説明

箱詰め装置

【課題】予め定めた個数の物品が正確に箱詰めされているか否かをチェックする。
【解決手段】箱詰め装置において、空の外装箱2の重量を計量部120が計量する。物品が外装箱2に詰められる前にその物品の重量を第2の計量部121が計量する。計量済み物品が詰められている外装箱2の重量を計量部122が計量する。空の外装箱2とこの外装箱2に詰められることを予定して計量された予め定めた数の計量済み物品の合計重量とが、計量済み物品が詰められている外装箱2の重量に等しいか否かをコントローラ27が判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばポテトチップ、豆、飴等の食品が袋詰め又は箱詰めされた製品を、段ボールケースやダース箱等の外装箱の内部に整然と自動収納する箱詰め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記従来の箱詰め装置の一例を図10乃至図14を参照して説明する。この箱詰め装置は、本願出願人が本願よりも先に出願した願書に添付されている明細書に記載されているものである(特願平10−220485号参照) 。図10乃至図13は、この箱詰め装置による箱詰め工程を説明するための図である。各図に示す1は、袋詰め品である。そして、この箱詰め装置は、図13に示すように、5個の袋詰め品1を段ボールケース(以下、外装箱という。)2内に袋の底を下にして立てた状態で箱詰めするものである。
【0003】
図10において、58は整列コンベアであり、この整列コンベア58に対して導入コンベア4が連接しており、この導入コンベア(供給手段)4によって袋詰め品1が整列コンベア58に移送される。即ち、導入コンベア4によって搬送されてきた袋詰め品1は、整列コンベア58の移送面に設けられている多数枚のフィン(仕切り手段)5によって形成された各ギャップ部6に対して1個ずつ順次供給され、しかも、整列コンベア58の移送面に対して直立した状態で装填される。因みに、整列コンベア58は、2台の第1及び第2ステッピングモータ8a、8bとその制御装置によって、間欠運動を行うように駆動制御されており、その間欠運動は、図10(a)に示すように、導入コンベア4により搬送されてきた1つの袋詰め品1が、1つのギャップ部6に装填されるように設定してある。そして、図には示さないが、整列コンベア58には、6枚で1組をなす4組のフィン5の各グループが設けられており、そのうちの2組のフィン5のグループが第1のステッピングモータ8aにより駆動されており、他の2組のフィン5のグループが第2のステッピングモータ8bにより駆動されている。この4つの各グループのフィン5によって袋詰め品1を5個ずつ順次取り出し位置19に搬送することができる。
【0004】
次に、図10(b)に示すように、例えば5個の所定数の袋詰め品1が整列コンベア58のフィン5間の5つの各ギャップ部6に装填されて取り出し位置19に整列すると、フィン5との干渉を避ける為のスリット12が設けられている押し出しプレート11(取り出し手段)が整列コンベア58上に整列している5個の袋詰め品1を押し出し、断面がコ字形の中継ぎ体10を通過させて後述する開閉自在のダンパー板7、7上に供給する(図10(c)参照)。なお、押し出しプレート11は、直動機構55により整列コンベア58上をこの整列コンベア58と直交する水平方向にスライド動作することができる。図10(c)に示す34は、ダンパー板7上に押し出されてきた袋詰め品1を1列に揃えて停止させるためのストッパープレートである。
押し出しプレート11が袋詰め品1を押し出す為のスライド動作は、間欠運動により整列コンベア58が一時的に所定位置に停止している時に行われるように制御されている。
【0005】
上記のようにして、押し出しプレート11が、袋詰め品1をダンパー板7上の予め定めた位置に押し出すと、この押し出しプレート11は押し出し方向と逆方向に水平にスライドして整列コンベア58の袋詰め品1が取り出されて空になった6枚の各フィン5の手前で一時停止し(図11(a))、しかる後に、各フィン5と干渉しないように更に水平方向にスライドして元の第5の原点位置に戻り、次の押し出し動作の開始まで待機する(図11(b))。
この際、図11(b)に示すように、押し込みプレート13は、第1段目の送りがされて所定の高さまで下降してダンパー板7上の5個の袋詰め品1の上縁を押えて各袋詰め品1の高さを揃える。
【0006】
次に、図11(b)、(c)に示すように、サイド保持装置60のサイドプレート35が水平位置から垂直位置に回転して、ダンパー板7、7上の5個の袋詰め品1の整列コンベア58側の各側縁を押えて各袋詰め品1の幅方向のずれを揃える。更に、ダンパー板7、7上の5個1列の袋詰め品1は、この袋詰め品1の整列方向の両端位置に垂直に設けられた保持プレート9、9によって正面及び背面から挟み込まれてこの保持プレート9、9の押圧力と、ストッパープレート34とサイドプレート35が袋詰め品1をその左側縁と右側縁の両側から押圧する押圧力と、によって保持される(保持状態)。
【0007】
上記のように、保持プレート9、9、ストッパープレート34及びサイドプレート35により袋詰め品1が保持されると、図12(a)に示すように、袋詰め品1の下側に位置する2枚のダンパー板7、7が閉状態(保持位置の状態)から開状態(非保持位置の状態)に駆動する。そして、図8に示す外装箱昇降台17上で待機している外装箱2(図示せず)が、外装箱昇降機構98によって持ち上げられて、袋詰め品1の下方位置に移動する。この外装箱2は、図8に示す搬入コンベア96により搬送されて昇降台17上の所定位置で待機している。
【0008】
