説明

端末の移動状態を設定する方法

【課題】端末が移動状態評価を実行するプロセスにおいて、評価パラメーターが変化する際に、有効的に制御処理を行って、端末の移動状態をどのように設定するかを特定できない問題の出現を回避できる端末の移動状態を設定する方法を提供する。
【解決手段】端末が運動状態評価を行うプロセスにおいて、当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信したなら、前記端末が対応関係に従って当時点に設定された運動状態を変換することを特徴とする端末の運動状態を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信分野に関して、特に端末の移動状態を設定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムにおいて、端末の速度の高さは、ネットワークに提供されるサービス質量に影響を与えて、特にセル再選択又は切り替えのプロセスにおいて、高速移動の端末に対して正常移動と同じ制御パラメーターを採用すると、端末が目標セルへの再選択或切り替えに間に合わないままサービスセルのカバー範囲を離脱することに導くかもしれない。そのため、従来の移動通信システムにおいて、端末移動状態、つまり、移動速度に依存する制御パラメーターを採用してセル再選択又は切り替えを行う。
【0003】
従来の移動通信システムにおいて、2つの評価パラメーターTとNが定義された。Tは
、端末移動状態評価に使用されたタイマーであり、Nは、予め設定された閾値である。移動状態評価プロセスにおいて、端末は、T時間にセル再選択又は切り替えの操作を行う回数を統計する。統計された回数がN回を超えると、この端末が高速移動状態であって、さもないと端末が正常移動状態であると考える。
【0004】
しかし、端末が評価を行う途中で1つの異なる評価パラメーターを設定したセルに入っ
たと、従来のプロトコルに従って、評価パラメーターは、セルシステムメッセージに放送されるが、端末は、このセルに入る際に必然に新しい放送情報を読み込んで、端末に記憶されたパラメーターを更新する。この場合、新しいセルに入ったから、端末は、改めて移動状態を設定する必要があるかどうかを特定できない、そして前と異なるパラメーターを取得したが今回の移動状態評価を完成しなくて、後続端末の移動状態をどのように設定するかを特定できないから、端末は、セル再選択又は切り替えを行う際にどの移動状態が対応するパラメーターを使用すべきかを特定できないことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、端末の移動状態を設定する方法を提供して、端末が移動状態評価を実行するプロセスにおいて、評価パラメーターが発生するため、どのように端末移動状態を設定するかを特定できない問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的な課題を解決するように、本発明に係る端末の移動状態を設定する方法は、端末が移動状態評価を行うプロセスにおいて、当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信したなら、前記端末が続いて当時点で設定された移動状態を保持する。
【0007】
さらに、前記端末は、当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信した後で、評価プロセスを停止して、新しい評価パラメーターを採用して次回の移動状態評価を行い、或いは、新しい評価パラメーターを採用して続いて今回の移動状態評価を完成する。
【0008】
さらに、前記端末が新しい評価パラメーターを採用して続いて今回の移動状態評価を完成することは、前記端末が当時点のカウンターのカウント値を保留して、改めてタイマーのタイミング時間を新しいタイミング時間から前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間を減算する差に設定して、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップする前に続いて前記端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントして、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップした後で、前記タイマーを停止させて、新しい閾値を採用して取得されたカウント値に対して評価を行って、評価結果より相応の移動状態を設定する。
【0009】
さらに、前記新しいタイミング時間が前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間以下である際に、前記タイマーを停止させる。
【0010】
さらに、前記評価パラメーターにおける時間パラメーターは、トリガ時間と遅延時間を含み、
前記今回の移動状態評価を完成することは、タイマーが前記トリガ時間をタイミングでタイムアップさせ、或いは、タイマーが前記遅延時間をタイミングでタイムアップさせる。
【0011】
上記技術的な課題を解決するように、本発明に係る端末の移動状態を設定する方法は、端末が移動状態評価を行うプロセスにおいて、当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信したなら、前記端末の移動状態を正常移動状態に設定する。
【0012】
さらに、前記端末は、当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信した後で、続いて当時点の移動状態評価の評価パラメーターを採用して今回の移動状態評価を完成して、今回の移動状態評価プロセスにおける最も新しく受信された評価パラメーターを採用して次回の移動状態評価を行う。
