説明

空気圧式材料搬送システムの方法及び装置

廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムの方法であって、搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント61と、該供給ポイント61に接続可能である材料搬送配管100と、搬送される材料を搬送空気から分離する分離要素20と、少なくとも材料の搬送の際に搬送配管100内に差圧を与える手段3とを備える、方法。吸引側が少なくとも1つの分離装置20に接続されて、さらに搬送配管100の戻り側に接続されるポンプ装置3により少なくとも材料の搬送の際に搬送空気を循環させる巡回路の部分として搬送配管100の少なくとも一部が接続可能であり、それにより、ポンプの圧力側における搬送空気の少なくとも一部が搬送配管100の供給側で巡回路に導入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載の方法に関する。
【0002】
本発明は、請求項17に記載の装置にも関する。
【0003】
本発明は、包括的には、真空搬送システム等の空気圧式搬送システムに関し、特に家庭廃棄物の搬送等の廃棄物の収集及び搬送に関する。
【背景技術】
【0004】
廃棄物を吸引によって配管内で搬送するシステムが既知である。こうしたシステムでは、廃棄物は、吸引によって配管内で長距離にわたって搬送される。特に、異なる施設において廃棄物を搬送する複数の装置が用いられている。当該装置に典型的なのは、差圧を得るために真空装置が用いられ、当該真空装置においては、搬送配管内の負圧が真空ポンプ又はエジェクタ装置等の真空発生器で与えられることである。搬送配管には、通常は少なくとも1つのバルブ要素があり、バルブ要素の開閉によって搬送配管に入る補給空気が調節される。真空搬送システムは典型的には、エネルギー消費が多いこと、配管内の空気流が多いこと、騒音の問題、出口パイプ内の塵及び微粒子、といった問題を含む。さらに、従来技術の装置には湿気問題があり得る。雨天では、従来技術の装置は、吸引1回あたり外気から例えば1,000リットルもの水を吸引し得る。これは、腐食及び閉塞に関する問題を引き起こす。例えば、古紙等が湿っている場合に配管に貼り付く。さらに、大型のシステムは、複数の別個の補給空気バルブの配置を必要としており、このことがシステムの複雑性及び費用を増大させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、既知である構成の欠点が回避される材料搬送システムに関連した全く新しい構成を創出することである。本発明の第2の目的は、材料供給の騒音問題を低減することができる真空搬送システムに適用可能な構成を提供することである。本発明の第3の目的は、配管内の水分の発生を減らすことである。本発明の更なる目的は、システムにおいて必要な補給空気バルブの数を最小化することができる構成を提供することである。さらなる目的は、システムの出口空気の体積及び、これと同時の塵及び微粒子の放出、並びに生じ得る悪臭公害を減らすことができる構成を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、材料搬送配管の少なくとも一部が、搬送空気を循環させることができる巡回路に属しているという概念に基づく。
【0007】
本発明による方法は、吸引側が少なくとも1つの分離装置に接続されて更に搬送配管の戻り側に接続されるポンプ装置により少なくとも材料の搬送の際に搬送空気を循環させる巡回路の部分として、搬送配管の少なくとも一部が接続可能であり、それによりポンプの圧力側における搬送空気の少なくとも一部が搬送配管の供給側で巡回路に導入されることを主に特徴とする。
【0008】
さらに、本発明による方法は、請求項2乃至16に記載の内容を特徴とする。
【0009】
本発明による装置は、搬送配管の少なくとも一部を含み、搬送空気が循環可能である巡回路と、吸引側が少なくとも1つの分離装置に接続されて更に搬送配管の戻り側に接続されるポンプ装置により少なくとも材料の搬送の際に搬送空気を循環させるように構成され、それによりポンプの圧力側における搬送空気の少なくとも一部が搬送配管の供給側で巡回路に導入されるようにする手段とを備えることを主に特徴とする。
【0010】
本発明による装置は、請求項18乃至30に記載の内容をさらに特徴とする。
【0011】
本発明による構成には、重要な利点が数多くある。搬送空気の少なくとも一部が循環する巡回路を備えるようにシステムの配管を構成することによって、出口空気の体積を減らすことができる。同時に、システムのエネルギー消費が最小化される。負圧と同時に吹出しを維持することによって、巡回路内での搬送空気の循環及び搬送配管内での材料の搬送を効果的に行うことが可能である。本発明による構成によれば、出口空気の体積を実質的に減らすことができると同時に、出口パイプ内の塵及び微粒子に関して生じ得る問題を減らすことが可能である。本発明による構成によれば、従来技術が引き起こす騒音問題も実質的に減らす。配管内に蓄積する水分が最小化され、且つ配管内で空気を循環させることによって配管を乾燥させることができる。内部に吸引される空気の体積が減るため、エネルギー消費も減る。本発明によるシステムの供給ポイントを開閉することによって、材料が搬送配管に効果的に移送され且つ搬送配管内で効果的に搬送されると同時に、システムの動作によって引き起こされる騒音の影響を最小化することができる。複数の動作エリア、すなわち部分巡回路から成るように材料搬送システムの搬送配管を構成することによって、搬送配管内の材料の搬送及び搬送配管への供給ポイントの中身の排出を効果的に構成することが可能である。搬送空気の循環を逆方向に設定することによって、効果的な閉塞除去が提供される。円形配管では、反対方向への搬送空気の循環の逆転を設定することが容易に可能である。搬送空気のポンプ装置の吹出側に、ポンプ装置の出口空気を作動媒体とするエジェクタ装置を配置することによって、巡回路において極めて効果的な吹出作用が提供される。
【0012】
以下では、添付の図面を参照して例を用いて本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態によるシステムを模式的に示す。
