説明

精米機

【課題】 搗精終了時、集塵機の運転を停止することなく圧縮空気の噴風によって残留米を排出することが可能な精米機を提供する。
【解決手段】 搗精終了時にあっては、集塵機の吸引力を遮断する遮断手段を設けると共に、搗精室カバーの吸気口を塞ぐ閉塞手段を備えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精米機に関するものであり、さらに詳しくは、搗精室内の残留米に圧縮空気等を噴風することにより排出する噴風装置を備えた精米機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、精米機は、搗精室の中心で回転する搗精ロールと周囲の搗精網との間に玄米を送り込みながら玄米の表面の糠層を研削、摩擦によって削ることにより、玄米を白米や分づき米に搗精するものである。
このような精米機のなかには、搗精室内への玄米の送り込み形態、例えば、下方から上方、或いは横方向等によって搗精終了時に搗精室内に残留米が発生してしまうものがある。このため、従来、搗精終了時に搗精室内の残留米を排出するため後方から圧縮空気を噴射する噴風装置を備えた精米機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、上記した従来の精米機にあっては、搗精作用によって玄米から削られた糠等の塵埃は、搗精室を覆う搗精室カバー(糠カバー)に連なったダクトを介して集塵機に吸引されると共に、この搗精室カバーには、集塵機の運転時に負圧になる搗精室カバー内に空気を取り込ませるための吸気口が設けられている。そのため、搗精室内の残留米は、集塵機が稼動している状態にあっては搗精網に張り付いてしまい、機外に排出する方向で圧縮空気を当てても残留米を排出することはできないという問題があった。そこで、この問題を解決するために残留米排出時に集塵機の運転を停止することが考えられるが、集塵機は精米機以外の機器にも接続されていることが多いので、残留米排出だけのために集塵機の運転を停止することは合理的ではない。
さらにまた、搗精室内の残留米に向けて噴風された圧縮空気は、搗精網の網目から搗精室カバーの吸気口に抜けたり、集塵機に吸引されてしまうために残留米を排出するには至らないという問題もある。
そして、機内に残留米があると次のロットの玄米と混じり、コンタミ問題が発生してしまうため、人力で残留米を排出(掃除、場合によっては分解掃除)する必要があった。
【0004】
【特許文献1】特開昭63−185461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、搗精終了時、集塵機の運転を停止することなく圧縮空気の噴風によって残留米を排出することが可能な精米機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、玄米の表面の糠層を削る回転可能な搗精ロール及び搗精網を収めると共に吸気口が設けられた搗精室カバーと、前記搗精室カバー内部に連通し、前記玄米の表面から削り取られた糠を吸引する集塵手段と、搗精終了時に前記搗精ロール及び搗精網により形成される搗精室内の残留米に圧縮気体を噴風する噴風手段とを備えた精米機において、
搗精終了時に、少なくとも前記搗精室カバーの吸気口を塞ぐ閉塞手段と、前記搗精室と集塵手段との間を遮断する遮断手段とのうち何れか1つを備えたことを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記精米機は、前記搗精室に連なる投入口を通過する玄米の有無を検出する検出手段からの検出値と、前記搗精ロールを回転させる駆動源の負荷電流値とに基づいて搗精終了か否かを判断し、前記検出手段が玄米の無しを検出し、且つ前記負荷電流値が予め設定された設定値以下になった場合に搗精終了であると判断すると、前記閉塞手段により前記搗精室カバーの吸気口を塞ぐと共に、前記遮断手段により前記搗精室と集塵手段との間を遮断する制御手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1又は2に記載の発明によれば、精米機の制御手段は、検出手段が玄米の無しを検出し、且つ駆動源の負荷電流値が予め設定された設定値以下になった場合に搗精終了であると判断する。