説明

筋萎縮および関連疾患処置用のタンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤およびヒト成長ホルモンの組み合わせ

本発明は、筋骨格疾患の処置、特に筋萎縮の処置を目的とするタンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤およびヒト成長ホルモンの組み合わせの使用に関するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
筋骨格疾患の処置方法であって、
筋骨格疾患を呈するか、または筋骨格疾患発症の危険がある個体を識別し、
筋骨格疾患を軽減するのに十分なヒト成長ホルモンと組み合わせたPTP阻害剤の治療有効量を個体に投与することを含む方法。
【請求項2】
筋骨格疾患の処置または予防を目的とする医薬の製造におけるヒト成長ホルモンと組み合わせたPTP阻害剤の使用。
【請求項3】
筋骨格疾患が筋萎縮である、請求項1または2に記載の方法または使用。
【請求項4】
筋萎縮がグルココルチコイドによる処置の結果である、請求項3記載の方法または使用。
【請求項5】
グルココルチコイドが、コルチゾール、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニゾン、メチルプレドニゾロンまたはプレドニゾロンである、請求項4記載の方法または使用。
【請求項6】
筋萎縮が神経外傷に起因する脱神経の結果である、請求項3記載の方法または使用。
【請求項7】
筋萎縮が、変性、代謝性または炎症性ニューロパシーの結果である、請求項3記載の方法または使用。
【請求項8】
ニューロパシーが、ギラン−バレー症候群、末梢ニューロパシーまたは環境的毒素または薬物への暴露により誘発される、請求項7記載の方法または使用。
【請求項9】
筋萎縮が、成人運動ニューロン疾患、幼児脊髄性筋萎縮、若年型脊髄性筋萎縮、多巣性伝導ブロックを伴う自己免疫運動ニューロパシー、卒中または脊髄損傷に起因する麻痺、外傷、長期臥床、随意無活動、不随意無活動、代謝性ストレスまたは栄養失調、癌、エイズ、絶食、横紋筋融解症、甲状腺障害、糖尿病、良性先天性緊張低下、セントラルコア病、ネマリンミオパシー、筋細管(中心核)ミオパシー、火傷、慢性閉塞性肺疾患、肝臓病、敗血症、腎不全、うっ血性心不全または加齢の結果である、請求項3記載の方法または使用。
【請求項10】
筋骨格疾患が、筋ジストロフィー症候群である、請求項1または2記載の方法または使用。
【請求項11】
筋ジストロフィーが、デュシェンヌ型、ベッカー型、筋強直性、顔面肩甲上腕型、エメリー-ドレフュス型、眼咽頭型、肩甲上腕型、肢帯型、先天性筋ジストロフィーまたは遺伝性遠位型ミオパシーである、請求項10記載の方法または使用。
【請求項12】
筋骨格疾患が、オステオポローシス、骨折、低身長または小人症である、請求項1または2記載の方法または使用。
【請求項13】
PTP阻害剤が、式
【化1】

[式中、
Qは、それが結合している炭素原子と一緒になって、芳香族、または部分または完全飽和非芳香族5〜8員炭素環または複素環を形成し、
は、水素、−C(O)R、−C(O)NRまたは−C(O)ORであって、
およびRは、互いに独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであり、
およびRは、互いに独立して、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであるものとし、
、R、RおよびRは、互いに独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、遊離またはエステル化カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、所望により置換されていてもよいアミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アルケニル、アルキニルまたは所望によりハロゲン、ヒドロキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイル、チオール、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、スルホンアミド、スルファモイル、ニトロ、シアノ、遊離またはエステル化カルボキシ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アルケニル、アルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルオキシから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよい(C1−8)アルキルであるか、または
およびRは一体となって、それらが結合している環原子と一緒になって3〜7員縮合環を形成するアルキレンであるか、または
およびRは一体となって、それらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7員スピロ環を形成するアルキレンである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法または使用。
【請求項14】
PTP阻害剤が、式
【化2】