次に、図12(b)に示すように、押し込みプレート13の第2段目の送りが行われて下降して5個の袋詰め品1を外装箱2の底に強制的に押し込み、収納することができる。ただし、この押し込みの際に、保持プレート9、9が、拡縮装置16、16(図7参照)によって広がる方向に若干移動して袋詰め品1を挟み込む力を解除する(非保持状態)。そして、図12(c)に示すように、垂直位置にあるサイドプレート35を回転させて元の水平位置に戻し、図13に示すように、開閉装置59を駆動して開状態にあるダンパー板7、7を閉状態にする。なお、図12に示す36は袋詰め品1を外装箱2内に押し込む際に袋詰め品1を案内するための案内部である。
【0009】
しかる後に、袋詰め品1が収納された外装箱2は、元の下降位置まで下降して所定の排出位置に排出され、次の外装箱2がダンパー板7、7の下方位置に供給されると共に、押し込みプレート13が元の上昇位置に戻り、保持プレート9、9が元の開状態に戻る。これで袋詰め品1の箱詰め作業の1サイクルが終了する。以降、上記工程を順次繰り返すことにより箱詰め作業を自動的に繰り返すことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来の箱詰め装置では、外装箱2内に予め定めた5個の袋詰め品1が箱詰めされているか否かをチェックすることができないという問題がある。
つまり、例えば1個の袋詰め品1の重量ばらつきと外装箱2の重量ばらつきとに基づいて、5個の袋詰め品1と外装箱2の合計重量の重量ばらつきを計算すると、そのばらつきが1個の袋詰め品1の重量よりも大きくなる場合があり、この場合には、外装箱2内に例えば6個又は4個の袋詰め品1が箱詰めされているときでもそのことをチェックすることができないこととなる。
【0011】
本発明は、予め定めた個数の物品が正確に箱詰めされているか否かをチェックすることができる箱詰め装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、予め定めた数の物品を整列させ、この整列させた物品を保持部により挟み込んで保持し、この保持部により保持されている物品を外装箱に詰める箱詰め装置において、空の上記外装箱の重量を計量する第1の計量部と、物品が当該外装箱に詰められる前にその物品の重量を計量する第2の計量部と、計量済み物品が詰められている当該外装箱の重量を計量する第3の計量部と、空の当該外装箱と当該外装箱に詰められることを予定して計量された上記予め定めた数の計量済み物品の合計重量が、計量済み物品が詰められている当該外装箱の重量に等しいか否かを判定する重量判定部と、を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
本発明によると、空の外装箱の重量を第1の計量部で計量すると共に、物品がこの外装箱に箱詰めされる前にその物品の重量を第2の計量部により計量し、しかる後に、計量済み物品が詰められているその外装箱の重量を第3の計量部により計量することができる。次に、この空の外装箱とこの外装箱に詰められることを予定して計量された予め定めた数の計量済み物品の合計重量が、計量済み物品が詰められているこの外装箱の重量に等しいか否かを重量判定部が判定することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、空の外装箱とこの外装箱に詰められることを予定して計量された予め定めた数の計量済み物品の合計重量が、計量済み物品が詰められているこの外装箱の重量に等しいか否かを重量判定部が判定することができる構成である。従って、物品及び外装箱の重量ばらつきに関係なく、しかも、物品1個当たりの重量が軽い場合や、外装箱に詰められる物品の所定個数が多い場合であっても、予め定めた数の物品が外装箱に詰められているか否かを正確にチェックすることができる。これにより、欠品の箱詰め品が出荷されることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る箱詰め装置の一実施形態を各図を参照して説明する。この実施形態に係る箱詰め装置は、図10乃至図13を参照して説明した従来の箱詰め装置において、押し込みプレート13に代えて図3に示す押し込みプレート14を設け、更に第1乃至第3の計量部、及び重量判定部を付加して設けたものである。これ以外は、図10乃至図13に示す従来の箱詰め装置と同等であり、同等部分は同一の図面符号で示し詳細な説明を省略する。そして、この実施形態の箱詰め装置による箱詰め工程は、図10乃至図13に示す従来の箱詰め装置による箱詰め工程と同等であるので、その詳細な説明も省略する。
【0016】
まず、図11(c)に示すダンパー板7、7上で整列する5個の袋詰め品1を保持する保持機構部を説明する。保持機構部は、図7に示すように、保持プレート9、9を駆動する第1及び第2の拡縮装置16、16と、サイドプレート35を駆動するサイド保持装置60と、を備えている。
第1及び第2の拡縮装置16、16は、整列する袋詰め品1を整列の長さ方向の両端から挟み込む保持プレート9、9を進退駆動する装置である。この2台の拡縮装置16、16は、同等のものであるので、第1の拡縮装置16を説明し、第2の拡縮装置16の説明を省略する。
【0017】
第1の拡縮装置16は、図4に示すように、保持プレート9と、この保持プレート9を進退駆動するための直動機構部(駆動部)63と、保持プレート9の袋詰め品1を挟み込む力を検出する力検出部64と、を備えている。
直動機構部63は、図4(a)に示すように、タイミングベルト式のものである。タイミングベルト65には、往復テーブル66が結合しており、この往復テーブル66はリニアレール67に案内されて往復移動自在である。タイミングベルト65は、従動側タイミングプーリ68aと第1のステッピングモータ61aの回転軸に設けられている駆動側タイミングプーリ68bに掛けてある。第1のステッピングモータ61aが正転、逆転駆動すると、往復テーブル66が往復移動して、この往復テーブル66に伴って保持プレート9が袋詰め品1を挟み込む方向に沿って往復移動する。