そして、搗精終了時であることを判断した制御部は、噴風手段から圧縮気体を搗精室内の残留米に向けて噴風させると共に、閉塞手段により搗精室カバーの吸気口を塞ぎ、遮断手段により搗精室と集塵手段との間を遮断する。これにより、集塵手段の吸引力が遮断されるので、搗精網への残留米の張り付きがなくなり、残留米を容易に移動させることができるようになると共に、噴風手段から噴風された圧縮気体は、搗精室カバーの吸気口から抜けたり、集塵手段に吸引されてしまうことが防止されるので、残留米を排出側に向かって吹き飛ばすことができるようになる。その結果、集塵機の運転を停止することなく圧縮空気の噴風によって残留米を排出することが可能な精米機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
搗精終了時にあっては、集塵機の吸引力を遮断すると共に搗精室カバーの吸気口を塞ぐことによって、集塵機の運転を停止することなく圧縮空気の噴風によって残留米を排出することが可能な精米機が実現した。
【実施例】
【0010】
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された精米機の正面図、図2は、同例における精米機の模式図、図3は、同例における摩擦式搗精室の側面図、図4は、同例における摩擦式搗精機部の正面図、図5は、同例における遮断装置の分解斜視図、図6は、同例における搗精室カバーの側面図、図7は、搗精室カバーの平面図、図8は、遮断部により吸気口が塞がれた搗精室カバーの平面図である。
【0011】
本発明は、搗精終了時に搗精室内の残留米を排出するため後方から圧縮空気を噴風する噴風手段を備えた精米機に適用されるものであって、図1〜4に示されるように、精米機10には、玄米の表面を削る上下2段の研削型精米(搗精)機部11及び摩擦型精米(搗精)機部12と、搗精時にあっては主軸内部から圧縮空気を噴風する第1の噴風手段としての第1の噴風装置13(例えば、ブロア)と、搗精終了時に摩擦型精米機部12内の残留米を排出するため搗精室の後方から前方に向けて圧縮空気を噴風する第2の噴風手段としての第2の噴風装置13’(例えば、コンプレッサ、何れも図2に図示)とを備えて構成されている。
【0012】
精米機10の筐体上面には、循環型精米タンク14(図1に図示)から下方に向けて排出される玄米を筐体内に導くための漏斗状の投入口15が設けられていると共に、この投入口15には、投入口15を通過する玄米の有無を検出する米検出手段としての米有センサ16が設けられている。この米有センサ16が検出した検出値は、図2に示されるように、この精米機10による搗精を制御する制御手段としての制御部17に入力される。そして、この制御部17は、筐体正面に設けられた図示しない操作部からの出力信号が入力され、且つ米有センサ16から米有り検出信号が入力されると自動的に搗精を開始するように設定されていると共に、第1及び第2の噴風装置13,13’を適宜作動制御するように予め設定されている。
【0013】
投入口15の下方側には、図2に示されるように、研削型精米機部11が機体前後方向に延びるように横向きに配置されており、投入口15からの玄米が下方側に延びる樋状部材18を介して研削型精米機部11内に導かれるようになっている。この研削型精米機部11は、横型の1軸1室の研削型搗精室19を備えており、投入口15から流下してきた玄米を機体前方側の研削型搗精室19に横搬送するためのスクリュウコンベア部20と、研削型搗精室19内にて玄米の固い表面の糠層を筒状の搗精網21と共に玄米重量比約1%程度削る研削ロール22とが1軸に連なった研削ロール軸23が回転可能に配置されている。
【0014】
この研削ロール軸23の前部には、研削型搗精室19から研削精米を排出する排出口(図示せず)が設けられていると共に、この排出口を開閉可能とする横向き傘状の可動体を軸心方向に向かって付勢させることによって搗精度を調整する圧力調整部24が設けられている。また、研削ロール軸23の後部には、研削ロール軸23の下方側に並列配置された駆動源としての電気式の副モータ25の回転駆動力を研削ロール軸23に伝達するためのベルト26が巻装されている。
