説明

粉末スープ

【課題】流動性や溶解性を確保しながら、従来の造粒品の欠点である香り成分の消失や加工コスト高という問題を解消し、風味の保持及び製造コストの低減を図ることができる粉末スープを提供する。
【解決手段】粉末状の第1のスープ原料に対し、ドラム乾燥法によりフィルム状ないしシート状に乾燥させたスープ原料を粉砕して得たフレーク状の第2のスープ原料を5〜20重量%の割合で配合してなる粉末スープである。フレーク状の第2のスープ原料は、ドラム乾燥法によりフィルム状ないしシート状に乾燥させたスープ原料を機械粉砕して得たものであることが好ましく、粒度30メッシュオンのものを50重量%以上含んでいることが好ましい。粉末状の第1のスープ原料は、粒度30メッシュパスのものを70重量%以上含んでいることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動性や溶解性に優れるとともに、風味の優れたパンプキンスープやトマトスープ等の粉末スープに関する。
【背景技術】
【0002】
粉末スープの製造に際し、粉末スープの個袋品を得る場合、粉末品を個袋に充填するときに取り扱いやすくするために、造粒加工によって粒子を顆粒状にして流動性を向上させていた。また、粉末スープの喫食時に熱湯を加えたときにダマ(ままこ)の発生を少なくするためにも、造粒加工を行うことで顆粒状にして溶解性を改善している(例えば、特許文献1・2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−291447号公報([0003])
【特許文献2】特開2007−259826号公報([0002]、[0003])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、造粒加工、特に湿式造粒法は、熱風乾燥処理を施すため、そのときの熱により食品原料の香り成分が飛散して消失するという問題があった。また加工コストも割高になるという問題があった。
【0005】
本発明は、流動性や溶解性を確保しながら、造粒品の欠点である風味の消失や加工コスト高という問題を解消し、風味の保持及び製造コストの低減を図ることができる粉末スープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、粉末状のスープ原料(第1のスープ原料)に対し、ドラム乾燥法により一旦フィルム状ないしシート状に乾燥させたスープ原料を粉砕して得たフレーク状のスープ原料(第2のスープ原料)を所定の割合で配合することにより大きな改善が見られることを発見し、かかる知見に基づいて本発明に至ったものである。
【0007】
本発明は、請求項1に記載のように、粉末状の第1のスープ原料に対し、ドラム乾燥法によりフィルム状ないしシート状に乾燥させたスープ原料を粉砕して得たフレーク状の第2のスープ原料を5〜20重量%の割合で配合したことを特徴とする。
【0008】
ここで、フレーク状の第2のスープ原料は、ドラム乾燥法によりフィルム状ないしシート状に乾燥させたスープ原料を機械粉砕により粉砕して得たものであることが好ましい。
【0009】
また、フレーク状の第2のスープ原料は、粒度30メッシュオンのものを50重量%以上含んでいることが好ましい。
【0010】
さらに、粉末状の第1のスープ原料は、粒度30メッシュパスのものを70重量%以上含んでいることが好ましい。
【0011】
さらに、本発明の粉末スープは、第1のスープ原料と第2のスープ原料とが共通のスープ原料を含有していることが好ましい。共通のスープ原料としては、野菜であることが好ましい。本発明は、特にパンプキンスープやトマトスープなどの野菜をベースにした粉末スープに対し好適である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の粉末スープによれば、加工コスト高となる造粒加工をすることなしに、粉末状の第1のスープ原料に、ドラム乾燥法によりフィルム状ないしシート状に乾燥させた後これを粉砕して得たフレーク状の第2のスープ原料を所定割合で配合するだけであるので、流動性や溶解性を確保し得るうえに、造粒加工の熱による風味の消失を防止でき、風味を保持できるとともに低コストで製造できて有利である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1のスープ原料の粒度分布を示す図表である。
【図2】第2のスープ原料の粒度分布を示す図表である。
【図3】実施例1〜4と比較例1〜3の溶解時間、および官能検査の評価結果を示す図表である。
【図4】実施例5〜8と比較例4〜6の溶解時間、および官能検査の評価結果を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る粉末スープの実施形態について説明する。
【0015】
本発明の粉末スープは、粉末状の第1のスープ原料に、ドラム乾燥法によりフィルム状ないしシート状に乾燥させたスープ原料を粉砕して得たフレーク状の第2のスープ原料を5〜20重量%の割合で配合することにより得られる。
【0016】
本発明の粉末スープとは、熱湯に溶解して食用に供する、スープを粉末状とした食品をいう。このような粉末スープとしては、例えば、パンプキンスープ、トマトスープ、コーンポタージュスープ、豚骨ラーメンスープ、醤油ラーメンスープ、味噌ラーメンスープなどである。但し、これらに限られるものではない。
【0017】
