説明

粘性材料処理制御システム及び方法

粘性材料処理システムは、供給システムのコントローラと粘性材料合成システムを備える。該コントローラは、入力された設定重量または設定量を格納し、前記供給システムによって供給された材料の増加中の重量または量を検出し、前記増加中の重量と前記設定重量または設定量を比較し、前記比較された増加中の重量が前記設定重量または設定量に実質的に等しいときは前記供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有する。前記粘性材料合成システムは、前記供給システムに接続されてダイ供給システムによって供給された材料を受け取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料処理制御システム及び方法に関連し、特に、粘性材料制御システムを制御するためのシステム及び方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
粘性材料処理システムでは、特注品を製造するために原材料が混合され、添加物が正確な割合で注入される。このシステムは、わずかな許容誤差で均一な製品を実現するために、正確で信頼性のある添加及び供給処理を必要とする。供給ステップにおいて材料を正確に計量しながら供給することは、適正なシステム動作にとって重要なものでありうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、粘性材料を正確に処理することは困難である。この材料は、供給速度(または供給量)の変化に対してゆっくりとしか応答しない。この材料は、注入しにくいものである場合があり、注入することができたとしても、注入速度は極めて遅い可能性がある。この材料は、粘着性が高い場合がり、または、他の材料にくっつく傾向が高い場合があり、及び/または、結合度が高い場合があり、または、該材料自体がくっついた状態を維持する傾向が高いために分離しにくい場合がある。この材料は、ずり増粘、すなわち、該材料に対するせん断力が大きくなると粘性が増加するという性質を示す場合がある。これらの特性によって、プロセス制御にいくつかの問題を生じている。
【0004】
正確な量の材料を大量の該材料から分離するのは困難であり、また、正確な量の材料を正確に処理することも困難である。したがって、そのような材料の処理を制御することが必要とされている。また、大量の材料がどのような形態であるかに関係なく、その大量の材料から所定の量の材料を正確に切り分けることが必要とされており、また、粘性材料を処理システムに正確に投入することが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、粘性材料(または粘稠材料)の処理を制御するためのシステム及び方法を提供する。
【0006】
本発明は、粘性材料処理システムとして説明されることができ、このシステムは、供給システムコントローラと、該供給システムによって供給される材料を受け取るために該供給システムに接続された粘性材料合成システムを備え、供給システムコントローラは、入力された設定重量または設定量を記憶(または格納)し、該供給システムによって供給されて増加(または推移または変化。以下同じ)している材料の重量または量を検出し、この増加している重量と設定重量または設定量を比較し、比較された増加している重量が設定重量または設定量に実質的に等しいときに該供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有する。
【0007】
1実施形態では、本発明はデータ処理装置である。この装置は、材料合成システムに供給される材料の検出された重量または量を読み取るための読み取り装置と、検出された重量または量を記憶(格納)されている設定重量または設定量と比較するための比較器と、検出された重量または量が設定重量または設定量に実質的に等しいときに材料合成システムへの材料の供給を終了させるための調節器を備える。
【0008】
他の実施形態では、本発明はコンピュータによって実施される方法であり、この方法は、入力された設定重量または設定量を記憶(または格納)するステップと、供給システムによって供給されて増加している粘性材料の重量または量を検出するステップと、比較されたこの増加している重量を設定重量または設定量と比較するステップと、増加している重量が設定重量または量に実質的に等しいときに該供給システムからの供給を終了するステップを含む。
【0009】
さらに他の実施形態では、本発明は粘性材料供給方法であり、この方法は、供給システムと容器(コンテナ)と該容器内に保持された粘性材料との全体の初期重量を決定するステップと、粘性材料を粘性材料合成処理部に投入するために、該供給システムによって粘性材料を該容器から排出するステップと、材料が排出されているときに、該供給システムと該容器と該容器内に保持された粘性材料の全体の重量をモニタする(監視または記録する)ステップと、材料が排出されているときに、このモニタされた全体の重量と上記全体の初期重量との差にしたがって該供給システムによって供給されて増加している材料の重量または量を決定するステップと、粘性材料合成処理部に供給するための該容器から排出される粘性材料の切り出し速度(または切り出し量)を、投入された粘性材料の該決定された量にしたがって制御するステップを含む。
【0010】
さらに他の実施形態では、本発明はコンピュータによって実施される粘性材料供給方法であって、この方法は、供給システムと容器(コンテナ)と該容器内に保持された粘性材料の全体の初期重量を決定するステップと、該容器の縦軸(または長手方向の軸)を通るようにプラテン(圧盤)を駆動することにより該容器から粘性材料を排出して、粘性供給材料を該容器から材料合成システムへと絞り出すステップと、材料が排出されているときに、該供給システムと該容器と該容器内に保持された粘性材料の全体の重量をモニタする(監視または記録する)ステップと、材料が排出されているときに、このモニタされた全体の重量と上記全体の初期重量との差にしたがって該供給システムによって供給されて増加している材料の重量または量を決定するステップと、粘性材料合成処理部に供給するための該容器から排出される粘性材料の切り出し速度(または切り出し量)を、投入された粘性材料の該決定された量にしたがって制御するステップを含む。
【0011】
さらに他の実施形態では、本発明はコンピュータによって実施されるデータ処理システムであり、このシステムは、材料合成システムに供給された材料の検出された重量または量を読み取るステップと、検出された重量または量を格納された設定重量または設定量と比較するステップと、検出されて比較された重量または量が設定重量または量に実質的に等しいときに材料合成システムへの材料の供給を終了するステップを含む。
【0012】
他の実施形態では、本発明はシリコーンゴム供給システムである。このシステムは、重量計のないところに配置された(すなわち重量計による計測の対象とはされない)ドラム型プレス機と、該ドラム型プレス機によってドラムから絞り出された材料を受け取る供給管と、該重量計によって検出された重量の減少にしたがって、該供給管から処理システムへと材料を計量(または調節)しながら供給する切り出し装置(または切断装置)と、コントローラを備え、該コントローラは、初期重量を格納し、連続する重量をモニタし、このモニタされた重量と該初期重量との差にしたがって該処理システムに供給されたシリコーンゴムの重量を決定し、その差にしたがって該切り出し装置の速度(または量)を制御するための1組の命令を有する。
【0013】
さらに他の実施形態では、本発明はコンピュータによって実施されるデータ処理方法であり、この方法は、第1の設定重量または設定量と第2の設定重量または設定量によって画定される材料供給セッションの設定重量または設定量の範囲を記録するステップと、材料供給システムを駆動して、合成システムに順次供給される増分量(一定量)だけ、絶え間なく移動している材料を切り出す(または切断する)ことによって、該セッションにおいて粘性材料を供給するステップと、該合成システムに供給された該セッション中の材料の合計(総量)をモニタするステップと、該セッション中の材料の合計と該セッションの設定重量または設定量の上記範囲とを比較するステップと、材料の合計が、該セッションの設定重量または設定量の上記範囲のうちの上記第1の設定重量または設定量に実質的に等しいときに、材料増分の切り出し速度(または切り出しレート)を大きくして切り出されるそれぞれの増分量を低減するステップと、該材料の合計が該設定重量または設定量の上記範囲のうちの第2の設定重量または設定量に実質的に等しいときに該セッションの材料供給を終了するステップを含む。
【0014】
