説明

管を枝分かれさせた解剖学的構造に通されるナビゲーション・ガイドワイヤー

解剖学的器官、例えば脈管系に通されるナビゲーション・ガイドワイヤー(1)であって、めったにないほど安全に分岐近くに位置することができ、
基端(21)、先端(21)、および少なくとも前記基端から前記先端に延びる軸(X−X)に沿った縦の外延を有する長くなった本体(19)と、
少なくとも1の面内で第1の所定の湾曲をとることができる所定の曲げ剛性(Kf1)があり、圧力にさらされなかった時前記長くなった本体の基部の直線の位置への弾性戻りを保証する一方で、前記第1の基部が曲げ圧力にさらされた時に前記縦軸の少なくとも一部で第1の屈曲を許容する少なくとも1つの第1の基部(4)と、
所定の第2の曲げ剛性(Kf2)があり、それの量が、前記少なくとも1つの第1の基部の前記第1の曲げ剛性と同等か、あるいはそれよりも高く、圧力にさらされない時に前記長くなった本体の前記先端部の直線の位置への弾性戻りを保証しつつ、前記縦軸の少なくとも一部を備える少なくとも1つの平面内で曲げ圧力にさらされた時に第2の屈曲を得られるように、前記第2の先端部が所定の可撓性をもつ、前記少なくとも1つの第2の先端部(3)と、
前記第1の基部と第2の先端部との間の位置に設けられ、前記第1の曲げ剛性(Kf1)および前記第2の曲げ剛性(Kf2)よりも本質的に低い第3の曲げ剛性(Kf3)を持ち、前記第1の基部(4)と前記第2の先端部(3)との間でかなりの方向の違いを許容するように、第3の曲げ剛性が、前記第1の屈曲と前記第2の屈曲と比較して実質的により著しい第3の屈曲をとることができる所定の可撓性を許容する少なくとも1つの中間体区間(6)と、
を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般に例えば導管(血管、脈管)(vascular ducts)のように、管を枝分かれさせた解剖学的構造に通されるナビゲーション・ガイドワイヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、導管内或いは導管間の装置のような医療装置は、例えば医学的介入を行なうために長年使用されてきた。例えば導管間の装置のような医療装置は、患者の解剖学的構造中、例えば導管中で、これら管の容易にアクセスできる長さの中に導入でき、そして、患者の解剖学的構造によって希望の位置へ案内される。医療装置(例えばそれの先端)の位置を観察するために、手術者が医療装置位置を検知することを可能にするX線装置が使用され、そして、その管の中に対照(contrast)流体を注入する場合には、患者の解剖学的構造の二次元或いは三次元の外観を特徴づけるためにX線装置が使用され、それに従って装置が案内されるとともに管の分岐点を通って枝分かれ部分を通り抜けることを可能にし、それによって希望の位置に到着される。
【0003】
ガイドワイヤー(或いはGW)として一般に知られるそのような医療装置は、基部側の端部(それは患者の体の外部で位置する)に対して手術者によって働かせられた推進力を、先端部に実質的に迅速あるいは機敏に伝達することを可能にするために十分に強固な構造が必要である。
【0004】
同時に、これらの医療装置は、曲線から成る管壁によって圧力を受けなかった時に弾力的に直線の位置を回復することを許容するように十分に堅い構造であるにもかかわらず、例えば導管のような、解剖学的形態にガイドワイヤーが従うことを可能にする十分な柔軟性を持つ必要がある。
【0005】
したがって、ガイドワイヤーが柔軟性を有することが必要であり、柔軟性は、本体が曲がること、或いは患者の解剖学的構造を通るように誘導するために必要なねじれを許容するに適しており、いくつかのケースでは、管、例えば導管を機器が通過することによって引き起こされた傷を最小化するために適している。それにもかかわらず、例えば、比較的広い導管を通るように誘導する場合、医療装置が崩壊しないように十分に堅いことは、さらにいくつかの適用において便利である。更に、この医療装置にとってねじれに対する比較的十分な剛性を有することは、それの基部側の端部によって操作するときに長軸周りへの回転の正確なコントロールを許容するために、それの頂部に動きを伝達するために、例えば分岐側の支流、例えば導管の分岐への機器の頂点の挿入を処理するために、或いは管の中にある任意の障害を回避するために、便利である。
【0006】
これらの装置が持つ必要のある別の特質は、それの挿入および除去を促進するために、この装置が挿入される管壁に対して及ぼす摩擦作用を最小化することである。
さらに、特に手術の終わりにそれの完全な除去を保証するために、これらの装置が著しく抵抗力があり且つ丈夫であることは便利である。
特に、冠状動脈の分岐(或いは分岐病変BLs)に近い位置での病変の経皮的な治療は、病院(clinic)の手術中および長期の両方とも、ステント(stent)によって理想的に病変全体を覆い、病変または再狭窄が再び発生することを避けている間に、異なるタイプの病変に1つ以上のステント(stent)を差し込み、すべての枝(branches)の開放性の維持するときに、手術者が経験する困難性の結果生ずる特別の問題を構成する。
【0007】
分岐点に近いこのタイプの病変は、側枝とその起源(origin)とがなした入射角(例えば、ほとんど90°のブランチは「T」型の語で知られ、あるいはVブランチ(V-branch)は「Y」型のBLの語で知られる)と、BL(1−4c−型BLの定義によって知られる)を構成する3つの区分の病変中の変数である関係と、の解剖学的な提示が極端に異なる結果となり、変数は、
1.主管の基部側の長さを通り抜ける病変、
2.主管の先端の長さに影響する病変、
3.側枝に影響する病変、である。
【0008】
現在まで、冠状動脈の治療用の既知のガイドワイヤーは、半硬式で、長く、線形の長さで、そして1つの短い、より柔軟、あるいは、「ばたばたしやすいもの(floppy(登録商標))」という、ガイドワイヤーが導管内を前進する間に導管病変を避けるために適用される頂部の区間で、頂点では望みの枝の分岐に通り抜けるために、その頂部長さはその先端で多少前部が曲がっている。
【0009】
その後、カテーテル或いはステント運搬システムSDSは、すでに位置決めされたガイドワイヤーに沿って走ることにより、治療されるべき導管の部分のレベルまでガイドワイヤーに「乗る」ことで外科的サイトへ進められる。
【0010】
分岐の病変、すなわちBLsの場合には、2つのガイドワイヤーを置くことが必要であり、1つは主管の中に、別の1つは側枝の中に置く。その後、バルーン付きカテーテルは病変を広げるためにこれらのガイドワイヤーに沿って前進され、それにより、ステント運搬システムSDSの連続的で正確な位置決めをより簡単にします。
しかしながら、現在のガイドワイヤーは、多くの視点のもとに満足であるが、特に分岐の近い位置で使用された時に、かなりの欠点が現れる。
【0011】
既知のガイドワイヤーを使用する場合の最も一般的な欠点が、ねじれること、すなわちもつれること、あるいは、互いに末梢側(先端側)が巻き付いて2つのガイドワイヤーが交差し、病変レベルへのカテーテルの前進が妨げられることである。
【0012】
この欠点は、統計的に扱われた治療ケースの25−30%を占め、それは、目的地に達した位置のカテーテルを維持しつつ、管腔内の2つのガイドワイヤーのうちの1つを、そのガイドワイヤーに乗るカテーテルも一緒に、引っこめて、その後、それが別のガイドワイヤー上で再び曲がらないことを期待しながら、再びカテーテルを載せた状態で、導管内を再び前進させることで解決される。
【0013】
この操縦は、治療すべきと意図される導管へのアプローチを一時的に喪失することを必然的に含み、切開する場合には、再び得ることが難しく、不可能でない場合でも、作業を困難化するリスクがある。
【0014】
分岐治療の専用品でないステント運搬システムSDSが使用される場合、再び側枝に到着し、病変の治療を完了するために、最初の内部人工器官、すなわちステントの差し込みの後に、再びこのステントの網目を側方に走らせる必要がある。