本発明に使用する粉末状の第1のスープ原料は、スープ用の各種素材を混合して得たパウダー状のスープ原料混合物であり、素材としては、砂糖、食塩、各種調味料、各種野菜粉末、粉末油脂、クリーミングパウダー、澱粉、増粘剤、肉エキス、香料等、通常の粉末スープに配合される素材ないし原料を使用することができる。従来では、これらを混合して得た粉末状のスープ原料を造粒して顆粒状に加工していたものである。本発明では、この粉末状の第1のスープ原料を、造粒することなく用いる。
【0018】
第2のスープ原料にも、第1のスープ原料と同様、通常の粉末スープに用いられるスープ原料を使用することができる。但し、ドラム乾燥の際にフィルム状ないしシート状に加工しやすいように、澱粉やゼラチン、デキストリン等の結着性のある原料(結着剤)を別途配合するか、又は、その配合割合を多くして用いるのが好ましい。
【0019】
ドラム乾燥には従来のものを使用することができる。具体的には、第2のスープ原料用の原料混合物を一旦ペースト状にし、それをドラム乾燥機の加熱された回転ドラムの表面にフィルム状ないしシート状に塗布し、蒸発面積を拡大して迅速に連続的に乾燥させることで行う。
このようにして得られた乾燥品(ドラム乾燥品)をさらに粉砕することで本発明に使用するフレーク状の第2のスープ原料が得られる。
【0020】
第2のスープ原料の粉砕は、機械粉砕によって行うことが好ましい。機械粉砕には、パワーミル等の粉砕機を用いる。一般に、粉砕機に使用するメッシュ(スクリーン)には、丸型(パンチング)と、楕円型(ヘリンボーン)などがあるが、本発明の粉砕は、パンチングではφ3.0mm、φ4.0mm、ヘリンボーンでは1.5mmが、第2のスープ原料の粒度として好適である。
【0021】
このようにしてドラム乾燥品を機械粉砕して得られたフレーク状の第2のスープ原料を、粉末状の第1のスープ原料に対して、5〜20重量%、より好ましくは10〜15重量%の割合で配合する。
粉末状の第1のスープ原料に上記のようにして得られたフレーク状の第2のスープ原料を添加することにより、後述する試験結果からも明らかなように、第2のスープ原料無添加の粉末スープに比べて流動性、溶解性を向上できる。
第1のスープ原料に対する第2のスープ原料の配合割合が5重量%未満では、第2のスープ原料無添加の粉末スープと同様に流動性、溶解性の向上を期することができない。他方、第1のスープ原料に対する第2のスープ原料の配合割合が20重量%を超えると、却って完全溶解するまでの時間が長く掛かる。
【実施例】
【0022】
[実施例1]
実施例1の粉末スープ(パンプキンスープ)は次のようにして製造する。
【0023】
第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)の配合割合(重量%)(全体100重量%)を次に示す。
【0024】
第1のスープ原料
砂糖 24.78
粉末油脂 15.00
クリーミングパウダー 13.00
食塩 13.00
パンプキン 10.00
マッシュポテト 6.60
ブイヨン 6.00
調味料(アミノ酸) 3.00
澱粉 3.00
チーズパウダー 2.60
増粘多糖類 2.00
香辛料 0.40
蛋白加水分解物 0.30
酵母エキス 0.30
香料 0.02
【0025】
第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)の配合割合(重量%)(全体100重量%)を次に示す。
【0026】
第2のスープ原料
澱粉 46.96
デキストリン 20.00
パンプキン 12.50
砂糖 6.80
麦芽糖 4.00
植物性蛋白 3.00
食用油脂 3.00
蛋白加水分解物 1.70
調味料(アミノ酸等) 1.70
クチナシ色素 0.30
酸化防止剤(ビタミンE) 0.04
【0027】
上記第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)の混合物は、一旦ペースト状に加工した後、それをドラム乾燥機の加熱された回転ドラムの表面にフィルム状ないしシート状に塗布して乾燥し、さらにこの乾燥品をパワーミルで粉砕してフレーク状の第2のスープ原料を得た。パワーミルに使用したメッシュ(スクリーン)は丸型パンチングで、パンチング径はそれぞれφ3.0mm又はφ4.0mmである。
【0028】
上記第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)の粒度分布は図1の図表に、第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)の粒度分布は図2の図表に、それぞれ示すとおりである。但し、測定機器にはロータップふるい振盪機(株式会社タナカテック製、型式TYPE S-1)を使用し、1分間タッピングして粒度を測定した。
なお、図1及び2において、各数値の単位は重量%であり、単に「パス」とあるのは「60メッシュパス」を意味し、例えば、そこに記載されている「40.2」とは、60メッシュパスのものが40.2重量%含まれていることを意味する。
各図表の読み方を説明すると、例えば、図1の「30メッシュオン」に対応する「パンプキンスープの第1のスープ原料」欄には「13.8」と記載されているが、これは、このスープ原料中に22メッシュパスで30メッシュオンのものが13.8重量%含まれていることを意味している。したがって、例えば、このスープ原料中に、30メッシュオンのものは15.7重量%(=1.9+13.8)、42メッシュオンのものは36.7重量%(=1.9+13.8+21)含まれていることを示している。逆に、30メッシュパスのものは84.3重量%(=21+23.1+40.2=100−15.7)、42メッシュパスのものは63.3重量%(=23.1+40.2=100−36.7)含まれていることを示している。