【図1a】簡略化した本発明によるシステムの一部を示す。
【図2】第2の動作モードでの本発明の一実施形態によるシステムを模式的に示す。
【図3】第3の動作モードでの本発明の一実施形態によるシステムを模式的に示す。
【図4】第4の動作モードでの本発明の一実施形態によるシステムを模式的に示す。
【図5】本発明による別のシステムを模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、簡略化した本発明の一実施形態による空気圧式材料搬送システム、特に廃棄物搬送システムを模式的に示す。この図は、材料搬送配管100を示しており、当該材料搬送配管に沿って少なくとも1つの、典型的には、複数の供給ポイント61が配置されている。供給ポイント61は、搬送することが意図された材料、特に廃材の供給ステーションであり、当該供給ポイントから、搬送することが意図された材料、特に家庭廃棄物等の廃材が、搬送システムに送り込まれる。当該システムは、複数の供給ステーション61を備えることができ、複数の供給ステーション61から、搬送されることが意図された材料が搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100Eに送り込まれる。供給ステーション61は、図中では点で示されており、バルブ要素60等の供給ステーションに関連するゲート要素を開閉することによって、供給ポイントから搬送配管に廃材を搬送することができるようになっている。図1aは、本発明によるシステムで用いられる供給ポイント61及びその出口バルブ60をより詳細に示している。供給ポイントは、バルブの側で搬送配管100に接続される。通常、搬送配管は、主搬送配管100を含み、当該主搬送配管100には、複数の分岐搬送配管を接続することができ、そこに複数の供給ステーション61を接続することもできる。送り込まれた材料は、搬送配管100、100A、100B、100C、100Dに沿って分離装置20に搬送され、分離装置20において、搬送される材料が、例えば落下の割合により、また、遠心力により、搬送空気から分離される。分離された材料は、例えば所望される場合には、分離装置20から廃棄物容器51等の材料容器に、又はさらなる処理のために除去される。材料容器は、図の実施形態のように、廃棄物コンパクタ(圧縮器)50を備えることができ、廃棄物コンパクタ50を用いてより小さなサイズに圧縮することによって材料が圧密され、廃棄物コンパクタ50から廃棄物容器51に材料がさらに搬送される。図1の実施形態では、分離装置20には材料出口要素21、24が設けられる。分離装置20から、搬送空気チャネル105が、搬送配管内で負圧を発生させる手段3に繋がる。図1の実施形態では、負圧を発生させる手段は真空ポンプユニット3を含む。負圧を発生させる手段によって、材料の搬送に必要な負圧が搬送配管100及び/又はその一部に与えられる。真空ポンプユニット3は、アクチュエータ31によって作動される真空ポンプ30を備える。システムは、少なくとも一部が搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100D、100Eによって形成される巡回路内で搬送空気を循環させる手段を備える。図1の実施形態では、搬送配管は、バルブ要素V、V、V、V、すなわちエリアバルブによって、動作エリア又は部分巡回路100A、100B、100C、100D、100Eに分けることができる。
【0015】
図1は、バルブ要素Vが閉じていることにより搬送空気が巡回路内で循環不可能である状況を示している。真空発生器3の吸引側が直接又は搬送空気チャネル105を用いて少なくとも1つの分離装置20、20’に接続されており、当該分離装置に搬送配管100の送出端部も接続されているため、少なくとも材料搬送方向に見てバルブVと分離装置20との間にある回路の部分に対して搬送配管内に負圧が与えられる。材料の搬送方向及び空気の進行方向は、図1に矢印で示されている。負圧は、分離装置20と真空発生器3との間の回路の部分、すなわち搬送空気チャネル105内にも生じ、図の実施形態では、第2の分離装置20’及びそこから真空発生器3まで延びる搬送空気チャネル105の部分にも生じる。図に従って事例においては、供給ポイント61でそのバルブ要素60を開くと、搬送することが意図された材料部分が、搬送配管100Aに搬送され、さらに経路100A−100B−100C−100D−100に沿って分離装置20に搬送される。搬送配管内で得られる補給空気は、例えばバルブ60を開くと供給ポイント61を経て搬送配管に入る。図1の実施形態では、真空ユニット3の吹出側は、当該動作モードで出口チャネル112に吹出しを行うように構成され、出口チャネル112には、図の実施形態のような、出口空気を濾過するための少なくとも1つのフィルタ装置129が典型的には配置される。出口チャネル112には、バルブ要素120が配置される。真空発生器3の吹出側から空気チャネル110等を介して搬送配管100の供給側への接続が構成される。吹出側の空気チャネル110には、バルブ要素122が配置され、当該バルブ要素122は、閉じられると、吹出ユニット及び/又は真空発生器の少なくとも吹出側が搬送配管の通常時の供給側に接続されるのを防止する。
【0016】
図2は、搬送空気が巡回路内で循環可能である本発明によるシステムの動作モードを示しており、該巡回路の一部は、搬送配管100の少なくとも一部によって構成され、当該回路には、図の実施形態では、分離装置20、搬送空気チャネル105、場合によっては第2の分離装置20’、及び真空発生器の吹出側から搬送配管100の供給側への空気チャネル110が属している。真空発生器3は、巡回路内で空気を循環させるように、且つ搬送配管100の少なくとも送出端部側に、すなわち搬送方向に見て分離要素20の側の端部に吸引作用を与えるように構成される。図の実施形態によれば、真空発生器3は、図中では空気チャネル110を介して、搬送配管内に吹出作用を与えるようにも構成される。搬送配管100のエリアバルブVが開放位置にあることにより、搬送配管100の少なくとも一部によって一部が形成される巡回路内で搬送空気が循環可能であるため、1つ又は複数の供給ステーション61から搬送配管に供給される材料部分が分離装置20に向かって移動する。搬送時に場合によっては必要となる補給空気を供給するために、少なくとも1つの補給空気バルブ又は同等物が巡回路に配置される。補給空気の供給部は、この図の場合には廃棄物搬送システムを対象とする場合の廃棄物ユニット、すなわち廃棄物ステーションに関連するように、システムの作動ユニットに関連し、又はその付近で有利に配置される。図の実施形態では、真空ユニットの吹出側から出口チャネル112へのバルブ120も開放可能であることにより、巡回路における空気体積を調整し且つ/又は圧力を補償することができる。