【0015】
このステントを再び交差することを促進する最も使用された技術は「ワイヤーを投獄する(Jailing Wire)」と呼ばれる技術である。
【0016】
この技術は、主管の中にステント移植物がある間に、側枝へガイドワイヤーを残すことにある。この方法で、第2のガイドワイヤーはステントによって投獄される結果となるが、しかし、この方法は、主管にあるステントによって血小板(the plaque materia)の位置が変えられることの結果としてこの枝が塞がれたときや、或いは主管内で追従するステント移植物を切開する際でも、側枝の起源およびそれの行き先を視覚化することを可能にする。
【0017】
この場合、投獄されたガイドワイヤー、あるいはステントに投獄されたガイドワイヤーは、管腔へのアプローチを促進する(図6と図7)。
【0018】
一旦再び新規のガイドワイヤーが側枝の管腔に達すれば、投獄されたガイドワイヤーを取り外さなければならない。しかしながら、この操作は、それのフロッピー(登録商標)部分でガイドワイヤー破裂の危険をもたらし、どんな方法にせよステントおよび治療されたかステントが差し込まれた導管の相当な牽引を常に含んでいる。一般に、この操作ははなはだしい問題を引き起こさないが、しかし、それはステントの下流にある導管部分および側枝の口の部分を伸ばすこと、および基部側の範囲にあるステントが時々「丸まる」こと(その部分で導管壁も傷つけられるかもしれない)、をいずれにしても含んでいる。
【0019】
さらに、ステントを抜きとる薬剤を使用する場合、薬をしみ込ませたステント上でガイドワイヤーの擦りむく作用の効率は減じられるかもしれない。
【0020】
ここで上に述べられたものから、分岐の近傍にある病変を治療することの困難が推測され、その結果は、大部分は手術者の技術に依存し、分岐の近傍にある病変の治療は、長く、困難で、しばしば複雑になった外科手術で疑わしい結果(両方の分岐管への連続的なアプローチの維持を許容できないほどの結果)を伴うことに結びつく。
【0021】
これらの欠点を部分的に除去するために、分岐治療専用の、カテーテルあるいはステント運搬システムSDSが提案された。
【0022】
これらは、両方の分岐枝に達した両方のガイドワイヤー上に乗る或いは前進する通常の系である。
【0023】
これらの先行技術の解決策のうちのいくつかは、二叉に分かれた、あるいはダブルの、あるいは横に並んだ複数のバルーン、あるいは、個々のバルーンが主管内に残されるガイドワイヤー用、および側枝へ導入されるガイドワイヤー用の少なくとも2つの内腔を備えた複数のバルーン、を持っている。そのような方法では、アプローチは全体の外科的処置の間で連続的であり、また、埋め込まれたステント・メッシュを再度通す必要はない。
【0024】
専用のステント運搬システムSDSの限界は、とりわけ位置決めが困難であること、および装置の不適当な回転(すなわち、側枝のガイドワイヤーの通行に役立つように、ちょうど側枝の口(ostium)の前にサイド・ポートを位置させるようにステント運搬システムSDSを回転させることは不可能であること)、である。
【0025】
ガイドワイヤーが側枝の中で位置した時に高い曲げ剛性を持っている場合、専用のステント運搬システムSDSは、サイド・ポートを介して側枝の口に達することができないことが起こるかもしれない(図1)。
【0026】
代わりに、ガイドワイヤーが過度に柔軟な場合には、例えば、フロッピー(登録商標)の寸法が分岐にまたがった状態が維持されるので、ステント運搬システムSDSが手術者によって押された時、側枝に挿入されたガイドワイヤーのフロッピー(登録商標)部分が主管の中にあるガイドワイヤー自身に折り重ねられるように変形され、そして、その結果、サイド・ポートが側枝の口を過ぎて通過することとなり、最終的に、主管の遠位の部分内にあるガイドワイヤー自体で位置を決めなければならなくなる(図2)。この後者の場合では、任意のステント拡張あるいは膨張はガイドワイヤーの先端部の非常に危険なU形投獄(U-jailing)に結びつくだろうし、実際上、ガイドワイヤーの破裂、導管長さの傷害、およびステントの強く異常な変形といった、巨大なリスクなしに、ガイドワイヤーを回復することは不可能である。
【0027】
しかしながら、分岐の中へのガイドワイヤーが配置することにより、側枝の内部にガイドワイヤーが正確に位置している場合には、かなりの故障が気づかれる。実際、側枝の中で配置されるガイドワイヤーは、主管および側枝によって形成された面内に配置され、そして、ガイドワイヤーが側枝の管壁の頂点の部分に達する場合に、直線位置に向かうガイドワイヤーの弾性回復および前に進むガイドワイヤーと対向する管壁の作用により、ガイドワイヤーは可能な限り大きい曲率半径に帰着するように曲がる(図3、4、5参照)。
【0028】
側枝へこれから導入されるガイドワイヤーおよびすでに側枝に導入されたガイドワイヤーは、側枝の口の部分上に力を働かせる、そしてその結果として対向する主枝の内面上にも力を働かせ、そのような作用はガイドワイヤーの曲げ剛性に比例し、それは分岐角度を広げる傾向がある。
【0029】
ステント運搬システムが分岐の近くに来る場合、側枝用ガイドワイヤーはステント運搬システムSDSを側枝の口とは反対側の主管壁に押しつける傾向があり、装置と導管内壁との間の摩擦を増加させる。このように、摩擦が増加したために、ステント運搬システムSDSを正確に位置させることがなおさら困難である。
更に、ガイドワイヤー・サイド・ポートが側枝の口に対向するようなステント運搬システムSDSの回転は、分岐の近くに該システムが来ている場合で、それが側枝の口の方へ最初に既に適切に回転した場合に限り、より簡単になる結果となる(図8及び9)。その代わりに、側枝の口(図9を参照)に対して90°の角度で側面の開口が回転する場合には、ステント運搬システムのサイド・ポートに横方向に入って、ガイドワイヤーは反対の接線(tangential)の推進力を働かせ、該推進力はステント運搬システムSDSを正確な回転に対向する方向に回転させる傾向がある。このねじれの力は、ステント運搬システムの基部側の部分上に手術者によって適用された、押し・進む作用およびガイドワイヤーの曲げ抵抗性の作用(それは接線的(tangential)に適用される)の合計の結果である。側枝の面に対するステント運搬システムのサイド・ポートの入射角が高いほど、反対の抗回転効果は高い。
【発明の目的】
【0030】
したがって、本発明は、特に分岐で病変の治療の中で使用された時、先行技術の欠点を除去することができるガイドワイヤーを提供することを目的とする。
【0031】
これらおよび他の目的は請求項1に記載のガイドワイヤーによって達成される。
【0032】
一般的な実施形態に従って、解剖学的装置(例えば脈管系(vascular system))によるナビゲーション・ガイドワイヤーは、
基部側端、先端、および少なくとも前記基部側端から前記先端まで及ぶ軸に沿った縦の外延がある長くなった本体と、
圧力にさらされなかった時、前記長くなった本体の基部の直線の位置での所定の弾性戻りを保障するが、圧力にさらされた時、前記基部で第1の湾曲(curvature)を許容するために前記長軸の少なくとも1つの部分を備えるとともに、少なくとも1つの平面において第1の所定の屈曲が可能な所定の第1の曲げ剛性(flexural rigidity)を有する少なくとも1つの第1の基部と、
圧力にさらされなかった時、前記長くなった本体の前記先端部の直線の位置での弾性戻りを保障する、前記長軸の少なくとも1つの部分を備えるとともに、圧力にさらされた時、第2の湾曲(curvature)を得るために、第2の先端の所定の可撓性を有するように、前記少なくとも1つ基部の前記第1の曲げ剛性と同等かそれよりも高い程度の所定の第2の曲げ剛性を有する少なくとも1つの第2の先端部と、
前記第1の基部と前記第2の先端部との間でかなりの方向変更を許容するように、前記第1の湾曲と第2の湾曲と比較して本質的により著しい(pronounced)第3の湾曲ができる所定の可撓性を許容する、前記第1の曲げ剛性および前記第2の曲げ剛性よりも本質的に低い第3の曲げ剛性を有し、前記第1の基部と前記第2の先端部との間に配置される少なくとも1つの中間の部分(length)と、を備える。
