説明

紫外線測定装置および紫外線計測機能付電子腕時計

【課題】紫外線の強度をより正確に測定することができる。
【解決手段】紫外線センサ104は、紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する。CPU101は、紫外線センサ104の紫外線受光面が所定の方向に向いた場合に紫外線強度を測定するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線測定装置および紫外線計測機能付電子腕時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紫外線センサを有し、紫外線強度を測定して測定結果を表示する紫外線測定機能付の電子機器が知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。また、紫外線量を測定する電子機器は、紫外線の測定の開始を指示するスタートスイッチが押下されることによって測定を開始するものが一般的である。
【0003】
また、従来の紫外線測定機能付電子機器としては、紫外線の強度を測定したときの瞬時値、もしくは、測定した紫外線強度の累積値(例えば、特許文献4、5参照)、もしくは測定した紫外線強度の平均値(例えば、特許文献1参照)を表示するように構成されたものが知られている。また、消費電流の抑制については、「紫外線強度測定時間を一定時間にする」技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−51837号公報
【特許文献2】実開平2−60828号公報
【特許文献3】実開平2−16031号公報
【特許文献4】特開2001−255205号公報
【特許文献5】特開平1−262426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
紫外線センサは、太陽に正対させたときに最大値を出力するものであり、太陽の方を向けていないと、正確な紫外線量を測定することが出来ない。しかしながら、首からぶら下げるタイプの歩数計や腕時計などのような身につける機器に紫外線測定機能を搭載した場合や、従来の小型・携帯型の紫外線測定機器では、機器の向きが不定であるため紫外線センサの向きが都度異なる。そのため、紫外線センサの紫外線受光面が太陽の方向に向かない場合があり、正確な紫外線強度を測定することが困難となる課題がある。例えば、紫外線センサの紫外線受光面が下方を向いてしまった場合では、実際の太陽光による紫外線量が強いにも関わらず、紫外線量が弱いもしくは紫外線が無いと判定されてしまうという課題がある。
【0006】
そこで本発明は、紫外線の強度をより正確に測定することができる紫外線測定装置および紫外線計測機能付電子腕時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、前記紫外線センサの前記紫外線受光面が所定の方向に向いた場合に前記紫外線強度を測定するように制御する制御部と、を備えたことを特徴とする紫外線測定装置である。
【0008】
また、本発明は、紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、前記紫外線受光面の方向を検知する姿勢検知部と、前記紫外線センサが測定した前記紫外線強度を示す情報を表示する表示部と、前記姿勢検知部の検知結果に基づいて、前記紫外線受光面が上方を向いていると判定した場合には前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させ、前記紫外線受光面が上方を向いていないと判定した場合には前記紫外線センサの動作を停止させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする紫外線測定装置である。
【0009】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させる際には当該紫外線センサを一定期間一定間隔で動作させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合にのみ前記制御を行うことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合、または前記紫外線センサが前回測定した紫外線強度が基準値未満であり当該測定時から基準時間以上経過している場合にのみ前記制御を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、前記紫外線受光面と略同一の方向に配置された受光面に照射される光に応じた電力を発電するソーラー発電部と、前記ソーラー発電部が発電した電力量を測定する発電量測定部と、前記紫外線センサが測定した前記紫外線強度を示す情報を表示する表示部と、前記ソーラー発電部が発電した電力量が所定値以上である場合には前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させ、前記ソーラー発電部が発電した電力量が前記所定値未満である場合には前記紫外線センサの動作を停止させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする紫外線測定装置である。
【0013】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させる際には当該紫外線センサを一定期間一定間隔で動作させることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合にのみ前記制御を行うことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合、または前記紫外線センサが前回測定した紫外線強度が基準値未満であり当該測定時から基準時間以上経過している場合にのみ前記制御を行うことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合、または前記紫外線センサが前回紫外線強度を測定した際に前記ソーラー発電部が発電した電力量よりも、当該ソーラー発電部が発電する電力量が一定量以上増加した場合にのみ前記制御を行うことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、前記紫外線受光面と略同一の方向に配置された受光面を有し、当該受光面に照射される光の強度に基づいて当該受光面が光源方向に向いたことを検出する光検出部と、前記紫外線センサが測定した紫外線強度を示す情報を表示する表示部と、前記受光面が光源方向に向いたことを前記光検出部が検出した場合には、前記紫外線センサに紫外線強度を測定させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする紫外線測定装置である。
【0018】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記光検出部は、前記受光面が光源の方向を向いた場合に当該受光面に光が遮られることなく照射されるように、当該受光面の上方には光を透過しない材質で構成されており細い筒状の光の通り道を有する部材が配置されており、当該受光面に照射された光の強度が強い場合に当該受光面が光源方向に向いたことを検出することを特徴とする。
【0019】
また、本発明の紫外線測定装置において、前記光検出部は、略同一の方向に配置された第1の受光面と第2の受光面とを有し、第1の受光面と第2の受光面とが光源の方向を向いた場合に第1の受光面に照射される光は遮られず第2の受光面に照射される光は遮られるように、第2の受光面の上方には光を透過しない部材が配置されており、第1の受光面に照射された光の強度が強く第2の受光面に照射された光の強度が弱い場合に第1の受光面と第2の受光面とが光源方向に向いたことを検出することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、前記紫外線センサが紫外線強度を測定したか否かを報知する音声を出力する報音部を備えたことを特徴とする紫外線測定装置である。
【0021】
また、本発明は、紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、前記紫外線受光面と略同一の方向に配置された第1の受光面に照射される光に応じた電力を発電する第1のソーラー発電部と、前記紫外線受光面と略同一の方向に配置された第2の受光面に照射される光に応じた電力を発電する第2のソーラー発電部と、前記第1の受光面に対して斜めの方向である第1の方向に光源が存在する場合に当該光源からの光の一部が前記第1の受光面に照射しないように当該光の一部を遮り、前記第2の受光面に対して斜めの方向かつ前記第1の方向とは異なる方向である第2の方向に前記光源が存在する場合に当該光源からの光の一部が前記第2の受光面に照射しないように当該光の一部を遮る外装ケースと、前記第1のソーラー発電部が発電した前記電力と、前記第2のソーラー発電部が発電した前記電力とが同じ値である場合には前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする紫外線測定装置である。
【0022】
また、本発明は、紫外線強度計測機能及び計時機能を有する本体を腕に装着して使用する紫外線計測機能付電子腕時計において、計時動作を行う計時手段と、少なくとも前記計時手段による計時動作を指示操作する入力手段と、前記本体を腕に装着した状態で視認可能な表面側に配置され、少なくとも前記計時手段が計時した情報を表示する表示手段と、前記表面側に配設され紫外線強度を計測する紫外線強度検出手段と、前記入力手段による指示操作と前記紫外線強度検出手段の紫外線強度計測を連動させるか否かを設定する制御手段とを備えて成ることを特徴とする紫外線計測機能付電子腕時計である。
【0023】
また、本発明の紫外線計測機能付電子腕時計において、前記制御手段は、前記表示手段に、前記入力手段による指示操作と前記紫外線強度検出手段の紫外線強度計測が連動状態に設定されているか否かを表示させることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の紫外線計測機能付電子腕時計において、前記入力手段は第1、第2、第3の入力スイッチを備え、前記第1の入力スイッチは動作モードの切り換えを指示する機能を有し、前記第2の入力スイッチはストップウォッチ表示状態において計時の開始又は停止を指示する機能を有し、前記第3の入力スイッチはストップウォッチ計測状態においてラップ時間若しくはスプリット時間の計測指示、又は、ストップウォッチ停止中に計測値のリセット指示を行う機能を有し、更に前記第1の入力スイッチ、第2の入力スイッチ及び第3の入力スイッチのうち前記制御手段によって紫外線強度計測が連動するように設定されている入力スイッチは、当該入力スイッチが有する前記機能に連動して紫外線強度計測の指示を行うことを特徴とする。
【0025】
また、本発明の紫外線計測機能付電子腕時計において、紫外線強度計測指示が連動するように設定された入力スイッチが、前記本体を腕に装着した状態で前記紫外線強度検出手段の右側に位置するように配設されて成ることを特徴とする。
【0026】