【0017】
図の実施形態では、フィッティング107も設けられ、フィッティング107にはバルブ128が存在し、バルブ128を開くことによって回路の外側から真空ユニット3の吸引側に追加空気を入れることができる。バルブ128を開くことによって、必要であれば搬送配管内の空気の圧力を上昇させ、且つ材料を搬送する搬送速度を高めることが可能である。
【0018】
図3は、出口チャネル112への接続がバルブ120によって閉じられているシステムの動作モードを示す。この場合、真空ユニット3の吹出側から空気チャネル110を介して搬送配管の供給側への接続がある。真空ユニットは、搬送配管によって一部が形成される巡回路内で空気を循環させる。図の実施形態では、フィッティング107のバルブ128が開かれることにより、巡回路の外部から真空ユニット3の吸引側に追加空気が入れられる。この場合、バルブ128を開くことによって、必要であれば搬送配管内の空気の圧力を上昇させ、且つ材料を搬送する搬送速度を高めることが可能である。図3の実施形態は、配管のエアフラッシングに特に有効に適用可能である。図の実施形態では、配管を乾燥させることも可能である。真空発生器によって、吸引側よりも圧力側に対し、より多い流量が与えられる。空気が圧縮時に暖まることにより、乾燥プロセスも促進される。
【0019】
図4は、搬送空気の循環方向を少なくとも巡回路の一部において逆転させることができる動作モードを有する、本発明によるシステムのさらなる実施形態を示している。これは、例えば、搬送配管内で閉塞が形成され機能不良が生じた状況で利用することができる。搬送配管100の少なくとも一部で搬送空気の循環方向を逆転させることが可能である、作動ユニットの付加的な動作モードが図示されている。搬送配管には、供給側に分離装置20から距離を置いてバルブ要素126が配置され、当該バルブ要素126を挟んで分離要素と反対側に、真空ユニットの吹出側と接続可能である空気チャネル113が配置される。同様に、吹出側の空気チャネル110には、バルブ要素122が配置され、バルブ要素122は、閉じられると、吹出ユニット及び/又は真空発生器の少なくとも吹出側が搬送配管の通常時の供給側に接続されるのを防止する。真空ユニットの吹出側から逆転の供給側における搬送配管100まで、中間通路113が構成される。チャネル部114が搬送配管に形成され、チャネル部114は、バルブ要素126と分離装置との間の部分に接続されるか、又は直接分離装置に接続されることにより、巡回路の一部のみで、主に搬送配管の部分で、搬送空気の循環方向が逆転させられる。この場合、生じ得る閉塞が通常の循環方向とは「逆に」吸引される。
【0020】
図5は、本発明の有利な一実施形態による空気圧式材料搬送システム、特に廃棄物搬送システムを示す。この図は、材料搬送配管100を示しており、当該搬送配管に沿って少なくとも1つの、通常は複数の供給ポイント61が配置されている。供給ポイント61は、搬送することが意図された材料、特に廃材(廃材)の供給ステーションであり、当該供給ポイントから、搬送することが意図された材料、特に家庭廃棄物等の廃材が、搬送システムに供給される。システムは、複数の供給ステーション61を備えることができ、当該複数の供給ステーション61から、搬送することが意図された材料が搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100Eに送り込まれる。供給ステーション61は、図中では点で示されており、バルブ要素60等の供給ステーションに関連するゲート要素を開閉することによって、供給ポイント61から搬送配管100に材料を搬送することができるように設計されている。図1aは、本発明によるシステムで用いられる供給ポイント61及びその出口バルブ60をより詳細に示している。供給ポイントは、バルブの側で搬送配管100又はそれに接続されているパイプに接続される。通常、搬送配管は、主搬送配管100を含み、主搬送配管100には、複数の分岐搬送配管を接続することができ、そこに複数の供給ステーション61を接続することもできる。送り込まれた材料は、搬送配管100、100A、100B、100C、100Dに沿って分離装置20に搬送され、分離装置20において、搬送される材料が、例えば、落下の割合により、また遠心力により、搬送空気から分離される。分離された材料は、例えば必要に応じて、分離装置20から廃棄物容器51等の材料容器に移され、又はさらなる処理のために除去される。材料容器は、図の実施形態のように、廃棄物コンパクタ(圧縮器)50を備えることができ、廃棄物コンパクタ50を用いてより小さなサイズに圧縮することによって材料が圧密され、廃棄物コンパクタ50から廃棄物容器51に材料がさらに搬送される。図5の実施形態では、分離装置20には材料出口要素21、24が設けられる。分離装置20から、搬送空気チャネル105が、搬送配管内で負圧を発生させる手段3に繋がる。図5の実施形態では、負圧を発生させる手段は、真空ポンプユニット等のポンプ装置3を含む。負圧を発生させる手段によって、材料の搬送に必要な負圧が搬送配管100及び/又はその一部に与えられる。真空ポンプユニット3は、アクチュエータ31によって作動される真空ポンプ30を備える。システムは、一部が搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100D、100Eの少なくとも一部によって形成される巡回路内で搬送空気を循環させる手段を備える。図1の実施形態では、搬送配管100は、バルブ要素V、V、V、すなわちエリアバルブによって動作エリア又は部分回路100A、100B、100C、100D、100Eに分けることが可能である。