【0033】
さらに一般的な実施形態に従って、ガイドワイヤーの中で、前記中間の部分の第3の曲げ剛性は、第1の所定の平面内のみで前記第1の曲げ剛性および前記第2の曲げ剛性よりも本質的に低い結果であるが、解剖学的装置は、前記中間の部分の長軸の少なくとも1つの部分を備え、前記中間の部分は、前記第4の直交する平面中の前記第3の湾曲よりも少ない顕著さの第4の湾曲を可能にする所定の減少された可撓性を許容する、前記第3の曲げ剛性よりも本質的に高い第4の曲げ剛性を、前記第1の平面と直交する第2の平面において、有する。
【0034】
さらに一般的な実施形態に従って、ガイドワイヤーの中で、例えば脈管系内のような、曲がりくねった枝さえ通り抜けられるように適し、前記第2の先端部よりも高い可撓性を有して、撓みあるいはばたばたしやすい(floppy)、前記先端部より先端側にある、さらなる先端部あるいは頂部が設けられる。
【0035】
前述の実施形態および下の典型的な実施形態によれば、いくつかの利点は達成される、特に、
医療装置は、中間の部分において局在する極端な柔軟性を保持しつつ、容易な操作性および迅速なねじれのフィードバックを持つ点、
ガイドワイヤーは、導管壁への望まれない圧力を回避して、側枝にこのように挿入された先端部を有し、分岐に実際上自動的にまたがるようにそれ自体を整えながら、その場所に進むことができる点、
導管の内部に挿入できる特に低減された寸法を有したガイドワイヤーは、それどころか分岐の内壁を傷つける危険をもたらすだろう長さ、特に、分岐にまたがって高い曲げ剛性を持つ長さを回避する点、
側枝のガイドワイヤー用にサイド・ポートが設けられた専用ステント運搬システムSDSのための正確なアプローチは、ステント運搬システムSDSのサイド・ポートが完全に側枝の口に面することを可能にする点、
ガイドワイヤーは、局所的に小さな屈曲半径を受け入れ、非常に著しい角度のある「T」型の分岐の治療を許容する点、
徹底的にステント運搬システムSDSの前進抵抗を低減させたガイドワイヤーは、ステント運搬システムSDSと導管の内壁との間のを摩擦作用をさける点、
ガイドワイヤーによってステント運搬システムSDSの上で生成した逆の回転を完全に除去する点である。
【0036】
これらおよび他の目的および利点は下に与えられた実施形態によって達成され、また、さらなる実施形態はここより下に例証された、付加された従属実施形態に従う。
【図面の簡単な説明】
【0037】
発明の技術的特徴は、前述の目的によれば、前述の実施形態の内容から由来し、また、それの利点は、付加された図面(それらはそれの単に典型的で制限しない実施形態を例証する)と関連して、次の詳細な説明の中でより明白に帰着するだろう。
【図1】従来の技術に従って、主管、および側枝のそれぞれに2つのガイドワイヤーが挿入され、ステント運搬システムSDSが跨って位置した、断面図に見られる分岐を示す図。
【図2】主管、および側枝のそれぞれに2つのガイドワイヤーが挿入され、側枝ガイドワイヤーの一部を陥れるまでステント運搬システムSDSが前進した、断面図に見られる分岐を示す図。
【図3】ガイドワイヤーが主管の中にあり、また、ガイドワイヤーは徐々に進んでそれによって側枝に入って、したがって側枝の孔を規定する壁および反対側の主枝の内壁に接した、断面図で見られた分岐を示す図。
【図4】ガイドワイヤーが主管の中にあり、また、ガイドワイヤーは徐々に進んでそれによって側枝に入って、したがって側枝の孔を規定する壁および反対側の主枝の内壁に接した、断面図で見られた分岐を示す図。
【図5】ガイドワイヤーが主管の中にあり、また、ガイドワイヤーは徐々に進んでそれによって側枝に入って、したがって側枝の孔を規定する壁および反対側の主枝の内壁に接した、断面図で見られた分岐を示す図。
【図6】2つのガイドワイヤーが主管および側枝内にそれぞれ位置され、分岐部の導管壁に沿った側枝内に配置されるガイドワイヤーがロックするまで、従来のステント運搬システムSDSのみが前進する、断面図および軸測投影法の断面図で見られた分岐を示す図。
【図7】2つのガイドワイヤーが主管および側枝内にそれぞれ位置され、分岐部の導管壁に沿った側枝内に配置されるガイドワイヤーがロックするまで、従来のステント運搬システムSDSのみが前進する、断面図および軸測投影法の断面図で見られた分岐を示す図。
【図8】1つのガイドワイヤーが主管の中にあり、また1つが側枝の中にあり、それらの両方はそれらに跨った専用のステント運搬システムSDSによってカバーされ、側枝のガイドワイヤーがステント運搬システムSDSのサイド・ポートを通って中へ入り、分岐への進入路の位置に従って、ガイドワイヤーの曲げ剛性によってステント運搬システムSDSに軸転運動を及ぼす、軸測投影法の断面図、横断線の断面図に見られる分岐を示す図。
【図9】1つのガイドワイヤーが主管の中にあり、また1つが側枝の中にあり、それらの両方はそれらに跨った専用のステント運搬システムSDSによってカバーされ、側枝のガイドワイヤーがステント運搬システムSDSのサイド・ポートを通って中へ入り、分岐への進入路の位置に従って、ガイドワイヤーの曲げ剛性によってステント運搬システムSDSに軸転運動を及ぼす、軸測投影法の断面図、横断線の断面図に見られる分岐を示す図。
【図10】ガイドワイヤーのオプションであるねじれ・推進力制御装置とともに、フロッピー(登録商標)の頂部、第2の先端部、柔軟な中間部および第1の基部、が設けられた発明に従ったガイドワイヤーを示す図。
【図11】中間の部分におけるガイドワイヤーの詳細を軸測投影法図で示す図。
【図12】第1の基部と第2の先端部とを接続する中間の部分でのガイドワイヤーの断面で見られた詳細を例証する側面図。
【図13】第1のガイドワイヤーが主管の中で配置され、第2のガイドワイヤーは側枝の中に配置された、側枝に分岐された主管を示す側断面図。
【図14】第1のガイドワイヤーが主管の中で配置され、第2のガイドワイヤーは側枝の中に配置され、それらの両方はそれらに跨った専用のステント運搬システムSDSによってカバーされ、ステント運搬システムSDSはそのサイド・ポートが側枝の口に対向するように配置された、側枝に分岐された主管を示す横断面図。
【図15】発明によるガイドワイヤーのさらなる実施形態を示す一部切断した軸測投影法の図。
【図16】図15に示すガイドワイヤーの中間部分の詳細を示す横断面図。
【図17】ガイドワイヤーの第1の基部の配置と比較して、第2の先端部を異なる角度へ向けるために、中間の部分が曲げられた図15のガイドワイヤーを示す図。
【図18】外部から圧力を加えられない状態で、さらなる実施形態によるガイドワイヤーを一部切断した軸測投影法で示す図。
【図19】図18中のガイドワイヤーの中間部分を横方向から示す断面図。
【図20】図18中のガイドワイヤーを、ガイドワイヤーの第1の基部に対してガイドワイヤーの第2の先端部を角度をもって配置させ、従って中間区間部分で強調された湾曲を形成して示す図。
【図21a】さらなる実施形態による、ガイドワイヤーを一部切断した軸測投影法で示す図。
【図21b】さらなる実施形態による、ガイドワイヤーを横方向から示す断面図。
【図22】さらなる実施形態による、ガイドワイヤーの中間部分を横方向から示す断面図。
【図23】図22のガイドワイヤーの中間部分のXXIII−XXIII線による軸測投影法の断面図。