他の実施形態では、本発明は材料供給システムであり、このシステムは、材料抽出装置とコントローラを備える。該コントローラは、(i)合成システムに投入される材料の設定重量または設定量を決定するためにルックアップデータベースを参照し、(ii)材料抽出装置と材料が入った容器との初期の全体重量を検出し、(iii)該容器から材料を排出するために該材料抽出装置の動作を開始するよう合図(または通知)し、(iv)該材料抽出装置と材料が入った該容器との推移している全体重量を検出し、(v)この検出された推移している全体重量と該初期の全体重量との差にしたがって、投入された材料の重量を計算し、(vi)この計算された投入材料の重量が、該設定重量または設定量の所定の範囲内にあるときは、該材料抽出装置の動作を終了する、という1組の命令を有する。
【0015】
他の実施形態では、本発明は、材料合成システムに供給するためにコンピュータによって実施されるデータ処理方法であり、この方法は、該合成システムに投入される材料の設定重量または設定量を決定するためにルックアップデータベースを参照するステップと、材料抽出装置と材料が入った容器との初期の全体重量を検出するステップと、該容器から該材料を排出するために材料抽出装置の動作を開始するよう通知するステップと、該材料抽出装置と材料が入った該容器との推移している全体重量を検出するステップと、この検出された推移している全体重量と該初期の全体重量との差にしたがって投入された材料の重量を計算するステップと、この投入された材料の計算された重量が、該設定重量または設定量の所定の範囲内にあるときは、該材料抽出装置の動作を終了するステップを含む。
【0016】
さらに他の実施形態では、本発明は合成システムに供給するためのコントローラであり、該コントローラは、材料供給セッションの設定重量または設定量を読み取り、該合成システムに順次供給される部分へと、絶え間なく移動している材料を切り出すことによって、該セッションにおいて粘性材料を供給するよう指示し、該合成システムに供給された該セッション中の材料の合計をモニタし、該セッション中の該材料の合計と該セッションの設定重量または設定量とを比較し、該セッションの設定重量または設定量に近付くと、該移動している材料の切り出し速度(または切り出しレート)を大きくして、切り出される材料のそれぞれの一定量(増分量)を低減し、該材料の合計が該設定重量または設定量に実質的に等しいときは該セッションの材料供給を終了する、という1組の命令を含む。
【0017】
他の実施形態では、本発明はシリコーンゴム処理システムであり、このシステムは、シリコーンゴム合成システムと該合成システムに粘性材料を供給する粘性材料供給システムを備え、該供給システムは、コントローラによってモニタされている、該合成システムに投入された材料の重量にしたがって材料を切断する切断装置を有し、該コントローラは、該投入された材料の重量(または量)が、供給セッションの設定重量または設定量に近付くと、該合成システムに供給される材料の切り出し量の重量またはサイズを低減し、該セッションの設定重量または設定量に達すると、該合成システムへの供給を終了するための1組の命令を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】材料処理システムの略図である。
【図2】材料処理システムの略図である。
【図3】材料処理システムの略図である。
【図4】ドラム型プレス機の斜視図である。
【図5】ドラム型プレス機の斜視図である。
【図6】ドラム型プレス機の破断図である。
【図7】制御処理の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
発明の詳細な説明
本発明は、シリコーンゴムなどの粘性材料の取り扱いに関する。「シリコーンゴム」には、粘性シリコーン、または、化学式[R2SiO]nを有するポリシロキサンまたはオルガノポリシロキサン(organopolysiloxane)が含まれる。Rは、メチル、エチル、フェニルなどの有機基である。これらの材料は典型的には、4配位とすることができる有機側鎖基(organic side group)が結合した無機ケイ素・酸素バックボーン(inorganicsilicon-oxygen backbone)(...-Si-O-Si-O-Si-O-...)を有する。いくつかの場合には、有機側鎖基を用いてそれらの-Si-O-バックボーンの2つ以上を共に結合することができる。
【0020】
-Si-O-鎖の長さ、側鎖基、及び架橋(crosslinking)を変えることによって、シリコーンを、様々な特性及び組成を有するものとして合成することができる。それらは、液体からゲル、ゴム、硬質プラスチック(hard plastic)へとコンシステンシー(流動性あるいは固体性の程度)が変化する場合がある。シリコーンゴムまたはシリコーンガム(シリコーン樹脂)は、シリコーンエラストマーであり、典型的には高温特性を有する。シリコーンゴムは、極度の温度耐性を有し、−100℃から+500℃まで正常に動作できる。そのような条件下では、引張り強さ、伸び(elongation)、引裂き強度、及び圧縮永久歪は、従来のゴムよりも優れたものとなりうる。
【0021】
シリコーンゴムを、製造業者によって指定されたサイズ制限内で、チューブ、ストリップ(細片)、金剛打ひも(solid cord)、特注の外形(または断面)などの注文に合わせた形状及びデザインをなすように押出加工しまたは成形することができる。ひも(コード)を結合して「O」リングを作製することができ、また、押出加工された外形を結合してシールを作製することができる。
【0022】
種々の用途で使用されるシリコーンゴムなどの粘性材料を正確かつ効率的に処理する粘性供給システムを提供することが望ましい。しかしながら、これらの材料は、非常に流れにく、及び/または、粘着性が高く、及び/または、結合性(または凝集性)が高く、及び/または、ずり増粘を示す場合があり、したがって取り扱うのが難しいものとなりうる。より大きな量から材料のある量を切断し、または、分離するために要する時間が長いときには、たとえば、連続工程でそのような材料の梱包処理、及び/または、そのような材料の規定された量を得る処理を正確に行うためにはコストがかかる。また、不正確な量の材料が下流の行程で使用される場合にもコスト高となり不都合が生じる。
【0023】
本発明は、粘性材料の処理を制御するためのシステム及び方法を提供する。本発明の特徴は、限定としてではなく例示として本発明の好適な実施形態を記述する図面及び下記の詳細な説明から明らかになるであろう。本願において、「後方」という用語は図面上左方向を意味し、「前方」という用語は図面上右方向を意味する。
【0024】
図示する好適な実施形態は、シリコーンゴムを合成して物品を形成するための基材(ベース)にするための処理として本発明を例示する。図1は、一体型供給システム12と合成システム14とからなる材料処理システム10の略上面図であり、図2は、該材料処理システム10の略側面図である。供給システム12は、1組の材料抽出装置(MEA)16、コンベア18、及び、シュート20を備える。図4及び図5は、MEA16の立面図であり、図6は、MEA16のある断面の破断図である。MEA16は、容器排出器22、供給管24、切断装置26、及び台はかり(floor scale)28を備える。一体型供給システム12は、コントローラ30に接続されて該コントローラによって制御可能とされている。図6は、図4及び図5のドラム型プレス機の上部部分の破断図である。図1、図2、図3に示すように、合成システム14は、ミキサー32、ロールミル(またはロール製粉機)34、コンベアベルト36、及び合成器38を備える。
【0025】
MEA16は、粘性材料を容器から合成システム14へと絞り出す機能を有する。典型的な動作では、パレット40からの55ガロンのスチールドラムが、袋(tote)の中にドサッと入れられ、それらの袋(それぞれおよそ80ポンド)がバンバリーミキサー(Banbury mixer)にドサッと入れられる。図1、図2及び図3に関する本発明の好適な合成動作では、動作は、4つのドラム42のパレット40でゴムを配送することから開始する。容器は、材料を保持する任意の筐体とすることができるが、図示の実施形態は、シリコーンゴムを収容したドラムから排出する方法を含む供給システムである。この実施形態における適切なドラム42は、全開可能な端部、鋼鉄製の円筒状壁、ファイバーボード(繊維板)、または、シリコーンゴム材料を運ぶための他の材料構造を有する。ドラム42は対向する端部を有し、該端部の各々は、後述するように、一方の端部に可動のプランジャーを収容するために開閉式とされている。
【0026】
