説明

粘着テープ

【課題】包装用袋の入口の封止に用いる際に、情報表示部を有する所定長さのテープを貼り付け、ブランド価値に優れる包装用袋と共に宣伝効果を発揮する粘着テープを提供すること。
【解決手段】基材の一方の面に粘着層を有する粘着テープ1において、前記粘着テープ1は、粘着面の少なくとも片側縁長さ方向全長に亘って粘着剤が塗布されていない非粘着部22を有すると共に、前記粘着テープの長さ方向に直行する方向にミシン目23を所定間隔に有し、該ミシン目23によって画定される領域に情報表示部24を有することを特徴とする粘着テープ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は所望長さに切って貼り付けることができる粘着テープに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、粘着テープの基材の両側縁長さ方向全長に亘って粘着部が塗布されていない非粘着部を設ける技術は、特許文献1に開示されている。
【0003】
この技術によれば、粘着テープをダンボールの包装に使用した場合に、その粘着テープをダンボールから剥がすことができる効果がある。
【特許文献1】実開平1−83043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ブランド商品の需要が増大しているが、それに伴って包装用袋もブランド志向が強く、包装用袋にも価値が見出される時代になってきている。
【0005】
本発明者は、包装用袋のブランド価値を失わせることなく、その包装用袋に貼着できるテープの開発を試み、本発明に至った。
【0006】
本発明の課題は、包装用袋の入口の封止に用いる際に、情報表示部を有する所定長さのテープを貼り付け、ブランド価値に優れる包装用袋と共に宣伝効果を発揮する粘着テープを提供することにある。
【0007】
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、以下の各発明により解決される。
【0009】
(請求項1)
基材の一方の面に粘着層を有する粘着テープにおいて、前記粘着テープは、粘着面の少なくとも片側縁長さ方向全長に亘って粘着剤が塗布されていない非粘着部を有すると共に、前記粘着テープの長さ方向に直行する方向にミシン目を所定間隔に有し、該ミシン目によって画定される領域に情報表示部を有することを特徴とする粘着テープ。
【0010】
(請求項2)
前記ミシン目に沿って、粘着剤が塗布されていない非粘着部を有することを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
【0011】
(請求項3)
前記基材がクラフト紙であることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着テープ。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、包装用袋の入口の封止に用いる際に、情報表示部を有する所定長さの切り取りテープを貼り付け、ブランド価値に優れる包装用袋と共に宣伝効果を発揮する粘着テープを提供することができる。
【0013】
本発明のその他の効果は、以下の記載により明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0015】
図1は本発明に係る粘着テープの斜視図である。
【0016】
粘着テープ1は、粘着テープ2が巻芯3の外周に巻回されて構成される。粘着テープ2を巻芯3の外周に巻回する際の下側となる面には、粘着剤が塗布された粘着部21が設けられているが、該粘着部21は粘着テープ2の両側縁には設けられておらず、該両側縁には粘着剤が塗布されない非粘着部22が粘着テープ2の長さ方向全長に亘って設けられている。
【0017】
本発明において、非粘着部22は粘着テープ2の長手方向の一方の側縁であってもよい。
【0018】
粘着テープ2の基材の材質は特に問わないが、紙又は樹脂フィルムを用いることができ、荷札として利用できるように書き込み可能なクラフト紙を用いることも好ましい。
【0019】
巻芯3は、紙、プラスチック等の適宜の材質により円筒状(図示例)や円柱状に形成される。
【0020】
粘着テープ2には、図1に示すように、その幅方向に亘って横断するミシン目23が、該粘着テープ2の長さ方向全長に間隔をおいて設けられている。
【0021】
図示の例では、粘着テープ2の両側縁には、それぞれ非粘着部22が設けられているため、例えば粘着テープ2をブランド品の包装用袋等に封緘目的で貼着した後、貼着した粘着テープ2を剥がして再度包装用袋を再使用する場合に、非粘着部22を摘まみ、綺麗に引き剥がすことができる。
【0022】
隣接するミシン目23同士の間隔は等間隔でも異なっていてもよいが、製造の容易性からは同一間隔が好ましい。
【0023】
粘着テープ2には、図2に示すように、その粘着面側に、各ミシン目23に沿って、該ミシン目23を跨ぎ、且つ、両側縁の非粘着部22同士を繋ぐように、更に非粘着部25を設けておくことも好ましい。
【0024】
これによれば、粘着テープ2を包装用袋等に貼着しても、ミシン目23の周囲は粘着しないため、貼着後に引き剥がして再度綺麗な状態で包装用袋を使用したい場合に好ましい。
【0025】
粘着テープ2がミシン目23を有する場合には、1つ又は複数の情報表示部24を単位としてミシン目23で切断することで、この情報表示部24に表示された機能を有するラベルシールとして利用することもできる。
【0026】
粘着テープ2の表面の隣接するミシン目23の間には、図1に示すように、それぞれ各種の印刷が施された情報表示部24を設けておくことも好ましい。情報表示部24に表示される印刷としては、例えば広告宣伝、注意書き、価格表示、荷札表、各種ノベルティ情報(キャンペーン情報、ポイント集めのポイント情報、応募券等の消費者にとって有益な情報)等の文字、図柄又は写真が挙げられる。
【0027】
以下に、情報表示部24に表示される情報例とその作用効果について説明する。
【0028】
情報として会社名を入れた粘着テープは、例えば有名なデパートなどの出店会社の会社名を印刷し、有名なデパートなどの包装袋の封緘として貼着したり、あるいは包装紙に貼着して宣伝に使用したりすることが出来る。この場合、包装紙を傷つけずに剥がすことができる。
【0029】
また情報として有名タレントなどの顔写真を印刷した粘着テープは、包装紙などに顔写真を貼着してやれば、消費者はその顔写真を剥がして保存できる効果があり、包装紙の付加価値の上昇に寄与する。また有名タレントの顔写真を誕生日ごとにまとめて、誕生日ごとの粘着テープを作成し、包装紙に貼着した場合、その商品購入の日付けが顔写真によって判別できる効果がある。
【0030】
各種ノベルティ情報であれば、綺麗に剥がせるので、収集が容易になる効果がある。また価格表示の場合には、簡単に剥がせると、再度別の価格を表示するのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る粘着テープの斜視図
【図2】粘着テープの部分正面図
【符号の説明】
【0032】
1:粘着テープ
1A:側端面
2:粘着テープ
21:粘着部
22:非粘着部
23:ミシン目
24:情報表示部
25:非粘着部
3:巻芯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材の一方の面に粘着層を有する粘着テープにおいて、前記粘着テープは、粘着面の少なくとも片側縁長さ方向全長に亘って粘着剤が塗布されていない非粘着部を有すると共に、前記粘着テープの長さ方向に直行する方向にミシン目を所定間隔に有し、該ミシン目によって画定される領域に情報表示部を有することを特徴とする粘着テープ。
【請求項2】
前記ミシン目に沿って、粘着剤が塗布されていない非粘着部を有することを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記基材が書き込み可能なクラフト紙であることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着テープ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−241178(P2006−241178A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−54307(P2005−54307)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(591121199)コーパックインターナショナル株式会社 (9)
【Fターム(参考)】