【0021】
図5は、バルブ要素Vが閉じていることにより搬送空気が巡回路内で循環不可能である状況を示している。真空発生器3の吸引側が直接又は搬送空気チャネル105を用いて少なくとも1つの分離装置20、20’に接続されており、これに搬送配管100の送出端部も接続されているため、材料搬送方向に見て少なくとも1つのバルブ、図5ではバルブVと分離装置20との間にある回路の部分に対して搬送配管内に負圧が与えられる。材料の搬送方向及び空気の進行方向は、図1に矢印で示されている。負圧は、分離装置20と真空発生器3との間の回路の部分、すなわち搬送空気チャネル105内にも生じ、図の実施形態では、第2の分離装置20’、すなわちダスト分離機、及びそこから真空発生器3まで延在する搬送空気チャネル105の部分にも生じる。この図による場合、供給ポイント61でそのバルブ要素60を開くと、搬送することが意図された材料部分が、搬送配管100に、図中では搬送配管の部分100Dに搬送され、さらに分離装置20に搬送される。搬送配管内で得られる補給空気は、例えばバルブ60を開くと供給ポイント61を経て搬送配管に入る。
【0022】
図5の実施形態におけるポンプ装置3の真空ポンプ30の吹出側は、当該動作モードでエジェクタ装置9に吹出しを行うように構成される。エジェクタ装置9は、エジェクタ装置9のエジェクタ・ノズル91がポンプ装置の吹出側から通じるチャネル110に接続されるように、ポンプ装置3と搬送配管100との間に配置される。この場合、真空発生器等のポンプ装置3の吹出側の搬送媒体として、通常は空気が、エジェクタ9の作動媒体として働く。エジェクタ装置9は、エジェクタ・パイプ92を備え、エジェクタ・パイプ92内に媒体スプレーを向けるようにエジェクタ・ノズル91が配置されている。エジェクタ装置は、チャンバ・スペース94を備え、チャンバ・スペース94には、エジェクタ・ノズル91と、エジェクタ・パイプ92の第1の端部と、チャンバ・スペース94の外部との接続を開閉可能にするフィッティング93とが配置される。エジェクタ・ノズル91がエジェクタ・パイプ92内に媒体を吹き付けると、吸引が行われて、フィッティング93を介して媒体と共に追加空気を吸い込む。エジェクタ装置9の吹出側95は、搬送配管100又は搬送配管に繋がるチャネル110に接続される。エジェクタ装置の動作原理は、当業者にそれ自体が既知であると考えられるため、より詳細には説明しない。エジェクタ9の影響により、フィッティング93を介した追加空気流により、ポンプ装置3によって吹き出される主流において典型的には20%乃至60%の範囲のかなりの増加が得られる。したがって、ポンプ装置3及びエジェクタ9の組み合わせにより、搬送空気流の増加が得られ、これによってポンプの吹出側での過圧並びに/又はポンプ装置の吸引側での負圧及び/若しくは吸引作用を効果的に与えることが可能である。フィッティング93には、バルブ要素96及びダストフィルタ等のフィルタ要素97が配置される。場合によっては、フィッティング93は、出口チャネルとしても機能することができる。
【0023】
エジェクタ9の吹出側から、例えば空気チャネル110を介して搬送配管100の供給側への接続が構成される。吹出側の空気チャネル110には、バルブ要素122が配置され、バルブ要素122は、閉じられると、吹出側が搬送配管100の通常時の供給側に接続されるのを防止する。
【0024】
システムの動作は、所望の動作エリアの供給ポイントの中身を排出するために、搬送配管100のその動作エリアに関して材料搬送方向に見て、搬送空気の供給側、すなわち吸引側で、少なくとも1つのバルブが開かれることにより、吸引がその動作エリアの搬送配管に影響を及ぼすことができるように制御される。この図による構成において、搬送配管エリア100Dの供給ポイント61の中身を排出すべきであると仮定する。この場合、搬送方向に見て分離要素20と搬送配管100(図中の搬送配管の部分100D)の動作エリアとの間の全てのエリアバルブが開かれる(図中のバルブ126)。続いて、少なくとも1つの真空発生器3によって与えられる吸引が、動作エリアの搬送配管100D内に生じる。搬送配管100の吹出側の少なくとも1つのバルブVが閉じられることにより、動作エリアに吸引のみが生じる。動作エリアの供給ポイント61又はそれらの少なくとも一部は、搬送配管の搬送方向に見て送出端部に最も近い、すなわちこの図による実施形態では分離装置20に最も近い、搬送配管100Dへの供給ポイント61(I)の接続が最初に開かれて中身が排出され、それにより、材料が第1の供給ポイントから搬送配管に搬送されるようになっており、搬送配管への第1の供給ポイント(I)の接続が閉じる前に、搬送配管への次の供給ポイント61(II)の接続が開かれる。図の実施形態では、次の供給ポイントは、材料搬送方向とは逆に進む方向に見た場合、中身を排出することが意図される次の供給ポイント61(II)である。この後に、搬送配管への第1の供給ポイント61(I)の接続が閉じられる。同様に、搬送配管への中身を排出することが意図される第3の供給ポイント61(III)の接続が開かれた後で、搬送配管への第2の供給ポイント61(II)の接続が閉じられる。すべての所望の供給ポイントの中身が排出されるまでこの動作が繰り返される。図中では、搬送配管エリア100Dのすべての供給ポイント61の中身を排出することが考えられているため、搬送配管100、100Dに対するそれらの排出順序は、図中で括弧内の数字(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)及び(XII)で示されている。動作エリアにおいて中身を排出することが意図される、搬送配管100への最後の供給ポイント61(XII)の通路が開かれ、材料が搬送配管100、100Dに移り、搬送配管への供給ポイントの通路が閉じられると、動作エリアと搬送配管100への吹出しを行うポンプ装置3との間にある少なくとも1つのバルブ要素Vを開くことによって、吹出し側から動作エリアの搬送配管100Dの接続が開かれる。続いて、強力な搬送作用(吸引及び吹出しの両方)が、搬送配管100、100A、100B、100C、100D内で移送される搬送される材料に対して与えられる。搬送空気が、図中の矢印で示す経路で循環するため、供給ポイントから搬送配管に搬送される材料部分は、さらに分離装置20へと搬送配管内を移動し、搬送中の材料は当該分離装置20において搬送空気から分離される。図中では、動作エリアの搬送配管100EのエリアバルブVが閉じられていることにより、搬送空気は、動作エリアの搬送配管100Eにアクセスできないが、そのエリアの搬送配管100A、100B、100C、100Dを経て、エリアの搬送配管の経路で循環する。異なる動作エリアの中身を排出することに関しては、動作エリアから分離要素20等の送出ステーションまでの材料搬送経路は、所望の搬送経路に沿うエリアバルブを開放状態にさせておくことによって最適化することができる。