また、本発明の紫外線計測機能付電子腕時計において、前記入力手段には、紫外線強度計測を指示する機能と、所定動作と紫外線強度計測を連動させるか否かを指示する機能とを有する入力スイッチが含まれて成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、紫外線センサは、紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する。また、制御部は、紫外線センサの紫外線受光面が所定の方向に向いた場合に紫外線強度を測定するように制御する。これにより、紫外線センサの紫外線受光面が所定の方向に向いた際に紫外線の測定を行うことができるため、紫外線の強度をより正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第一の実施形態における紫外線測定装置の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施形態における紫外線測定装置の外観を示した外観図である。
【図3】本発明の第一の実施形態において、ある時間帯での姿勢検知部の出力例を示したグラフである。
【図4】本発明の第一の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図5】本発明の第二の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図6】本発明の第三の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図7】本発明の第四の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図8】本発明の第五の実施形態における紫外線測定装置の構成を示したブロック図である。
【図9】本発明の第五の実施形態における紫外線測定装置の外観を示した外観図である。
【図10】本発明の第五の実施形態において、ソーラー発電部に照射される光の照度とソーラー発電部の発電電圧との関係を示したグラフ、および室内における照度と、曇りの場合の屋外の照度と、晴天の場合の屋外の照度とを示した図である。
【図11】本発明の第五の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図12】本発明の第六の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図13】本発明の第七実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図14】本発明の第八の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図15】本発明の第九の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図16】本発明の第十の実施形態における紫外線測定装置の構成を示したブロック図である。
【図17】本発明の第十の実施形態における光検出部の回路構成を示した回路図である。
【図18】本発明の第十の実施形態における紫外線測定装置の断面図である。
【図19】本発明の第十の実施形態において、測定した紫外線量を、UVインデックスを用いて表示部に表示する際の画面例を示した概略図である。
【図20】本発明の第十の実施形態において、測定した紫外線量を、三段階で表示部に表示する際の画面例を示した概略図である。
【図21】本発明の第十の実施形態において、紫外線量を測定しない場合に表示部に表示する画面例を示した概略図である。
【図22】本発明の第十の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【図23】本発明の第十の実施形態における紫外線測定装置が備える紫外線検出部と光検出部との配置例を示した概略図である。
【図24】本発明の第十一の実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計のブロック図である。
【図25】本発明の第十一の実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計本体の外観を示す正面図である。
【図26】本発明の第十一の実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計のフローチャートである。
【図27】本発明の第十一の実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計の動作説明図である。
【図28】本発明の第十二の実施形態における紫外線測定装置の構成を示したブロック図である。
【図29】本発明の第十二の実施形態における紫外線測定装置の外観を示した外観図である。
【図30】本発明の第十二の実施形態における紫外線測定装置の断面図である。
【図31】本発明の第十二の実施形態における紫外線測定装置の動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(第一の実施形態)
以下、本発明の第一の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における紫外線測定装置の構成を示したブロック図である。図示する例では、紫外線測定装置100は、CPU101(中央処理装置、制御部)と、発振部102と、入力部103と、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D(アナログ−デジタル)変換部106と、時計部107と、表示部108と、記憶部109と、姿勢検知部110とを備える。
【0030】
CPU101は、紫外線測定装置100が備える各部の制御を行う。発振部102は、CPU101用の規準クロック信号や計時用の時計信号を出力する。入力部103は、外部から操作可能なスイッチによって構成されており、入力を受け付ける。紫外線センサ104は、紫外線を受光する紫外線受光面を備え、受光した(照射された)紫外線の強度に応じたアナログ信号を出力する。増幅部105は、紫外線センサ104が出力するアナログ信号を増幅する。A/D変換部106は、増幅部105が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。時計部107は、現在の日時(日付、時刻)を示す情報を出力する。表示部108は、紫外線センサ104が測定した紫外線の強度を示す情報(測定値(μW/cm2)、UVインデックスなど)や日時などを表示する。
【0031】
記憶部109は、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)や、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などであり、CPU101が実行するプログラムや、測定した紫外線の強度や紫外線の強度を測定した時刻など、紫外線測定装置100が用いるデータを記憶する。姿勢検知部110は、加速度センサなどであり、紫外線センサ104の紫外線受光面の姿勢(向き)を検知する。
【0032】
次に、本実施形態における紫外線測定装置100の外観について説明する。図2は、本実施形態における紫外線測定装置100の外観を示した外観図である。図示する例では、紫外線測定装置100は腕時計型の装置である。以下、紫外線測定装置100の左側から右側に向かう方向をX軸方向とし、下側から上側に向かう方向をY軸方向とし、前面から背面に向かう方向をZ軸方向とする。
【0033】
紫外線測定装置100の前面には、紫外線センサ104の紫外線受光面と、表示部108とが配置されている。また、紫外線測定装置100の側面には入力部103が配置されている。また、紫外線測定装置100の内部には、Z軸方向の加速度を検出する姿勢検知部110が配置されている。
【0034】
このように、紫外線測定装置100には、紫外線センサ104の紫外線受光面がZ軸方向とは反対の方向を向くように配置されている。また、紫外線測定装置100は、Z軸方向の加速度を検出する姿勢検知部110を備えている。従って、紫外線測定装置100は、姿勢検知部110の出力に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方(空、太陽の方向、所定の方向)に向いているか否かを判定することができる。
【0035】
図3は、本実施形態において、ある時間帯での姿勢検知部110の出力例を示したグラフである。図示する例では、姿勢検知部110は、Z軸方向の加速度の他に、X軸方向の加速度とY軸方向の加速度とを出力している。Z軸方向の加速度が重力加速度(1G=1000mG)と同じ程度の加速度の場合は、Z軸方向が地面の方向(引力の方向、下方)に向いている。従って、Z軸方向の加速度が1000mG程度の場合には、紫外線測定装置100の前面に配置されている紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いている。
【0036】
図示する例では、6秒から12秒までの間、および20秒から25秒までの間では、Z軸方向の加速度は1000mG程度である。従って、6秒から12秒までの間、および20秒から25秒までの間では、紫外線センサ104の紫外線受光面は空(太陽)の方向を向いていたことが分かる。
【0037】
次に、本実施形態における紫外線測定装置100の動作について説明する。図4は、本実施形態における紫外線測定装置100の動作を示したフローチャートである。
【0038】
(ステップS101)CPU101は、姿勢検知部110が出力するZ軸方向の加速度を取得する。その後、ステップS102の処理に進む。
【0039】
(ステップS102)CPU101は、ステップS101で取得したZ軸方向の加速度に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いているか否かを判定する。紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いていると判定した場合にはステップS103の処理に進み、それ以外の場合にはステップS105の処理に進む。例えば、CPU101は、ステップS101で取得したZ軸方向の加速度が1000mG以上であれば紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いていると判定する。
【0040】
(ステップS103)CPU101は、紫外線強度の測定開始条件を満たすと判定する。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)CPU101は、紫外線強度を測定する機能を動作させる。その後、処理を終了する。具体的には、CPU101は、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とを動作させる。これにより、紫外線センサ104は、紫外線の強度に応じたアナログ信号を出力し、増幅部105は、紫外線センサ104が出力するアナログ信号を増幅し、A/D変換部106は、増幅部105が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0041】
(ステップS105)CPU101は、紫外線強度の測定開始条件を満たしていないと判定する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)CPU101は、紫外線強度を測定する機能を停止させる。その後、処理を終了する。具体的には、CPU101は、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とを停止させる。これにより、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とが消費する電力を抑えることができる。
