説明

箱のパック詰め方法

【課題】箱を転倒しやすい状態で搬送する場合、何らかの転倒防止機構を組み込む必要があり、設備コストが増大するなどの不具合がある。
【解決手段】高さhと奥行dと幅wとがh<d≦wの関係にある直方体形状の箱11の奥行と幅とで画成される面が重なり合うように、同一寸法形状の箱11を複数個ずつ積み重ねてパック詰めする本発明の方法は、箱11の奥行と幅とで画成される面12を上下方向に向けた箱11の搬送中に箱11に内容物25を入れて箱11を塞ぐステップと、箱11の高さと幅とで画成される面27を上下方向に向けた状態で箱11をその搬送方向に沿って密着させるステップと、密着状態にある箱11を複数個ずつ取り出してパック詰めを行うステップとを具え、箱11の高さと幅とで画成される面27を上下方向に向けて密着させるステップが箱11のパック詰めを行うステップの直前に行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同一寸法を有する直方体形状の箱を複数個ずつ積み重ねてパック詰めする箱のパック詰め方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多数枚のティシュペーパーを順に折り重ねた状態で収容したティシュカートンは、屋外での雨水や塵埃による悪影響を回避するため、通常、特許文献1などに開示されているように、透明な樹脂フィルムにて梱包された状態で販売されることが多い。近年、テュシュペーパーの寸法形状を変更することなく、ティシュカートンの寸法、特に高さを詰めてよりコンパクト化させることにより、輸送経費の削減や店舗における陳列スペースの削減に加え、消費者の持ち運びやすさに配慮したものが企画されている。一般的なティシュカートンにおける高さhと奥行dと幅wとの関係は、通常h<d<wである。このようなティシュカートンをパック詰めする場合、奥行dと幅wとで画成される面が重なり合うように、ティシュカートンが複数個ずつ、最も一般的には5個ずつ積み重ねてパック詰めされる。このため、ティシュカートンの製造ラインにおいては、その搬送効率およびパック詰めの際の作業性を考慮すると、ティシュカートンの高さhと幅wとで画成される面を上下にして搬送することが好ましい。
【0003】
しかしながら、コンパクト性の要求に伴ってティシュカートンの高さhを50mm以下にすると、ティシュカートンの高さhと幅wとで画成される面を上下にして搬送した場合、ティシュカートンの姿勢が不安定となりやすい。これは、ティシュカートンの高さhがその奥行dの1/2以下となった場合も同様である。このような偏平でコンパクトなティシュカートンに対し、例えば毎秒0.8メートルにも達する高速搬送を行うと、特に水平面に対して傾斜した傾斜搬送路にてティシュカートンが転倒し、後工程でのハンドリングなどで不具合を招いてしまうことが判明した。
【0004】
ティシュカートンの高さhと幅wとで画成される面を上下にしてこれを高速搬送する場合、搬送方向に沿って隣接するティシュカートンを密着状態に保持することがその転倒防止に対して有効である。また、特に傾斜搬送路においては、特許文献2に開示されたような転倒防止装置を組み込み、ティシュカートンの転倒を確実に防止することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−107681号公報
【特許文献2】特開2003−026261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ティシュカートンの高さhと幅wとで画成される面を上下にした状態で搬送方向に沿って隣接するティシュカートンを密着状態に保持しつつこれらを搬送する場合、ティシュカートンの不良品を自動的に検査することができない。すなわち、ティシュ束をティシュカートンに入れた後、ティシュカートンの幅方向両側にある蓋板を糊付けしてティシュカートンを塞ぐ工程がある。この場合、隣接するティシュカートンが相互に密着した状態では、ティシュ束を入れたティシュカートンの蓋板が正常に塞がれているか否か、センサーを用いて自動的に判定することが本質的に不可能となる。
【0007】
また、引用文献2に開示されたような転倒防止装置を組み込んだ場合、そのための設備コストが増大する上に搬送ラインのメンテナンスも行いにくくなってしまう。しかも、この転倒防止装置に対してティシュカートンが摺接状態となるため、ティシュカートンの表面に傷がついたりする可能性があり、これを避けるためにティシュカートンの搬送速度を遅くしなければならなかった。