[式中、
は、水素、−C(O)R、−C(O)NRまたは−C(O)ORであって、
およびRは、互いに独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであり、
およびRは、互いに独立して、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであるものとし、
U、VおよびWは、互いに独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、遊離またはエステル化カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、所望により置換されていてもよいアミノ、シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロシクリル、ヘテロシクロイルオキシ、アルケニル、アルキニルまたは所望によりハロゲン、ヒドロキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイル、チオール、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、スルホンアミド、スルファモイル、ニトロ、シアノ、遊離またはエステル化カルボキシ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アルケニル、アルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルオキシから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよい(C1−8)アルキルであるか、または
UおよびWは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により置換されていてもよい芳香族、または部分または完全飽和非芳香族5〜8員炭素環または複素環を形成するか、または
WおよびVは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により置換されていてもよい芳香族、または部分または完全飽和非芳香族5〜8員炭素環または複素環を形成する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法または使用。
【請求項15】
PTP阻害剤が、式
【化3】

[式中、
は、水素、−C(O)R、−C(O)NRまたは−C(O)ORであって、
およびRは、互いに独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであり、
およびRは、互いに独立して、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであるものとし、
、RおよびRは、互いに独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、遊離またはエステル化カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、所望により置換されていてもよいアミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アルケニル、アルキニルまたは所望によりハロゲン、ヒドロキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイル、チオール、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、スルホンアミド、スルファモイル、ニトロ、シアノ、遊離またはエステル化カルボキシ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アルケニル、アルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルオキシから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよい(C1−8)アルキルであるか、または
およびRが互いに隣接した炭素原子に結合しているとすれば、RおよびRは一体となって、それらが結合している環原子と一緒になって5〜7員縮合環を形成するアルキレンであるか、または
およびRが互いに隣接した炭素原子に結合しているとすれば、RおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、縮合5〜6員芳香族またはヘテロ芳香族環を形成し、
Xは、水素、フルオロ、シアノまたは遊離またはエステル化カルボキシであるか、または
Xは、−NRC(O)R10、−NRC(O)OR11、−NRS(O)12、−(CH)S(O)13、−OS(O)14または−OC(O)NR1516であって、
は、水素、低級アルキル、アシル、アルコキシカルボニルまたはスルホニルであり、
10、R11、R12、R13およびR14は、互いに独立して、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、ヒドロキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、カルバモイル、チオール、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、スルホンアミド、スルファモイル、ニトロ、シアノ、遊離またはエステル化カルボキシ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アルケニル、アルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルオキシから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよい(C1−8)アルキルであるか、または
10、R12およびR13は、互いに独立して、−NR1718であり、
このR17およびR18は、互いに独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルであるか、または
17およびR18は組み合わされて、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜7員環を形成するアルキレンであるものとし、
15およびR16は、互いに独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルであるか、または
15およびR16は組み合わされて、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜7員環を形成するアルキレンであり、
mおよびnは、互いに独立して、0または整数1であるものとし、または
C−Xは、窒素により置換されており、
Yは、CH、OまたはSである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法または使用。
【請求項16】
PTP阻害剤が、式
【化4】

[式中、
Qは、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル、アルケニル、アルキニルまたは所望によりハロゲン、ヒドロキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、所望により置換されていてもよいアミノ、カルバモイル、チオール、アルキルチオ、アルキルチオノ、スルホニル、スルファモイル、ニトロ、シアノ、遊離またはエステル化カルボキシ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アルケニル、アルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルオキシから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよい(C1−8)アルキルであり、
は、水素、−C(O)R、−C(O)NRまたは−C(O)ORであって、
およびRは、互いに独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであり、
およびRは、互いに独立して、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであるものとし、
およびRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、(C1−3)アルキルまたは(C1−3)アルコキシである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法または使用。
【請求項17】
PTP阻害剤が、式
【化5】