【0042】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置100は、姿勢検知部110の出力に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いているか否かを判定し、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いている場合には紫外線強度を測定する機能を動作させ、それ以外の場合には紫外線強度を測定する機能を停止させる。
【0043】
これにより、ユーザーが紫外線の強度を測定するための操作を行うことなく、紫外線測定装置100は、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いている場合には自動的に紫外線の測定を行うことができる。また、紫外線測定装置100は、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いている場合に紫外線強度の測定を行うため、紫外線の強度をより正確に測定することができる。さらに、紫外線測定装置100は、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いていない場合には、自動的に紫外線の測定を停止させるため、消費電力を削減することができる。
【0044】
(第二の実施形態)
以下、本発明の第二の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の紫外線測定装置100の構成は、第一の実施形態における紫外線測定装置100の構成と同様の構成である。本実施形態の紫外線測定装置100と第一の実施形態における紫外線測定装置100とで異なる点は、本実施形態の紫外線測定装置100は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、最大値を測定値とする。これは、紫外線強度の測定を行う場合に、常に紫外線強度を取得するのではなく、一定間隔で紫外線強度を取得することで、より消費電力を削減させるためである。なお、紫外線測定装置100が紫外線強度を取得する一定期間および一定間隔は予め定められていてもよく、ユーザーの指定により任意に変更できるようにしてもよい。
【0045】
次に、本実施形態における紫外線測定装置100の動作について説明する。図5は、本実施形態における紫外線測定装置100の動作を示したフローチャートである。
【0046】
(ステップS201)CPU101は、姿勢検知部110が出力するZ軸方向の加速度を取得する。その後、ステップS202の処理に進む。
【0047】
(ステップS202)CPU101は、ステップS101で取得したZ軸方向の加速度に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いているか否かを判定する。紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いていると判定した場合にはステップS203の処理に進み、それ以外の場合にはステップS201の処理に戻る。
【0048】
(ステップS203)CPU101は、紫外線強度の測定開始条件を満たすと判定する。その後、ステップS204の処理に進む。
(ステップS204)CPU101は、紫外線強度の測定(ステップS205〜ステップS209の処理)を開始する。
【0049】
(ステップS205)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻と、記憶部109に記憶されている前回紫外線の強度を取得した時刻とに基づいて、前回紫外線の強度を取得した時刻からn秒(一定間隔、例えば、125ms)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線の強度を取得した時刻からn秒経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS206の処理に進み、それ以外の場合にはステップS205の処理を再度実行する。なお、ステップS205の処理を初めて行った場合には、未だ紫外線強度を取得していないため、ステップS206の処理に進む。
【0050】
(ステップS206)紫外線CPU101は、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とを動作させる。紫外線センサ105は、紫外線の強度に応じたアナログ信号を出力する。増幅部105は、紫外線センサ104が出力するアナログ信号を増幅する。A/D変換部106は、増幅部105が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。CPU101は、入力されたデジタル信号に基づいて紫外線の強度を取得し、時計部107が出力する現在の時刻と取得した紫外線強度とを関連付けて記憶部109に記憶させる。その後、ステップS207の処理に進む。
【0051】
(ステップS207)CPU101は、姿勢検知部110が出力するZ軸方向の加速度を取得する。その後、ステップS208の処理に進む。
【0052】
(ステップS208)CPU101は、ステップS207で取得したZ軸方向の加速度に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いているか否かを判定する。紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いていると判定した場合にはステップS209の処理に進み、それ以外の場合にはステップS210の処理に進む。
【0053】
(ステップS209)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻と、記憶部109に記憶されている一番初めに紫外線強度を取得した時刻とに基づいて、一番初めに紫外線強度を取得した時刻からm秒(一定期間、例えば30秒)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている一番初めに紫外線強度を取得した時刻からm秒経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS210の処理に進み、それ以外の場合にはステップS205の処理に戻る。
【0054】
(ステップS210)CPU101は、紫外線強度の測定(ステップS205〜ステップS209の処理)を終了する。その後、ステップS211の処理に進む。
(ステップS211)CPU101は、ステップS206で取得した紫外線強度のうち、最大の値を検索する。その後、ステップS212の処理に進む。
(ステップS212)CPU101は、ステップS211で検索した紫外線強度のうち最大の値を、測定した紫外線強度値として表示部108に表示させる。その後、処理を終了する。
【0055】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置100は、姿勢検知部110の出力に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いているか否かを判定し、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いている場合にのみ紫外線強度を測定する。また、紫外線測定装置100は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、取得した紫外線強度のうち最大値を紫外線強度の測定値とする。これにより、紫外線測定装置100が紫外線強度を取得する回数は少なくなるため、より消費電力を低減することができる。
【0056】
(第三の実施形態)
以下、本発明の第三の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の紫外線測定装置100の構成は、第二の実施形態における紫外線測定装置100の構成と同様の構成である。本実施形態の紫外線測定装置100と第二の実施形態における紫外線測定装置100とで異なる点は、本実施形態の紫外線測定装置100は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過した場合にのみ、次の紫外線強度の測定を開始する点である。これは、紫外線の強度は頻繁には変化しないため、一定時間毎に紫外線強度の測定を開始することで、より消費電力を低減させるためである。なお、紫外線測定装置100が紫外線強度の測定を開始する時間間隔(一定時間)は予め定められていてもよく、ユーザーの指定により任意に変更できるようにしてもよい。
【0057】
次に、本実施形態における紫外線測定装置100の動作について説明する。図6は、本実施形態における紫外線測定装置100の動作を示したフローチャートである。
【0058】
(ステップS301)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分(一定時間、例えば30分)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS302の処理に進み、それ以外の場合には処理を終了する。なお、一度も紫外線強度の測定を行っていない場合には、ステップS302の処理に進む。
【0059】
ステップS302〜ステップS310の処理は、第2の実施形態におけるステップS201〜ステップS209の処理と同様の処理である。
【0060】
(ステップS311)CPU101は、紫外線強度の測定(ステップS306〜ステップS310の処理)を終了し、紫外線強度の測定を終了した時刻として時計部107が出力する現在の時刻を記憶部109に記憶させる。その後、ステップS312の処理に進む。
(ステップS312)CPU101は、ステップS307で取得した紫外線強度のうち、最大の値を検索する。その後、ステップS313の処理に進む。
(ステップS313)CPU101は、ステップS312で検索した紫外線強度のうち最大の値を、測定した紫外線強度値として表示部108に表示させる。その後、処理を終了する。
【0061】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置100は、姿勢検知部110の出力に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いているか否かを判定し、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いている場合にのみ紫外線強度を測定する。また、紫外線測定装置100は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、取得した紫外線強度のうち最大値を紫外線強度の測定値とする。また、紫外線測定装置100は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過した場合にのみ、次の紫外線強度の測定を開始する。これにより、紫外線測定装置100が紫外線強度を測定する回数は少なくなるため、より消費電力を低減することができる。
【0062】
(第四の実施形態)
以下、本発明の第四の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の紫外線測定装置100の構成は、第三の実施形態における紫外線測定装置100の構成と同様の構成である。本実施形態の紫外線測定装置100と第三の実施形態における紫外線測定装置100とで異なる点は、本実施形態の紫外線測定装置100は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過していない場合でも、前回測定した紫外線強度が基準値未満であり、前回紫外線強度を測定してから基準時間以上経過したときには、次の紫外線強度の測定を開始する点である。
【0063】
