説明

筐体

【課題】放熱性を高めるために設ける放熱フィンを利用して換気口及びフィルタを保護する筐体を提供する。
【解決手段】センサからの信号を処理し、制御対象へ制御信号を出力するECU基板を収容するECU筐体1において、複数の放熱フィン23、24、31と、複数の放熱フィン23、24、31のうち少なくとも1つの放熱フィン24に設けられ、ECU筐体1内部の換気を行う換気口25と、換気口25を覆い、ECU筐体1内部への防水性及び透湿性を有するフィルタ26と、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24の隣に並び、換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体に関する。詳しくは、センサからの信号を処理し、制御対象へ制御信号を出力する制御装置を収容する筐体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、制御装置を収容する筐体としては、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示された技術では、所定の高さより高い背高部品を電子基板の第1面の一方の端部に集約して実装し、第1面を外装ケース内のケース上面側に配置する。そして、ケース上面に段差を設けて、背高部品を内部に収納し充填材が厚い大深度部と、薄型部品のみを内部に収納し充填材が薄い小深度部とで外装ケースを構成し、小深度部におけるケース上面外側に放熱フィンを設ける。これにより、放熱性の良好な密閉筐体を形成できるとされている。
しかしこのような特許文献1に開示された技術では、筐体を密閉する場合には、エンジンルーム内の温度変化に応じて筐体内部の空間の空気に含まれる水蒸気が結露し、制御装置に不適切な状況が発生する可能性がある。
【0003】
このような制御装置に不適切な状況を改善するための筐体としては、特許文献2に開示された技術がある。特許文献2に開示された技術では、電子部品等が内蔵されるケースに開口された通気口の内側がフィルタで塞がれた呼吸孔の外側に、環状の突出部の先端方向へ広がるテーパを設ける。これにより、水滴等が筐体内部へ侵入することを防止できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4291215号公報
【特許文献2】特開2000−138469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に開示された技術では、突出部のみで呼吸孔を保護する場合には、真横からの被水に対して保護ができない。また、突出部とキャップとで呼吸孔を保護する場合には、キャップのコストとキャップを後から取り付ける工数とが発生する。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、放熱性を高めるために設ける放熱フィンを利用して換気口及びフィルタを保護する筐体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) センサからの信号を処理し、制御対象へ制御信号を出力する制御装置を収容する筐体(例えば、後述するECU筐体1)において、複数の放熱フィン(例えば、後述する放熱フィン23、24、31)と、前記複数の放熱フィンのうち少なくとも1つの放熱フィン(例えば、後述する放熱フィン24)に設けられ、前記筐体内部の換気を行う換気口(例えば、後述する換気口25)と、前記換気口を覆い、前記筐体内部への防水性及び透湿性を有するフィルタ(例えば、後述するフィルタ26)と、前記換気口及び前記フィルタが設けられた前記放熱フィンの隣に並び、前記換気口及び前記フィルタを保護する放熱フィン(例えば、後述する放熱フィン31)と、を備えたことを特徴とする筐体。
【0008】
(1)の発明では、換気口及びフィルタが設けられた放熱フィンの隣に並び、換気口及びフィルタを保護する放熱フィンを備える。このため、例えばエンジンルーム内の洗浄の際の高圧水がフィルタにかかることによるフィルタの剥がれや、人為的な作業によるフィルタの剥がれを、放熱フィンによる保護で防止できる。したがって、放熱性を高めるために設ける放熱フィンを利用して換気口及びフィルタを保護する筐体を提供できる。よって、筐体に換気口及びフィルタを保護する保護部材を別途設ける必要がなく、筐体を部品点数が増加せず簡単な構成で工数の増加もなく安価に製造できる。
【0009】
(2) 前記放熱フィンは、板状部材であり、前記換気口及び前記フィルタは、前記放熱フィンの平面部(例えば、後述する平面部24a)に位置し、前記換気口及び前記フィルタを保護する放熱フィンは、前記換気口及び前記フィルタに対向する平面部(例えば、後述する平面部31a)を有することを特徴とする(1)に記載の筐体。
【0010】
(2)の発明では、換気口及びフィルタに対向して換気口及びフィルタを保護する放熱フィンの平面部が存在する。これにより、換気口及びフィルタ周辺には、換気口及びフィルタを設けた放熱フィンとそれに並ぶ換気口及びフィルタを保護する放熱フィンとの間の隙間しか存在しない。ここで当該隙間は狭くでき、水、異物、人の指等が侵入し難いことから、換気口及びフィルタが保護し易い。
【0011】
(3) 前記筐体は、前記制御装置を収容するカバー(例えば、後述するカバー2)と、前記カバーに装着されるケース(例えば、後述するケース3)と、を有し、前記換気口及び前記フィルタが設けられた前記放熱フィンは、前記カバーに設けられ、前記換気口及び前記フィルタを保護する放熱フィンは、前記ケースに設けられることを特徴とする(1)又は(2)に記載の筐体。
【0012】
