説明

端末装置、管理サーバ、データ表示方法、リスト作成方法、データ表示プログラム、リスト作成プログラム、および記録媒体

【課題】無駄な通信料の支払いを避けること。
【解決手段】領域設定部103によって、表示画面におけるデータリストが表示される表示領域を設定する。また、サイズ設定部104によってデータリストにおける一件あたりのデータの表示サイズを設定する。これらによって、算出部105によって、表示領域に一度に表示可能なデータの件数を算出する。そして、送信部106によって管理サーバへ送信した検索条件に合致し、表示領域に一度に表示可能な件数以内に切り取られたデータリストの一つを、受信部107によって管理サーバから受信し、表示制御部108によって表示領域に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示画面の表示領域に表示可能な件数だけデータリストを受信する端末装置、管理サーバ、データ表示方法、リスト作成方法、データ表示プログラム、リスト作成プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した端末装置、管理サーバ、データ表示方法、リスト作成方法、データ表示プログラム、リスト作成プログラム、および記録媒体には限られない。
【背景技術】
【0002】
従来、方向指示に関連する情報と押圧力に関連する情報を出力する方向指示デバイスを有する入力部と、発着信情報の内容を表示する表示部と、方向指示デバイスから出力された情報を判定する処理部と、この処理部が読み書きをできる記憶部を備え、処理部は方向指示デバイスの押圧力に関連する出力に基づいて表示部の表示状態の制御をおこなう携帯端末装置がある。
【0003】
この携帯端末装置によれば、表示部の表示更新時間、表示更新領域、カーソルは方向指示デバイスの押圧力と相関関係を持たせて設定され、制御部は押圧力の変化にしたがってスクロール、またはカーソル移動の速度あるいは移動量を可変させることで、利用者が、表示画面サイズを越える長い文書をスクロールさせながらゆっくり見たり、すばやくカーソルを移動させたりできるように、複数の速度あるいは複数の表示間隔でカーソルあるいは表示画面の移動が可能である(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−38603号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、文章を全て受信してからではないと表示させることができない。しかしながら、長い文章の全てが必要ではない場合、利用者の所望する部分以外の文章も受信しなければならないため、無駄な通信料がかかるという問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる端末装置は、表示画面を備え、管理サーバから受信したデータリストを前記表示画面に表示する端末装置において、前記表示画面における前記データリストが表示される表示領域を設定する領域設定手段と、前記データリストにおける一件あたりのデータの表示サイズを設定するサイズ設定手段と、前記領域設定手段によって設定された表示領域と、前記サイズ設定手段によって設定された表示サイズとに基づいて、前記表示領域に一度に表示可能なデータの件数を算出する算出手段と、検索条件の入力を受け付ける受付手段と、前記算出手段によって算出された件数および前記受付手段によって受け付けられた検索条件を管理サーバへ送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された検索条件に合致し、前記件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信する受信手段と、前記受信手段によって受信されたデータリストの一つを、前記領域設定手段によって設定された表示領域に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項5の発明にかかる管理サーバは、所定の端末装置によって送信された検索条件に基づいて、データリストを作成する管理サーバにおいて、前記端末装置が備える表示画面の所定の表示領域に一度に表示可能な件数および前記検索条件を当該端末装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された検索条件に合致したデータのデータリストを作成する作成手段と、前記作成手段によって作成されたデータリストを、前記受信手段によって受信された件数以内に切り取る切取手段と、前記切取手段によって前記件数以内に切り取られたデータリストの一つを前記端末装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項6の発明にかかるデータ表示方法は、表示画面を備え、管理サーバから受信したデータリストを前記表示画面に表示するた端末装置におけるデータ表示方法において、前記表示画面における前記データリストが表示される表示領域を設定する領域設定工程と、前記データリストにおける一件あたりのデータの表示サイズを設定するサイズ設定工程と、前記領域設定工程によって設定された表示領域と、前記サイズ設定工程によって設定された表示サイズとに基づいて、前記表示領域に一度に表示可能なデータの件数を算出する算出工程と、検索条件の入力を受け付ける受付工程と、前記算出工程によって算出された件数および前記受付工程によって受け付けられた検索条件を管理サーバへ送信する送信工程と、前記送信工程によって送信された検索条件に合致し、前記件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信する受信工程と、前記受信工程によって受信されたデータリストの一つを、前記領域設定工程によって設定された表示領域に表示する工程と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、請求項7の発明にかかるリスト作成方法は、所定の端末装置によって送信された検索条件に基づいて、データリストを作成するリスト作成方法において、前記端末装置が備える表示画面の所定の表示領域に一度に表示可能な件数および前記検索条件を当該端末装置から受信する受信工程と、前記受信工程によって受信された検索条件に合致したデータのデータリストを作成する作成工程と、前記作成工程によって作成されたデータリストを、前記受信手段によって受信された件数以内に切り取る切取工程と、前記切取工程によって前記件数以内に切り取られたデータリストの一つを前記端末装置に送信する送信工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、請求項8の発明にかかるデータ表示プログラムは、請求項6に記載のデータ表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