【0008】
本発明の目的は、偏平でコンパクトなティシュカートンであっても、特別な転倒防止装置などを組み込むことなく、安定した高速搬送を可能にすると共にその製造効率を低下させずにパック詰めを行うことができる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
高さhと奥行dと幅wとがh<d≦wの関係にある直方体形状の箱の前記奥行dと前記幅wとで画成される面が重なり合うように、同一寸法形状の前記箱を複数個ずつ積み重ねてパック詰めする本発明の方法は、前記箱の奥行dと幅wとで画成される面を上下方向に向けて前記箱を搬送するステップと、前記箱に内容物を入れるステップと、内容物が入れられた前記箱を塞ぐステップと、前記箱の高さhと幅wとで画成される面を上下方向に向けるステップと、前記箱の高さhと幅wとで画成される面を上下方向に向けた状態で前記箱をその搬送方向に沿って密着させるステップと、密着状態にある前記箱を複数個ずつ取り出してパック詰めを行うステップとを具え、前記箱の高さhと幅wとで画成される面を上下方向に向けるステップと、前記箱をその搬送方向に沿って密着させるステップとが前記箱のパック詰めを行うステップの直前に行われることを特徴とするものである。
【0010】
本発明による箱のパック詰め方法において、内容物が入れられた箱を塞ぐステップの後に箱が正常に塞がれているか否かを判定するステップをさらに具えることができる。このステップは、箱の奥行dと幅wとで画成される面を上下方向に向けて箱を搬送するステップにて行われることが好ましい。
【0011】
箱を複数個ずつパック詰めするための複数台の包装機に向けて内容物が入れられて塞がれた箱を複数個ずつ振り分けるステップをさらに具えることができる。このステップは、箱の奥行dと幅wとで画成される面を上下方向に向けて箱を搬送するステップにて行われることが望ましい。
【0012】
箱の高さhがその奥行dの1/2以下であることが好ましい。同様に、箱の高さhが50mm以下であることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の箱のパック詰め方法によると、箱の高さhと幅wとで画成される面を上下方向に向けて箱をその搬送方向に沿って密着させるステップを箱のパック詰めを行うステップの直前に行うようにしたので、箱の高速搬送を安定して行うことができる。この結果、箱の高さhと奥行dと幅wとの比率が変わったり、特に偏平な箱を搬送する場合であっても、特別な転倒防止対策を何ら施す必要がなくなり、設備コストの増大を防止することができる。
【0014】
箱の奥行dと幅wとで画成される面を上下方向に向けて箱を搬送するステップにて箱が正常に塞がれているか否かを判定する場合、箱を搬送方向に沿って密着させない状態にできるため、この判定ステップを正確かつ確実に行うことが可能である。
【0015】
箱の奥行dと幅wとで画成される面を上下方向に向けて箱を搬送するステップにて内容物が入れられて塞がれた箱を複数個ずつ複数台の包装機に向けて振り分ける場合、箱が転倒するような事故を未然に防止することができる。また、この振り分け作業に伴って欠陥のある箱を搬送ラインから排除することができ、生産効率を最大限に発揮させることが可能となる。
【0016】
箱の高さhがその奥行dの1/2以下の場合、あるいは箱の高さhが50mm以下の場合、上述した本発明の効果をより明確に発現させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の対象となるパック詰めティシュカートンの一例の外観を表す立体投影図である。
【図2】図1に示したパック詰めティシュカートンの製造ラインの一実施形態を模式的に表す概念図である。
【図3】図2に示した実施形態におけるティシュカートンの振り分けステップの前後の搬送経路を模式的に表す平面図である。
【図4】図3に対応した側面図である。
【図5】ティシュカートンの封止状態の異常の有無を判定するためのセンサーの配置を模式的に表す立体投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明による箱のパック詰め方法をティシュカートンの5個パック詰めに応用した実施形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、本発明の精神に帰属する他の任意の技術、すなわち同一寸法の直方体形状をなす箱を複数個ずつ積み重ねてパック詰めするようなあらゆる物品に対して応用することが可能である。