【0013】
さらに、前記評価パラメーターにおける時間パラメーターは、トリガ時間と遅延時間を含み、
前記今回の移動状態評価を完成することは、タイマーが前記トリガ時間をタイミングでタイムアップさせ、或いは、タイマーが前記遅延時間をタイミングでタイムアップさせる。
【0014】
上記技術的な課題を解決するように、本発明に係る端末の移動状態を設定する方法は、端末が移動状態評価を行うプロセスにおいて、当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信したなら、前記端末が対応の関係に従って当時点で設定された移動状態を変換する。
【0015】
さらに、前記対応関係とは、汎用移動通信システムUMTSの高速移動状態が長期発展型LTEシステムの高速移動状態又は中速移動状態に対応し、及び、UMTSシステムの正常移動状態がLTEシステムの正常移動状態に対応する。
【0016】
さらに、前記端末は、当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信した後で、続いて当時点の移動状態評価の評価パラメーターを採用して今回の移動状態評価を完成して、前記新しい評価パラメーターを採用して次回の移動状態評価を行い、或いは、今回の移動状態評価を停止して、新しい評価パラメーターを採用して次回の移動状態評価を行い、或いは新しい評価パラメーターを採用して続いて今回の移動状態評価を完成する。
【0017】
さらに、前記端末が新しい評価パラメーターを採用して続いて今回の移動状態評価を完成することは、前記端末が当時点のカウンターのカウント値を保留して、改めてタイマーのタイミング時間を新しいタイミング時間から前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間を減算する差に設定して、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップする前に続いて前記端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントして、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップした後で、前記タイマーをさせて、新しい閾値を採用して取得されたカウント値に対して評価を行って、評価結果より相応の移動状態を設定する。
【0018】
さらに、前記新しいタイミング時間が前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間以下である際に、前記タイマーを停止させる。
【0019】
さらに、前記評価パラメーターにおける時間パラメーターは、トリガ時間と遅延時間を含み、
前記今回の移動状態評価を完成することは、タイマーが前記トリガ時間をタイミングでタイムアップさせ、或いは、タイマーが前記遅延時間をタイミングでタイムアップさせる。
【0020】
本発明による端末の移動状態を設定する方法は、端末が移動状態評価を実行するプロセスにおいて、評価パラメーターが変化する際に、有効的に制御処理を行って、端末の移動状態をどのように設定するかを特定できない問題の出現を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による第一実施例の端末移動状態評価を制御する方法フローチャートである。
【図2】本発明による第二実施例の端末移動状態評価を制御する方法フローチャートである。
【図3】本発明による第二実施例の端末移動状態評価を制御する方法フローチャートである。
【図4】本発明による第四実施例の端末移動状態評価を制御する方法フローチャートである。
【図5】本発明による第五実施例の端末移動状態評価を制御するフローチャートである。
【図6】本発明による第六実施例の端末移動状態評価を制御する方法フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、端末の移動状態を設定する方法を提案して、その基本的な考えが、端末が移動状態評価を実行するプロセスにおいて、異なる評価パラメーターを受信した際に、端末が当時点の移動状態設定および後続の移動状態評価の方法を明確に規定して、有効的にどのように端末移動状態を設定するかを特定できない問題を回避することができる。
【0023】
現在、端末が移動状態評価を行う評価パラメーターが一般的にセルのシステムメッセージに含まれることがあり、ネットワーク側に配布された計測制御シグナルに含まれることもあるため、端末は、セルのシステムメッセージを読み込む際に評価パラメーター取得してもよく、ネットワーク側に配布された計測制御シグナルを受信した際に評価パラメーターを取得してもよい。前記状態評価のパラメーターは、トリガ時間Tmax、遅延時間Thyst、高速閾値Nh及び中速閾値Nmを含む。
【0024】
