説明

糸条の無撚引出し装置

【課題】ボビンその他の糸条の巻装体から巻軸方向に糸条を引出す装置に関し、テープヤーン、平紐、偏平断面のマルチフィラメント糸などの糸条を撚り(捻じれ)を生じさせないで巻装体の巻軸方向に引出す装置を提供する。
【解決手段】巻装体5から糸条13を解舒するときの円周方向の解舒位置14が変化しないように糸条13の引出し速度と巻装体5の周速が一致するように可変速モータ2で巻装体5を積極的に回転させる。巻装体5からの糸条の解舒位置14の円周方向の偏倚を検出する検出体9を設け、この検出体の変位をセンサ10で検出して、その変位を打ち消すように巻装体駆動モータ2の回転を制御することにより、巻装体5の径の変化や解舒糸13aの引出し速度の変化に対応するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ボビンその他の糸条の巻装体から巻軸方向に糸条を引出す装置に関するもので、例えばテープヤーン、平紐、偏平断面のマルチフィラメント糸などの糸条を撚り(捻じれ)を生じさせないで巻装体の巻軸方向に引出す装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
平紐や炭素繊維の偏平なマルチフィラメント糸などを製織する際には、糸条の平らな面を織布の面方向にして経糸や緯糸を織機に供給する必要がある。糸条はボビンなどの巻装体として流通しているので、撚りを生じさせないで糸条を供給するためには、巻装体から無撚状態で糸条を引出す必要がある。
【0003】
巻装体からの糸条の引出し方法としては、巻軸方向に引出す方法と接線方向に引出す方法とがある。巻装体から巻軸方向に糸条を引出すと、引出される糸条(解舒糸)に一巻き長さ当り1回の撚りが発生する。撚糸機は糸条を巻軸方向に引出しつつ更に巻装体を巻軸回りに積極的に回転させることにより、解舒糸に所望の撚りを与えるものである。これに対して糸条を巻装体の接線方向に引出してやれば、糸条に撚りを生じさせないで解舒することができる。従って、糸条が無撚状態で巻装されていれば、これを接線方向に引出すことによって、織機などに撚りのない糸を供給することができる。
【0004】
すなわち、偏平糸を無撚状態で引出したいときは、偏平糸が無撚状態で巻かれた巻装体から糸条を接線方向に引出してやればよく、従来織機などへの偏平糸の供給は、このような方法で行われていた。
【特許文献1】特開平6‐116837号公報
【特許文献2】特開2001‐131846号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
糸条を接線方向に引出すと、その引出し速度と周速が一致するように巻装体は回転する。このとき、糸の引出し速度に脈動があったり、糸が伸縮したりすると、巻装体は慣性により一定速度で回転しようとするので、解舒糸に緩みや波打ち現象が生じ、円滑な糸の供給の妨げとなり、製織する糸条に張力むらや測長むらが発生する。
【0006】
これを防止する一般的な方法は、巻装体の回転にブレーキをかけ、糸がある程度の張力を保持した状態で解舒されるようにすることである。しかし、巻装体は解舒されるにつれて直径が小さくなって行くので、ブレーキ力を一定にすると、巻装体の径が小さくなるにつれて、解舒糸の張力が大きくなるという問題が生ずる。そこで、巻装体の外周にブレーキローラを接触回転させて、巻装体の径が変化しても解舒糸の張力が略一定に保持されるようにするなどの技術手段が採用されている。
【0007】
接線方向の解舒に比べて巻軸方向の解舒は、糸の張力変動が少なく、引出し速度の脈動や糸の伸縮が巻装体からの糸の解舒位置が円周方向にずれることによって吸収されるので、より安定した状態で糸条の供給ができるという長所がある。しかし、前述したように、巻軸方向の解舒は、引出し長さ一周当り1回の撚りがかかり、巻装体の径が小さくなるに従って撚り数も増大してくる。