【図24】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図25】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図26】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図27】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図28】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図29】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図30】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図31】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図32】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図33】ガイドワイヤーの第1の基部と第2の先端部との間の中間部分の8つの異なる実施形態を、側方から見た断面図あるいは軸測投影法の断面図で示す図。
【図34】補強部材が設けられたガイドワイヤーの中間部分を軸測投影法の断面図で示す図。
【図35】ガイドワイヤーの中間部分用の補強部材を軸測投影法の断面図で示す図。
【図36】ガイドワイヤーの中間部分において、補強部材が設けられた一部切断して側方から見た断面図。
【図37】ガイドワイヤーの中間部分のための補強部材を軸測投影法で示す図。
【図38】実施形態による保護部材が設けられたガイドワイヤー中間部分を側方から示した断面図。
【図39】さやの保護部材が設けられたガイドワイヤー中間部分を側方から示した断面図。
【図40】コイル・ばね部材を備えたガイドワイヤー中間部分を側方から示した断面図。
【図41】さやの保護部材が中間部分に設けられたガイドワイヤーを一部切断して示した断面図。
【図42】コイル・ばねを有する第1の基部と、コイル・ばねを有する第2の先端部と、基部および先端部の第1および第2のコイル・ばねよりも低い・異なる弾性定数を有するコイル・ばねを有する中間部分と、を備えるガイドワイヤーを側方から示した断面図。
【図43】コイル・バネ部材が内部に設けられた中間部分中の管状の長くなった本体を備えたガイドワイヤーを側方から示した断面図。
【図44】中間部分中で、合成材料充填部材が内部に設けられた、管状の長くなった本体を備えたガイドワイヤーを示した図。
【図45】ガイドワイヤー本体が管状の要素からできていて、その中間部分の位置に、少なくとも1つの図に示される刻み目があり、基部と先端部とを接続する小さなブリッジ部で圧力が加えられ、それに開口を生じるとともに、第2の先端部に対して第1の基部が異なる角度で配置されたガイドワイヤー部を軸測投影法で示す図。
【図46】図45のガイドワイヤーを直線位置で示す図。
【図47】XLVII−XLVII線あるいは47−47線の位置でガイドワイヤーを横切るように切断した断面図。
【図48】補強シートが存在するガイドワイヤーを横切るように切断して示す断面図。
【図49】幾何学的に異なる断面を有する補強シートを備えたガイドワイヤーの断面図。
【図50】補強シートを備えた管状のガイドワイヤーの中間部分を側方から見た断面図。
【図51】ばたばたしやすい(floppy)の頂部、第2の本質的に屈曲性があって堅い先端部、第1の本質的に屈曲性があって堅い基部、および本質的に屈曲性があって小さい曲率半径をとることができる、第1と第2の先端部および基部の間の中間部分と、備えた管状の装置がわきに置かれたステント運搬システムを示す図。
【図52】ばたばたしやすい(floppy)の頂部、第2の本質的に屈曲性があって堅い先端部、第1の本質的に屈曲性があって堅い基部、および本質的に屈曲性があって小さい曲率半径をとることができる、第1と第2の先端部および基部の間の中間部分と、備えた管状の装置がわきに置かれたステント運搬システムを示す図。
【図53】ばたばたしやすい(floppy)の頂部、第2の本質的に屈曲性があって堅い先端部、第1の本質的に屈曲性があって堅い基部、および本質的に屈曲性があって小さい曲率半径をとることができる、第1と第2の先端部および基部の間の中間部分と、備えた管状の装置がわきに置かれたステント運搬システムを示す図。
【図54】堅くするケーブルが内部に設けられた管状の長くなった本体を備えたガイドワイヤーを側方から見た断面図。
【図55】ヒンジが設けられたガイドワイヤー中間部分についての上面図および側面図。
【図56】ヒンジが設けられたガイドワイヤー中間部分についての上面図および側面図。
【図57】反対のヒンジの伸張部分との間に受容される留め金が一部に設けられるヒンジを含むガイドワイヤー中間部分を示す図。
【図58】2つのヒンジを備えたガイドワイヤー中間部分を示した図。
【図59】本体或いはコア或いはコアワイヤ、およびらせん状に屈曲したワイヤによる少なくとも先端部の覆い、が設けられるさらなる実施形態によるガイドワイヤーの部分を側方から示す図。
【図60】図59のガイドワイヤー本体あるいはコアワイヤの一部を示した図。
【図61】図59のガイドワイヤー上に設けられるらせん形のワイヤーを側方から示す図。
【図62】多くの螺旋形の屈曲したワイヤー部分がその上に設けられる本体あるいはコアワイヤと、それのヒンジ状部分と、少なくとも1以上の先端部分の外部の覆いと、を備えたさらなる実施形態によるガイドワイヤーの部分を例証する図。
【図63a】ヒンジ状部分とさらに先端にある折り畳まれた部分とを有するさらなる実施形態によるガイドワイヤーを側方から示した図。
【図63b】DOCガイドワイヤーの延長連結によるような、さらなる延長ガイドワイヤーと結合されるのに適した先端を備えたガイドワイヤーを一部切断して側方から示した図。
【図64】処理する前の本体を示すとともに、ガイドワイヤー用の本体の部分を一部切断して側方から示した図。
【図65】ガイドワイヤーヒンジ状部分の面削り部を設けるように削るとともに平らにした後の本体の一部を示すとともに、ガイドワイヤー用の本体の部分を一部切断して側方から示した図。
【図66】ヒンジ状部分の基部側を規定し、それにらせん形に屈曲した多数のワイヤが適用される本体あるいはコアワイヤを備えたさらなる実施形態によるガイドワイヤーを一部切断して側方から示した図。
【図67】ヒンジ状部分の準備に先立った図66のガイドワイヤーのコアワイヤを一部切断して側方から示した図。
【図68】図66に示すガイドワイヤーのためにヒンジ状部分を設けるための方法のステップを示した図。
【図69】側枝の口の近くに部分的な閉塞があるY分岐を備えた導管の部分の存在を見ることができるテストの間で生体内で実行されたX線透視検査あるいは透視検査のイメージを例証する図。
【図70】2つのガイドワイヤーが存在し、これらはY分岐の同じ枝に挿入され、これらのガイドワイヤーのうちの1つは最先端技術によって製造され、別のガイドワイヤーは発明によって製造され、閉塞があるY分岐の別枝の口の近くにヒンジを配置した、図69と同じ部分のX線透視検査のイメージを例証する。
【図71】崩壊した位置の中で内腔を再構成するために位置を変えた血小板(plaque)の足場(impalcare)を形成し、ふくらむためのステントをロードしたカテーテルと共に、Y分岐の閉塞されない枝に達したガイドワイヤーがあり、ガイドワイヤカテーテルの出口で閉塞された枝の口に完全に整列させた、図70の拡大図。
【図72】図71を拡大して、カテーテルを示した図。
【図73】図71、72と同様の拡大図であり、対照流体が導管内に注入されて、閉塞されたY分岐の枝の開放性が完全に回復していることを示している一方、ステントが位置された後で、カテーテルがすぼまされてガイドワイヤーに沿って除去されている。
【いくつかの好ましい実施形態の詳細な説明】
【0038】
一般的な実施形態のとおり、ガイドワイヤー1は、先端20および基部側端21がある長くなった本体19を含む。 前記身体は、少なくとも前記基部側端21から先端20まで及ぶ、軸X−Xに沿った縦の外延を有している。
【0039】
ガイドワイヤー1には第1の基部4、第2の先端部3、および中間体部分か、中間体区間6が少なくともある。
有利に、少なくとも前記第1の基部4は、少なくとも1の面内の前記少なくとも1つの第1の基部の第1の所定の湾曲(curvature)をとることができる所定の曲げ剛性Kf1があり、圧力にさらされなかった時直線の位置への弾性戻りを許容する一方で、前記第1の基部が曲げ圧力にさらされた時に第1の屈曲を許容する。
