説明

簡易型デジタルサイネージ

【課題】柱の大きさに合わせて設置でき、かつ熟練者でなくても短時間に設置、解体が可能であり、更に液晶モニタの高さの変更可能な簡易型デジタルサイネージを提供する。
【解決手段】駅構内、商業施設内等に設けられている柱を抱え込む形で設置される簡易型デジタルサイネージにおいて、柱の周りに立てられる4本の支柱部20と、4本の支柱部20の上端部同士及び下端部同士をそれぞれ連結する8本の梁部30と、支柱部20の間に架け渡されるとともに、液晶モニタを支持する中間梁40であって、支柱部20の任意の高さに取付可能な中間梁40と、各支柱部20の間の4面に取り付けられる4枚のパネルであって、液晶モニタが臨む開口が形成された4枚のパネルと、4枚のパネルを支柱部20に固定するためのコーナーカバーとから構成され、梁部30及び中間梁40は、それぞれ柱の大きさに合わせて伸縮自在な構成を有することを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は簡易型デジタルサイネージに係り、特に駅構内、商業施設内等に設けられている柱を抱え込む形で設置される簡易型デジタルサイネージに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、柱を囲む四角形断面のボックス型の枠体の少なくとも1面にディスプレイ装置を取り付け、このディスプレイ装置の表面側をカバーするドアパネルであって、その中央部に透明なポリカーボネート板が取り付けられたドアパネルを枠体に開閉可能に装着し、ドアパネルの透明なポリカーボネート板を介してディスプレイ装置の画像を視認できるようにしたボックス型ディスプレイ装置が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−301009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のデジタルサイネージの利用方法としては、広告主の依頼に応じて駅構内の多数の柱に同じデジタルサイネージを短期間設置し、駅利用者への初期の訴求効果が達成されると、柱から撤去する方法がある。
【0005】
この場合、デジタルサイネージは、駅構内の柱の大きさに対して柔軟に対応できる必要があり、また、多数のデジタルサイネージを終電から始発までの短時間に設置や撤去できることが要求される。
【0006】
また、モニタの高さや向き(縦向き、横向き)等を広告主の要求に応じて変更できることが望ましい。
【0007】
特許文献1に記載のボックス型ディスプレイ装置は、その大きさが固定されているため、柱に常設する場合には問題がないが、種々の大きさの柱に設置するには適さず、特にボックス型ディスプレイ装置よりも大きな柱には設置することができず、また、ボックス型ディスプレイ装置よりも十分に小さい柱に対しては、その柱の周囲のスペースを無駄に占有してしまい、駅構内の柱の利用許可が得られないという問題がある。
【0008】
特許文献1に記載のボックス型ディスプレイ装置は、枠体に開閉可能なドアパネル等を有しており、部品点数が多く構造が複雑であり、組み立てに熟練度や時間を要し、また、ディスプレイ装置の位置を変更することができないようになっている。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、柱の大きさに合わせて設置でき、かつ熟練者でなくても短時間に設置、解体が可能であり、更にモニタの高さ等を任意に変更することができる簡易型デジタルサイネージを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、駅構内、商業施設内等に設けられている柱を抱え込む形で設置される簡易型デジタルサイネージにおいて、前記柱の周りに立てられる4本の支柱部と、前記4本の支柱部の上端部同士及び下端部同士をそれぞれ連結する8本の梁部と、前記支柱部の間に架け渡されるとともに、薄型モニタを支持する中間梁であって、前記支柱部の上端部及び下端部を除く任意の高さに取付可能な中間梁と、前記支柱部の間に取り付けられる4枚のパネルであって、前記薄型モニタが臨む開口が形成された4枚のパネルと、を備え、前記梁部及び中間梁は、それぞれ前記柱の大きさに合わせて伸縮自在な構成を有することを特徴としている。
【0011】
上記構成の簡易型デジタルサイネージは、広告主等の依頼に応じて駅構内の柱に短期間設置し、駅利用者への初期の訴求効果が達成されると、柱から撤去される簡易型のもので、前記梁部及び中間梁を伸縮させることにより、駅構内の種々の大きさ、形状の柱に柔軟に対応できる構成となっている。
