【0055】
[0066] このような空検出センサは、液体媒体分配流回路へのガスの進入を検出するために、様々な様式で動作することができる。例えば、空検出センサは、例えばテトラフルオロエチレン及びパーフルオロビニルエーテル(PFA)のようなフルオロプラスチックポリマ等の適切な材料の直列透明管又はリザーバを通過する流体の光学的感知、あるいはこのようなPFA管又はリザーバを含むセンサ構成の電気的容量性効果を使用することができる。
【0056】
[0067] 空検出動作の以上の構成は、ライナの液体がいつ枯渇したかを判断するには効果的であるが、ライナ内の液体媒体を覆う頭隙内のガスの存在を利用している。ライナがゼロ頭隙構造で液体媒体により十分に充填されている場合は、ライナからの液体媒体供給の終了点を判断するためのガスがない。
【0057】
[0068] 図2は、液体媒体の1次体積が十分に使い果たされるまで、2次体積の分配が生じないように構成された液体媒体の1次及び2次体積と、液体媒体分配作業を監視するように構成された、2次体積の液体媒体の分配をトリガする空検出センサと、を有するゼロ又はほぼゼロ頭隙ライナパッケージ分配システムの略図である。
【0058】
[0069] 図2に示すように、図示のようなライナパッケージ分配システムは、液体媒体18を保持する可撓性の潰れ可能なライナ16が配置された内容積14を規定する剛性オーバパック12を含むライナパッケージ10を含む。ライナには頭隙がないが、ライナは、自身内の1次体積の液体媒体に加えて、実線40内であるように概略的に図示された2次体積を含む。2次体積の液体媒体は、ライナの1次容積と同じタイプの液体媒体であるが、唯一の違いは、1次体積の液体媒体の分配が終了するまでアクセスされないように2次体積が構成されることである。2次体積は、ライナの1次容積の内部にある、ライナの仕切られた空間でよい。
【0059】
[0070] あるいは、2次体積は、2次容積として概略的に図示されたフローライン30内に直列に配置するか、T字ライン48に配置された2次容積46で示すように、フローライン30から分岐してもよい。新ロットの液体媒体を下流のプロセスに供給するように、行き止まりをひっくり返して、パージするのは困難であるので、分岐した2次容積46より直列2次容積42の方が好ましい。2次内容積40が最も好ましく、2次容積42及び/又は46を設けるよりも、必要な分配トレーンの構成要素が少なく、費用も少ないという利点を有し、2次内容積40は、各サイクルで高純度の液体媒体の新鮮な2次体積を提供する。
【0060】
[0071] 図2のシステムでは、オーバパック12には、その中の内容積14と流体連絡した加圧ガス供給管24が接合される。ガス供給管24は、ガス供給管24は、加圧ガス源(源は図2には図示せず)が結合され、それによって加圧ガスが矢印Bで示す方向でガス供給管24に流入する。
【0061】
[0072] ガス供給管24から導入されたガスは、内容積14に入り、ライナ16の外面に圧力を加え、それによってライナを潰し、そこから液体媒体18を圧力で分配する。
【0062】
[0073] 液体媒体18の分配は、剛性オーバパック12及びライナ16内に(例えば説明を容易にするために図2には図示されていないライナの口構造を通して)延在する液浸管22によって容易になる。液浸管22は、その下端で開き、ライナからの液体媒体18は、加圧ガスによってライナに加えられた圧力の刺激で流れ、液浸管22、及び液浸管に接続されたフローライン30を通り、液体媒体排出ライン34に至る。液体媒体は、矢印Aで示す方向で放出ライン34から放出される。
【0063】
[0074] 直列の外部2次容積42が、フローライン30内に、又はそれと連絡して配置され、矢印Cで概略的に示す圧縮力が自身に加えられるよう図示されている。分岐した2次容積46が、T字ライン48内にあるか、それと連絡し、例えばこのような分岐ラインの端部に結合され、矢印Dで概略的に示す圧縮力が自身に加えられるよう図示されている。
【0064】
[0075] 液体媒体の2次体積が、ライナ内の液体媒体の1次体積に対してライナの内部で仕切られている場合、ガス供給ライン24によって導入された加圧ガスによってライナ16に加えられる力は、2次内容積の液体媒体を分配するのに十分である。しかし、2次容積がライナパッケージの外部にあり、対応する2次容積のライナ内にある場合、2次容積のライナは、例えば加圧ガスを別個に加える、又は圧縮力を油圧又は機械で加えることにより、自身に追加の圧縮力を加えなければならない。
【0065】
[0076] 2次容積の設計及び実現は、1次体積の液体媒体が完全に枯渇するまで2次体積が潰れ始めないことを保証しなければならない。これは、例えば2次容積を潰す力を、1次容積を潰す力より大きくすることによって達成することができる。2次体積の液体媒体を潰す力は、「押す」方法(2次体積の液体媒体への能動的な圧縮力)又は「引く」方法(例えば下流のポンプ、ベンチュリ等を使用することによる2次容積からの液体媒体の抽出又は抜き取り)で加えることができる。
【0066】
[0077] 2次体積の液体媒体は、1次体積の液体媒体を閉じ込めるライナと同様のポリマフィルムのライナに含まれるか、液体媒体は、蛇腹、膜又は潰れる管によって、又は2次体積の液体媒体が分配される前に1次体積の液体媒体が最初に枯渇することを保証する他の適切な構造によって、制限された領域内に閉じ込めることができる。2次体積を制限する特定の構成は、本明細書の開示、及び費用の考察、流動の有効性、流路における不感帯の発生等に基づいて容易に決定可能である。
【0067】
[0078] 分配作業中に1次体積の液体媒体が完全に枯渇すると、2次体積の液体媒体が、液体媒体を下流のプロセス又は分配される液体媒体の他の使用場所へと供給する責任を負う。1次体積の液体媒体の残留量から2次体積の液体媒体へとこのように切り替わる場合、分配システム内の空検出用検出器がこの変化を検出しなければならない。
【0068】
[0079] 概して、2次体積の分配開始の検出は、任意の適切な方法で、流路(図2には図示せず)内に、又は検出するために他に配置された検出器によって検出することができる。有用な検出体系の例示的実施例は、下流の使用点への1次体積液体媒体の流れの圧力崩壊を検出するように構成された圧力変換器、より制限された2次体積の液体媒体を分配する負荷の増加が検出されるので、システム内に「押す」及び「引く」要素を使用することに伴う負荷の変化、2次体積が分岐した樹状ラインに配置された場合は、流れの測定、及び/又は2次体積の液体媒体の変位の測定を含むが、それに制限されない。このような検出体系に使用可能な特定の装置は、様々な電子圧力変換器、熱又は溢れセンサ、電流負荷モニタ、容量、誘導、ホール効果、又は光学的変位要素等を含む。
【0069】
[0080] 1つの特定の実施形態では、2次体積の液体媒体は、第1ライナパッケージ内の1次体積の液体媒体から液体媒体を分配するために必要な圧縮力に対して、第1体積液体媒体を分配するために使用される加圧ガスの、別個のこれより小さい圧縮力の要件で、第2ライナパッケージに設けることができる。
【0070】
[0081] 1つの特定の実施形態では、ライナパッケージは、ライナに溶着された可撓性部材を使用し、可撓性部材は、ライナを構成するライナフィルムより剛性の性質である。可撓性部材は、例えばライナの内容積内のパケット構造として、ライナ内で制限された部分体積の液体媒体を形成するように構成され、これはパケット内に液体媒体を放出するように屈曲する。これによって、可撓性部材は、例えば1〜3psigの大きさ等の小さい圧力低下を生成するが、非常に良好に規定された量の液体媒体を分配するように機能する。
【0071】
[0082] 次に、圧力変換器又はポンプトルク(ポンプによって引き抜かれるアンペア数によって測定)を使用して、液体媒体分配ラインの圧力低下を検出することができる。ライナパッケージ自体をポンプとして使用する場合は、ライナの外面に圧力を加えて、ライナを圧縮して潰し、液体媒体を強制的にライナから排出することによって、ライナ内の可撓性部材が、分配ラインの圧力を維持するために必要等ライブトレーンの圧力を増加させる。
【0072】
[0083] つまり、ライナにガス圧縮を加える空気圧縮機、又は流体ポンプ等を含む、例えば圧縮ガス送出流回路等のドライブトレーンによってライナに加えられる圧縮力の量は、パッケージに結合された分配ライン内で(ライナ内の大量の液体媒体からの初期分配と)同じ圧力を維持するために、ライナが空になると、可撓性部材に関連する追加の段階的圧力低下を克服するために増加する必要がある。
【0073】
[0084] 大量の液体媒体がライナの内容積から枯渇した場合に生じるドライブトレーン圧力と分配ライン圧力との差圧の変化に応答して、空検出アラームを起動することができ、これで、ドライブトレーン圧力を増加させ、可撓性部材によって規定された制限付き部分容積から分配される液体媒体の所望の圧力及び流量を維持する。
【0074】
[0085] ライナの内容積内の制限付き部分容積を規定する可撓性部材は、任意の適切な形態でよい。1つの実施形態では、可撓性部材は、例えば超音波溶着、溶剤溶着、又は他の適切な方法でライナの縁部(底部、側部又は上縁)に溶着された「V」字形シート要素として提供され、「V」字形シート要素の各側がライナの各側に溶着される。別の実施形態では、可撓性部材は、ライナの平坦な区間に溶着された平坦又はわずかに湾曲した長方形の部材の形態で提供される。さらに別の実施形態では、可撓性部材は、ライナの平坦部分、例えばライナの中央付近の部分に溶着された円板形の部材として構成される。
【0075】
[0086] 従って、本発明は、内容積を囲む容器と、内容積に配置され、圧力分配のために自身内に材料を保持するような構成であるライナと、圧力分配のためにライナに外部流体圧力を加えるような構成である圧力アセンブリとを備える圧力分配システムを想定し、圧力分配システムは、前記材料の2次体積を含み、このような2次体積は、部分容積を含まないライナの主容積から材料を圧力分配するために必要なものとは異なる圧力要件を有する、ライナのこのような分容積を構成する。圧力アセンブリは、主容積から材料を分配する間、及び2次容積から材料を配分する間に、内容積に加圧された流体を送出して、ライナに圧力を加えるような構成である流体加圧ドライブトレーンを含み、これは主容積及び2次容積から分配する間を通じて、分配される材料を同じ圧力に維持する。
【0076】
[0087] 1つの実施形態では、流体加圧ドライブトレーンは、主容積及び2次容積から分配する間を通じて同じ圧量を維持するような構成である空気圧縮機又は流体ポンプを含む流れ回路を含む。
【0077】
[0088] 使用されるライナは、所期の用途にとって適切な特性の材料、例えば超小型電子製品を製造するための材料を含む。上述した圧力分配システムは、超小型電子製品を製造する装置の一部として、分配される材料を受け取る圧力分配システムと結合した超小型電子製品製造ツールとの組合せで提供することができる。
【0078】
[0089] 上述した圧力分配システムは、圧力アセンブリを起動し、その後に材料を最初はライナの主容積から、その後にライナの2次容積から分配する材料供給方法で使用することができ、材料は、ライナの主容積からの分配と、ライナの2次容積からの分配の全体を通して同じ圧力で分配される。分配される材料は、例えば超小型電子製品を製造するための材料を含んでよく、これによって材料を、記載された通りに分配し、超小型電子製品製造プロセスで使用することができる。
【0079】
[0090] 別の実施形態では、ライナパッケージの空検出システムは、超小型電子デバイス製造作業でウェーハの処理に使用される液体のリザーバを提供するために、改造された気圧計を含む。このような構成では、ライナパッケージはライナの頭隙を有し、ここから頭隙ガスを抽出して、ライナパッケージ内の頭隙を最小限に抑えることができる。例えば100〜150ミリリットル程度の体積を有する頭隙は、レベル検出のためにリザーバ容器に通気されて、ライナ内の液体媒体残留量が涸渇状態に到達するか、それに近づいている場合に、ライナパッケージの空検出状態を感知する機能を提供する。