【0018】
力検出部64は、図4に示すように、スプリングバネ69、69と第1の押し力センサ70とを備えている。この力検出部64によると、保持プレート9が直動機構部63により駆動されて前進移動して袋詰め品1と当接し、この袋詰め品1を押し付けていくと、スプリングバネ69が圧縮され、予め定めた圧縮力と対応する力が袋詰め品1に掛かったときに第1の押し力センサ70がそのことを検出して検出信号を生成してコントローラ27に出力するものである。
【0019】
即ち、保持プレート9には、図4(a)の正面図、図4(b)の側面図に示すように、その側面に互いに平行する2本の保持軸71、71を設けてあり、各保持軸71は保持軸受72により支持されて軸方向に摺動自在となっている。この2つの保持軸受72、72はL字形部材73に取り付けてあり、L字形部材73は摺動軸74を介して往復テーブル66と結合している。この摺動軸74は、摺動軸受105によって摺動自在に支持されている。また、各保持軸71に取り付けられているスプリングバネ69、69は、そのバネ力によって保持プレート9をダンパー板7、7上の袋詰め品1の側に付勢している。
2本の各保持軸71の保持プレート9と反対側の端部には、保持軸71が保持軸受72から抜け出ないようにするためのストッパー15、15を設けてあり、図4(a)に示す上側のストッパー15(保持軸71の端部)には第1の押し力センサ70を設けてある。
【0020】
第1の押し力センサ70は、フォトマイクロセンサであり、遮光板76により遮光されると検出信号を生成する。この検出信号は、図6に示すコントローラ27に入力して、コントローラ27が第1のステッピングモータ61aの駆動を停止させることができるものである。
遮光板76は、L字形部材73に設けてあり、取付け位置調整機構77によってL字形部材73に対する取付け位置の変更が可能である。
この取付け位置調整機構77によると、ボルト79aとナット79bを緩めた状態で遮光板76を案内軸78に沿って移動させることにより、図4(a)に示す遮光板76と第1の押し力センサ70との間隔を変更することができる。
【0021】
上記のように構成された第1及び第2の拡縮装置16、16によると、図11(c)に示すように、所定のタイミングで第1及び第2の各ステッピングモータ61a、61bが駆動して、袋詰め品1を挟み込む方向に各保持プレート9、9を前進させる。そして、保持プレート9、9が袋詰め品1と当接した状態でも第1及び第2のステッピングモータ61a、61bの駆動が続き、これにより、各往復テーブル66と結合する夫々のL字形部材73がスプリングバネ69を圧縮しながら対応する保持プレート9に接近していく。そして、スプリングバネ69が圧縮されてこのスプリングバネ69の力により予め設定されている適切な力で保持プレート9、9が袋詰め品1を挟み込んだときに、各遮光板76が対応する第1及び第2の押し力センサ70、70を遮光することとなり、第1及び第2の押し力センサ70、70が検出信号を生成する。これにより、対応する第1及び第2のステッピングモータ61a、61bの駆動を停止させることができ、整列する袋詰め品1を予め設定した力で保持プレート9、9により挟み込んで保持することができる。
【0022】
サイド保持装置60は、図11(b)、(c)に示すように、袋詰め品1をその整列の長さ方向と直交する幅方向の両側をサイドプレート35とストッパープレート34によって挟み込んで保持する装置である。ストッパープレート34は、本体フレーム37に固定されており、サイドプレート35は、このサイド保持装置60に設けられている第3のステッピングモータ62によって駆動されて揺動する。
サイドプレート35は、図5(a)の正面図に示すように、矩形の板状体であり、取付板80を介して揺動軸81に設けられている。揺動軸81は、両端が回動自在に軸受82、82で支持されており、ベース盤83に取り付けられている。このベース盤83の上面には、サイドプレート35を揺動させるための第3のステッピングモータ62(揺動駆動部)を設けてある。この第3のステッピングモータ62により回転駆動する回転軸には駆動プーリ84を設けてあり、この駆動プーリ84と揺動軸81に設けられている従動プーリ85には、タイミングベルト86を掛けてある。
【0023】
そして、図5(b)に示すように、ベース盤83にはサイドプレート35の揺動位置の原点(第3の原点位置)を検出するための第3の原点位置センサ87を設けてある。この第3の原点位置センサ87は、揺動軸81に固定して設けられている円形のスリット板88に形成してあるスリット88aを検出してサイドプレート35の揺動の第3の原点位置を検出することができる。サイドプレート35の揺動の第3の原点位置は、図5(b)に一点鎖線で示してあり、略水平となる位置である。そして、実線で示す垂直位置に揺動した状態でダンパー板7、7上に整列する5個の袋詰め品1をこのサイドプレート35とストッパープレート34の間に挟み込んで保持することができる。
このサイド保持装置60は、図9に示すように、本体フレーム37に設けられている2本の取付け棒89、89に取り付けて固定してある。
【0024】
