説明

窓拭装置

【課題】車輛等輸送器材の操縦・監視窓等の従来型窓拭装置の押さえ力の発生は、バネのみに頼っている。為にビボットは大型化する以外、別途構成を組み込むには制約が多く、極めて困難である。その押さえ力の測定も、バネ系での測定位置は大略単点に限定され、ブレード自身から直接は読み取ることはなく、最小単位は最大値から計算によって割り出した推定又は計算数値しかない。大略一点のみのバネ型式では測定は極めて困難になる。
【解決手段】ビボット自体は外見の変化のない筒積層型ビボットが使えるようになった。ビボットで分散した力の一部はブレードが受け持つのでそれを直接計測する。ブレードラバー下に測定素子を置き、それに各表示機器等周囲機器を接続する構成。素子はカフ(腕帯)又はエアジャッキ(風船)等の各種類似器具が基礎。例えば要求仕様範囲で膨張伸縮するエアジャッキ等に、計測素子類及びマーキング等が施されたものである。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
主として車輛等輸送器材(以後「車体」又は「車輛」)の操縦・監視席周囲等に於ける監視窓等に付される窓拭装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車体の操作等用監視窓等に湾曲等の変形がある場合、降雨量と風速・風向および地形、車輛の速度と形状の整合で、ブレードはアームピースと共に、送電線等ではギャロッピングと呼ばれる(関連[非特許文献4])現象が、左右揺動に対し主として上下動として影響を受け浮上揺動現象が起きる。そのため車体型式は、吹きつける風を出来るだけ散逸させる角度の形状が選ばれて来た。
だが、浮上抑制(押さえ力発生)構成は現在もバネ系だけなので、強度は大きなばらつきのままである。
【0003】
ガラスである窓は、吹き付ける物体とバネの強弱、次第、を含めて、傷つける事は避けられない。少しでも軽減する対策傾向は、監視窓の上端側を限界近くにまで寝かせたので、人の頭部と窓ガラスは接近した。事故時の頭部損傷を軽減させるため賛否良否関係なしに、体の他の部位を負傷しても、頭とガラス等の距離を保つためのシートベルト類が必需品化し、装着が義務化した。
だが、そうはなったが、車体の速度・形状・事故状況等によっては、必ずしも必要性はなく、逆に状況次第ではベルトが命取りになった事例も存在する。しかし、窓拭装置は昭和44(1969)年以前からの基本に変わりはない。
【0004】
(参考文献の詳述は、ここで一括して行います、他は文献番号のみ)
[特許文献1]
実開昭46(72)−006528号 第1頁、第2図
[特許文献2]
実開昭55(80)−178654号 第1頁、図
[特許文献3]
実開昭55(80)−176853号 第1頁、第2図
[特許文献4]
実開昭55(80)−176852号 第1頁、図
[特許文献5]
実開昭55(80)−176851号 第1頁、図
[特許文献6]
実開昭56(81)−009761号 第1頁、第2図
[特許文献7]
特開昭57(82)−201740号 第6頁、図
[特許文献8]
特開昭63(88)−022754号 第1頁、第7図
[非特許文献1]
JIS D 5710(1969年版) 第2頁、図2
[非特許文献2]
JIS D 5710(1982年版) 第3頁、図2
[非特許文献3]
JIS D 5710(1998年〜2003年確認版) 第4頁、図2
[非特許文献4]
JIS D 0103(1982年版) 第35頁、図55
[非特許文献5]
JIS D 0103(1997〜2002確認版) 第25頁、図3.01
[非特許文献6]
東京新聞2005年12月24日朝刊 社会−26頁
注:他頁では本項[]内のみの記載とする。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の噴霧(又はノズル)構成は、車輛の種類により多種多様だが大略作動中は、構成、特に先端部は動かせないため出来るだけ小さく少なくしないと車輛等の形状及び走行速度によっては窓面を水滴等が帯状に走る事で視界を歪ませるか噴霧用材を集中させて視界を奪うか、大半を窓面外に霧散させるしかない光景をよく見かけるので、必要な箇所への噴霧確率を高めるため、先端が噴霧を必要とする箇所へ可動するノズルが必要である。