また、請求項9の発明にかかるリスト作成プログラムは、請求項7に記載のリスト作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
また、請求項10の発明にかかる記録媒体は、請求項8または9に記載のプログラムをコンピュータに読み取り可能な状態で記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる端末装置、管理サーバ、データ表示方法、リスト作成方法、データ表示プログラム、リスト作成プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態)
(端末装置の機能的構成)
はじめに、この発明の実施の形態にかかる端末装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる端末装置の機能的構成を示すブロック図である。図1において、表示画面を備え、管理サーバから受信したデータリストを表示画面に表示する端末装置100は、表示部101と、受付部102と、領域設定部103と、サイズ設定部104と、算出部105と、送信部106と、受信部107と、表示制御部108と、を備えている。管理サーバは、後述する管理サーバ200でもよい。
【0015】
表示部101は、所定のデータを表示する表示画面を備えている。所定のデータは、文字データなどの一覧であるデータリストや、地図データなどでもよい。データリストや、地図データは、後述する受信部107などによって、各種のデータを管理するそれぞれの管理サーバなどから受信してもよい。データリストは、一件あたりのデータが一行で表示されるようなデータリストや、同一サイズの文字データによるデータリストでもよい。
【0016】
地図データは、ノードおよびリンクからなる道路ネットワークデータと、施設や道路その他地形(山、川、土地)に関するフィーチャを用いて描画される画像データとを含んでいる。地図データは、文字情報、施設の名称や住所などの情報、道路や施設の画像などを含んでいてもよい。
【0017】
受付部102は、利用者による検索条件の入力を受け付ける。検索条件は、具体的には、たとえば、表示画面に表示された地図データにおける任意の地点を選択した場合、この地点の周辺に関する情報でもよい。また、受付部102は、後述する表示制御部108によって表示された一つのデータリストにつづく次の一つを要求する要求指示の入力を受け付ける。一つのデータリストにつづく次の一つとは、たとえば、データリストを所定の件数ごと複数ページに分割した場合、先に表示されたページの次のページである。
【0018】
領域設定部103は、表示画面におけるデータリストが表示される表示領域を設定する。表示領域は、たとえば、表示画面における地図データが表示される領域以外の領域をデータリストの表示領域としてもよい。また、表示領域は、表示画面における全ての領域でもよい。
【0019】
サイズ設定部104は、データリストにおける一件あたりのデータの表示サイズを設定する。表示サイズは、データリストにおける一件あたりのデータが表示画面に表示される際の大きさである。具体的には、たとえば、フォントのポイントで示される文字サイズである。サイズ設定部104は、データリストが、同一の文字サイズの文字データによるデータリストの場合、文字データの文字サイズを設定する。また、サイズ設定部104は、データリストにおける一件あたりのデータの高さのみを設定してもよい。
【0020】
算出部105は、領域設定部103によって設定された表示領域と、サイズ設定部104によって設定された表示サイズとに基づいて、表示領域に一度に表示可能なデータの件数を算出する。一度に表示可能な件数は、たとえば、領域設定部103によって設定された表示領域の高さと、サイズ設定部104によって設定された表示サイズの高さから算出された行数でもよい。この場合、一件あたりのデータは一行であらわされる。つまり、一件のデータが表示画面の幅より長い場合も改行しなくてもよい。
【0021】
また、算出部105は、領域設定部103によって設定されたデータリストが表示される領域が表示画面における全ての領域の場合、たとえば、端末装置100にあらかじめ設定された表示画面の解像度、もしくは、端末装置100の機種コードなどによって、表示領域に一度に表示可能なデータ件数を算出してもよい。さらに、算出部105は、領域設定部103によって、地図データが表示される領域と、データリストが表示される領域と、が設定された場合など、データリストが表示される領域が表示画面における全ての領域ではない場合、たとえば、表示画面に表示されるデータリストを含んだアプリケーションの表示態様の変化に対応して、表示領域に一度に表示可能なデータ件数を算出してもよい。
【0022】
送信部106は、算出部105によって算出された件数および受付部102によって受け付けられた検索条件を管理サーバへ送信する。また、送信部106は、受付部102によって入力が受け付けられた要求指示を管理サーバへ送信する。
【0023】
受信部107は、送信部106によって送信された検索条件に合致し、算出部105によって算出された件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信する。また、受信部107は、送信部106によって要求指示を送信された一つのデータリストにつづく次の一つを管理サーバから受信する。
【0024】
表示制御部108は、受信部107によって受信されたデータリストの一つを、領域設定部103によって設定された表示領域に表示する。また、表示制御部108は、受信部107によって受信された一つのデータリストにつづく次の一つを、領域設定部103によって設定された表示領域に表示する。
【0025】
表示制御部108は、受信部107によって受信されたデータリストの一件あたりを一行で表示させることで定められる文字サイズによって表示可能な桁数のみのデータリストを、領域設定部103によって設定された表示領域に表示させる。そして、表示制御部108は、表示可能な桁数のみを表示させたデータリストの表示されていない部分を、横方向へのスクロールによって移動させることで表示可能とする。横方向へのスクロールは、自動スクロールでもよいし、利用者の操作によるスクロールでもよい。また、表示されていない部分のあるデータリストは、文字の色や書体を変更したり、矢印などを付することで、表示されていない部分があることを利用者に判別できるようにしてもよい。
