説明

紙芝居や操り人形劇が出来たり、動物や人形が、いないいないバアーをする押し車。

【課題】現在市販されている押し車は、手前に重心があり、前が浮いたり等、不安定で幼児が転んだりまた、同じ物が動くだけなので、飽きやすく、さらに幼児が成長すれば、すぐ使わなくなり、他の用途もないので、不用品となる等の問題があった。
【解決手段】前輪にカムを取り付けて、重心を中央付近に置き、いないいないバアーを取り付ける事により表情が豊かになり、またネジにより他の物と簡単に交換できたり、付属の部品を使えば、紙芝居や、操り人形劇が出来る押し車。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物の形、及び人形が動いたり、紙芝居や操り人形劇も出来る押し車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の押し車は、よちよち歩きの幼児が数ヶ月間歩行練習に使うものである。(例えば非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】 「コイデ押し車」有限会社コイデ東京
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の押し車は、後輪が前進すれば軸に取り付けた棒が動物等の棒を上から押さえて動く仕組みになっているので、荷重がどうしても後ろに偏より、前輪が浮いた状態になりやすく、幼児が転ぶ事が多かった。
【0005】
また、動物等を取り付けても、斜めに少し上がるだけで表情が無く、ただカタカタと音がするだけで味気なかった。
【0006】
また、幼児が歩行に馴れてくると、同じ動物が動くだけなので飽きやすい事が多かった。
【0007】
また、幼児が成長すると、使う事が無く物置に置くか、捨てる事が多かった。
【0008】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を、解決しようとするものであり、幼児が安全に使用出来て、しかも親子のふれあいを深くし、情緒豊かに育ち、さらに、物を大切に長く使う心を養う事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、前輪の軸にカムを備え、これが回転しスライド板を動かせて、スプリングを経由して腕が左右に振れて、いないいないバアーをする事を基本的特徴とする。
【0010】
また、動物や人形を取り付けているエル金具を外せば簡単に他の物と交換出来る。
【0011】
年齢が上がって使用しなくなっても、付属の部品により、紙芝居や操り人形劇が出来る。
【発明の効果】
【0012】
本発明のいないいないバアー押し車は、バランスが良く安定している。
【0013】
動物や人形の顔を腕が振れて、隠したり出したりするので表情が豊かである。
【0014】
幼児が飽きると、動物や人形を簡単に交換出来るので、長く使える。
【0015】
紙芝居や人形劇が幼児の目の前で出来るので、テレビやパソコン等に無い、立体的な臨場感があり、特に親が行えば情操教育に良い。
【0016】
手のひらで使える手動式のミニタイプいないいないバアーにあっては、幼児が押し車を使う前頃に親が、あやすのに適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図13に基づいて説明する。
【0018】
図1は押し車の分解図である。
【0019】
前輪軸5−Aにカム29を中心に、ワッシャ30、スプリングワッシャ50、ナット52・53とワッシャ30−A、ナット51・54で挟む。
【0020】
また、仕切21を中心に前輪軸5−Aを縦枠20の前輪軸穴49に、後輪軸5−Bを縦枠20の後輪軸穴48に通して、横枠19を組む。
【0021】
縦枠20から出た前輪軸5−Aに3の前輪を中心に62ナット、61スプリングワッシャ、60ワッシャ、59ワッシャ、58スプリングワッシャ、57ナットで締め付ける。また、遊びを持たせるために、ワッシャ56・55がある。
【0022】
また、同じく縦枠から出た後輪軸5−Bに4の後輪を中心に63ナット、64スプリングワッシャ、65ワッシャ、66ワッシャ、67スプリングワッシャ、68ナットで締め付ける。また、遊びを持たせるために、ワッシャ69・70がある。
【0023】
また、2の本体台には、23の本体通し穴があけられており、20の縦枠に取り付けられている。
【0024】
図2はクマの、いないいないバアーを分解した図である。
【0025】
スライド板22には、カム29が当る所に、受金27が28受金用ビスで41受金取り付け穴に固定される。
【0026】
また、スライド板22には、作動板受け11が13作動板受け用ビスで固定される。
【0027】
また、37作動板受け上穴は、36作動板下穴に重なり、12作動板受け用ボルトで、つながれる。
【0028】
また、スプリング24は、作動板10の作動板スプリング穴35と31うでスプリング穴に入る。
【0029】
また、うで8は、9うで用ボルトにより33うでワッシャを通して、34うで取り付け穴に入る。
【0030】
また、14ガイドは、22スライド板を挟んで42ガイド取り付けビスにより、43ガイド取り付けビス穴を通り、44ガイド取り付け本体穴に固定される。
【0031】
図3は、カム29が回転し、27受金を押し上げて、22スライド板が上がり、24スプリングが8うでを曲げて、いないいない、をしている断面図である。
【0032】
図4は押し車に取り付けたクマの、いないいないバアーが、いないいない、をしている斜視図である。
【0033】
