説明

筐体ロック機構、及び携帯機器

【課題】筐体を重ねて閉じた状態にロックするロック機構が、筐体内部に伸びることを防止して、電子部品を配置するレイアウトの自由度を向上する。
【解決手段】第1筐体(1)と第2筐体(2)とを重ねて閉じた状態から相対的に移動可能で、第1筐体(1)と第2筐体(2)を閉じた状態にロックするロック機構を備える筐体構造であって、ロック機構は、第1筐体(1)または第2筐体(2)の一方の筐体に対し出没可能に組み付けられ、当該一方の筐体から突出して他方の筐体に対し係脱可能なロック部材26と、このロック部材26を一方の筐体から突出する方向に付勢する弾性部材25と、ロック部材26を一方の筐体内に没入する方向に操作する操作部材24と、からなり、弾性部材25と操作部材24を並列的に配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体を重ねて閉じた状態にロックする機構と、その筐体ロック機構を備える携帯機器に関する。
【背景技術】
【0002】
筐体を折り畳み状態から縦方向に開放したり、横方向に開放したりできる折り畳み式携帯端末において、筐体を折り畳み状態にロックする機構が特許文献1に開示される。この特許文献1のロック機構は、その図10に示すように、ストッパ爪、ストッパ軸、バネが一直線に並べて配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007‐113686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、筐体を折り畳み状態にロックする機構を設ける場合に、特許文献1のように、筐体内部に向けてストッパ爪、ストッパ軸、バネを一直線に並べて配置すると、筐体内部の電子部品の配置をずらしたりする必要が生じ、電子部品を配置するレイアウトの自由度が損なわれていた。
【0005】
本発明の課題は、筐体を重ねて閉じた状態にロックするロック機構が、筐体内部に伸びることを防止して、電子部品を配置するレイアウトの自由度を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1筐体と第2筐体とを重ねて閉じた状態から相対的に移動可能で、前記第1筐体と第2筐体を閉じた状態にロックするロック機構を備える筐体構造であって、前記ロック機構は、前記第1筐体または第2筐体の一方の筐体に対し出没可能に組み付けられ、当該一方の筐体から突出して他方の筐体に対し係脱可能なロック部材と、このロック部材を前記一方の筐体から突出する方向に付勢する弾性部材と、前記ロック部材を前記一方の筐体内に没入する方向に操作する操作部材と、からなり、前記弾性部材と操作部材を並列的に配置したことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の筐体ロック機構であって、前記第1筐体と第2筐体は折り畳んだ状態から相対的に回転させて開放可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体ロック機構であって、前記操作部材は、スライド操作するスライドつまみであることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体ロック機構であって、前記操作部材は、プッシュ操作するプッシュボタンであることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体ロック機構であって、前記操作部材は、回転操作する回転つまみであることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の筐体ロック機構であって、前記ロック部材は、前記第1筐体と第2筐体とを回転自在に結合するヒンジ軸に対し係脱可能であることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体ロック機構であって、前記ロック機構のロック解除は、前記第1筐体に対し前記第2筐体を横方向に開放するブックスタイルで行われることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の筐体ロック機構を備える携帯機器を特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、筐体を重ねて閉じた状態にロックするロック機構が、筐体内部に伸びることを防止し、電子部品を配置するレイアウトの自由度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明を適用した携帯機器の一実施形態の構成を示すもので、携帯電話の折り畳み状態を示した斜視図である。
【図2】図1の携帯電話を縦方向に開放した状態を示した斜視図である。
【図3】図1の携帯電話を横方向に開放した状態を示した斜視図である。