【0006】
ビボットの多層化に伴って[特許文献2][特許文献4]等は、主としてアームピースの剛性次第で当該構成は必要としないが、設計上対応可能な剛性が得られなければ、ブレードを上下させるための別な型式を含み上記文献内容等は必要で、付属させるしかない。
【0007】
従来のブレード押さえ力の計測点は、アームフィッティングをビボットから見て、大略90度前後限定の場所での値しか得ることが出来ないと便宜上解釈し、ブレードに対しては長さと揺動速度で変化があるので、例えば100mmでの押さえ力は、低速用で1N、高速用で約2N、と区切って実測をするのは極めて困難で、上記位置での計測値の総数を長さで除した計算上の数字でしかなく、実体が計測されている様子はなく、ノズル等の噴霧状態は、基準がない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は監視窓外側の液剤及び気剤等の噴霧装置の突起の数を減らす手段でもあり、ブレードの数分の装置の数内にする事も出来る。[特許文献1][特許文献3][特許文献8]に示す構成によって、従来型のビボット全体が抱えているZ字型の偏摩耗が起きる圧力を減らした。大略はねじれと上下に係る力関係のみなので、軸を筒状に代えても耐え得る。従来型ビボットシャフトの重厚構成分は必要がないのを利用して軸を筒状化して積層化による清掃払拭[特許文献7]等の手段として使用するものを、ブレード・液体・気体あるいは更に細分選択し、使い分けして視界等の確保の用に供するものである。
【0009】
ビボットから噴霧口までは車体に適応させた形状が可能で、固定するもよし、可動化するも、すべて窓の角度と形状次第だが、[特許文献6]に見るように、装置停止時はすべて車体内等に収納する事が出来るので、停止時に露出している突起物は皆無になる。使用時でも車体の仕様なりに最小限である。
【0010】
その結果起きるのが車体形状変化の拡大で、その変形影響に対応している窓外側の装置[非特許文献4]および[非特許文献5]ブレードラバーの部分計測。
これは[特許文献1]および[特許文献8]の結果計測でもあり直接計測しかない。適応出来る計測素子は、主として気体を使う汎用型と金属又は電極素子を使う専用型に分けられる。本発明では説明の便宜上、汎用型のみを具体的に示すと、もちろん限定も可能だが押さえ力の影響下全般を容易に範囲に出来るので、所定位置等に電極等を取り付けた風船又はその種に入る血圧計に使われるカフまたは腕帯と呼ばれる構成を出来るだけ薄くしたものに圧力加減装置を加え、表示には水銀柱に倍率構成を加えて計測具とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の1は、図1に示した2層の筒状にした軸(シャフト)の先端部から、各部品を除いた状態である。従来の噴霧物は事前に混合した液状体が主体であるから液体のみが対象であるが、本発明は温度・気体・分離扱・複数以上の噴霧物が使える要求が出て来た時点で筒の数が増やせるようにしている。
【0012】
本発明の2は、1、での構成と噴霧物体の完成度によってはブレードは要求されなくなるが、それまでは併用するしかない。噴霧は、構成次第で噴霧圧力とは相関関係があるのと、噴霧時併用するまで別途の容器に入れておくしかないような、固形ではないが液体とは限らない物体と、別途に容器に収納した添加混合を含む空気と液体等物体の移動圧力と、その温度の計測も必要になるので、バネ秤だけでは賄いきれない部分を項目化した。
【実施例】
【0013】
本発明の1は、揺動自体の形態は[特許文献1][特許文献8]に収納されているブレードが外れる以外は変わるところはないので、ビボット本体以外特に図示する物はない。だが、噴霧という構成上最初から放出点では浮上に耐えなければならないのはブレード型と「押さえる」点だけは共通している部分もある。
【実施例】
【0014】