上記のように構成されたサイド保持装置60によると、図11(c)に示すように、整列コンベア58上の取り出し位置にある5個の袋詰め品1が押し出しプレート11により押し出されてダンパー板7、7上で整列すると、略水平位置にあるサイドプレート35を90°揺動させて略垂直状態にしてこれら5個の袋詰め品1を、サイドプレート35とストッパープレート34との間に挟み込むことができる。これによって、5個の各袋詰め品1の幅方向(押し出しプレート11の移動方向)のずれを略真っ直ぐに揃えることができる。そして、この挟み込んだ状態で袋詰め品1の整列方向の両端を保持プレート9、9により挟み込むので、整列する袋詰め品1の塊の4つの各面を保持プレート9、9、サイドプレート35、及びストッパープレート34により挟み込んで保持することとなり、その結果、この5個の袋詰め品1の縁部(例えばヒートシール部)や角部が外装箱2のフラップ2aや側壁の上縁に引っ掛かることがなく、袋詰め品1を外装箱2内に確実に挿入することができる。
【0025】
次に、押し込み装置106を説明する。押し込み装置106は、図12に示すように、保持プレート9、9、サイドプレート35、及びストッパープレート34により保持されている5個の袋詰め品1を、押し込みプレート14を下降させることによって外装箱2内に押し込むことができるものである。
押し込み装置106は、図9に示すように、タイミングベルト式のものである。このタイミングベルト107には、昇降テーブル109が結合しており、この昇降テーブル109はリニアレール110に案内されて昇降移動自在である。タイミングベルト107は、従動側タイミングプーリ108aと第4のステッピングモータ111の回転軸に設けられている駆動側タイミングプーリ108bに掛けてある。第4のステッピングモータ111が正転、逆転駆動すると、昇降テーブル109がリニアレール110に沿って昇降移動して、この昇降テーブル109に伴って押し込みプレート14が袋詰め品1を押し込む方向に沿って昇降移動する。押し込み装置106は、本体フレーム37に設けてある。
なお、押し込みプレート14は、図9に示すように、板状体115の下端に設けてあり、この板状体115を介して昇降テーブル109に取り付けてある。
【0026】
押し込みプレート14は、図3に示すように、剛性材料で形成した矩形の押し込み部材116を有し、この矩形の押し込み部材116の、図3に示す互いに対向する左右両側のそれぞれの縁部の下面にゴム様弾性体、例えば柔軟な合成ゴム、又は柔軟なプラスチックにより形成した縦長の矩形の柔軟部材117、117を取り付けてある。各柔軟部材117は、押し込み部材116の各縁部に沿う長さであって、各縁部から対応する各保持プレート9、9に向かって水平方向に外側に突出しており、この状態で各柔軟部材117の基端部が縁部と押え板118との間に挟み込まれてボルト119aとナット119bにより締結されている。
【0027】
また、この押し込み装置106は、コントローラ27により駆動制御されて、押し込みプレート14を第1段目の送りと第2段目の送りの2段階で下降させる構成となっている。このコントローラ27は、予め記憶部28に記憶されている所定のプログラムに従って押し込み装置106を駆動制御している。
押し込みプレート14の第1段目の送りは、図11(b)に示すように、整列コンベア58上の5個の袋詰め品1がダンパー板7、7上に搬送された後であって、この袋詰め品1が保持プレート9、9により両側から挟み込まれる前の段階で行われる。押し込みプレート14の第1段目の送りは、上昇位置(待機位置)にある押し込みプレート14が袋詰め品1をその上から所定の強さで押さえる第1段目の高さまで下降して停止するまでの送りである。
【0028】
押し込みプレート14の第2段目の送りは、図12に示すように、押し込みプレート14の第1段目の送りが終了し、整列する5個の袋詰め品1が保持プレート9、9、サイドプレート35、及びストッパープレート34により挟み込まれて保持された状態で、ダンパー板7、7が開放した後に行われる。押し込みプレート14の第2段目の送りは、押し込みプレート14が第1段目の高さからこれら整列する袋詰め品1をその上から押さえて外装箱2の底まで押し込む第2段目の高さまで下降して停止するまでの送りである。
【0029】
次に、この箱詰め装置の電気回路を図6に示すブロック図を参照して説明する。箱詰め装置は、コントローラ(制御手段であるCPU)27を備えており、このコントローラ27は、記憶部28に予め記憶されているプログラムに従って各種演算処理を行うと共に、保持プレート9、9を進退移動させるための第1及び第2のステッピングモータ61a、61b、サイドプレート35を揺動動作させるための第3のステッピングモータ62、及び押し込みプレート14を昇降させるための第4のステッピングモータ111等の各種駆動部を駆動することができるし、袋詰め品1が詰められた外装箱2に所定個数の5個の袋詰め品1が入っているか否かを判定することができるものである。
コントローラ27と接続する設定表示部30は、例えば保持プレート9、9の保持解除の開始のタイミング、保持プレート9、9の後退速度及び後退加速度、押し込みプレート14の第2段目の押し込み速度及び押し込み加速度、並びに押し込みプレート14の第1及び第2段目の下降高さを設定することができ、更に、各駆動部の動作タイミング及び動作量等を設定することができるものである。
【0030】
また、コントローラ27には、第1の原点位置センサ20、第2の原点位置センサ20、第3の原点位置センサ87、第4の原点位置センサ112、第5の原点位置センサ42、取り出し位置センサ31、第1乃至第3の計量部120、12、122が接続しており、更に、パルス発信器32a、32b、38、113、ドライバ39a、39b、40、114、第1乃至第4のステッピングモータ61a、61b、62、111、記憶部28、第1及び第2の押し力センサ70、70、及び図には示さないがこの箱詰め装置に設けられている例えば整列コンベア58のステッピングモータ8a、8b及び各種センサ等が接続している。
【0031】