【0080】
[0091] このような空検出システムに使用されるリザーバは、図3〜図5に図示されている代替形態のうち1つのような任意の適切なタイプでよく、対応する部品及び形体は、個々の図面で対応する番号が与えられている。
【0081】
[0092] 図3を参照すると、リザーバシステム60は、供給ライン64内のライナパッケージからリザーバ62に入る液体媒体を受け取り、自身内に液体媒体体積66を形成するように構成され、供給ライン64からの余分なガスは、ガス空間70を形成し、そこから自身内に流量制御弁78を含む通気ライン76で、余分なガスを排気することができる。
【0082】
[0093] 体積66の液体媒体は、リザーバから、自身内に流量制御弁74を含むライン72内に放出され、下流の使用施設又は位置、例えば超小型電子デバイス製造施設へと進む。
【0083】
[0094] 空の状態又はほぼ空の状態の発生を監視するために、通気弁78及び液体媒体フロー弁74が閉じ、分配圧力がライナパッケージのライナの外面に加えられて、ライナからの頭隙ガスを強制的にリザーバ62の頂部領域に押しやる。液体媒体がライナから十分に排出されると、リザーバ62の頂部領域にあるガスに圧力がかかり、流れを中断せずに液体媒体の供給を完了するために、リザーバから下流のプロセスへの液体媒体の圧力分配に影響を及ぼすことがある。
【0084】
[0095] リザーバから下流プロセスへと液体媒体を分派得する間に、液体媒体の残留量を閉じ込める別の新しいライナパッケージを、液体媒体分配システムの流れ回路に結合するか、他の方法で新たなライナパッケージ分配へと「変更」することができる。
【0085】
[0096] ライナパッケージが「枯れる」間にリザーバ62から分配される液体媒体の量は、図3の斜線で示す体積68で示される。液体媒体のこの構成量(体積68)が下流プロセスに分配されるにつれ、このような液体媒体のレベル低下がレベル検出ユニット80によって検出される。レベル検出ユニット80は、赤外線レベルセンサ又は容量性センサ等の、任意の適切なタイプのレベルセンサ要素を組み込むことができ、検出ユニット80によって感知された空又はほぼ空の状態により、検出ユニットは適切な警報を起動し、制御信号を自動変更システムに送信して、分配するための新しいライナパッケージに切り換えるか、他の適切な措置を執ることができる。
【0086】
[0097] 図3のリザーバシステムは、プロセスフローライン内で展開し、ライナの分配すべき材料が涸渇した場合に液体媒体を供給するサージタンク又は滞留容器として、さらにライナパッケージのライナ内に頭隙が存在する場合でも適切な警報又は矯正措置を提供する働きをするレベル検出設備として機能する。
【0087】
[0098] 図4のリザーバシステムでは、リザーバの構造は図3に示したものと同じであるが、リザーバはその中間部分にレベル検出感知のための小径区間82を有し、小径区間が図示のような円錐台形の遷移区間84及び86によって脇を固める。
【0088】
[0099] 図5に示す検出システム60は、図4の検出システムと同じ構造であるが、小径区間82が、図4の検出システムのこのような区間の長さに対して延長した性質であり、図5のシステムの小径区間82は、図示のように、下端に流れ絞り90を有する。
【0089】
[00100] 図3〜図5の3つのリザーバ空検出システムは、分配される液体媒体中への熔解ガスの混合を最小限に抑えるように設計される。というのは、熔解ガスがあると、その後の気泡として現れることがあるからである。図4及び図5の空検出システムは、分配される液体媒体へのガスの拡散を制限するために、小径中間区間82を有する。図5のシステムは、ガスの混合に対して設けるバリアを長くすることを示している(つまり、図5のシステムは、液体媒体からガスを切り離すために、長い路を提供する)。別の変形として、リザーバは、リザーバの個々のガス区間と液体区間の間を良好に隔離するために、管の長いコイルによって相互接続された上部ガス区間と下部液体区間として形成することができる。
【0090】
[00101] 図5のリザーバは、ライナパッケージから頭隙ガスを最初に放出した後、ライナによって排出できる異質な気泡のトラップを提供する。気泡がリザーバの小径中間区間を通って上昇する場合、このような気泡の動作は、リザーバの有意の対流混合をもたらし、これは液体媒体によるガスの吸収を促進する。頭隙ガスの初期移送中に、増加する圧力はガスをリザーバの頂部区間に押し上げる。
【0091】
[00102] 図6は、別の実施形態によるリザーバ空検出システムの略図であり、清浄な分配中のリザーバの加圧に対応する。前述した図3から図5の大気圧リザーバ構成は、分配時間全体で、リザーバ内の液体媒体を加圧状態にしておく。この液体媒体は、下部リザーバに混合され、気泡はその後、液体媒体とともに分配される。図6のシステムは、予備液体媒体をリザーバ内に大気圧で保存する。
【0092】
[00103] 図6のライナパッケージ及びリザーバシステム100は、概略的に図示されているように圧力スイッチ又は変換器の上流に逆止弁を含む分配ライン118に結合されたライナパッケージ116を含む。圧力スイッチ又は変換器から、液体媒体及び頭隙ガスがライン112内で相分離器へと流れ、ガスは逆止弁、相分離器、リザーバ102及び弁V3及び(存在する場合は)V1を通って通気される。液体媒体がレベルセンサ1を押し上げると、弁V3が閉じ、予備量の液体媒体は取っておかれる。
【0093】
[00104] リザーバ102は、自身に結合されたガス放出ライン106を有し、これは自身内に弁V1を有する通気ライン110(通気管)に、及び自身内に弁V2を含む分岐ライン108(N2)に接合される。リザーバ102は相分離器の上に配置され、相分離器の上部分は、自身内にレベルセンサ2及び弁V3を有するオーバヘッドライン104によって、これを覆うリザーバと流体流れ連絡状態で結合する。相分離器の下部分は、自身内に弁V4を含む液体媒体フローラインに結合する。
【0094】
[00105] 液体媒体を下流プロセスに分配するためにライナパッケージの準備が整うと、弁V4が開き、流れが開始する。液体媒体の分配が継続するにつれ、逸脱した気泡が相分離器によって捕捉される。ライナパッケージ116が空になると、分配ライン内の圧力が低下し、圧力スイッチ/変換器が起動される。次に弁V3が開き、液体媒体がリザーバから分配トレーンに供給される。液体レベルがレベルセンサ2まで低下すると、弁V3及びV4が閉じ、次にライナパッケージ116を変更する必要がある。
【0095】
[00106] ライン118内に逆止弁/弁が存在するので、レベルセンサ1が起動すると、ライナパッケージ116をオフラインにすることができ、リザーバ内の予備液体媒体から下流プロセスに供給される間、ライナパッケージを交換することができる。
【0096】
[00107] 弁V1及びV2は、システムの任意選択の構成要素であり、単にリザーバを開いて、大気圧へと通気することによって操作することができる。それにもかかわらず、安全の見地から、及び溶剤の揮発を最小限に抑えるという目的で、液体媒体が揮発性材料を含む場合は、V1を使用することが好ましく、リザーバの充填中はこれを開いておく。リザーバがレベルセンサ1まで充填されると、V1が閉じる。ライン118内の圧力スイッチ又は変換器起動して、ライナパッケージが空であることを示すと、弁V3が開き、弁V1が開いて、予備液体媒体を使用することができる。あるいは、圧力分配が必要な場合は、弁V1ではなく弁V2が開く。
【0097】
[00108] リザーバから液体媒体を分配する間に弁V1を使用する場合は、結果として生じる負圧状態のせいで、下流ポンプ内の圧力が気泡を生成する可能性がある。弁V1ではなく弁V2を使用した加圧は、このような負圧の問題に対応する。リザーバ内の予備供給源から来る液体媒体中には、溶解ガスが存在することがあるが、それに関わる動作時間が短いので、このような効果は最小限になるか、この効果がないはずである。
【0098】
[00109] 図7は、さらに別の実施形態によるリザーバ空検出システムの略図である。ライナパッケージは図7には図示されていないが、液体媒体供給ライン126に結合され、PDMPakの商標でATMI, Inc.(米国コネチカット州Danbury)から市販されているタイプのライナパッケージを備えることができる(「PDMPakから」)。供給ライン126は、逆止弁又は他のタイプの弁を含むことができ、このような弁の下流には圧力スイッチ又は変換器がある。
【0099】
[00110] 供給ライン126は、上部分にレベルセンサ2を、下部分にレベルセンサ1を有するリザーバ122に結合される。リザーバの下部分は、自身内に流量制御弁V3を有する放出ラインに接続される。リザーバの下端はライン128に結合され、これは、自身内に弁V1を含む分岐ライン130に(通気管に)、さらに自身内に弁V2を含む分岐ライン132に(N2に)接合される。
【0100】
[00111] 図7のシステムの始動時に、ライナパッケージからの頭隙ガスは、強制的に逆止弁/弁を通り、リザーバ122を上昇して、V1が開いている状態でライン128及び130を出る。液体がリザーバへと流れ始め、その充填を開始すると、液体レベルが上昇し、それがレベルセンサ2に到達すると、弁V1が閉じる。これで、システムは超小型電子デバイス製造ツール等の下流のプロセス設備に分配する準備が整う。あるいは、レベルセンサ2をライン128に配置し、これによってリザーバを化学物質で完全に充填できるようにし、さらにガスの飛沫同伴を最小限に抑えることができることが分かる。ライナパッケージが空状態に達すると、圧力が低下し始め、このような圧力低下が圧力スイッチを起動する。使用者には、この作業段階で弁V1か弁V2を開くよう設定する選択肢がある。弁V1が選択されて、開くと、システム内の圧力が分配圧から大気圧へと低下する。弁V2が選択されて、開くと、リザーバ内の圧力が、システム内でラインパッケージ分配作業の加圧ガスとして使用する窒素ガスの供給圧力まで上昇する。
【0101】
[00112] 図7のシステムでは、使用者は、レベルセンサ1とレベルセンサ2の間に液体媒体を送出する能力を有する。
【0102】
[00113] レベルセンサ1を起動する場合は、ラインパッケージを変更し、分配作業を終了しなければならない。
【0103】
[00114] ライン126内に逆止弁が存在することで、レベルセンサ2の起動時に、使用者はライナパッケージを取り出して、変更し、それによって下流の液体媒体使用プロセスの停止時間を制限することができる。
【0104】
[00115] 図8は、特定の実施形態のライナパッケージ及びリザーバ空又はほぼ空検出システム200の略図である。この実施形態により、分配ガス(加圧ガス)が液体媒体に接触することなく、圧力を分配し、レベルを検出することができる。
【0105】
[00116] 図8のシステムは、空検出容器として「瓶に袋/蛇腹を入れる」タイプのライナパッケージを使用し、液体媒体に分配ガスを直接加えずに、ライナパッケージの空検出を監視し、予備液体媒体を下流のプロセス設備に圧力で分配するように構成される。
【0106】
[00117] 図8のシステムの始動時に、弁V1及びV2が開き、ライナ204を含んで、液浸管206を含む分配アセンブリへとキャップ208を介して結合された容器202を備えるライナパッケージ200の頭隙から、ガスを通気する。加圧ガス(N2)が、加圧ガス供給ライン210によって容器202の内容積へと導入され、その中のライナに圧力を加え、液体媒体を圧力で分配する。
【0107】
[00118] 図8のシステムのライナパッケージは、任意の適切なタイプでよい。4リットルの液体媒体容量、及び3口のプローブ設計を有する、NOWPAKという商標でATMI, Inc.(米国コネチカット州Danbury)から販売されているタイプの容器が、例示的に図示されている。
【0108】
[00119] レベル表示器1が液体を感知すると、弁V2が閉じ、これによって弁V2から出る頭隙ガスの流れが終了する。次に弁V3及びV4が開き、これによって液体媒体が液体媒体移送ライン220を介して空検出容器226に入ることができる。空検出容器は、ガスが弁V4及び通気ライン222を通って逃げられるようにする貫通口の構成で設計される。
