端末装置、ダウンロード制御方法、プログラムおよび通信システム
【課題】コンテンツのダウンロード中に通信回線が切り替わったことを利用者に認識させること。
【解決手段】端末装置は、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、第1または第2の通信回線を利用してサーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、コンテンツのダウンロード中に、コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が第1の通信回線から第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が第1の通信回線から第2の通信回線に切り替えられた、と判断部が判断した場合、ダウンロードされているコンテンツに対してサーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部とを備える。
【解決手段】端末装置は、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、第1または第2の通信回線を利用してサーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、コンテンツのダウンロード中に、コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が第1の通信回線から第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が第1の通信回線から第2の通信回線に切り替えられた、と判断部が判断した場合、ダウンロードされているコンテンツに対してサーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、ダウンロード制御方法、プログラムおよび通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信装置において、複数種類の通信回線のうちの或る通信回線を使用している際に、所定のイベントが発生した場合、自動的に他の通信回線に切り替える技術が考案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−232589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の記載の技術では、利用者は、通信回線が自動的に切り替わったことを認識することができない。このため、たとえば、ある通信回線を利用してコンテンツをダウンロードしている際に、この通信回線よりも通信速度が遅い通信回線に自動的に切り替えられた場合、利用者は、ダウンロードにかかる時間が遅くなることを知らずに、引き続きダウンロードが完了するまで待ち続けてしまう。
【0005】
本発明の目的は、コンテンツのダウンロード中に通信回線が切り替わったことを利用者に認識させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る端末装置は、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
好ましくは、前記通知部は、前記コンテンツに埋め込まれて前記サーバ装置から送信されてきた前記メッセージを、当該端末装置の利用者に通知するとよい。
【0008】
好ましくは、前記メッセージを、当該メッセージの識別情報と対応付けて格納する格納部を備え、前記通知部は、前記サーバ装置から前記コンテンツと対応付けて送信されてくる前記識別情報に対応する前記メッセージを前記格納部から読み出し、読み出したメッセージを当該端末装置の利用者に通知するとよい。
【0009】
好ましくは、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、前記コンテンツ受信部は、予めおこなわれている設定にしたがって、または利用者に選択させることで、前記ダウンロードを中止するか継続するかを判断し、当該判断結果に応じて前記ダウンロードを中止または継続するとよい。
【0010】
また、本発明に係るダウンロード制御方法は、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部とを備える端末装置によるダウンロード制御方法であって、前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断工程と、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断工程で判断された場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知工程とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るプログラムは、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部とを備える端末装置のコンピュータを、前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断手段と、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断手段が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知手段として機能させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る通信システムは、サーバ装置と、前記サーバ装置からコンテンツをダウンロードする端末装置とを備え、前記端末装置は、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部とを有し、前記サーバ装置は、前記端末装置がダウンロードしているコンテンツに対して、前記端末装置の利用者に通知するメッセージを指定するコンテンツ送信制御部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、サーバ側で指定したメッセージを端末装置から通知させることにより、コンテンツのダウンロード中に通信回線が自動的に切り替わったことを端末装置の利用者に認識させることができる。また、サーバ側で指定したメッセージを端末装置から通知させるか否か、すなわち、コンテンツのダウンロード中に通信回線が自動的に切り替わったことを端末装置の利用者に認識させるか否かを、コンテンツの送信元であるサーバ側から制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係る通信システム10の構成を示す。
【図2】サーバ装置110の機能構成を示す。
【図3】端末装置100の機能構成を示す。
【図4】サーバ装置110および端末装置100による処理の手順を示す。
【図5】メッセージの送信例を示す。
【図6】端末装置100によるメッセージの表示例を示す。
【図7】端末装置100のハードウェア構成の一例を示す。
【図8】サーバ装置110のハードウェア構成の一例を示す。
【図9】メッセージの他の送信例を示す。
【図10】端末装置100によるメッセージの他の表示例を示す。
【図11】端末装置100によるメッセージの他の表示例を示す。
【図12】格納部308に格納されているメッセージの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、実施形態に係る通信システム10の構成を示す。通信システム10は、端末装置100、サーバ装置110、LTE(Long Term Evolution)回線122、および3G回線124を備える。
【0016】
LTE回線122は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて標準化されているLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる方式のネットワークであり、第1の通信回線として機能する。基地局132は、LTE回線122を構成する設備であり、LTE回線122のアクセスポイントとして機能する。基地局132は、当該基地局132の通信エリア132A内において、LTE無線ネットワーク122Bに無線接続された端末装置との無線通信をおこなう。これにより、基地局132は、通信エリア132A内に存在する端末装置を、LTE無線ネットワーク122Bを介して、LTE用コアネットワーク122Aに接続させる。
【0017】
3G回線124は、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)に準拠した3G(3rd Generation)と呼ばれる方式のネットワークであり、第2の通信回線として機能する。基地局134は、3G回線124を構成する設備であり、3G回線124のアクセスポイントとして機能する。基地局134は、当該基地局134の通信エリア134A内において、3G無線ネットワーク124Bに無線接続された端末装置との無線通信をおこなう。これにより、基地局134は、通信エリア134A内に存在する端末装置を、3G無線ネットワーク124Bを介して、3G用コアネットワーク124Aに接続させる。
【0018】
サーバ装置110は、動画などの複数のコンテンツを格納しており、通信システム10を利用して、端末装置100を含む複数の端末装置に対する、コンテンツのダウンロードサービスを提供する。サーバ装置110は、LTE用コアネットワーク122Aおよび3G用コアネットワーク124Aの双方に、GW(ゲートウェイ)サーバ12、および専用線やインターネットなどの通信回線14を介して接続されている。たとえば、サーバ装置110は、LTE回線122を介して端末装置100からのダウンロード要求を受け取った場合、要求されたコンテンツを、LTE回線122を介して端末装置100へ送信する処理を開始する。一方、3G回線124を介して端末装置100からのダウンロード要求を受け取った場合、要求されたコンテンツを、3G回線124を介して端末装置100へ送信する処理を開始する。
【0019】
端末装置100は、LTE回線122による通信と、3G回線124による通信との双方をおこなうことができる。たとえば、端末装置100は、通信エリア132A内において、基地局132との無線通信をおこなうことにより、基地局132を介してLTE回線122に接続し、LTE回線122を利用してサーバ装置110との通信をおこない、サーバ装置110からコンテンツをダウンロードすることができる。また、端末装置100は、通信エリア134A内において、基地局134との無線通信をおこなうことにより、基地局134を介して3G回線124に接続し、3G回線124を利用してサーバ装置110との通信をおこない、サーバ装置110からコンテンツをダウンロードすることができる。LTE回線122は、3G回線124よりも通信の速度が速い。したがって、端末装置100は、LTE回線122を介してコンテンツをダウンロードすることにより、3G回線124を介してコンテンツをダウンロードするよりも、ダウンロード時間を短縮することができる。端末装置100は、ダウンロードしたコンテンツを当該端末装置100が備えるメモリに一時的または恒久的に格納する。端末装置100は、自動的にまたは利用者の指示により、メモリに格納されたコンテンツを再生し、利用者に視聴させることができる。端末装置100の一例として、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯ゲーム機、パーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【0020】
ここで、通信システム10には、通信回線の切り替えを制御する通信回線制御システム(図示省略)が設けられている。端末装置100がLTE回線122を利用してコンテンツをダウンロードしている場合、この通信回線制御システムが、LTE回線122および3G回線124の通信状況に応じて、当該ダウンロードに利用する通信回線を3G回線124に切り替える場合がある。この技術は、網間ハンドオーバと呼ばれているものであり、たとえば、端末装置100において、LTE回線122との通信が切断された場合、もしくは、LTE回線122からの電波が弱い場合などに、3G回線124を介した通信の状況が良好であれば、当該ダウンロードに利用する通信回線を3G回線124に切り替えるというものである。これにより、端末装置100は、LTE回線122の通信状況が悪くなった場合でも、3G回線124を利用し、継続してコンテンツをダウンロードすることができる。なお、ここでいう通信の状況の悪化とは、通信速度が遅くなったり、通信帯域が狭くなったりして、許容し得る速度や帯域を実現できなくなった状態を意味している。
【0021】