これは、偶然太陽が雲に隠れたときなど紫外線の強度が弱い時に紫外線を測定した場合、太陽が雲に隠れていないときなど紫外線の強度が強い時の紫外線の強度と大きく異なってしまう。そのため、前回測定した紫外線強度が基準値未満である場合には、再度紫外線強度を測定するまでの時間間隔(基準時間)を短くすることで、ユーザーの使用感を損なうことなく紫外線強度の測定を行うことができる。なお、前回測定した紫外線強度が基準値未満である場合に、紫外線測定装置100が再度紫外線強度を測定するまでの時間間隔(基準時間)は予め定められていてもよく、ユーザーの指定などにより任意に変更できるようにしてもよい。
【0064】
次に、本実施形態における紫外線測定装置100の動作について説明する。図7は、本実施形態における紫外線測定装置100の動作を示したフローチャートである。
【0065】
(ステップS401)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分(一定時間、例えば30分)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS402の処理に進み、それ以外の場合にはステップS414の処理に進む。なお、一度も紫外線強度の測定を行っていない場合には、ステップS402の処理に進む。
【0066】
ステップS402〜ステップS411の処理は、第3の実施形態におけるステップS302〜ステップS311の処理と同様の処理である。
【0067】
(ステップS412)CPU101は、ステップS407で取得した紫外線強度のうち最大の値を検索する。続いて、CPU101は、検索した紫外線強度の最大の値を、ステップS411で記憶部109に記憶させた紫外線強度の測定を終了した時刻に関連付けて、記憶部109に記憶させる。その後、ステップS413の処理に進む。
(ステップS413)CPU101は、ステップS412で検索した紫外線強度のうち最大の値を、測定した紫外線強度値として表示部108に表示させる。その後、処理を終了する。
【0068】
(ステップS414)CPU101は、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度を測定した際の紫外線強度値が基準値以上であるか否かを判定する。前回紫外線強度を測定した際の紫外線強度値が基準値以上であるとCPU101が判定した場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS415の処理に進む。
【0069】
(ステップS415)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からy分(基準時間、例えば10分)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からy分経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS402の処理に戻り、それ以外の場合には処理を終了する。
【0070】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置100は、姿勢検知部110の出力に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いているか否かを判定し、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いている場合にのみ紫外線強度を測定する。また、紫外線測定装置100は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、取得した紫外線強度のうち最大値を紫外線強度の測定値とする。また、紫外線測定装置100は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過していない場合でも、前回測定した紫外線強度が基準値未満であり、前回紫外線強度を測定してから基準時間以上経過したときには、次の紫外線強度の測定を開始する。これにより、ユーザーの使用感を損なうことなく紫外線強度の測定を行うことができる。
【0071】
なお、上述した第一の実施形態から第四の実施形態における紫外線測定装置100が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0072】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0073】
以上、本発明の第一の実施形態から第四の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、紫外線測定装置100は腕時計型の装置ではなく、容易に持ち運びが可能なように小型の装置としてもよい。また、紫外線測定装置100を歩数計など他の電子機器に組み込んでもよい。また、姿勢検知部110は、Z軸方向の加速度を測定する加速度センサを備えた構成を例として説明したが、これに限らない。例えば、姿勢検知部110の構成は、傾斜スイッチなど、紫外線センサ104の紫外線受光面が上方を向いていることを検知することができる構成であればどのような構成としてもよい。
【0074】
(第五の実施形態)
以下、本発明の第五の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図8は、本実施形態における紫外線測定装置の構成を示したブロック図である。図示する例では、紫外線測定装置500は、CPU101(中央処理装置、制御部)と、発振部102と、入力部103と、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D(アナログ−デジタル)変換部106と、時計部107と、表示部108と、記憶部109と、電池部510と、ソーラー発電部111と、発電電圧検知部112とを備える。
【0075】
CPU101は、紫外線測定装置500が備える各部の制御を行う。発振部102は、CPU101用の規準クロック信号や計時用の時計信号を出力する。入力部103は、外部から操作可能なスイッチによって構成されており、入力を受け付ける。紫外線センサ104は、紫外線を受光する紫外線受光面を備え、受光した(照射された)紫外線の強度に応じたアナログ信号を出力する。増幅部105は、紫外線センサ104が出力するアナログ信号を増幅する。A/D変換部106は、増幅部105が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。時計部107は、現在の日時(日付、時刻)を示す情報を出力する。表示部108は、紫外線センサ104が測定した紫外線の強度を示す情報(測定値(μW/cm2)、UVインデックスなど)や日時などを表示する。
【0076】
記憶部109は、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)や、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などであり、CPU101が実行するプログラムや、測定した紫外線の強度や紫外線の強度を測定した時刻など、紫外線測定装置500が用いるデータを記憶する。電池部510は、充電可能な二次電池であり、紫外線測定装置500が備える各部に電力を供給する。ソーラー発電部111は光を受光する受光面を備えた太陽電池であり、受光した(照射された)光に応じた電力を発電して電池部510を充電する。発電電圧検知部112(発電量測定部)は、ソーラー発電部111が発電した電圧(発電量)を検知する。
【0077】
次に、本実施形態における紫外線測定装置500の外観について説明する。図9は、本実施形態における紫外線測定装置500の外観を示した外観図である。図示する例では、紫外線測定装置500は腕時計型の装置である。また、紫外線測定装置500には、紫外線センサ104の紫外線受光面(紫外線を検知する方向)と、ソーラー発電部111の受光面(光を受ける方向)とが同じ方向(または、ほぼ同じ方向)を向くように、紫外線センサ104と、ソーラー発電部111とが紫外線測定装置500の前面に配置されている。また、紫外線測定装置500には、表示部108が紫外線測定装置500の前面に配置されており、入力部103が紫外線測定装置500の側面に配置されている。
【0078】
このように、紫外線測定装置500には、紫外線センサ104の紫外線受光面とソーラー発電部111の受光面とが同じ方向(または、ほぼ同じ方向)となるように、紫外線センサ104とソーラー発電部111とが配置されている。また、ソーラー発電部111の受光面が太陽の方向を向いている場合に、ソーラー発電部111が発電する電圧は高くなる(電力量は多くなる)。そのため、ソーラー発電部111が発電する電圧が高い場合(電力量が多い場合)には紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向(所定の方向)を向いており、紫外線センサ104は、より正確に紫外線強度を測定することができる。
【0079】
次に、ソーラー発電部111の発電電圧と、照度および天候との関係について説明する。図10は、本実施形態において、ソーラー発電部111に照射される光の照度とソーラー発電部111の発電電圧との関係を示したグラフ、および室内における照度と、曇りの場合の屋外の照度と、晴天の場合の屋外の照度とを示した図である。
【0080】
図示する例では、ソーラー発電部111の受光面に照射される光の照度が100ルクス(lx)の場合、ソーラー発電部111の発電電圧は3Vである。また、ソーラー発電部111の受光面に照射される光の照度が10000ルクスの場合、ソーラー発電部111の発電電圧は5.2Vである。また、ソーラー発電部111の受光面に照射される光の照度が100000ルクスの場合、ソーラー発電部111の発電電圧は6Vである。ソーラー発電部111の受光面に照射される光の照度が他の照度の場合におけるソーラー発電部111の発電電圧は図示するとおりである。
【0081】
また、図示する例では、室内の照度は3000ルクス未満であり、曇りの場合の屋外の照度は3000ルクス以上10000ルクス未満であり、晴天の場合の屋外の照度は10000ルクス以上であることを示している。
【0082】
このように、ソーラー発電部111に照射される光の照度とソーラー発電部111の発電電圧とが関連しており、室内における照度の範囲と、曇りの場合の屋外における照度の範囲と、晴天の場合の屋外における照度の範囲とがある程度決まっている。そのため、紫外線測定装置500は、ソーラー発電部111の受光面が太陽の方向に向いている場合の発電電圧の高低により、光の照度が強い場所、すなわち、紫外線強度の強い場所に存在しているか否かを判定することができる。なお、ソーラー発電部111の受光面が太陽の方向に向いていなければ、紫外線測定装置500が紫外線強度の強い場所に存在していたとしても、ソーラー発電部111の発電量は低くなる。
【0083】
本実施形態では、紫外線測定装置500は、光の照度が10000ルクス以上の場所に存在しており、紫外線センサ104の紫外線受光面とソーラー発電部111の受光面とが太陽の方向を向いている場合に紫外線強度の測定を行う。すなわち、紫外線測定装置500は、ソーラー発電部111の発電電圧が5.2V以上であれば、紫外線強度の測定開始条件を満たすと判定して紫外線強度の測定を行う。なお、紫外線測定装置500が紫外線強度の測定開始条件を満たすと判定する基準となるソーラー発電部111の発電量(発電電圧)は予め決められていてもよく、ソーラー発電部111の発電能力等に応じて任意に設定できるようにしてもよく、ユーザーの指定により任意に設定できるようにしてもよい。
【0084】