ドラム42内の材料は、同じものであってもよく、あるいは、粘性などの種々の異なった物理的特性をもつものであってもよい。ドラム42は、たとえば、Easy Lift Equipment社(2 Mill Park Court、Newark、Delaware 19713)製のドラム運搬機44(またはドラム引き上げ機)によって1つずつパレット40から取り出される。3つのドラム42の各々の蓋は外され、ドラム42の各々は、運搬機44によってそれぞれの容器排出器22に装填される。この容器排出器は、Schwerdtel S 6-Fドラム型プレス機とすることができる。ドラム運搬機44を使用することによって、重いドラム42を持ち上げて取り扱うことに関連する人間工学的な危険がなくなる。次に、シリコーンゴムをMEA16によってそれぞれのドラムからコンベア18に送り込む。図示の実施形態では、MEA16は、容器排出器22、供給管24,及び切断装置26から構成される。容器排出器22はドラム型プレス機とすることができ、このプレス機は、ドラムから粘性の内容物または圧縮された内容物を排出する装置である。
【0027】
図2及び図3に示すように、容器排出器22は、ドラム42をチャンバー50内に脱着可能に固定するためのヒンジで動くようにされた筐体52及び54を有するほぼ円筒形のチャンバー50から構成されるプレス機である。チャンバー50とヒンジで動く筐体52及び54は、材料を排出する動作をおこなっている間、ドラム42を抱くようにしてしっかりと支える。円盤状のプラテン56はチャンバー50に収まり、平坦な駆動面58がチャンバー50の縦軸(長手軸)に対して垂直に配向し、これに伴って、チャンバー50内に保持されたドラム42の縦軸に対して垂直に配向している。
【0028】
供給システム12の動作は、図1、図2、図4、図5、図6を参照して説明することができる。動作時、プレス機の筐体52及び54は、ファスナ(留め具)110を作動させて筐体52及び54を開くことによって(係合した状態から)はずされる。ドラム運搬機44を用いて、第1のドラム42をプレスキャビティ60に入れる。ドラム42は、チャンバー50の基部64にロケーター・リング(locator ring)62によって位置決めされる。プレス機の筐体52及び54は、ドラム42を通過するプランジャー72によって加えられる軸方向の膨張圧に抵抗する。筐体52及び54は複数のファスナによって固定されている。
【0029】
MEA16の各々は、容器排出器22、供給管24、切断装置26を備え、それぞれの台はかり(floor scale)28の上に設置されている。それぞれのMEA16において、供給管24は、円盤状のプラテン56を介してプレスキャビティ60と連絡するように接続されている。プラテン56は、油圧(または液圧)プランジャー72によって駆動される。
【0030】
オペレータは、コントローラ30でシステムの動作を開始することができる。あるサイクルがオペレータによって起動されると、図1に示す1組のうちの各容器排出器22のプランジャー72は、制御ライン74を介して作動させられる。次に、スクリューコンベア18が回転を開始すると、供給管24に接続されたプレスプラテン(または定盤)56が、油圧(またまは液圧)駆動式プランジャー72によって駆動されて、ドラム42の内部へと下方に移動する。図6にさらに詳しく示すように、プラテン56がプレスキャビティ60内をドラム42の縦軸(長手軸)を通って移動すると、ドラムの内容物が供給管24の接続オリフィス68中へと上方に移動する。プラテン56がドラムの軸を完全に通過すると、全ての材料が供給管24内を上方に送られて、最終的に供給管排出口70から排出される。
【0031】
合成システム14に材料を投入するために、材料が排出口70から出てコンベア18に向かうときに、切断装置26によって材料が一定量(またはある増分量)毎に切り分けられる。この切り分け(または切断)は、供給管の出口端に配置されたカッター(切削ヘッド)などの種々の切断機構によって行うことができる。図4、図5、図6の実施形態では、MEA16は、排出口70に配置された切断装置26を備える。切断装置26は、切断ワイヤー82を案内して供給管の排出口70から出る材料を切断するために、切断ワイヤー82を固定するレール80を備える。レール80は、切断ワイヤー82が、ライン84及び86(図1)を介してコントローラ30によって作動させられるときに、排出口70において供給管24の縦軸を横切るように、切断ワイヤー82を固定する。
【0032】
図1のコントローラ30は本発明の1実施形態を示す。コントローラ30は、ライン92を介して重量計(weight scale)28の測定値の減少に応答できるように接続されて、材料がドラム42からコンベア18へと絞り出されるときの重量の減少を検出する。コントローラ30は、MEA16の最初の重量と、最初に設置され満杯とされたドラム42の重量との差によってコンベア18に投入された材料の重量を計算する。図示の実施形態では、コントローラ30は、全てのMEA16と1組のMEAのうちの設置され、満杯にされたドラム42(たとえば、図1に示す3つのドラム)との初期の全体重量を検出することができる。コントローラ30は、ドラム内の材料がコンベア18へと排出されるときに、その全体重量をモニタする。コントローラ30は、初期の全体重量と、同時に検出された全体重量との差に基づいて、コンベア18に投入された材料の重量、したがって合成システムに投入された材料の重量を同時に計算する。
【0033】
コントローラ30はまた、投入された材料のこの計算された重量にしたがって切断装置26の動作を制御することができる。先ず、切断装置26を、たとえば、スクリューコンベア18の14”(14インチ)の内径に合うように、ほぼ「フットボール」のサイズの材料に切断するようにプログラムすることができる。供給管の排出口70から一片の材料が切断されると、台はかり(floor scale)28は、同時の重量を検出して、この信号をコントローラ30に送る。コントローラ30は、「設定値」にしたがって材料処理システム10を制御する。本願では、「設定重量または設定量」とは、(通常は供給セッションにおいて)供給システムから送られる材料の目標重量または目標量である。1実施形態では、「設定重量または設定量」は、供給セッションが終了する時点における目標重量または目標量を意味する。別の実施形態では、コントローラ30が、同時重量信号を検出して、投入された合計の重量が合成システム14に投入されることになる材料合計の指定された範囲内(たとえば、「設定重量または設定量」の15ポンド以内)にあることを計算すると、コントローラは、ライン84を通じて、(切断する)一定量の部分をより小さくするために切断頻度(または切断周波数)を高くするように切断装置26に(信号で)知らせることができる。設定重量または設定量に近付いたときに、このように(切断)部分を小さくすることによって、供給の制御を改善して、(合成システムに)投入される材料の重量を指定された許容範囲(たとえば、1バッチにつき±2ポンド)内に収めることが可能になる。
【0034】
ドラム42の排出処理が完了すると、ヒンジで動く筐体52及び56のドアファスナが開き、コントローラ30のRun Screen(ランスクリーン)は「新しいドラム(NEW DRUM)」を表示することができる。容器排出器22に取り付けられたビーコンライト(標識灯)が、黄色に変わって、別のドラム42に切り換える準備ができたことを示すことができる。モータを駆動する油圧(または液圧)プラテンが停止して、チャンバー50の筐体が開く。排出器22にドラムを装填して、上記処理が繰り返される。
【0035】
材料が、MEA16からスクリューコンベア18へと投入されると、該コンベアは毎分当たりの回転数を下げて、該材料をミキサーに送る。このスクリューコンベアは、最後のMEA16がそれの最後の切断を行った後に90秒間回転を停止するようにプログラムされている。この時間は、コンベア18から全ての材料を排出するのに十分なものでありうる。
【0036】
コンベア18は、切断された粘性材料をシュート20すなわち合成システム14に送って落下させる。合成システム14は、バンバリー(Banbury)などのミキサー32、ロールミル(roll mill)34,コンベアベルト36及び合成器38を備える。このミキサー32では、ヒュームドシリカ(fumed silica)、シリコーンゴム、及び処理剤を加えて高密度のポリマー/充填材のかたまりを形成することができる。ゴムが供給されて混合された後、そのゴムは、材料をストリップ(細片)の形態に圧延するロールミル34のニップ46に落とされる。落とされると、プログラムされた論理コントローラ(PLC)(たとえば、コントローラ30)は、ミキサーの排出ドア(drop door)が、開いたこと、及び、その後再び閉じて、供給のための準備ができたことを確認する。シュート内に引っ掛かって残留している材料に対しては、「押出機」が、コンベア18が停止した後の数秒間掃き出すようにプログラムされている。この押出機は、シュート20をこすって平らにし、確実に、全ての材料がミキサー32に入って適正にバッチ(たとえば一回分の量)が調合されるように機能する。