図2は、サーバ装置110の機能構成を示す。サーバ装置110は、CPU、メモリ、大容量記憶装置、および通信装置などを有するコンピュータであり、図2に示すような格納部202、コンテンツ送信制御部204、第3通信部206、および第4通信部208という各機能を備える。格納部102は、動画などの複数のコンテンツを格納する。第3通信部206は、LTE回線122を介してコンテンツを送信する。第4通信部208は、3G回線124を介してコンテンツを送信する。
【0022】
コンテンツ送信制御部204は、サーバ装置110によるコンテンツの送信を制御する。たとえば、コンテンツ送信制御部204は、端末装置100から要求されたコンテンツを、格納部102から抽出し、抽出したコンテンツを第3通信部206を利用し、LTE回線122を介して、当該コンテンツの要求元の端末装置100に対して送信する処理を開始する。また、コンテンツ送信制御部204は、格納部102から抽出したコンテンツを、第4通信部208を利用し、3G回線124を介して、当該コンテンツの要求元の端末装置100に対して送信する処理を開始する。たとえば、コンテンツ送信制御部204は、LTE回線122を介してコンテンツが要求された場合、第3通信部206を利用してコンテンツを送信する処理を開始する。また、3G回線124を介してコンテンツが要求された場合、第4通信部208を利用してコンテンツを送信する処理を開始する。ただし、コンテンツの送信処理の開始後に、前述した通信回線の切り替えがなされた場合には、コンテンツ送信制御部204は切り替え後の通信回線を介してコンテンツを送信する。
【0023】
ここで、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツ送信制御部204が抽出したコンテンツと、所定のメッセージとを対応付けて端末装置100に送信する。具体的には、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツの中にメッセージを埋め込んで、コンテンツと所定のメッセージとを併せて端末装置100に送信する。このメッセージの内容は、通信回線が切り替わったという内容であり、端末装置100の利用者に通知されるものである。このメッセージは、格納部102に格納されている。コンテンツ送信制御部204は、コンテンツの中にメッセージを埋め込んで端末装置100に送信することで、そのコンテンツに対してそのメッセージを指定する。
【0024】
図3は、端末装置100の機能構成を示す。端末装置100は、CPU、メモリ、大容量記憶装置、および通信装置などを有するコンピュータであり、図3に示すような第1通信部302、第2通信部304、コンテンツ受信部306、格納部308、コンテンツ再生部310、判断部312、および通知部314という各機能を備える。第1通信部302は、LTE回線122を用いてサーバ装置110と通信をおこなう。第2通信部304は、3G回線124を用いてサーバ装置110と通信をおこなう。
【0025】
コンテンツ受信部306は、LTE回線122または3G回線124を利用して前記サーバ装置110に記憶されたコンテンツをダウンロードする。たとえば、コンテンツ受信部306は、第1通信部302を利用し、LTE回線122を介して、サーバ装置110に対してコンテンツを要求する。または、コンテンツ受信部306は、第2通信部304を利用し、3G回線124を介して、サーバ装置110に対してコンテンツを要求する。そして、コンテンツ受信部306は、要求に応じてサーバ装置110から送信されたコンテンツを受信することで、コンテンツをダウンロードする。さらに、コンテンツ受信部306は、サーバ装置110からダウンロードしたコンテンツを格納部308へ格納する。
【0026】
コンテンツ再生部310は、コンテンツを再生する。たとえば、コンテンツ再生部310は、利用者からのコンテンツ再生の指示の入力を受けて、指示されたコンテンツを格納部308から読み出し、読み出したコンテンツを再生する。他の例として、コンテンツ再生部310は、コンテンツのダウンロードが完了した直後に、このコンテンツを自動的に再生する。さらなる他の例として、コンテンツ再生部310は、コンテンツのダウンロードが部分的に完了するごとに、この部分的なコンテンツを順次自動的に再生する。コンテンツ再生部310によって再生されたコンテンツのうち、画像は、端末装置100が備えるディスプレイ1560に表示され、音声は、端末装置100が備えるスピーカ1570から出力される。
【0027】
格納部308は、サーバ装置110からダウンロードされたコンテンツを格納する。格納部308は、コンテンツを一時的に格納するものであってもよく、恒久的に格納するものであってもよい。
【0028】
判断部312は、LTE回線122を利用したコンテンツのダウンロード中に、コンテンツ受信部306が当該ダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられたか否かを判断する。たとえば、端末装置100において、LTE回線122との通信が切断された場合、もしくは、LTE回線122の基地局132からの電波の受信電界強度が閾値よりも低い場合などに、3G回線124を介した通信の状況が良好であれば、通信回線制御システムは、当該ダウンロードに利用する通信回線を3G回線124に切り替える。判断部312は、この切り替え通知を通信回線制御システム等から受け取るか、もしくはこの切り替えを自動的に認識することにより、当該ダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられことを判断する。当該ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられると、コンテンツ受信部306は、コンテンツの残りの部分を3G回線124経由でダウンロードする。
【0029】
通知部314は、当該ダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられたと、判断部312が判断した場合、ダウンロード対象のコンテンツと対応付けてサーバ装置110から送信されたメッセージを、そのコンテンツに対してサーバ装置110が予め指定したメッセージであると特定し、これを端末装置100の利用者に通知する。具体的には、通知部314は、ダウンロード中のコンテンツに埋めこまれてサーバ装置110から送信されたメッセージを、端末装置100の利用者に通知する。たとえば、通知部314は、コンテンツから抽出した上記メッセージを、端末装置100が備えるディスプレイ1560に表示させる。他の例として、通知部314は、上記メッセージを、端末装置100が備えるスピーカ1570から音声出力させる。通知部314は、上記以外の方法によって、上記メッセージを、端末装置100の利用者に通知してもよい。
【0030】
図4は、サーバ装置110および端末装置100による処理の手順を示す。まず、端末装置100において利用者がコンテンツを要求する操作を行うと、コンテンツ受信部306が、第1通信部302を利用して、LTE回線122を介して、サーバ装置110に対してコンテンツを要求する(ステップS402)。
【0031】
サーバ装置110においては、コンテンツ送信制御部204が、ステップS402で要求されたコンテンツを、格納部102から抽出する(ステップS404)。次に、コンテンツ送信制御部204が、ステップS404で抽出されたコンテンツに、格納部202に格納されている所定のメッセージを埋め込む(ステップS406)。そして、コンテンツ送信制御部204が、ステップS406でメッセージが埋め込まれたコンテンツを、第3通信部206を利用し、LTE回線122を介して、端末装置100に対して送信する(ステップS408)。
【0032】
端末装置100においては、コンテンツ受信部306が、第1通信部302を利用し、ステップS408でサーバ装置110から送信されたコンテンツをLTE回線122を介して受信し、バッファリングする(ステップS410)。ここで、図5は、メッセージの送信例を示す。図5において、コンテンツ500は、サーバ装置100から端末装置100へ送信されるコンテンツの一例である。コンテンツ500には、端末装置100において再生される動画データ510を有する。さらに、コンテンツ500には、メッセージ520が埋め込まれている。このメッセージ520は、端末装置100が通信回線を切り替えた後に、端末装置100において表示されるメッセージである。
【0033】
再び図4の説明に戻り、コンテンツ受信部306は、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信したか否かを判断する(ステップS412)。ステップS412において、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信したと判断した場合(ステップS412:Yes)、コンテンツ受信部306は、ステップS410で受信してバッファリングしておいたコンテンツを格納部308へ格納する(ステップS428)。
【0034】
一方、ステップS412において、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信していないと判断した場合(ステップS412:No)、判断部312が、コンテンツのダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられたかを判断する(ステップS414)。ステップS414において、コンテンツのダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられていない、と判断した場合(ステップS414:No)、端末装置100は、引き続き、コンテンツ受信部306により、サーバ装置110から送信されたコンテンツをLTE回線122を介して受信する(ステップS410)。ステップS414において、コンテンツのダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられた、と判断した場合(ステップS414:Yes)、端末装置100は、処理をステップS416へ進める。
【0035】
ステップS416では、通知部314が、ダウンロード中のコンテンツに埋め込まれているメッセージをそのコンテンツから抽出し、端末装置100の利用者に通知する(ステップS416)。ここで、図6は、端末装置100によるメッセージの表示例を示す。図6に示す画面600は、コンテンツのダウンロード中に、当該ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられたことにより、端末装置100のディスプレイに表示された画面である。端末装置100のディスプレイにおいて、画面600の上方には、ステータスバー610が表示されている。ステータスバー610には、端末装置100の電池残量を示すアイコン612、LTE回線122の通信状況を示すアイコン614、および3G回線124の通信状況を示すアイコン616が表示されている。そして、画面600の中央には、「通信回線が3G回線に切り替わりました」という、通信回線が切り替えられた旨のメッセージが表示されている。利用者は、このメッセージを見て、通信速度が速いLTE回線から通信速度が遅い3G回線に切り替えられたことを知ることができる。
【0036】
図4の説明に戻り、コンテンツ受信部306が、上記のようなメッセージを表示した後、サーバ装置110においては、コンテンツ送信制御部204が、ステップS420で要求されたコンテンツを、第4通信部208を利用し、3G回線124を介して、端末装置100に対して送信する(ステップS422)。これに応じて、端末装置100においては、コンテンツ受信部306が、第2通信部304を利用し、ステップS422でサーバ装置110から送信されたコンテンツを、3G回線124を介して受信し、バッファリングする(ステップS424)。
【0037】
そして、コンテンツ受信部306は、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信したか否かを判断する(ステップS426)。ステップS426において、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信したと判断した場合(ステップS426:Yes)、コンテンツ受信部306は、ステップS424で受信したコンテンツを格納部308へ格納する(ステップS428)。一方、ステップS426において、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信していないと判断した場合(ステップS426:No)、端末装置100は、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信すべく、引き続き、コンテンツ受信部306により、コンテンツを受信する(ステップS424)。
【0038】
図7は、端末装置100のハードウェア構成の一例を示す。端末装置100は、CPU1505、ROM1510、RAM1520、内部メモリ1525、通信インターフェース1530、外部メモリドライブ1540、外部メモリ1542、入力デバイス1550、ディスプレイ1560、およびスピーカー1570を備える。
【0039】