【0109】
[00120] レベル表示器2が液体の存在を感知すると(レベル表示器3は、レベル表示器2の起動前に起動するように構成されている)、弁V4が閉じ、これによってこのような通気弁を通る液体媒体の流れが終了する。短い遅延の後、弁V5が開き、これによって加圧ガス(N2)を導入し、空検出容器の内容積に圧力を供給することができる。空検出容器へのこの供給圧力は、ライナパッケージの内容積に加えられる供給圧力よりわずかに低く設定される。このような構成によって、液体媒体がライナパッケージ内にある限り、液体媒体は空検出容器226からではなく、ライナパッケージから分配される。
【0110】
[00121] 弁V5を通る加圧ガスの流れによって所望の圧力が達成されると、弁V6が開き、液体媒体放出ライン228内の液体媒体を下流のプロセスツール250に供給する。下流のプロセスツール250は、任意の適切なタイプでよい。例えば半導体基板上にフォトレジストを配置する配置室を備えた超小型電子デバイス製造ツール、半導体基板のイオン注入用イオン注入ツール、フラットパネルディスプレイ基板上に金属を付着させるために有機金属試薬を受け取る化学蒸着ツール等である。最終的に、ツールに供給するライナパッケージ内の液体媒体は、十分に消費される。こうなると、空検出容器内の圧力が低下する。弁V5を通って流れる窒素ガスからの分配圧力が取って代わり、空検出容器から下流のプロセスへの液体媒体の分配を継続する。
【0111】
[00122] 空検出容器から分配されると、レベル表示器3が起動し、ライナパッケージの交換が必要であることを示す。レベル表示器3が起動されると、弁V3及びV1が閉じ、これによって下流のプロセスが空検出容器からの予備液体媒体供給によって作業している間に、ライナパッケージを安全に交換することができる。空検出容器は、最小限の液体媒体予備量を有するように設計され、従って空検出容器は、作業を継続するために十分な液体媒体を、例えば1つの特定の実施形態では、2船の積載量のウェーハ(つまり2ロットのウェーハ(=50個))に超小型電子デバイス製造試薬を分配するのに十分な量を供給することができる。ライナパッケージを交換したら、液体媒体分配プロセスを繰り返す。
【0112】
[00123] 空検出容器は、任意の適切な方法で構成し、操作することができる。1つの実施形態では、空検出容器には潰れる膜を構成し、これは液体媒体に直接圧力を加えずに加圧することができ、従って気泡を形成するガスで液体媒体が飽和することがない。
【0113】
[00124] 加圧ガスと液体媒体の接触を回避するために使用できる他の加圧構造は、袋、蛇腹、潰れる管等を含む。
【0114】
[00125] 別の代替構造は、液体媒体からの加圧ガスの分離に対応しながら、同時に空検出容器に加圧することができる浮き球付きの管を使用する。この方法の変形として、分配される液体媒体の望ましい純度要件に悪影響を与えずに、このような部品に対応できる用途で、プランジャ又はピストンを使用して、同様の効果をあげることができる。
【0115】
[00126] さらに別の実施形態では、本発明は、パッケージングの機能を向上させる、例えば保存、輸送及びその後の使用中に、ライナパッケージ等のパッケージングの内容を知る方法を改善する、さらに工場の自動化/制御のために、パッケージングからの情報を集中ITシステムとリンクし、それによって所有費を削減し、生産効率を上げ、パッケージング及びパッケージされた製品の原価計算効率を上げるために、一体センサ付きの超高純度パッケージングを想定する。
【0116】
[00127] このような目的に使用されるセンサは、受動的RFID(radio frequency identification)技術を使用することができ、受動的という用語は、電力のためにバッテリを使用せず、代わりに問い合わせRF信号のRF電力を使用する技術を指す。情報も含むことができるこの信号の電力を、アンテナが受信する。単純な回路が感知した電気信号を処理し、例えばダイオード回路等でこれを整流し、例えば容量性回路等を使用してこれを記憶し、従って適切な問い合わせ時間の後、受動的RFIDチップを目覚めさせ、操作するために、処理された信号が使用可能である。
【0117】
[00128] 受動的RFIDは、読み出し専用又は書き込み専用の不揮発性メモリ動作に有用であるが、本発明の様々なパッケージング用途では、特に、感知されるデータの必要密度が、受動的方法での電力制約で満足できるほど低い場合、センサにも使用することができる。様々な受動的RFIDのプロトコルが使用可能である。例えば13.56MHzで動作するISO14443(タイプA、B及びC)、及び約900MHzで動作するEPC Gen−2である。
【0118】
[00129] 本発明の幅広い実践で有用なセンサは、液体又は固体のレベルセンサ、及び材料特性のセンサを含むが、それに制限されない。
【0119】
[00130] レベルセンサは、重力センサを含めて様々なタイプでよい。NOWPAKという商標でATMI, Inc.(米国コネチカット州Danbury)から市販されているパッケージのようなバッグインボックスパッケージを使用する場合、ライナの壁は通常支持されておらず、ライナ全体が分配ノズルから自由に吊り下げられる。このような構造では、分配ノズルの物理的支持部にかかる応力及びその結果としての機械的変形(歪み)の量を、センサによって測定し、ライナ内に残っている材料の量を求めることができる。この測定は、例えば自動車の燃料ゲージと同様のライナの全容積の1/8段階等、精度が低い測定でよく、センサは工場でゼロ設定される。このようなセンサ用法の特定の実施形態で感度を改善するために、分配ノズルを、特定の材料厚さで特定の材料から製作することができ、これに歪みゲージを装着し、例えば1つ又は複数の脚部が歪みに敏感であるように製作されたホィートストーンブリッジ抵抗アレイを使用して歪みを測定することができる。
【0120】
[00131] 歪みは温度に依存するので、熱センサで同時に温度測定を実行し、温度効果を補正することができる。組み合わせた歪みゲージ/温度センサを、バッテリ駆動の結線接続センサとして実現し、パッケージの分配区間にある装着フランジの変形により、ライナパッケージ内の材料の重量を求めることができる。このタイプのライナパッケージレベルセンサは、電力及び通信のために結線接続する、及び/又は(例えば能動的RFIDとしての)バッテリ電源又は受動的RFIDセンサと無線通信するような構成にすることができる。分配ノズルに装着された使い捨てのライナにセンサを配置する場合、このような受動的RFID体系は、低コストで容易に実現される材料残留量センサを提供する。このタイプの無線センサは、材料追跡システムのアンテナ/読み取り装置構成要素と統合した状態で実現するか、独立状態で実現することができる。
【0121】
[00132] あるいは、歪みセンサは、分配ノズルのツール(下流のプロセス)側で展開し、同じ又は同様のハードウェア及び結線接続(データ及び電力)インタフェースを使用して、ツールに取り付けられて材料を閉じ込めるライナの重量を測定することができる。
【0122】
[00133] 本発明は、袋を缶に入れる、又は袋を袋に入れる式ライナパッケージングの用途におけるレベルセンサの使用を想定している。これらの場合、ライナパッケージングからの液体媒体の取り出しは、ライナが潰れて、その中の液体媒体が放出されるように、加圧した流体(気体又は液体)を缶又は外袋の中の中間空間に給送して、ライナの外面を圧迫することによって達成することができる。このようなパッケージ構成の外部閉じ込め容器は、固定された容積を有するので、(ライナと外部閉じ込め容器との間の)中間空間の体積が、ライナに残っている材料の量を直接表示する。
【0123】
[00134] 1つの実施形態では、この中間空間の体積は、1)ライナからの出口又は下流の伝導ラインを一時的に閉じ、2)袋を缶に入れる、又は袋を袋に入れる式パッケージの中間空間に既知の量のガスを送出し、3)パッケージの中間空間へのこのような材料の段階的増加パルスの結果として生じる圧力増加を測定することによって感知される。このセンサ構成は、結線接続することが好ましく、モジュールを、加圧流体の入口点で外部閉じ込め容器の外側に取り付ける。この構成は、ライナの内容と加圧流体、例えばライナに含まれる材料としての液体媒体と加圧ガスとの間の圧縮性に大きい差がある場合、特に有利である。
【0124】
[00135] 材料特性センサに関しては、ライナ内の液体媒体の様々な特性を、このような液体媒体の下流プロセスにおける使用を最適化し、劣化した液体媒体を拒否して、公称貯蔵寿命を超えた液体媒体を回収し、材料パッケージングの正確さをチェックして、保証する等のために、材料特性監視に使用することができる。
【0125】
[00136] このような用途では、材料特性センサは任意の適切なタイプでよい。例えば結線接続したマイクロセンサ、バッテリ駆動の無線マイクロセンサ、又は使い捨ての超高純度ライナパッケージ又は製品パッケージングの他の使い捨て構成要素に内蔵された受動的センサである。
【0126】
[00137] 受動的RFIDセンサをライナパッケージングに直接内蔵すると、効率的かつ費用効果の高い方法で、材料特性を正確に観察し、追跡することができる。
【0127】
[00138] 本発明は、特定の態様で、使用中に使い捨ての高純度パッケージ内の材料を監視するために、例えば結線接続した電源とデータのインタフェースを介して、分配ノズル又はライナパッケージングに統合した流体分析センサ一体化チップを使用することを含む。
【0128】
[00139] 従って、本発明はパッケージング内における様々なタイプのセンサの展開を想定する。例えば(i)保存、輸送又は設置環境で、設置後に製品及びそのパッケージングの平衡を監視する熱センサ、(ii)例えば有機物又は無機物、又は経年化、環境汚染、pHの変化、ガスの浸透等の結果として現場で形成された副産物を分析することによって、製品の貯蔵寿命を監視する電気化学的センサ、及び(iii)パッケージ製品用途で製品組成の均質性及び混合性/混合状態を監視する光散乱センサを含む。
【0129】
[00140] 本発明は追加的に、圧力分配のためにライナ式パッケージを使用する材料の分配システム、及び供給パッケージの枯渇が容易に検出される材料送出システムを想定する。
【0130】
[00141] 1つの実施形態では、本発明は、自身内にライナを含み、圧力で分配するために材料を保持するような構成である材料保存及び分配パッケージを含む材料分配システムを提供し、パッケージは、分配ラインによって分配された材料を使用するツールに結合され、分配ラインは、自身内に作動的に配置されたサーボ油圧分配ポンプ、及びパッケージの空状態に近づくことを示す出力を提供するように作動的に構成されたパッケージとポンプの間の空検出圧力変換器を有する。
【0131】
[00142] システムはさらに、パッケージとサーボ油圧分配ポンプの間で分配ラインに配置されたリザーバガス分離器及び通気アセンブリを含む。任意選択で、システムは、リザーバガス分離器と通気アセンブリとポンプの間で分配ラインに配置されたフィルタ、及びポンプの下流で分配ラインにある空気作動式シーケンシング弁アセンブリ(気圧弁/シーケンシング弁、つまりAV/SVアセンブリ)も含んでよい。
【0132】
[00143] ライナは、例えば半導体デバイス及びフラットパネルディスプレイ等の超小型電子製品の製造に有用に使用されるフォトレジスト又は他の材料のような化学試薬を適切に含むことができる。
【0133】
[00144] 上述したシステムでは、パッケージの空状態に近づいた場合に、パッケージを分離して、これを交換できるように、圧力変換器を制御装置に作動的に結合することができる。
【0134】
[00145] 本発明の別の実施形態は、自身内にライナを含み、圧力で分配するために材料を保持するような構成である材料保存及び分配パッケージを含み、パッケージは、分配ラインによって分配された材料を使用するツールに結合され、分配ラインは、ツールに流すために、前記パッケージから周期的補給スケジュールでレジストを受け取るように構成されたディスペンサに結合され、さらに、パッケージの空状態に近づくことを示す、ディスペンサの補給に必要な時間の増加を検出して、このような近づきを示す出力を応答して提供するような構成であるモニタを含む、材料分配システムに関する。