【0015】
そして、副モータ25の回転駆動力がベルト26を介して研削ロール軸23に伝達されると、研削型搗精室19の中心で研削ロール軸23が高速で定回転することによって、玄米の表面から糠を削ると共に、削った糠等の塵埃は、図1に示されるように、研削型精米機部11に連なったダクト27を介して機体外に配置された集塵手段としての集塵機28に吸引される。なお、この集塵機28は、精米機10の制御部17とは異なった制御手段により稼動するように設定されている。
【0016】
そして、研削型精米機部11による研削が終了した研削精米は、排出口から排出されたのち、下方側に延びる樋状部材29を介して摩擦型精米機部12に導かれるようになっている。ところで、この樋状部材29の中間部には、研削型精米機部11から排出された研削精米を研削精米出口30から機外に排出可能とする分岐部31が設けられており、この分岐部31によって、胚芽米(米の胚芽部分を残したもの)を得たり、古米のように糠層の固い米粒は途中排出して再度研削型精米機部11に循環させたりすることが可能とされている。
【0017】
摩擦型精米機部12は、図2,3に示されるように、横型の1軸1室の摩擦型搗精室32を備えているものであって、研削型搗精室19から排出されてきた研削精米を機体前方側の摩擦型搗精室32に横搬送するためのスクリュウコンベア部33と、摩擦型搗精室32内にて研削精米の表面の糠層を筒状の搗精網34と共に玄米重量比約9%程度削る搗精ロールとしての摩擦ロール35とが1軸に連なった摩擦ロール軸36が、箱体状の搗精室カバー37内に収められた状態で回転可能に配置されている。
【0018】
この摩擦型搗精室32の前部には、図3に示されるように、摩擦型搗精室32にて摩擦搗精が終了した白米を排出する排出口38が設けられていると共に、この排出口38を開閉可能とする横向き傘状の可動体(図示せず)を軸心方向に向かって付勢させることによって搗精度を調整する圧力調整部39(図2に図示)が設けられている。また、摩擦型搗精室32の後部には、図3に示されるように、残留米排出時に第2の噴風装置13’からの圧縮空気を排出口38のある前方に向けて噴風するエアバルブ40が複数設けられている。これらエアバルブ40の噴出口は、噴風する圧縮空気がより遠くに届くように搗精網34の内周面に沿って平行に流れるように設けられている。
【0019】
さらに、摩擦ロール軸36は、図2,3に示されるように、中空軸が用いられていると共に軸後端部には第1の噴風装置13が連なっており、第1の噴風装置13からの圧縮空気が軸内に導入可能とされている。さらに、摩擦ロール軸36の前端部には、軸内に導入された圧縮空気をこの摩擦ロール軸36の前端部に連なった摩擦ロール35の内部に排出可能とする通気孔36aが、円周上に約90度間隔を開けた状態で列状に設けられている。
【0020】
摩擦ロール35は、図3に示されるように、その内部に摩擦ロール軸36が嵌合可能となるように中空状に形成されているものであって、その外周面には、摩擦ロール35の長手方向に向かって非直線状に延びた2条の凸部35aが約180度異なった位置にそれぞれ一体的に形成されている。これら凸部35aの基部に隣接した位置には、図4に示されるように、摩擦ロール35内部と外部とを連通するスリット35bが凸部35aに沿って非連続的に設けられており、これにより、搗精時にあっては摩擦ロール35内部から外部、つまり摩擦型搗精室32に向かって圧縮空気が満遍なく、且つ勢いよく排出可能とされている。
【0021】
また、摩擦ロール軸36の後部には、図2に示されるように、摩擦ロール軸36の下方側に並列配置された駆動源としての電気式の主モータ41の回転駆動力を摩擦ロール軸36に伝達するためのベルト42が巻装されている。この主モータ41は、搗精時にあっては摩擦ロール軸36を一定速度で回転させる。
【0022】
また、主モータ41を出力制御するための負荷電流値は、制御部17により搗精終了時の各種制御に供されるようになっている。そして、主モータ41の回転駆動力がベルト42を介して摩擦ロール軸36に伝達されると、摩擦型搗精室32の中心で摩擦ロール軸36が高速で定回転することによって、玄米の表面から糠を削ると共に、削った糠等の塵埃は、搗精室カバー37の一側面部に連なったダクト43(図1に図示)を介して集塵機28に吸引される。