ROM1510、RAM1520、および内部メモリ1525は、各種データおよび各種プログラムを格納する。CPU1505は、ROM1510、RAM1520、または内部メモリ1525に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理および各種ハードウェア制御をおこなう。
【0040】
通信インターフェース1530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して外部との通信をおこなう。外部メモリドライブ1540は、外部メモリ1542に接続し、外部メモリ1542に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリ1542としては、たとえば、メモリカードが挙げられる。
【0041】
ディスプレイ1560は、各種表示データに応じた画像を表示する。ディスプレイ1560としては、たとえば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられる。スピーカー1570は、各種音声データに応じた音を発する。入力デバイス1550は、利用者によって操作され、これにより、端末装置100に対し、各種情報を入力する。入力デバイス1550としては、たとえば、マウス、キーボード、入力ボタン、タッチパネルなどが挙げられる。
【0042】
CPU1505が実行するプログラムは、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて端末装置100に提供され、端末装置100に格納される。また、CPU1505が実行するプログラムは、外部装置から通信ネットワークを介して端末装置100に提供され、端末装置100に格納されてもよい。
【0043】
たとえば、端末装置100においては、通信インターフェース1530が、図3に示した第1通信部302および第2通信部304として機能する。また、ROM1510、RAM1520、内部メモリ1525、または外部メモリ1542が、図3に示した格納部308として機能する。また、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、内部メモリ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行することにより、図3に示したコンテンツ受信部306、コンテンツ再生部310、判断部312、および通知部314として機能する。
【0044】
図8は、サーバ装置110のハードウェア構成の一例を示す。サーバ装置110は、CPU2505、ROM2510、RAM2520、HD(ハードディスク)ドライブ2525、通信インターフェース2530、外部メモリドライブ2540、および外部メモリ2542を備える。
【0045】
ROM2510、RAM2520、およびHDドライブ2525は、各種データおよび各種プログラムを格納する。CPU2505は、ROM2510、RAM2520、またはHDドライブ2525に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理および各種ハードウェア制御をおこなう。
【0046】
通信インターフェース2530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して外部との通信をおこなう。外部メモリドライブ2540は、外部メモリ2542に接続し、外部メモリ2542に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリ2542としては、たとえば、メモリカードが挙げられる。外部メモリ2542は、フレキシブルディスク、CD、DVD等の記録媒体であってもよい。
【0047】
CPU2505が実行するプログラムは、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてサーバ装置110に提供され、サーバ装置110に格納される。また、CPU2505が実行するプログラムは、外部装置から通信ネットワークを介してサーバ装置110に提供され、サーバ装置110に格納されてもよい。
【0048】
たとえば、サーバ装置110においては、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542が、図2に示した格納部202として機能する。また、通信インターフェース2530が、図2に示した第3通信部206および第4通信部208として機能する。また、CPU2505が、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542に格納されているプログラムを実行することにより、図2に示したコンテンツ送信制御部204として機能する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態の端末装置100は、コンテンツのダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられた後に、コンテンツと対応付けられてサーバ装置110から送信されたメッセージを、端末装置100の利用者に通知する。これにより、利用者に対し、コンテンツのダウンロード中に通信回線が自動的に切り替わったことを容易に認識させることができる。したがって、利用者が、通信回線の通信速度が高速から低速に切り替わったことでコンテンツのダウンロードにかかる時間が長くなることを知らずに、引き続きダウンロードが完了するまで長期間待ち続けてしまうこともない。
【0050】
また、サーバ装置110は、端末装置100によってダウンロードされるコンテンツに対して指定したメッセージを、端末装置100に表示させることができるので、たとえば、ダウンロードされるコンテンツが大容量の場合は、ダウンロード時間が長期間化してしまう旨のメッセージや、ダウンロードの中止を推奨する旨のメッセージなど、ダウンロードされるコンテンツの特性や、ダウンロードに利用する通信回線などに応じた適切なメッセージを、端末装置100に表示させることができる。また、サーバ110側で指定したメッセージを端末装置100から通知させるか否か、すなわち、コンテンツのダウンロード中に通信回線が自動的に切り替わったことを端末装置100の利用者に認識させるか否かを、コンテンツの送信元であるサーバ110側から制御することができる。
【0051】
なお、本発明は、上記した形態での実施に限らず、以下のように変形させて実施してもよい。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
【0052】
(変形例1)
サーバ装置110が格納し、端末装置100へダウンロードされるコンテンツは、動画に限らず、文書データ、静止画像データ、音楽データ、またはこれらを組み合わせたものなど、利用者に提供し得るデータであればどのようなものであってもよい。
【0053】
(変形例2)
サーバ装置110のコンテンツ送信制御部204は、コンテンツに埋め込む以外の方法で、コンテンツに対応付けてメッセージを送信してもよい。たとえば、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツそのものにメッセージを埋め込むのではなく、そのコンテンツ以外のデータであって、端末装置に送信するデータの空き領域にメッセージを埋め込んで、コンテンツとメッセージとを同時に送信してもよい。これに応じて、端末装置100の通知部314は、上記空き領域に埋め込まれて送信されたサーバ装置110からメッセージを、端末装置100の利用者に通知してもよい。なお、コンテンツ送信制御部204は、少なくともコンテンツとメッセージとを対応付けて送信すればよく、上記以外の方法によってコンテンツおよびメッセージを送信してもよい。これに応じて、通知部314は、上記以外の方法によってサーバ装置110から送信されたメッセージを、端末装置100の利用者に通知してもよい。
【0054】
図9は、メッセージの他の送信例を示す。図9において、通信データ900は、サーバ装置100から端末装置100へ送信される通信データである。通信データ900は、ヘッダー領域910およびデータ領域920を含む。データ領域920には、端末装置100で使用されるアプリケーションデータが格納される。ヘッダー領域910には、当該通信データ900の送信先のアドレス、データ領域920のデータ長など、当該通信データ900の制御データが格納される。通信データ900には、コンテンツ930およびメッセージ940が格納されている。コンテンツ930は、端末装置100において再生されるコンテンツである。メッセージ940は、端末装置100が通信回線を切り替えた後に、端末装置100において表示されるメッセージである。たとえば、図9に示す例では、コンテンツ930は、データ領域920に格納される。また、メッセージ940は、ヘッダー領域910の空き領域910Aに格納されている。このように、メッセージをヘッダー領域の空き領域に格納することにより、既存の通信データのフォーマットを変更することなく、また、通信データの通信機能を損なうことなく、コンテンツに対応付けてメッセージを送信することができる。
【0055】
また、端末装置100において、利用者がWEBページ上のリンクを指定することで、そのリンクに対応付けられているコンテンツを要求する場合がある。このとき、サーバ装置110は、そのWEBページ上の、コンテンツへアクセスするためのリンクにメッセージを埋め込んでおき、端末装置100がそのリンクを用いてコンテンツをアクセスするときに、リンクに埋め込まれていたメッセージを、ダウンロードするコンテンツに対してサーバ装置110が指定したメッセージと特定してこれを取得しておいてもよい。このようにすれば、コンテンツのダウンロード開始前に端末装置100が確実にメッセージを取得することができる。
【0056】
(変形例3)
上記実施形態では、コンテンツ受信部306は、通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続するかを、端末装置100の利用者に選択させることなく、強制的に通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続していた。コンテンツ受信部306は、このように強制的に通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続するのではなく、通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続するか中止するかを、端末装置100の利用者に選択させてもよい。この場合、通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続すると利用者によって選択されると、コンテンツ受信部306は、通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続する一方、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを中止する、と選択された場合には、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを中止する。
【0057】
図10は、端末装置100によるメッセージの他の表示例を示す。図10に示す例では、端末装置100においては、判断部312によって、ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられたと判断されている。この例では、図6の例と異なり、端末装置100においては、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを継続するか中止するかを、端末装置100の利用者に選択させる設定がなされている。このため、端末装置100のディスプレイには、通知部314の制御により、画面600に重ねて、3G回線124でのダウンロードを継続するか中止するかの選択を促すメッセージとして「3G回線でのダウンロードを継続しますか?」と、3G回線124でのダウンロードを継続するか中止するかの選択を入力させるためのボタン「はい」および「いいえ」とが示されている子画面1000が表示されている。たとえば、子画面1000において「はい」が選択された場合、端末装置100は、3G回線124でのダウンロードを継続する。一方、子画面1000において「いいえ」が選択された場合、端末装置100は、3G回線124でのダウンロードを中止する。
【0058】
(変形例4)
ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられたと判断部312が判断した場合、コンテンツ受信部306は、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを中止してもよい。この場合、コンテンツ受信部306は、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを中止するか否かを選択させることなく、強制的にダウンロードを中止してもよい。また、コンテンツ受信部306は、予めおこなわれている設定に基づいて、または利用者に選択させることにより、ダウンロードを中止するか否かを判断し、ダウンロードを中止する、と判断した場合にはダウンロードを中止し、ダウンロードを中止しない、と判断した場合にはダウンロードに利用する通信回線を3G回線124に切り替え、ダウンロードを継続してもよい。端末装置100は、このようにしてダウンロードが中止された場合であっても、利用者がダウンロードを再開する操作を行うと、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを再開してもよい。
【0059】
図11は、端末装置100によるメッセージの他の表示例を示す。図11に示す例では、端末装置100においては、判断部312によって、ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられたと判断されている。この例では、図6および図10の例と異なり、端末装置100においては、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを継続せず、強制的にダウンロードを中止する設定がなされている。このため、端末装置100のディスプレイには、通知部314の制御により、画面600に重ねて、強制的にダウンロードを中止する旨のメッセージ「ダウンロードを中止します。」が示されている子画面1100が表示されている。端末装置100は、上記メッセージを表示した後、ダウンロードを強制的に中止する。
【0060】
(変形例5)
実施形態では、サーバ装置110がコンテンツにメッセージを埋め込んで無端端末装置100に送信することで、通信回線の切替時に利用者に通知するメッセージを指定していたが、メッセージの指定はこの方法に限らない。例えば、端末装置100の格納部308は、コンテンツに対応付けられたメッセージを予め格納しておいてもよい。この場合、サーバ装置110のコンテンツ送信制御部204は、表示させたいメッセージの識別情報を、送信対象のコンテンツに対応付けて送信することで、ダウンロード対象のコンテンツに対してメッセージを指定する。これに応じて、端末装置100の通知部314は、ダウンロード中のコンテンツに対応付けられてサーバ装置110から送信された識別情報に基づいて、ダウンロード中のコンテンツに対応付けられたメッセージを格納部308から読み取り、読み取ったメッセージを端末装置100の利用者に通知する。たとえば、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツの空き領域に識別情報を埋め込んで、コンテンツと識別情報とを同時に送信してもよい。他の例として、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツと識別情報とを別々に送信してもよい。コンテンツ送信制御部204は、少なくともコンテンツと識別情報とを対応付けて送信すればよく、上記以外の方法によってコンテンツおよび識別情報を送信してもよい。
【0061】
図12は、格納部308に格納されているメッセージの一例を示す。図12に示すテーブル1100は、格納部308に格納されているデータベース・テーブルである。たとえば、テーブル1200は、端末装置100の製品の出荷時に、予め格納部308に格納されていてもよいし、サーバ装置110からコンテンツのダウンロード前に端末装置100に送信されてこの格納部308に格納されたものであってもよい。テーブル1200は、項目「ID」および項目「メッセージ」を有する。項目「ID」には、メッセージを一意に識別するための識別番号が格納される。項目「メッセージ」には、項目「ID」に格納されている識別番号に対応付けて、メッセージが格納される。たとえば、テーブル1200において、識別番号「MSG0001」には、メッセージ「通信回線が3G回線に切り替わりました。」が対応付けられて格納されている。また、識別番号「MSG0002」には、メッセージ「通信回線を3G回線に切り替えますか?」が対応付けられて格納されている。また、識別番号「MSG0003」には、メッセージ「ダウンロードを中止します。」が対応付けられて格納されている。このように格納部308にメッセージが格納されている場合、サーバ装置110は、表示させたいメッセージの代わりに、表示させたいメッセージの識別番号を、コンテンツに対応付けて送信する。端末装置100の通知部314は、サーバ装置110から送信された識別番号に対応付けられているメッセージを格納部308から抽出し、抽出したメッセージを表示することで、結果的に、サーバ装置110が表示させたいメッセージを表示することができる。
【0062】
(変形例6)
本実施形態においては、第1の通信回線としてのLTE回線122から第2の通信回線としての3G回線124へ切り替えられた場合について説明したが、3G回線124からLTE回線122へ切り替えられた場合についても、端末装置100およびサーバ装置110を実施形態と同様に動作させてもよい。この場合、3G回線124が切り替え前の第1の通信回線に相当し、LTE回線122が切り替え後の第2の通信回線に相当する。サーバー110は、端末装置100の利用者に通知するメッセージと併せて、LTE回線124でコンテンツをダウンロードするためのリンクを、端末装置100へ予め送信しておいてもよい。そして、端末装置100は、3G回線124からLTE回線124に切り替えられた場合、上記リンクを表示して、LTE回線124でコンテンツをダウンロードするか否かを端末装置100の利用者に選択させてもよい。
【0063】
(変形例7)
本実施形態においては、第1の通信回線の一例としてLTE回線122を用い、第2の通信回線の一例として3G回線124を用いて説明したが、これに限らない。すなわち、第1の通信回線は、LTE回線122以外の通信回線であってもよい。また、第2の通信回線は、3G回線124以外の通信回線であってもよい。なお、第1の通信回線および第2の通信回線は、いずれも無線通信回線に限らず、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)や光ファイバー通信などの有線通信回線などであってもよい。
【0064】
(変形例8)
サーバ装置110は、メッセージに加えて、通信回線の切り替え時の動作命令を、コンテンツに対応付けて端末装置100へ送信してもよい。たとえば、サーバ装置110は、通信回線の切り替えを強制的におこなう、利用者に選択させる、ダウンロードを強制的に中止する、などの動作命令を、端末装置100へ送信してもよい。これに応じて、端末装置100は、サーバ装置110から送信された動作命令にしたがって、通信回線の切り替え時の動作をおこなう。
【0065】
(変形例9)
通信システム10は、各通信回線における、各端末装置の優先度を管理する管理装置を有してもよい。この場合、たとえば管理装置は、コンテンツのダウンロードが3G回線124に切り替えられた端末装置100の優先度を高め、この端末装置100の3G回線124での帯域幅を一時的に広げてもよい。これに応じて、端末装置100は、コンテンツのダウンロードが3G回線124に切り替えられた場合に、3G回線124での優先度を高める旨の要求を、管理装置へ送信する機能を有してもよい。帯域幅が広げられると、端末装置100の通信速度が速くなるため、通信速度が速いLTE回線122から通信速度が遅い3G回線124に切り替えられたとしても、コンテンツのダウンロードに要する時間の増加を抑えることができる。
【0066】
(変形例10)
コンテンツ受信部306は、通信回線を3G回線124に切り替えた後、コンテンツの残りの部分をダウンロードすることとしたが、コンテンツのダウンロードを最初からやり直してもよい。端末装置100は、コンテンツの残りの部分をダウンロードするか、コンテンツのダウンロードを最初からやり直すかを、端末装置100の利用者に選択させてもよく、予めおこなわれている設定に基づいて自動的に決定してもよい。
【0067】
(変形例11)
サーバ装置110は、一のコンテンツについて、LTE回線122用の大容量のコンテンツと、3G回線124用の低容量のコンテンツとをそれぞれ格納してもよい。そして、サーバ装置110は、LTE回線122を通じて、コンテンツが要求された場合、LTE回線122用のコンテンツを送信してもよい。また、3G回線124を通じて、コンテンツが要求された場合、3G回線124用のコンテンツを送信してもよい。
【0068】
端末装置100においてコンテンツのダウンロードが3G回線124に切り替えられた場合、端末装置100は、コンテンツの残りの部分を3G回線124用のコンテンツでダウンロードしてもよい。端末装置100は、コンテンツの残りの部分を3G回線124のコンテンツでダウンロードするか、LTE回線122用のコンテンツでダウンロードするかを、端末装置100の利用者に選択させてもよく、予めおこなわれている設定に基づいて自動的に決定してもよい。
【0069】
端末装置100においてコンテンツのダウンロードが3G回線124に切り替えられた場合、端末装置100は、3G回線124用のコンテンツでコンテンツのダウンロードを最初からやり直してもよい。端末装置100は、3G回線124のコンテンツでコンテンツのダウンロードを最初からやり直すか、LTE回線122用のコンテンツでコンテンツのダウンロードを最初からやり直すかを、端末装置100の利用者に選択させてもよく、予めおこなわれている設定に基づいて自動的に決定してもよい。
【符号の説明】
【0070】
10…通信システム、100…端末装置、110…サーバ装置、122…LTE回線、124…3G回線、132…基地局、134…基地局、202…格納部、204…コンテンツ送信制御部、206…第3通信部、208…第4通信部、302…第1通信部、304…第2通信部、306…コンテンツ受信部、308…格納部、310…コンテンツ再生部、312…判断部、314…通知部
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、ダウンロード制御方法、プログラムおよび通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信装置において、複数種類の通信回線のうちの或る通信回線を使用している際に、所定のイベントが発生した場合、自動的に他の通信回線に切り替える技術が考案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−232589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の記載の技術では、利用者は、通信回線が自動的に切り替わったことを認識することができない。このため、たとえば、ある通信回線を利用してコンテンツをダウンロードしている際に、この通信回線よりも通信速度が遅い通信回線に自動的に切り替えられた場合、利用者は、ダウンロードにかかる時間が遅くなることを知らずに、引き続きダウンロードが完了するまで待ち続けてしまう。
【0005】
本発明の目的は、コンテンツのダウンロード中に通信回線が切り替わったことを利用者に認識させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る端末装置は、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
好ましくは、前記通知部は、前記コンテンツに埋め込まれて前記サーバ装置から送信されてきた前記メッセージを、当該端末装置の利用者に通知するとよい。
【0008】
好ましくは、前記メッセージを、当該メッセージの識別情報と対応付けて格納する格納部を備え、前記通知部は、前記サーバ装置から前記コンテンツと対応付けて送信されてくる前記識別情報に対応する前記メッセージを前記格納部から読み出し、読み出したメッセージを当該端末装置の利用者に通知するとよい。
【0009】
好ましくは、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、前記コンテンツ受信部は、予めおこなわれている設定にしたがって、または利用者に選択させることで、前記ダウンロードを中止するか継続するかを判断し、当該判断結果に応じて前記ダウンロードを中止または継続するとよい。
【0010】