【0037】
ミルは、充填材を十分に混合し、及び材料を冷却するために最後の混合物を加える。その後、この材料は、ミルからはがされてストリップ(細片)の形態にされる。このストリップ形態は、コンベアベルト36によって、押し出し成形機とすることができる合成器38に送られる。合成器38は、パッケージングのために材料を掃き出して形成するように機能する。自動的に切断し、計量し、及びパッケージングするシステムにより材料をパッケージングして箱詰めすることができる。
【0038】
図1のコントローラ30は、マイクロプロセッサ、またはコンピュータ、またはデータ処理装置、または半導体チップ、またはこれらに類似のものとすることができる。図7は、本発明の好適な実施形態の制御システム400の流れ図である。下記するように、図7の信号処理をコントローラ30に組み込んで材料処理システムを制御することができる。
【0039】
セッションの開始(401)において、設定重量または設定量である入力値Σ及びΣが制御システム400に入力される(403)。入力値Σは、合成システム14への材料の投入レート(投入速度または投入量)の変化を引き起こす材料の第1の目標値を表す。入力値Σは、1つのセッションにおいて合成システムに投入される(たとえば、図1のコンベア18を介して合成システム14に投入される)材料の合計の目標値を表す。1つのセッションは、処理システム400に材料を投入する時間、または、処理システム400に投入される材料の量によって画定される期間である。この時間または量を、さらなる処理または用途のために投入される材料の契約高、パッケージサイズ、出荷サイズなどによって決定することができる。入力値Σ及びΣを、コントローラ30内にある「ルックアップ」テーブルによって特定することができ、または、所望の目標値にしたがってオペレータが入力することができる。本発明の1側面によれば、連続する粘性供給材料から投入される一定量(または増分量)を(Σのときに)セッションの終わりに向けて小さくすることによって、そのセッションにおいて正確な材料の総量を投入することが可能になる。一定量(または増分量)が小さくなると、セッションを、該セッションの合計の目標重量または目標量(Σ)に対してわずかなプラスマイナスの量の材料の範囲内で終了することができる。
【0040】
コントローラ30は、MEA一式411から投入される材料に対する材料目標値(材料設定値)を表す入力された(403)値Σ及びΣを格納するための1組の命令を有する。開始信号405は、たとえば、2、3またはn個の数の材料抽出装置16から構成されるMEA一式411を作動させる(407)。センサーS、S、…、Sからなる1組のセンサー(409)の各々は、排出器22、容器(コンテナ)42及び内容物を含む、装置一式411の各々のMEAの重量を検出する(読み取る)。先ず、なんらかの内容物を絞り出す前に、排出器22と満杯の容器42の初期重量が検出される。この初期値は、コントローラ30に入力され(413)、装置一式411の全てのMEA16について合計されて(Σ)格納される。次に、粘性材料処理が進行すると、装置一式411の各MEA16のそれぞれの排出器のプランジャー72が、それぞれの容器42中に軸方向に動いて材料を容器42から絞り出す。材料が絞りだされ、切断されてコンベア18に送られると、それぞれのセンサーS、S、…、Sは、それぞれの材料抽出装置16、容器42及び次第に減少しつつある収容材料の推移中の全体重量を検出し、これらの全体重量が合計されて(415)、合計重量Σとなる。合計重量Σは、Σから減算されて(417)、時間または期間nまでに合成システム14に投入された材料を表す増加しつつある材料の量Σを提供する。
【0041】
次に、増加中の量Σが、目標材料総計値Σ、及び、投入レートの変化を引き起こす第1の値を表す材料の量Σに対する入力値と比較される(419)。この比較結果(419)がΣ<Σである場合には、システム400の動作の制御が繰り返されて(421)、引き続き、MEA411の動作及びセンサーS、S、…、Sからの値の入力が行われる。比較結果(419)がΣ≧Σである場合には、システムの制御は、制御サイクル423及びMEA制御モジュール425へと切り換えられる。制御モジュール425は、今度は、材料の目標総計値であるΣとΣとの比較を実行する。Σ<Σであれば、処理は427を継続して行うが、切断される一定量のサイズは小さくされる。Σ≧Σの場合には処理400は終了する(429)。
【0042】
以下の実例は例示であり、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0043】
実例
この実例は、Schwerdtel米国本社(ニュージャージー)、ProSys社 (ミズーリ)、及び、GE SiliconesWaterford, NYにおけるプレス(MEA)実験を組み合わせた説明である。シャフトレス(シャフトのない)スクリューコンベアに関する実験は、Martin Sprocket(マーチンスプロケット)装置を用いてGESilicones Waterfordで行われた。
【0044】
図面に概略的に示した粘性材料供給システムは、重量の減少にしたがって材料の流れを測定するVishay BLHの台はかり(floor scale)に取り付けられたSchwerdtel S 6-Fドラム型プレス機を備えていた。このSchwerdtel S 6-Fプレス機は、プラテンを55ガロンのドラムへと移動させる油圧駆動式シリンダー及びプラテンを備えていた。
【0045】
供給システムは、プレス機によってドラムからしぼり出された材料を受け取るための供給管と、台はかりによって検出された重量の減少にしたがって、該供給管から12”×24’(12インチ×24フィート)のシャフトレススクリューコンベアに送られる材料を調節(または計量)しながら供給する空気ソレノイド(空気電磁弁)作動式切断システムとを備えていた。スクリューコンベアはシュートに接続されていた。シュートは、材料が、重力によってバンバリーミキサー(Banbury mixer)に直接落下できるようにしていた。シュート内に残存していた材料は、それぞれの混合の前に空気押出機(GEによる設計・製造)によって除去された。システムは、制御システムの2つのQuickPanel LM90タッチスクリーンにおいてオペレータによって制御された。
【0046】
動作時、オペレータは、最初に、システムコントローラに設定重量または設定量を入力した。この実施形態では、1つの設定重量または設定量は、シリコーンゴム合成システムの一部であったバンバリーミキサー(Banbury mixer)に投入されるシリコーンゴムの目標バッチを表していた。シリコーンポリマー(粘度の範囲が150,000〜900,000ポアズ)の4つの55ガロンドラムのパレットが、ドラム回転ラック(回転式コンベア)上に置かれた。55ガロンのストレートサイド形スチールドラムは、回転ラックにより搬送され、1つのドラムは、Easy Lift Equipmentのドラム運搬装置を用いてSchwerdtel S 6-Fドラム型プレス機に装着された。Schwerdtel S 6-Fドラム型プレス機は、GE Fanuc 90/30 PLCによって制御された。材料は、油圧Schwerdtelゴムプレス機によってドラムから供給管へと送られた。
【0047】
オペレータは、運転を開始するためにコントローラの「START OR RESTRT BATCH」ボタンを押した。プレス機のドアは、油圧駆動式のファスナによって閉められた。次に、スクリューコンベアが回転を始めると、油圧駆動式プレスプラテン(油圧駆動式定盤)がドラム内への降下を開始した。プラテンがドラムを横断するにつれて、ドラムの内容物が供給管の中へと上方に押し出された。プラテンがドラム軸を完全に通過すると、全ての材料が供給管の中へと上方に押し上げられた。材料が供給管から出るときに、空気ソレノイド作動式の切断システムが、材料を各片へとさいの目状に切断して、これらの各片を、バンバリーミキサー(Banbury mixer)に投入するために12”×24’のシャフトレススクリューコンベアへと落下させた。
【0048】
コンベアからバンバリーミキサー(Banbury mixer)への1ロット分(1バッチ)の材料の流れは、Vishay BLHのロードセルによって検出された重量の減少によって測定された。プレス機、供給管、切断機構、及び材料を収容したドラムの総合重量は、制御システムによって第1の重量として記録された。制御システムは、シリコーンゴムが、ドラムから押出されて、供給管及び切断システムを通って排出される際の増加中の重量を記録することによってバンバリーミキサー(Banbury mixer)に投入されたシリコーンゴムの重量をモニタした。制御システムは、第1の重量と、投入されたシリコーンゴムの重量を表す記録された累加的重量との差を表示した。切断機構の切断レートは、投入されたシリコーンゴムの重量が設定重量の15ポンド以内となったときに大きくされた。制御システムは、この重量の差を検出し続け、該重量の差が設定重量または設定量の±2ポンドの範囲内を示したときに、バッチ処理を終了した。