【0026】
表示制御部108は、表示領域に表示させたデータリストの一つを図示しない記録部などに記録するようにしてもよい。したがって、すでに表示させたデータリストの一つを再表示させたい場合、記録部から読み出すことで、再度管理サーバに通信しなくてもよい。これによって、利用者は、すでに表示させた部分のデータリストを再表示させたい場合、通信料がかからないため、無駄な通信料を支払わなくてよい。
【0027】
(管理サーバの機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる管理サーバ200の機能的構成について説明する。図2は、実施の形態にかかる管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。図2において、所定の端末装置によって送信された検索条件に基づいて、データリストを作成する管理サーバ200は、受信部201と、作成部202と、切取部203と、送信部204と、を備えている。所定の端末装置は、端末装置100でもよい。具体的には、たとえば、管理サーバ200が提供するサービスに契約した契約者の所持するPCや、携帯電話などである。
【0028】
受信部201は、端末装置が備える表示画面の所定の表示領域に一度に表示可能な件数および検索条件を端末装置から受信する。また、受信部201は、所定の端末装置が備える表示画面の所定の表示領域に一度に表示可能な件数以内に切り取られた一つのデータリストにつづく次の一つを要求する要求指示を受信する。
【0029】
作成部202は、受信部201によって受信された検索条件に合致したデータのデータリストを作成する。作成部202は、具体的には、たとえば、データ一件あたり一行であらわされる同一サイズの文字データによるデータリストなどである。
【0030】
切取部203は、作成部202によって作成されたデータリストを、受信部201によって受信された件数以内に切り取る。切取部203は、全件数が受信部201によって受信された件数より多い場合に、受信部201によって受信された件数以内にデータリストを切り取ることとしてもよい。
【0031】
送信部204は、切取部203によって切り取られたデータリストの一つを受信部201によって受信を受け付けた端末装置に送信する。また、送信部204は、受信部201によって受信を受け付けた要求指示によって切取部203によって切り取られたデータリストの一つのデータリストにつづく次の一つを送信する。
【0032】
(端末装置のデータ表示処理手順)
つぎに、端末装置100のデータ表示処理手順について説明する。図3は、端末装置のデータ表示処理手順を示すフローチャートである。図3のフローチャートにおいて、まず、領域設定部103によって、表示画面におけるデータリストが表示される表示領域を設定する(ステップS301)。また、サイズ設定部104によってデータリストにおける一件あたりのデータの表示サイズを設定する(ステップS302)。
【0033】
つぎに、算出部105によって、ステップS301において設定された表示領域、およびステップS302において設定された表示サイズに基づいて、表示領域に一度に表示可能なデータの件数を算出する(ステップS303)。そして、送信部106によって、検索条件と、ステップS303において算出された件数と、を管理サーバへ送信する(ステップS304)。
【0034】
ステップS304において送信された検索条件に合致し、表示領域に一度に表示可能な件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信する(ステップS305)。そして、ステップS305において受信された表示領域に一度に表示可能な件数以内に切り取られたデータリストの一つを表示領域に表示して(ステップS306)、一連の処理を終了する。
【0035】
なお、図3のフローチャートにおいては、ステップS305において表示領域に一度に表示可能な件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信するとしているが、同時にデータリストの全件数などの件数情報を受信してもよい。
【0036】
上述したように、実施の形態の端末装置100によれば、算出部105によって表示領域に一度に表示可能なデータの件数と、受付部102によって入力を受け付けた検索条件を管理サーバへ送信する。そして、表示領域に一度に表示可能なデータ件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信し、表示することができる。
【0037】
したがって、表示領域に一度に表示される切り取られたデータリストの一つ以外は、受信しないことができる。これによって、利用者は、表示画面に表示させていない部分のデータリストの通信料がかからないため、無駄な通信料を支払わなくてよい。
【0038】
また、実施の形態の端末装置100によれば、受信部107によって、表示領域に表示された一つのデータリストにつづく次の一つを管理サーバから受信することができる。したがって、表示領域に一度に表示可能な件数ごとに順にデータリストを表示させることができる。これによって、利用者は、自身の操作によって、表示されているページの次のページを見ることができる。
【0039】
また、実施の形態の端末装置100によれば、受信部107によって受信されたデータリストの一件あたりを一行で表示させることで定められる文字サイズによって表示可能な桁数のみのデータリストを、表示制御部108によって表示領域に表示させることができる。したがって、桁数が表示可能な桁数より多いデータを改行しないことができる。これによって、利用者は、縦方向へのスクロールの移動をさせずに、受信されたデータリストの全件数を表示させることができる。
【0040】
また、実施の形態の端末装置100によれば、表示制御部108によってデータリストの表示されていない部分を、横方向へのスクロールによって移動させることで表示可能とすることができる。したがって、桁数が表示可能な桁数より多いデータも表示させることができる。これによって、利用者は、受信されたデータリストの全ての部分を表示させることができる。
【0041】
(管理サーバのリスト作成処理手順)
つぎに、管理サーバ200のリスト作成処理手順について説明する。図4は、管理サーバのリスト作成処理手順を示すフローチャートである。図4のフローチャートにおいて、まず、受信部201によって、所定の端末装置が備える表示画面の所定の表示領域に一度に表示可能な件数と、検索条件とを端末装置から受信する(ステップS401)。