図5は、カム29が回転し下に下がったので22スライド板が下がり、24スプリングも元に戻り、8うでが垂直になって、バアーをしている断面図である。
【0034】
また、1のクマ本体は25エル金具と26エル金具固定ビスにより、2本体台に取り付けられている。
【0035】
図6は、バアーをしている斜視図である。
【0036】
図7は、押し車のハンドル16、サイドバー15、ひかえ17の分解図である。
【0037】
図8は、前輪3、後輪4を外し、紙芝居をする時の斜視図である。
【0038】
縦枠20は、75紙芝居用足に入り、71紙芝居用上枠は19横枠に、72紙芝居用下枠は、20縦枠に取り付けられる。
【0039】
図9は、男の幼児78が母親77に紙芝居をしてもらっている図である。
【0040】
図10は、79操り人形劇用ステージを81ステージ用ビスで80ステージビス穴を通して21仕切りに取り付ける斜視図である。
【0041】
図11は、父親83が79操り人形劇用ステージで82操り人形を使っていて、それを見ている84は、女の幼児である。
【0042】
図12は、手のひらで使える、ブタのいないいないバアーである。
【0043】
右手88で、86手動用スライド板を引けば、8うでが下がり、バアーをして顔が見える。
【0044】
図13は右手88で86手動用スライド板を押し上げると8うでが曲がり、いないいないをしている斜視図である。
【0045】
図14非特許文献は、押し車89に90あひるを乗せている。
【0046】
以上のように、本実施形態によれば、幼児が安心して長く使えて心豊かに成長することを目的とした押し車を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
寸法、形状の比例関係は、分かりやすくするために、誇張して描いており、また左右同じの箇所や重複する説明は、省略している。
【図1】本発明の押し車を分解した斜視図である。
【図2】同じくクマのいないいないバアーの分解図である。
【図3】同じくカムが回転してクマが、いないいないをしている断面図である。
【図4】同じく押し車に取り付けたクマが、いないいないをしている斜視図である。
【図5】同じくカムが回転してクマがバアーをしている断面図である。
【図6】同じく押し車に取り付けたクマがバアーをしている斜視図である。
【図7】同じく押し車のハンドル部分の分解図である。
【図8】同じく押し車を紙芝居が出来るようにするための斜視図である。
【図9】同じく母親が男の幼児に紙芝居を見せている図である。
【図10】同じく押し車を、操り人形劇が出来るようにするための斜視図である。
【図11】同じく父親が女の幼児に、操り人形劇を見せている図である。
【図12】同じく手のひらでブタの、いないいないバアーを動かせて、バアーをさせている図である。
【図13】同じく手のひらでブタの、いないいないバアーを動かせて、いないいない、をさせている図である。
【図14】非特許文献1で、押し車の斜視図である。
【符号の説明】
【0047】
1 クマ本体
2 本体台
3 前輪
4 後輪
5−A 前輪軸
5−B 後輪軸
6 スプリングワッシャ
7 ワッシャ
8 うで
9 うで用ボルト
10 作動板
11 作動板受け
12 作動板受け用ボルト
13 作動板受け用ビス
14 ガイド
15 サイドバー
16 ハンドル
17 ひかえ
18 サイドバー用ビス
19 横枠
20 縦枠
21 仕切
22 スライド板
23 本体通し穴
24 スプリング
25 エル金具
26 エル金具固定ビス
27 受金
28 受金用ビス
29 カム
30 カム用ワッシャ
30−A カム用ワッシャ
31 うでスプリング穴
32 うで用ボルト穴
33 うでワッシャ
34 うで取り付け穴
35 作動板スプリング穴
36 作動板下穴
37 作動板受け上穴
38 作動板受け下穴
39 作動板受取り付け下穴
40 受金用ビス穴
41 受金取り付け穴
42 ガイド取り付けビス
43 ガイド取り付けビス穴
44 ガイド取り付け本体穴
45 ハンドル用ホゾ穴
46 ひかえ用ホゾ穴
47 ひかえ取り付け穴
48 後輪軸穴
49 前輪軸穴
50 カム用スプリングワッシャ
51 カム用ナット
52 カム用ナット
53 カム用ナット
54 カム用ナット
55 前輪用ワッシャ
56 前輪用ワッシャ
57 前輪用ナット
58 前輪用スプリングワッシャ
59 前輪用ワッシャ
60 前輪用ワッシャ
61 前輪用スプリングワッシャ
62 前輪用ナット
63 後輪用ナット
64 後輪用スプリングワワッシャ
65 後輪用ワッシャ
66 後輪用ワッシャ
67 後輪用スプリングワッシャ
68 後輪用ナット
69 後輪用ワッシャ
70 後輪用ワッシャ
71 紙芝居用上枠
72 紙芝居用下枠
73 紙芝居用枠下穴
74 紙芝居用枠ビス
75 紙芝居用足
76 紙芝居用絵
77 母親
78 男の幼児
79 操り人形劇用ステージ
80 ステージビス穴
81 ステージ用ビス
82 操り人形
83 父親
84 女の幼児
85 ブタ
86 手動用スライド板
87 左手
88 右手
89 押し車
90 あひる

【特許請求の範囲】
【請求項1】
いないいないバアーをしている動物や人形を取り付けた押し車。
【請求項2】
押し車の車輪を外し、付属の部品を取り付ければ、紙芝居や、操り人形劇も出きる、押し車。
【請求項3】
押し車に取り付けている動物や人形を、ネジで簡単に取り換え出来る押し車。
【請求項4】
手のひらで使える手動式のミニタイプいないいないバアー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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