【図4】図1の携帯電話のムービースタイル状態を示した斜視図である。
【図5】図1の折り畳み状態でのヒンジユニットを示した図である。
【図6】図1の折り畳み状態での配線の仕方を示した図である。
【図7】図5のヒンジユニットと図6の配線を組み合わせた拡大斜視図である。
【図8】図7のヒンジユニットの折り畳み状態に対応した斜視図である。
【図9】図1の折り畳み状態の携帯電話を他端側から見た拡大図である。
【図10】図2の縦方向開放状態での画面とカメラの方向を示した図である。
【図11】図10と反対側から見た図である。
【図12】図10と反対側でバンパー部も示した図である。
【図13】図8のヒンジユニットの縦方向開放状態に対応した図である。
【図14】図3の横方向開放状態でのブックスタイルを示した図である。
【図15】図8のヒンジユニットのブックスタイルに対応した図である。
【図16】図4のムービースタイルでの画面とカメラの方向を示した図である。
【図17】図16の上方向から見た平面図である。
【図18】図16のムービースタイルでの反対側から見た持ち方を示した図である。
【図19】図8のヒンジユニットのムービースタイルに対応した図である。
【図20】図9の折り畳み状態の携帯電話を上側から見た図である。
【図21】図20のロックリリーススイッチ部の拡大図である。
【図22】図20の携帯電話をブックスタイルとした図である。
【図23】図21のロックリリーススイッチ部の内部機構を示した図である。
【図24】図23のロック機構のみを示した図である。
【図25】図24のロック機構を下側から見た図である。
【図26】図21のロック状態を示した要部断面図である。
【図27】図26のロック状態からロック解除状態を示した図である。
【図28】ロック機構の実施形態2を示した平面図である。
【図29】図28のロック機構のみを示した斜視図である。
【図30】図29のロック機構の平面図である。
【図31】図30のロック機構の側面図である。
【図32】ロック機構の実施形態3を示した平面図である。
【図33】図32のロック機構のみを下側から見た斜視図である。
【図34】図33のロック機構の平面図である。
【図35】図34のロック機構の側面図である。
【図36】ロック機構の実施形態4を示した平面図である。
【図37】図36のロック機構のみを示した斜視図である。
【図38】図37のロック機構の平面図である。
【図39】図38のロック機構の側面図である。
【図40】ロック機構の実施形態5を示した平面図である。
【図41】図40のロック機構のみを示した斜視図である。
【図42】図41のロック機構の平面図である。
【図43】図42のロック機構の側面図である。
【図44】図40のロック状態からロック解除状態を示した図である。
【図45】ロック機構の実施形態6を示した平面図である。
【図46】図45のロック機構のみを示した斜視図である。
【図47】図46のロック機構のロック解除時を示した破断側面図である。
【図48】図47のロック解除状態からロック方向に移動した状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1から図4は本発明を適用した携帯機器の一実施形態の構成として携帯電話を示したもので、1は第1筐体、2は第2筐体、3は第3筐体、4は操作部、5は表示部、6はアンテナ、7は入力部(撮影部)、8は照明部である。
【0017】
携帯電話は、図示のように、第1筐体1と第2筐体2と第3筐体3は後述する2軸ヒンジユニット10を介して結合されている。第1筐体1には操作部4が設けられ、第2筐体2には表示部5及びアンテナ6が設けられ、第3筐体3には入力部としての撮影部7及び照明部8が設けられている。
【0018】
図5及び図8は第3筐体3の内部に組み込まれる2軸ヒンジユニット10を示したもので、11は第1回転軸、12は第2回転軸、13は第3筐体3のフレーム、21は第1取付部材、22は第2取付部材である。
【0019】
2軸ヒンジユニット10は、図示のように、左右一対の第1回転軸11と、右側の第2回転軸12と、中央の第3筐体3のフレーム13と、第1回転軸11の各々に設けた左右一対の第1取付部材21と、第2回転軸12に設けた第2取付部材22とから構成される。
【0020】
すなわち、第1回転軸11は、軸線を左右方向に向けた中空状のもので、フレーム13の左右両側面にネジ止め固定したブラケット14の下部に軸受部材を介して各々回転自在に一体化されている。この第1回転軸11には、その軸線に対し直交方向に延びて第1筐体1の内部にネジ止め固定されるアーム状の第1取付部材21が各々圧入嵌合して一体化されている。この第1取付部材21の回転角度は、第1回転軸11の軸受部材との係合構造により約180度等に制限される。なお、図示左側の第1回転軸11は、90度等の所定角度に対応するクリック感が得られる軸受部材15を介してフレーム13に組み付けられている。