【0025】
このように、本発明は、廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムによる方法に関し、当該搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント61と、供給ポイント61に接続可能である材料搬送配管100と、搬送される材料を搬送空気から分離する分離装置20と、少なくとも材料の搬送の間に搬送配管100内に差圧を与える手段3とを備える。本発明によれば、搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100Eの少なくとも一部は、少なくとも材料の搬送の間に搬送空気を循環させる巡回路の部分として接続可能である。搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100Eの少なくとも一部は、ポンプ装置3により少なくとも材料の搬送の際に搬送空気を循環させる巡回路の部分として接続可能であり、ポンプ装置3の吸引側が少なくとも1つの分離装置20に接続されて、さらに搬送配管100の戻り側に接続されるため、ポンプの圧力側における搬送空気の少なくとも一部が搬送配管100の供給側で巡回路に導入される。材料送り込み段階において、搬送配管への供給ポイントから搬送配管100の少なくとも一部にポンプ装置で負圧が与えられることにより、ポンプ装置3の吹出側の出口空気チャネル122が開かれる。
【0026】
有利な一実施形態によれば、ポンプ3の吹出側における空気の主要部分が、搬送配管の供給側において巡回路内で循環させられる。
【0027】
有利な一実施形態によれば、当該方法において、バルブ要素128、120を有利に備えている少なくとも1つの空気入口107、112を介して、回路に補給空気がもたらされる。特に吹出しが巡回路において用いられる状況においては、補給空気は吹出側にもたらされる。
【0028】
有利な一実施形態によれば、搬送配管100の少なくとも一部を含む巡回路内の空気の循環は、巡回路に配置されるバルブ要素120、122、124、125、126、127、V、V、V、V等のゲート/調節要素によって調節、及び/又は制御、及び/又は開閉される。
【0029】
本発明による方法の有利な一実施形態によれば、バルブ要素128、120を有利に備える少なくとも1つの空気入口107、112を介して、巡回路に補給空気がもたらされる。
【0030】
当該方法においては、バルブ要素120等のゲート/調節要素を有利に備える少なくとも1つの空気出口112を介して、巡回路から空気が除去される。有利な一実施形態によれば、入口を出口とすることもできるし、出口を入口とすることもできる。
【0031】
当該方法において、吸引側がそれに繋がる空気チャネル105を介して分離要素20に又は搬送配管100に接続される真空発生器3及び/又はブロワ等の少なくとも1つのポンプ装置により、巡回路内に負圧が与えられる。
【0032】
本方法の別の有利な実施形態によれば、当該方法において、吹出側が回路に吹き出すように接続される真空発生器3及び/又はブロワ等の少なくとも1つのポンプ装置で、巡回路に圧力が与えられる。
【0033】
本方法の一実施形態によれば、当該方法において、閉塞を除去するのに有利であるように、搬送空気の循環を巡回路の少なくとも一部で逆方向に接続することが可能であり、その一部は、搬送配管100の少なくとも一部によって形成される。
【0034】
本方法の一実施形態によれば、当該方法において、巡回路内で搬送空気を循環させることによって、特に真空発生器3及び/又はブロワ等のポンプ装置で巡回路に吹出しを行うことにより、搬送配管100、100A、100B、100C、100D、100Eの少なくとも一部を空気でフラッシュし且つ/又は乾燥させる。
【0035】
本方法の有利な一実施形態によれば、廃棄物容器又は廃棄物シュート等の廃棄物供給ポイントである材料供給ポイント61から材料が送り込まれる。
【0036】
材料供給ポイント61と搬送配管100との間に、少なくとも1つのバルブ要素60があり、当該バルブ要素60を開閉することによって、搬送配管への材料及び/又は補給空気の供給が調節される。
【0037】
材料供給ポイント61と搬送配管100との間のバルブ要素60は、次の供給ポイント61のバルブ60が開かれる時に前の供給ポイントのバルブがまだ開いているように、有利には開放から一定時間後に閉じられる。この場合、騒音問題もまた大幅に低減することができる。
【0038】
有利な一実施形態によれば、ポンプ装置3の圧力側における搬送空気の少なくとも一部は、エジェクタ装置9を介して搬送配管100の供給側で巡回路に導入される。
【0039】
有利な一実施形態によれば、搬送空気の少なくとも一部は、巡回路に追加空気を導入するエジェクタ装置9を介して循環させられる。
【0040】
有利な一実施形態によれば、ポンプ装置3の吹出空気の少なくとも一部は、エジェクタ装置9の作動媒体として用いられる。
【0041】
本発明はまた、廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムの装置であって、当該搬送システムは、材料、特に廃材(廃材)の少なくとも1つの供給ポイント61と、当該供給ポイント61に接続可能である材料搬送配管100と、搬送される材料を搬送空気から分離する分離装置20と、少なくとも材料の搬送の際に搬送配管100内に差圧を与える手段3とを備える、装置にも関する。当該装置は、搬送配管100の少なくとも一部を含み、搬送空気が循環可能である巡回路と、吸引側が少なくとも1つの分離装置20に接続され、さらに搬送配管100の戻り側に接続されるポンプ装置によりで少なくとも材料の搬送の際に搬送空気を循環させるように構成され、それにより、ポンプの圧力側における搬送空気の少なくとも一部が搬送配管100の供給側で巡回路にもたらす手段とを備える。
