説明

粉体塗布装置

【課題】金属連続体への粉体塗布であっても,正確な位置に粉体を塗布することができる粉体塗布装置を提供すること。
【解決手段】粉体塗布装置100は,スクリーン電極1と転写電極3との間に,絶縁板7を備える。そして,絶縁板7上に,金属連続体である被塗布物10を配置する。被塗布物10の配置後,ホッパ2からスクリーン電極1上に粉体21を供給する。そして,直流高圧電源31によって高電圧を印加し,スクリーン電極1と転写電極3との間に静電界を形成し,ローラ4によって粉体層22を押圧する。これにより,スクリーン電極1上の粉体が被塗布物10に塗布される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,金属連続体の被塗布物に粉体を塗布する粉体塗布装置および粉体塗布方法に関する。さらに詳細には,静電力を利用して粉体を被塗布物に転写する粉体塗布装置および粉体塗布方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から,静電力を利用して粉体を被塗布物に転写する静電塗装技術が広く知られている。この静電塗装技術を利用した粉体塗布装置では,一般的に,サイズが同等の2枚の電極を対向させ,両電極に高電圧を印加し,それらの電極に垂直な電気力線を形成する。そして,この電気力線に沿って粉体が移動することで,粉体を被塗布物の所望の場所に塗布する。近年,この静電塗装技術は,被塗布物の塗装の他にも様々な分野で注目されている。例えば,非水型2次電池の電極の製造においても,この静電塗装技術の利用が検討されている。
【0003】
静電塗装技術を利用した粉体塗布方法としては,例えば特許文献1に,スポンジ状のローラ表面に粉体を供給し,そのローラをスクリーン電極に押し付けつつ回転させることで,粉体をスクリーン電極の孔を介して供給する方法が開示されている。また,例えば特許文献2に,スクリーン電極上に粉体を散布し,スクリーン電極を上下振動させることで,粉体をスクリーン電極の孔を介して供給する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公昭64−9955号公報
【特許文献2】特開昭61−116578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,帯状の金属フィルムのような金属連続体を被塗布物とする場合,その被塗布物のサイズがスクリーン電極ないし転写電極のサイズよりも大きい。このような被塗布物を転写電極が接触支持する場合,転写電極と被塗布物とが同電位となり,スクリーン電極と転写電極との間に垂直に形成されるはずの電気力線が被塗布物全体に広がってしまう。そのため,粉体が正確な位置に転写され難く,塗布精度が低くなる傾向にある。
【0006】
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,金属連続体への粉体塗布であっても,正確な位置に粉体を塗布することができる粉体塗布装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題の解決を目的としてなされた粉体塗布装置は,被塗布物に粉体を塗布する粉体塗布装置であって,複数の孔が設けられたスクリーン電極と,スクリーン電極上に粉体を供給する供給手段と,スクリーン電極の,供給手段が粉体を供給する面とは反対側の面と対向し,高電圧が印加されることによってスクリーン電極との間で静電界を形成する転写電極と,転写電極と被塗布物との間に位置し,転写電極と被塗布物とを絶縁する絶縁部材とを備えることを特徴としている。
【0008】
すなわち,本発明の粉体塗布装置では,絶縁部材によって転写電極と被塗布物との絶縁が確保される。そのため,転写電極と被塗布物とが同電位になって電気力線が乱れることが抑制され,所望の塗布領域に粉体を塗布することができる。
【0009】
また,本発明の粉体塗布装置は,絶縁部材が被塗布物を支持するとよい。このように絶縁部材が被塗布物の支持機能を兼ねることで,粉体塗布装置内での被塗布物のハンドリングが向上する。また,粉体塗布装置内での被塗布物のばたつきを抑制できる。
【0010】