【0012】
これにより、4枚のパネルを除いて、簡易型デジタルサイネージの構成部材を共通に使用することができ、また、薄型モニタを任意の高さに設置することができる。尚、4枚のパネルは、予め横幅の異なるもの、及び薄型モニタが臨む開口の位置が異なるものを複数用意しておくか、又は設置場所の柱に応じてその都度制作する。また、4枚のパネルには、広告主等の依頼に応じて任意のプリント装飾を施すことができる。
【0013】
請求項2に示すように請求項1に記載の簡易型デジタルサイネージにおいて、前記梁部の中央には、前記柱に当接するパッドを有する揺れ防止用のアジャスタが設けられていることを特徴としている。尚、前記アジャスタは、4本の支柱部の上端部同士をそれぞれ連結する4本の梁部のみに設けるようにしてもよく、また、8本の全ての梁部に設けるようにしてもよい。
【0014】
請求項3に示すように請求項1又は2に記載の簡易型デジタルサイネージにおいて、前記梁部は、前記支柱部の上端部及び下端部から横方向に延びる中空の第1の梁と、隣接する支柱部の前記第1の梁の外側又は内側に摺動自在に挿入される第2の梁と、前記第1の梁と第2の梁とを相互に固定する固定ねじとから構成されていることを特徴としている。
【0015】
前記第1の梁と第2の梁とは相互に摺動自在に係合しており、これにより前記梁部の長さを調整できるようになっている。また、前記固定ねじにより前記第1の梁と第2の梁とが摺動しないように固定することにより梁として機能する。前記固定ねじとしては、蝶ねじを使用することができる。
【0016】
請求項4に示すように請求項1から3のいずれかに記載の簡易型デジタルサイネージにおいて、前記支柱部は、2本の角筒が隣接するように連結されて構成され、各角筒には、前記中間梁の両端部に形成されたフックを掛けるための取付孔が長手方向に複数形成され、前記中間梁の両端部には、前記角筒に形成された取付孔に掛けるフックが形成されていることを特徴としている。
【0017】
これにより中間梁の高さ(該中間梁に固定される薄型モニタの高さ)を任意に調整することができる。
【0018】
請求項5に示すように請求項4に記載の簡易型デジタルサイネージにおいて、前記薄型モニタは、前記支柱部の角筒の外形寸法以下の厚みのものが使用されることを特徴としている。即ち、薄型モニタとして、前記支柱部の角筒の外形寸法以下の厚みのものを使用することにより、薄型モニタの厚みのために簡易型デジタルサイネージの厚みを大きくとる必要がなく、簡易型デジタルサイネージの薄型化を可能にしている。
【0019】
請求項6に示すように請求項4又は5に記載の簡易型デジタルサイネージにおいて、前記中間梁は、前記フックが左端に設けられた中空の第1の角筒と、前記フックが右端に設けられた中空の第2の角筒と、前記第1、第2の角筒の外側又は内側に摺動自在に挿入される第3の角筒と、前記第1の角筒と第3の角筒及び第1の角筒と第3の角筒とを相互に固定する固定ねじとから構成されていることを特徴としている。
【0020】
前記第1の角筒と第3の角筒、及び第2の角筒と第3の角筒とは相互に摺動自在に係合しており、これにより前記中間梁の長さを調整できるようになっている。また、前記固定ねじにより前記第1の角筒と第3の角筒、及び第2の角筒と第3の角筒とが摺動しないように固定することにより梁として機能する。前記固定ねじとしては、蝶ねじを使用することができる。
【0021】
請求項7に示すように請求項1から6のいずれかに記載の簡易型デジタルサイネージにおいて、前記4枚のパネルを前記支柱部に固定するためのコーナーカバーを備え、前記支柱部の上端部及び下端部には、前記コーナーカバーをねじ止めするための雌ねじが形成されたカバー取付金具が取り付けられていることを特徴としている。
【0022】
請求項8に示すように請求項7に記載の簡易型デジタルサイネージにおいて、前記コーナーカバーの前記カバー取付金具に対向する位置には、ねじ取付部が形成され、前記コーナーカバーは、雄ねじにより該コーナーカバーのねじ取付部が前記カバー取付金具に固定されると、前記支柱部とコーナーカバーとの間に前記パネルの両端を挟み付けて固定することを特徴としている。
【0023】