【0042】
有利な一実施形態によれば、供給ポイント61から搬送配管100への材料送り込み段階で、当該装置は、搬送配管100の少なくとも一部にポンプ装置3で負圧を与えることにより、ポンプ装置3の吹出側に配置されている出口112の巡回路の外部への接続が開放される。
【0043】
搬送配管100、100A,100B、100C、100D、100Eの少なくとも一部を含む巡回路には、バルブ要素120、122、124、125、126、127、V、V、V、V等のゲート/調節要素が配置されており、これらを用いて、搬送空気の循環を調節、及び/又は制御、及び/又は開閉することができる。
【0044】
当該装置は、巡回路の外部から巡回路に空気を入れるためのバルブ要素128、120を有利に備える少なくとも1つの空気入口107、120を備える。
【0045】
装置は、巡回路から空気の少なくとも一部を除去するためのバルブ要素120等のゲート/調節要素を有利に備える少なくとも1つの出口112を備える。
【0046】
差圧を与える手段は、吸引側が分離要素20又はそれに繋がる空気チャネル105に接続される真空発生器3及び/又はブロワ等の少なくとも1つのポンプ装置を備える。
【0047】
差圧を与える手段は、真空発生器3及び/又はブロワ等の少なくとも1つのポンプ装置と、真空発生器及び/又はブロワ等の少なくとも1つのポンプ装置の吹出側を巡回路に吹き出すように接続する手段110、122、113、124とを備える。
【0048】
有利な一実施形態によれば、当該装置は、搬送空気の循環を巡回路の少なくとも一部で逆方向に接続する手段113、114、122、124、125、126を備え、当該一部は、搬送配管100の少なくとも一部によって形成される。
【0049】
有利な一実施形態によれば、当該装置は、巡回路内で搬送空気を循環させることによって、特に吹出しによって、搬送配管100の少なくとも一部を空気でフラッシュし且つ/又は乾燥させる手段を備える。
【0050】
有利な一実施形態によれば、材料供給ポイント61は、廃棄物容器又は廃棄物シュート等の廃棄物供給ポイントである。
【0051】
供給ポイント61と搬送配管100との間に、少なくとも1つのバルブ要素60があり、これを開閉することによって搬送配管への材料及び/又は補給空気の供給が調節される。
【0052】
有利な一実施形態によれば、当該装置は、巡回路においてポンプ装置3の吹出側でポンプ装置3と搬送配管100との間に配置されるエジェクタ装置9を備える。
【0053】
有利な一実施形態によれば、エジェクタ装置の作動媒体は、ポンプ装置3の吹出空気である。
【0054】
有利な一実施形態によれば、エジェクタ装置は、作動媒体流に別の媒体流を導入するためのフィッティング93を備える。
【0055】
真空ユニット3によって図中では分離要素20の側から搬送配管100に与えられる吸引は、搬送が負圧で行われるようにするために吹出しよりも大きいことが有利である。吸引が吹出しよりも大きいと、配管内で負圧が得られることにより、供給ステーション61のファンネルから配管内に廃棄物を吸引させることができる。
【0056】
本発明によるシステムのねらいであるところの、吸引が吹出しよりも大きいと、搬送配管に送り込まれる材料、特に廃材が圧縮及び圧密されることがなく、搬送空気によって搬送されてパイプ内で「自由に」進むことが可能になる。この場合、吹出しが吸引よりも大きい場合にことにより搬送される材料が蓄積して搬送配管を塞ぐという危険性がある状況に比べ、搬送される材料が閉塞をもたらす可能性が大幅に低下する。さらに、搬送方向の側において搬送される材料の部分に関する部分的な負圧でさえも特に空気抵抗を大幅に減らすため、材料の搬送に必要な力が負圧によって減らされる。図中では、矢印が動作モードでの配管内の空気の移動方向を示している。
【0057】
供給ポイント61の出口バルブ60は、適当なサイズの材料部分が供給ポイント61から搬送配管100に搬送されるように開閉される。材料は、廃棄物容器等の供給ポイント61から送り込まれ、容器が満杯になった後で、出口バルブ60が自動又は手動で開かれる。
【0058】
システムは通常、以下のように動作する。少なくとも1つの分離装置20、20’の出口ハッチ21、21’が閉じられて、主搬送配管100と分離装置20との間のバルブ126が開かれる。真空ポンプユニット3及び/又はブロワユニットは、主搬送配管100内の負圧を維持する。
【0059】
供給ポイント61、すなわち廃棄物容器の付近にある出口バルブ60は、すべて閉じられている。開始の状況100では、バルブVは閉じられている。
【0060】
搬送配管100の動作エリア100Aの回路に属する供給ポイント61の廃棄物容器の中身を排出すると仮定する。排出信号に基づいて、出口バルブ60が一時的に、例えば2秒間乃至10秒間開かれることにより、廃材等の搬送されるべき材料が、負圧の影響によって搬送配管100Aに搬送される。出口バルブ60は通常、開始の状況の数秒後に閉じられる。真空ポンプユニット3は、所望の負圧を維持する。バルブVが開かれることにより、配管の回路内で空気循環が得られ、吹出作用、すなわち圧力作用及び吸引作用も得られることで、搬送される材料部分が配管に沿って分離装置20に搬送される。1つ又は複数の供給ポイントの中身が排出される。有利な一実施形態によれば、所望の動作エリアにおいて、搬送方向に見て分離装置20に最も近いの供給ポイントの1つの中身が最初に排出され、続いて次に最も近い供給ポイント等、所望の供給ポイントの中身が排出されるまで行われる。
【0061】
分離装置20が満杯になると、搬送配管100のバルブ126を閉じて制御バルブ23を開き、それによって分離装置の出口ハッチ21のアクチュエータ24が出口ハッチ21を開き、分離装置内に蓄積された材料がコンパクタ装置50に排出されてさらに廃棄物容器51に排出される。分離装置20の出口ハッチ21が閉じられバルブ126が開かれる。