また,本発明の粉体塗布装置は,絶縁部材と転写電極とが一体であるとよい。このように絶縁部材と転写電極とを一体とすることで,絶縁部材とスクリーン電極との間のスペースが確保され,被塗布物を電極間に配置する際に絶縁部材が障害となることを抑制できる。
【0011】
また,本発明の粉体塗布装置の絶縁部材は,転写電極上の全体に配置されるとよい。これにより,確実に転写電極と被塗布物とを絶縁することが期待できる。また,絶縁部材は,転写電極上の一部に配置されてもよい。すなわち,転写電極上の一部であっても転写電極と被塗布物とを絶縁できていればよい。これにより,絶縁部材のサイズや配置の自由度が大きくなる。また,適用可能な部材の種類も多い。
【0012】
また,本発明の粉体塗布装置の絶縁部材は,被塗布物を,絶縁部材とスクリーン電極との間に送り出す送出手段と,被塗布物を,絶縁部材とスクリーン電極との間から取り込む取込手段とを備え,送出手段と取込手段とが同期して動作するとよい。これにより,被塗布物の巻き取り搬送のような連続した塗布作業が可能になる。
【0013】
また,本発明の粉体塗布装置の絶縁部材は,スクリーン電極の,供給手段が粉体を供給する面上に位置し,供給手段が粉体を供給する領域を囲む防止壁を備えるとよい。すなわち,スクリーン電極の,粉体層が形成される面を囲むことで,粉体が装置外に飛散することが抑制される。
【0014】
また,上記の防止壁は,少なくともスクリーン電極を接触する部位が絶縁部材からなるとよい。すなわち,スクリーン電極と接触する部位を絶縁部材とすることで,短絡を防止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば,金属連続体への粉体塗布であっても,正確な位置に粉体を塗布することができる粉体塗布装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態にかかる粉体塗布装置の概略構成を示す図である。
【図2】スクリーン電極の概略構成を示す図である。
【図3】図2に示したスクリーン電極のA−A断面を示す図である。
【図4】実施の形態にかかる粉体塗布装置の粉体塗布手順を示すフローチャートである。
【図5】粉体塗布後の被塗布物の状態(被塗布物間欠移動)を示す図である。
【図6】粉体塗布後の被塗布物の状態(被塗布物連続移動)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下,本発明にかかる装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお,以下の形態では,リチウムイオン電池の電極板を製造する際に利用される粉体塗布装置として本発明を適用する。
【0018】
[粉体塗布装置の構成]
本形態の粉体塗布装置100は,図1に示すように,スクリーン電極1と,ホッパ2と,転写電極3と,ローラ4と,飛散防止壁6と,絶縁板7と,送り出しロール51と,巻き取りロール52とを備えている。また,スクリーン電極1と転写電極3とは,直流高圧電源31に電気的に接続される。被塗布物10は,帯状の金属連続体(本形態ではリチウムイオン電池の電極板部材)であり,スクリーン電極1と転写電極3との間に,より具体的にはスクリーン電極1と転写電極3との間に配置された絶縁板7上に配置される。
【0019】
スクリーン電極1は,図2に示すように,ステンレス製のメッシュ11と,アルミ製の枠体12とから構成されている。本形態では,メッシュ11および枠体12の外形を,200mm×200mmとする。図3は,図2のA−A断面を示している。メッシュ11には,およそ500個の孔14が等間隔で設けられる構成になっている。本形態では,各孔14の最大幅を25μmとする。この貫通孔である孔14を介して,スクリーン電極11の一方の面上に供給される粉体が他方の面側に通り抜け可能になっている。また,一部の孔14は,絶縁性樹脂15によって塞がれている。すなわち,被塗布物10に粉体を塗布したい領域(塗布領域)以外の領域に対応する孔14を絶縁性樹脂15で閉塞し,パターンを形成している。これにより,所望の領域に粉体を塗布することができる。なお,本形態のスクリーン電極1では,100mm×100mmのパターンが形成されている。
【0020】
ホッパ2は,被塗布物10に塗布する粉体21(本形態ではリチウムイオン電池の電極材料)を,スクリーン電極1上に供給するものである。ホッパ2は,不図示の移動機構により,図1中,上下方向,左右方向,奥行き方向の三方に移動自在に設けられており,スクリーン電極1上の面内に均等に粉体21を供給する。