【0008】
この発明は、偏平糸が巻装された巻装体から糸条を無撚状態で巻軸方向に引出す技術手段を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、巻装体5から糸条13を解舒するときの円周方向の解舒位置14が変化しないように糸条13の引出し速度と巻装体5の周速が一致するように可変速モータ2で巻装体5を積極的に回転させることにより、上記課題を解決したものである。
【0010】
巻装体5は糸条13が引き出されるにつれて径が小さくなるので、引出し速度が一定であっても巻装体5の回転は逓増させてゆく必要がある。また、糸条の引出し速度の細かい脈動は、解舒位置14が円周方向に振れることによって吸収されるが、糸条13aの引出し速度が変化したときは、巻装体5の回転数を変えてやらねばならない。そのため、この発明の装置では、巻装体5からの糸条の解舒位置14の円周方向の偏倚を検出する検出体9、25を設け、この検出体の変位をセンサ10、30で検出して、その変位を打ち消すように巻装体駆動モータ2の回転を制御することにより、巻装体5の径の変化や解舒糸13aの引出し速度の変化に対応するようにしている。
【0011】
検出体としては、巻装体5の軸方向に昇降する昇降筒9や巻装体5の軸回りに回動するフライヤー25を用いるのが便利であるが、複数の光電センサを用いて糸条の解舒位置14を検出する方法を用いることもできる。
【0012】
この出願の請求項1の発明に係る糸条の無撚引出し装置は、ボビンその他の糸の巻装体から糸条を当該巻装体の軸方向に引出す解舒装置において、巻装体5を軸回りに回転駆動する可変速モータ2と、巻装体から解舒された解舒糸13aを案内する固定の糸ガイド11、28と、この糸ガイドと巻装体5との間に設けられて当該巻装体からの糸条の円周方向の解舒位置14の変化により変位する検出体9、25と、この検出体の変位を検出する変位センサ10、30と、当該変位センサの検出信号を受けて当該変位を打ち消す方向に前記可変速モータを速度制御する制御器12とを備えていることを特徴とするものである。
【0013】
この出願の請求項2の発明に係る糸条の無撚引出し装置は、糸条を巻装したボビンその他の巻装体から糸条を当該巻装体の軸方向に引出す解舒装置において、巻装体5を軸回りに回転駆動する可変速モータ2と、糸条引き出し側の巻装体5の軸方向延長線上に設けられて回転かつ自由昇降可能な昇降筒9と、この昇降筒の下流側で解舒糸13aを案内する固定の糸ガイド11と、前記昇降筒の昇降を検出するセンサ10と、当該センサの検出信号を受けて前記昇降筒の上昇を抑制するように前記可変速モータを速度制御する制御器12とを備えていることを特徴とするものである。
【0014】
また、この出願の請求項3の発明に係る糸条の無撚引出し装置は、糸条を巻装した巻装体から糸条を当該巻装体の軸方向に引出す解舒装置において、巻装体5を軸回りに回転駆動する可変速モータ2と、先端に解舒糸13aを案内する糸目17を備え、前記巻装体の糸引出し端に当該巻装体の軸回りに自由回転可能かつ前記巻装体の回転方向に付勢して設けられたたフライヤー25と、このフライヤーの下流側で解舒糸13aを案内する固定の糸ガイド28と、前記フライヤーの回動を検出するセンサ10、30と、当該センサの検出信号を受けて前記フライヤーの回動を抑制するように前記可変速モータを速度制御する制御器12とを備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