【0042】
つぎに、作成部202によって、ステップS401において受信された検索条件に合致したデータのデータリストを作成する(ステップS402)。さらに、切取部203によって、所定の端末装置が備える表示画面の所定の表示領域に一度に表示可能な件数に、ステップS402において作成されたデータリストを切り取る(ステップS403)。
【0043】
そして、ステップS403において切り取られたデータリストを、ステップS401において受信を受け付けた端末装置へ送信して(ステップS404)、一連の処理を終了する。
【0044】
なお、図4のフローチャートにおいては、ステップS401において表示可能な件数と、検索条件とを端末装置から受信するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、検索条件のみを端末装置から受信してもよい。この場合、ステップS403は、省略し、ステップS402において作成されたデータリストをそのまま端末装置へ送信する。
【0045】
上述したように、実施の形態の管理サーバ200によれば、受信部201によって受信された検索条件に合致したデータのデータリストを作成し、受信部201によって受信された件数以内に切り取ることができる。したがって、所定の端末装置の表示領域に一度に表示される部分以外のデータリストは、送信しないことができる。これによって、利用者は、データリストの表示画面に表示させていない部分の通信料がかからないため、無駄な通信料を支払わなくてよい。
【実施例】
【0046】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、人などが所持する携帯端末装置によって、本発明の端末装置を実施した場合の一例について説明する。
【0047】
(携帯端末装置のハードウェア構成)
つぎに、本実施例にかかる携帯端末装置500のハードウェア構成について説明する。図5は、本実施例にかかる携帯端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図5において、携帯端末装置500は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、磁気ディスクドライブ504と、磁気ディスク505と、半導体メモリアダプタ506と、半導体メモリ507と、音声I/F(インターフェース)508と、マイク509と、スピーカ510と、入力デバイス511と、映像I/F512と、ディスプレイ513と、通信I/F514と、GPSユニット515と、カメラ516と、を備えている。各構成部501〜516は、バス520によってそれぞれ接続されている。
【0048】
まず、CPU501は、携帯端末装置500の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラム、データ更新プログラムなどのプログラムを記録している。また、RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU501は、RAM503をワークエリアとして使用しながら、ROM502に記録された各種プログラムを実行することによって、携帯端末装置500の全体の制御を司る。
【0049】
磁気ディスクドライブ504は、CPU501の制御にしたがって磁気ディスク505に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク505は、磁気ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク505としては、たとえば、HD(ハードディスク)などを用いることができる。
【0050】
また、半導体メモリアダプタ506は、CPU501の制御にしたがって半導体メモリ507に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。半導体メモリ507は、半導体メモリアダプタ506の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。半導体メモリ507は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。
【0051】
磁気ディスク505および半導体メモリ507に記録される情報の一例としては、地図データや機能データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを含んでおり、地区ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。
【0052】
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、道幅、進行方向、道路種別(高速道路、有料道路、一般道路など)などの情報が含まれている。
【0053】
機能データは、地図上の施設の形状をあらわす3次元データ、当該施設の説明をあらわす文字データ、その他地図データ以外の各種のデータである。地図データや機能データは、地区ごとあるいは機能ごとにブロック分けされた状態で記録されている。具体的には、たとえば、地図データは、各々が、表示画面に表示された地図において所定の地区をあらわすように、地区ごとにブロック分けすることができる状態で記録されている。また、たとえば、機能データは、各々が、一つの機能を実現するように、機能ごとに複数にブロック分けすることができる状態で記録されている。
【0054】
また、機能データは、上述した3次元データや文字データに加えて、経路探索、所要時間の算出、経路誘導などを実現するプログラムデータなどの機能を実現するためのデータである。地図データおよび機能データは、それぞれ、地区ごとあるいは機能ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。
【0055】
音声I/F508は、音声入力用のマイク509および音声出力用のスピーカ510に接続される。マイク509に受音された音声は、音声I/F508内でA/D変換される。マイク509は、たとえば、スピーカ510からは、所定の音声信号を音声I/F508内でD/A変換した音声が出力される。なお、マイク509から入力された音声およびスピーカ510から出力される音声は、音声データとして磁気ディスク505あるいは半導体メモリ507に記録可能である。
【0056】