しかしながら、ある場合に端末が当時点の移動状態評価に採用された評価パラメーターと完全に同じではない新しい評価パラメーターを取得するかもしれない。たとえば、端末は、移動状態評価を行うプロセスにおいて、アイドリングモードでセル再選択が発生する際に、前記新しいセルが異なる評価パラメーターを使用するかもしれないから、前記端末が再選択の新しいセルのシステム情報を読み込む際に当時点と完全に同じではない評価パラメーターを取得かもしれない、或いは、端末が接続モードでネットワーク側から送信された計測制御シグナルを受信して、切り替えられたセルが異なる評価パラメーターを採用するかもしれないから、ネットワーク側に配布された制御シグナルに含まれる評価パラメーターも当時点と完全に同じではないかもしれない、或いはネットワーク側が端末起始サービスがアイドリングモードから接続モードに入ることを制御する際に、接続モードでシステムがアイドリングモードと異なるパラメーターを使用するかもしれないから、ネットワーク側に配布された制御シグナルにおける評価パラメーターも当時点と完全に同じではないかもしれない、或いは端末終了サービスが接続モードからアイドリングモードに入る際に、アイドリングモードで、ネットワークが接続モードと異なるパラメーターを使用するかもしれないから、端末がアイドリングモードで読み込んだセル情報に含まれる評価パラメーターも当時点と完全に同じではないかもしれない。この場合、端末がその当時点の移動状態の設定及び後続の移動状態評価の方法を特定する必要があって、セル再選択又は切り替えを行う際にどの移動状態が対応するパラメーターを使用すべきかを特定できることになる。
【0025】
第一実施例
端末が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、異なるモードの間の切り替えが発生して、特にアイドリングモードから接続モードに切り替える際に、異なるモードでネットワーク側がセルに配置したパラメーターが一般的により大きく変化するが、接続モードで端末がサービス質量に対する要求がより高いから、後続の移動状態評価において、当時点に設定された端末の移動状態の参考価値が大きくない。上述したような考えに基づき、好ましいのは、本発明による実施例が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した後で、前記端末の移動状態を正常移動状態に設定することが推奨されるが、それには限定されない。
【0026】
図1を参照して、端末が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、異なるモードの間の切り替えが発生すると、前記端末が当時点の移動状態を正常移動状態に設定して、当時点のカウンターのカウント値及びタイマーが余るタイミング時間を保持して、評価パラメーターを更新せずに、当時点の評価パラメーターを採用して続いて今回の移動状態評価を完成する。
【0027】
端末が当時点の移動状態評価を行う評価パラメーターは、それぞれトリガ時間Tmax1、遅延時間Thyst1、高速閾値Nh1、及び中速閾値Nm1であると仮定する。一回の完全的な移動状態評価プロセスにおいて、端末が移動状態評価をトリガした後で、タイマーを始動させて、タイミング時間がTmax1であって、前記トリガ時間がタイムアップする前に、一つのカウンターを採用して、端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントしてよい、前記トリガ時間がタイムアップする際に、タイマーを停止させ、カウンターを停止させて、高速閾値Nh1及び中速閾値Nm1を採用してカウンターのカウント値に評価を行って、具体的には、前記カウンターのカウント値が中速閾値Nm1よりも以上であるが高速閾値Nh1より小さいと、端末の移動状態が中速であると判断して、前記カウンターのカウント値が高速閾値Nh1よりも以上であると端末の移動状態が高速であると判断して、前記カウンターのカウント値が中速閾値Nm1より小さいと、端末の移動状態が正常であると判断する。ここで指摘すべきなのは、前記端末が当時点で保持した移動状態が正常状態であると、前記評価結果より相応の移動状態を設定し、さもないと、評価結果が中速又は高速である際に、評価結果より相応の移動状態を設定するが、判断結果が正常である際に、前記端末が再びタイマーを始動させて、タイミング時間がThyst1であって、前記遅延時間Thyst1に続いて端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントして、遅延時間Thyst1がタイムアップした後で、Tmax1とThyst1の時間内に取得した総合的なカウント値に評価を行って、評価結果より相応の移動状態を設定する。
【0028】
端末が今回の移動状態評価プロセスに、当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信したなら、今回の評価プロセスに影響を与えない。
【0029】
今回の移動状態評価を完成した後で、評価パラメーターを今回の移動状態評価を完成する前に最も新しく受信された評価パラメーターに更新して、更新された評価パラメーターを採用して次回の移動状態評価を実行する。
【0030】
第二実施例
端末が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、異なるモードの間の切り替えが発生しないと、同じモードでネットワーク側がセルに配置したパラメーターが一般的に大きく変化しないから、後続の移動状態評価において、当時点で設定された移動状態がやはりある程度の参考価値がある。上述したような考えに基づき、好ましいのは、本発明による実施例が新しい評価パラメーターを受信した後で、そのまま端末が当時点に設定した移動状態を保持することが推奨されるが、それには限定されない。
【0031】
図2を参照して、端末が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、モード切り替えが発生しないと、前記端末が当時点に設定した移動状態を保持し、当時点のカウンターのカウント値を保留して、評価パラメーターを前記新しい評価パラメーターに更新して、更新された評価パラメーターを採用して続いて今回の移動状態評価を完成する。
【0032】