この発明の解舒装置によれば、ボビンその他の糸の巻装体5からマルチフィラメント糸などの偏平糸を無撚状態で巻軸方向に引出すことができる。糸条の引出し方向が巻軸方向であるため、引出し速度の脈動や張力の脈動が解舒位置14が円周方向に振れ動くことで吸収され、安定した糸条の供給が可能であるという特徴がある。そして、解舒された糸条の撚りを皆無とすることができるので、無撚状態で巻装された炭素繊維のマルチフィラメント糸などの偏平糸を無撚状態で織機などに供給する際の糸解舒装置として好適であるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態を説明する。図1はこの発明の第1実施形態を示す図で、1a、1bは部分的に示す機械フレーム(不動部材)、2は機械フレーム1aに装着された可変速モータ、3は可変速モータ2の出力軸2aに固定されたボビン軸、4はボビン軸3と一体の回転枠、5はボビン軸3に相対回転不能に嵌着されたボビン、6はボビン5をボビン軸3に固定しているキャップ、7は回転枠4の上端円周に内側稍上方を向けて植立されたブラシ、8は上端を機械フレーム1bに固着されてボビン軸3と同一軸線上に位置するガイド軸、9はガイド軸8に昇降自在かつ回転自在に装着された昇降筒、10は昇降筒9の昇降を検出する可変抵抗器、11は機械フレーム1bに固定された糸ガイド、12は可変速モータ2の速度制御器である。
【0017】
可変速モータ2は、好ましくはインバータモータ、より好ましくは直流サーボモータであり、出力軸2aを垂直方向上向きにして装着されている。ボビン軸3は、この出力軸2aに嵌着して固定されており、回転枠4はボビン軸3の根元部に固定されて一体化されている。ボビン軸3には、偏平糸13を巻装したボビン5が嵌装され、ボビン軸3の先端に嵌合したキャップ6によりボビン軸3と共に回転するように固定されている。回転枠4は、リング状の上縁リング4aを備えており、この上縁リングに基端を固定したブラシ7がボビン5の外周と上縁リング4aとの間に形成されるリング状の糸引出口をさえぎるように先端を内側稍上方に向けて植立されている。
【0018】
キャップ6は、上面が開口した中空の部材で、機械フレーム1bに上端を固定したガイド軸8の下端がその中空部6a内に延びている。ガイド軸8には、上下端に設けた軸受材15a、15bでガイド軸8に沿って自由昇降かつ自由回転自在に昇降筒9が装着されている。定常状態では、昇降筒9はガイド軸8の下端に固定したストッパ板16で支持されて下降端に位置している。昇降筒9の上端の軸受部材15aは、円周1箇所に突出部が設けられ、この突出部に糸目17が設けられている。また、昇降筒9には、可変抵抗器10の操作軸10bに基端を固定したアーム10aの先端が係止されている。
【0019】
可変速モータ2には速度制御器12が連結されており、この速度制御器12は、可変抵抗器のアーム10aが上方に揺動したときに可変速モータ2を増速し、アーム10aが下方に揺動したときに可変速モータ2を減速する方向に制御している。
【0020】
ボビン5から解舒された解舒糸13aは、ブラシ7の間を通って昇降筒の糸目17を通り、固定糸ガイド11に案内されて、図示しないたとえば織機の緯糸貯留装置へと供給されている。解舒糸13aの引出し力は、緯糸貯留装置のドラムの回転力により与えられている。解舒糸13aには、ブラシ7を通過するときの抵抗により張力が付与されている。
【0021】
解舒糸13aの引出しと同時に可変速モータ2を予想される同期回転数より若干低く設定した回転数で回転を開始させる。解舒糸13aの引出し速度と可変速モータ2の回転が同期していれば、ボビン5から解舒された糸条13aは、昇降筒9に巻きつくことなく糸目17及び固定糸ガイド11を通って引出される。可変速モータ2の回転数が解舒糸13aの引出し速度より遅いと、ボビン5からの解舒糸13aの解舒位置14がボビン5の外周上を移動して、その結果、解舒糸13aがボビン5と糸ガイド11との間で昇降筒9にスパイラル状に巻きつけられる。
【0022】