【0062】
この後で、開始の状況に戻って、排出プロセスを繰り返してもよく、又は他の1つ又は複数の供給ポイントの中身の排出を実施してもよい。
【0063】
廃棄物貨物容器等の廃棄物容器51は、満杯になると交換されるか又は中身が排出される。
【0064】
システムは、例えば材料の種類又はシステムの容量に基づいて材料搬送が制御される、いくつかの分離装置20も備え得る。
【0065】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内で変更できることは当業者には明らかである。必要に応じて、本明細書に記載された特徴と共に他の特徴は、互いに別個に用いることもできる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムの方法であって、該搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント(61)と、該供給ポイント(61)に接続可能である材料搬送配管(100)と、搬送される該材料を搬送空気から分離する分離要素(20)と、少なくとも該材料の該搬送の際に該搬送配管(100)内に差圧を与える手段(3)とを備え、
該搬送配管(100)の少なくとも一部は、ポンプ装置(3)により少なくとも該材料の搬送の際に搬送空気を循環させる巡回路の部分として接続可能であり、該ポンプ装置の吸引側が少なくとも1つの分離装置(20)に接続されて、さらに該搬送配管(100)の戻り側に接続されていることにより、該ポンプの圧力側における該搬送空気の少なくとも一部が該搬送配管(100)の供給側において該巡回路に導入されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
材料送り込み段階において、該搬送配管への該供給ポイントから該搬送配管(100)の少なくとも一部に該ポンプ装置で負圧が与えられることにより、該ポンプ装置(3)の吹出側の出口空気チャネル122が開かれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
搬送段階において、該ポンプ(3)の該吹出側における空気の主要部分が、該搬送配管の該供給側において、該巡回路内で循環させられることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
バルブ要素(128、120)を有利に備える少なくとも1つの空気の入口(107、112)を介して、該巡回路に補給空気が入れられることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
該バルブ要素(120)等のゲート/調節要素を有利に備える少なくとも1つの空気の出口(112)を介して、該巡回路から空気が除去されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
該搬送配管(100)の少なくとも一部を含む該巡回路内の該空気の循環は、該巡回路に配置されたバルブ要素(120、122、124、125、126、127、V、V、V、V)等のゲート/調節要素によって調節、及び/又は制御、及び/又は開閉されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
真空発生器及び/又はブロワ等の少なくとも1つのポンプ装置(3)により、該巡回路内に負圧が与えられ、該ポンプ装置の吸引側は該分離要素(20)に、又は該分離要素に繋がる空気チャネル(105)を介して該搬送配管(100)に接続されることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
該真空発生器及び/又は該ブロワ等の該少なくとも1つのポンプ装置(3)により、該巡回路に圧力が与えられ、該ポンプ装置の吸引側が該巡回路に吹き出しを行うように接続されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
閉塞を除去するのに有利であるように、搬送空気の循環が該巡回路の少なくとも一部において逆方向に接続されており、該巡回路の一部は、該搬送配管(100)の少なくとも一部によって形成されることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
該巡回路内で該搬送空気を循環させることによって、特に該真空発生器及び/又は該ブロワ等の該ポンプ装置により該巡回路に吹出しを行うことによって、該搬送配管(100)の少なくとも一部を空気でフラッシュし且つ/又は乾燥させることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
廃棄物容器又は廃棄物シュート等の廃棄物供給ポイントである該材料供給ポイント(61)から材料が送り込まれることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
該材料供給ポイント(61)と該搬送配管(100)との間に、少なくとも1つのバルブ要素(60)があり、該バルブ要素(60)を開閉することによって該搬送配管への材料及び/又は該補給空気の供給が調節されることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
該材料供給ポイント(61)と該搬送配管(100)との間のバルブ要素(60)は、次の供給ポイント(61)のバルブ(60)が開かれるときに前の供給ポイントのバルブがまだ開いているように、有利には開放の一定時間後に閉じられることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
該ポンプ装置(3)の圧力側における該搬送空気の少なくとも一部は、エジェクタ装置(9)を介して該搬送配管(100)の該供給側で該回路に導入されることを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
該搬送空気の少なくとも一部は、該巡回路に追加の空気を導入するエジェクタ装置(9)を介して循環させられることを特徴とする、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