第1及び第2の原点位置センサ20、20は、第1及び第2の各拡縮装置16、16に設けられている保持プレート9、9が後退位置にある第1及び第2の各原点位置を検出するためのセンサであり、第1及び第2の各原点位置を基準にして対応する各保持プレート9、9を所定の移動長さだけ進退移動させることができる。
第3の原点位置センサ87は、サイドプレート35が水平な状態にある第3の原点位置を検出するためのものである。
【0032】
第4の原点位置センサ112は、押し込みプレート14の第4の原点位置(上昇位置(待機位置)にある状態)を検出するためのセンサであり、第4の原点位置を基準にして押し込みプレート14を所定の移動長さだけ昇降移動させることができる。
【0033】
第5の原点位置センサ42は、図10(b)に示すように、押し出しプレート11が整列コンベア59の後方に後退している第5の原点位置にあるときにこの押し出しプレート11を検出するためのものである。第5の原点位置にある押し出しプレート11が検出されると、取り出し位置19にあるフィン5のグループが保持している袋詰め品1を押し出して取り出すことができる。
【0034】
取り出し位置センサ31は、整列コンベア58のフィン5の1つのグループに所定数の例えば5個の袋詰め品1が供給されて、そのフィン5のグループが袋詰め品1が取り出される取り出し位置19の方向に搬送されたときに、そのフィン5のグループを検出して、図10(b)に示す取り出し位置19に停止させるためのものである。
【0035】
第1の計量部120、第2の計量部121、及び第3の計量部122は、それぞれ従来公知のベルトコンベア式の計量装置であり、各計量部120、121、122は、被計量物を搬送中にそれぞれの被計量物の重量を計量することができるものである。
第1の計量部120は、図7及び図8に示すように、搬入コンベア96の前段に設けてあり、この第1の計量部120の前段から送られてくる空の外装箱2の重量を1個ずつ計量して、この計量済みの空の外装箱2を搬入コンベア96に送り出す装置である。
第2の計量部121は、導入コンベア4の前段に設けてあり、この第2の計量部121の前段から送られてくる袋詰め品1の重量を1個ずつ計量して、この計量済みの袋詰め品1を導入コンベア4を介して整列コンベア58に送り出す装置である。
第3の計量部122は、搬出コンベア123の後段に設けてあり、この搬出コンベア123から送られてくる箱詰め品(袋詰め品1が詰められている外装箱2の重量)を1個ずつ計量して、この計量済みの箱詰め品124を後段のケースシーラ125に送り出す装置である。
なお、第1の計量部120により計量された空の外装箱2の各重量W、第2の計量部121により計量された袋詰め品1の各重量W、及び箱詰め品124の各重量Wは、図6に示す記憶部28に順次記憶される。更に、共通の1個の外装箱2に箱詰めされる5個の袋詰め品1の合計重量WHGが演算されてそれら各合計重量WHGも記憶部28に順次記憶される。
【0036】
重量判定部は、第1の計量部120により計量された空の外装箱2と、この外装箱2に詰められることを予定して第2の計量部121により計量された袋詰め品1であって、予め設定されている5個の計量済みの袋詰め品1と、の合計重量(W+WHG)が、この5個の計量済みの袋詰め品1が詰められているその外装箱2の重量Wに等しいか否かを判定する手段である。
この重量判定部は、図6に示すコントローラ(制御手段であるCPU)27に含まれるものであり、このコントローラ27は、記憶部28に予め記憶されているプログラムに従ってこの重量判定部の判定を行うことができる。
【0037】
従って、コントローラ27は、箱詰め品124の重量Wと、この箱詰め品124の外装箱2の重量Wと、この箱詰め品124の外装箱2に詰めることが予定されて第2の計量部121により計量された5個の袋詰め品の合計重量WHGと、を記憶部28から読み出して重量判定部による重量判定を行うように構成されている。
【0038】
各パルス発信器32a、32b、38、113は、コントローラ27により指示された数のパルスを発信するものであり、各ドライバ39a、39b、40、114は、この発信されたパルスに応じた回転角度だけ対応する各第1乃至第4のステッピングモータ61a、61b、62、111を回転駆動させるものである。
【0039】
上記のように構成された箱詰め装置の保持機構部(拡縮装置16、16及びサイド保持装置60)及び押し込み装置106の動作を説明する。この動作は、記憶部28に予め記憶されているプログラムに従ってコントローラ27が行う。まず、コントローラ27は、袋詰め品1が整列コンベア58に供給されて、この供給された袋詰め品1を保持するフィン5のグループが図10(b)に示す取り出し位置19に停止しているか否か、及び押し出しプレート11が第5の原点位置に戻っているか否かを判定し、いずれもYESと判定したときに押し出しプレート11を進退駆動させる。これにより、フィン5のグループに保持されている5個の袋詰め品1をダンパー板7、7上に押し出すことができる。そして、押し出しプレート11による所定回数の押し出しが完了したか否かを判定する。
ここで、この実施形態では、図11(c)に示すように、ダンパー板7、7上に押し出された1列(5個)の袋詰め品1を1つの外装箱2に箱詰めすることとしているので、所定回数を1回として設定してある。ただし、ダンパー板7、7上に5個の袋詰め品1を2回押し出して2列(合計10個)をなす袋詰め品1を保持プレート9、9により挟み込んで1つの外装箱2に箱詰めする場合は、所定回数を2回として設定する。この場合は、ダンパー板7、7上に5個の袋詰め品1が2回押し出されるまで待って、2回押し出された時にYESと判定する。
【0040】