入力デバイス511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード、タッチパネル、マウスなどが挙げられる。入力デバイス511は、キーボード、タッチパネル、マウスのうちいずれか一つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。また、マウスは、ポインティングデバイスとして同様の機能を備えるものであればよい。
【0057】
映像I/F512は、ディスプレイ513に接続される。映像I/F512は、具体的には、たとえば、ディスプレイ513全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ513を制御する制御ICなどによって構成される。
【0058】
ディスプレイ513には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ513には、上述した地図データが、2次元または3次元に描画される。ディスプレイ513に表示された地図データには、携帯端末装置500の現在位置をあらわすマークなどを重ねて表示することができる。携帯端末装置500の現在位置は、CPU501によって算出される。
【0059】
ディスプレイ513としては、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを用いることができる。ディスプレイ513は、たとえば、折りたたみ式の携帯端末装置500の場合は、開いた状態で視認可能な位置と、閉じた状態で視認可能な位置と、に設置されていてもよい。
【0060】
通信I/F514は、無線を介してネットワークに接続され、携帯端末装置500とCPU501とのインターフェースとして機能する。通信I/F514は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU501とのインターフェースとしても機能する。
【0061】
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F514は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線通信装置、およびその他の装置によって構成される。なお、VICSは登録商標である。
【0062】
GPSユニット515は、GPS衛星からの電波を受信し、携帯端末装置500の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット515の出力情報は、CPU501による携帯端末装置500の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
【0063】
カメラ516は、映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラ516によって周辺の映像を撮影し、撮影した映像を映像I/F512を介して磁気ディスク505や半導体メモリ507などの記録媒体に出力する。また、記録媒体に出力された映像は、上書き記録や保存がおこなわれる。
【0064】
図1に示した端末装置100が備える表示部101、受付部102、領域設定部103、サイズ設定部104、算出部105、送信部106、受信部107、表示制御部108は、図5に示した携帯端末装置500におけるROM502、RAM503、磁気ディスク505、半導体メモリ507などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU501が所定のプログラムを実行し、携帯端末装置500における各部を制御することによってその機能を実現する。
【0065】
すなわち、実施例の携帯端末装置500は、携帯端末装置500における記録媒体としてのROM502に記録されているデータ表示プログラムを実行することにより、図1に示した端末装置100が備える機能を、図3に示したデータ表示処理手順で実行することができる。
【0066】
(管理サーバのハードウェア構成)
ここで、図6を用いて、本実施例にかかる管理サーバ600のハードウェア構成について説明する。図6は、本実施例にかかる管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0067】
図6において、管理サーバ600は、CPU601と、ROM602と、RAM603と、磁気ディスクドライブ604と、磁気ディスク605と、光ディスクドライブ606と、光ディスク607と、音声I/F(インターフェース)608と、マイク609と、スピーカ610と、入力デバイス611と、映像I/F612と、ディスプレイ613と、通信I/F614と、を備えている。また、各構成部601〜614はバス620によってそれぞれ接続されている。
【0068】
まず、CPU601は、管理サーバ600の全体の制御を司る。ROM602は、ブートプログラム、通信プログラム、リスト作成プログラム、リスト切取プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。
【0069】
磁気ディスクドライブ604は、CPU601の制御にしたがって磁気ディスク605に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク605は、磁気ディスクドライブ604の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク605としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0070】
光ディスクドライブ606は、CPU601の制御にしたがって光ディスク607に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク607は、光ディスクドライブ606の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク607は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク607のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0071】
音声I/F608は、音声入力用のマイク609および音声出力用のスピーカ610に接続される。マイク609に受音された音声は、音声I/F608内でA/D変換される。スピーカ610からは、音声が出力される。
【0072】
入力デバイス611は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
【0073】