【0021】
転写電極3は,スクリーン電極1と同等のサイズであり,スクリーン電極1のホッパ2が粉体21を供給する面とは反対側の面で対向するように配置される。そして,直流高圧電源31から転写バイアスが印加されることで,スクリーン電極1との間に静電界を形成する。本形態では,その外形を,200mm×200mmとし,転写電極3とスクリーン電極1との距離を,10mmとする。また,転写電極3は,ステンレス板である。
【0022】
ローラ4は,図1中の左右方向に回転しながら移動するように設けられており,金属軸芯の表面にウレタン層を有するものである。ローラ4は,表面に絶縁層を有する部材であれば適用可能である。ローラ4は,スクリーン電極1上に堆積した粉体層22をスクリーン電極1に押し付けるように移動する。
【0023】
飛散防止壁6は,スクリーン電極1のホッパ2が粉体21を供給する面上に固定され,ホッパ2が粉体21を供給する領域を囲むように配置されている。本形態では,高さを100mmとし,スクリーン電極1の枠体12に固定される。飛散防止壁6によって,粉体21の装置外への飛散が抑制される。なお,飛散防止壁6は,ポリプロピレン(PP)製であり,他の部位と接触したとしても短絡は生じない。
【0024】
絶縁板7は,PP製の樹脂板であり,転写電極3とスクリーン電極1との間に位置している。また,本形態では,その外形を転写電極3と同サイズ(200mm×200mm×5mm)とし,転写電極3と貼り合わされている。そして,転写電極3と一体となって被塗布物10を支持する構成をなしている。より具体的には,被塗布物10が絶縁板7上に配置されるように構成されており,絶縁板7によって転写電極3と被塗布物10とが絶縁される。
【0025】
送り出しロール51および巻き取りロール52は,被塗布物10である金属連続体が巻きつけられるものであり,送り出しローラ51が被塗布物10を送り出す側として,巻き取りロール52が被塗布物を巻き取る側としてそれぞれ作用する。両ローラ51,52は同期して動作し,送り出しローラ51の送り出し量と巻き取りロール52の巻き取り量が同等となるように回転する。
【0026】
[リチウムイオン電池の構成]
続いて,非水型2次電池であるリチウムイオン電池の構成について簡単に説明する。リチウムイオン電池の発電要素は,金属箔の両面に負極用活物質を被膜状に塗布した負極と,金属箔の両面に正極用活物質を被膜状に塗布した正極とを有し,両電極がセパレータを介して対向配置される構造をなしている。そして,電極となる金属箔に粉体である活物質を塗布する際に,本形態の粉体塗布装置100が利用される。
【0027】
具体的に本形態では,正極板の金属箔として,厚さが15μmのアルミ箔を利用し,正極用活物質として,粒径が2μm〜15μmであり,平均粒径が5μmのコバルト酸リチウム(LiCoO2 )を利用する。また,負極板の金属箔として,厚さが15μmの銅箔を利用し,負極用活物質として,粒径が5μm〜20μmであり,平均粒径が8μmのグラファイトカーボンを利用する。また,バインダとして,5重量パーセント濃度のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末を混合する。なお,正極板,正極活物質層,負極板,負極活物質層,バインダに利用される物質は,一例であり,一般的に電池に利用されるものを適宜選択すればよい。
【0028】
[粉体塗布手順]
続いて,粉体塗布装置100の動作手順について,図4のフローチャートを参照しつつ説明する。なお,開始時には,スクリーン電極1と転写電極3との間には電圧が印加されていないものとする。また,被塗布物10の先端が巻き取りロール52に巻回され,後端が送り出しロール51に巻回されているものとする。被塗布物10は,図1に示したように,絶縁板7上に載置される。
【0029】
まず,送り出しロール51および巻き取りロール52の回転を開始し,被塗布物10(正極板であればアルミ箔,負極板であれば銅箔)を絶縁板7上でスライドさせて送り出す(S01)。すなわち,被塗布物10を所定量だけ巻き取る。所定量の巻き取りが終了した後は,送り出しロール51および巻き取りロール52の回転を停止する。
【0030】