しかる後に、コントローラ27は、押し出しプレート11が第5の原点位置に戻る方向に移動中であって所定の戻り位置にあるか否かを判定し、所定の戻り位置に移動しておりYESと判定したときは、第4のステッピングモータ111を駆動させて押し込みプレート14を、図11(b)に示すように、第1段目の下降位置に下降させる。
ここで、図11及び図12に示す押し込みプレート14及び保持プレート9、9等の動作を図1及び図2を参照して更に詳細に説明する。
つまり、図1(a)は、押し込みプレート14を第1段目の下降位置に下降させて、次に、第3のステッピングモータ62を駆動させて水平位置にあるサイドプレート35を垂直位置に揺動させ、この状態で、第1及び第2のステッピングモータ61a、61bを駆動させて、5個の袋詰め品1を、その整列方向の両側から保持プレート9、9によって挟み込んで保持している。そして、外装箱2をダンパー板7、7の下方位置に上昇させて、この保持状態でダンパー板7、7を開方向に後退させている。
なお、図1(a)に示す保持状態において、柔軟部材117、117がその向かい合う保持プレート9、9により内側に押されて上側に屈曲している。そして、5個の袋詰め品1は、保持プレート9、9によってその整列方向にLの長さに圧縮されている。
【0041】
次に、図1(a)に示す保持プレート9、9により挟み込まれて保持されている袋詰め品1を外装箱2内に押し込むために、図1(b)に示すように、保持プレート9、9を開方向126に後退させる。そして、保持プレート9、9の後退移動に伴って、袋詰め品1の上部と当接する押し込みプレート14の第2段目の送りを行って袋詰め品1を外装箱2の底に向かって強制的に押し込む(図2参照)。この際、保持プレート9、9の後退移動によって、袋詰め品1の整列方向の長さがLに拡大するが、屈曲する柔軟部材117、117が略水平方向に真っ直ぐに延びた状態となり、この柔軟部材117によってこの5つの袋詰め品1のうちの両端のものが、保持プレート9、9と押し込みプレート14の縁部との間に入り込まないようにすることができ、これによって、この両端の袋詰め品1を含めて5個の袋詰め品1を外装箱2内にきちんと押し込むことができる。
【0042】
しかる後に、押し込みプレート14を元の上昇位置に向かって上昇させるのであるが、押し込みプレート14の両側の各縁部をゴム様弾性体からなる柔軟部材117、117により形成してあるので、押し込みプレート14が元の上昇位置に戻る際に、押し込みプレート14の各柔軟部材117、117に袋詰め品1が引っ掛かることがあっても、各柔軟部材117が下側に折れ曲がることにより袋詰め品1を外装箱2の外側に引き上げてしまうことがなく、5個の袋詰め品1を確実に外装箱2内に箱詰めすることができる。これ以降の動作手順は、図12(c)及び図13を参照して説明した通りであるので省略する。
【0043】
次に、上記のように構成された第1乃至第3の計量部120、121、122及び重量判定部の作用を説明する。まず、図8に示す第1の計量部120に空の外装箱2が1個ずつ送られてくると、その重量Wを第1の計量部120が1個ずつ計量してその計量済みの空の外装箱2を後段の搬入コンベア96に送り出すことができる。この空の外装箱2の重量Wは、順次記憶部28に記憶される。そして、図8に示す第2の計量部121に袋詰め品1が1個ずつ送られてくると、その重量Wを第2の計量部121が1個ずつ計量してその計量済みの袋詰め品1を後段の導入コンベア4を介して整列コンベア58に送り出すことができる。この際、共通の1個の外装箱2に箱詰めされる5個の袋詰め品1の合計重量が演算されてそれら各合計重量WHG、及び各袋詰め品1の重量Wが順次記憶部28に記憶される。また、図8に示す第3の計量部122に袋詰め品1が箱詰めされた箱詰め品124が搬出コンベア123から1個ずつ送られてくると、その重量Wを第3の計量部122が1個ずつ計量してその計量済みの箱詰め品124を後段のケースシーラ125に送り出すことができる。この箱詰め品124の重量Wは、順次記憶部28に記憶される。
【0044】
次に、重量判定部は、箱詰め品124の重量Wと、この箱詰め品124の外装箱2の重量Wと、この箱詰め品124の外装箱2に詰めることが予定されて第2の計量部121により計量された5個の袋詰め品1の合計重量WHGと、を記憶部28から読み出して、箱詰め品124の重量Wが、外装箱2の重量Wと合計重量WHGとの合計重量(W+WHG)に等しいか否を判定する。そして、重量Wが合計重量(W+WHG)に等しいと判定したときは、この箱詰め品124を良品として後段のケースシーラ125に送り出し、等しくないと判定したときは警報ランプ(図示せず)を点灯させてこの箱詰め装置を停止させることができる。
従って、袋詰め品1及び外装箱2の重量ばらつきに関係なく、例えば袋詰め品1の1個当たりの重量が比較的軽い場合や、外装箱2に詰められる袋詰め品1の所定個数が多い場合には、箱詰め品124の重量ばらつきが袋詰め品1の1個の重量よりも重くなることがあるが、このような場合であっても、予め設定されている所定個数の5個の袋詰め品1が外装箱2に詰められているか否かを正確にチェックすることができる。これにより、欠品の箱詰め品が出荷されることを防止することができる。
【0045】
ただし、上記実施形態の押し込みプレート14に設けられている各柔軟部材117、117は、図3に示すように、縦長の矩形の板状体としたが、これに代えて、図15に示すように、各柔軟部材117、117の対応する保持プレート9、9に向かう側の各縁部に、各縁部に直交する方向に互いに間隔を隔てた各位置にスリット127、・・・、又は切り目(図示せず)を4本ずつ設けた構成としてもよい。