【0029】
この図表から、第1のスープ原料は、粒度30メッシュパスを70重量%以上、好ましくは80重量%以上含み、第2のスープ原料は、パンチング径φ3.0mm又はφ4.0mmのいずれについても、粒度30メッシュオンを50重量%以上、好ましくは60重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上含むことがわかる。
【0030】
上記第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)に上記第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)を5重量%の割合で混合して実施例1のパンプキンスープを得た。
【0031】
[実施例2]
第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)に対し第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)を10重量%の割合で配合した以外は、実施例1の場合と同様に実施した。
【0032】
[実施例3]
第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)に対し第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)を15重量%の割合で配合した以外は、実施例1の場合と同様に実施した。
【0033】
[実施例4]
第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)に対し第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)を20重量%の割合で配合した以外は、実施例1の場合と同様に実施した。
【0034】
[比較例1]
第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)に対し第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)を添加しない以外は、実施例1の場合と同様に実施した。
【0035】
[比較例2]
第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)に対し第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)を25重量%の割合で配合した以外は、実施例1の場合と同様に実施した。
【0036】
[比較例3]
第1のスープ原料(パンプキンスープ原料)に対し第2のスープ原料(パンプキンスープ原料)を30重量%の割合で配合した以外は、実施例1の場合と同様に実施した。
【0037】
実施例1〜4、比較例2〜3について、200ccビーカーに各検体量を秤量し(13g)、そこに200ccの熱湯を注ぎマグネチックスターラー(IKAジャパン株式会社製、型式RH−KT/C)で攪拌し(撹拌子の長さ:30mm。撹拌目盛(回転数)は1〜7の7段階あるうちの5に設定)、完全溶解するまでの時間を測定した。また、6名(男4名、女2名)のパネラーにより官能試験(風味、とろみ)を行った。
【0038】
結果は図3の図表に示す通りである。
完全溶解するまでの時間は実施例1〜4のパンプキンスープが第2のスープ原料を添加しない比較例1のパンプキンスープよりも速く、第2のスープ原料を20重量%を超えて添加する比較例2,3のパンプキンスープでは実施例1〜4のパンプキンスープよりも却って完全溶解するまでの時間が遅いことがわかる。また、「風味(香り、味)」・「とろみ」ともに、実施例1〜4のパンプキンスープが比較例1〜3のパンプキンスープを上回る良好な評価結果を得た。
また、図表には示していないが、流動性についても、実施例1〜4は比較例1よりも流動性が向上し、ハンドリング性に優れることが分かった。
【0039】
[実施例5]
実施例5の粉末スープ(トマトスープ)は次のようにして製造する。
【0040】
第1のスープ原料(トマトスープ原料)の配合割合(重量%)(全体100重量%)を次に示す。
【0041】
第1のスープ原料
トマト 22.20
ブイヨン 14.00
デキストリン 12.00
砂糖 9.00
ブドウ糖 8.50
食塩 8.00
配合調味料 5.00
調味料(アミノ酸) 5.00
ガーリック 3.60
クリーミングパウダー 3.40
粉末油脂 1.70
豚・鶏エキス 1.70
オニオン 1.70
ビーフ風味パウダー 1.70
香料 1.30
香辛料 0.60
増粘剤 0.30
酸味料 0.30
【0042】
第2のスープ原料(トマトスープ原料)の配合割合(重量%)(全体100重量%)を次に示す。
【0043】
第2のスープ原料
澱粉 47.76
デキストリン 20.00
トマト 12.00
砂糖 6.60
麦芽糖 4.00
植物性蛋白 3.00
食用油脂 3.00
蛋白加水分解物 1.70
調味料(アミノ酸等) 1.60
紅麺色素 0.30
酸化防止剤(ビタミンE) 0.04
【0044】