送り出しロール51および巻き取りロール52の回転を停止した後,ホッパ2から粉体21(正極板用であればコバルト酸リチウム,負極板用であればグラファイトカーボン)の供給を開始する(S02)。すなわち,ホッパ2の供給口が,飛散防止壁6で囲まれている領域内に移動し,スクリーン電極1から50mmの高さの位置に配置される。そして,ホッパ2を横方向(図1中の左右方向あるいは奥行方向)に移動しながら粉体21をスクリーン電極1の全面に供給する。S03では,スクリーン電極1上におよそ1mmの粉体層22が形成されるまで粉体を供給する。
【0031】
次に,ホッパ2が飛散防止壁6で囲まれている領域外に移動し,直流高圧電源31によってスクリーン電極1と転写電極3との間に高電圧を印加する(S03)。本形態では,直流電圧3kVを印加する。これにより,スクリーン電極1と転写電極3との間には,被塗布物10および絶縁板7を挟んで静電界が形成される。このとき,被塗布物10は,絶縁板7によって転写電極3から絶縁されている。そのため,被塗布物10と転写電極3とは同電位とならず,電気力線はスクリーン電極1および転写電極3に垂直に形成される。
【0032】
スクリーン電極1と転写電極3との間に静電界を形成した後,飛散防止壁6で囲まれている領域内に位置するローラ4が回転を開始し,粉体層22をスクリーン電極1に押し付けるように横方向に移動する。これにより,スクリーン電極1上の粉体21は,静電界が形成されている領域に孔14を介して注がれる。そして,粉体21は,孔14を通過する際に荷電され,静電力によって粉体21が被塗布物10に塗布される(S04)。このとき,電気力線はスクリーン電極1および転写電極3に対して垂直に形成されており,所望の塗布領域に粉体21が塗布される。粉体21の塗布が終了した場合には,ローラ4の回転および電圧の印加を停止する。
【0033】
次に,送り出しロール51および巻き取りロール52の回転を再度開始し,所定量の被塗布物10を巻き取る(S05)。これにより,図5に示すように,被塗布物10上の粉体21が塗布された粉体膜23が取り出される。その後,不図示の定着装置にて粉体を定着させることで粉体の塗布が完了する。
【0034】
なお,上記の粉体塗布手順では,粉体21の塗布と被塗布物10の送りとを交互に繰り返す間欠移動によって,図5に示すように,スクリーン電極1に形成されたパターンと同等の形状となる粉体膜23を形成しているが,被塗布物10の連続移動させてもよい。この場合は,粉体21の塗布と被塗布物10の送りとが同時に行われ,図6に示すような連続した粉体膜23が形成される。
【0035】
以上詳細に説明したように本形態の粉体塗布装置100では,転写電極3上に絶縁板7を備え,絶縁板7が被塗布物10と接触し,転写電極3が被塗布物10と非接触な状態を確保している。つまり,転写電極3と被塗布物10とが,絶縁板7によって絶縁されている。そのため,転写電極3と被塗布物10とが同電位になって電気力線が乱れることが抑制され,被塗布物10が金属連続体であっても,所望の塗布領域に粉体21を塗布することができる。
【0036】
また,絶縁板7は,被塗布物10を支持する機能を兼ねる。そのため,粉体塗布装置100内での被塗布物10のハンドリングがよい。また,粉体塗布装置100内での被塗布物10のばたつきが抑制される。また,絶縁板7は,転写電極3と一体であり,絶縁板7とスクリーン電極1との間のスペースが確保され,被塗布物10を電極1,3間に配置する際に絶縁板7が障害となることを抑制できる。
【0037】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,実施の形態では,リチウムイオン電池の電極の製造工程に,本発明を適用しているが,これに限るものではない。例えば,リチウムイオン電池以外の非水型2次電池の製造技術にも適用可能である。また,非水型2次電池の製造技術に限らず,塗装技術や成膜技術にも本発明を適用可能である。また,被塗布物としては,例えば,プリント基板,ガラス基板が適用可能である。
【0038】
また,実施の形態では,粉体21をスクリーン電極1から押し出す部材としてローラ4を適用しているが,これに限るものではない。例えば,ブラシ部材であってもよい。また,スクリーン電極1を加振する振動部材を設け,振動によって粉体21をスクリーン電極1の孔14から落としてもよい。