【0049】
上記の実例は、本発明に従う合成システムへの材料投入の制御を例示するものである。
【0050】
本発明には、添付の特許請求の範囲の範囲内の入る変更形態及び代替形態が含まれる。上記した例は、本発明を例示するものに過ぎず、本発明の特徴のうちのいくつかのみを例示するためのものである。たとえば、本発明はコントローラを備え、該コントローラは、ルックアップデータベースを参照して、合成システムに投入される材料の設定重量または設定量を決定し、材料抽出装置及び材料が入った容器の初期の総合重量を検出し、容器から材料を抜き出すために材料抽出装置の動作を開始するよう通知し、材料抽出装置と材料が入った容器との推移中の総合重量を検出し、初期の総合重量と検出された推移中の総合重量との差にしたがって投入された材料の重量を計算し、計算された材料の投入重量が設定重量または設定量の指定された範囲内にあるときは、材料抽出装置の動作を終了する、という1組の命令を有する。
【0051】
添付の特許請求の範囲は、可能な限り広い範囲で本発明の権利を主張することを意図しており、提示した例は、多種多様な全ての可能な実施形態から選択された実施形態を示すものである。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の特徴を例示するために用いられたそれらの選択された例によって限定されるものではないことが本出願人の意図するところである。
【0052】
特許請求の範囲において使用されている「を有する」という用語、及びそれの文法上の変化形は、様々な範囲及び異なる範囲の語句、たとえば、「実質上含む」及び「からなる」(ただしこれらには限定されない)を論理的に包含する。
【0053】
必要に応じて、範囲が提供されているが、これらの範囲は、これらの範囲の間の全ての部分範囲を含む。これらの範囲は、対をなす異なる数値限定からなるマーカッシュグループ(1つまたは複数のグループ)と見なすことができる。尚、該グループは、下限値から上限値へ向かって数値が規則的に増加する該下限値と該上限値によって完全に画定される。これらの範囲のバリエーションを当業者は思いつくであろうことが予測され、未だ一般公衆に解放されていない場合には、それらのバリエーションは、可能な限り特許請求の範囲によってカバーされているものと解釈されるべきである。
【0054】
科学及び技術の進歩により、言語の不明瞭性のために現時点では考察されていない等価物及び代用物が可能になるであろうこともまた予測され、それらのバリエーションもまた、可能な限り添付の特許請求の範囲によってカバーされるものと解釈されるべきである。
【0055】
本明細書で参照した全ての米国特許(及び特許出願)は、それらの全内容が説明されたものとして、参照によりそれらの全内容が本明細書に具体的に組み込まれるものとする。
【0056】
本発明は、添付の特許請求の範囲内に入る変更形態及び代替形態を含む。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給システムコントローラと、粘性材料合成システムを備える粘性材料処理システムであって、
前記供給システムコントローラが、入力設定重量または設定量を格納し、前記供給システムによって供給された増加中の材料の重量または量を検出し、該増加中の重量を前記設定重量または設定量と比較し、該比較された増加中の重量が前記設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有し、
前記粘性材料合成システムが、前記供給システムによって供給される材料を受け取るために前記供給システムに接続されることからなる、粘性材料処理システム。
【請求項2】
材料の重量または量の一定量を前記合成システムに供給する供給システムを備える、請求項1の粘性材料処理システムであって、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量、及び、第2の設定重量または設定量を格納するための1組の命令を有する、粘性材料処理システム。
【請求項3】
材料の重量または量の一定量を前記合成システムに供給する供給システムを備える、請求項1の粘性材料処理システムであって、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量、及び第2の設定重量または設定量を格納し、材料の前記増加中の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量及び前記第2の設定重量または設定量と比較するための1組の命令を有する、粘性材料処理システム。
【請求項4】
材料の重量または量の一定量を前記合成システムに供給する供給システムを備える、請求項1の粘性材料処理システムであって、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が、前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更するための1組の命令を有する、粘性材料処理システム。
【請求項5】
材料の重量または量の一定量を前記合成システムに供給する供給システムを備える、請求項1の粘性材料処理システムであって、
前記コントローラが、
第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、前記増加中の材料の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記供給材料の粘体からの一定量の切断レートを大きくすることによって、前記一定量の重量または量を変更するための1組の命令を有する、粘性材料処理システム。
【請求項6】
材料の重量または量の一定量を前記合成システムに供給する供給システムを備える、請求項1の粘性材料処理システムであって、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、前記増加中の材料の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が、前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更し、材料の前記増加中の重量または量を前記第2の設定重量または設定量と比較し、該比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有する、粘性材料処理システム。
【請求項7】
材料の重量または量の一定量を前記合成システムに供給する供給システムを備える、請求項1の粘性材料処理システムであって、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更し、前記比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有する、粘性材料処理システム。
【請求項8】
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を前記合成システムに供給する供給システムを備える、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項9】
1組の材料抽出装置を備え、各装置が、材料の連続する粘体の重量または量の一定量を前記合成システムに供給する、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項10】
1組の材料抽出装置を備え、各装置が、材料の連続する粘体の重量または量の一定量を前記合成システムに供給し、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納するための1組の命令を有する、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項11】
1組の材料抽出装置を備え、各装置が、材料の連続する粘体の重量または量の一定量を前記合成システムに供給し、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、材料の前記増加中の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量及び前記第2の設定重量または設定量と比較するための1組の命令を有する、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項12】