上記第2のスープ原料(トマトスープ原料)の混合物は、一旦ペースト状に加工した後、それをドラム乾燥機の加熱された回転ドラムの表面にフィルム状ないしシート状に塗布して乾燥し、さらにこの乾燥品をパワーミルで粉砕してフレーク状の第2のスープ原料を得た。パワーミルに使用したメッシュ(スクリーン)は丸型パンチングで、パンチング径はそれぞれφ3.0mm又はφ4.0mmである。
【0045】
上記第1のスープ原料(トマトスープ原料)の粒度分布は図1の図表に、第2のスープ原料(トマトスープ原料)の粒度分布は図2の図表に、それぞれ示すとおりである。但し、測定機器にはロータップふるい振盪機(株式会社タナカテック製、型式TYPE S-1)を使用し、1分間タッピングして粒度を測定した。
【0046】
この図表から、第1のスープ原料は、粒度30メッシュパスを70重量%以上、好ましくは80重量%以上含み、第2のスープ原料は、パンチング径φ3.0mm又はφ4.0mmのいずれについても、粒度30メッシュオンを50重量%以上、好ましくは60重量%以上含むことがわかる。
【0047】
上記第1のスープ原料(トマトスープ原料)に上記第2のスープ原料(トマトスープ原料)を5重量%の割合で配合して実施例5のトマトスープを得た。
【0048】
[実施例6]
第1のスープ原料(トマトスープ原料)に対し第2のスープ原料(トマトスープ原料)を10重量%の割合で配合した以外は、実施例5の場合と同様に実施した。
【0049】
[実施例7]
第1のスープ原料(トマトスープ原料)に対し第2のスープ原料(トマトスープ原料)を15重量%の割合で配合した以外は、実施例5の場合と同様に実施した。
【0050】
[実施例8]
第1のスープ原料(トマトスープ原料)に対し第2のスープ原料(トマトスープ原料)を20重量%の割合で配合した以外は、実施例5の場合と同様に実施した。
【0051】
[比較例4]
第1のスープ原料(トマトスープ原料)に対し第2のスープ原料(トマトスープ原料)を添加しない以外は、実施例5の場合と同様に実施した。
【0052】
[比較例5]
第1のスープ原料(トマトスープ原料)に対し第2のスープ原料(トマトスープ原料)を25重量%の割合で配合した以外は、実施例5の場合と同様に実施した。
【0053】
[比較例6]
第1のスープ原料(トマトスープ原料)に対し第2のスープ原料(トマトスープ原料)を30重量%の割合で配合した以外は、実施例5の場合と同様に実施した。
【0054】
実施例5〜8、比較例4〜6について、200ccビーカーに各検体量を秤量し(10g)、そこに200ccの熱湯を注ぎマグネチックスターラー(IKAジャパン株式会社製、型式RH−KT/C)で攪拌し(撹拌子の長さ:30mm。撹拌目盛(回転数)は1〜7の7段階あるうちの3に設定)、完全溶解するまでの時間を測定した。また、6名(男4名、女2名)のパネラーにより官能試験(風味、とろみ)を行った。
【0055】
結果は図4の図表に示す通りである。
完全溶解するまでの時間は実施例5〜8のトマトスープが第2のスープ原料を添加しない比較例4のトマトスープよりも速く、第2のスープ原料を20重量%を超えて添加する比較例5,6のトマトスープでは実施例5〜8のトマトスープよりも却って完全溶解するまでの時間が遅いことがわかる。また、「風味(香り、味)」は実施例6、7のトマトスープが比較例4,5,6のトマトスープを上回る良好な結果を得、「とろみ」は実施例5〜8のトマトスープが比較例5,6のトマトスープと同等の評価結果であるが、比較例4のトマトスープを上回る良好な評価結果を得た。
また、図表には示していないが、流動性についても、実施例5〜8は比較例4よりも流動性が向上し、ハンドリング性に優れることが分かった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末状の第1のスープ原料に対し、ドラム乾燥法によりフィルム状ないしシート状に乾燥させたスープ原料を粉砕して得たフレーク状の第2のスープ原料を5〜20重量%の割合で配合したことを特徴とする、粉末スープ。
【請求項2】
前記フレーク状の第2のスープ原料は、ドラム乾燥法によりフィルム状ないしシート状に乾燥させたスープ原料を機械粉砕により粉砕して得たものである、請求項1に記載の粉末スープ。
【請求項3】
前記フレーク状の第2のスープ原料は、粒度30メッシュオンのものを50重量%以上含む、請求項1又は2に記載の粉末スープ。
【請求項4】
前記粉末状の第1のスープ原料は、粒度30メッシュパスのものを70重量%以上含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉末スープ。
【請求項5】
前記第1のスープ原料と前記第2のスープ原料とが共通のスープ原料を含有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉末スープ。
【請求項6】
前記共通のスープ原料が野菜である、請求項5に記載の粉末スープ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−142847(P2011−142847A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5079(P2010−5079)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【出願人】(000216151)天野実業株式会社 (9)
【Fターム(参考)】