【0040】
前記少なくとも1つの第2の先端部3は、所定の第2の曲げ剛性Kf2があり、それは有利に、長くなった本体19の前記少なくとも1つの第1の基部4と同等か(Kf1=Kf2)、あるいはそれよりも高い(Kf2>Kf1)量である結果、第2の先端部の所定の可撓性を許容し、それによって、長くなった本体の先端部が圧力にさらされない時にそれが直線の位置への弾性戻りを許容する一方で、曲がる圧力にさらされた時に前記部分の屈曲を許容する。
【0041】
特別の利点を備えて、前記第1の基部4と第2の先端部3との間の位置に、少なくとも1つの中間体区間6が設けられる。前記中間体区間6は、前記第1の曲げ剛性Kf1および前記第2の曲げ剛性Kf2よりも本質的に小さい第3の曲げ剛性Kf3(Kf3<Kf1及びKf3<Kf2)を持っており、その第3の曲げ剛性Kf3は、前記第1の基部と前記第2の先端部との間で実質的に方向が異なることを許容するように、前記第1の湾曲および第2の湾曲よりも小さい半径を取ることでき、或いはより著しいものである。
【0042】
実施形態に従って、前記中間体区間の第3の曲げ剛性Kf3は、前記中間体区間6の縦の軸の少なくとも1つの部分を含む第1の所定の平面中においてのみ、本質的に前記第1の曲げ剛性および第2の曲げ剛性よりも小さい結果となり、前記中間体区間は、前記第1の平面と直交する第2の平面内に、前記第3の曲げ剛性よりも高い第4の曲げ剛性Kf4(Kf4>Kf3)を有し、それは前記第4の平面内で前記第3の湾曲よりも低く顕著な第4の湾曲が可能な所定の減少された可撓性を許容する。
【0043】
実施形態に従って、前記先端部3よりも先端側に、さらなる先端部あるいは頂部2が設けられ、例えば脈管系の中で、たとえねじれた分岐でも通り抜けるのに適するように、柔軟性があって或いはばたばたしやすく(floppy)なるように、さらなる先端部は前記第2の先端部3よりも高い可撓性を有する。
【0044】
実施形態に従って、中間体区間6は、前記第1の基部4と前記第2の先端部3との間に、小さなブリッジ8を規定するのに適切な、前記長くなった本体19を横断する、少なくとも1つの刻み目7、17、27、37、47を備える。
【0045】
実施形態に従って、前記刻み目57がガイドワイヤー1の長くなった本体19を完全に切ったものであり、小さなブリッジ8は、第2の先端部4に第1の基部4を接続するように前記本体に付加された部分である。有利に、前記小さなブリッジ8は、基部・先端部を互いに接続する本体の一部および/または本体に付加された要素である。 実施形態に従って、先端・基端の本体部分の先端・基部側端に面した部分だけが互いに連結され、特に例えば、前記長くなった本体19の外部の表面の一部の近くに設けられた小さなブリッジ8によって接続される。実施形態に従って、小さなブリッジを受け取るのに適した本体の区間は、第1の基部4の先端に小さなブリッジ60用の第1のシート或いは基部側シートを形成するように事前に水平にされ、第2の先端部3の基部側端に小さなブリッジ61用の第2のシート或いは先端シートを形成するように事前に水平にされる。
【0046】
その後、前記小さなブリッジ8は、ワイヤー1の第1の基部4の第1の座席60と、おワイヤー1の第2の先端部3の第2の座席61につながれる。
【0047】
実施形態に従って、前記小さなブリッジは、例えばコイル状に巻いたワイヤによって長くなった本体に巻きつけられ(fasciato)か或いは張り合わされ、あるいは次には、実施形態に従って、長くなった本体への小さなブリッジが溶接される。
【0048】
実施形態に従って、中間体区間6は、例えば多くの小さなブリッジ8を設ける前記長くなった本体19の同じ側に面するようにくぼみを形成することで、前記縦の軸を横断する多くの刻み目7、17、27、37、47を備える。
【0049】
実施形態に従って、前記少なくとも1つの刻み目は、縦断面においてU字型の形7あるいはV字形の形37、あるいは円の輪郭の形27、あるいは前記縦断面の真中に小さなブリッジ8を残すように、長くなった本体の対向する側面に開口を備えた逆向きを呈したV字形の形(28、30、31及び59、並びに60)を持っている。好ましくは、実施形態に従って、縦断面での前記刻み目7、17、27、37、47の前記形を規定する、解放された部分(relieves)15が、縦方向に延びたスロットとして、縦方向において前記刻み目の最小開口より大きな縦の外延をしている少なくとも1つの小さなブリッジ8を前記刻み目の端部に形成する。実施形態に従って、例えば、前記中間体区間6は、外部のカバーする要素18を含み、要素18は、長くなった本体の少なくとも1つの区間、例えば先端部区間の長くなった本体19或いはコアワイヤに配置される例えば螺旋状の要素かコイル、あるいはコイル状に巻いたワイヤー68である。実施形態に従って、コイル状に巻いたワイヤーあるいはコイルは、中間体区間6に配置され、特に、前記少なくとも1つの刻み目にまたがり、そして後者をカバーする。実施形態に従って、前記コイル状に巻いたワイヤーは、前記中間体区間6の直前と直後に配置される。
【0050】
実施形態に従って、さや、例えば弾性のさや29は、長くなった本体19の少なくとも1つの区間、例えば、例えば前記刻み目7にまたがるとともに後者を覆う少なくとも前記中間体区間6に配置され、好ましくはジャケットとして先端区間の全体を覆う。実施形態に従って、前記中間体区間6は外部をカバーする要素(例えばポリウレタン層かジャケット)を含む。
【0051】
実施形態に従って、補強材16は、前記中間体区間6にまたがって設けられ、前記第1の基部4の先端の周囲および/または前記第2の先端部3の基部側端の周囲に配置された少なくとも1つの環状の部分と、前記少なくとも1つの刻み目7によって規定された前記少なくとも1つの小さなブリッジ8の近くに配置されるに適した縦に延びた長さ(length)と、を有する。
【0052】
実施形態に従って、前記少なくとも1つの横断線方向の刻み目7の縦の外延は、前記長くなった本体の縦軸での横断的な寸法、或いは前記少なくとも1つの横断線方向の刻み目の深さ、よりも小さい。
【0053】
さらなる実施形態に従って、前記少なくとも1つの横断線方向の刻み目17の縦の外延は、前記長くなった本体の縦軸での横断的な寸法、或いは前記刻み目の深さ、よりも大きい。
【0054】
実施形態に従って、前記中間体区間6は、前記第2の先端部3の基部側端に前記第1の基部4の先端を接続する巻かれた部材48、すなわちコイルを含む。実施形態に従って、前記巻かれた部材48は、前記基部4の先端と前記先端部3の基部側端の間のただ一つの接続である。巻かれた部材48は、基部4の弾性定数Kf1、先端部3の弾性定数Kf2より劣っているか、大いに劣った弾性定数Kf3を持っている。実施形態に従って、さらに、基部4および先端部3は、巻かれた部材、或いは、ばね部材を含み、より高い弾性定数(Kf3<Kf1及びKf3<Kf2、あるいはKf3<Kf1及びKf3<Kf2)をもつ。有利に、前記コイル状に巻いた要素あるいはワイヤーは長くなった本体19に配置され、あるいは、二者択一的にそれらはガイドワイヤー本体の区間の間のただ一つの接続をなす。
【0055】
実施形態に従って、前記長くなった本体は、管状の身体150を含む。
【0056】
実施形態に従って、前記管状の身体150は、少なくとも中間体区間6内に、弾性の充填部材、例えばコイル・バネ300および/または合成材料400)、および/または、外部の保護さや28、を備える。
【0057】
実施形態に従って、縦の補強シート500が設けられ、それは少なくとも中間体区分6中の管状の身体150の壁に配置される。
【0058】
実施形態に従って、ワイヤー200は前記管状の身体150内に設けられる。
【0059】
実施形態に従って、ステント運搬システム700は管状の装置600のそばに置かれており、管状の装置600は、ばたばたしやすい(floppy)頂部602、実質的に屈曲性で堅い第2の先端部603、実質的に屈曲性で堅い第1の基部604、そして第1および第2の先端部および基部との間にあり実質的に柔軟な中間体区分606で小さい曲がる半径の余地がある中間体区分606と、を有する。