映像I/F612は、ディスプレイ613と接続される。映像I/F612は、具体的には、たとえば、ディスプレイ613全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ613を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0074】
ディスプレイ613には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ613は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0075】
通信I/F614は、無線を介してネットワークに接続され、管理サーバ600とCPU601とのインターフェースとして機能する。通信I/F614は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU601とのインターフェースとしても機能する。
【0076】
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F614は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線通信装置、およびその他の装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。
【0077】
図2に示した管理サーバ200が備える受信部201、作成部202、切取部203、送信部204は、図6に示した管理サーバ600におけるROM602、RAM603、磁気ディスク605、光ディスク607などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU601が所定のプログラムを実行し、管理サーバ600における各部を制御することによってその機能を実現する。
【0078】
すなわち、実施例の管理サーバ600は、管理サーバ600における記録媒体としてのROM602に記録されているリスト作成プログラムを実行することにより、図2に示した管理サーバ200が備える機能を、図4に示したリスト作成処理手順で実行することができる。
【0079】
(携帯端末装置500の処理の内容)
つぎに、携帯端末装置500の処理の内容について説明する。図7は、携帯端末装置の処理の内容を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、入力デバイス511によって、利用者の所望する検索条件が入力されるまで待って(ステップS701:Noのループ)、検索条件が入力された場合(ステップS701:Yes)、映像I/F512によってディスプレイ513における検索結果データを表示させる表示領域を設定する(ステップS702)。検索条件は、具体的には、たとえば、表示画面に表示された地図データにおける任意の地点を選択した場合、この地点の周辺に関する情報でもよい。
【0080】
つぎに、映像I/F512によってディスプレイ513に表示させる文字サイズを設定する(ステップS703)。そして、ステップS702において設定された表示領域と、ステップS703において設定された文字サイズと、に基づいて、データリストの1ページの行数を算出する(ステップS704)。ここで、1ページは、携帯端末装置500のディスプレイ513における検索結果データを表示させる表示領域に、一度に表示可能な行数に分割されたデータリストの一つである。
【0081】
つぎに、通信I/F514によってステップS701において入力された検索条件と、ステップS704において算出された1ページの行数情報とを管理サーバに送信する(ステップS705)。そして、通信I/F514によってステップS705において送信された検索条件に合致した1ページ分のデータリストを、管理サーバから受信する(ステップS706)。
【0082】
つぎに、映像I/F512によってステップS706において管理サーバから受信された1ページ分のデータリストを、ステップS702において設定された表示領域に表示する(ステップS707)。さらに、入力デバイス511による利用者からの入力によって、別ページを表示するか否かを判断して(ステップS708)、別ページを表示する場合(ステップS708:Yes)、ステップS705に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0083】
一方、ステップS708において別ページを表示しない場合(ステップS708:No)、そのまま一連の処理を終了する。
【0084】
なお、図7のフローチャートにおいては、ステップS707において別ページを表示するか否かを判断しているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、ステップS707において表示領域に表示されたページの次のページを表示するか判断してもよいし、利用者によって表示されていないページのページ数の選択を受け付けたか判断してもよい。
【0085】
上述したように、実施例の携帯端末装置500によれば、算出部105によって表示領域に一度に表示可能なデータの件数と、受付部102によって入力を受け付けた検索条件を管理サーバへ送信する。そして、表示領域に一度に表示可能なデータ件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信し、表示することができる。
【0086】
したがって、表示領域に一度に表示される切り取られたデータリストの一つ以外は、受信しないことができる。これによって、利用者は、表示画面に表示させていない部分のデータリストの通信料がかからないため、無駄な通信料を支払わなくてよい。
【0087】
また、実施例の携帯端末装置500によれば、受信部107によって、表示領域に表示された一つのデータリストにつづく次の一つを管理サーバから受信することができる。したがって、表示領域に一度に表示される件数ごとデータリストを順に表示させることができる。これによって、利用者は、自身の操作によって、表示されているページの次のページを見ることができる。
【0088】
また、実施例の携帯端末装置500によれば、受信部107によって受信されたデータリストの一件あたりを一行で表示させることで定められる文字サイズによって表示可能な桁数のみのデータリストを、表示制御部108によって表示領域に表示させることができる。したがって、桁数が表示可能な桁数より多いデータを改行しないことができる。これによって、利用者は、縦方向へのスクロールの移動をさせずに、受信されたデータリストの全件数を表示させることができる。