【0135】
[00146] このような実施形態のディスペンサは、空気ポンプ、油圧ポンプ等のポンプを含むことができ、スピンコートサブシステム内の異なるカップには高さの差があり、ディスペンサ(ポンプ)アセンブリの室の充填は高さが補正される。このような状況で使用される「カップ」という用語は、ウェーハの旋回位置を有し、分配アーム及びノズル、スピナモータ、及びウェーハチャックを伴う室(ポンプ室)を指す。ディスペンサシステムは、パッケージとディスペンサの間で分配ライン内にリザーバガス分離器及び通気アセンブリを含むことができる。リザーバガス分離器と通気アセンブリの間で、分配ラインにフィルタを設けることができ、ディスペンサの下流で、分配ラインにAV/SV弁アセンブリを設けることができる。AV/SV弁アセンブリは、(アセンブリのオン/オフAV部分として)空気作動式自動弁及び(アセンブリのSV部分として)吸い戻し弁を含み、SV部分が逆転すると、分配された材料がノズル内にわずかに吸い上げられるように容積が変位し、従ってコーティング後にメニスカスがウェーハに滴下しない。
【0136】
[00147] ライナは、例えば半導体デバイス及びフラットパネルディスプレイ等の超小型電子製品の製造に有用に使用されるフォトレジスト又は他の材料のような化学試薬を適切に含むことができる。
【0137】
[00148] 上述のシステムでは、パッケージの空状態に近づいたら、パッケージを分離してその交換を可能にするために、モニタを制御装置に作動的に結合することができる。及び/又は、モニタを、プロセス制御機能等のシステムの他の動作を実行するような構成にすることができる。
【0138】
[00149] 別の態様では、フォトレジスト等の材料を直接的に圧力で分配するライナ式材料保存及び分配パッケージに関する。パッケージは、ゼロ又はほぼゼロの頭隙状態を達成し、それによって分配すべきパッケージ内の材料の微小な泡の発生を回避するために、分配前に頭隙ガスを除去するように都合よく構成される。
【0139】
[00150] 特定の実施例では、半導体製造設備において、このようなライナ式フォトレジスト保存及び分配パッケージに、フォトレジストを半導体ウェーハのコーティングツールを送出するためにサーボ油圧結合分配ポンプを組み込むことができる。
【0140】
[00151] このようなタイプの分配システムでは、分配圧力を変換器で監視することができ、分配容器の空状態が近づくにつれて、漸進的に高速化し、「ドループ」と呼ばれるこのような圧力の低下を、プロセスパラメータとして使用し、供給パッケージの交換がいつ必要かを判断することができる。
【0141】
[00152] このようなタイプの分配システム300が、図9に概略的に図示され、サーボピストンモータ308及び油圧流体継手310を含むサーボ油圧分配ポンプと統合されたライナ式圧力分配供給容器302を含んでいる。システムは、空検出圧力変換器306を使用して、空の状態に近づき、供給容器の交換を必要とする状態の表示器として、圧力ドループの開始を判断する。
【0142】
[00153] サーボ油圧分配ポンプは、上流流量制御弁314及び下流流量制御弁316が設けられた分配ライン312に配置される。分配ライン312はさらに、リザーバガス分離器320を含む。通気ライン322がリザーバガス分離器320に結合されて、自身内に流量制御弁324を含み、リザーバの通気に対応する。
【0143】
[00154] リザーバガス分離器320の下流にはフィルタ326がある。フィルタは、分配ライン312にてサーボ油圧分配ポンプの上流に配置される。分配ライン312には、ウェーハ330へフォトレジストを送出する際に分配及び補給の両作業モードを容易にするために吸い戻しをオン/オフにする弁タンデムとして、空気作動式シーケンシング弁328(気圧弁/シーケンシング弁、つまりAV/SV)も配置される。
【0144】
[00155] 図9のシステムでは、サーボ油圧分配ポンプのポンプ膜は、分配モードと補給モード両方でドライバになる。分配及び補給時間は、ポンプの動作パラメータである。供給パッケージ302の空状態の開始は、変換器306によって検出され、空状態が近づくにつれ、空状態が所定の圧力ドループとして選択される。分配された材料体積の関数として供給パッケージの出口圧力を示す定性グラフが、図10で説明されている。
【0145】
[00156] フォトレジスト供給容器内の空状態の開始を判断するために空検出圧力変換器を使用するという上述の方法は、概して信頼性があるが、変換器は比較的高価であり、分配トレーンの動作状態の全態様を監視するわけではない。
【0146】
[00157] 従って、本発明はその1つの実施形態において、フォトレジスト等の材料を直接圧力で分配するために、例えば参照により全体が本明細書に組み込まれるHideyuki Takamoriに帰される米国特許第6,319,317号に記載されているようなタイプのディスペンサユニットと統合されたライナ式材料保存及び分配パッケージを提供することを想定する。
【0147】
[00158] 図11は、自身に結合された分配ライン412を有する圧力分配供給容器402を備えたウェーハコーティングシステム400の略図である。分配ライン412には、空気圧結合区間410を含むディスペンサ(ポンプ)ユニットが配置される。分配ユニットは、自身内に三方弁444を含む補給通気ラインに結合され、従ってディスペンサユニットは、このような弁が開位置にある場合、それを通して放出ライン446を通気することができる。三方弁444には、供給ライン448によって電気空気式調整器450も結合される。ディスペンサユニットは、補給定位置センサ452を含む。
【0148】
[00159] 図11は、それ以外は図9に関連して説明したものと同様に構成され、分配ライン412にあるリザーバガス分離器420は、自身内に流量制御弁424を有する通気ライン422に結合される。リザーバガス分離器420は、フィルタ426の上流にある。ディスペンサユニットは、例えばディスペンサユニットの一体構成要素として、自身に関連するそれぞれ上流及び下流の流量制御弁414及び416を有し、AV/SVタンデム弁427が、ウェーハ430の上流で分配ライン412に配置される。
【0149】
[00160] 図11のシステムでは、ポンプ膜が、分配作業でのみドライバになる。補給モードでは、圧力分配パッケージがドライバであり、ディスペンサ膜は従動子になり、補給時間は、パッケージの圧力、レジストの粘度、供給パッケージに対するディスペンサの高さ、フィルタの選択、ディスペンサの分配体積、フィルタの負荷、分配ラインの幾何学的形状及び流量制限の関数である。ディスペンサユニットの補給に必要な時間は、空状態開始の圧力ドループとは逆の関係で、供給容器が空状態に近づいていることを早期に表示する。
【0150】
[00161] 空状態は、レジストコーティングユニット(「COT」)のウェーハカップモジュールのカップ高さ毎に、所定の容器補給時間として選択され、上記で特定した他のパラメータも付随して選択される。ディスペンサユニットの補給時間の関係の定性グラフが、図12に図示されている。
【0151】
[00162] 図11に示すシステム構成は、高価な圧力変換器の必要性をなくし、補給作業の特性を表示する。
【0152】
[00163] 図13は、LITHIUS IIの商標でTokyo Electron Ltd.(日本東京)から市販され、5つのウェーハカップ(カップ1、カップ2、カップ3、カップ4及びカップ5)を含むCOTモジュールの略図である。COTモジュールの各線A1〜A5は、ディスペンサから個々のウェーハカップまでの一定の分配距離及び高さを表す。各線B1〜B4は、供給容器からディスペンサ位置までの関数としての可変高さを表す。COTモジュールは、2つの圧力分配パッケージ500及び502を含むものとして図示され、これは順番に使用するような構成であり、従って供給パッケージ500が枯渇しかけると、新しい供給パッケージ502に切り換えて、分配作業に入れることができる。
【0153】
[00164] 各線A1〜A5は、関連するディスペンサの一意の補給時間を表す。COTモジュールの高さで示すように、各レベルは、1ミリリットル当たり1gというレジスト密度について0.5m(4.898kPa、0.710psi)を表す。
【0154】
[00165] 各COTモジュールは、層流状態でディスペンサの充填時間と線形相関する圧力として、高さより上の作業ドライブ圧を有する。高さを引いたドライブ圧に対する補給時間の比率は一定であることが判明し、それによって経験的データと高さで補正したドライブポテンシャルとの一致が実証された。例えばフィルタの負荷、分配ラインの長さ、粘度、フィルタの選択、ディスペンサの補給のための分配容積、分配ラインの構造等、他の係数が全て等しい場合、補給時間は各カップレベルで固定され、時間の増加は、供給容器の空状態の開始を反映している。
【0155】
[00166] 上述したシステムで分配終了の空検出機能は、カップレベル毎に、補給時間が、高さで補正したドライブ圧と比較した供給パッケージの圧力ドループのフラクションと比例して上昇するということを利用する。
【0156】
[00167] 図14は、図13で概略的に示したCOTモジュールについて、分配されたレジスト材料のミリリットル単位で表した体積の関数として、個々の高さで補正した圧力におけるディスペンサの補給時間を示すグラフである。
【0157】
[00168] 図14のグラフでは、より高いカップの方が、そのような状態にて高さで補正したドライブ圧における供給パッケージドループのパーセンテージが大きくなるので、補給時間がさらに急速に上昇することが分かる。
【0158】
[00169] 本明細書では、本発明を本発明の特定の態様、形体及び例示的実施形態に関して説明してきたが、本発明の有用性はこれには制限されず、本明細書の開示に基づいて当業者が思い浮かべるような様々な他の変形、改造及び代替実施形態にまで拡大され、それを含むことが認識される。同様に、請求の範囲に記載されたような本発明は、このような変形、改造及び代替実施形態をその精神及び範囲に含むものとして、広義に想定され、解釈されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容積を有する容器と、
ゼロ又はほぼゼロの頭隙構造で液体媒体を閉じ込めるように構成された、前記内容積内のライナと、
分配作業中に前記ライナから液体媒体を抜き取るために、前記容器と係合するような構成である分配アセンブリと、
分配作業中に前記ライナから抜き取られる前記液体媒体を監視し、空の状態又はほぼ空の状態が発生すると、それに相関する出力を生成するように構成された内蔵流量計と、
を備える、
流体保存・分配システム。
【請求項2】
前記内蔵流量計が前記液体媒体の分配速度を監視し、前記液体媒体の流量の大幅な減少に応答して、前記空検出状態として前記出力を生成する、
請求項1に記載の流体保存・分配システム。
【請求項3】
前記内蔵流量計が電子出力の内蔵流量計を備える、
請求項1に記載の流体保存・分配システム。
【請求項4】
さらに、空検出状態が発生したという情報の受信に応答して、前記分配作業を終了するような構成であるRF応答制御装置と、前記ライナ及び前記容器のうち少なくとも一方にあるRFIDタグと、を備え、前記RFIDタグが、前記RFIDタグから前記制御装置へと情報を通信するように構成されたRFアンテナを含み、前記電子出力内蔵流量計が、前記出力を前記RFIDタグに供給するように構成され、それによって前記空検出状態を示す前記出力の生成が、前記RFIDタグに通信され、前記空検出状態を示す対応の情報が前記RFアンテナによって前記RF応答制御装置に転送されて、前記空検出状態の発生時に前記分配作業を停止する、
請求項3に記載の流体保存・分配システム。
【請求項5】
前記RF応答制御装置が、分配作業を継続するために、前記容器及びライナから第2容器及びライナへの交換を実行するような構成である、