次に、本実施形態における紫外線測定装置500の動作について説明する。図11は、本実施形態における紫外線測定装置500の動作を示したフローチャートである。
【0085】
(ステップS501)発電電圧検知部112は、ソーラー発電部111の発電量(発電電圧)を測定する。その後、ステップS502の処理に進む。なお、本実施形態では、発電量として発電電圧を用いるが、これに限らない。例えば、発電電流などソーラー発電部111の発電量に応じて変化する値であればどのような値を用いてもよい。
【0086】
(ステップS502)CPU101は、ステップS501で発電電圧検知部112が測定したソーラー発電部111の発電量(発電電圧)が所定値以上(5.2V以上)であるか否かを判定する。ソーラー発電部111の発電量が所定値以上であるとCPU101が判定した場合にはステップS503の処理に進み、それ以外の場合にはステップS505の処理に進む。
【0087】
(ステップS503)CPU101は、紫外線強度の測定開始条件を満たすと判定する。その後、ステップS504の処理に進む。
(ステップS504)CPU101は、紫外線強度を測定する機能を動作させる。その後、処理を終了する。具体的には、CPU101は、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とを動作させる。これにより、紫外線センサ104は、紫外線の強度に応じたアナログ信号を出力し、増幅部105は、紫外線センサ104が出力するアナログ信号を増幅し、A/D変換部106は、増幅部105が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0088】
(ステップS505)CPU101は、紫外線強度の測定開始条件を満たしていないと判定する。その後、ステップS506の処理に進む。
(ステップS506)CPU101は、紫外線強度を測定する機能を停止させる。その後、処理を終了する。具体的には、CPU101は、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とを停止させる。これにより、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とが消費する電力を抑えることができる。
【0089】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置500は、ソーラー発電部111の発電量に基づいて、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いているか否かを判定し、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いている場合には紫外線強度を測定する機能を動作させ、それ以外の場合には紫外線強度を測定する機能を停止させる。
【0090】
これにより、ユーザーが紫外線の強度を測定するための操作を行うことなく、紫外線測定装置500は、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いている場合には自動的に紫外線の測定を行うことができる。また、紫外線測定装置500は、紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向に向いている場合に紫外線強度の測定を行うため、紫外線の強度をより正確に測定することができる。さらに、紫外線測定装置500は、紫外線強度の弱い場所に存在している、または紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向に向いていない場合には、自動的に紫外線の測定を停止させるため、消費電力を削減することができる。
【0091】
(第六の実施形態)
以下、本発明の第六の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の紫外線測定装置500の構成は、第五の実施形態における紫外線測定装置500の構成と同様の構成である。本実施形態の紫外線測定装置500と第五の実施形態における紫外線測定装置500とで異なる点は、本実施形態の紫外線測定装置500は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、最大値を測定値とする。これは、紫外線強度の測定を行う場合に、常に紫外線強度を取得するのではなく、一定間隔で紫外線強度を取得することで、より消費電力を削減させるためである。なお、紫外線測定装置500が紫外線強度を取得する一定期間および一定間隔は予め定められていてもよく、ユーザーの指定により任意に変更できるようにしてもよい。
【0092】
次に、本実施形態における紫外線測定装置500の動作について説明する。図12は、本実施形態における紫外線測定装置500の動作を示したフローチャートである。
【0093】
(ステップS601)発電電圧検知部112は、ソーラー発電部111の発電量を測定する。その後、ステップS602の処理に進む。
【0094】
(ステップS602)CPU101は、ステップS601で発電電圧検知部112が測定したソーラー発電部111の発電量が所定値以上であるか否かを判定する。ソーラー発電部111の発電量が所定値以上であるとCPU101が判定した場合にはステップS603の処理に進み、それ以外の場合にはステップS601の処理に戻る。
【0095】
(ステップS603)CPU101は、紫外線強度の測定開始条件を満たすと判定する。その後、ステップS604の処理に進む。
(ステップS604)CPU101は、紫外線強度の測定(ステップS605〜ステップS609の処理)を開始する。
【0096】
(ステップS605)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻と、記憶部109に記憶されている前回紫外線の強度を取得した時刻とに基づいて、前回紫外線の強度を取得した時刻からn秒(一定間隔、例えば、125ms)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線の強度を取得した時刻からn秒経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS606の処理に進み、それ以外の場合にはステップS605の処理を再度実行する。なお、ステップS605の処理を初めて行った場合には、未だ紫外線強度を取得していないため、ステップS606の処理に進む。
【0097】
(ステップS606)紫外線CPU101は、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とを動作させる。紫外線センサ105は、紫外線の強度に応じたアナログ信号を出力する。増幅部105は、紫外線センサ104が出力するアナログ信号を増幅する。A/D変換部106は、増幅部105が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。CPU101は、入力されたデジタル信号に基づいて紫外線の強度を取得し、時計部107が出力する現在の時刻と取得した紫外線強度とを関連付けて記憶部109に記憶させる。その後、ステップS607の処理に進む。
【0098】
(ステップS607)発電電圧検知部112は、ソーラー発電部111の発電量を測定する。その後、ステップS608の処理に進む。
【0099】
(ステップS608)CPU101は、ステップS607で発電電圧検知部112が測定したソーラー発電部111の発電量が所定値以上であるか否かを判定する。ソーラー発電部111の発電量が所定値以上であるとCPU101が判定した場合にはステップS609の処理に進み、それ以外の場合にはステップS610の処理に進む。
【0100】
(ステップS609)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻と、記憶部109に記憶されている一番初めに紫外線強度を取得した時刻とに基づいて、一番初めに紫外線強度を取得した時刻からm秒(一定期間、例えば30秒)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている一番初めに紫外線強度を取得した時刻からm秒経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS610の処理に進み、それ以外の場合にはステップS605の処理に戻る。
【0101】
(ステップS610)CPU101は、紫外線強度の測定(ステップS605〜ステップS609の処理)を終了する。その後、ステップS611の処理に進む。
(ステップS611)CPU101は、ステップS606で取得した紫外線強度のうち、最大の値を検索する。その後、ステップS612の処理に進む。
(ステップS612)CPU101は、ステップS611で検索した紫外線強度のうち最大の値を、測定した紫外線強度値として表示部108に表示させる。その後、処理を終了する。
【0102】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置500は、ソーラー発電部111の発電量に基づいて、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いているか否かを判定し、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いている場合にのみ紫外線強度を測定する。また、紫外線測定装置500は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、取得した紫外線強度のうち最大値を紫外線強度の測定値とする。これにより、紫外線測定装置500が紫外線強度を取得する回数は少なくなるため、より消費電力を低減することができる。
【0103】
(第七の実施形態)
以下、本発明の第七の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の紫外線測定装置500の構成は、第六の実施形態における紫外線測定装置500の構成と同様の構成である。本実施形態の紫外線測定装置500と第六の実施形態における紫外線測定装置500とで異なる点は、本実施形態の紫外線測定装置500は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過した場合にのみ、次の紫外線強度の測定を開始する点である。これは、紫外線の強度は頻繁には変化しないため、一定時間毎に紫外線強度の測定を開始することで、より消費電力を低減させるためである。なお、紫外線測定装置500が紫外線強度の測定を開始する時間間隔(一定時間)は予め定められていてもよく、ユーザーの指定により任意に変更できるようにしてもよい。
【0104】
次に、本実施形態における紫外線測定装置500の動作について説明する。図13は、本実施形態における紫外線測定装置500の動作を示したフローチャートである。
【0105】
(ステップS701)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分(一定時間、例えば30分)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS702の処理に進み、それ以外の場合には処理を終了する。なお、一度も紫外線強度の測定を行っていない場合には、ステップS702の処理に進む。
【0106】
ステップS702〜ステップS710の処理は、第2の実施形態におけるステップS601〜ステップS609の処理と同様の処理である。
【0107】