【0021】
そして、第2回転軸12は、軸線を前後方向に向けた中空状のもので、フレーム13の図示右側面のブラケット14の上部に一体に形成した突出部16に軸受部材を介して回転自在に一体化されている。この第2回転軸12には、その軸線に対し直交方向に延びて第2筐体2の内部にネジ止め固定されるアーム状の第2取付部材22が圧入嵌合して一体化されている。この第2取付部材22の回転角度は、第2回転軸12の外周に形成された溝12aに突出部16に設けられた係合片16aが係合することで制限される。
【0022】
図6は第1配線31及び第2配線32を示し、図7は2軸ヒンジユニット10と第1配線31及び第2配線32を組み合わせた図である。
【0023】
すなわち、第1配線31は、第1筐体1内の基板に接続されるコネクタ31aを一端に備えて第3筐体3内の基板に接続されるコネクタ31cを他端に備えるもので、図7において右側の第1回転軸11の中空部内に通されている。
【0024】
そして、第2配線32は、第1筐体1内の基板に接続されるコネクタ32aを一端に備えて第2筐体2内の基板に接続されるコネクタ32bを他端に備えるもので、図7において右側の第1回転軸11の中空部内に通して第2回転軸12の中空部内に通されている。
【0025】
また、第1筐体1内の基板に接続される端子33aを一端に備えて第2筐体2内の基板に接続される端子33bを他端に備えるアンテナ線33も、第2配線32と同様に、図7において右側の第1回転軸11の中空部内に通して第2回転軸12の中空部内に通されている。
【0026】
図9は図1の折り畳み状態の携帯電話を他端側から見て拡大したもので、第3筐体3は下ケース34及び上ケース35から構成されていて、上ケース35より幅狭の下ケース34は第1筐体1の端部に形成した凹所1aに位置している。この下ケース34と第1筐体1の凹所1aの両側に位置する突出部1bとの間に第1回転軸11が貫通して、これにより、第3筐体3は第1筐体1に対し第1回転軸11を中心に縦方向に開閉可能である。
【0027】
また、図示のように、折り畳み状態において、上ケース35は第2筐体2の延長上に位置している。この上ケース35と第2筐体2との一側部の間に第2回転軸12が貫通して、これにより、第2筐体2は第3筐体3に対し一側部の第2回転軸12を中心に横方向に開閉可能である。
【0028】
そして、下ケース34の上部左右には、上ケース35の開放部を閉じる突出部が形成されており、この突出部の下面にゴム等の柔らかい材質の緩衝材によるバンパー23が設けられている。
【0029】
さらに、下ケース34の突出部と上ケース35の側面との間に、ロック解除の操作部材としてスライド操作するスライドつまみによるロックリリーススイッチ24が組み付けられている。このロックリリーススイッチ24のスライド操作により、第3筐体3の端面から突出する方向にコイルバネ25(図23〜図25参照)で付勢され、第2筐体2の端面に形成された凹部29(図26及び図27参照)に係合するロックピース26(図23〜図27参照)を後退させてロックが解除される。
【0030】
先ず、図1及び図9は第1筐体1上に第1筐体2及び第3筐体3を重ねて折り畳んだ状態を示したもので、図8はその折り畳み状態に対応した2軸ヒンジユニット10を示したものである。すなわち、フレーム13から第1取付部材21及び第2取付部材22は同一方向に平行に向いている。
【0031】
次に、図2及び図10から図12は第1筐体1に対し第2筐体2及び第3筐体3を、第1回転軸11を中心に縦方向に開放した通常オープンスタイルを示したもので、図10及び図11において、矢印Aで示す方向は撮影部7の向きを示し、矢印Bで示す方向は表示部5の画面の向きを示している。そして、図13はその通常オープンスタイルに対応した2軸ヒンジユニット10を示したものである。すなわち、フレーム13に対し第1取付部材21と第2取付部材22が互いに反対方向に向いている。
【0032】
以上の通常オープンスタイルにおいて、第1筐体1に対し第2筐体2及び第3筐体3を、第1回転軸11を中心に縦方向に開く際に、バンパー23は、第1筐体1の突出部1bの背面に当接して衝撃を緩衝する。
このように、通常オープンスタイルで緩衝するバンパー23は、デザイン性を考慮し、折り畳み状態において第3筐体3の内側面に設けられて外観から見えない位置に配置されている。
【0033】
次に、図3及び図14は第1筐体1及び第3筐体3に対し第2筐体2を、第2回転軸12を中心に横方向に開放して表示部5を横長としたブックスタイルを示したもので、図15はそのブックスタイルに対応した2軸ヒンジユニット10を示したものである。すなわち、折り畳み状態時におけるフレーム13及び第1取付部材21に対し第2取付部材22が一側方に向いている。
【0034】