【0089】
また、実施例の携帯端末装置500によれば、表示制御部108によってデータリストの表示されていない部分を、横方向へのスクロールによって移動させることで表示可能とすることができる。したがって、桁数が表示可能な桁数より多いデータも表示させることができる。これによって、利用者は、受信されたデータリストの全ての部分を表示させることができる。
【0090】
(管理サーバの処理の内容)
つぎに、管理サーバ600の処理の内容について説明する。図8は、管理サーバの処理の内容を示すフローチャートである。
【0091】
図8のフローチャートにおいて、まず、通信I/F614によって所定の端末装置から検索条件を受信するまで待って(ステップS801:Noのループ)、検索条件を受信した場合(ステップS801:Yes)、検索条件に合致したデータによるデータリストを作成する(ステップS802)。所定の端末装置は、携帯端末装置500でもよく、具体的には、たとえば、管理サーバ600が提供するサービスに契約した利用者の所望する携帯電話、PC、ナビゲーション装置などである。
【0092】
また、ステップS801において検索条件を受信した際に、所定の端末装置から1ページの行数を受信したか否かを判断する(ステップS803)。ステップS803において1ページの行数を受信した場合(ステップS803:Yes)、1ページごとにステップS802において作成されたデータリストを分割する(ステップS804)。そして、ステップS804において分割した1ページ分のデータリストを、ステップS801において検索条件を受信した所定の端末装置へ送信して(ステップS805)、一連の処理を終了する。
【0093】
一方、ステップS803において1ページの行数を受信しない場合(ステップS803:No)、ステップS805に進み、データリストを分割せずに、ステップS801において検索条件を受信した所定の端末装置へ送信し、一連の処理を終了する。
【0094】
なお、図8のフローチャートにおいては、ステップS803において1ページの行数を受信した場合、ステップS804においてデータリストを分割するとしているがこれに限るものではない。具体的には、たとえば、受信した1ページの行数よりデータリストの全件数が少ない場合は、ステップS804を省略し、データリストを分割せずに、所定の端末装置へ送信してもよい。
【0095】
上述したように、実施例の管理サーバ600によれば、受信部201によって受信された検索条件に合致したデータのデータリストを作成し、受信部201によって受信された件数以内に切り取ることができる。したがって、所定の端末装置の表示領域に一度に表示される部分以外のデータリストは、送信しないことができる。これによって、利用者は、データリストの表示画面に表示させていない部分の通信料がかからないため、無駄な通信料を支払わなくてよい。
【0096】
(携帯端末装置における表示内容の一例)
つぎに、図9を用いて、携帯端末装置500における表示内容の一例について説明する。図9は、携帯端末装置における表示内容の一例について図示した説明図である。図9においては、携帯端末装置500と、ディスプレイ513と、地図データ表示領域901と、データリスト表示領域902と、データ表示サイズ903と、ページ指定バー904と、データリスト910と、が示されている。
【0097】
図9においてディスプレイ513は、地図データ表示領域901と、データリスト表示領域902と、ページ指定バー904とに分かれている。データリスト表示領域902は、同一サイズの文字データが表示されるデータ表示サイズ903が設定されている。また、データリスト910は管理サーバによって作成され、分割される。図9においては、データリスト表示領域902に表示される行数は3行であるので、データリスト910は、管理サーバ600によって1ページ、3件ごとに分割される。
【0098】
そして、携帯端末装置500は、管理サーバ600からページごとに分割されたデータリスト910を、利用者の操作に応じて一つずつ受信する。図9においては、携帯端末装置500は、データリストの1ページ目を受信し、データリスト表示領域902に表示する。1ページの件数によって定められる文字サイズによって表示可能な桁数は7桁である。したがって、「3.世田谷区役所入口」は、「3.世田谷区役」までしか表示されない。図9において表示されていない「所入口」の表示は、横方向へのスクロールなどによって移動させることで表示可能とする。横方向へのスクロールは、自動スクロールでもよいし、利用者の操作に応じてスクロールさせてもよい。また、携帯端末装置500は、表示可能な桁数によって表示されていない部分のあるデータリストを、色や書体を変えたり、矢印を付すことで、表示されていない部分があることを利用者に判別できるように表示してもよい。具体的には、たとえば、文字を赤字、太字、斜体で表示したり、「3←世田谷区役」と矢印を付して表示したりする。
【0099】
上述したように、利用者は、データリスト表示領域902に表示されたデータリストを、縦方向へのスクロールによって移動をする必要がない。したがって、利用者は、たとえば、所望するデータが2ページ目にあった場合、3ページ目と4ページ目をまだ受信していないため、その分の通信料がかからない。
【0100】
以上説明したように、本発明の端末装置、管理サーバ、データ表示方法、リスト作成方法、データ表示プログラム、リスト作成プログラム、および記録媒体によれば、携帯端末装置500において、データリストのディスプレイ513における表示領域に一度に表示される部分以外は、受信しないことができる。これによって、利用者は、データリストの表示画面に表示させていない部分の通信料がかからないため、無駄な通信料を支払わなくてよい。
【0101】
なお、本実施の形態で説明したデータ表示方法、リスト作成方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】実施の形態にかかる端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態にかかる管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】端末装置のデータ表示処理手順を示すフローチャートである。