前記新しい評価パラメーターを受信した際に、今回の移動状態評価がまだ完成しないが、今すでに完成した評価部分が今回の移動状態評価の一部として、やはりある程度の参考性を持つと考えるため、すでに完成した評価部分を保持し、即ち、当時点のカウンターのカウント値及びタイマーの完成したタイミング時間を保持して、前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間が更新する前のタイミング時間と前記タイマーが当時点で余るタイミング時間との差であって、評価パラメーターを前記新しい評価パラメーターに更新して、更新された後のタイミング時間に従って改めてタイマーのタイミング時間を設定して、前記改めて設定されたタイミング時間が前記更新された後のタイミング時間から前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間を減算する差であって、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップする前に続いて前記端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントして、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップした後で、前記タイマーを停止させて、更新された閾値を採用して取得されたカウント値に対して評価を行って、評価結果より対応の処理を行う。前記新しい評価パラメーターを受信した際に、タイマーがトリガ時間に対して定時する途中である可能性もあって、遅延時間に対して定時する途中である可能性もあるから、下記の2つの状況に分けて考える必要がある。
【0033】
端末が前記新しい評価パラメーター(トリガ時間Tmax2、遅延時間Thyst2、高速閾値Nh2及び中速閾値Nm2)を受信した際に、タイマーがトリガ時間Tmax1に対して定時する途中であって、タイマーが当時点で余るタイミング時間がxであって、当時点のカウンターのカウント値がyであると仮定すると、タイマーのタイミング時間を前記更新された後のトリガ時間Tmax2から上記タイマー当時点ですでに完成したタイミング時間を減算する差に改めて設定して、前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間が更新する前のトリガ時間Tmax1と前記タイマーの当時点で余るタイミング時間xとの差であって、評価パラメーターを更新して、更新された後の評価パラメーターに従って今回の移動状態評価の後続の評価を行う。好ましいのは、さらに改めてタイマーのタイミング時間を設定する前に、更新された後のトリガ時間Tmax2がタイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間より大きいかどうかを判断して、判断結果が「以下」であると、タイマーを停止させて、更新された後の高速閾値Nh2及び中速閾値Nm2を採用して当時点のカウンターのカウント値yに評価を行って、具体的には、前記カウンターのカウント値yが中速閾値Nm2よりも以上であるが高速閾値Nh2より小さいと、端末の移動状態が中速であると判断して、前記カウンターのカウント値yが高速閾値Nh2よりも以上であると、端末の移動状態が高速であると判断して、前記カウンターのカウント値yが中速閾値Nm2より小さいと、端末の移動状態が正常であると判断して、判断結果が「より大きい」であると、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップする前に続いて前記端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントして、前記改めて設定されるタイミング時間がタイムアップした後で、タイマーを停止させて、更新された後の高速閾値Nh2及び中速閾値Nm2を採用してカウンターのカウント値に対して評価を行うことができる。ここで指摘すべきなのは、前記端末が当時点で保持する移動状態が正常状態であると、前記評価結果より相応の移動状態を設定して、さもないと評価結果が中速又は高速である際に、評価結果より相応の移動状態を設定するが、判断結果が正常である際に、前記端末が再びタイマーを始動して、タイミング時間がThyst2であって、前記遅延時間Thyst2内に続いて端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントして、遅延時間Thyst2がタイムアップした後で、Tmax2とThyst2時間内に取得した総合的なカウント値に評価を行って、評価結果より相応の移動状態を設定する。
【0034】
端末が前記新しい評価パラメーター(トリガ時間Tmax2、遅延時間Thyst2、高速閾値Nh2及び中速閾値Nm2)を受信した際に、タイマーが遅延時間Thyst1に対して定時する途中であって、タイマーの当時点で余るタイミング時間がxであって、当時点のカウンターのカウント値がyであると仮定して、上記の方法に従って改めてタイマーのタイミング時間を設定し、即ち、改めてタイマーのタイミング時間を前記更新された後の遅延時間Thyst2から前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間を減算する差に設定して、前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間を更新する前の遅延時間Thyst1と前記タイマーが当時点で余るタイミング時間xとの差に設定して、評価パラメーターを更新して、更新された後の評価パラメーターに従って今回の移動状態評価の後続の評価を行う。前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップした後で、タイマーを停止させ、更新された後の高速閾値Nh2及び中速閾値Nm2を採用してカウンターのカウント値に対して評価を行って、評価結果より相応の移動状態を設定する。好ましいのは、さらに改めてタイミング時間を設定する前に、更新された後の遅延時間Thyst2がタイマーの当時点ですでに完成した遅延時間より大きいかどうかを判断して、判断結果が「以下」であると、タイマーを停止させて、さもないと上記方法に従って改めてタイマーのタイミング時間を設定して、前記改めて設定したタイミング時間内に続いて評価を行う。