請求項4に記載の流体保存・分配システム。
【請求項6】
さらに、前記電子出力内蔵流量計から前記出力を受信し、それに応答して前記分配作業を終了するような構成である制御装置を備える、
請求項3に記載の流体保存・分配システム。
【請求項7】
前記制御装置が、分配作業を継続するために、前記容器及びライナから第2容器及びライナへの交換を実行するような構成である、
請求項6に記載の流体保存・分配システム。
【請求項8】
内容積を有する容器と、
ゼロ又はほぼゼロの頭隙構造で液体媒体を閉じ込めるように構成された、前記内容積内のライナと、
分配作業中に前記ライナから液体媒体を抜き取るために、前記容器と係合するような構成である分配アセンブリと、
前記分配アセンブリと結合し、前記分配作業中にそれを通して液体媒体を流すように構成された流れ回路と、を備え、
前記流れ回路が直列部分及び任意選択の分岐部分を含み、さらに、
液体媒体の1次体積が十分に分配されるまで、2次体積の分配が生じないように、分配するために構成された液体媒体の2次体積を備え、前記1次体積は、前記ライナ内の前記液体媒体の少なくとも一部を含み、
前記2次体積は、
(i)前記1次体積が前記ライナ内の全液体媒体未満を備える場合に、前記1次体積を構成する液体媒体以外の、前記ライナ内の前記液体媒体の部分、
(ii)前記流れ回路の前記直列部分内にあるか、それと連絡する液体媒体の直列体積、及び
(iii)前記流れ回路の前記分岐部分内にあるか、それと連絡する液体媒体の分岐体積
のうち1つ又は複数で構成され、さらに、
前記分配作業を監視し、液体媒体の前記1次体積が分配された後、前記第2体積の分配が開始された場合、空検出出力を生成するように構成された空検出器を備える、
ライナパッケージ分配システム。
【請求項9】
液体媒体の前記2次体積が、前記ライナ内の仕切られた領域である、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項10】
さらに、前記分配作業中に、前記ライナに圧縮性ガス圧を加えて、液体媒体の分配を仲介するように構成された加圧ガス供給部を備える、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項11】
前記分配アセンブリが、前記分配作業中に前記ライナからの液体媒体が流れるような構成である液浸管と結合した分配ヘッドを備える、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項12】
さらに、液体媒体の前記1次及び2次体積のうち少なくとも一方からの液体媒体の圧力分配を仲介するように構成された加圧ガス供給部を備える、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項13】
さらに、前記流れ回路に結合されたポンプを備える、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項14】
液体媒体の前記2次体積が、ポリマフィルムのライナ内に閉じ込められる、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項15】
液体媒体の前記2次体積が、前記ライナ内の制限された領域に閉じ込められる、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項16】
前記ライナ内の前記制限領域が、蛇腹、膜及び潰れる管で構成されたグループから選択された制限構造によって形成される、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項17】
前記空検出器が、前記流れ回路を通る1次体積液体媒体の前記流れの圧力崩壊を検出すること、液体媒体の前記1次体積を分配する負荷に対して、液体媒体の前記2次体積を分配する負荷が増加するという負荷変化事象を検出すること、前記2次体積が、前記流れ回路の前記分岐部分内にあるか、それと連絡する液体媒体の分岐体積で構成されている場合、流量を測定すること、及び分配作業中に液体媒体の前記2次体積の変位を測定すること、で構成されたグループから選択された検出体系を実行する、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項18】
液体媒体の前記2次体積が第2ライナに閉じ込められ、液体媒体の前記1次及び2次体積がそれぞれ、自身に加えられたガスの圧縮力によって個々のライナから圧力で分配される、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項19】
前記空検出器が、液体媒体の前記1次体積の分配に必要な圧縮力に対して、液体媒体の前記2次体積の分配に必要な異なる圧縮力に基づき、検出体系を実行する、
請求項18に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項20】
前記2次体積が、前記ライナに固定され、前記ライナを構成する材料より剛性の材料で形成された可撓性部材によって区切られた前記ライナ内の制限された部分容積で構成される、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項21】
前記可撓性部材が前記ライナに溶着される、
請求項20に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項22】
前記可撓性部材が、前記ライナの縁部に溶着されるV字形シート要素を備え、V字形シート要素の各側が前記ライナの各側に溶着される、
請求項20に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項23】
前記可撓性部材が、前記ライナの平坦区間に溶着される平坦又はわずかに湾曲した長方形部材を備える、
請求項20に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項24】
前記可撓性部材が、前記ライナの平坦部分に溶着される円板形部材を備える、
請求項20に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項25】
前記ライナの前記平坦部分が、前記ライナの中央付近の部分を備える、
請求項24に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項26】
前記2次体積は、液体媒体の前記1次体積が分配された後、制限された部分容積から液体媒体を放出するように屈曲する可撓性部材によって限定された前記ライナ内の前記制限部分容積によって構成される、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項27】
前記空検出器が、前記分配された液体媒体の圧力低下を検出し、それに応答して前記空検出出力を生成するように構成される、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項28】
前記空検出器が圧力変換器を備える、
請求項27に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項29】
さらに、分配中に液体媒体を給送する電動ポンプを備え、前記空検出器が、前記ポンプから引き出したアンペア数を監視して、前記2次容積から液体媒体の分配が開始して、前記アンペア数が変化すると、前記空検出出力を生成するように構成される、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項30】
前記分配システムがさらに、液体媒体の前記1次及び2次体積を圧力で分配するための圧力を生成するように構成されたドライブトレーンを備え、前記空検出器が、前記1次容積から前記2次容積へと液体媒体の分配が遷移する間に、所定の圧力を維持するために必要等ライブトレーン圧の変化を検出するように構成される、
請求項8に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項31】
内容積を有する容器と、
頭隙に覆われた液体媒体を閉じ込めるように構成された、前記内容積内のライナと、
前記ライナ内の頭隙及び液体媒体と流体連絡状態で気圧結合し、自身内の液体レベルを規定するために、ガスに覆われた液体媒体を閉じ込めるように構成されたリザーバと、
前記リザーバ内の液体レベルを監視し、前記ライナの空の状態により、前記リザーバ内の液体レベルが変化した場合に、空検出出力を生成するように構成された空検出器と、を備える、
ライナパッケージ分配システム。
【請求項32】
前記リザーバが、前記ライナ内の前記頭隙及び液体媒体と、その間の供給ラインによって流体連絡状態で結合する、
請求項31に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項33】
前記リザーバが縦方向に細長い形態で、上部分は前記ガスを閉じ込めるような構成であり、下部分はガスで覆われた前記液体媒体を閉じ込めるような構成であり、通気ラインが前記上部分に結合され、液体放出ラインが前記下部分に接続される、
請求項31に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項34】
前記通気ライン及び液体放出ラインが、流量制御弁で調節される、
請求項33に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項35】
前記流量制御弁は、前記ライナに分配圧力が加えられると閉じて、それによって前記ライナからの頭隙ガスを強制的に前記リザーバの前記上部分に押しやり、その中の液体媒体を覆うように構成され、それによって液体媒体が前記ライナから十分に分配されると、前記ライナからの液体媒体が枯渇した後、液体媒体の分配を継続するために、前記リザーバの前記上部分内の前記ガスに加圧して、前記リザーバからの液体媒体の圧力分配を実行する、
請求項34に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項36】
前記リザーバが、分配作業するように第2ライナを閉じ込めた第2容器を切り換えるのに十分な時間だけ、液体媒体の前記分配継続をするように構成される、
請求項35に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項37】
前記空検出器が前記空検出出力としてアラームを起動する、
請求項31に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項38】
前記空検出器が、赤外線レベルセンサ及び容量性センサで構成されるグループから選択されるレベルセンサ要素を備える、
請求項31に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項39】
さらに、前記空検出器の前記空検出出力によって起動され、分配作業するように第2ライナを閉じ込めた第2容器を切り換えるのに十分な前記時間中に、新しいライナパッケージに切り換えるように構成される自動交換装置を備える、
請求項36に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項40】
前記リザーバが垂直に細長い形態を有し、その長さの中間部分で、前記レベル検出器によって感知されるレベルを検出するための小径区間を有する、
請求項31に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項41】
前記リザーバの前記中間部分が自身内に流れ絞りを含む、
請求項40に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項42】
前記リザーバの前記中間部分がコイル状の管を備える、
請求項40に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項43】
内容積を有する容器と、
頭隙に覆われた液体媒体を閉じ込めるように構成された、前記内容積内のライナと、