【図4】管理サーバのリスト作成処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施例にかかる携帯端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例にかかる管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図7】携帯端末装置の処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】管理サーバの処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】携帯端末装置における表示内容の一例について図示した説明図である。
【符号の説明】
【0103】
100 端末装置
101 表示部
102 受付部
103 領域設定部
104 サイズ設定部
105 算出部
106 送信部
107 受信部
108 表示制御部
200 管理サーバ
201 受信部
202 作成部
203 切取部
204 送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を備え、管理サーバから受信したデータリストを前記表示画面に表示する端末装置において、
前記表示画面における前記データリストが表示される表示領域を設定する領域設定手段と、
前記データリストにおける一件あたりのデータの表示サイズを設定するサイズ設定手段と、
前記領域設定手段によって設定された表示領域と、前記サイズ設定手段によって設定された表示サイズとに基づいて、前記表示領域に一度に表示可能なデータの件数を算出する算出手段と、
検索条件の入力を受け付ける受付手段と、
前記算出手段によって算出された件数および前記受付手段によって受け付けられた検索条件を管理サーバへ送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された検索条件に合致し、前記件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたデータリストの一つを、前記領域設定手段によって設定された表示領域に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記受付手段は、前記表示制御手段によって表示された一つのデータリストにつづく次の一つを要求する要求指示の入力を受け付け、
前記送信手段は、前記入力手段によって入力された要求指示を管理サーバへ送信し、
前記受信手段は、前記送信手段によって要求指示を送信された一つのデータリストつづく次の一つを管理サーバから受信し、
前記表示制御手段は、前記受信手段によって受信された一つのデータリストにつづく次の一つを、前記領域設定手段によって設定された表示領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記受信手段によって受信されたデータリストの一件あたりを一行で表示させることで定められる文字サイズによって表示可能な桁数のみのデータリストを、前記表示領域に一度に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記データリストの表示されていない部分を、横方向へのスクロールによって移動させることで表示可能とすることを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
所定の端末装置によって送信された検索条件に基づいて、データリストを作成する管理サーバにおいて、
前記端末装置が備える表示画面の所定の表示領域に一度に表示可能な件数および前記検索条件を当該端末装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された検索条件に合致したデータのデータリストを作成する作成手段と、
前記作成手段によって作成されたデータリストを、前記受信手段によって受信された件数以内に切り取る切取手段と、
前記切取手段によって前記件数以内に切り取られたデータリストの一つを前記端末装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする管理サーバ。
【請求項6】
表示画面を備え、管理サーバから受信したデータリストを前記表示画面に表示するた端末装置におけるデータ表示方法において、
前記表示画面における前記データリストが表示される表示領域を設定する領域設定工程と、
前記データリストにおける一件あたりのデータの表示サイズを設定するサイズ設定工程と、
前記領域設定工程によって設定された表示領域と、前記サイズ設定工程によって設定された表示サイズとに基づいて、前記表示領域に一度に表示可能なデータの件数を算出する算出工程と、
検索条件の入力を受け付ける受付工程と、
前記算出工程によって算出された件数および前記受付工程によって受け付けられた検索条件を管理サーバへ送信する送信工程と、
前記送信工程によって送信された検索条件に合致し、前記件数以内に切り取られたデータリストの一つを管理サーバから受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信されたデータリストの一つを、前記領域設定工程によって設定された表示領域に表示する工程と、
を含むことを特徴とするデータ表示方法。
【請求項7】
所定の端末装置によって送信された検索条件に基づいて、データリストを作成するリスト作成方法において、
前記端末装置が備える表示画面の所定の表示領域に一度に表示可能な件数および前記検索条件を当該端末装置から受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された検索条件に合致したデータのデータリストを作成する作成工程と、
前記作成工程によって作成されたデータリストを、前記受信手段によって受信された件数以内に切り取る切取工程と、
前記切取工程によって前記件数以内に切り取られたデータリストの一つを前記端末装置に送信する送信工程と、
を含むことを特徴とするリスト作成方法。
【請求項8】
請求項6に記載のデータ表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ表示プログラム。
【請求項9】
請求項7に記載のリスト作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とするリスト作成プログラム。
【請求項10】
請求項8または9に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−70973(P2008−70973A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−247006(P2006−247006)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】