1組の材料抽出装置を備え、各装置が、材料の連続する粘体の重量または量の一定量を前記合成システムに供給し、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、材料の前記増加中の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が、前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更するための1組の命令を有する、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項13】
1組の材料抽出装置を備え、各装置が、材料の連続する粘体の重量または量の一定量を前記合成システムに供給し、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、前記増加中の材料の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が、前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記供給材料の粘体からの一定量の切断レートを大きくすることによって、前記一定量の重量または量を変更するための1組の命令を有する、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項14】
1組の材料抽出装置を備え、各装置が、材料の連続する粘体の重量または量の一定量を前記合成システムに供給し、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更し、材料の前記増加中の重量または量を前記第2の設定重量または設定量と比較し、該比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有する、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項15】
1組の材料抽出装置を備え、各装置が、材料の連続する粘体の重量または量の一定量を前記合成システムに供給し、
前記コントローラが、第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納し、材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更し、前記比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有する、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項16】
前記コントローラが、
(i)材料の設定重量または設定量を表す入力値を格納し、
(ii)材料が入った容器を保持している材料抽出装置の初期の総合重量を検出し、
(iii)排出器のプランジャーを、前記容器に対して軸方向に作動させ、及び、摺動させて、前記容器から材料を絞り出し、
(iv)材料が該材料が入った前記容器から絞り出されるときに、前記材料抽出装置と前記容器との推移中の総合重量を検出し、
(V)前記初期の総合重量と前記推移中の重量との差にしたがって、前記供給システムから後続の処理へと投入された材料の重量を計算し、
(vi)前記計算された差と、前記供給システムから投入される材料の量を表す格納された設定重量または設定量とを比較し、
(vii)前記計算された差が前記設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記プランジャーの作動を終了する
ための1組の命令を有することからなる、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項17】
前記供給システムが、
重量計のないところに配置された容器排出器と、
前記容器排出器によって容器から絞り出された材料を受け取る供給管と、
前記重量計によって検出された重量の減少にしたがって、前記供給管から前記合成システムへと送られる粘性材料の一定量を切断する切断装置
をさらに備え、
前記供給システムコントローラが、前記入力された設定重量または設定量を格納し、前記供給管からの材料の一定量の増加中の重量または量を検出し、該増加中の重量を前記設定重量または設定量と比較し、該比較された増加中の重量が前記設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有することからなる、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項18】
前記供給システムが、
重量計のないところに配置された容器排出器と、
前記容器排出器によって容器から絞り出された材料を受け取る供給管と、
前記重量計によって検出された重量の減少にしたがって、前記供給管から前記合成システムへと送られる粘性材料の一定量を切断する切断装置
をさらに備え、
前記供給システムコントローラが、第1の入力された設定重量または設定量及び第2の入力された設定重量または設定量を格納し、前記供給管からの材料の一定量の前記増加中の重量または量を検出し、材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較し、材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更し、前記増加中の重量を前記第2の設定重量または設定量と比較し、該比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するための1組の命令を有することからなる、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項19】
コントローラ、及び重量計のないところに配置された容器排出器を備える供給システムと、
前記容器排出器によって容器から絞り出された材料を受け取る供給管と、
前記重量計によって検出された重量の減少にしたがって、前記供給管から処理システムへと送られる材料を一定量に切断する切断装置
を備える、請求項1の粘性材料処理システム。
【請求項20】
材料合成システムに供給された材料の検出された重量または量を読み取るための読み取り装置と、
前記検出された重量または量と格納された設定重量または設定量とを比較するための比較器と、
前記検出され比較された重量または量が前記設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記材料合成システムへの材料の供給を停止するための調節器
を備えるデータ処理装置。
【請求項21】
入力された設定重量または設定量を格納するステップと、
供給システムによって供給された粘性材料の増加中の重量または量を検出するステップと、
前記増加中の重量を前記設定重量または設定量と比較するステップと、
前記比較された増加中の重量が前記設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するステップ
を含む、コンピュータにより実施される方法。
【請求項22】
前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第1の設定重量または設定量と、前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第2の設定重量または設定量とを格納するステップを含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項23】
前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第1の設定重量または設定量、及び、前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量及び前記第2の設定重量または設定量と比較するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項24】
前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第1の設定重量または設定量、及び、前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を供給するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量及び前記第2の設定重量または設定量と比較するステップと、
材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項25】