(ステップS711)CPU101は、紫外線強度の測定(ステップS706〜ステップS710の処理)を終了し、紫外線強度の測定を終了した時刻として時計部107が出力する現在の時刻を記憶部109に記憶させる。その後、ステップS712の処理に進む。
(ステップS712)CPU101は、ステップS707で取得した紫外線強度のうち、最大の値を検索する。その後、ステップS713の処理に進む。
(ステップS713)CPU101は、ステップS712で検索した紫外線強度のうち最大の値を、測定した紫外線強度値として表示部108に表示させる。その後、処理を終了する。
【0108】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置500は、ソーラー発電部111の発電量に基づいて、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いているか否かを判定し、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いている場合にのみ紫外線強度を測定する。また、紫外線測定装置500は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、取得した紫外線強度のうち最大値を紫外線強度の測定値とする。また、紫外線測定装置500は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過した場合にのみ、次の紫外線強度の測定を開始する。これにより、紫外線測定装置500が紫外線強度を測定する回数は少なくなるため、より消費電力を低減することができる。
【0109】
(第八の実施形態)
以下、本発明の第八の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の紫外線測定装置500の構成は、第七の実施形態における紫外線測定装置500の構成と同様の構成である。本実施形態の紫外線測定装置500と第七の実施形態における紫外線測定装置500とで異なる点は、本実施形態の紫外線測定装置500は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過していない場合でも、前回測定した紫外線強度が基準値未満であり、前回紫外線強度を測定してから基準時間以上経過したときには、次の紫外線強度の測定を開始する点である。
【0110】
これは、偶然太陽が雲に隠れたときなど紫外線の強度が弱い時に紫外線を測定した場合、太陽が雲に隠れていないときなど紫外線の強度が強い時の紫外線の強度と大きく異なってしまう。そのため、前回測定した紫外線強度が基準値未満である場合には、再度紫外線強度を測定するまでの時間間隔(基準時間)を短くすることで、ユーザーの使用感を損なうことなく紫外線強度の測定を行うことができる。なお、前回測定した紫外線強度が基準値未満である場合に、紫外線測定装置500が再度紫外線強度を測定するまでの時間間隔(基準時間)は予め定められていてもよく、ユーザーの指定などにより任意に変更できるようにしてもよい。
【0111】
次に、本実施形態における紫外線測定装置500の動作について説明する。図14は、本実施形態における紫外線測定装置500の動作を示したフローチャートである。
【0112】
(ステップS801)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分(一定時間、例えば30分)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS802の処理に進み、それ以外の場合にはステップS814の処理に進む。なお、一度も紫外線強度の測定を行っていない場合には、ステップS802の処理に進む。
【0113】
ステップS802〜ステップS811の処理は、第3の実施形態におけるステップS702〜ステップS711の処理と同様の処理である。
【0114】
(ステップS812)CPU101は、ステップS807で取得した紫外線強度のうち最大の値を検索する。続いて、CPU101は、検索した紫外線強度の最大の値を、ステップS811で記憶部109に記憶させた紫外線強度の測定を終了した時刻に関連付けて、記憶部109に記憶させる。その後、ステップS813の処理に進む。
(ステップS813)CPU101は、ステップS812で検索した紫外線強度のうち最大の値を、測定した紫外線強度値として表示部108に表示させる。その後、処理を終了する。
【0115】
(ステップS814)CPU101は、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度を測定した際の紫外線強度値が基準値以上であるか否かを判定する。前回紫外線強度を測定した際の紫外線強度値が基準値以上であるとCPU101が判定した場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS815の処理に進む。
【0116】
(ステップS815)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からy分(基準時間、例えば10分)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からy分経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS802の処理に戻り、それ以外の場合には処理を終了する。
【0117】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置500は、ソーラー発電部111の発電量に基づいて、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いているか否かを判定し、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いている場合にのみ紫外線強度を測定する。また、紫外線測定装置500は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、取得した紫外線強度のうち最大値を紫外線強度の測定値とする。また、紫外線測定装置500は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過していない場合でも、前回測定した紫外線強度が基準値未満であり、前回紫外線強度を測定してから基準時間以上経過したときには、次の紫外線強度の測定を開始する。これにより、ユーザーの使用感を損なうことなく紫外線強度の測定を行うことができる。
【0118】
(第九の実施形態)
以下、本発明の第九の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の紫外線測定装置500の構成は、第七の実施形態における紫外線測定装置500の構成と同様の構成である。本実施形態の紫外線測定装置500と第七の実施形態における紫外線測定装置500とで異なる点は、本実施形態の紫外線測定装置500は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過していない場合でも、前回紫外線強度を測定した際に測定したソーラー発電部111の発電量よりも一定量以上ソーラー発電部111の発電量が増加したときには、次の紫外線強度の測定を開始する点である。
【0119】
これは、太陽光の強度が強くなった場合には紫外線量も増加するため、太陽光の強度が強くなりソーラー発電部111の発電量が増加した場合には再度紫外線強度を測定することで、ユーザーの使用感を損なうことなく紫外線強度の測定を行うことができる。なお、紫外線測定装置500が紫外線強度の測定を開始するか否かを判定するための発電量の増加量(一定量)は予め定められていてもよく、ユーザーの指定により任意に変更できるようにしてもよい。
【0120】
次に、本実施形態における紫外線測定装置500の動作について説明する。図15は、本実施形態における紫外線測定装置500の動作を示したフローチャートである。
【0121】
(ステップS901)CPU101は、時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分(一定時間、例えば30分)経過したか否かを判定する。時計部107が出力する現在の時刻が、記憶部109に記憶されている前回紫外線強度の測定を終了した時刻からx分経過しているとCPU101が判定した場合にはステップS902の処理に進み、それ以外の場合にはステップS914の処理に進む。なお、一度も紫外線強度の測定を行っていない場合には、ステップS902の処理に進む。
【0122】
ステップS902〜ステップS907の処理は、第3の実施形態におけるステップS702〜ステップS707の処理と同様の処理である。
【0123】
(ステップS908)発電電圧検知部112は、ソーラー発電部111の発電量を測定する。CPU101は、発電電圧検知部102が測定した発電量を記憶部109に記憶させる。その後、ステップS909の処理に進む。
【0124】
ステップS909〜ステップS913の処理は、第3の実施形態におけるステップS709〜ステップS713の処理と同様の処理である。
【0125】
(ステップS914)発電電圧検知部112は、ソーラー発電部111の発電量を測定する。その後、ステップS915の処理に進む。
【0126】
(ステップS915)CPU101は、ステップS914で発電電圧検知部102が測定したソーラー発電部111の発電量が、記憶部109に記憶されている前回ステップS908で発電電圧検知部102が測定したソーラー発電部111の発電量から一定量以上(例えば、発電電圧が1V以上)増加しているか否かを判定する。ステップS914で発電電圧検知部102が測定したソーラー発電部111の発電量が、記憶部109に記憶されている前回ステップS908で発電電圧検知部102が測定したソーラー発電部111の発電量から一定量以上増加しているとCPU101が判定した場合には、ステップS902の処理に戻り、それ以外の場合には処理を終了する。
【0127】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置500は、ソーラー発電部111の発電量に基づいて、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いているか否かを判定し、紫外線の強度が強い場所に存在しており紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いている場合にのみ紫外線強度を測定する。また、紫外線測定装置500は、紫外線強度の測定を行う場合に、ある一定期間、一定間隔(サンプリング)で紫外線強度を取得し、取得した紫外線強度のうち最大値を紫外線強度の測定値とする。また、紫外線測定装置500は、前回紫外線強度を測定してから一定時間経過していない場合でも、前回紫外線強度を測定した際に測定したソーラー発電部111の発電量よりも一定量以上発電量が増加したときには、次の紫外線強度の測定を開始する。これにより、ユーザーの使用感を損なうことなく紫外線強度の測定を行うことができる。
【0128】
なお、上述した第五の実施形態から第九の実施形態における紫外線測定装置500が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0129】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0130】
以上、本発明の第五の実施形態から第九の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、紫外線測定装置500は腕時計型の装置ではなく、容易に持ち運びが可能なように小型の装置としてもよい。また、紫外線測定装置500を歩数計など他の電子機器に組み込んでもよい。