【0035】
第三実施例
端末が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、異なるモードの間の切り替えが発生しないと、同じモードでネットワーク側がセルに配置したパラメーターが一般的に大きく変化しないから、後続の移動状態評価において、当時点で設定された移動状態がやはりある程度の参考価値がある。上述したような考えに基づき、好ましいのは、本発明による実施例が新しい評価パラメーターを受信した後で、そのまま端末が当時点で設定された移動状態を保持することが推奨されるが、それには限定されない。
【0036】
図3を参照して、端末が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、モード切り替えが発生しないと、前記端末が当時点に設定された移動状態を保持して、カウント値をリセットさせて、タイマーをリセットさせて、今回の移動状態評価を終了して、評価パラメーターを前記受信された新しい評価パラメーターに更新して、更新された後の評価パラメーターを採用して改めて移動状態評価を行う。その中、新しい評価パラメーターを採用して改めて移動状態評価を行う方法は、第一実施例に記載されたようなものであり、ここでは繰り返さない。
【0037】
第四実施例
端末が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、異なるシステムのセル再選択が発生する際に、異なるシステムにおいて、ネットワーク側がセルに配置したパラメーターが一般的に大きく変化するから、そのうえ、LTE(Long Term Evolution、長期発展型)システムにおいて、端末の移動状態が高速、中速および正常に分けられたが、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System、汎用移動通信システム)における端末の移動状態が高速、正常に分けられる。上述したような考えに基づき、好ましいのは、本発明による実施例が当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した後で、異なるシステムの再選択が発生すると、端末が対応関係に従って移動状態の変換を行うことが推奨されるが、それには限定されない。
【0038】
前記対応関係とは、UMTSシステムの高速移動状態がLTEシステムの高速移動状態又は中速移動状態に対応し、UMTSシステムの正常移動状態がLTEシステムの正常移動状態に対応する。具体的には、例えば、端末がUMTSシステムのセルからLTEシステムのセルに再選択される際に、上記の対応関係に従って、UMTSシステムにおける状態値の高速をLTEシステムにおける状態値の高速に変換して、UMTSシステムにおける状態値の正常をLTEシステムにおける状態値の正常に変換し、或いは、UMTSシステムにおける状態値の高速をLTEシステムにおける状態値の中速に変換して、UMTSシステムにおける状態値の正常をLTEシステムにおける状態値の正常に変換することができ、又は、例えば、端末がLTEシステムのセルからUMTSシステムのセルに再選択される際に、上記の対応関係に従って、LTEシステムにおける状態値の高速と中速をUMTSシステムにおける状態値の高速に変換して、LTEシステムにおける状態値の正常をUMTSシステムにおける状態値の正常に変換することができる。その中、前記状態値は、端末の移動状態を説明するものであって、列挙タイプ、例えば高速、中速、正常を採用することができる。
【0039】
図4を参照して、端末が与当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、異なるシステムのセル再選択が発生すると、前記端末が上記の移動状態の変換方法に従って移動状態の変換を行って、当時点のカウンターのカウント値およびタイマーが余るタイミング時間を保持して、評価パラメーターを更新せずに、当時点の評価パラメーターを採用して続いて今回の移動状態評価を完成する。
【0040】
前記端末は、第一実施例に記載された方法に従って一回の移動状態評価プロセスを実行して、今回の移動状態評価プロセスにおいて当時点と完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信したなら、今回の評価プロセスに影響を与えない。今回の移動状態評価を完成した後で、評価パラメーターを今回の移動状態評価を完成する前のもっとも新しく受信された評価パラメーターに更新して、更新された後の評価パラメーターを採用して次回の移動状態評価を実行する。
【0041】
第五実施例
図5を参照して、端末は、移動状態評価を行うプロセスにおいて、当時点で採用された評価パラメーターと完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、異なるシステムからのセル再選択が発生すると、前記端末は、さらに第四実施例に記載された移動状態の変換方法に従って移動状態の変換を行って、同時に、カウント値をリセットさせて、タイマーをリセットさせて、今回の移動状態評価を終了して、評価パラメーターを前記受信された新しい評価パラメーターに更新して、更新された後の評価パラメーターを採用して改めて移動状態評価を行うことができる。
【0042】