また、本発明に係るダウンロード制御方法は、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部とを備える端末装置によるダウンロード制御方法であって、前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断工程と、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断工程で判断された場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知工程とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るプログラムは、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部とを備える端末装置のコンピュータを、前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断手段と、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断手段が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知手段として機能させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る通信システムは、サーバ装置と、前記サーバ装置からコンテンツをダウンロードする端末装置とを備え、前記端末装置は、第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部とを有し、前記サーバ装置は、前記端末装置がダウンロードしているコンテンツに対して、前記端末装置の利用者に通知するメッセージを指定するコンテンツ送信制御部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、サーバ側で指定したメッセージを端末装置から通知させることにより、コンテンツのダウンロード中に通信回線が自動的に切り替わったことを端末装置の利用者に認識させることができる。また、サーバ側で指定したメッセージを端末装置から通知させるか否か、すなわち、コンテンツのダウンロード中に通信回線が自動的に切り替わったことを端末装置の利用者に認識させるか否かを、コンテンツの送信元であるサーバ側から制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係る通信システム10の構成を示す。
【図2】サーバ装置110の機能構成を示す。
【図3】端末装置100の機能構成を示す。
【図4】サーバ装置110および端末装置100による処理の手順を示す。
【図5】メッセージの送信例を示す。
【図6】端末装置100によるメッセージの表示例を示す。
【図7】端末装置100のハードウェア構成の一例を示す。
【図8】サーバ装置110のハードウェア構成の一例を示す。
【図9】メッセージの他の送信例を示す。
【図10】端末装置100によるメッセージの他の表示例を示す。
【図11】端末装置100によるメッセージの他の表示例を示す。
【図12】格納部308に格納されているメッセージの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、実施形態に係る通信システム10の構成を示す。通信システム10は、端末装置100、サーバ装置110、LTE(Long Term Evolution)回線122、および3G回線124を備える。
【0016】
LTE回線122は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて標準化されているLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる方式のネットワークであり、第1の通信回線として機能する。基地局132は、LTE回線122を構成する設備であり、LTE回線122のアクセスポイントとして機能する。基地局132は、当該基地局132の通信エリア132A内において、LTE無線ネットワーク122Bに無線接続された端末装置との無線通信をおこなう。これにより、基地局132は、通信エリア132A内に存在する端末装置を、LTE無線ネットワーク122Bを介して、LTE用コアネットワーク122Aに接続させる。
【0017】
3G回線124は、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)に準拠した3G(3rd Generation)と呼ばれる方式のネットワークであり、第2の通信回線として機能する。基地局134は、3G回線124を構成する設備であり、3G回線124のアクセスポイントとして機能する。基地局134は、当該基地局134の通信エリア134A内において、3G無線ネットワーク124Bに無線接続された端末装置との無線通信をおこなう。これにより、基地局134は、通信エリア134A内に存在する端末装置を、3G無線ネットワーク124Bを介して、3G用コアネットワーク124Aに接続させる。
【0018】
サーバ装置110は、動画などの複数のコンテンツを格納しており、通信システム10を利用して、端末装置100を含む複数の端末装置に対する、コンテンツのダウンロードサービスを提供する。サーバ装置110は、LTE用コアネットワーク122Aおよび3G用コアネットワーク124Aの双方に、GW(ゲートウェイ)サーバ12、および専用線やインターネットなどの通信回線14を介して接続されている。たとえば、サーバ装置110は、LTE回線122を介して端末装置100からのダウンロード要求を受け取った場合、要求されたコンテンツを、LTE回線122を介して端末装置100へ送信する処理を開始する。一方、3G回線124を介して端末装置100からのダウンロード要求を受け取った場合、要求されたコンテンツを、3G回線124を介して端末装置100へ送信する処理を開始する。
【0019】
端末装置100は、LTE回線122による通信と、3G回線124による通信との双方をおこなうことができる。たとえば、端末装置100は、通信エリア132A内において、基地局132との無線通信をおこなうことにより、基地局132を介してLTE回線122に接続し、LTE回線122を利用してサーバ装置110との通信をおこない、サーバ装置110からコンテンツをダウンロードすることができる。また、端末装置100は、通信エリア134A内において、基地局134との無線通信をおこなうことにより、基地局134を介して3G回線124に接続し、3G回線124を利用してサーバ装置110との通信をおこない、サーバ装置110からコンテンツをダウンロードすることができる。LTE回線122は、3G回線124よりも通信の速度が速い。したがって、端末装置100は、LTE回線122を介してコンテンツをダウンロードすることにより、3G回線124を介してコンテンツをダウンロードするよりも、ダウンロード時間を短縮することができる。端末装置100は、ダウンロードしたコンテンツを当該端末装置100が備えるメモリに一時的または恒久的に格納する。端末装置100は、自動的にまたは利用者の指示により、メモリに格納されたコンテンツを再生し、利用者に視聴させることができる。端末装置100の一例として、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯ゲーム機、パーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【0020】
ここで、通信システム10には、通信回線の切り替えを制御する通信回線制御システム(図示省略)が設けられている。端末装置100がLTE回線122を利用してコンテンツをダウンロードしている場合、この通信回線制御システムが、LTE回線122および3G回線124の通信状況に応じて、当該ダウンロードに利用する通信回線を3G回線124に切り替える場合がある。この技術は、網間ハンドオーバと呼ばれているものであり、たとえば、端末装置100において、LTE回線122との通信が切断された場合、もしくは、LTE回線122からの電波が弱い場合などに、3G回線124を介した通信の状況が良好であれば、当該ダウンロードに利用する通信回線を3G回線124に切り替えるというものである。これにより、端末装置100は、LTE回線122の通信状況が悪くなった場合でも、3G回線124を利用し、継続してコンテンツをダウンロードすることができる。なお、ここでいう通信の状況の悪化とは、通信速度が遅くなったり、通信帯域が狭くなったりして、許容し得る速度や帯域を実現できなくなった状態を意味している。
【0021】
図2は、サーバ装置110の機能構成を示す。サーバ装置110は、CPU、メモリ、大容量記憶装置、および通信装置などを有するコンピュータであり、図2に示すような格納部202、コンテンツ送信制御部204、第3通信部206、および第4通信部208という各機能を備える。格納部102は、動画などの複数のコンテンツを格納する。第3通信部206は、LTE回線122を介してコンテンツを送信する。第4通信部208は、3G回線124を介してコンテンツを送信する。
【0022】
コンテンツ送信制御部204は、サーバ装置110によるコンテンツの送信を制御する。たとえば、コンテンツ送信制御部204は、端末装置100から要求されたコンテンツを、格納部102から抽出し、抽出したコンテンツを第3通信部206を利用し、LTE回線122を介して、当該コンテンツの要求元の端末装置100に対して送信する処理を開始する。また、コンテンツ送信制御部204は、格納部102から抽出したコンテンツを、第4通信部208を利用し、3G回線124を介して、当該コンテンツの要求元の端末装置100に対して送信する処理を開始する。たとえば、コンテンツ送信制御部204は、LTE回線122を介してコンテンツが要求された場合、第3通信部206を利用してコンテンツを送信する処理を開始する。また、3G回線124を介してコンテンツが要求された場合、第4通信部208を利用してコンテンツを送信する処理を開始する。ただし、コンテンツの送信処理の開始後に、前述した通信回線の切り替えがなされた場合には、コンテンツ送信制御部204は切り替え後の通信回線を介してコンテンツを送信する。
【0023】
ここで、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツ送信制御部204が抽出したコンテンツと、所定のメッセージとを対応付けて端末装置100に送信する。具体的には、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツの中にメッセージを埋め込んで、コンテンツと所定のメッセージとを併せて端末装置100に送信する。このメッセージの内容は、通信回線が切り替わったという内容であり、端末装置100の利用者に通知されるものである。このメッセージは、格納部102に格納されている。コンテンツ送信制御部204は、コンテンツの中にメッセージを埋め込んで端末装置100に送信することで、そのコンテンツに対してそのメッセージを指定する。
【0024】
図3は、端末装置100の機能構成を示す。端末装置100は、CPU、メモリ、大容量記憶装置、および通信装置などを有するコンピュータであり、図3に示すような第1通信部302、第2通信部304、コンテンツ受信部306、格納部308、コンテンツ再生部310、判断部312、および通知部314という各機能を備える。第1通信部302は、LTE回線122を用いてサーバ装置110と通信をおこなう。第2通信部304は、3G回線124を用いてサーバ装置110と通信をおこなう。
【0025】
コンテンツ受信部306は、LTE回線122または3G回線124を利用して前記サーバ装置110に記憶されたコンテンツをダウンロードする。たとえば、コンテンツ受信部306は、第1通信部302を利用し、LTE回線122を介して、サーバ装置110に対してコンテンツを要求する。または、コンテンツ受信部306は、第2通信部304を利用し、3G回線124を介して、サーバ装置110に対してコンテンツを要求する。そして、コンテンツ受信部306は、要求に応じてサーバ装置110から送信されたコンテンツを受信することで、コンテンツをダウンロードする。さらに、コンテンツ受信部306は、サーバ装置110からダウンロードしたコンテンツを格納部308へ格納する。
【0026】
コンテンツ再生部310は、コンテンツを再生する。たとえば、コンテンツ再生部310は、利用者からのコンテンツ再生の指示の入力を受けて、指示されたコンテンツを格納部308から読み出し、読み出したコンテンツを再生する。他の例として、コンテンツ再生部310は、コンテンツのダウンロードが完了した直後に、このコンテンツを自動的に再生する。さらなる他の例として、コンテンツ再生部310は、コンテンツのダウンロードが部分的に完了するごとに、この部分的なコンテンツを順次自動的に再生する。コンテンツ再生部310によって再生されたコンテンツのうち、画像は、端末装置100が備えるディスプレイ1560に表示され、音声は、端末装置100が備えるスピーカ1570から出力される。
【0027】
格納部308は、サーバ装置110からダウンロードされたコンテンツを格納する。格納部308は、コンテンツを一時的に格納するものであってもよく、恒久的に格納するものであってもよい。
【0028】