相分離器と、
前記相分離器と流体連絡した前記ライナと結合する分配ラインと、
前記相分離器と結合して、そこから液体媒体を放出する液体媒体フローラインと、
前記相分離器上に配置され、自身内の液体媒体レベルを規定する液体媒体を閉じ込めるように構成されたリザーバと、
前記リザーバと流体連絡した相分離器と接合するオーバヘッドラインと、
前記リザーバが所定量の予備液体媒体を含んでいる、前記リザーバ内の第1液体媒体レベルを検出するように構成された第1レベルセンサと、
前記予備液体媒体の分配中に、前記オーバヘッドラインの第2液体媒体レベルを検出するように構成された前記オーバヘッドライン内の第2レベルセンサと、
前記オーバヘッドライン内で前記第2レベルセンサと前記リザーバの間にあり、前記ライナから液体媒体を分配する間に、前記リザーバを充填するために開き、前記第1レベルセンサによって前記第1液体媒体レベルが検出されると閉じるように構成された第1流量制御弁と、
前記分配ライン内で、前記オーバヘッドライン内で前記第1流量制御弁が閉じた後、前記ライナの空の状態又はほぼ空の状態を検出し、前記ライナの前記空の状態又はほぼ空の状態を検出したら、前記相分離器及び液体媒体フローラインを通して前記予備液体媒体を分配するために、前記第1流量制御弁を開くよう、作動的に構成された圧力検出アクチュエータと、を備える、
ライナパッケージ分配システム。
【請求項44】
前記分配ラインが、前記ライナから前記相分離器への液体媒体の流れに対応する逆止弁を含む、
請求項43に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項45】
前記リザーバが前記システムの周囲環境へ通気可能である、
請求項43に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項46】
前記リザーバが、前記リザーバから予備液体媒体を圧力補助で分配するように作動的に構成された加圧ガス源に結合される、
請求項43に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項47】
第2流量制御弁が、前記液体媒体フローライン内に配置され、前記ライナから液体媒体を分配中、及び前記リザーバから予備液体媒体を分配中に開くように構成される、
請求項43に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項48】
前記第2流量制御弁が、前記第2レベルセンサと作動的に結合して、前記予備液体媒体の分配中に、前記第2レベルセンサが前記オーバヘッドライン内で第2液体媒体レベルを検出すると閉じる、
請求項47に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項49】
前記第1流量制御弁が、前記第2レベルセンサと作動的に結合して、前記予備液体媒体の分配中に、前記第2レベルセンサが前記オーバヘッドライン内で第2液体媒体レベルを検出すると閉じる、
請求項48に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項50】
内容積を有する容器と、
頭隙に覆われた液体媒体を閉じ込めるように構成された、前記内容積内のライナと、
自身内の液体媒体レベルを規定する液体媒体を閉じ込めるように構成されたリザーバと、
前記リザーバと流体連絡した前記ライナと結合する分配ラインと、
前記リザーバから液体媒体を放出するために、それと結合する液体媒体フローラインと、
前記リザーバ内の第1液体媒体レベルを検出するように構成された第1レベルセンサと、
前記リザーバ内の前記第1媒体レベルより高い、前記リザーバ内の第2液体媒体レベルを検出するように構成された第2レベルセンサと、
ガス連絡ラインと、を備え、
前記ガス連絡ラインは、前記リザーバを、(i)周囲環境と流体連絡した前記ガス連絡ラインと接合する通気ラインによって、前記リザーバの前記周囲環境と結合し、任意選択で、(ii)加圧ガスの源と流体連絡するガスガス連絡ラインと接合する加圧ライン、自身内に第1流体連絡制御弁を有する前記通気ライン、及び自身内に第2流体連絡流量制御弁を有する第2加圧ラインによって、前記リザーバから予備液体媒体を圧力の補助により分配するように作動的に構成された前記圧力ガスの源と結合し、前記第1流体連絡制御弁は前記第2レベルセンサと作動的に結合し、前記リザーバを前記第2液体媒体レベルまで充填するように、開いて対応し、前記第2液体媒体レベルに到達すると閉じて、その後に液体媒体を前記ライナから前記分配ライン及びリザーバを通して前記液体媒体フローラインへと分配作業で分配するようにし、さらに、
前記分配ライン内で、前記ライナの空の状態又はほぼ空の状態を検出し、前記ライナの前記空の状態又はほぼ空の状態を検出したら、前記空の状態又はほぼ空の状態を検出した後に前記リザーバから液体媒体を分配し続けるために、前記第1及び第2流体連絡制御弁の一方を開くよう、作動的に構成された圧力検出アクチュエータと、を備える、
ライナパッケージ分配システム。
【請求項51】
さらに、前記液体媒体フローライン内に流量制御弁を備え、前記第1レベルセンサに、(i)前記第1及び第2流体連絡制御弁のうち前記開いた弁と、(ii)前記流量制御弁とを作動的に配置して、前記第1レベルセンサが前記リザーバ内の前記第1液体媒体レベルを検出したら、前記第1及び第2流体連絡制御弁のうち前記開いた弁、及び前記流量制御弁を閉じる、
請求項50に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項52】
前記分配ラインが、前記ライナから前記リザーバへの液体媒体の流れに対応する逆止弁を含む、
請求項50に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項53】
第1内容積を有する容器と、
第1頭隙に覆われた液体媒体の第1容積を閉じ込めるように構成された、前記第1内容積内のライナと、
前記第1頭隙から頭隙ガスを通気するような構成である通気路と、
第2内容積を有する空検出リザーバと、
第2頭隙に覆われた前記液体媒体の第2体積を閉じ込めるように構成された、前記第2内容積内の第2ライナと、
加圧ガスの源と、
前記加圧ガス源と結合し、加圧ガスを前記容器内に流して、その中で前記第1ライナに圧力を加えるように構成された第1導管と、
前記容器と係合し、分配作業中に前記加圧ガス源によって前記第1ライナに圧力が加えられた場合に、前記第1ライナから液体媒体を分配するような構成である分配アセンブリと、
前記分配アセンブリと前記空検出リザーバとを相互接続し、分配された液体媒体を前記空検出リザーバに送出する第2導管と、
同じ又は異なる加圧ガス源に結合して、加圧ガスを前記空検出リザーバ内に流し、その中の前記第2ライナに圧力を加えるように構成された第3導管と、
前記空検出リザーバの前記第2内容積と連絡して、前記第2頭隙から頭隙ガスを通気するように構成された第2通気導管と、
前記空検出リザーバの前記第2ライナと分配連絡状態で結合し、そこから液体媒体を放出するように構成された第4導管と、
前記第1導管内の第1流量制御弁と、
前記第1通気導管内の第2流量制御弁と、
前記第2導管内の第3流量制御弁と、
前記第2通気導管内の第4流量制御弁と、
前記第3導管内の第5流量制御弁と、
前記第4導管内の第6流量制御弁と、
前記第1通気導管内の液体媒体の存在を検出するように構成された第1レベル表示器と、
前記第2通気導管内の液体媒体の存在を検出するように構成された第2レベル表示器と、
前記第2ライナ内の液体媒体の存在を検出するように構成された第3レベル表示器と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記第1頭隙からガスを通気するために前記第1及び第2流量制御弁を開くステップと、
前記第1ライナに圧力を加えて、液体媒体を分配する圧力を生じさせるために、圧力ガスを前記容器に流入させるステップと、
前記第1レベル表示器が前記第1通気導管内に液体媒体の存在を感知すると、前記第2流量制御弁を閉じるステップと、
液体媒体を前記第1ライナから前記分配アセンブリ及び第2導管を通して前記空検出リザーバ内の前記第2ライナへと流し、前記第2通気導管を通して前記第2頭隙を通気するために、前記第3及び第4流量制御弁を開くステップと、
前記第2レベル表示器が前記第2通気導管内で液体媒体の存在を感知すると、前記第4流量制御弁を閉じるステップと、
前記第5流量制御弁を開くステップと、
前記第1ライナに加えた力より小さい所定の圧力を前記第2ライナに加えるために、加圧ガスを前記空検出リザーバに流入させるステップと、
前記第1ライナ内の空の状態のせいで、前記第2ライナ内の圧力が低下するまで、前記第6流量制御弁を開いて、液体媒体を前記第2ライナから前記第4導管へと分配するステップと、
前記第3レベル表示器が、前記空の状態を示す前記第2ライナ内の液体媒体レベルを検出すると、前記第3及び第1流量制御弁を閉じるステップと、
前記第1ライナ内で前記空の状態が発生した後、前記第2ライナからの液体媒体の分配を継続するステップと、
を含む分配作業を実行するように構成された、
ライナパッケージ分配システム。
【請求項54】
内容積を有する容器と、
液体媒体を閉じ込めるように構成された前記内容積内のライナと、
前記容器と係合して、分配作業中に前記ライナから液体媒体を抜き取るような構成である分配アセンブリと、
分配に関する状態を検出し、前記状態を示す相関出力を生成するように構成されたセンサと、を備える、
ライナパッケージ分配システム。
【請求項55】
前記センサが、液体レベル、材料特性、前記ライナから液体媒体を引き出す前記分配アセンブリの歪み、分配中の前記ライナの変位、前記容器内で前記ライナの外側の空間の体積、温度、圧力、分配される液体媒体の流量、前記ライナ内の液体媒体の重量、及び液体媒体の均質性で構成されたグループから選択された分配関連の状態を感知する、
請求項54に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項56】
さらに、前記ライナに外圧を加えるために、加圧されたガスを前記容器内に流すように構成された加圧ガス源を備える、
請求項54に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項57】
前記センサが受動的RFIDセンサを備える、
請求項54に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項58】
前記受動的RFIDセンサが、ISO14443(タイプA、B及びC)及びEPC Gen−2で構成されたグループから選択された作業プロトコルを特徴とする、
請求項57に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項59】
前記分配アセンブリが分配ノズルを含み、前記ライナが前記分配ノズルから吊り下げられる、
請求項54に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項60】
前記センサが前記分配ノズルの歪みを検出する、
請求項59に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項61】
前記センサ出力が、前記ライナの充填状態の視覚的表示月の充填ゲージを備える、
請求項60に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項62】
前記センサが歪みゲージを備える、
請求項60に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項63】
前記センサが温度も検出する、
請求項60に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項64】
前記システムが、前記ライナに装着するための装着フランジを含み、前記センサが、前記装着フランジの変形を検出することによって、前記ライナ内の液体媒体の重量を測定するように構成される、