【0023】
ダクト43には、図1,4に示されるように、集塵機28側と搗精室カバー37側とを遮断する遮断手段としての遮断装置44が設けられている。この遮断装置44には、図4,5に示されるように、ダクト径とほぼ同径の開孔45aが下方側に穿設されると共に後述するエアアクチュエータ46に片持ち支持されるための凸状の支持部45bが一体形成された平板状の開閉シャッター45と、この開閉シャッター45を機体上下方向に向かって昇降移動させるエアアクチュエータ46と、開閉シャッター45の両面側を摺接可能に支持すると共にダクト43を連結するための連結部47a,48aが中央部に設けられた一対の平板状の支持体47,48、及び開閉シャッター45の外周部を摺接可能に支持するため不連続な一対の枠体状の支持フレーム49a,49bと、この遮断装置44を機体に取り付けるためL字状に折曲加工が施された取付けフレーム50とを備えて構成されている。エアアクチュエータ46は、制御部17により駆動制御されるものであって、開閉シャッター45を片持ち支持するスライド部46aが機体上下方向に向かって立設されたスライド軸46bに沿って円滑にスライド移動するように構成されている。
【0024】
そして、制御部17は、精米機10の稼動時、つまり搗精終了時とは異なる状態にあっては、開閉シャッター45が上昇した位置で固定されるようにエアアクチュエータ46を駆動制御することによってダクト43を連通させて、集塵機28の吸引力により搗精室カバー37内を負圧にして内部の空気を吸い出すように設定されている。
【0025】
さらに、制御部17は、搗精開始後にあっては、米有センサ16からの検出値と、摩擦ロール軸36を回転制御する主モータ41の負荷電流値とに基づいて搗精終了か否かを判断し、米有センサ16が玄米無しを検出し、且つ負荷電流値が予め設定された設定値以下、例えば、20馬力精米機の場合で18A以下になった場合に搗精終了であると判断するように予め設定されている。そして、制御部17は、搗精終了時であると判断すると、搗精を自動的に終了するように予め設定されていると共に、開閉シャッター45が下降するようにエアアクチュエータ46を駆動制御することによってダクト43を遮断して集塵機28の吸引力を遮断するように設定されている。
【0026】
また、搗精室カバー37の上面部には、図6,7に示されるように、集塵機28が稼動している状態にあっては負圧となる搗精室カバー37内に空気を取り込ませるための吸気口37aが列状に設けられている。そして、これらの吸気口37aを開閉可能とする閉塞手段としての閉塞装置51が搗精室カバー37の上面部に設けられている。この閉塞装置51には、吸気口37aと同径の開孔52aが搗精室カバー37とほぼ同様に列状に形成され、図8に示されるように、搗精室カバー37の上面部に沿って摺接しながらスライド移動した際に吸気口37aから開孔52aをずらすことによって吸気口37aを塞ぐ平板状のスライドシャッター52と、このスライドシャッター52を機体前後方向に向かって進退移動させるソレノイド53とを備えて構成されている。このソレノイド53は、制御部17により駆動制御されるものであって、スライドシャッター52の後部に連なった状態で伸張するロッド部53aが機体前後方向に向かって進退移動することによってスライドシャッター52を進退移動させるようになっている。
【0027】
そして、制御部17は、精米機10の稼動時、つまり搗精終了時とは異なる状態にあっては、スライドシャッター52が後退した位置で固定されるようにソレノイド53を駆動制御することによって、吸気口37aを全開させて集塵機28の吸引力により搗精室カバー37内に空気を吸い込ますように設定されている。さらに、この制御部17は、上述したと同様の手法により搗精終了時であると判断すると、スライドシャッター52が機体前方に向かってスライド移動するようにソレノイド53を駆動制御することによって開孔52aを吸気口37aからずらすことによって吸気口37aを全閉させるように設定されている。
【0028】