判断部312は、LTE回線122を利用したコンテンツのダウンロード中に、コンテンツ受信部306が当該ダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられたか否かを判断する。たとえば、端末装置100において、LTE回線122との通信が切断された場合、もしくは、LTE回線122の基地局132からの電波の受信電界強度が閾値よりも低い場合などに、3G回線124を介した通信の状況が良好であれば、通信回線制御システムは、当該ダウンロードに利用する通信回線を3G回線124に切り替える。判断部312は、この切り替え通知を通信回線制御システム等から受け取るか、もしくはこの切り替えを自動的に認識することにより、当該ダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられことを判断する。当該ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられると、コンテンツ受信部306は、コンテンツの残りの部分を3G回線124経由でダウンロードする。
【0029】
通知部314は、当該ダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられたと、判断部312が判断した場合、ダウンロード対象のコンテンツと対応付けてサーバ装置110から送信されたメッセージを、そのコンテンツに対してサーバ装置110が予め指定したメッセージであると特定し、これを端末装置100の利用者に通知する。具体的には、通知部314は、ダウンロード中のコンテンツに埋めこまれてサーバ装置110から送信されたメッセージを、端末装置100の利用者に通知する。たとえば、通知部314は、コンテンツから抽出した上記メッセージを、端末装置100が備えるディスプレイ1560に表示させる。他の例として、通知部314は、上記メッセージを、端末装置100が備えるスピーカ1570から音声出力させる。通知部314は、上記以外の方法によって、上記メッセージを、端末装置100の利用者に通知してもよい。
【0030】
図4は、サーバ装置110および端末装置100による処理の手順を示す。まず、端末装置100において利用者がコンテンツを要求する操作を行うと、コンテンツ受信部306が、第1通信部302を利用して、LTE回線122を介して、サーバ装置110に対してコンテンツを要求する(ステップS402)。
【0031】
サーバ装置110においては、コンテンツ送信制御部204が、ステップS402で要求されたコンテンツを、格納部102から抽出する(ステップS404)。次に、コンテンツ送信制御部204が、ステップS404で抽出されたコンテンツに、格納部202に格納されている所定のメッセージを埋め込む(ステップS406)。そして、コンテンツ送信制御部204が、ステップS406でメッセージが埋め込まれたコンテンツを、第3通信部206を利用し、LTE回線122を介して、端末装置100に対して送信する(ステップS408)。
【0032】
端末装置100においては、コンテンツ受信部306が、第1通信部302を利用し、ステップS408でサーバ装置110から送信されたコンテンツをLTE回線122を介して受信し、バッファリングする(ステップS410)。ここで、図5は、メッセージの送信例を示す。図5において、コンテンツ500は、サーバ装置100から端末装置100へ送信されるコンテンツの一例である。コンテンツ500には、端末装置100において再生される動画データ510を有する。さらに、コンテンツ500には、メッセージ520が埋め込まれている。このメッセージ520は、端末装置100が通信回線を切り替えた後に、端末装置100において表示されるメッセージである。
【0033】
再び図4の説明に戻り、コンテンツ受信部306は、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信したか否かを判断する(ステップS412)。ステップS412において、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信したと判断した場合(ステップS412:Yes)、コンテンツ受信部306は、ステップS410で受信してバッファリングしておいたコンテンツを格納部308へ格納する(ステップS428)。
【0034】
一方、ステップS412において、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信していないと判断した場合(ステップS412:No)、判断部312が、コンテンツのダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられたかを判断する(ステップS414)。ステップS414において、コンテンツのダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられていない、と判断した場合(ステップS414:No)、端末装置100は、引き続き、コンテンツ受信部306により、サーバ装置110から送信されたコンテンツをLTE回線122を介して受信する(ステップS410)。ステップS414において、コンテンツのダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられた、と判断した場合(ステップS414:Yes)、端末装置100は、処理をステップS416へ進める。
【0035】
ステップS416では、通知部314が、ダウンロード中のコンテンツに埋め込まれているメッセージをそのコンテンツから抽出し、端末装置100の利用者に通知する(ステップS416)。ここで、図6は、端末装置100によるメッセージの表示例を示す。図6に示す画面600は、コンテンツのダウンロード中に、当該ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられたことにより、端末装置100のディスプレイに表示された画面である。端末装置100のディスプレイにおいて、画面600の上方には、ステータスバー610が表示されている。ステータスバー610には、端末装置100の電池残量を示すアイコン612、LTE回線122の通信状況を示すアイコン614、および3G回線124の通信状況を示すアイコン616が表示されている。そして、画面600の中央には、「通信回線が3G回線に切り替わりました」という、通信回線が切り替えられた旨のメッセージが表示されている。利用者は、このメッセージを見て、通信速度が速いLTE回線から通信速度が遅い3G回線に切り替えられたことを知ることができる。
【0036】
図4の説明に戻り、コンテンツ受信部306が、上記のようなメッセージを表示した後、サーバ装置110においては、コンテンツ送信制御部204が、ステップS420で要求されたコンテンツを、第4通信部208を利用し、3G回線124を介して、端末装置100に対して送信する(ステップS422)。これに応じて、端末装置100においては、コンテンツ受信部306が、第2通信部304を利用し、ステップS422でサーバ装置110から送信されたコンテンツを、3G回線124を介して受信し、バッファリングする(ステップS424)。
【0037】
そして、コンテンツ受信部306は、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信したか否かを判断する(ステップS426)。ステップS426において、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信したと判断した場合(ステップS426:Yes)、コンテンツ受信部306は、ステップS424で受信したコンテンツを格納部308へ格納する(ステップS428)。一方、ステップS426において、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信していないと判断した場合(ステップS426:No)、端末装置100は、ステップS402で要求したコンテンツを全て受信すべく、引き続き、コンテンツ受信部306により、コンテンツを受信する(ステップS424)。
【0038】
図7は、端末装置100のハードウェア構成の一例を示す。端末装置100は、CPU1505、ROM1510、RAM1520、内部メモリ1525、通信インターフェース1530、外部メモリドライブ1540、外部メモリ1542、入力デバイス1550、ディスプレイ1560、およびスピーカー1570を備える。
【0039】
ROM1510、RAM1520、および内部メモリ1525は、各種データおよび各種プログラムを格納する。CPU1505は、ROM1510、RAM1520、または内部メモリ1525に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理および各種ハードウェア制御をおこなう。
【0040】
通信インターフェース1530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して外部との通信をおこなう。外部メモリドライブ1540は、外部メモリ1542に接続し、外部メモリ1542に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリ1542としては、たとえば、メモリカードが挙げられる。
【0041】
ディスプレイ1560は、各種表示データに応じた画像を表示する。ディスプレイ1560としては、たとえば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられる。スピーカー1570は、各種音声データに応じた音を発する。入力デバイス1550は、利用者によって操作され、これにより、端末装置100に対し、各種情報を入力する。入力デバイス1550としては、たとえば、マウス、キーボード、入力ボタン、タッチパネルなどが挙げられる。
【0042】
CPU1505が実行するプログラムは、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて端末装置100に提供され、端末装置100に格納される。また、CPU1505が実行するプログラムは、外部装置から通信ネットワークを介して端末装置100に提供され、端末装置100に格納されてもよい。
【0043】
たとえば、端末装置100においては、通信インターフェース1530が、図3に示した第1通信部302および第2通信部304として機能する。また、ROM1510、RAM1520、内部メモリ1525、または外部メモリ1542が、図3に示した格納部308として機能する。また、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、内部メモリ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行することにより、図3に示したコンテンツ受信部306、コンテンツ再生部310、判断部312、および通知部314として機能する。
【0044】
図8は、サーバ装置110のハードウェア構成の一例を示す。サーバ装置110は、CPU2505、ROM2510、RAM2520、HD(ハードディスク)ドライブ2525、通信インターフェース2530、外部メモリドライブ2540、および外部メモリ2542を備える。
【0045】
ROM2510、RAM2520、およびHDドライブ2525は、各種データおよび各種プログラムを格納する。CPU2505は、ROM2510、RAM2520、またはHDドライブ2525に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理および各種ハードウェア制御をおこなう。
【0046】
通信インターフェース2530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して外部との通信をおこなう。外部メモリドライブ2540は、外部メモリ2542に接続し、外部メモリ2542に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリ2542としては、たとえば、メモリカードが挙げられる。外部メモリ2542は、フレキシブルディスク、CD、DVD等の記録媒体であってもよい。
【0047】
CPU2505が実行するプログラムは、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてサーバ装置110に提供され、サーバ装置110に格納される。また、CPU2505が実行するプログラムは、外部装置から通信ネットワークを介してサーバ装置110に提供され、サーバ装置110に格納されてもよい。
【0048】
たとえば、サーバ装置110においては、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542が、図2に示した格納部202として機能する。また、通信インターフェース2530が、図2に示した第3通信部206および第4通信部208として機能する。また、CPU2505が、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542に格納されているプログラムを実行することにより、図2に示したコンテンツ送信制御部204として機能する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態の端末装置100は、コンテンツのダウンロードに利用する通信回線がLTE回線122から3G回線124に切り替えられた後に、コンテンツと対応付けられてサーバ装置110から送信されたメッセージを、端末装置100の利用者に通知する。これにより、利用者に対し、コンテンツのダウンロード中に通信回線が自動的に切り替わったことを容易に認識させることができる。したがって、利用者が、通信回線の通信速度が高速から低速に切り替わったことでコンテンツのダウンロードにかかる時間が長くなることを知らずに、引き続きダウンロードが完了するまで長期間待ち続けてしまうこともない。