【0019】
本発明の対象となるパック詰めティシュカートンの外観を図1に示す。一般的な箱型のティシュカートン11は、高さhと奥行dと幅wとがh<d<wの関係にある。本実施形態では、ティシュカートン11の高さhを奥行dの1/2以下の寸法に設定し、そのコンパクト化に配慮したものとなっており、一例としてh=45mm,d=116mm,w=227mmに設定されている。なお、奥行dと幅wとが同じ寸法のティシュカートン11であっても、本発明の対象となり得ることに注意されたい。
【0020】
ティシュカートン11の奥行dと幅wとで画成される面(以下、これを上下面と記述する)12が重なり合うように、同一寸法形状のティシュカートン11が複数個(図示例では5個)ずつ積み重ねて透明樹脂フィルム13にてパック詰めされている。また、同じ樹脂フィルムにて形成された取手14の両端部がヒートシールにより一番上に位置するティシュカートン11の幅方向に沿って透明樹脂フィルム13に接合されている。
【0021】
このようなパック詰めティシュカートン10を製造するための本実施形態におけるラインの全体を図2に模式的に示し、その振り分け部の平面形状および側面形状をその前後の領域を含めて図3および図4に示す。本実施形態におけるパック詰めラインには、上流側から順にティシュ折り重ね部15と、ティシュ束切断部16と、ティシュ束挿入部17と、ティシュカートン封止部18と、不良カートン検出部19と、振り分け部20と、姿勢変更部21と、パック包装部22とが配されている。
【0022】
ティシュ折り重ね部15は、ティシュの連続体23をティシュ巻回ドラム24から引き出し、順に上に折り重ねてティシュ束の連続体25cを形成する領域である。例えば、400枚のティシュをティシュカートン11に収容する場合、ティシュ巻回ドラム24のスタンドが400台整列状態で配されることとなる。
【0023】
ティシュ束切断部16は、ティシュ折り重ね部15にて積層状態で折りたたまれたティシュ束の連続体25cをカッター装置26によって一定間隔で切断し、ティシュ束25を得る領域である。
【0024】
ティシュ束挿入部17は、ティシュ束切断部16にて切断されたティシュ束25をティシュカートン11に挿入する領域である。このティシュ束挿入部17には、切断されたティシュ束25を一定間隔で搬送するティシュ束搬送ラインと、このティシュ束搬送ラインと同期して空のティシュカートン11を一定間隔で搬送するティシュカートン搬送ラインとが平行に配されている。ティシュカートン搬送ラインは、ティシュカートン11をその幅wと直交する奥行d方向に沿って搬送する。ティシュカートン搬送ラインに1つずつ送り込まれるティシュカートン11は、あらかじめつぶされた折りたたみ状態にある。この状態から、ティシュカートン11の高さhと幅wとで画成される面(以下、これを前後面と記述する)27を垂直に起立させ、ティシュ束25が収容される空間28を形成する。この場合、ティシュカートン11の上下面12および前後面27の幅方向両側には、ティシュカートン11の高さhと奥行dとで画成される面(以下、これを左右面と記述する)29を封止するための4枚の蓋板30,31が開いた状態となっている(図5参照)。ティシュ束25は、ティシュカートン11の左右面29のうちのティシュ束搬送ラインと対向する側から押し棒32によってティシュカートン11の空間28内に押し込まれる。
【0025】
ティシュカートン封止部18は、ティシュ束25が収容されたティシュカートン11の左右の蓋板30,31をそれぞれ接着剤を用いて封止する領域である。まず、ティシュカートン11の前後面27に続く一対の蓋板30が折り曲げられ、続いて接着剤がこれら一対の蓋板30およびティシュカートン11の上下面12に続く蓋板31に塗布される。そして、これら上下面12に続く蓋板31が折り曲げられて4枚の蓋板30,31が左右でそれぞれ相互に接合され、これによってティシュカートン11の左右面29を封止する。
【0026】