【0060】
実施形態に従って、延長された管状の身体を備えたガイドワイヤーには、堅くするケーブル200が内部に設けられている。
実施形態に従って、ガイドワイヤー1の中間体区間6にはヒンジ800が設けられている。実施形態に従って、ガイドワイヤーの中間体区間6は、ヒンジ800を含み、ヒンジ部800は、それの一部に留め金が設けられる。
【0061】
実施形態に従って、ガイドワイヤーの中間体区間はヒンジ800が設けられるが、一方、さらなる実施形態に従って、ガイドワイヤーの中間体区間は2つのヒンジ800を含む。
【0062】
その実際的な実施の中で、現在の保護の範囲から外れない限度で、上に例証されたもの以外の形状および外形(shapes and configurations)で、解決策がとることができるであろうことは理解されるに違いない。更に、すべての要素は、ニーズに従い誰もが使用できる、技術的に等価な要素や形状、寸法、材料と取り替えられることができるだろう。
実施形態に従って、ガイドワイヤー1は、前記先端部3の先端側に、少なくとも1つのさらなる先端部2を有し、さらなる先端部2は前記第2の先端部3よりも高い柔軟性を持ち、柔軟或いはばたばたしやすい(floppy)結果となり、そしてたとえねじれた枝、例えば脈管系の中で、通り抜けるのに適した結果となる。
【0063】
実施形態に従って、前記基部4よりも基部側端に、少なくとも1つのさらなる基部12が設けられ、それは有利に前記第1の曲げ剛性Kf1よりも実質的に高い、少なくとも5分の1の曲げ剛性Kf5を持っている。むしろ、多数のさらなる基部12が設けられれば、より基部側の端部で曲げ剛性が増加し、基部側端21に接近される。
【0064】
実施形態に従って、前記中間体区間6あるいはヒンジは、前記長くなった本体19を横断する少なくとも1つの刻み目7、17、27、37、47、57、67を有し、小さなブリッジ8と協力して、前記第2の先端部3に前記第1の基部4を接続し、特に、必要ではないが、小さなブリッジ8は前記長くなった本体の外部表面の一部の近くに配置される。
【0065】
実施形態に従って、中間体区間6が前記長くなった本体19を横断する少なくとも1つの刻み目57を有し、それは前記第2の先端部3から前記第1の基部4を分ける仕切りを形成する。
【0066】
実施形態に従って、小さなブリッジ8によって前記第1の基部4が前記第2の先端部3に接続され、前記第2の先端部3はカット57によって第1の部分4から分離される。
【0067】
実施形態に従って、前記小さなブリッジ8は、長方形断面のリボン・ブリッジであり、また、好ましくは、前記小さなブリッジは、第1の基部区間4の先端および第2の先端区間3の基部側端に設けられた平たくしたもの50に連結される。
【0068】
実施形態に従って、前記小さなブリッジ8は、溶接によって、例えば、銀−スズ溶接、より好ましくは95%のSn(スズ)と5%のAg(銀)を備えたものによって、第1の基部4および第2の先端部3に接続される。
【0069】
実施形態に従って、それの区間で第1の基部4および第2の先端部3につながれる前記小さなブリッジ8は、コイルワイヤまたはコイル68によって本体19と一緒に屈曲し、コイルワイヤまたはコイル68は、例えば白金−タングステンであり、好ましくは95%のPt(白金)及び5%のW(タングステン)である。
【0070】
実施形態に従って、銀−スズ溶接、より好ましくは95%のSn(スズ)および5%のAg(銀)によって、小さなブリッジおよび本体に前記屈曲したワイヤーが溶接される。
【0071】
実施形態に従って、前記小さなブリッジ8は、形状記憶材料、ニチノール(Nitinol)のような、例えば超弾性の材料に作られている。
【0072】
実施形態に従って、前記小さなブリッジ8はステンレス鋼で作られている。
【0073】
実施形態に従って、前記長くなった本体あるいはコアワイヤ19は、ステンレス鋼またはニチノールで作られている。
実施形態に従って、前記コイル状に巻いたワイヤーあるいはコイル68は、放射線不透過性の材料、例えばマーカーを提供するのに適切な材料で作られている。より好ましくは、前記ワイヤーは、中間体区間6あるいはヒンジの直前および直後で屈曲される。
【0074】
実施形態に従って、コイル状に巻いたワイヤー68はコイル・ピッチp、p’、p’’、p’’’を持ち、そのピッチはワイヤー68の区間の1つから他の区間に至るまでの間で変わる。例えば、コイル・ピッチは中間体部分6の位置でより大きい。あるいは、中間体部分6では、前記コイル状に巻いたワイヤー68は完全に不在である。
【0075】
実施形態に従って、前記中間体部分6あるいはガイドワイヤーヒンジは、ガイドワイヤーの先端20から、ガイドワイヤー1の長さの2%−3%の位置に配置される。
【0076】
実施形態に従って、前記中間体部分6あるいはガイドワイヤーヒンジは、ガイドワイヤーの先端20から、ガイドワイヤー1の長さの2.5%−2.7%の位置に配置される。 むしろ、この解決策はT−分岐あるいはY−分岐中の病変を治療するために使用される。例えば、前記第2の先端部3は、導管の側枝102に挿入され、第1の基部4を主枝101に残しつつ、および中間体区間6を側枝(図13)の口の位置に置く。
【0077】
実施形態に従って、前記中間体部分6あるいはガイドワイヤーヒンジは、ガイドワイヤーの先端20から、ガイドワイヤー1の長さの4.5%−6.5%の位置に配置される。 むしろ、この解決策は口(ostium)の病変を治療するために使用され、その病変は導管の枝の口を含んでいる。例えばステント運搬システムSDS110或いはカテーテル、例えばバルーンを備えたもの、は側枝102あるいはY分岐の第2の枝に挿入され、主枝101あるいはY分岐の第1のブランチの中にガイドワイヤー1を残しつつ、側枝102の口に完全に挿入されたSDS110の適切な位置決めのフィードバックとして、例えば、バルーンにうまく嵌る腔内の補綴111であって、この補綴111が側枝にでていくことなく、それによって主枝内腔を妨害する(図69から図73)、側枝の口或いは孔(mouth or ostium)に基部側端66を完全に整列させる腔内の補綴111を備える。
【0078】
実施形態に従って、前記中間体部分あるいはヒンジ6で、ガイドワイヤー1が所定の屈曲をもつようにあらかじめ形作られ、それによって前記第1の基部4および第2の先端部3の間の所定の角度Aが設けられる。
【0079】
実施形態に従って、中間体区間あるいはヒンジ6は、例えば、第1の基部4を第2の先端部3に連結する小さなブリッジ8を形成する所定の狭くなった部分(narrowing)を創造するために、刻み目や曲がった部分、よじれ67がない本体部分やコアワイヤ19を備える。前記曲げ67は、ガイドワイヤーの前記第1の基部4と前記第2の先端部3との間で所定の角度Aを提供する。有利に、前記曲げ或いはよじれの前、及び/又は後に、マーカー67を設けても良い。実施形態に従って、中間体区間6の前及び/又は後に、コイル状に巻いたワイヤーが設けられ、より好ましくはそれは放射線不透過性の材料で形成される。
実施形態に従って、中間体区間あるいはヒンジ6を構成する前記ガイドワイヤーの少なくとも1つの部分において、ガイドワイヤー1は、裏地(lining)またはジャケット63によって覆われる。
【0080】
実施形態に従って、前記ガイドワイヤー1は、裏地またはジャケット63によってそれの少なくとも1つの先端部において覆われる。
【0081】
実施形態に従って、前記ガイドワイヤー1は、ポリウレタン裏地またはジャケット(63)によってそれの少なくとも1つの先端部において覆われる。
【0082】
実施形態に従って、前記ガイドワイヤー1は、親水性の層によってカバーされた裏地またはジャケット(63)によってそれの少なくとも1つの部分において覆われる。
【0083】
実施形態に従って、ワイヤー21の基部側端では、1つの継ぎ手64、65は延長またはDOC延長ガイドワイヤーのために設けられる。
【0084】
実施形態に従って、次のステップを含み、任意の前の実施形態によるガイドワイヤーの形作りを提供する方法であって、