【0050】
また、サーバ装置110は、端末装置100によってダウンロードされるコンテンツに対して指定したメッセージを、端末装置100に表示させることができるので、たとえば、ダウンロードされるコンテンツが大容量の場合は、ダウンロード時間が長期間化してしまう旨のメッセージや、ダウンロードの中止を推奨する旨のメッセージなど、ダウンロードされるコンテンツの特性や、ダウンロードに利用する通信回線などに応じた適切なメッセージを、端末装置100に表示させることができる。また、サーバ110側で指定したメッセージを端末装置100から通知させるか否か、すなわち、コンテンツのダウンロード中に通信回線が自動的に切り替わったことを端末装置100の利用者に認識させるか否かを、コンテンツの送信元であるサーバ110側から制御することができる。
【0051】
なお、本発明は、上記した形態での実施に限らず、以下のように変形させて実施してもよい。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
【0052】
(変形例1)
サーバ装置110が格納し、端末装置100へダウンロードされるコンテンツは、動画に限らず、文書データ、静止画像データ、音楽データ、またはこれらを組み合わせたものなど、利用者に提供し得るデータであればどのようなものであってもよい。
【0053】
(変形例2)
サーバ装置110のコンテンツ送信制御部204は、コンテンツに埋め込む以外の方法で、コンテンツに対応付けてメッセージを送信してもよい。たとえば、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツそのものにメッセージを埋め込むのではなく、そのコンテンツ以外のデータであって、端末装置に送信するデータの空き領域にメッセージを埋め込んで、コンテンツとメッセージとを同時に送信してもよい。これに応じて、端末装置100の通知部314は、上記空き領域に埋め込まれて送信されたサーバ装置110からメッセージを、端末装置100の利用者に通知してもよい。なお、コンテンツ送信制御部204は、少なくともコンテンツとメッセージとを対応付けて送信すればよく、上記以外の方法によってコンテンツおよびメッセージを送信してもよい。これに応じて、通知部314は、上記以外の方法によってサーバ装置110から送信されたメッセージを、端末装置100の利用者に通知してもよい。
【0054】
図9は、メッセージの他の送信例を示す。図9において、通信データ900は、サーバ装置100から端末装置100へ送信される通信データである。通信データ900は、ヘッダー領域910およびデータ領域920を含む。データ領域920には、端末装置100で使用されるアプリケーションデータが格納される。ヘッダー領域910には、当該通信データ900の送信先のアドレス、データ領域920のデータ長など、当該通信データ900の制御データが格納される。通信データ900には、コンテンツ930およびメッセージ940が格納されている。コンテンツ930は、端末装置100において再生されるコンテンツである。メッセージ940は、端末装置100が通信回線を切り替えた後に、端末装置100において表示されるメッセージである。たとえば、図9に示す例では、コンテンツ930は、データ領域920に格納される。また、メッセージ940は、ヘッダー領域910の空き領域910Aに格納されている。このように、メッセージをヘッダー領域の空き領域に格納することにより、既存の通信データのフォーマットを変更することなく、また、通信データの通信機能を損なうことなく、コンテンツに対応付けてメッセージを送信することができる。
【0055】
また、端末装置100において、利用者がWEBページ上のリンクを指定することで、そのリンクに対応付けられているコンテンツを要求する場合がある。このとき、サーバ装置110は、そのWEBページ上の、コンテンツへアクセスするためのリンクにメッセージを埋め込んでおき、端末装置100がそのリンクを用いてコンテンツをアクセスするときに、リンクに埋め込まれていたメッセージを、ダウンロードするコンテンツに対してサーバ装置110が指定したメッセージと特定してこれを取得しておいてもよい。このようにすれば、コンテンツのダウンロード開始前に端末装置100が確実にメッセージを取得することができる。
【0056】
(変形例3)
上記実施形態では、コンテンツ受信部306は、通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続するかを、端末装置100の利用者に選択させることなく、強制的に通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続していた。コンテンツ受信部306は、このように強制的に通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続するのではなく、通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続するか中止するかを、端末装置100の利用者に選択させてもよい。この場合、通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続すると利用者によって選択されると、コンテンツ受信部306は、通信回線の切り替え後の3G回線124でダウンロードを継続する一方、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを中止する、と選択された場合には、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを中止する。
【0057】
図10は、端末装置100によるメッセージの他の表示例を示す。図10に示す例では、端末装置100においては、判断部312によって、ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられたと判断されている。この例では、図6の例と異なり、端末装置100においては、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを継続するか中止するかを、端末装置100の利用者に選択させる設定がなされている。このため、端末装置100のディスプレイには、通知部314の制御により、画面600に重ねて、3G回線124でのダウンロードを継続するか中止するかの選択を促すメッセージとして「3G回線でのダウンロードを継続しますか?」と、3G回線124でのダウンロードを継続するか中止するかの選択を入力させるためのボタン「はい」および「いいえ」とが示されている子画面1000が表示されている。たとえば、子画面1000において「はい」が選択された場合、端末装置100は、3G回線124でのダウンロードを継続する。一方、子画面1000において「いいえ」が選択された場合、端末装置100は、3G回線124でのダウンロードを中止する。
【0058】
(変形例4)
ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられたと判断部312が判断した場合、コンテンツ受信部306は、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを中止してもよい。この場合、コンテンツ受信部306は、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを中止するか否かを選択させることなく、強制的にダウンロードを中止してもよい。また、コンテンツ受信部306は、予めおこなわれている設定に基づいて、または利用者に選択させることにより、ダウンロードを中止するか否かを判断し、ダウンロードを中止する、と判断した場合にはダウンロードを中止し、ダウンロードを中止しない、と判断した場合にはダウンロードに利用する通信回線を3G回線124に切り替え、ダウンロードを継続してもよい。端末装置100は、このようにしてダウンロードが中止された場合であっても、利用者がダウンロードを再開する操作を行うと、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを再開してもよい。
【0059】
図11は、端末装置100によるメッセージの他の表示例を示す。図11に示す例では、端末装置100においては、判断部312によって、ダウンロードに利用する通信回線が3G回線124に切り替えられたと判断されている。この例では、図6および図10の例と異なり、端末装置100においては、通信回線の切り替え後の3G回線124でのダウンロードを継続せず、強制的にダウンロードを中止する設定がなされている。このため、端末装置100のディスプレイには、通知部314の制御により、画面600に重ねて、強制的にダウンロードを中止する旨のメッセージ「ダウンロードを中止します。」が示されている子画面1100が表示されている。端末装置100は、上記メッセージを表示した後、ダウンロードを強制的に中止する。
【0060】
(変形例5)
実施形態では、サーバ装置110がコンテンツにメッセージを埋め込んで無端端末装置100に送信することで、通信回線の切替時に利用者に通知するメッセージを指定していたが、メッセージの指定はこの方法に限らない。例えば、端末装置100の格納部308は、コンテンツに対応付けられたメッセージを予め格納しておいてもよい。この場合、サーバ装置110のコンテンツ送信制御部204は、表示させたいメッセージの識別情報を、送信対象のコンテンツに対応付けて送信することで、ダウンロード対象のコンテンツに対してメッセージを指定する。これに応じて、端末装置100の通知部314は、ダウンロード中のコンテンツに対応付けられてサーバ装置110から送信された識別情報に基づいて、ダウンロード中のコンテンツに対応付けられたメッセージを格納部308から読み取り、読み取ったメッセージを端末装置100の利用者に通知する。たとえば、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツの空き領域に識別情報を埋め込んで、コンテンツと識別情報とを同時に送信してもよい。他の例として、コンテンツ送信制御部204は、コンテンツと識別情報とを別々に送信してもよい。コンテンツ送信制御部204は、少なくともコンテンツと識別情報とを対応付けて送信すればよく、上記以外の方法によってコンテンツおよび識別情報を送信してもよい。
【0061】
図12は、格納部308に格納されているメッセージの一例を示す。図12に示すテーブル1100は、格納部308に格納されているデータベース・テーブルである。たとえば、テーブル1200は、端末装置100の製品の出荷時に、予め格納部308に格納されていてもよいし、サーバ装置110からコンテンツのダウンロード前に端末装置100に送信されてこの格納部308に格納されたものであってもよい。テーブル1200は、項目「ID」および項目「メッセージ」を有する。項目「ID」には、メッセージを一意に識別するための識別番号が格納される。項目「メッセージ」には、項目「ID」に格納されている識別番号に対応付けて、メッセージが格納される。たとえば、テーブル1200において、識別番号「MSG0001」には、メッセージ「通信回線が3G回線に切り替わりました。」が対応付けられて格納されている。また、識別番号「MSG0002」には、メッセージ「通信回線を3G回線に切り替えますか?」が対応付けられて格納されている。また、識別番号「MSG0003」には、メッセージ「ダウンロードを中止します。」が対応付けられて格納されている。このように格納部308にメッセージが格納されている場合、サーバ装置110は、表示させたいメッセージの代わりに、表示させたいメッセージの識別番号を、コンテンツに対応付けて送信する。端末装置100の通知部314は、サーバ装置110から送信された識別番号に対応付けられているメッセージを格納部308から抽出し、抽出したメッセージを表示することで、結果的に、サーバ装置110が表示させたいメッセージを表示することができる。
【0062】
(変形例6)
本実施形態においては、第1の通信回線としてのLTE回線122から第2の通信回線としての3G回線124へ切り替えられた場合について説明したが、3G回線124からLTE回線122へ切り替えられた場合についても、端末装置100およびサーバ装置110を実施形態と同様に動作させてもよい。この場合、3G回線124が切り替え前の第1の通信回線に相当し、LTE回線122が切り替え後の第2の通信回線に相当する。サーバー110は、端末装置100の利用者に通知するメッセージと併せて、LTE回線124でコンテンツをダウンロードするためのリンクを、端末装置100へ予め送信しておいてもよい。そして、端末装置100は、3G回線124からLTE回線124に切り替えられた場合、上記リンクを表示して、LTE回線124でコンテンツをダウンロードするか否かを端末装置100の利用者に選択させてもよい。