請求項9に示すように請求項8に記載の簡易型デジタルサイネージにおいて、前記コーナーカバーを固定する前記雄ねじを目隠しするためのテープが、前記コーナーカバーの長手方向にわたって貼られていることを特徴としている。これにより、悪戯等によりコーナーカバーが外されることを予防することができるとともに、外観を整えることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、駅構内などの種々の大きさ、形状の柱にフィットする薄型の簡易型デジタルサイネージを提供することができ、また、パネル面に臨む薄型モニタを任意の高さに設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は本発明に係る簡易型デジタルサイネージの外観を示す斜視図
【図2】図2は簡易型デジタルサイネージのフレームを示す斜視図
【図3】図3は簡易型デジタルサイネージの支柱部及び梁部の詳細を示す斜視図
【図4】図4はカバー取付金具の斜視図
【図5】図5はカバー取付金具、コーナーカバー及び支柱部を構成する角筒との関係を示す要部断面図
【図6】図6はカバー取付金具、コーナーカバー及び支柱部を構成する角筒との関係を示す要部断面図
【図7】図7は支柱部の上部を示す側面図
【図8】図8は中間梁に取り付けられた液晶モニタの背面側を示す斜視図
【図9】図9は中間梁に取り付けられた液晶モニタの側断面図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面に従って本発明に係る簡易型デジタルサイネージの実施の形態について説明する。
【0027】
図1は本発明に係る簡易型デジタルサイネージの外観を示す斜視図であり、図2はそのフレームを示す斜視図である。
【0028】
図1及び図2に示すように、この簡易型デジタルサイネージ10は、駅構内、商業施設内等に設けられている柱(円柱)12を抱え込む形で設置されるもので、主として4本の支柱部20と、各支柱部20の上端部同士及び下端部同士をそれぞれ連結する8本の梁部30と、各支柱部20の間に架け渡される8本の中間梁40と、各支柱部20の間に取り付けられる4枚のパネル50と、前記中間梁40に固定される4つの薄型モニタ(液晶モニタ)60とから構成されている。
【0029】
図3は上記支柱部20及び梁部30の詳細を示す斜視図である。
【0030】
図3に示すように支柱部20は、コ字状の中空の2本の角筒22が互いに直交するように配置され、2本の角筒22の上端と下端には、図示しないロッドピンが植設された上板材24、下板材26が取り付けられる。尚、下板材26には、高さ調整用のアジャスタ28が取り付けられている。
【0031】
コ字状の角筒22の上端部及び下端部から横方向に延びる角筒22Aは、梁部30の一部を構成する梁(第1の梁)として機能する。
【0032】
梁部30は、上記角筒22A(第1の梁)と、角筒22Aの外側に摺動自在に挿入される角筒(第2の梁)32とにより伸縮自在に構成されている。角筒32の両端近傍には、それぞれ蝶ねじ34が取り付けられており、この蝶ねじ34により角筒22Aと角筒32とを相互に固定できるようになっている。
【0033】
また、支柱部20の2本の角筒22の内側の面には、中間梁40を取り付けるための取付孔(長孔)22Bが形成されている。
【0034】
因みに、この実施形態の角筒22の高さは1900mm、断面の外形は25mm×25mm、第1の梁となる角筒22Aの長さは300mmである。また、第2の梁となる角筒32の長さは500mm、断面の外形は25mm×25mmである。
【0035】
この簡易型デジタルサイネージ10は、上記伸縮自在の梁部30により直径500Φ〜800Φの柱に取り付けることができる。
【0036】
図4は支柱部20を構成する2本の角筒22の上端部及び下端部に取り付けられるカバー取付金具70、72の斜視図である。
【0037】
図5に示すようにカバー取付金具70、72は、2本の角筒22を挟み付け、雄ねじ64をカバー取付金具70を介してカバー取付金具72の雌ねじ62Aに螺合させることにより、2本の角筒22に固定されるとともに、2本の角筒22を互いに固定することができる。
【0038】
図2に示した4角柱のフレームの4つの側面にパネル50(図1)を取り付ける場合には、図6に示すようにパネル50の両端を角筒22に当接させるとともに、下板材26の上に載せる。続いて、パネル50の上からコーナーカバー80を押し当てるとともに、下板材26の上に載せる。
【0039】