次に、図4及び図16から図18は第1筐体1に対し第2筐体2及び第3筐体3を、第1回転軸11を中心に90度回転して表示部5を横長としたムービースタイルを示したもので、図16及び図17において、矢印Aで示す方向は撮影部7の向きを示し、矢印Bで示す方向は表示部5の画面の向きを示している。そして、図19はそのムービースタイルに対応した2軸ヒンジユニット10を示したものである。すなわち、折り畳み状態時におけるフレーム13及び第2取付部材22に対し第1取付部材21が直角方向に向いている。
【0035】
そして、ムービースタイル時においては、図16から図18に示すように、第1筐体1の上面で第3筐体3に近い部分に設けたシャッターキー41及びズームキー42と、同じく第1筐体1の内側面で操作部4の上側に並んだサブメニューキー43、画面表示切替キー44、A−MAT(音声ズーム)ON/OFFキー45、顔ピタON/OFFキー46、逆光補正キー47、ホワイトバランスキー48及び秒撮キー49が使用される。
【0036】
なお、サブメニューキー43、画面表示切替キー44、A−MAT(音声ズーム)ON/OFFキー45、顔ピタON/OFFキー46、逆光補正キー47、ホワイトバランスキー48及び秒撮キー49の上に沿った部分には、その旨印刷表示されている。
【0037】
また、第1筐体1の内側面で操作部4の前後には上下方向に沿ってバンパー51・52が設けられている。このバンパー51・52は、第1筐体1に対し第2筐体2及び第3筐体3を折り畳む際の衝撃を緩衝するもので、さらに、第1筐体1を構成する下ケース及び上ケースを合体固定するネジを隠すネジ隠しも兼用する。
【0038】
以上のムービースタイルにおいて、図18に仮想線で示したように、親指をバンパー51に沿わせて、ズームキー42に人差し指を、さらにシャッターキー41に中指をそれぞれ沿わせて右手で持つことができ、すなわち、右手で持ち易いグリップ感を具備したムービースタイルを実現できる。この場合、第3筐体3に近い側のバンパー51の表面には、親指に対し滑り止めとして機能するシボ加工が施されている。
【0039】
なお、第1筐体1のホワイトバランスキー48の上方に離間した部分にマイク穴53が設けられている。また、第2筐体2の表示部5と反対側の前面部の上部には左右一対のマイク穴54が設けられている。
【0040】
次に、以上のムービースタイル時において、撮像部7を有する第3筐体3に対し表示部5を有する第2筐体2を、上部の第2回転軸12を中心に向こう側に回転すると、表示部5を下から見上げる斜め角度のハイアングルでムービー撮影時のファインダーとして見ることができる。また、第2筐体2を手前側に若干回転すると、表示部5を上から見下ろす斜め角度のローアングルでファインダーとして見ることができる。
【0041】
そして、第2筐体2を第3筐体3に対し上部の第2回転軸12を中心に手前側に回転すると、図12に示すように、規制プレート17の下端部が第1回転軸11の端部外周のカム19の大径部19bの切り欠き部19cに入り込む。これにより、第1回転軸11の回転が規制される。
【0042】
以上において、ブックスタイル時には、図3及び図14に示したように、サブメニューキー43、画面表示切替キー44、A−MAT(音声ズーム)ON/OFFキー45、顔ピタON/OFFキー46、逆光補正キー47、ホワイトバランスキー48及び秒撮キー49の上に沿った部分に設けられる印刷表示は第2筐体2により覆われて見辛くなっている。このため、その表示部5の下部に沿ってサブメニューキー43、画面表示切替キー44、A−MAT(音声ズーム)ON/OFFキー45、顔ピタON/OFFキー46、逆光補正キー47、ホワイトバランスキー48及び秒撮キー49に対応した表示がなされる。
【0043】
また、折り畳み状態では、図8に示したように、2軸ヒンジユニット10のフレーム13から第1取付部材21及び第2取付部材22が同一方向に平行に向いており、第1筐体1と第2筐体2に対するネジ止め部が上下に位置するため、初期の重ねた際の両筐体1・2のズレを、組立工程の最後にチューニング(あるいはリペア)しやすいように工夫がなされている。
【0044】
次に、図20は図9の折り畳み状態の携帯電話を上側から見たもので、図21はそのロックリリーススイッチ24部を拡大したものであり、図22は携帯電話をブックスタイルとした状態を示している。図示のように、ブックスタイルにおいて、第3筐体3は第1筐体1に重なった一体化状態であり、第2筐体2が第2回転軸12を中心に横方向に回転して開放されている。そして、前述したロックリリーススイッチ24、コイルバネ25及びロックピース26は、第3筐体3の第2回転軸12と反対側の端部に組み込まれている。
【0045】