直線の部分42、および所定の曲率半径43の所定の屈曲で形成されたある部分41を備えたツールを設けるとともに、スリット44をその間に形成して、そこに少なくともガイドワイヤーの基部4を挿入することができ、
中間体区間6が、所定の屈曲43がある部分41を備えたツールの部分で第1の基部区間4と、第2の先端区間3との間で配置されるようにガイドワイヤー1が位置され、
所定の牽引F−Fを中間体区間6に適用し、
基部4および先端3の区間の間に、例えば所定の角度Aを与えるように、所定の屈曲43を有した形態の区間に倣わせる(following)ことで前記中間体区間を変形させるように、曲げモーメントMを前記ワイヤーに適用する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
解剖学的器官、例えば脈管系に通されるナビゲーション・ガイドワイヤー(1)であって、
基端(21)、先端(21)、および少なくとも前記基端から前記先端に延びる軸(X−X)に沿った縦の外延を有する長くなった本体(19)と、
少なくとも1の面内で第1の所定の湾曲をとることができる所定の曲げ剛性(Kf1)があり、圧力にさらされなかった時前記長くなった本体の基部の直線の位置への弾性戻りを保証する一方で、前記第1の基部が曲げ圧力にさらされた時に前記縦軸の少なくとも一部で第1の屈曲を許容する少なくとも1つの第1の基部(4)と、
所定の第2の曲げ剛性(Kf2)があり、それの量が、前記少なくとも1つの第1の基部の前記第1の曲げ剛性と同等か、あるいはそれよりも高く、圧力にさらされない時に前記長くなった本体の前記先端部の直線の位置への弾性戻りを保証しつつ、前記縦軸の少なくとも一部を備える少なくとも1つの平面内で曲げ圧力にさらされた時に第2の屈曲を得られるように、前記第2の先端部が所定の可撓性をもつ、前記少なくとも1つの第2の先端部(3)と、
前記第1の基部と第2の先端部との間の位置に設けられ、前記第1の曲げ剛性(Kf1)および前記第2の曲げ剛性(Kf2)よりも実質的に低い第3の曲げ剛性(Kf3)を持ち、前記第1の基部(4)と前記第2の先端部(3)との間でかなりの方向の違いを許容するように、第3の曲げ剛性が、前記第1の屈曲と前記第2の屈曲と比較して実質的により著しい第3の屈曲をとることができる所定の可撓性を許容する少なくとも1つの中間体区間(6)と、
を備えるナビゲーション・ガイドワイヤー。
【請求項2】
前記中間体区間(6)の前記第3の曲げ剛性(Kf3)は、主として第1の所定の平面において、実質的に前記第1の曲げ剛性および第2の曲げ剛性よりも低い結果となり、
前記中間体区間の前記縦軸の少なくとも1つの部分を含み、前記中間体区間は、前記第1の平面と直交する第2の平面内に、前記第3の曲げ剛性(Kf3)よりも実質的に高い第4の曲げ剛性(Kf4)を有し、それは前記第4の平面内で前記第3の湾曲よりも低く顕著な第4の湾曲が可能な所定の減少された可撓性を許容する請求項1に記載のガイドワイヤー。
【請求項3】
前記先端部(3)よりも先端側に少なくとも1つのさらなる先端部(2)が設けられ、例えば脈管系の中で、たとえねじれた分岐でも通り抜けるのに適するように、柔軟性がある或いはばたばたしやすい(floppy)ものとなるように、前記さらなる先端部は前記第2の先端部よりも高い可撓性を有する請求項1または2に記載のガイドワイヤー。
【請求項4】
前記基部(4)よりも基部側端に、少なくとも1つのさらなる基部(12)が設けられ、それは有利に前記第1の曲げ剛性(Kf1)よりも実質的に高い、少なくとも5分の1の曲げ剛性(Kf5)を持っている先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項5】
前記中間体区間(6)は、前記長くなった本体(19)を横断する少なくとも1つの刻み目(7、17、27、37、47、57、67)を有し、小さなブリッジ(8)と協力して、前記第2の先端部(3)に前記第1の基部(4)を接続する先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項6】
中間体区間(6)は、前記長くなった本体(19)を横断する少なくとも1つの刻み目(7、17、27、37、47、57、67)を有し、中間体区間(6)は、仕切りを提供するとともに前記第2の先端部(3)から前記第1の基部(4)を分ける先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項7】
小さなブリッジ(8)によって前記第1の基部(4)を前記第2の先端部(3)に接続する先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項8】
前記小さなブリッジ(8)は、長方形断面のリボン・ブリッジであり、好ましくは、前記小さなブリッジは、第1の基部区間(4)の先端および第2の先端区間(3)の基部側端に設けられた平たくしたもの(50)に連結される先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項9】
前記小さなブリッジ(8)は、溶接によって、例えば、銀−スズ溶接、より好ましくは95%のスズと5%の銀を備えたものによって、第1の基部(4)および第2の先端部(3)に接続される請求項7または8に記載のガイドワイヤー。
【請求項10】
ある区間で前記第1の基部(4)および前記第2の先端部(3)につながれる前記小さなブリッジ(8)は、コイルワイヤまたはコイル(68)によって本体(19)と一緒に屈曲し、前記コイルワイヤまたは前記コイル(68)は、例えば白金−タングステンであり、好ましくは95%の白金及び5%のタングステンである請求項7または8に記載のガイドワイヤー。
【請求項11】
前記屈曲したワイヤーは、銀−スズ溶接、より好ましくは95%のスズおよび5%の銀によって、前記小さなブリッジおよび前記本体に溶接される請求項10に記載のガイドワイヤー。
【請求項12】
前記小さなブリッジ(8)は、形状記憶材料、例えば超弾性の材料で作られる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項13】
前記小さなブリッジ(8)は、ステンレス鋼で作られる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項14】
前記長くなった本体あるいはコアワイヤ(19)は、ステンレス鋼またはニチノールで作られる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項15】
前記コイル状に巻いたワイヤーあるいはコイル(68)は、マーカーを提供するために放射線不透過性の材料で作られる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項16】
前記コイル状に巻いたワイヤー(68)はコイル・ピッチ(p、p’、p’’、p’’’)を持ち、そのピッチは区間の1つから他の区間に至るまでの間で変わり、例えば、コイル・ピッチは中間体部分(6)の位置でより大きく、或いは中間体部分(6)では、前記コイル状に巻いたワイヤー(68)は完全に不在である先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項17】
前記中間体部分(6)あるいはガイドワイヤーヒンジは、前記ガイドワイヤーの先端(20)から、前記ガイドワイヤー(1)の長さの2%−3%の位置に配置される先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項18】
前記中間体部分(6)あるいはガイドワイヤーヒンジは、前記ガイドワイヤーの先端(20)から、前記ガイドワイヤー(1)の長さの2.5%−2.7%の位置に配置される先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項19】