本実施形態における不良カートン検出部19の主要部の外観を模式的に図5に示す。この不良カートン検出部19は、上述したティシュカートン11の特に蓋板31が正常に封止されているか否かを判定する。そして、蓋板31の少なくとも一部が異常な状態にある場合には、後述する振り分け部20にてティシュカートン10の搬送ラインから排除させるためのものである。本実施形態における不良カートン検出部19は、ティシュカートン11の上下面12に続く蓋板31の位置を検出するための4組の光学式センサー33,34を具えている。より具体的には、蓋板31が上下にめくれ上がっていることを検出するための上下2組の光学式センサー33と、蓋板31がティシュカートン11の幅方向両端から突出していることを検出するための左右2組の光学式センサー34とを具えている。これら光学式センサー33,34の投光部からの検出光が受光部に達しない場合、ティシュカートン11の蓋板30,31の何れかが正常に封止されていないと判断する。
【0027】
本実施形態における振り分け部20は、周知のライン自動振り分け装置(チャンネライザー)35を含み、連続的に切り替え可能な3つの搬送チャンネル36〜38を有する。第1および第2の搬送チャンネル36,37は、後続の姿勢変更部21に接続する。残りの搬送チャンネル38は、一対の姿勢変更部21の間に配された排出コンベヤ39に接続する。この排出コンベヤ39は、不良カートン検出部19にて不良品であると判定されたティシュカートン11および必要に応じてこのティシュカートン11と同じパック詰め予定のティシュカートン11を搬送ライン外に排出するためのものである。
【0028】
本実施形態における姿勢変更部21は、振り分け部20の第1および第2の搬送チャンネル36,37に接続する一対の上部コンベヤ40と、これら一対の上部コンベヤ40にシュート41を介して接続する一対の下部コンベヤ42とを有する。つまり、上部コンベヤ40の搬送方向下流端と下部コンベヤ42の搬送方向上流端との間に1/4円弧状をなすシュート41が配されている。上部コンベヤ40から下部コンベヤ42へとティシュカートン11を移動させる際、ティシュカートン11の前後面27が上下方向を向くように、ティシュカートンの移動を案内する案内部材43がシュート41の案内面に沿ってこれとほぼ平行に配されている。また、下部コンベヤ42の搬送方向下流端側には、先頭に位置するティシュカートン11に当接してその移動を阻止する図示しないストッパが配されている。
【0029】
姿勢変更部21における上部および下部コンベヤ40,42の搬送速度をティシュ折り重ね部15から振り分け部20に至る搬送ラインの速度の約半分程度に設定することができ、特に下部コンベヤ42の搬送速度を半分未満に設定することが有効である。これにより、下部コンベヤ42にはティシュカートン11の前後面27を上下方向に向け、これらがその搬送方向に沿って密着した状態で滞留することとなる。つまり、姿勢が不安定なティシュカートン11の前後面27を上下に向けたとしても、隣接するティシュカートン11の間隔が直ちに狭まって密着し、その転倒を自動的に防止することができる。
【0030】
本実施形態におけるパック包装部22は、ティシュ折り重ね部15から不良カートン検出部19に至る搬送ラインの速度に追従し得るように、2台の図示しない包装機を具えている。これら2台の包装機は、姿勢変更部21の一対の下部コンベヤ42の搬送方向下流側にそれぞれ隣接して配されている。各包装機は、姿勢変更部21の下部コンベヤ42の搬送方向下流側に滞留するティシュカートン群から、ストッパに当接している先頭側から順に5個のティシュカートン11を側方に取り出し、これらを透明樹脂フィルム13で梱包する。さらに、樹脂フィルムにて形成された持ち運び用の取手14の両端部をヒートシールにて梱包用の透明樹脂フィルム13に接合する。
【0031】
このようにしてパック包装部22にて包装されたパック詰めティシュカートン10は、図示しない段ボール箱に所定パックずつ収容され、各消費地へ向けて搬送される。
【0032】
上述したティシュ束挿入部17から姿勢変更部21に至るティシュカートン11の搬送ラインにおいては、ティシュカートン11の最大面積の上下面12の一方が搬送ラインに乗るように、ティシュカートン11の上下面12を上下方向に向けて搬送している。また、姿勢変更部21にてティシュカートン11の不安定な前後面27を上下方向に向けてパック包装部22へと搬送する場合、これらティシュカートン11の上下面12が相互に密着状態となるようにしている。つまり、姿勢変更部21がパック包装部22の直前に配されているため、ティシュカートン11の前後面27を上下方向に向けてティシュカートン11を下部コンベヤ42上でその搬送方向に沿って密着させる作業がパック詰め作業の直前に行われることとなる。従って、パック詰めティシュカートン10を製造する際に、ティシュカートン11をコンパクト化したとしても、引用文献2に開示されたような転倒防止手段を設ける必要がなくなり、その設備コストの上昇を防ぐことができる。