図23は図21のロックリリーススイッチ24部の内部機構を示したもので、図示のように、ロックリリーススイッチ24は、コイルバネ25及びロックピース26に対し並列に配置されている。すなわち、第3筐体3の下ケース34の突出部と上ケース35の側面との間にスライド自在に組み付けられるロックリリーススイッチ24には、図24及び図25にも示すように、内側へ突出する腕部24aが形成されている。この腕部24aに、ロックピース26の側面に突出して形成した腕部26aが係合してスライド方向に一体に組み付けられている。
【0046】
ロックピース26は、その摺動部先端に、第3筐体3の第2筐体2が開閉される端面に形成した穴から出没するロック爪26bを有している。このロック爪26bは、図示のように、上下面が斜めの傾斜面により先細り形状となっている。さらに、ロックピース26の摺動部上には、上方への凸部26cと、この凸部26cから摺動部と平行に延びるガイドロッド26dが形成されている。このガイドロッド26dに沿ってコイルバネ25が装着される。コイルバネ25は、ロックピース26の凸部26cと第3筐体3内との間に圧縮状態でセットされている。
【0047】
図26は図21のロック状態を示したもので、折り畳み状態においては、図示のように、第3筐体3の端面の穴から突出したロック爪26bが、第2筐体2の端面の凹部29に係合状態となって、第1筐体1上に第2筐体2を折り畳んだ状態にロックされている。
【0048】
図27は図26のロック状態からロック解除状態を示したもので、ブックスタイルにするには、ロックリリーススイッチ24を指先でスライド操作して、ロックピース26をコイルバネ25に付勢に抗して摺動部で後退動作させ、図示のように、第3筐体3の端面の穴にロック爪26bを没入させる。これにより、ロックが解除されて、第2回転軸12を中心に第2筐体2を横方向に回転して開放することで、ブックスタイルにすることができる。
【0049】
ここで、ロック爪26bは、図示のように、上下面が斜めの傾斜面により先細り形状となっているので、例えば第2筐体2を横方向に強制開閉操作する際において、ロック爪26bに第2筐体2の端面が接触しても傾斜面により傷付きを防止できる。
なお、このロック爪26bの傾斜面はなくてもよい。
【0050】
以上、実施形態の携帯電話によれば、操作部4を有する第1筐体1と表示部5を有する第2筐体2とを重ねて折り畳んだ状態から相対的に移動させて縦方向に開放させる第1回転軸11と、同様に横方向に開放させる第2回転軸12とを、撮影部7とともに第3筐体3に収納した筐体構造で、第1筐体1と第2筐体2を縦方向に開放させた場合は、第3筐体3が第2筐体1とともに移動し、また、横方向に開放させた場合には、第3筐体3が第1筐体1とともに移動する構成としたことで、ムービースタイルにして、表示部5の画面を横長で見ながら撮影部7でムービー撮影することができる。
【0051】
さらに、ムービースタイル時において、撮影部7を有する第3筐体3に対し表示部5を有する第2筐体2を、中央部の第2回転軸12を中心に回転して、ムービー撮影時のファインダーとしての表示部5を下から見上げる斜め角度のハイアングルとしたり、表示部5を上から見下ろす斜め角度のローアングルとすることもできる。
【0052】
また、2軸ヒンジユニット10は、第1回転軸11及び第2回転軸12が第3筐体3のフレーム13に組み付けられ、第1回転軸11に一体の第1取付部材21が第1筐体1に組み付けられて、第2回転軸12に一体の第2取付部材22が第2筐体2に組み付けられる構成なので、強度的に優れている。
【0053】
そして、第1筐体1内に一端を固定されて第3筐体3内に他端が固定される第1配線31を第1回転軸11の中空部内に通して、第1筐体1内に一端を固定されて第2筐体2内に他端が固定される第2配線32を第1回転軸11の中空部内に通して第2回転軸12の中空部内に通すことで、3つの筐体内の配線をすることができる。
【0054】
また、ロックリリーススイッチ24とコイルバネ25及びロックピース26とを並列的に配置したことで、第1筐体1及び第3筐体3に対し第2筐体2を折り畳み状態にロックするロック機構が、第3筐体3内部に伸びることを防止し、ロック機構の構成部品を従来のように一直線に並べて配置した場合と比較して、電子部品を配置するレイアウトの自由度を上げることができる。
【0055】
しかも、ロックピース26の摺動部を下段として、その上段にコイルバネ25を配置したことで、小型化・省スペース化を実現できる。
また、外観部品のロックリリーススイッチ24と内部部品のロックピース26を別パーツ化したことで、ロックリリーススイッチ24の加飾の幅が広がり、デザイン性が高まるとともに、ロックピース26の摺動力のチューニングが容易に行える。
【0056】
(実施形態2)
次に、図28から図31はロック機構の実施形態2を示したもので、前述した実施形態1と同様、3は第3筐体であって、61はロックピース、62はコイルバネ、63はロックリリーススイッチ、64はプッシュロッドである。
【0057】