請求項63に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項65】
前記センサが、前記容器内の前記ライナへの圧力パルスを検出するような構成であり、前記センサ出力が、前記ライナ内の前記液体媒体の体積を含む、
請求項54に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項66】
前記センサが、結線接続したマイクロセンサ、バッテリ駆動の無線マイクロセンサ、又は前記システムに、又はその構成要素又はサブアセンブリに内蔵された受動的センサである、
請求項54に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項67】
前記センサが流体分析センサ一体化チップを備える、
請求項54に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項68】
前記分配アセンブリが分配ノズルを含み、前記センサが、結線接続した電源とデータのインタフェースとともに前記分配ノズルに内蔵され、分配中に前記液体媒体を監視する、
請求項67に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項69】
前記センサが、保存、輸送又は設置環境で、設置後に前記液体媒体とそのパッケージングの平衡を監視する熱センサ、前記液体媒体の貯蔵寿命を監視する電気化学的センサ、及び前記液体媒体の均質性及び混合性/混合状態を監視する光散乱センサで構成されたグループから選択されたタイプである、
請求項54に記載のライナパッケージ分配システム。
【請求項70】
内容積及び前記内容積内のライナを有する容器を提供して、ゼロ又はほぼゼロの頭隙構造に液体媒体を閉じ込め、
前記ライナから液体媒体を分配し、
分配中に、内蔵流量計で前記ライナから抜き取られる前記液体媒体を監視して、空の状態が発生したら、その状態と相関する出力を前記内蔵流量計から生成することを含む、
流体保存・分配方法。
【請求項71】
前記内蔵流量計が、前記液体媒体の分配量を監視し、前記液体媒体の流量の大幅な低下に応答して、前記空検出状態として前記出力を生成する、
請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記内蔵流量計が、電子出力内蔵流量計を備える、
請求項70に記載の方法。
【請求項73】
さらに、空検出状態が発生したという情報の受信に応答して、前記分配作業を終了するような構成であるRF応答制御装置を展開し、前記ライナ及び前記容器のうち少なくとも一方にRFIDタグを装着することを含み、前記RFIDタグが、前記RFIDタグから前記制御装置へと情報を通信するように構成されたRFアンテナを含み、さらに、前記電子出力内蔵流量計から前記RFIDタグに前記出力を供給することを含み、それによって前記空検出状態を示す前記出力の前記生成が、前記RFIDタグに通信され、前記空検出状態を示す対応の情報が、前記RFアンテナによって前記RF応答制御装置に転送されて、前記空検出状態の発生時に前記分配作業を停止する、
請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記RF応答制御装置が、分配作業を継続するために、前記容器及びライナから第2容器及びライナへの交換を実行するような構成である、
請求項73に記載の方法。
【請求項75】
さらに、前記電子出力内蔵流量計から前記出力を受信し、それに応答して前記分配作業を終了するように、制御装置を操作することを含む、
請求項72に記載の方法。
【請求項76】
前記制御装置が、分配作業を継続するために、前記容器及びライナから第2容器及びライナへの交換を実行するような構成である、
請求項75に記載の方法。
【請求項77】
ゼロ又はほぼゼロの頭隙構造で前記ライナ内に液体媒体を含む、請求項8に記載されたライナパッケージ分配システムを提供し、
前記容器内の前記ライナから1次体積の液体媒体を分配して、このような1次体積液体媒体を前記分配回路に通して流し、
前記1次体積液体媒体がいつ十分に分配されたかを検出し、
その後、2次体積液体媒体の分配を開始することを含む、
液体媒体分配方法。
【請求項78】
前記第2体積の液体媒体が前記ライナ内の仕切られた領域である、
請求項77に記載の方法。
【請求項79】
さらに、1次体積液体媒体の前記分配中に、液体媒体の分配を仲介するために前記ライナにガスの圧縮圧を加えることを含む、
請求項77に記載の方法。
【請求項80】
前記分配が、液浸管と結合した分配ヘッドを含む分配アセンブリを使用することを含み、前記液浸管が、前記分配作業中に前記ライナ内の液体媒体内に延在するような構成である、
請求項77に記載の方法。
【請求項81】
さらに、液体媒体の前記1次及び2次体積のうち少なくとも一方から、液体媒体を圧力で分配することを含む、
請求項77に記載の方法。
【請求項82】
液体媒体の前記第2体積が、ポリマフィルムのライナ内に閉じ込められる、
請求項77に記載の方法。
【請求項83】
液体媒体の前記2次体積が、前記ライナ内の制限された領域に閉じ込められる、
請求項77に記載の方法。
【請求項84】
前記ライナ内の前記制限領域が、蛇腹、膜及び潰れる管で構成されたグループから選択された制限構造によって形成される、
請求項77に記載の方法。
【請求項85】
前記1次体積液体媒体がいつ十分に分配されたかの前記検出が、前記流れ回路を通る1次体積液体媒体の前記流れの圧力崩壊を検出すること、液体媒体の前記1次体積を分配する負荷に対して、液体媒体の前記2次体積を分配する負荷が増加するという負荷変化事象を検出すること、前記2次体積が、前記流れ回路の前記分岐部分内にあるか、それと連絡する液体媒体の分岐体積で構成されている場合、流量を測定すること、及び分配作業中に液体媒体の前記2次体積の変位を測定すること、で構成されたグループから選択されたステップを含む検出作業を実行することを含む、
請求項77に記載の方法。
【請求項86】
液体媒体の前記2次体積が第2ライナに閉じ込められ、液体媒体の前記1次及び2次体積がそれぞれ、自身に加えられたガスの圧縮力によって個々のライナから圧力で分配される、
請求項77に記載の方法。
【請求項87】
前記1次体積液体媒体がいつ十分に分配されたかの前記検出が、液体媒体の前記1次体積の分配に必要な圧縮力に対して、液体の前記2次体積の分配に必要な異なる圧縮力に基づき、検出体系を実行することを含む、
請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記2次体積が、前記ライナに固定され、前記ライナを構成する材料より剛性の材料で形成された可撓性部材によって区切られた前記ライナ内の制限された部分容積で構成される、
請求項77に記載の方法。
【請求項89】
前記可撓性部材が前記ライナに溶着される、
請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記可撓性部材が、前記ライナの縁部に溶着されるV字形シート要素を備え、V字形シート要素の各側が前記ライナの各側に溶着される、
請求項88に記載の方法。
【請求項91】
前記可撓性部材が、前記ライナの平坦区間に溶着される平坦又はわずかに湾曲した長方形部材を備える、
請求項88に記載の方法。
【請求項92】
前記可撓性部材が、前記ライナの平坦部分に溶着される円板形部材を備える、
請求項88に記載の方法。
【請求項93】
前記ライナの前記平坦部分が、前記ライナの中央付近の部分を備える、
請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記2次体積は、液体媒体の前記1次体積が分配された後、制限された部分容積から液体媒体を放出するように屈曲する可撓性部材によって限定された前記ライナ内の前記制限部分容積によって構成される、
請求項77に記載の方法。
【請求項95】
前記空検出器が、前記分配された液体媒体の圧力低下を検出し、それに応答して前記空検出出力を生成するように構成される、
請求項77に記載の方法。
【請求項96】
前記空検出器が圧力変換器を備える、
請求項95に記載の方法。
【請求項97】
さらに、分配中に液体媒体を給送する電動ポンプを操作し、前記ポンプから引き出したアンペア数を監視して、前記2次容積から液体媒体の分配が開始して、前記アンペア数が変化すると、前記空検出出力を生成することを含む、
請求項77に記載の方法。
【請求項98】
さらに、液体媒体の前記1次及び2次体積を圧力で分配するための圧力を生成するようドライブトレーンを操作し、前記1次容積から前記2次容積へと液体媒体の分配が遷移する間に、所定の圧力を維持するために必要等ライブトレーン圧の変化を検出することを含む、
請求項77に記載の方法。
【請求項99】
頭隙で覆われた前記ライナ内に液体媒体を含む、請求項31に記載されたライナパッケージ分配システムを提供し、
前記容器内の前記ライナから液体媒体を分配して、このような液体媒体を前記リザーバに流し、
前記リザーバ内の液体レベルを検出し、
前記ライナの空状態のせいで前記リザーバ内の液体レベルが変化した場合に、空検出出力を生成することを含む、
液体媒体分配方法。
【請求項100】
前記容器が縦方向に細長い形態で、上部分は前記ガスを閉じ込めるような構成であり、下部分はガスで覆われた前記液体媒体を閉じ込めるような構成であり、通気ラインが前記上部分に結合され、液体放出ラインが前記下部分に接続される、
請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記通気ライン及び液体放出ラインが、流量制御弁で調節される、
請求項100に記載の方法。
【請求項102】
前記ライナに分配圧力が加えられると前記流量制御弁を閉じて、それによって前記ライナからの頭隙ガスを強制的に前記リザーバの前記上部分に押しやり、その中の液体媒体を覆い、それによって液体媒体が前記ライナから十分に分配されると、前記ライナからの液体媒体が枯渇した後、液体媒体の分配を継続するために、前記リザーバの前記上部分内の前記ガスが加圧されて、前記リザーバからの液体媒体の圧力分配を実行する、
請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記リザーバが、分配作業するように第2ライナを閉じ込める第2容器を切り換えるのに十分な時間だけ、液体媒体の前記分配継続をするように構成される、
請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記空検出出力としてアラームを起動することを含む、
請求項99に記載の方法。
【請求項105】
赤外線レベルセンサ及び容量性センサで構成されるグループから選択されるレベルセンサ要素を使用することを含む、
請求項99に記載の方法。
【請求項106】
さらに、分配作業をするように第2ライナを閉じ込める第2容器を切り換えるのに十分な前記時間中に、新しいライナパッケージに切り換えることを含む、
請求項103に記載の方法。
【請求項107】
前記リザーバが垂直に細長い形態を有し、その長さの中間部分で、レベル検出感知のための小径区間を有する、
請求項99に記載の方法。
【請求項108】
前記リザーバの前記中間部分が自身内に流れ絞りを含む、
請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記リザーバの前記中間部分がコイル状の管を備える、
請求項108に記載の方法。
【請求項110】
頭隙によって覆われた前記ライナ内の液体媒体を含む、請求項43に記載されたライナパッケージ分配システムを提供し、
前記ライナからの液体媒体で前記リザーバを充填して、その中にある量の予備液体媒体を確立し、
前記ライナから液体媒体が十分に分配された後、前記リザーバから液体媒体を分配することを含む、
液体媒体分配方法。
【請求項111】
液体媒体を使用するような構成である製造ツールと、
前記製造ツールと流体連絡状態で接合し、そこから前記液体媒体を分配する液体媒体源と、を備え、
前記液体媒体源が、
(A)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項1に記載の流体保存・分配システムと、