(3)の発明によると、カバーに設けられた放熱フィンの換気口にフィルタを取り付けた後に、カバーにケースを装着して換気口及びフィルタを保護する放熱フィンを換気口及びフィルタが設けられた放熱フィンの隣に並ばせる。これにより、換気口へのフィルタの取り付けにおいて、換気口及びフィルタを保護する放熱フィンが邪魔にならず作業スペースが確保でき、製造容易である。
【0013】
(4) 前記換気口及び前記フィルタが設けられた前記放熱フィンには、前記筐体内部と繋がった中空空間(例えば、後述する中空空間hs1)が形成されることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の筐体。
【0014】
(4)の発明によると、換気口及びフィルタが設けられた放熱フィンには、筐体内部と繋がった中空空間が形成されるので、筐体内部の空気を放熱フィンの中空空間を通して換気口から換気できる。
【0015】
(5) 前記換気口及び前記フィルタが設けられ前記中空空間が形成される前記放熱フィンは、前記複数の放熱フィンのうち隣り合う2つの放熱フィンを囲って形成されることを特徴とする(4)に記載の筐体。
【0016】
(5)の発明によると、中空空間が形成される放熱フィンを、隣り合う2つの放熱フィンを囲って形成し、既存の設計を流用できるので、製造容易である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、放熱性を高めるために設ける放熱フィンを利用して換気口及びフィルタを保護する筐体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るECU筐体を示す斜視図であり、図1(a)は、ECU筐体の全体図であり、図1(b)は、ECU筐体の放熱フィン周辺の拡大図である。
【図2】上記実施形態に係るECU筐体をカバーとケースとに分解した状態を示す斜視図である。
【図3】上記実施形態に係るECU筐体を示す図であり、図3(a)は、ECU筐体の上視図であり、図3(b)は、ECU筐体の図3(a)のAA断面を示す断面図である。
【図4】上記実施形態に係るECU筐体の実装状態を示す側面図であり、図4(a)は、ECU筐体の実装状態の全体図であり、図4(b)は、ECU筐体の実装状態の放熱フィン周辺の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るECU筐体1を示す斜視図であり、図1(a)は、ECU筐体1の全体図であり、図1(b)は、ECU筐体1の放熱フィン24周辺の拡大図である。図2は、本実施形態に係るECU筐体1をカバー2とケース3とに分解した状態を示す斜視図である。
ECU筐体1は、センサからの信号を処理し、制御対象へ制御信号を出力する制御装置としてのECU基板を収容する筐体である。
ECU筐体1は、ECU基板を収容するカバー2と、カバー2に装着されるケース3と、を有する。
【0020】
ECU筐体1のカバー2は、ECU基板を収容するカバー本体21と、カバー本体21の上面に配置される3つのコネクタハウジング22a、22b、22cと、カバー本体21の上面に並列して配置される複数の放熱フィン23と、を備える。
【0021】
カバー本体21は、矩形の平板形状であり、一部に背高の突出部21aを有する。ECU基板は、概略カバー本体21を相似的に小さくした形状をしており、矩形の薄平板形状であり、カバー本体21の突出部21aに対応する位置の一部に背高の電子部品を搭載している。このECU基板を収容可能にカバー本体21の形状が設計されている。
【0022】
コネクタハウジング22a、22b、22cは、カバー本体21内部に収容されたECU基板との信号をやり取りするケーブルが接続されるものである。例えば、センサからの信号をECU基板に送信する送信ケーブルや、ECU基板から車両に搭載された各種制御対象へ制御信号を出力する出力ケーブルがコネクタハウジングに接続される。
コネクタハウジング22a、22b、22cは、カバー本体21の突出部21aにカバー本体21の短手方向で隣接し、カバー本体21の長手方向に3つ並列に配置される。
【0023】
複数の放熱フィン23は、それぞれがカバー本体21の短手方向に延在し、カバー本体21の長手方向に並列した薄板状部材であり、カバー本体21の上面に、カバー本体21の突出部21a及び3つのコネクタハウジング22a、22b、22cを避けた位置に配置される。放熱フィン23を可及的に複数配置することで、ECU基板の放熱量を最大限確保するようにしている。
放熱フィン23は、板状部材であり、先端角部が丸められた蒲鉾型をしており、互いに隣り合う放熱フィン23同士の隙間が1枚の放熱フィン23の厚みより広いものである。
【0024】
ここで、カバー本体21の図示右側の長手方向端部の1つの放熱フィン24には、カバー本体21内部の換気を行う換気口25が設けられる。換気口25の外側には、換気口25を覆い、カバー本体21内部への防水及び透湿を行うカバー本体21内部への防水性及び透湿性を有するフィルタ26が取り付けられている。
換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24は、板状部材であり、厚みが他の放熱フィン23よりも厚く、カバー本体21の短手方向全体にわたって大きく蒲鉾型の平面部24aを有する。
換気口25は、放熱フィン24の外側を向いた平面部24aの中央に円形に形成され、フィルタ26が、換気口25の周囲を換気口25と同じ円形に覆っている。
【0025】
図3は、本実施形態に係るECU筐体1を示す図であり、図3(a)は、ECU筐体1の上視図であり、図3(b)は、ECU筐体1の図3(a)のAA断面を示す断面図である。
換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24は、カバー本体21内部と繋がった中空空間hs1が形成される。このため、本実施形態では、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24を、複数の放熱フィン23のうち隣り合う2つの放熱フィン23を囲って放熱フィン24に中空空間hs1を形成する。