図示のように、ロックピース61は、その摺動部側面に、先端側に向けて先細りとなる傾斜面61aが形成されて、摺動部先端には、第3筐体3の端面の穴から出没するロック爪61bを有している。このロック爪61bは、図示のように、上面が斜めの傾斜面により先細り形状となっている。さらに、ロックピース61の摺動部上には、上方への凸部61cから摺動部と平行に延びるガイドロッド61dが形成されている。このガイドロッド61dに沿ってコイルバネ62が装着される。コイルバネ62は、ロックピース61の凸部61cと第3筐体3内との間に圧縮状態でセットされている。
【0058】
そして、第3筐体3の側面に形成した穴に、ロック解除の操作部材としてプッシュ操作するプッシュボタンによるロックリリーススイッチ63が組み付けられている。このロックリリーススイッチ63の内側には、ロックピース61に連接するプッシュロッド64が一体に設けられている。このプッシュロッド64の先端は、ロックピース61の摺動部側面の傾斜面61aに当接する傾斜面64aとなっている。
【0059】
図28は第3筐体3の端面からロック爪61bが突出した状態を示したもので、この状態から矢印で示したようにロックリリーススイッチ63を指先でプッシュ操作すると、プッシュロッド64先端の傾斜面64aにより傾斜面61aが押されてロックピース61がコイルバネ62に付勢に抗して矢印で示すように後退動作し、ロック爪61bが第3筐体3端面の穴内に没入する。こうしてロックが解除される。
【0060】
(実施形態3)
次に、図32から図35はロック機構の実施形態3を示したもので、前述した実施形態1と同様、3は第3筐体であって、71はロックピース、72はコイルバネ、73はロックリリーススイッチ、74はコネクチングリンクである。
【0061】
図示のように、ロックピース71は、その摺動部先端に、第3筐体3の端面の穴から出没するロック爪71bを有している。このロック爪71bは、図示のように、上面が斜めの傾斜面により先細り形状となっている。さらに、ロックピース71の摺動部上には、上方への凸部71cから摺動部と平行に延びるガイドロッド71dが形成されている。このガイドロッド71dに沿ってコイルバネ72が装着される。コイルバネ72は、ロックピース71の凸部71cと第3筐体3内との間に圧縮状態でセットされている。
【0062】
そして、第3筐体3の上面に形成した穴に、ロック解除の操作部材としてスライド操作するスライドつまみによるロックリリーススイッチ73が組み付けられている。このロックリリーススイッチ73とロックピース71とには両者を連接するコネクチングリンク74が架設されている。このコネクチングリンク74は、その中間部をピン75で第3筐体3に旋回自在に支持して、一端部をピン76でロックピース71の下面に連結して、他端部をピン77でロックリリーススイッチ73の下面に連結している。
【0063】
図32は第3筐体3の端面からロック爪71bが突出した状態を示したもので、この状態からロックリリーススイッチ73を指先でスライド操作すると、ピン77を介してコネクチングリンク74が中間のピン75を中心に旋回し、ピン76を介してロックピース71がコイルバネ72に付勢に抗して後退動作し、ロック爪71bが第3筐体3端面の穴内に没入する。こうしてロックが解除される。
【0064】
なお、コネクチングリンク74には、図32のように、両端部のピン76・77の部分に長穴を形成したり、あるいは、図33から図35のように、中間部のピン75の部分に長穴を形成しておく。
【0065】
(実施形態4)
次に、図36から図39はロック機構の実施形態4を示したもので、前述した実施形態1と同様、3は第3筐体であって、81はロックピース、82はコイルバネ、83はロックリリーススイッチ、84はギアである。
【0066】
図示のように、ロックピース81は、その摺動部側面にラック81aが形成されていて、摺動部先端には、第3筐体3の端面の穴から出没するロック爪81bを有している。このロック爪81bは、図示のように、上面が斜めの傾斜面により先細り形状となっている。さらに、ロックピース81の摺動部上には、上方への凸部81cから摺動部と平行に延びるガイドロッド81dが形成されている。このガイドロッド81dに沿ってコイルバネ82が装着される。コイルバネ82は、ロックピース81の凸部81cと第3筐体3内との間に圧縮状態でセットされている。
【0067】
そして、第3筐体3の側面に形成した穴に、ロック解除の操作部材として回転操作するレバー状の回転つまみによるロックリリーススイッチ83が組み付けられている。このロックリリーススイッチ83は、ロックピース81に連接するギア84と一体に設けられている。
【0068】
図36は第3筐体3の端面からロック爪81bが突出した状態を示したもので、この状態からロックリリーススイッチ83を指先で回転操作すると、一体のギア84と噛み合うラック81aを介してロックピース81がコイルバネ82に付勢に抗して後退動作し、ロック爪81bが第3筐体3端面の穴内に没入する。こうしてロックが解除される。