また、各柔軟部材117、117は、上記実施形態の縦長の矩形の板状体に代えて、図16に示すものとしてもよい。各柔軟部材128、128は、対応する保持プレート9、9に向かう側の各縁部が、互いに間隔を隔てた4箇所の各位置に対応する保持プレート9、9に向かって伸延する突起129、・・・により形成されている構成である。
【0046】
このように、各柔軟部材117、128の縁部に適切な数のスリット127や切り目を設けることにより、又は各縁部を適切な数の突起129により形成することにより、各柔軟部材117、128の各縁部の屈曲の自由度を大きくすることができ、これにより、縁部に適切な柔軟性を付与することができる。従って、保持プレート9、9の袋詰め品1を挟み込む力が比較的小さい力に設定されている場合であって、保持プレート9、9が対応する各柔軟部材117、128の縁部に当接したときに、その比較的小さい挟み込む力によってスリット127が設けられている縁部、又は突起129により形成されている縁部が屈曲するように柔軟性を施すことができる。これによって、保持プレート9、9が袋詰め品1を確実に保持することができるし、袋詰め品1を確実に外装箱2内に押し込むことができる。
【0047】
また、上記実施形態の押し込みプレート14は、図3に示すように、柔軟部材117、117を設けた構成としたが、これに代えて、図17に示すように、柔軟部材131、131を設けた構成としてもよい。2つの柔軟部材131と131は、同等のものであり、図17の右側のものを説明して左側のものの説明を省略する。柔軟部材131は、柔軟部材117と同等の材質のゴム様弾性体から成っており、基端部132と2つの伸延部130、130を備えている。図17は、保持プレート9、9が5個の袋詰め品1を挟み込んだ状態を示す平面図であり、保持プレート9と9の間隔がLである。図18(a)は、図17に示す状態の保持プレート9、9及び押し込みプレート14等を示す正面図である。
【0048】
基端部132は、押し込み部材116の右側の縁部に沿う長さの矩形の板状体であって、その縁部から対応する保持プレート9に向かって水平方向に外側に突出している。
伸延部130、130は、基端部132の両端部に設けられており、対応する保持プレート9に向かって伸延する細長い板状体である。各伸延部130、130は、材質がゴム様弾性体であり、基端部132と一体に形成されており、図17に示すように保持プレート9、9が袋詰め品1を挟み込んで保持する状態で、対応する保持プレート9の両側に位置するように互いに所定の間隔を隔てて設けられている。
なお、図17に示すように、柔軟部材131は、保持プレート9との間に隙間133ができるように形成されており、保持プレート9と干渉しないようになっている。
各伸延部130、130の長さは、図17及び図18(a)に示すように、保持プレート9と9の間隔がLであり、袋詰め品1を強い力で挟み込んだ状態で、各伸延部130の先端部が保持プレート9の外側面(袋詰め品1(物品)と当接しない側の面)よりも後方に位置し、図18(b)に示すように、保持プレート9と9の間隔がL(>L)であり、袋詰め品1を少し弱い力で挟み込んだ状態で、各伸延部130の先端部が保持プレート9の内側面(袋詰め品1(物品)と当接する側の面)の延長線上に達する長さである。
【0049】
この柔軟部材131、131を備える押し込みプレート14によると、図18(a)に示すように保持プレート9、9により保持されている袋詰め品1を外装箱2内に押し込む際に、袋詰め品1を挟み込む力を弱める為に、図18(b)に示すように保持プレート9、9を広がる方向に移動させるが、保持プレート9、9により挟み込まれて保持されている5個の袋詰め品1のうち各保持プレート9、9と直接当接している両端の袋詰め品1の、保持プレート9、9よりも外側に突出している両側の各上側部分を各伸延部130により確実に押さえることができ、これによって、保持プレート9、9に保持されている5個全ての袋詰め品1を外装箱2内にきちんと押し込むことができる。
【0050】
そして、基端部132と伸延部130、130を有する各柔軟部材131は、柔軟なゴム様弾性体により形成してあるので、押し込みプレート14が元の上昇位置に戻る際に、押し込みプレート14の各柔軟部材130、130の例えば伸延部130に袋詰め品1が引っ掛かることがあっても、伸延部130(柔軟部材117)が下側に折れ曲がることにより袋詰め品1を外装箱2の外側に引き上げてしまうことがなく、5個の袋詰め品1を確実に外装箱2内に箱詰めすることができる。
【0051】
更に、上記実施形態では、図10及び図11に示すように、袋詰め品1を1列に5個並べたが、5個以外の他の所定の複数個とすることができる。そして、袋詰め品1を1列にして外装箱2に収納したが、2以上の所定の列とすることができる。また、1列に5個並べて1段詰めとしたが複数段とすることができる。なお、このように袋詰め品1の1列の個数、列数、及び段数を変更する場合は、押し出しプレート11の形状、保持プレート9と9の間隔、押し込みプレート13の昇降ストローク、及びそれらの動作タイミング等を必要に応じて変更することとする。
【0052】
そして、上記実施形態では、図10に示すように、袋詰め品1を1個ずつ導入コンベア4より整列コンベア58に供給して、整列コンベア58上に袋詰め品1を1列で5個整列する構成としたが、図には示さないが、袋詰め品1を例えば2個以上の所定個数ずつ横1列に並べた状態で導入コンベア4より整列コンベア58に供給して、袋詰め品1を2個以上の所定個数ずつフィン5どうしのギャップ部6に夫々投入し、2以上の所定の列に整列させる構成としてもよい。その場合、押し出しプレート11及び保持プレート9、9の形状、及びそれらの動作タイミング、ストローク等を必要に応じて変更することとする。
【0053】