[式中、
Qは、
i)−X、または
ii)−Y−(CH2)n−C(R)−(CH2)m−Z−Xであって、上式中、
Yは、酸素またはS(O)(式中、qは0または1または2の整数である)であるか、または
Yは、−C≡C−または−C=C−であるか、または
Yはシクロプロピルであるか、または
Yは存在せず、
nおよびmは、互いに独立して、0または1〜8の整数であり、
およびRは、互いに独立して、水素、ヒドロキシル、アルコキシ、アルカノイル、アルカノイルアミノ、アルコキシカルボニル、アラルキル、ヘテロアリール、カルバモイル、アリールまたはアルキルであるか、または
およびRは一体となって、それらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7員環を形成するアルキレンであり、
pは、0または1または2から選択される整数であり、
Zは存在しないか、
Zは−C(O)−O−であるか、または
Zは−C(O)−であるか、または
Zは、−C(O)−NRα−アルキレン−または−C(O)−NRα−アルキレン−O−(式中、RαはHまたは低級アルキルである)であるか、または
Zは、−C(O)−NRα−(CH)n'−(CR8'9')p'−(CH)m'−または−C(O)−NRα−(CH)n'−(CR8'9')p'−(CH)m'−O−(式中、p'は0または整数1であり、n'およびm'は、互いに独立して、0または1〜8の整数であり、R8'およびR9'は、互いに独立して、水素または低級アルキルであり、RαはHまたは低級アルキルである)であるか、または
Zは、−NRα'−C(O)−または−NRα'−C(O)−O−(式中、Rα'はHまたは低級アルキルであるか、またはRα'およびRは組み合わされて、それらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7員環を形成するアルキレンである)であるか、または
Zは、−C(O)−NH−NH−C(O)−O−であるか、または
Zは、−S(O)−または−S(O)−であるか、または
Zは、−NRβ−S(O)−(式中、Rβは、H、低級アルキルであるか、またはRβおよびRは組み合わされて、それらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7員環を形成するアルキレンである)であるか、または
Zは、−NH−S(O)−NH−C(O)−O−であるか、または
Zは、−NRγ−C(O)−NRγ'−(式中、Rγ'は、H、アルキル、アリール、ヘテロシクリルまたは低級アルコキシであり、Rγは、H、低級アルキルであるか、またはRγおよびRは組み合わされて、それらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7員環を形成するアルキレンであるか、またはRγ'およびXは組み合わされて、それらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7員環を形成するアルキレンである)であるか、または
Zは、−NR−C(O)−NH−S(O)−(式中、RはHまたは低級アルキルである)であり、
Xは、水素、ヒドロキシ、NH、ハロゲン、アルコキシ、アルキルチオ、アルキル、−S(O)−OH、アルキル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルバモイル、所望により置換されていてもよいアミノ、シアノ、トリフルオロメチル、遊離またはエステル化カルボキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクロオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アリール、アラルキル、アラルコキシ、アリールオキシ、アラルキルチオ、アリールチオであるものとし、
は、水素、−C(O)R、−C(O)NRまたは−C(O)ORであって、
およびRは、互いに独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであり、
およびRは、互いに独立して、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは所望によりハロゲン、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アルコキシ、アルキルオキシアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アリールオキシおよびヘテロシクリルから成る群から選択される1〜4個の置換基により置換されていてもよいアルキルであるものとし、
およびRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、(C1−3)アルキルまたは(C1−3)アルコキシである]
で示され、
さらに、Xがアリールであり、YおよびZが存在しないとき、n+m+pは1より大であるか、または0であり、
Xが−O−アリールであり、YおよびZが存在しないとき、n+m+pは0ではないものとし、または
Xが−S−アリールであり、YおよびZが存在しないとき、n+m+pは0ではないものとし、または
Xが−CH−アリールであり、YおよびZが存在しないとき、n+m+pは0ではないものとし、または
Xがアリールであり、Zが存在せず、Yが−O−であるか、またはYが−S−であるとき、n+m+pは0ではないものとし、または
Qは、−CH−アリール、−S−アリールまたは−O−アリールではあり得ないものとする、化合物またはその医薬上許容される塩である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法または使用。
【請求項18】
さらに、IGF1分子を個体に投与することを含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法または使用。
【請求項19】
筋骨格疾患処置用医薬の製造におけるIGF1およびPTP阻害剤の使用。
【請求項20】
個体において筋肉または骨量を増加させる方法であって、
筋肉または骨量の増加が望ましい個体を識別し、
個体において筋肉または骨量を増加させるのに十分な量のPTP阻害剤を個体に投与する
ことを含む方法。
【請求項21】
個体において筋肉または骨量を増加させる医薬の製造におけるヒト成長ホルモンと組み合わせたPTP阻害剤の使用。
【請求項22】
タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤化合物、ヒト成長ホルモンおよび1種またはそれ以上の医薬賦形剤を含む、医薬組み合わせ組成物。
【請求項23】
タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤化合物およびヒト成長ホルモンが、一定の単用量組成物である、請求項22記載の組成物。
【請求項24】
タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤化合物およびヒト成長ホルモンが逐次的または同時に投与される、請求項22記載の組成物。

【図1】
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【公表番号】特表2011−504918(P2011−504918A)
【公表日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535405(P2010−535405)
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【国際出願番号】PCT/EP2008/066554
【国際公開番号】WO2009/068689
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】