【0131】
(第十の実施形態)
以下、本発明の第十の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図16は、本実施形態における紫外線測定装置の構成を示したブロック図である。図示する例では、紫外線測定装置600は、CPU101(中央処理装置、制御部)と、入力部103と、紫外線検出部601と、光検出部602と、表示部108と、記憶部109と、報音部603とを備える。
【0132】
CPU101は、紫外線測定装置600が備える各部の制御を行う。入力部103は、外部から操作可能なスイッチによって構成されており、入力を受け付ける。紫外線検出部601は、紫外線を受光する紫外線受光面を備え、受光した(照射された)紫外線の強度に応じた信号を出力する。表示部108は、紫外線検出部601が検出した紫外線の強度を示す情報(測定値(μW/cm2)、UVインデックスなど)や日時などを表示する。
【0133】
記憶部109は、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)や、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などであり、CPU101が実行するプログラムや、紫外線測定装置600が用いるデータなどを記憶する。報音部603はスピーカーなどであり、音声を出力する。
【0134】
次に、本実施形態における光検出部602の構成について説明する。図17は、本実施形態における光検出部602の回路構成を示した回路図である。図示する例では、光検出部602は、フォトトランジスタ1041と、抵抗1042と、可変抵抗1043と、コンパレータ1044とを備えており、入射された光に応じて発生される微少電流を電圧信号として検出する。
【0135】
次に、本実施形態における紫外線測定装置600が備える紫外線検出部601と光検出部602との配置について説明する。図18は、本実施形態における紫外線測定装置600の断面図である。図示する例では、紫外線測定装置600の本体部300には、紫外線検出部601と、光検出部602と、表示部108と、光(太陽光や紫外線)を透過するカバーガラス301,302と、基板303,304と、電池305と、光(太陽光や紫外線)を透過しない材質で構成されており、細い筒状の光の通り道(スリット)を有する部材306と、裏蓋307とが設けられている。
【0136】
紫外線測定装置600には、紫外線検出部601の紫外線受光面と光検出部602の受光面とが同じ方向(または、ほぼ同じ方向)となるように、紫外線検出部601と光検出部602とが配置されている。また、光検出部602の受光面が太陽(光源)の方向を向いた場合にのみ(受光面の正面に太陽がある場合にのみ)太陽(光源)からの光が遮られることなく受光面に照射されるように、光検出部602の受光面の上方には部材306が配置されている。
【0137】
この構成により、光検出部602は、受光面が太陽(光源)の方向に向いた場合にのみ強度の強い光を検知する。また、光検出部602が強度の強い光を検知した場合には、光検出部602の受光面と同じ方向(または、ほぼ同じ方向)を向いている紫外線検出部601の紫外線受光面も光源(太陽)の方向(所定の方向)を向いている。これにより、紫外線測定装置600のCPU101は、光検出部602による光の強度の検知結果(光検出部602の出力電圧)に基づいて紫外線検出部601の紫外線受光面が太陽(光源)の方向を向いている(受光面の正面に太陽がある)か否かを判定することができる。
【0138】
次に、本実施形態における表示部108の表示画面例について図19から図21を参照して説明する。図19は、本実施形態における紫外線測定装置600が、測定した紫外線量を、UVインデックスを用いて表示部108に表示する際の画面例を示した概略図である。図示する例では、画面上部にタイトル「UV MODE」が表示され、画面下部にUVインデックス「UVI 5」が表示されている。これは、紫外線測定装置600が測定した紫外線量はUVインデックス「5」であることを示している。
【0139】
図20は、本実施形態における紫外線測定装置600が、測定した紫外線量を、三段階(H(高)、M(中)、L(低))で表示部108に表示する際の画面例を示した概略図である。図示する例では、画面上部に「UV H M L」が表示されており、「H」の表示色が反転色となっている。これは、紫外線測定装置600が測定した紫外線量は高い(Hである)ことを示している。また、画面下部に、現在の時刻を表示している。
【0140】
図21は、本実施形態における紫外線測定装置600が、紫外線量を測定しない場合に表示部108に表示する画面例を示した概略図である。図示する例では、画面中央部に「−−」が表示されている。これは、紫外線測定装置600は紫外線量を測定しないことを示している。
【0141】
次に、本実施形態における紫外線測定装置600の動作について説明する。図22は、本実施形態における紫外線測定装置600の動作を示したフローチャートである。
【0142】
(ステップS1101)ユーザーは紫外線量の測定を行う場合、紫外線測定装置600の入力部103を操作して紫外線量の測定を開始させる命令を入力する。CPU101は、入力部103に紫外線量の測定を開始させる命令が入力されたか否かを判定する。入力部103に紫外線量の測定を開始させる命令が入力されたとCPU101が判定した場合にはステップS1102の処理に進み、それ以外の場合にはステップS1101の処理を再度実行する。
【0143】
(ステップS1102)CPU101は、光検出部602に電力を供給(光検出部602の電源をONに)する。その後、ステップS1103の処理に進む。なお、光検出部602は、電力が供給されている間、受光面に入射された光の強度に応じた電圧を出力する。
(ステップS1103)CPU101は、紫外線検出部601に電力を供給(紫外線検出部601の電源をONに)する。その後、ステップS1104の処理に進む。なお、紫外線検出部601は、電力が供給されている間、紫外線受光面に入射された紫外線の強度に応じた電圧を出力する。
【0144】
(ステップS1104)CPU101は、光検出部602が出力する電圧が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。予め定められた閾値は、光検出部602の受光面に直射日光が真正面から当たったときに光検出部602が出力する電圧よりも低い値であり、光検出部602の受光面に直射日光が真正面から当たっていない場合や薄曇りなどのときに光検出部602が出力する電圧よりも高い値である。光検出部602が出力する電圧が予め定められた閾値以上であるとCPU101が判定した場合にはステップS1105の処理に進み、それ以外の場合にはステップS1111の処理に進む。なお、予め定められた閾値は、光検出部602の受光面に直射日光が真正面から当たったことを判定することができる値であればどのような値でもよく、ユーザーの指定により任意に変更できるようにしてもよい。
【0145】
(ステップS1105)CPU101は、紫外線検出部601が出力する紫外線の強度に応じた電圧を取得する。その後、ステップS1106の処理に進む。
(ステップS1106)CPU101は、光検出部602に供給している電力を停止(光検出部602の電源をOFFに)する。その後、ステップS1107の処理に進む。
(ステップS1107)CPU101は、紫外線検出部601に供給している電力を停止(紫外線検出部601の電源をOFFに)する。その後、ステップS1108の処理に進む。
【0146】
(ステップS1108)CPU101は、ステップS1105の処理で取得した紫外線検出部601が出力する紫外線の強度に応じた電圧に基づいて、紫外線強度を演算する。その後、ステップS1109の処理に進む。なお、紫外線強度の演算方法はどのような方法を用いてもよい。
【0147】
(ステップS1109)CPU101は、ステップS1108の処理で演算した紫外線強度を表示部108に表示させる。その後、ステップS110の処理に進む。例えば、このとき表示部108に表示させる画面例としては、図19または図20に示した画面例である。
(ステップS1110)CPU101は、紫外線強度の測定を正常に終了したことを報知する音声を報音部603に出力させる。その後、処理を終了する。
【0148】
(ステップS1111)CPU101は、ステップS1101の処理を開始してから一定時間(例えば、30秒)が経過したか否か(タイムアウトであるか否か)を判定する。ステップS1101の処理を開始してから一定時間が経過した(タイムアウトである)とCPU101が判定した場合にはステップS1112の処理に進み、それ以外の場合にはステップS1104の処理に戻る。なお、一定時間(タイムアウトまでの時間)は予め決められていてもよく、ユーザーの指定により任意に変更できるようにしてもよい。
【0149】
(ステップS1112)CPU101は、光検出部602に供給している電力を停止(光検出部602の電源をOFFに)する。その後、ステップS1113の処理に進む。
(ステップS1113)CPU101は、紫外線検出部601に供給している電力を停止(紫外線検出部601の電源をOFFに)する。その後、ステップS1114の処理に進む。
【0150】
(ステップS1114)CPU101は、紫外線強度を測定しなかったことを知らせる画面を表示部108に表示させる。その後、ステップS150の処理に進む。例えば、このとき表示部108に表示させる画面例としては、図21に示した画面例である。
(ステップS1115)CPU101は、紫外線強度を測定しなかったことを報知する音声を報音部603に出力させる。その後、処理を終了する。
【0151】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置600には、紫外線検出部601の紫外線受光面と光検出部602の受光面とが同じ方向(または、ほぼ同じ方向)となるように、紫外線検出部601と光検出部602とが配置されている。また、光検出部602の受光面が太陽(光源)の方向を向いた場合にのみ(受光面の正面に太陽がある場合にのみ)太陽(光源)からの光が遮られることなく受光面に照射されるように、光検出部602の受光面の上方には部材306が配置されている。
【0152】
この構成により、光検出部602は、受光面が太陽(光源)の方向に向いた場合にのみ強度の強い光を検知する。また、光検出部602が強度の強い光を検知した場合には、光検出部602の受光面と同じ方向(または、ほぼ同じ方向)を向いている紫外線検出部601の紫外線受光面も光源(太陽)の方向を向いている。これにより、紫外線測定装置600のCPU101は、光検出部602による光の検知結果(光検出部602の出力電圧)に基づいて紫外線検出部601の紫外線受光面が太陽(光源)の方向を向いている(受光面の正面に太陽がある)か否かを判定することができる。
【0153】
そして、紫外線測定装置600は、紫外線検出部601の紫外線受光面が太陽(光源)の方向を向いている(受光面の正面に太陽がある)とCPU101が判定した場合には紫外線の強度を測定し、それ以外の場合には紫外線の強度を測定しない。従って、紫外線測定装置600は、より正確な紫外線強度を測定することができる。
【0154】
また、紫外線測定装置600は、紫外線強度の測定を正常に終了したことを報知する音声、または紫外線強度を測定しなかったことを報知する音声を出力する。これにより、ユーザーは、紫外線測定装置600を太陽の方向に向けた場合に表示部108の表示を確認することが困難な場合においても、音声により測定が行われたか否かを確認することができる。