前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第1の設定重量または設定量、及び、前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を供給するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量及び前記第2の設定重量または設定量と比較するステップと、
材料の前記増加中の重量または量が、前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記供給材料の粘体からの一定量の切断レートを大きくすることによって、前記一定量の重量または量を変更するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項26】
前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第1の設定重量または設定量、及び、前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を供給するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量及び前記第2の設定重量または設定量と比較するステップと、
材料の前記増加中の重量または量が、前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を、前記第2の設定重量または設定量と比較するステップと、
前記比較された増加中の重量が、前記第2の設定重量または設定量と実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項27】
前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第1の設定重量または設定量、及び、前記供給システムによって供給される材料の重量または量を表す第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を供給するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を、前記第1の設定重量または設定量及び前記第2の設定重量または設定量と比較するステップと、
材料の前記増加中の重量または量が、前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更するステップと、
前記比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量と実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項28】
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を合成システムに供給するステップと、
入力された設定重量または設定量を格納するステップと、
前記供給システムによって供給された材料の一定量の増加中の重量または量を検出するステップと、
前記増加中の重量を前記設定重量または設定量と比較するステップと、
前記比較された増加中の重量が前記設定重量または設定量と実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項29】
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を、1組の材料抽出装置から合成システムに供給するステップと、
入力された設定重量または設定量を格納するステップと、
前記1組の装置によって供給された材料の一定量の増加中の重量または量を検出するステップと、
前記増加中の重量を前記設定重量または設定量と比較するステップと、
前記比較された増加中の重量が前記設定重量または設定量と実質的に等しいときに、前記1組の装置からの供給を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項30】
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を、1組の材料抽出装置から合成システムに供給するステップと、
第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
前記1組の装置によって供給された材料の一定量の増加中の重量または量を検出するステップと、
前記増加中の重量を前記第2の設定重量または量と比較するステップと、
前記比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量と実質的に等しいときに、前記1組の装置からの供給を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項31】
材料の連続する粘体の重量または量の一定量を、1組の材料抽出装置から合成システムに供給するステップと、
第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較するステップと、
材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項32】
材料の連続する粘体の一定量を1組の材料抽出装置から合成システムに供給するステップと、
入力された第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
前記1組の装置によって供給された材料の増加中の重量または量を検出するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較するステップと、
材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量を変更するステップと、
前記増加中の重量または量を前記第2の設定重量または設定量と比較するステップと、
前記比較された増加中の重量または量が、前記第2の設定重量または設定量と実質的に等しいときに、前記1組の装置からの供給を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項33】
材料の連続する粘体の一定量を1組の材料抽出装置から合成システムに供給するステップと、
入力された第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
前記1組の装置によって供給された材料の増加中の重量または量を検出するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較するステップと、
材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記1組の装置から供給される供給材料からの一定量の切断レートを大きくすることによって、前記一定量の重量または量を変更するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項34】
材料の連続する粘体の一定量を、1組の材料抽出装置から合成システムに供給するステップと、
入力された第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
前記1組の装置によって供給された材料の増加中の重量または量を検出するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較するステップと、
前記比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量と実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項35】
材料の連続する粘体の一定量を、1組の材料抽出装置から合成システムに供給するステップと、
入力された第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量を格納するステップと、
前記1組の装置によって供給された材料の増加中の重量または量を検出するステップと、
材料の前記増加中の重量または量を前記第1の設定重量または設定量と比較するステップと、
材料の前記増加中の重量または量が前記第1の設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記一定量の重量または量を変更するステップと、
前記比較された増加中の重量が前記第2の設定重量または設定量と実質的に等しいときに、前記供給システムからの供給を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項36】
(i)材料の設定重量または設定量を表す入力値を格納するステップと、
(ii) 材料抽出装置と材料が入った容器との初期の総合重量を検出するステップであって、前記容器は、前記抽出装置によって保持される、ステップと、