以上説明したように本発明によれば、精米機10の制御部17は、米有センサ16が投入口15を通過する玄米の無しを検出し、且つ主モータ41の負荷電流値が予め設定された設定値以下になった場合に搗精終了であると判断する。そして、搗精終了時であることを判断した制御部17は、第1及び第2の噴風装置13,13’からの圧縮空気を摩擦型搗精室32内の残留米に向けて噴風すると共に、スライドシャッター52をスライド移動させることにより搗精室カバー37の吸気口37aを塞ぐと共に、開閉シャッター45を下降移動させることにより摩擦型搗精室32と集塵機28との間を遮断する。これにより、集塵機28の吸引力が遮断されるので、摩擦型搗精室32の搗精網34への残留米の張り付きがなくなり、残留米を容易に移動させることができるようになると共に、第1及び第2の噴風装置13,13’から噴風された圧縮空気は、搗精室カバー37の吸気口37aから抜けたり、集塵機28に吸引されてしまうことが防止されるので、残留米を白米排出口54(図1,2に図示)に連なる排出口38側に向かって吹き飛ばすことができるようになる。その結果、集塵機28の運転を停止することなく圧縮空気の噴風によって残留米を排出することが可能な精米機10を提供することができる。
【0029】
なお、本発明は、横型2軸2室の搗精室を備えた精米機にのみ適用されるものではなく、下方から上方に向けて玄米を搗精室に通過させる竪型の精米機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明が適用された精米機の正面図である。
【図2】同例における精米機の模式図である。
【図3】同例における摩擦式搗精室の側面図である。
【図4】同例における摩擦式搗精機部の正面図である。
【図5】同例における遮断装置の分解斜視図である。
【図6】同例における搗精室カバーの側面図である。
【図7】搗精室カバーの平面図である。
【図8】遮断部により吸気口が塞がれた搗精室カバーの平面図である。
【符号の説明】
【0031】
10 精米機
11 研削型精米機部
12 摩擦型精米機部
13 噴風装置(噴風手段)
15 投入口
16 米有センサ(米検出手段)
17 制御部(制御手段)
28 集塵機(集塵手段)
32 摩擦型搗精室(搗精室)
34 搗精網
35 摩擦ロール(搗精ロール)
36 摩擦ロール軸
37 搗精室カバー
37a 吸気口
41 主モータ(駆動源)
44 遮断装置(遮断手段)
45 開閉シャッター
46 エアアクチュエータ
51 閉塞装置(閉塞手段)
52 スライドシャッター
53 ソレノイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄米の表面の糠層を削る回転可能な搗精ロール及び搗精網を収めると共に吸気口が設けられた搗精室カバーと、前記搗精室カバー内部に連通し、前記玄米の表面から削り取られた糠を吸引する集塵手段と、搗精終了時に前記搗精ロール及び搗精網により形成される搗精室内の残留米に圧縮気体を噴風する噴風手段とを備えた精米機において、
搗精終了時に、少なくとも前記搗精室カバーの吸気口を塞ぐ閉塞手段と、前記搗精室と集塵手段との間を遮断する遮断手段とのうち何れか1つを備えることを特徴とする精米機。
【請求項2】
前記精米機は、前記搗精室に連なる投入口を通過する玄米の有無を検出する検出手段からの検出値と、前記搗精ロールを回転させる駆動源の負荷電流値とに基づいて搗精終了か否かを判断し、前記検出手段が玄米の無しを検出し、且つ前記負荷電流値が予め設定された設定値以下になった場合に搗精終了であると判断すると、前記閉塞手段により前記搗精室カバーの吸気口を塞ぐと共に、前記遮断手段により前記搗精室と集塵手段との間を遮断する制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の精米機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−150286(P2006−150286A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−347037(P2004−347037)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(000197344)静岡製機株式会社 (37)
【Fターム(参考)】