また、上記実施形態では、図11(b)、(c)に示すように、まず、押し込みプレート13の第1段目の送りを行い、しかる後にサイドプレート35を垂直位置に揺動させて袋詰め品1を押さえたが、これに代えて、まず、サイドプレート35を垂直位置に揺動させて袋詰め品1を押さえ、しかる後に押し込みプレート13の第1段目の送りを行ってもよい。
更に、上記実施形態の箱詰め装置によると、袋詰め品1以外に、例えば箱詰め品も外装箱2に箱詰めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】この発明の一実施形態に係る箱詰め装置に設けられている保持プレートの拡縮装置、及び押し込み装置の動作手順を示す図であり、(a)は袋詰め品が保持プレートにより保持されている状態を示す正面図、(b)は保持プレートにより保持されている袋詰め品を押し込みプレートにより押し込む途中の段階を示す正面図である。
【図2】同実施形態に係る箱詰め装置に設けられている保持プレートの拡縮装置、及び押し込み装置の動作手順を示し、袋詰め品を押し込みプレートにより外装箱内に押し込む途中を示す正面図である。
【図3】同実施形態の押し込みプレートを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】同実施形態の保持プレートの拡縮装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】同実施形態のサイド保持装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】同実施形態に係る箱詰め装置の電気回路を示すブロック図である。
【図7】同実施形態に係る箱詰め装置の平面図である。
【図8】同実施形態に係る箱詰め装置の正面図である。
【図9】同実施形態に係る箱詰め装置の側面図である。
【図10】同実施形態に係る箱詰め装置による箱詰め手順を示す図であり、(a)は袋詰め品を整列コンベア上に供給する状態を示す斜視図、(b)は袋詰め品が整列コンベア上に整列した状態を示す斜視図、(c)は押し出しプレートが袋詰め品を押し出した状態を示す斜視図である。
【図11】同実施形態に係る箱詰め装置による箱詰め手順を示す図であり、(a)は押し出しプレートが整列コンベアの手前で停止している状態を示す斜視図、(b)は押し出しプレートが第5の原点位置に戻った状態を示す斜視図、(c)は袋詰め品が保持プレートとサイドプレートによって挟み込まれた状態を示す斜視図である。
【図12】同実施形態に係る箱詰め装置による箱詰め手順を示す図であり、(a)は外装箱が上昇しダンパー板が開いた状態を示す斜視図、(b)は押し込みプレートが下降し保持プレートが開いた状態を示す斜視図、(c)は袋詰め品が外装箱内に押し込まれた状態を示す斜視図である。
【図13】同実施形態に係る箱詰め装置による箱詰め手順を示しダンパー板が閉じる方向に移動する状態を示す図である。
【図14】従来の箱詰め装置に設けられている保持プレートの拡縮装置、及び押し込み装置の動作手順を示す図であり、(a)は袋詰め品が保持プレートにより保持されている状態を示す正面図、(b)は保持プレートにより保持されている袋詰め品を押し込みプレートにより押し込む途中の段階であり袋詰め品が押し込みプレートの縁部と保持プレートとの隙間に噛み込んだ状態を示す正面図である。
【図15】同実施形態の押し込みプレートの他の例を示す平面図である。
【図16】同実施形態の押し込みプレートの更に他の例を示す平面図である。
【図17】同実施形態の押し込みプレートの更に他の例を示す平面図である。
【図18】同実施形態の保持プレートの拡縮装置、及び図17に示す押し込みプレートが設けられている押し込み装置の動作手順を示す図であり、(a)は袋詰め品が保持プレートにより保持されている状態を示す正面図、(b)は保持プレートにより保持されている袋詰め品を押し込みプレートにより押し込む途中の段階を示す正面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 袋詰め品
2 外装箱
9 保持プレート(正背面保持部)
14 押し込みプレート
16 保持プレートの拡縮装置
27 コントローラ
58 整列コンベア
60 サイド保持装置
106 押し込み装置
117、128 柔軟部材
120 第1の計量部
121 第2の計量部
122 第3の計量部
124 箱詰め品
127 スリット
129 突起


【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定めた数の物品を整列させ、この整列させた物品を保持部により挟み込んで保持し、この保持部により保持されている物品を外装箱に詰める箱詰め装置において、
空の上記外装箱の重量を計量する第1の計量部と、物品が当該外装箱に詰められる前にその物品の重量を計量する第2の計量部と、計量済み物品が詰められている当該外装箱の重量を計量する第3の計量部と、空の当該外装箱と当該外装箱に詰められることを予定して計量された上記予め定めた数の計量済み物品の合計重量が、計量済み物品が詰められている当該外装箱の重量に等しいか否かを判定する重量判定部と、を設けたことを特徴とする箱詰め装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−150116(P2008−150116A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−405(P2008−405)
【出願日】平成20年1月7日(2008.1.7)
【分割の表示】特願平10−266485の分割
【原出願日】平成10年9月21日(1998.9.21)
【出願人】(000208444)大和製衡株式会社 (535)
【Fターム(参考)】