【0069】
(実施形態5)
次に、図40から図44はロック機構の実施形態5を示したもので、前述した実施形態1と同様、2は第2筐体、3は第3筐体、11は第1回転軸、29は凹部であって、91はロックピース、92はコイルバネ、93はロックリリーススイッチである。
【0070】
図示のように、ロックピース91は、その摺動部先端に、第3筐体3の端面の穴から出没するロック爪91bを有している。このロック爪91bは、図示のように、上面が斜めの傾斜面により先細り形状となっている。さらに、ロックピース91の摺動部上には、上方への凸部91cから摺動部と平行に延びるガイドロッド91dが形成されている。このガイドロッド91dに沿ってコイルバネ92が装着される。コイルバネ92は、ロックピース91の凸部91cと第3筐体3内との間に圧縮状態でセットされている。
【0071】
また、ロックピース91の摺動部下には、逆L字形の係合片91eが形成されている。この係合片91eは、前記2軸ヒンジユニット10のヒンジ軸をなす第1回転軸11に形成した凹部11eに係合可能である。
【0072】
そして、第3筐体3の側面に形成した穴に、ロック解除の操作部材としてスライド操作するスライドつまみによるロックリリーススイッチ93が組み付けられている。このロックリリーススイッチ93は、実施形態1のように腕部を係合してロックピース91に連接させたり、実施形態3のようにコネクチングリンクを介してロックピース91に連接させる。
【0073】
なお、実施形態2のようにプッシュ操作するプッシュボタンによるロックリリーススイッチや、実施形態4のように回転操作するレバー状の回転つまみによるロックリリーススイッチであってもよい。
【0074】
図40は第3筐体3の端面からロック爪91bが突出して第2筐体2の端面の凹部29に係合したロック状態を示したもので、このロック状態からロックリリーススイッチ93を指先でスライド操作すると、ロックピース91がコイルバネ92に付勢に抗して後退動作し、図44に示すように、ロック爪91bが第3筐体3端面の穴内に没入すると同時に、図41及び図43にも示すように、逆L字形の係合片91eが第1回転軸11の凹部11eに係合する。
【0075】
こうして第2筐体2のロックが解除されると同時に、第1回転軸11がロックされる。従って、ブックスタイルでは第1回転軸11をロックして、通常オープン動作を不可に規制できる。
【0076】
(実施形態6)
次に、図45から図48はロック機構の実施形態6を示したもので、前述した実施形態1と同様、1は第1筐体、2は第2筐体、3は第3筐体であって、101はロックピース、102はコイルバネ、103はロックリリーススイッチである。
【0077】
図示のように、ロックピース101は、その摺動部先端に、第3筐体3の端面の穴から出没するロック爪101bを有している。このロック爪101bは、図示のように、上面が斜めの傾斜面により先細り形状となっている。さらに、ロックピース101の摺動部上には、上方への凸部101cから摺動部と平行に延びるガイドロッド101dが形成されている。このガイドロッド101dに沿ってコイルバネ92が装着される。コイルバネ102は、ロックピース101の凸部101cと第3筐体3内との間に圧縮状態でセットされている。
【0078】
また、ロックピース101の摺動部下には、L字形の係合片101fが形成されている。この係合片101fは、第1筐体1の上面に形成した凹部1fに係合可能である。
【0079】
そして、第3筐体3の側面に形成した穴に、ロック解除の操作部材としてスライド操作するスライドつまみによるロックリリーススイッチ103が組み付けられている。このロックリリーススイッチ103は、実施形態1のように腕部を係合してロックピース101に連接させたり、ロックピース101に腕部を介して一体化する。
【0080】
ここで、ロック爪101bは、凸部101cより上方に突出していて、第3筐体3端面の穴には上方から突起3bが形成されている。また、第2筐体2の端面には突起2bが形成されている。
【0081】
図47は第3筐体3端面の穴にロック爪101bが没入したロック解除状態を示したもので、第3筐体3端面の穴に上方から臨む突起3bがロック爪101bの前上部に位置している。
【0082】
この状態から第2筐体2をブックスタイルに開放させると、コイルバネ102の付勢によりロック爪101bが、図48に示すように、第3筐体3端面の穴から上方の突起3bを押し退けて突出すると同時に、L字形の係合片101fが第1筐体1の凹部1fに係合する。従って、ブックスタイルでは第1筐体1に第3筐体3をロックして、通常オープン動作を不可に規制できる。
【0083】