【0063】
(変形例7)
本実施形態においては、第1の通信回線の一例としてLTE回線122を用い、第2の通信回線の一例として3G回線124を用いて説明したが、これに限らない。すなわち、第1の通信回線は、LTE回線122以外の通信回線であってもよい。また、第2の通信回線は、3G回線124以外の通信回線であってもよい。なお、第1の通信回線および第2の通信回線は、いずれも無線通信回線に限らず、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)や光ファイバー通信などの有線通信回線などであってもよい。
【0064】
(変形例8)
サーバ装置110は、メッセージに加えて、通信回線の切り替え時の動作命令を、コンテンツに対応付けて端末装置100へ送信してもよい。たとえば、サーバ装置110は、通信回線の切り替えを強制的におこなう、利用者に選択させる、ダウンロードを強制的に中止する、などの動作命令を、端末装置100へ送信してもよい。これに応じて、端末装置100は、サーバ装置110から送信された動作命令にしたがって、通信回線の切り替え時の動作をおこなう。
【0065】
(変形例9)
通信システム10は、各通信回線における、各端末装置の優先度を管理する管理装置を有してもよい。この場合、たとえば管理装置は、コンテンツのダウンロードが3G回線124に切り替えられた端末装置100の優先度を高め、この端末装置100の3G回線124での帯域幅を一時的に広げてもよい。これに応じて、端末装置100は、コンテンツのダウンロードが3G回線124に切り替えられた場合に、3G回線124での優先度を高める旨の要求を、管理装置へ送信する機能を有してもよい。帯域幅が広げられると、端末装置100の通信速度が速くなるため、通信速度が速いLTE回線122から通信速度が遅い3G回線124に切り替えられたとしても、コンテンツのダウンロードに要する時間の増加を抑えることができる。
【0066】
(変形例10)
コンテンツ受信部306は、通信回線を3G回線124に切り替えた後、コンテンツの残りの部分をダウンロードすることとしたが、コンテンツのダウンロードを最初からやり直してもよい。端末装置100は、コンテンツの残りの部分をダウンロードするか、コンテンツのダウンロードを最初からやり直すかを、端末装置100の利用者に選択させてもよく、予めおこなわれている設定に基づいて自動的に決定してもよい。
【0067】
(変形例11)
サーバ装置110は、一のコンテンツについて、LTE回線122用の大容量のコンテンツと、3G回線124用の低容量のコンテンツとをそれぞれ格納してもよい。そして、サーバ装置110は、LTE回線122を通じて、コンテンツが要求された場合、LTE回線122用のコンテンツを送信してもよい。また、3G回線124を通じて、コンテンツが要求された場合、3G回線124用のコンテンツを送信してもよい。
【0068】
端末装置100においてコンテンツのダウンロードが3G回線124に切り替えられた場合、端末装置100は、コンテンツの残りの部分を3G回線124用のコンテンツでダウンロードしてもよい。端末装置100は、コンテンツの残りの部分を3G回線124のコンテンツでダウンロードするか、LTE回線122用のコンテンツでダウンロードするかを、端末装置100の利用者に選択させてもよく、予めおこなわれている設定に基づいて自動的に決定してもよい。
【0069】
端末装置100においてコンテンツのダウンロードが3G回線124に切り替えられた場合、端末装置100は、3G回線124用のコンテンツでコンテンツのダウンロードを最初からやり直してもよい。端末装置100は、3G回線124のコンテンツでコンテンツのダウンロードを最初からやり直すか、LTE回線122用のコンテンツでコンテンツのダウンロードを最初からやり直すかを、端末装置100の利用者に選択させてもよく、予めおこなわれている設定に基づいて自動的に決定してもよい。
【符号の説明】
【0070】
10…通信システム、100…端末装置、110…サーバ装置、122…LTE回線、124…3G回線、132…基地局、134…基地局、202…格納部、204…コンテンツ送信制御部、206…第3通信部、208…第4通信部、302…第1通信部、304…第2通信部、306…コンテンツ受信部、308…格納部、310…コンテンツ再生部、312…判断部、314…通知部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、
第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、
前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、
前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部と
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記通知部は、
前記コンテンツに埋め込まれて前記サーバ装置から送信されてきた前記メッセージを、当該端末装置の利用者に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記メッセージを、当該メッセージの識別情報と対応付けて格納する格納部を備え、
前記通知部は、
前記サーバ装置から前記コンテンツと対応付けて送信されてくる前記識別情報に対応する前記メッセージを前記格納部から読み出し、読み出したメッセージを当該端末装置の利用者に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、
前記コンテンツ受信部は、
予めおこなわれている設定にしたがって、または利用者に選択させることで、前記ダウンロードを中止するか継続するかを判断し、当該判断結果に応じて前記ダウンロードを中止または継続する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の端末装置。
【請求項5】
第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部とを備える端末装置によるダウンロード制御方法であって、
前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断工程と、
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断工程で判断された場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知工程と
を備えることを特徴とするダウンロード制御方法。
【請求項6】
第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部とを備える端末装置のコンピュータを、
前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断手段と、
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断手段が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
サーバ装置と、
前記サーバ装置からコンテンツをダウンロードする端末装置と
を備え、
前記端末装置は、
第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、
第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、
前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、
前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部とを有し、
前記サーバ装置は、
前記端末装置がダウンロードしているコンテンツに対して、前記端末装置の利用者に通知するメッセージを指定するコンテンツ送信制御部を有する
ことを特徴とする通信システム。
【請求項1】
第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、
第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、
前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、
前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部と
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記通知部は、
前記コンテンツに埋め込まれて前記サーバ装置から送信されてきた前記メッセージを、当該端末装置の利用者に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記メッセージを、当該メッセージの識別情報と対応付けて格納する格納部を備え、
前記通知部は、
前記サーバ装置から前記コンテンツと対応付けて送信されてくる前記識別情報に対応する前記メッセージを前記格納部から読み出し、読み出したメッセージを当該端末装置の利用者に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、
前記コンテンツ受信部は、
予めおこなわれている設定にしたがって、または利用者に選択させることで、前記ダウンロードを中止するか継続するかを判断し、当該判断結果に応じて前記ダウンロードを中止または継続する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の端末装置。
【請求項5】
第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部とを備える端末装置によるダウンロード制御方法であって、
前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断工程と、
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断工程で判断された場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知工程と
を備えることを特徴とするダウンロード制御方法。
【請求項6】
第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部とを備える端末装置のコンピュータを、
前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断手段と、
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断手段が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
サーバ装置と、
前記サーバ装置からコンテンツをダウンロードする端末装置と
を備え、
前記端末装置は、
第1の通信回線を介してサーバ装置と通信をおこなう第1通信部と、
第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信をおこなう第2通信部と、
前記第1または第2の通信回線を利用して前記サーバ装置に記憶されたコンテンツをダウンロードするコンテンツ受信部と、
前記コンテンツのダウンロード中に、前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられたか否かを判断する判断部と、
前記コンテンツ受信部が当該ダウンロードに利用する通信回線が前記第1の通信回線から前記第2の通信回線に切り替えられた、と前記判断部が判断した場合、ダウンロードされている前記コンテンツに対して前記サーバ装置が予め指定したメッセージを、当該端末装置の利用者に通知する通知部とを有し、
前記サーバ装置は、
前記端末装置がダウンロードしているコンテンツに対して、前記端末装置の利用者に通知するメッセージを指定するコンテンツ送信制御部を有する
ことを特徴とする通信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−244399(P2011−244399A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117349(P2010−117349)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】
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