ここで、コーナーカバー80は、図1に示すようにパネル50(支柱部20)と同じ長さを有している。また、コーナーカバー80の上部及び下部の内側には、図6に示すようにねじ取付金具72が固定されており、このねじ取付金具72に対向するコーナーカバー80の位置には、図6に示す雄ねじ76のねじ頭が入る開口(図示せず)が形成されている。そして、図6に示すように雄ねじ76をコーナーカバー80の開口及びねじ取付金具72を介してカバー取付金具70の雌ねじ70Aに螺合させることにより、コーナーカバー80をカバー取付金具70(支柱部20)に固定することができ、これによりパネル50の両端を、支柱部20の角筒22とコーナーカバー80との間で挟持することができる。
【0040】
また、コーナーカバー80の取付後、前記雄ねじ76を目隠しするためのテープがコーナーカバー80の長手方向にわたって貼り付けられる。これにより、悪戯等によりコーナーカバー80が外されることを予防することができるとともに、外観を整えることができる。
【0041】
図7は支柱部20の上部を示す側面図である。図7には、支柱部20を構成する2本の角筒22の内側のカバー取付金具70が、雄ねじ74で固定されている様子が示されている。
【0042】
図7に示すように梁部30を構成する角筒(第2の梁)32の中央には、柱12に当接するパッドを有する揺れ防止用のアジャスタ90が設けられている。そして、支柱部20の上端側の4つの梁部30に設けられたアジャスタ90のパッドが、それぞれ柱12に当接するようにアジャスタ90を調整する。これにより、簡易型デジタルサイネージ10の上端部の梁部30が柱12に固定され、簡易型デジタルサイネージ10に外力が加えられても揺れないようにすることができる。
【0043】
次に、液晶モニタ60を支持する中間梁40の詳細について説明する。
【0044】
図8に示すように1本の中間梁40は、支柱部20を構成する角筒22の取付孔22Bに掛けられるフック42Aが左端に設けられた中空の角筒(第1の角筒)42と、同様のフック44Aが右端に設けられた中空の角筒(第2の角筒)44と、これらの角筒42、44の外側に摺動自在に挿入される中空の角筒(第3の角筒)46とにより伸縮自在に構成されている。角筒46の両端近傍には、それぞれ蝶ねじ48が取り付けられており、この蝶ねじ48により角筒42と角筒46、及び角筒44と角筒46とを相互に固定できるようになっている。
【0045】
上記構成の中間梁40は、梁部30の長さに合わせてその長さが調整され、また、角筒22に設けられた複数の取付孔22Bのうちの任意の取付孔22Bを選択してフック42A、44Aを掛けることにより、液晶モニタ60を任意の位置に調整できるようになっている。
【0046】
液晶モニタ60は、角筒22の厚み(25mm)よりも薄い厚さ20mmの32型液晶モニタであり、支柱部20(角筒22)の厚み範囲内に納めることができるようなっている。尚、液晶モニタ60の画面サイズは、この実施形態のものに限らず、適宜変更可能である。また、液晶モニタ60の代わりに、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の他の薄型ディスプレイを適用してもよい。
【0047】
図9に示すように液晶モニタ60の背面には、VESA規格の壁掛け用のねじ孔を利用して、液晶モニタ60を中間梁40に掛けるための金具62が取り付けられており、液晶モニタ60は、この金具62を中間梁40に掛けることより中間梁40に取り付けられる。
【0048】
また、図9に示すように液晶モニタ60の背面からの金具62の突出量は、25mmになっている。これにより、簡易型デジタルサイネージ10は、その外形寸法が柱の直径に対して100mm程度大きくなるが、薄型化が実現されている。
【0049】
尚、上記金具62には、2つのねじ64が取り付けられており、このねじ64により液晶モニタ60の高さ位置や傾きを微調整できるようになっている。また、図8に示す66は、金具62(液晶モニタ60)が中間梁40の左右方向に移動しないように固定するストッパである。
【0050】
前述したように簡易型デジタルサイネージ10のフレーム及び液晶モニタ60は、直径500Φ〜800Φの柱に対して共通に使用することができるが、4枚のパネル50は、予め横幅の異なるもの、及び液晶モニタ60が臨む開口50Aの位置が異なるものを複数用意しておくか、又は設置場所の柱に応じてその都度制作する。また、4枚のパネル50には、広告主等の依頼に応じて任意のプリント装飾を施すことができ、パネル50と液晶モニタ60に表示する画像により訴求効果を図ることができる。
【0051】
尚、簡易型デジタルサイネージ10は、4面の全てに液晶モニタ60を設ける場合に限らず、少なくとも一面以上に液晶モニタ60が設けられていればよい。また、液晶モニタ60は、図1に示した実施形態のように縦に配置する場合に限らず、太い柱に対して設置する場合には、横に配置することも可能である。