【0033】
なお、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
【符号の説明】
【0034】
h ティシュカートンの高さ
d ティシュカートンの奥行
w ティシュカートンの幅
10 パック詰めティシュカートン
11 ティシュカートン
12 ティシュカートンの奥行と幅とで画成される面(上下面)
13 透明樹脂フィルム
14 取手
15 ティシュ折り重ね部
16 ティシュ束切断部
17 ティシュ束挿入部
18 ティシュカートン封止部
19 不良カートン検出部
20 振り分け部
21 姿勢変更部
22 パック包装部
23 ティシュの連続体
24 ティシュ巻回ドラム
25 ティシュ束
25c ティシュ束の連続体
26 カッター装置
27 ティシュカートンの高さと幅とで画成される面(前後面)
28 空間
29 ティシュカートンの高さと奥行とで画成される面(左右面)
30,31 蓋板
32 押し棒
33,34 光学式センサー
35 ライン自動振り分け装置(チャンネライザー)
36〜38 搬送チャンネル
39 排出コンベヤ
40 上部コンベヤ
41 シュート
42 下部コンベヤ
43 案内部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高さhと奥行dと幅wとがh<d≦wの関係にある直方体形状の箱の前記奥行dと前記幅wとで画成される面が重なり合うように、同一寸法形状の前記箱を複数個ずつ積み重ねてパック詰めする方法であって、
前記箱の奥行dと幅wとで画成される面を上下方向に向けて前記箱を搬送するステップと、
前記箱に内容物を入れるステップと、
内容物が入れられた前記箱を塞ぐステップと、
前記箱の高さhと幅wとで画成される面を上下方向に向けるステップと、
前記箱の高さhと幅wとで画成される面を上下方向に向けた状態で前記箱をその搬送方向に沿って密着させるステップと、
密着状態にある前記箱を複数個ずつ取り出してパック詰めを行うステップと
を具え、前記箱の高さhと幅wとで画成される面を上下方向に向けるステップと、前記箱をその搬送方向に沿って密着させるステップとが前記箱のパック詰めを行うステップの直前に行われることを特徴とする箱のパック詰め方法。
【請求項2】
内容物が入れられた前記箱を塞ぐステップの後に前記箱が正常に塞がれているか否かを判定するステップをさらに具え、このステップは、前記箱の奥行dと幅wとで画成される面を上下方向に向けて前記箱を搬送するステップにて行われることを特徴とする請求項1に記載の箱のパック詰め方法。
【請求項3】
前記箱を複数個ずつパック詰めするための複数台の包装機に向けて内容物が入れられて塞がれた前記箱を複数個ずつ振り分けるステップをさらに具え、このステップは、前記箱の奥行dと幅wとで画成される面を上下方向に向けて前記箱を搬送するステップにて行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の箱のパック詰め方法。
【請求項4】
前記箱の高さhがその奥行dの1/2以下であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の箱のパック詰め方法。
【請求項5】
前記箱の高さhが50mm以下であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の箱のパック詰め方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−1082(P2011−1082A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−144438(P2009−144438)
【出願日】平成21年6月17日(2009.6.17)
【出願人】(390036799)王子ネピア株式会社 (387)
【出願人】(000122298)王子製紙株式会社 (2,055)
【Fターム(参考)】