(iii)排出器のプランジャーを、前記容器に対して軸方向に作動させ、及び、摺動させて、前記容器から材料を絞り出すステップと、
(iv)材料が該材料が入った前記容器から絞り出されるときに、前記材料抽出装置と前記容器との推移中の総合重量を検出するステップと、
(V)前記初期の総合重量と前記推移中の重量との差にしたがって、前記供給システムから後続の処理へと投入された材料の重量を計算するステップと、
(vi)前記計算された差と、前記供給システムから投入される材料の量を表す格納された設定重量または設定量とを比較するステップと、
(vii)前記計算された差が前記設定重量または設定量と実質的に同じときに、前記プランジャーの作動を終了するステップ
を含む、請求項21のコンピュータにより実施される方法。
【請求項37】
供給システム、容器、及び該容器内に収容された粘性材料の全体の初期重量を決定するステップと、
粘性材料合成処理へと投入するために前記供給システムによって前記容器から粘性材料を排出するステップと、
材料が排出されるときに、前記供給システム、前記容器、及び該容器内に収容された粘性材料の全体の重量をモニタするステップと、
材料が排出されるときに、前記供給システム、前記容器、及び該容器内に収容された粘性材料の前記初期重量と前記モニタされた重量との差にしたがって、前記供給システムによって供給された材料の増加中の重量または量を決定するステップと、
投入された粘性材料の前記決定された量にしたがって、前記粘性材料合成処理に供給するために前記容器から排出される粘性材料を切断するレートを制御するステップ
を含む、粘性材料供給方法。
【請求項38】
供給システム、容器、及び該容器内に収容された粘性材料の全体の初期重量を決定するステップと、
前記容器の縦軸を通るようにプラテンを駆動して、前記容器から材料合成システムへと粘性供給材料を絞り出すことによって、粘性材料を前記容器から排出するステップと、
材料が排出されるときに、前記供給システム、前記容器、及び該容器内に収容された粘性材料の全体の重量をモニタするステップと、
材料が排出されるときに、前記供給システム、前記容器、及び該容器内に収容された粘性材料の前記全体の初期重量と前記モニタされた全体の重量との差にしたがって、前記供給システムによって供給された材料の増加中の重量または量を決定するステップと、
投入された粘性材料の前記決定された量にしたがって、前記粘性材料合成処理に供給するために前記容器から排出される粘性材料を切断するレートを制御するステップ
を含む、コンピュータによって実施される粘性材料供給方法。
【請求項39】
材料合成システムに供給された材料の検出された重量または量を読み取るステップと、
前記検出された重量または量と格納された設定重量または設定量とを比較するステップと、
前記検出され比較された重量または量が前記設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記材料合成システムへの材料の供給を停止するステップ
を含む、コンピュータによって実施されるデータ処理システム。
【請求項40】
重量計のないところに配置されたドラム型プレス機と、
前記ドラム型プレス機によってドラムから絞り出された材料を受け取る供給管と、
前記重量計によって検出された重量の減少にしたがって、前記供給管から処理システムに材料を調節しながら供給する切断装置と、
コントローラ
を備えるシリコーンゴム供給システムであって、
前記コントローラが、初期重量を格納し、連続する重量をモニタし、前記初期重量と前記モニタした重量との差にしたがって前記処理システムに供給されたシリコーンゴムの重量を決定し、前記差にしたがって前記切断装置のレートを制御するための1組の命令を有することからなる、シリコーンゴム供給システム。
【請求項41】
第1の設定重量または設定量及び第2の設定重量または設定量によって画定される材料供給セッションの設定重量または設定量の範囲を記録するステップと、
材料供給システムを駆動して、絶え間なく移動している材料を合成システムに順次供給される一定量に切断することによって、前記セッションにおいて粘性材料を供給するステップと、
前記合成システムに供給された前記セッション中の材料の総量をモニタするステップと、
前記セッション中の材料の総量と前記セッションの設定重量または設定量の範囲を比較するステップと、
前記材料の総量が、前記セッションの設定重量または設定量の範囲の第1の設定重量または設定量に実質的に等しいときは、材料の一定量の切断レートを大きくして切断されるそれぞれの一定量を少なくするステップと、
前記材料の総量が、前記設定重量または設定量の範囲の第2の限界値に実質的に等しいときは、前記セッションにおける前記材料の供給を終了するステップ
を含む、コンピュータにより実施されるデータ処理方法。
【請求項42】
材料抽出装置と、
コントローラ
を備える材料供給システムであって、
前記コントローラは、
(i)合成システムに投入される材料の設定重量または設定量を決定するためにルックアップデータベースを参照し、
(ii)材料抽出装置及び材料が入った容器の全体の初期重量を検出し、
(iii)前記容器から材料を排出するために前記材料抽出装置の動作を開始するよう通知し、
(iv)前記材料抽出装置と材料が入った前記容器との推移している全体重量を検出し、
(v)前記全体の初期重量と前記検出された推移している全体重量との差にしたがって投入された材料の重量を計算し、
(vi)前記投入された材料の計算された重量が、前記設定重量または設定量の所定の範囲内にあるときは、前記材料抽出装置の動作を終了する
ための1組の命令を有することからなる、材料供給システム。
【請求項43】
材料合成システムに供給するためのコンピュータにより実施されるデータ処理方法であって、
前記合成システムに投入される材料の設定重量または設定量を決定するためにルックアップデータベースを参照するステップと、
材料抽出装置及び材料が入った容器の全体の初期重量を検出するステップと、
前記容器から材料を排出するために材料抽出装置の動作を開始するよう通知するステップと、
前記材料抽出装置と材料が入った前記容器との推移している全体重量を検出するステップと、
前記初期の全体重量と前記検出された推移している全体重量との差にしたがって投入された材料の重量を計算するステップと、
投入された材料の計算された重量が、前記設定重量または設定量の指定された範囲内にあるときは、前記材料抽出装置の動作を終了するステップ
を含む、コンピュータにより実施されるデータ処理方法。
【請求項44】
合成システムに材料を供給するためのコントローラであって、
材料供給セッションの設定重量または設定量を読み取り、
絶え間なく移動している材料を前記合成システムに順次供給される部分に切断することによって、前記セッションにおける粘性材料の供給を指示し、
前記合成システムに供給された前記セッション中の材料の総量をモニタし、
前記セッション中の材料の総量を該セッションの設定重量または設定量と比較し、
前記セッションの設定重量または設定量に近付くと、前記移動している材料の切断レートを大きくして、材料の切断されるそれぞれの一定量を少なくし、
前記材料の総量が前記セッションの設定重量または設定量に実質的に等しいときに、前記セッションにおける材料の供給を終了する
ための1組の命令を含むコントローラ。
【請求項45】
シリコーンゴム合成システムと、
前記合成システムに粘性材料を供給する粘性材料供給システム
を備えるシリコーンゴム処理システムであって、
前記供給システムは、コントローラによってモニタされた、前記合成システムへ投入された材料の重量にしたがって材料を切断する切断装置を備え、
前記コントローラは、供給セッションの設定重量または設定量に近付くと、前記合成システムに供給される、切断される材料の一定量の重量または大きさを低減し、前記セッションの設定重量または設定量に達したときに、前記合成システムへの供給を終了するための1組の命令を有することからなる、シリコーンゴム処理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−509100(P2010−509100A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536288(P2009−536288)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/023474
【国際公開番号】WO2008/057570
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(508229301)モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド (120)
【Fターム(参考)】