この巻きつけ角θが解舒糸13aと昇降筒9の外周面との摩擦係数によって定まる一定の限度を超えると、昇降筒9は上方へ移動する解舒糸13aの摩擦力により、ガイド軸8に沿って上方へ移動する。この上昇移動は、可変抵抗器のアーム10aを上昇させ、速度制御器12は可変速モータ2を設定された微小量だけ増速する。この増速により、昇降筒9に巻回されていた解舒糸13aが若干巻き戻され、解舒糸13aから昇降筒9に付与されていた上方への摩擦力が減少するので、昇降筒9は下降し、可変抵抗器のアーム10aが下降して、可変速モータ2を減速させる。
【0023】
解舒糸13aが引出されるに従って、ボビン5の径が小さくなるので、解舒糸13aの引出し速度に対する可変速モータ2の回転数には遅れが生じてくる。この遅れが生ずると、昇降筒9への解舒糸13aの巻きつけ角が大きくなり、昇降筒9が上昇して可変抵抗器のアーム10aが上昇し、可変速モータ2を増速する。そして、この増速により、可変速モータ2の回転が糸の引出し速度に追いつき、可変速モータ2は定速回転に移る。
【0024】
このようにしてボビン5からの糸条13の円周方向の解舒位置14がほぼ定位置に保たれ、解舒糸13aは撚りを生ずることなくボビン5からその巻軸方向に引出される。なお、上記の実施例では、昇降筒9の昇降を可変抵抗器10で検出する例を示したが、近接センサで検出する構造とすることもできる。
【0025】
図2はこの発明の第2実施形態を示した図である。図中、1a、1bは機械フレーム、2は可変速モータ、3はボビン軸、5はボビンであり、これらは第1実施形態のものと異なるところはない。第2実施形態のボビン軸3には、第1実施形態のような回転枠4は設けられておらず、基端に鍔21のみを備えている。ボビン5を固定するキャップ22は、偏平な形状でその上面が鉄板の円板面となっている。
【0026】
ボビン軸3の軸芯延長上には、上端を機械フレーム1bに固定して、キャップ22の直上まで延びる軸受パイプ23が固定されている。この軸受パイプ23にはセンサ軸24が回転自在に挿通され、このセンサ軸の下端にフライヤー25が固定されている。フライヤー25はボビン5の上端外周近くにまで延びる腕25aを備えており、その先端には解舒糸13aを挿通する糸目17が設けられている。フライヤー25の基端には、キャップ22の上面を向く磁石25bが設けられており、ボビン5が回転したときに、フライヤー25はボビン5の回転方向に弱い力で付勢される。
【0027】
センサ軸24の上端は、歯車26a、26bを介して可変抵抗器10の操作軸10bに連結されている。可変速モータ2に接続された速度制御器12は、可変抵抗器10の抵抗変化に対応して、可変速モータ2を増減速させる。
【0028】
ボビン5から解舒された解舒糸13aは、フライヤーの糸目17を通って機械フレーム1bに固定した糸ガイド28を経て、たとえば前述したような緯糸貯留装置に供給されている。
【0029】
解舒糸13aの引出しが開始されると同時に、可変速モータ2を予想される設定回転数で回転を開始する。解舒糸13aの引出し速度に比べて可変速モータ2の回転数が遅いときは、ボビン5からの解舒糸13aの解舒位置がボビン円周の遅れ方向(解舒される糸が巻きついている方向)に移動する。この移動がフライヤー25を同方向に回転させ、この回転が可変抵抗器の操作軸10bに伝達されて、可変抵抗器10の抵抗値が変化する。この変化を受けて速度制御器12は可変速モータ2を増速させる。
【0030】
一方、可変速モータ2の回転速度が解舒糸13aの引出し速度に比べて速いときは、解舒糸13aの解舒位置が進み方向(遅れ方向と反対の方向)に移動する。この移動は、フライヤー25を前記と逆方向に回動させ、可変抵抗器の操作軸10bを同様に逆方向に回動する。そのため、速度制御器12は可変速モータ2を減速する方向に制御する。
【0031】
糸条13の引出しに伴ってボビン5の直径が小さくなると、フライヤー25は遅れ方向に揺動する傾向となるので、可変速モータ2はボビン5の径が小さくなるに従って増速することとなる。
【0032】