新しい評価パラメーターを採用して改めて移動状態を評価する方法が第一実施例に記載されたようなものであり、ここでは繰り返さない。
第六実施例
図6を参照して、端末は、移動状態評価を行うプロセスにおいて、当時点で採用された評価パラメーターと完全に同じではない新しい評価パラメーターを受信した際に、異なるシステムのセル再選択が発生すると、前記端末は、さらに第四実施例に記載された移動状態の変換方法に従って移動状態の変換を行って、同時に、当時点のカウンターのカウント値を保留して、評価パラメーターを前記新しい評価パラメーターに更新して、更新された後の評価パラメーターを採用して続いて今回の移動状態評価を完成することができる。
【0043】
前記新しい評価パラメーターを受信した際に、今回の移動状態評価はまだ完成していないが、今すでに完成した評価部分が今回の移動状態評価の一部として、やはりある程度の参考性を持つと考えるため、すでに完成した評価部分を保持し、即ち、当時点のカウンターのカウント値を保持して、第二実施例に記載された方法に従って改めて前記タイマーのタイミング時間を設定して、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップする前に続いて前記端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントして、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップした後で、前記タイマーを停止させて、更新された後の閾値を採用して取得したカウント値に対して評価及び関連処理を行う。
【0044】
当然、本発明は、さらにその他の様々な実施例を備えることができて、本発明の精神及その実質を離反しない状況で、本分野の当業者が本発明より様々な相応の修正と変形をすることができるが、それらの相応の修正と変形は、本発明による特許請求の保護範囲に属すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明に記載された端末の移動状態を設定する方法は、端末が移動状態評価を実行するプロセスにおいて、評価パラメーターが変化する際に、有効的に制御処理を行って、端末移動状態をどのように設定するかを特定できない問題の出現を回避することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が運動状態評価を行うプロセスにおいて、当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信したなら、前記端末が対応関係に従って当時点に設定された運動状態を変換することを特徴とする端末の運動状態を設定する方法。
【請求項2】
前記対応関係とは、汎用移動通信システムUMTSの高速運動状態が長期発展型LTEシステムの高速運動状態又は中速運動状態に対応し、
UMTSシステムの正常運動状態がLTEシステムの正常運動状態に対応することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末が当時点で採用された評価パラメーターと異なる新しい評価パラメーターを受信した後で、続いて当時点の運動状態評価の評価パラメーターを採用して今回の運動状態評価を完成して、前記新しい評価パラメーターを採用して次回の運動状態評価を行い、或いは、今回の運動状態評価を停止して、新しい評価パラメーターを採用して次回の運動状態評価を行い、或いは、新しい評価パラメーターを採用して続いて今回の運動状態評価を完成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が新しい評価パラメーターを採用して続いて今回の運動状態評価を完成することは、前記端末が当時点のカウンターのカウント値を保留して、改めてタイマーのタイミング時間を新しいタイミング時間から前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間を減算する差に設定して、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップする前に続いて前記端末がセル再選択又は切り替えを行う回数をカウントして、前記改めて設定されたタイミング時間がタイムアップした後で、前記タイマーを停止させて、新しい閾値を採用して取得されたカウント値に対して評価を行って、評価結果より相応の運動状態を設定することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記新しいタイミング時間が前記タイマーの当時点ですでに完成したタイミング時間以下である際に、前記タイマーを停止することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記評価パラメーターにおける時間パラメーターは、トリガ時間と遅延時間を含み、
前記今回の運動状態評価を完成することは、タイマーが前記トリガ時間をタイミングでタイムアップさせ、或いはタイマーが前記遅延時間をタイミングでタイムアップさせることを特徴とする請求項3に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−62853(P2013−62853A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−247083(P2012−247083)
【出願日】平成24年11月9日(2012.11.9)
【分割の表示】特願2011−520313(P2011−520313)の分割
【原出願日】平成21年8月11日(2009.8.11)
【出願人】(507371249)ゼットティーイー コーポレイション (97)
【Fターム(参考)】