【0052】
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0053】
10…簡易型デジタルサイネージ、12…柱(円柱)、20…支柱部、22、22A、32、42、44、46…角筒、22B…取付孔、30…梁部、34、48…蝶ねじ、40…中間梁、50…パネル、60…薄型モニタ(液晶モニタ)、70、72…カバー取付金具、80…コーナーカバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駅構内、商業施設内等に設けられている柱を抱え込む形で設置される簡易型デジタルサイネージにおいて、
前記柱の周りに立てられる4本の支柱部と、
前記4本の支柱部の上端部同士及び下端部同士をそれぞれ連結する8本の梁部と、
前記支柱部の間に架け渡されるとともに、薄型モニタを支持する中間梁であって、前記支柱部の上端部及び下端部を除く任意の高さに取付可能な中間梁と、
前記支柱部の間に取り付けられる4枚のパネルであって、前記薄型モニタが臨む開口が形成された4枚のパネルと、を備え、
前記梁部及び中間梁は、それぞれ前記柱の大きさに合わせて伸縮自在な構成を有することを特徴とする簡易型デジタルサイネージ。
【請求項2】
前記梁部の中央には、前記柱に当接するパッドを有する揺れ防止用のアジャスタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の簡易型デジタルサイネージ。
【請求項3】
前記梁部は、前記支柱部の上端部及び下端部から横方向に延びる中空の第1の梁と、隣接する支柱部の前記第1の梁の外側又は内側に摺動自在に挿入される第2の梁と、前記第1の梁と第2の梁とを相互に固定する固定ねじとから構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易型デジタルサイネージ。
【請求項4】
前記支柱部は、2本の角筒が隣接するように連結されて構成され、各角筒には、前記中間梁の両端部に形成されたフックを掛けるための取付孔が長手方向に複数形成され、前記中間梁の両端部には、前記角筒に形成された取付孔に掛けるフックが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の簡易型デジタルサイネージ。
【請求項5】
前記薄型モニタは、前記支柱部の角筒の外形寸法以下の厚みのものが使用されることを特徴とする請求項4に記載の簡易型デジタルサイネージ。
【請求項6】
前記中間梁は、前記フックが左端に設けられた中空の第1の角筒と、前記フックが右端に設けられた中空の第2の角筒と、前記第1、第2の角筒の外側又は内側に摺動自在に挿入される第3の角筒と、前記第1の角筒と第3の角筒及び第1の角筒と第3の角筒とを相互に固定する固定ねじとから構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の簡易型デジタルサイネージ。
【請求項7】
前記4枚のパネルを前記支柱部に固定するためのコーナーカバーを備え、
前記支柱部の上端部及び下端部には、前記コーナーカバーをねじ止めするための雌ねじが形成されたカバー取付金具が取り付けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の簡易型デジタルサイネージ。
【請求項8】
前記コーナーカバーの前記カバー取付金具に対向する位置には、ねじ取付部が形成され、前記コーナーカバーは、雄ねじにより該コーナーカバーのねじ取付部が前記カバー取付金具に固定されると、前記支柱部とコーナーカバーとの間に前記パネルの両端を挟み付けて固定することを特徴とする請求項7に記載の簡易型デジタルサイネージ。
【請求項9】
前記コーナーカバーを固定する前記雄ねじを目隠しするためのテープが、前記コーナーカバーの長手方向にわたって貼られていることを特徴とする請求項8に記載の簡易型デジタルサイネージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−150012(P2011−150012A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−9283(P2010−9283)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【出願人】(502087080)富士フイルムイメージテック株式会社 (6)
【Fターム(参考)】