【0039】
また,実施の形態では,転写電極3と絶縁板7の面サイズを同等とし,絶縁板7が転写電極3上の全面に配置されているが,絶縁板7を転写電極3上の一部のみに配置してもよい。すなわち,絶縁板7は,転写電極3と被塗布物10とを絶縁すればよく,必ずしも全体を覆う必要はない。絶縁板7は,例えば,貫通穴を複数有するものであってもよいし,枠体であってもよい。また,複数の個片によって構成されていてもよい。つまり,適用自由度は大きい。一方,実施の形態のように,絶縁板7が転写電極3上の全面を覆うことで,より確実に転写電極3と被塗布物10とを絶縁することが期待できる。
【0040】
また,実施の形態では,短絡を抑制するために,飛散防止壁6の全体が絶縁材料からなるように構成しているが,一部のみを絶縁材料で構成するようにしてもよい。すなわち,スクリーン電極1との接合部が絶縁体であればよく,必ずしも全体が絶縁体である必要はない。
【符号の説明】
【0041】
1 スクリーン電極
14 孔
2 ホッパ(供給手段)
21 粉体
22 粉体層
3 転写電極
31 直流高圧電源
4 ローラ
51 送り出しロール(送出手段)
52 巻き取りロール(取込手段)
6 飛散防止壁
7 絶縁板
10 被塗布物
100 粉体塗布装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被塗布物に粉体を塗布する粉体塗布装置において,
複数の孔が設けられたスクリーン電極と,
前記スクリーン電極上に粉体を供給する供給手段と,
前記スクリーン電極の,前記供給手段が粉体を供給する面とは反対側の面と対向し,高電圧が印加されることによって前記スクリーン電極との間で静電界を形成する転写電極と,
前記転写電極と前記被塗布物との間に位置し,前記転写電極と前記被塗布物とを絶縁する絶縁部材とを備えることを特徴とする粉体塗布装置。
【請求項2】
請求項1に記載する粉体塗布装置において,
前記絶縁部材は,前記被塗布物を支持することを特徴とする粉体塗布装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載する粉体塗布装置において,
前記絶縁部材は,前記転写電極と一体であることを特徴とする粉体塗布装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する粉体塗布装置において,
前記絶縁部材は,前記転写電極上の全体に配置されることを特徴とする粉体塗布装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する粉体塗布装置において,
前記絶縁部材は,前記転写電極上の一部に配置されることを特徴とする粉体塗布装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する粉体塗布装置において,
前記被塗布物を,前記絶縁部材と前記スクリーン電極との間に送り出す送出手段と,
前記被塗布物を,前記絶縁部材と前記スクリーン電極との間から取り込む取込手段とを備え,
前記送出手段と前記取込手段とが同期して動作することを特徴とする粉体塗布装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する粉体塗布装置において,
前記スクリーン電極の,前記供給手段が粉体を供給する面上に位置し,前記供給手段が粉体を供給する領域を囲む防止壁を備えることを特徴とする粉体塗布装置。
【請求項8】
請求項7に記載する粉体塗布装置において,
前記防止壁は,少なくとも前記スクリーン電極を接触する部位が絶縁体からなることを特徴とする粉体塗布装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する粉体塗布装置において,
非水型2次電池の電極板材料を被塗布物とすることを特徴とする粉体塗布装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−214296(P2010−214296A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−64351(P2009−64351)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】