該ポンプ装置(3)の吹出空気の少なくとも一部は、エジェクタ装置(9)の作動媒体として用いられることを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムの装置であって、該搬送システムは、材料、特に廃材の少なくとも1つの供給ポイント(61)と、該供給ポイント(61)に接続可能である材料搬送配管(100)と、搬送される材料を搬送空気から分離する分離要素(20)と、少なくとも該材料の搬送の際に該搬送配管(100)内に差圧を与える手段(3)とを備え、当該装置は、
該搬送配管(100)の少なくとも一部を含みかつ該搬送空気が循環可能である巡回路と、
ポンプ装置(3)により少なくとも該材料の搬送の際に該搬送空気を循環させるように構成されている手段とを備え、該ポンプ装置の吸引側が少なくとも1つの分離装置(20)に接続され、さらに該搬送配管(100)の戻り側に接続されていることにより、該ポンプの圧力側における該搬送空気の少なくとも一部が該搬送配管(100)の供給側で該巡回路に導入されることを特徴とする、装置。
【請求項18】
該供給ポイント(61)から該搬送配管(100)への材料送り込み段階において、該ポンプ装置(3)により該搬送配管(100)の少なくとも一部に負圧を与えることにより、該ポンプ装置(3)の吹出側に配置されている出口(112)の該回路の外部への接続を開くように当該装置が構成されていることを特徴とする、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
該搬送配管(100)の少なくとも一部を含む該巡回路に、該搬送空気の循環を調節、及び/又は制御、及び/又は開閉することができるバルブ要素(120、122、124、125、126、127、V、V、V、V)等のゲート/調節要素が配置されることを特徴とする、請求項17又は18に記載の装置。
【請求項20】
該巡回路の外部から該巡回路に空気を入れるために、バルブ要素(128、120)を有利に備える少なくとも1つの空気の入口(107、112)を備えることを特徴とする、請求項17乃至19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
該巡回路から空気の少なくとも一部を除去するために、バルブ要素(120)等のゲート/調節要素を有利に備える少なくとも1つの空気の出口(112)を備えることを特徴とする、請求項17乃至20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
差圧を発生させる手段は、吸引側が該分離要素(20)又はそれに繋がる空気チャネル(105)に接続される真空発生器(3)及び/又はブロワ等の少なくとも1つのポンプ装置を備えることを特徴とする、請求項17乃至21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
差圧を与える手段は、真空発生器(3)及び/又はブロワ等の少なくとも1つのポンプ装置と、該真空発生器及び/又は該ブロワ等の該少なくとも1つのポンプ装置の吹出側を接続して該巡回路に空気を送り込む手段とを備えることを特徴とする、請求項17乃至22のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
該巡回路の少なくとも一部において搬送空気の循環を逆方向に接続する手段を備え、該巡回路の一部は、該搬送配管(100)の少なくとも一部によって形成されることを特徴とする、請求項17乃至23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
該回路内で該搬送空気を循環させることによって、特に吹出しを行うことによって、該搬送配管(100)の少なくとも一部を空気でフラッシュし、且つ/又は乾燥させる手段を備えることを特徴とする、請求項17乃至24のいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
該材料供給ポイント(61)は、廃棄物容器又は廃棄物シュート等の廃棄物供給ポイントであることを特徴とする、請求項17乃至25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
該供給ポイント(61)と該搬送配管(100)との間に、少なくとも1つのバルブ要素(60)があり、該バルブ要素(60)を開閉することによって該搬送配管への材料及び/又は補給空気の供給が調節されることを特徴とする、請求項17乃至26のいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
該ポンプ装置(3)と該搬送配管(100)との間の該ポンプ装置(3)の該吹出側で該巡回路に配置されるエジェクタ装置(9)を備えることを特徴とする、請求項17乃至27のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
該エジェクタ装置の作動媒体は、該ポンプ装置(3)の吹出空気であることを特徴とする、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
該エジェクタ装置は、該作動媒体の流れに別の媒体の流れを導入するためのフィッティング(93)を備えることを特徴とする、請求項28又は29に記載の装置。

【図1】
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【図1a】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−506229(P2011−506229A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538812(P2010−538812)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際出願番号】PCT/FI2008/050757
【国際公開番号】WO2009/080881
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(508342644)マリキャップ オーワイ (28)
【Fターム(参考)】