なお、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24は、複数の放熱フィン23よりも背高に形成し、可及的に中空空間hs1を大きくすることで、カバー本体21内部と放熱フィン24の中空空間hs1との間で空気を疎通し易くしている。
【0026】
図2に戻り、ECU筐体1のケース3は、カバー2に装着されるもので、カバー本体21よりも一回り大きい矩形の平板形状をしている。ケース3には、カバー本体21が換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24を有する図示右側の長手方向端部側に、放熱フィン31が形成されている。
【0027】
放熱フィン31は、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24よりも外側で放熱フィン24の隣に並ぶ。放熱フィン31は、板状部材であり、厚みがカバー本体21の複数の放熱フィン23よりも少し厚く且つ換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24よりも薄く、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24と同じく短手方向全体にわたって大きく蒲鉾型の平面部31aを有する。
このようにケース3に設けられた放熱フィン31が、図1や図3に示すように換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24の隣に並ぶことで、放熱フィン24の平面部24aの中央に位置する換気口25及びフィルタ26に対向してケース3に設けられた放熱フィン31の平面部31aが位置し、換気口25及びフィルタ26を保護できる。
つまり、本実施形態では、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24は、カバー本体21に設けられ、換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31は、ケース3に設けられる。
【0028】
ここで、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24と、換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31との間の隙間sp1は、カバー本体21の他の放熱フィン23同士の隙間よりも狭く形成する。これにより、隙間sp1に、水、異物、人の指等が侵入し難くできる。
【0029】
カバー本体21には、四隅にカバー2をケース3に位置決めするための位置決め孔21bが設けられる。一方、ケース3には、カバー本体21の位置決め孔21bに対応する位置に位置決め突起3aが設けられる。そして、ケース3の位置決め突起3aにカバー本体21の位置決め孔21bを挿入することで、カバー2にケース3を装着できる。
これにより、カバー本体21に設けられた放熱フィン24の換気口25にフィルタ26を取り付けた後に、カバー2にケース3を装着して換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31を換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24の隣に並ばせることができる。
【0030】
図4は、本実施形態に係るECU筐体1の実装状態を示す側面図であり、図4(a)は、ECU筐体1の実装状態の全体図であり、図4(b)は、ECU筐体1の実装状態の放熱フィン24周辺の拡大図である。
図4に示すように、ECU筐体1は、カバー2とケース3とを立てた状態で実装される。このとき、換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31側が最下方に位置する。
このような実装状態のECU筐体1では、図4(a)に示すように、エンジンルーム内の洗浄の際の高圧水W1が図示矢印のように上から降り注ぎ、車両の実際の走行による実走被水W2が図示矢印のように下方から跳ね上がる。
上方から降り注ぐ高圧水W1に対しては、換気口25及びフィルタ26を設けた放熱フィン24そのものが換気口25及びフィルタ26の上方の防護壁となり、換気口25及びフィルタ26の被水を回避できる。下方から跳ね上がる実走被水W2に対しては、換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31が換気口25及びフィルタ26の下方の防護壁となり、換気口25及びフィルタ26の被水を回避できる。
また、これらの高圧水W1及び実走被水W2に対して、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24と、換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31との間の隙間sp1が狭く、水が侵入し難いことから、換気口25及びフィルタ26の被水を回避できる。
また、換気口25及びフィルタ26が放熱フィン24の下側の平面部24aに設けられるので、換気口25及びフィルタ26が流れてくる水で被水しても、流れてくる水は下方へ更に流れて行き、換気口25及びフィルタ26に留まらず水切りがよい。よって、換気口25及びフィルタ26をより好適に被水から保護できる。
これらにより、種々の要因でECU筐体1が被水しても、換気口25及びフィルタ26を保護し、フィルタ26の剥がれを防止できる。
【0031】
以上説明したECU筐体1にあっては、以下の効果を奏する。