本発明の2の原型に血圧計を選んだ理由は、その高度な信頼性で、計器は誤差が少ない構成が生命のためである。項目が、押さえ力・温度・素材の混合率・圧力及び揺動速度、となるので、計測にほとんどバネ類は使えない。
こじつければ、計測機器のアナログ表示器関係のリターンスプリングぐらいである。主として厚さのみの変形させたカフ(腕帯)にしても腕に捲く以上、1m近くは既にあるので、それを薄くした物に既設の給排気気管、設定計測数の電極の電極及び電線を付した物に、ブレードを載せるか噴霧操作を部分的に行うかで計測は行なわれる。
【発明の効果】
【0012】
ブレードが当たる被払拭面に印加される押さえ力は大略均一になり、ブレード各部の押さえ力及び課題の擦過状態が実測されるので滑剤等の噴霧装置に課題が集まって来る。本発明ではビボットに懸かる摩擦抵抗も、揺動旋回・ビボット自体の上下・上方の前後・下方の前後、の4種のうち後者の2種は大略除去されているので、軸を中空にする事が可能になった。それで、中空部を導気・導液等に利用して必要方向への噴霧を可能にした。使用する噴霧剤は気体・液体・及び用途に適した温度。
関連してブレード及び噴霧方向等移動各部の押さえ力、噴霧圧及び温度の計測も、バネ型から気体の変化への置き換えることで、計測素子は交換兼用が可能となり、実測が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は2流体型頭部の1/4切断面。作図寸法は大略5/1。両端は大略同じ。軸の両端の開口部と平行に、ねじ部を下側まで削り込んで、ねじ止めだけでない空転防止も視野に入れている。が、あくまで、ビボットシャフト内部にノズルの部位を設けるのが目的なので、ノズル部及びビボットの車体取付構成等は別途とする。筒と筒の間の隙間を多く取り間隔の空いたベアリング類等を嵌込等する事で、ビボットヘット次第ではノズルは2系統まで使用可能であり噴霧剤も噴霧時混合型まで含めると、2種類以上は同時噴霧が可能である。
【図2】図は、カフ(腕帯)状に作られた物品の上面図である。これをブレード・流体圧向けの厚さにして既設の気体出入等と共に本案用途向けとする。電極は種類が多様なのでその一つ、点滅電極類とした。後は置き換えるだけである。表示機器類にあっては回線の断続指示ランプまたは計器他、圧力計は血圧計の表示部が原型であるから、図示は要しないとする。
【符号の説明】
1.内側軸(筒)先端
2.止めねじ等
3.横向き開口部
4.外側軸(筒)上方開口部
5.止めねじ等
6.外側軸断面
7.ボール型軸受
8.外側軸空洞部
9.内側軸断面
10.内側軸空洞部
11.カフ(腕帯)
12.電極の露出部
13.点型電極の接触部
14.電纜接続部
15.点型電極
16.耐圧皮膜
17.計測用気体等出入口
・符号14に集まる電纜は符号なし

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内径及び外径を段階的に変化させた円筒状の軸を積層させることで、外見を単体化し、その筒内を幾種かの流体等が通過する多軸(シャフト)ビボットを持つ窓拭装置。
(関連[特許文献1][特許文献7]「特許文献8])。
(関連[非特許文献1]「非特許文献2][非特許文献3])。
【請求項2】
気体等及び素子電極により湾曲部を含むブレード各部、多点の押さえ力等の分布、又は噴霧等される流体等を直接計測する窓拭装置の計測法。
(関連[特許文献1][特許文献7][特許文献8])。
(関連[非特許文献1][非特許文献2][非特許文献3])。
注:(関連)文献の詳述は[0004]項を参照。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−246062(P2007−246062A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−109164(P2006−109164)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【出願人】(391036482)
【Fターム(参考)】