以上の制御により、フライヤー25の腕25aの方向がほぼ一定の方向となるように、換言すればボビン5からの糸条の円周方向の解舒位置14がほぼ定位置となるように、可変速モータ2の回転数が制御され、その結果、解舒糸13aは撚りを生じないでボビン5の巻軸方向に引出されることになる。
【0033】
図3は第2実施形態におけるフライヤー25の揺動角を検出する他の手段を示した概略図で、フライヤー25の腕25aの反対側に検出針29を設け、検出針29の揺動を円弧状に配置した反射型光電センサ群30によって検出する構造である。どのセンサが検出針29を検出したかによって、フライヤー25の定常位置からのずれが検出されるので、そのずれ量に応じて速度制御器12が可変速モータ2を加減速するのである。
【産業上の利用可能性】
【0034】
この発明の装置は、糸条を巻装したボビンその他の巻装体から当該糸条を撚り(捻じれ)を生ずることなく巻軸方向に引出すことができるので、たとえば炭素繊維のマルチフィラメント糸その他の偏平糸を織機の緯入れ装置に供給する場合のように、巻装体から糸条を僅かなねじれも生じさせないで、かつ脈動等に起因する緩みを生じさせないで安定に引出したいときに、特に有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】第1実施形態の断面側面図
【図2】第2実施形態の断面側面図
【図3】第2実施形態の変形例の要部の模式的な斜視図
【符号の説明】
【0036】
2 可変速モータ
5 ボビン
9 昇降筒
10 可変抵抗器
11 糸ガイド
12 速度制御器
13a 解舒糸
14 解舒位置
25 フライヤー
25b 磁石
28 糸ガイド
30 光電センサ群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボビンその他の糸の巻装体から糸条を当該巻装体の軸方向に引出す解舒装置において、巻装体(5)を軸回りに回転駆動する可変速モータ(2)と、巻装体から解舒された解舒糸(13a)を案内する固定の糸ガイド(11,28)と、この糸ガイドと巻装体(5)との間に設けられて当該巻装体からの糸条の円周方向の解舒位置(14)の変化により変位する検出体(9,25)と、この検出体の変位を検出する変位センサ(10,30)と、当該変位センサの検出信号を受けて当該変位を打ち消す方向に前記可変速モータを速度制御する制御器(12)とを備えている、糸条の無撚引出し装置。
【請求項2】
糸条を巻装したボビンその他の巻装体から糸条を当該巻装体の軸方向に引出す解舒装置において、巻装体(5)を軸回りに回転駆動する可変速モータ(2)と、糸条引き出し側の巻装体(5)の軸方向延長線上に設けられて回転かつ自由昇降可能な昇降筒(9)と、この昇降筒の下流側で解舒糸(13a)を案内する固定の糸ガイド(11)と、前記昇降筒の昇降を検出するセンサ(10)と、当該センサの検出信号を受けて前記昇降筒の上昇を抑制するように前記可変速モータを速度制御する制御器(12)とを備えている、糸条の無撚引出し装置。
【請求項3】
糸条を巻装した巻装体から糸条を当該巻装体の軸方向に引出す解舒装置において、巻装体(5)を軸回りに回転駆動する可変速モータ(2)と、先端に解舒糸(13a)を案内する糸目(17)を備え、前記巻装体の糸引出し端に当該巻装体の軸回りに自由回転可能かつ前記巻装体の回転方向に付勢して設けられたたフライヤー(25)と、このフライヤーの下流側で解舒糸(13a)を案内する固定の糸ガイド(28)と、前記フライヤーの回動を検出するセンサ(10,30)と、当該センサの検出信号を受けて前記フライヤーの回動を抑制するように前記可変速モータを速度制御する制御器(12)とを備えている、糸条の無撚引出し装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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