本実施形態では、ケース3に設けられた放熱フィン31は、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24の隣に並び、換気口25及びフィルタ26を保護する。
このため、例えばエンジンルーム内の洗浄の際の高圧水W1がフィルタ26にかかることによるフィルタ26の剥がれや、人為的な作業によるフィルタ26の剥がれを、放熱フィン31による保護で防止できる。
したがって、放熱性を高めるために設ける放熱フィン31を利用して換気口25及びフィルタ26を保護するECU筐体1を提供できる。よって、ECU筐体1に換気口25及びフィルタ26を保護する保護部材を別途設ける必要がなく、ECU筐体1を部品点数が増加せず簡単な構成で工数の増加もなく安価に製造できる。
【0032】
本実施形態では、換気口25及びフィルタ26に対向して換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31の平面部31aが存在する。
これにより、換気口25及びフィルタ26周辺には、換気口25及びフィルタ26を設けた放熱フィン24とそれに並ぶ換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31との間の隙間sp1しか存在しない。ここで当該隙間sp1は狭く形成されており、水、異物、人の指等が侵入し難いことから、換気口25及びフィルタ26が保護し易い。
【0033】
本実施形態では、カバー2に設けられた放熱フィン24の換気口25にフィルタ26を取り付けた後に、カバー2にケース3を装着して換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31を換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24の隣に並ばせる。
これにより、換気口25へのフィルタ26の取り付けにおいて、換気口25及びフィルタ26を保護する放熱フィン31が邪魔にならず作業スペースが確保でき、製造容易である。
【0034】
本実施形態では、換気口25及びフィルタ26が設けられた放熱フィン24には、カバー本体21内部と繋がった中空空間hs1が形成されるので、カバー本体21内部の空気を放熱フィン24の中空空間hs1を通して換気口25から換気できる。
【0035】
本実施形態では、中空空間hs1が形成される放熱フィン24を、隣り合う2つの放熱フィン23を囲って形成し、既存の設計を流用できるので、製造容易である。
【0036】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で変形、改良等を行っても、本発明の範囲に包含される。
例えば、換気口及びフィルタを保護する放熱フィンは、換気口及びフィルタが設けられた放熱フィンに並ぶものであればケースに設けられなくてもよい。
また、換気口及びフィルタが設けられた放熱フィンは、カバー本体内部と繋がった中空空間が形成されるものであれば、複数の放熱フィンのうち隣り合う2つの放熱フィンを囲って形成されるものでなくてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1…ECU筐体(筐体)
2…カバー
3…ケース
3a…位置決め突起
21…カバー本体
21a…突出部
21b…位置決め孔
22a、22b、22c…コネクタハウジング
23…放熱フィン
24…換気口及びフィルタが設けられた放熱フィン
24a…平面部
25…換気口
26…フィルタ
31…換気口及びフィルタを保護する放熱フィン
31a…平面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサからの信号を処理し、制御対象へ制御信号を出力する制御装置を収容する筐体において、
複数の放熱フィンと、
前記複数の放熱フィンのうち少なくとも1つの放熱フィンに設けられ、前記筐体内部の換気を行う換気口と、
前記換気口を覆い、前記筐体内部への防水性及び透湿性を有するフィルタと、
前記換気口及び前記フィルタが設けられた前記放熱フィンの隣に並び、前記換気口及び前記フィルタを保護する放熱フィンと、を備えたことを特徴とする筐体。
【請求項2】
前記放熱フィンは、板状部材であり、
前記換気口及び前記フィルタは、前記放熱フィンの平面部に位置し、
前記換気口及び前記フィルタを保護する放熱フィンは、前記換気口及び前記フィルタに対向する平面部を有することを特徴とする請求項1に記載の筐体。
【請求項3】
前記筐体は、前記制御装置を収容するカバーと、前記カバーに装着されるケースと、を有し、
前記換気口及び前記フィルタが設けられた前記放熱フィンは、前記カバーに設けられ、
前記換気口及び前記フィルタを保護する放熱フィンは、前記ケースに設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体。
【請求項4】
前記換気口及び前記フィルタが設けられた前記放熱フィンには、前記筐体内部と繋がった中空空間が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の筐体。
【請求項5】
前記換気口及び前記フィルタが設けられ前記中空空間が形成される前記放熱フィンは、前記複数の放熱フィンのうち隣り合う2つの放熱フィンを囲って形成されることを特徴とする請求項4に記載の筐体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−84854(P2013−84854A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225122(P2011−225122)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】