前記中間体部分(6)あるいはガイドワイヤーヒンジは、前記ガイドワイヤーの先端(20)から、前記ガイドワイヤー(1)の長さの4.5%−6.5%の位置に配置される先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項20】
前記中間体部分あるいはヒンジ(6)で、前記ガイドワイヤー(1)が所定の屈曲をもつようにあらかじめ形作られ、それによって前記第1の基部(4)および第2の先端部(3)の間の所定の角度Aが設けられる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項21】
前記中間体区間あるいは前記ヒンジ(6)は、前記第1の基部(4)を前記第2の先端部(3)に連結する小さなブリッジ(8)を設けた所定の狭くなった部分を創造するために、刻み目、曲がった部分、およびよじれがない本体部分やコアワイヤ19を備える先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項22】
前記中間体区間あるいは前記ヒンジ(6)を構成する前記ガイドワイヤーの少なくとも1つの部分において、裏地またはジャケット(63)によって覆われる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項23】
裏地またはジャケット(63)によって前記ガイドワイヤーの少なくとも1つの先端部において覆われる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項24】
ポリウレタン裏地またはジャケット(63)によって前記ガイドワイヤーの少なくとも1つの部分において覆われる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項25】
親水性の層によってカバーされた裏地またはジャケット(63)によって前記ガイドワイヤーの少なくとも1つの部分において覆われる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項26】
ワイヤー(21)の基部側端で、1つの継ぎ手(64、65)は、延長またはDOC延長ガイドワイヤーのために設けられる先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項27】
前記中間体区間(6)は、例えば前記長くなった本体の同じ側に面してくぼみを形成することで、前記縦の軸を横断する多くの刻み目(7、17、27、37、47、57、67)を備える請求項5に記載のガイドワイヤー。
【請求項28】
前記少なくとも1つの刻み目(7、17、27、37、47、57)は、縦断面においてV字形の形あるいはU字型の形、あるいは円の輪郭の形、あるいは前記縦断面の真中に小さなブリッジを残すように、長くなった本体の対向する側面に開口を備え、好ましくは、縦断面での前記刻み目の前記形を規定する、解放された部分、すなわち縦方向において前記刻み目の最小の開口より高い縦の外延をしている少なくとも1つの小さなブリッジを前記刻み目の端部に形成する縦方向に延びたスロットを備えた、逆向きのV字形の形を持っている先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項29】
前記中間体区間(6)は、外部のカバー部材と、例えば、前記中間体区間の周囲に配置され、特に前記少なくとも1つの刻み目にまたがるとともにそれを覆うコイル状に巻いた部材(68)か、或いは、前記中間体区間の周囲に配置され前記刻み目にまたがるとともにそれを覆う弾性のさや(63)のいずれかと、を備える先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項30】
前記中間体区間(6)にまたがって補強材(16)が設けられ、前記補強材は、前記第1の基部の先端の周囲および/または前記第2の先端部の基部側端の周囲に配置された少なくとも1つの環状の部分と、前記少なくとも1つの刻み目によって規定された前記少なくとも1つの小さなブリッジの近くに配置されるに適した縦に延びた長さと、を有する先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項31】
前記少なくとも1つの横断線方向の刻み目7の縦の外延は、前記長くなった本体の縦軸での横断的な寸法、或いは前記少なくとも1つの横断線方向の刻み目の深さ、よりも低い先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項32】
前記少なくとも1つの横断線方向の刻み目17の縦の外延は、前記長くなった本体の縦軸での横断的な寸法、或いは前記刻み目の深さ、よりも高い先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項33】
前記中間体区間は、前記第2の先端部の基部側端に前記第1の基部の先端を接続する巻かれた部材(18)を備える先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項34】
前記長くなった本体は、管状の身体(19、50)を含む先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項35】
前記管状の身体は、少なくとも中間体区間6内に、弾性の充填部材(300、400)、および/または、外部の保護さや(28)、を備える請求項12に記載のガイドワイヤー。
【請求項36】
縦の補強シート(500)が設けられ、前記縦の補強シート(500)は少なくとも前記中間体区分中の管状の身体内に配置される先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤー。
【請求項37】
ワイヤー(200)が前記管状の身体内に設けられる請求項12から14のいずれかに記載のガイドワイヤー。
【請求項38】
直線の部分(42)、および所定の曲率半径(43)の所定の屈曲で形成されたある部分(41)を備えたツールを設けるとともに、スリット(44)をその間に形成し、
中間体区間(6)が、所定の屈曲(43)がある部分(41)を備えたツールの部分で第1の基部区間(4)と、第2の先端区間(3)との間で配置されるようにガイドワイヤー(1)が位置され、
所定の牽引(F−F)を前記中間体区間(6)に適用し、
所定の屈曲(43)を有した形態の区間に倣わせることで前記中間体区間を変形させるように、曲げモーメント(M)を前記ワイヤーに適用する、ステップを備える先行するいずれかの請求項に記載のガイドワイヤーの形作りを実行する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21a】
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【図21b】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63a】
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【図63b】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【公表番号】特表2012−501713(P2012−501713A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525648(P2011−525648)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【国際出願番号】PCT/IB2009/052064
【国際公開番号】WO2010/026495
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(510206280)イーブイアール・メディカル・エス・エー・アール・エル (2)
【氏名又は名称原語表記】EVR MEDICAL S.A.R.L.
【住所又は居所原語表記】5, Avenue Gaston Diderich, L−1420 Luxembourg, Luxembourg
【Fターム(参考)】