また、ロックリリーススイッチ103を操作しなくても、第2筐体2をクローズさせれば、その第2筐体2端面の突起2bがロック爪101bに当たり、コイルバネ102の付勢に抗しロックピース101が後退動作し、上方の突起3bを押し退けてロック爪101bが第3筐体3端面の穴内に没入する。同時に、L字形の係合片101fが後退して第1筐体1の凹部1fから抜け出す。従って、通常オープン動作が可能となる。
【0084】
(変形例)
なお、以上の実施形態においては、携帯電話としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコン、電卓、電子辞書などで、ロック部を備えた機器全てに用いることができる。
また、縦方向のみ折り畳み可能な携帯機器、横方向のみ折り畳み可能な携帯機器、あるいは、折り畳み状態から縦方向に開いた表示部筐体の平面上を表示部が旋回可能な携帯機器、さらには、表示部筐体と操作部筐体とが、重なり状態から相対的にスライド自在となっているスライド式の携帯機器にも適用可能である。
さらに、ロック機構の構成部品の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0085】
1 第1筐体
2 第2筐体
3 第3筐体
4 操作部
5 表示部
6 アンテナ
7 入力部(撮影部)
8 照明部
10 2軸ヒンジユニット
11 第1回転軸(ヒンジ軸)
12 第2回転軸
13 フレーム
14 ブラケット
15 軸受部材
16 突出部
21 第1取付部材
22 第2取付部材
23 緩衝材
24 操作部材
25 弾性部材
26 ロック部材
29 凹部
31 第1配線
32 第2配線
33 アンテナ線
34 下ケース
35 上ケース
41 シャッターキー
42 ズームキー
43 サブメニューキー
44 画面表示切替キー
45 A−MAT(音声ズーム)ON/OFFキー
46 顔ピタON/OFFキー
47 逆光補正キー
48 ホワイトバランスキー
49 秒撮キー
51 バンパー
52 バンパー
53 マイク穴
54 マイク穴
61 ロック部材
62 弾性部材
63 操作部材
64 連接部材
71 ロック部材
72 弾性部材
73 操作部材
74 連接部材
81 ロック部材
82 弾性部材
83 操作部材
84 連接部材
91 ロック部材
92 弾性部材
93 操作部材
101 ロック部材
102 弾性部材
103 操作部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1筐体と第2筐体とを重ねて閉じた状態から相対的に移動可能で、
前記第1筐体と第2筐体を閉じた状態にロックするロック機構を備える筐体構造であって、
前記ロック機構は、
前記第1筐体または第2筐体の一方の筐体に対し出没可能に組み付けられ、当該一方の筐体から突出して他方の筐体に対し係脱可能なロック部材と、
このロック部材を前記一方の筐体から突出する方向に付勢する弾性部材と、
前記ロック部材を前記一方の筐体内に没入する方向に操作する操作部材と、からなり、
前記弾性部材と操作部材を並列的に配置したことを特徴とする筐体ロック機構。
【請求項2】
前記第1筐体と第2筐体は折り畳んだ状態から相対的に回転させて開放可能であることを特徴とする請求項1に記載の筐体ロック機構。
【請求項3】
前記操作部材は、スライド操作するスライドつまみであることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体ロック機構。
【請求項4】
前記操作部材は、プッシュ操作するプッシュボタンであることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体ロック機構。
【請求項5】
前記操作部材は、回転操作する回転つまみであることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体ロック機構。
【請求項6】
前記ロック部材は、前記第1筐体と第2筐体とを回転自在に結合するヒンジ軸に対し係脱可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の筐体ロック機構。
【請求項7】
前記ロック機構のロック解除は、前記第1筐体に対し前記第2筐体を横方向に開放するブックスタイルで行われることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体ロック機構。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の筐体ロック機構を備えることを特徴とする携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−272933(P2010−272933A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−120784(P2009−120784)
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】