(B)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項8に記載のライナパッケージ分配システムと、
(C)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項31に記載のライナパッケージ分配システムと、
(D)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項42に記載のライナパッケージ分配システムと、
(E)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項50に記載のライナパッケージ分配システムと、
(F)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項53に記載のライナパッケージ分配システムと、
(G)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項54に記載のライナパッケージ分配システムと、
で構成されたグループから選択された源を備える、
液体媒体が供給される製造システム。
【請求項112】
前記製造ツールが超小型電子デバイス製造ツールを備える、
請求項111に記載の液体媒体が供給される製造システム。
【請求項113】
前記超小型電子デバイス製造ツールが、付着ツール及びイオン注入ツールで構成されたグループから選択されたツールを備える、
請求項112に記載の液体媒体が供給される製造システム。
【請求項114】
前記液体媒体が超小型電子デバイス製造試薬を含む、
請求項111に記載の液体媒体が供給される製造システム。
【請求項115】
前記超小型電子デバイス製造試薬が、フォトレジスト、エッチング液、化学蒸着試薬、溶剤、ウェーハ及びツール洗浄製剤、化学機械的研磨組成で構成されたグループから選択された試薬を含む、
請求項114に記載の液体媒体が供給される製造システム。
【請求項116】
液体媒体の使用を伴うプロセスによって製品を製造する方法であって、
前記方法が、ライナ式源から前記プロセスに前記液体媒体を供給することを含み、
前記ライナ式源が、
(A)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項1に記載の流体保存・分配システムと、
(B)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項8に記載のライナパッケージ分配システムと、
(C)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項31に記載のライナパッケージ分配システムと、
(D)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項42に記載のライナパッケージ分配システムと、
(E)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項50に記載のライナパッケージ分配システムと、
(F)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項53に記載のライナパッケージ分配システムと、
(G)前記ライナが前記液体媒体を閉じ込める、請求項54に記載のライナパッケージ分配システムと、
で構成されたグループから選択される方法。
【請求項117】
前記液体媒体が超小型電子デバイス製造試薬を含む、
請求項114に記載の方法。
【請求項118】
前記超小型電子デバイス製造試薬が、フォトレジスト、エッチング液、化学蒸着試薬、溶剤、ウェーハ及びツール洗浄製剤、化学機械的研磨組成で構成されたグループから選択された試薬を含む、
請求項115に記載の方法。
【請求項119】
自身内にライナを含み、その圧力で分配するための材料を保持するような構成である材料保存及び分配パッケージを含み、前記パッケージが分配ラインによって分配された材料を使用するツールに結合され、前記分配ラインは自身内に作動的に配置されたサーボ油圧分配ポンプを有し、さらに、前記パッケージと前記ポンプの間に、前記パッケージの空の状態が近づくことを示す出力を提供するように作動的に構成された空検出圧力変換器を含む、
材料分配システム。
【請求項120】
さらに、前記分配ライン内で前記パッケージと前記サーボ油圧分配ポンプとの間に配置されたリザーバガス分離器及び通気アセンブリを備える、
請求項119に記載のシステム。
【請求項121】
さらに、前記分配ライン内で前記リザーバガス分離器と通気アセンブリと前記ポンプの間に配置されたフィルタを備える、
請求項120に記載のシステム。
【請求項122】
さらに、前記分配ライン内で前記ポンプの下流にあるAV/SV弁アセンブリを備える、
請求項121に記載のシステム。
【請求項123】
前記ライナが半導体製造試薬を含む、
請求項119に記載のシステム。
【請求項124】
前記ライナがフォトレジストを含む、
請求項119に記載のシステム。
【請求項125】
前記圧力変換器が、前記パッケージの空状態へと近づく前記状態で、前記パッケージを分離して、その交換を可能にするために制御装置に作動的に結合される、
請求項119に記載のシステム。
【請求項126】
自身内にライナを含み、その圧力で分配するために材料を保持するような構成である材料保存及び分配パッケージを含み、前記パッケージは分配ラインによって分配された材料を使用するツールに結合され、前記分配ラインは、ツールに流すために、周期的補給スケジュールで前記パッケージからレジストを受け取るように構成されたディスペンサに結合され、さらに、前記パッケージの空の状態に近づくことを示す、前記ディスペンサの補給に必要な時間の増加を検出し、それに応じて前記近づくことに関する出力を提供するような構成であるモニタを含む、
材料分配システム。
【請求項127】
前記ディスペンサがポンプを備える、
請求項126に記載のシステム。
【請求項128】
前記ディスペンサの前記補給が高さで補正される、
請求項127に記載のシステム。
【請求項129】
さらに、前記分配ライン内で前記パッケージと前記ディスペンサの間に配置されたリザーバガス分離器及び通気アセンブリを備える、
請求項126に記載のシステム。
【請求項130】
さらに、前記分配ライン内で前記リザーバガス分離器と通気アセンブリと前記ポンプの間に配置されたフィルタを備える、
請求項129に記載のシステム。
【請求項131】
さらに、前記分配ライン内で前記ポンプの下流にあるAV/SV弁アセンブリを備える、
請求項130に記載のシステム。
【請求項132】
前記ライナが半導体製造試薬を含む、
請求項126に記載のシステム。
【請求項133】
前記ライナがフォトレジストを含む、
請求項126に記載のシステム。
【請求項134】
前記モニタが、前記パッケージの空状態へと近づく前記状態で、前記パッケージを分離して、その交換を可能にするために制御装置に作動的に結合される、
請求項126に記載のシステム。
【請求項135】
材料保存及び分配パッケージ内のライナから材料を使用するツールへと材料を分配する圧力によって、前記材料を送出することを含み、前記送出は、材料を前記パッケージから前記ツールへと給送することを含み、さらに前記ポンプの上流で前記分配された材料の圧力を監視して、前記パッケージ内の材料の枯渇が始まることを示すような、漸進的に増加する急速度の圧力低下の発生を測定することを含む、
材料供給方法。
【請求項136】
前記ライナが半導体製造試薬を含む、
請求項135に記載の方法。
【請求項137】
前記ライナがフォトレジストを含む、
請求項135に記載の方法。
【請求項138】
さらに、前記発生の後、前記材料の送出から前記パッケージを分離し、前記送出のために新しい材料保存及び分配パッケージを導入するよう、前記分離したパッケージを交換することを含む、
請求項135に記載の方法。
【請求項139】
材料保存及び分配パッケージ内のライナから材料を使用するツールへと材料を圧力で分配することによって、前記材料を送出することを含み、前記送出は、ツールへと流すために、周期的補給スケジュールで前記パッケージからレジストを受け取るように構成されたディスペンサへと材料を流すことを含み、さらに、カップの補給時間を監視し、パッケージ内の材料の枯渇が始まることを示すような、ディスペンサの補給に必要な時間の漸進的にさらに急速になる増加を検出すると、応答して出力を発生することを含む、
材料供給方法。
【請求項140】
前記ライナが半導体製造試薬を含む、
請求項139に記載の方法。
【請求項141】
前記ライナがフォトレジストを含む、
請求項139に記載の方法。
【請求項142】
さらに、前記発生の後、前記材料の送出から前記パッケージを分離し、前記送出のために新しい材料保存及び分配パッケージを導入するよう、前記分離したパッケージを交換することを含む、
請求項139に記載の方法。
【請求項143】
内容積を囲む容器と、前記内容積内に配置され、圧力を分配するために自身内に材料を保持するような構成であるライナと、前記圧力分配のために、前記ライナに外部流体圧力を適用するような構成である圧力アセンブリとを備え、前記材料の2次体積を含み、前記2次体積は、前記ライナの部分容積を構成し、前記部分容積を含まない前記ライナの主容積から材料を圧力で分配するために必要なものとは異なる圧力要件を有し、前記圧力アセンブリは、前記主容積から材料を分配する間、及び前記2次容積から材料を分配する間に、加圧流体を前記内容積に送出して、前記ライナに圧力を加えるような構成であり、前記主容積及び前記2次容積からの前記分配を通じて、分配される材料を同じ圧力に維持する流体加圧ドライブトレーンを含む、
圧力分配システム。
【請求項144】
前記流体加圧ドライブトレーンが、前記主容積及び前記2次容積からの前記分配を通じて前記同じ圧力を維持するような構成である空気圧縮機又は流体ポンプを含む流れ回路を備える、
請求項143に記載のシステム。
【請求項145】
前記ライナが超小型電子製品を製造する材料を含む、
請求項143に記載のシステム。
【請求項146】
請求項143に記載の圧力分配システムと、前記圧力分配システムに結合されて、そこから前記分配される材料を受け取る超小型電子製品製造ツールと、を備える、
超小型電子製品製造装置。
【請求項147】
請求項143に記載の圧力分配システムを提供し、分配するために前記圧力アセンブリを起動し、前記ライナの前記主容積から材料を分配し、その後に、前記ライナの前記2次容積から材料を分配することを含み、材料が、前記ライナの前記主容積からの前記分配、及び前記ライナの前記2次容積からの分配を通じて同じ圧力で分配される、
材料供給方法。
【請求項148】
前記分配される材料が、超小型電子製品を製造する材料を含む、
請求項147に記載の方法。
【請求項149】
請求項148に記載の方法で前記材料を供給し、前記分配からの材料を超小型電子製品製造プロセスに使用することを含む、
超小型電子製品の製造方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図1】
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【図2】
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【図9】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−143756(P2012−143756A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−48521(P2012−48521)
【出願日】平成24年3月5日(2012.3.5)
【分割の表示】特願2008−509107(P2008−509107)の分割
【原出願日】平成18年4月25日(2006.4.25)
【出願人】(599006351)アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】