【0155】
また、予め定められた閾値は、光検出部602の受光面に直射日光が真正面から当たったことを判定することができる値としているため、紫外線測定装置600は、うす曇のときなどは紫外線強度の測定を行わないが、その場合は紫外線量も低く、人体に害を及ぼさない程度なので紫外線計測は行わないことを意味する表示を行う。
【0156】
なお、上述した実施形態における紫外線測定装置600が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0157】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0158】
以上、本発明の第十の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、紫外線検出部601の紫外線受光面が太陽(光源)の方向を向いている(受光面の正面に太陽がある)か否かを判定するために用いる構成は、上記の構成に限らない。例えば、図23に示すような構成であってもよい。
【0159】
図23は、紫外線測定装置600が備える紫外線検出部601と光検出部602との配置を示した概略図である。図示する例では、紫外線測定装置600には、紫外線検出部601と、光検出部602の第1の受光面1045と第2の受光面1046と、光(太陽光や紫外線)を透過するカバーガラス801とが設けられている。なお、カバーガラス801の一部の領域(領域8011)は、光(太陽光や紫外線)を透過しないように加工されている。
【0160】
紫外線測定装置600には、紫外線検出部601の紫外線受光面と光検出部602の第1の受光面1045と第2の受光面1046とが同じ方向(または、ほぼ同じ方向)となるように、紫外線検出部601と光検出部602とが配置されている。また、光検出部602の第1の受光面1045と第2の受光面1046とが太陽(光源)の方向を向いた場合にのみ(受光面の正面に太陽がある場合にのみ)第1の受光面1045に照射される光は遮られず第2の受光面1046に照射される光は遮られるように、第2の受光面1046の上方に配置されているカバーガラス801の領域8011は、光(太陽光や紫外線)を透過しないように加工されている。
【0161】
この構成により、第1の受光面1045と第2の受光面1046とが太陽(光源)の方向に向いた場合にのみ、第1の受光面1045は強度の強い光を検知して第2の受光面1046は強度の強い光を検知しない。また、第1の受光面1045は強度の強い光を検知して第2の受光面1046は強度の強い光を検知しない場合には、光検出部602の第1の受光面1045および第2の受光面1046と同じ方向(または、ほぼ同じ方向)を向いている紫外線検出部601の紫外線受光面も光源(太陽)の方向を向いている。これにより、紫外線測定装置600のCPU101は、光検出部602(第1の受光面1045と第2の受光面1046)による光の検知結果(光検出部602の出力電圧)に基づいて紫外線検出部601の紫外線受光面が太陽(光源)の方向を向いている(受光面の正面に太陽がある)か否かを判定することができる。
【0162】
また、例えば、紫外線測定装置600は、図18に示した形状に限らず、腕時計型の装置など、どのような形状でもよい。また、紫外線測定装置600を歩数計など他の電子機器に組み込んでもよい。
【0163】
(第十一の実施形態)
以下、図面を用いて本発明の第十一の実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計について説明する。尚、各図において同一部分には同一符号を付している。
図24は本実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計700のブロック図である。
図24において、紫外線計測機能付電子腕時計700は、記憶部109を有する中央処理装置(CPU)101、複数(本実施形態では4つ)の入力スイッチA〜D、表示部108、照明部701、報音部603、紫外線センサ104、前記各電気的構成要素に駆動電力を供給する電源702、発振回路703及び分周回路704を備えている。
【0164】
記憶部109は、CPU101が実行するプログラムを記憶しており又、計測した時間や紫外線強度等の各種データを記憶する。CPU101は、記憶部109に予め記憶しているプログラムを実行することによって、本電子腕時計700の各構成要素の制御を行い又、後述する処理を行う。
入力スイッチA〜Dは使用者が操作可能なスイッチである。
【0165】
紫外線センサ104は紫外線を受光した際に紫外線の強度に対応した信号を出力し、表示部108は紫外線センサ104が計測した紫外線の強度やCPU101にて計時された時刻や時間などを表示する。
報音部603は時報などの音を報知し、照明部701は入力スイッチBの操作により表示部108を照明する。
また、発振回路703は所定周波数の信号を発生し、分周回路704は発振回路703からの信号を分周して計時動作の基準となる時計信号を出力する。CPU101は前記時計信号を計数することによって現在時刻の計時や時間計測といった計時動作を行う。
【0166】
ここで、表示部108は表示手段を構成し、紫外線センサ104は後述する受光部203とともに紫外線強度検出手段を構成している。CPU101は計時手段及び制御手段を構成している。また、入力スイッチA〜Dは入力手段を構成している。
入力手段は、少なくとも計時手段による計時動作を指示操作することができる。
表示手段は、後述する本体201を腕に装着した状態で表となる表面側に配置され、少なくとも前記計時手段が計時した情報を表示することができる。
【0167】
紫外線強度検出手段は、前記本体201の表面側に配設されている。
制御手段は、前記入力手段による指示操作と前記紫外線強度検出手段の紫外線強度計測を連動させるか否かを設定することができる。また、制御手段は、前記表示手段に、前記入力手段による指示操作と前記紫外線強度検出手段の紫外線強度計測が連動状態に設定されているか否かを表示させることができる。
【0168】
前記入力手段は第1、第2、第3の入力スイッチを備え、前記第1の入力スイッチは動作モードの切り換えを指示する機能を有し、前記第2の入力スイッチはストップウォッチ表示状態において計時の開始又は停止を指示する機能を有し、前記第3の入力スイッチはストップウォッチ計測状態においてラップ時間若しくはスプリット時間の計測指示、又は、ストップウォッチ停止中に計測値のリセット指示を行う機能を有し、更に前記第1の入力スイッチ、第2の入力スイッチ及び第3の入力スイッチのうち前記制御手段によって紫外線強度計測が連動するように設定されている入力スイッチは、当該入力スイッチが有する前記機能に連動して紫外線強度計測の指示を行うことができる。
【0169】
前記入力手段には、紫外線強度計測を指示する機能と、所定動作と紫外線強度計測を連動させるか否かを指示する機能とを有する入力スイッチを含ませることができる。
また、紫外線強度計測指示が連動するように設定された入力スイッチは、本体201を腕に装着した状態で前記紫外線強度検出手段の右側に位置するように配設することができる。
【0170】
図25は、本実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計700の外観を示す正面図である。紫外線計測機能付電子腕時計700は、図25に示すように、左腕に装着して使用する形式の紫外線計測機能付電子腕時計の例である。
紫外線計測機能付電子腕時計700は、紫外線強度計測機能及び計時機能を有する本体201及び本体201を腕に装着するためのバンド202や美錠(図示せず)等を備えている。
本体201には、本体201を左腕に装着した使用状態で視認可能な表面側に、表示部108及び紫外線を紫外線センサ104に導く窓である受光部203が配設されている。
【0171】
図25では表示部108に、中央部に計測時間が表示され、前記計測時間の10時方向にスプリット時間の表示であることを示す記号「SPLIT」が表示され、前記計測時間の12時方向に計測した紫外線強度値が表示されており又、前記計測時間の2時方向には「UV」という連動記号が表示されている。連動記号UVは、第3の入力スイッチDが有する機能に紫外線強度計測を連動しているか否かを表す記号である。連動記号UVは、連動している場合(連動状態)は点灯し、連動しない場合(非連動状態)は消灯して、連動の有無に対応して点灯/消灯する。
【0172】
紫外線計測機能付電子腕時計700は、受光部203は図25のように表示部108と同じに本体201の表面に配置され又、表示部108の12時方向に配置されている。本体201内の受光部203に対向する位置に紫外線センサ104が配設されており、前述したように、受光部203は紫外線センサ104とともに紫外線強度計測手段を構成している。
係る構成により、使用者が腕に装着した状態で表示部108を視認する際には、紫外線計測機能付電子腕時計700(換言すれば本体201)はほぼ水平に保たれ、紫外線センサ104もほぼ水平に保たれる。したがって、紫外線は受光部203を通して紫外線センサ104により良好に受光されることになる。
【0173】
本体201の内部には、CPU101、記憶部109、照明部701、報音部603、紫外線センサ104、電源702、発振回路703及び分周回路704が収納されている。
本体201には、第1の入力スイッチA、第2の入力スイッチC、第3の入力スイッチD及び第4の入力スイッチBが突出するように設けられている。
【0174】
第4の入力スイッチBは照明用の入力スイッチで、省略してもかまわない。第2、第3の入力スイッチC、Dは本体201の右側(換言すれば受光部203の右側(3時方向))に配置されており、入力操作の際に通常使用される右手によって紫外線センサ104の受光部203が覆い隠される事はない。したがって、第2、第3の入力スイッチC、Dの入力操作の際にも、紫外線センサ104は受光部203を介して良好に紫外線を受光することができる。
【0175】
第1の入力スイッチAは、時刻表示、ストップウォッチ表示、ストップウォッチ計測データ表示、アラーム設定時間表示などの動作機能を切り換えるモードスイッチである。また、第1の入力スイッチAは一定時間継続してオンにすることで、時刻等を修正可能な修正モードに移行させることができる。
第2の入力スイッチCは、ストップウォッチ表示状態でストップウォッチが計時を開始する機能と停止する機能を有するスタート/ストップスイッチである。
【0176】
第3の入力スイッチDは、ストップウォッチ計測中にはラップ時間やスプリット時間を計測する機能と、ストップウォッチが停止中は計測値をゼロ秒にリセットするラップ/リセットスイッチである。ここでラップタイムとはスタートから第1の中間点までの時間もしくは中間点と中間点の間の時間を表し、スプリット時間とはスタートから各中間点までの時間を表す。
【0177】
また、第3の入力スイッチDは、時刻表示状態で操作することにより、紫外線強度測定を開始させる機能を有している。
また、時刻表示状態で第3の入力スイッチDを一定時間以上オン状態にすることにより、ストップウォッチ状態で第3の入力スイッチDが有する機能に紫外線強度計測を連動させるか否かを切り換えるように機能する。
連動の有無は、前述したように表示部108で連動記号UVによって示される。
【0178】
このように、紫外線強度計測動作に連動する入力スイッチのうち少なくとも一つの入力スイッチDが、本体201を左腕に装着した状態で受光部203の右側に位置するように配設されている。これにより、入力スイッチDを操作して紫外線強度を測定する場合でも、受光部203が操作する手の陰に入ることがなく、紫外線強度計測が良好に行われる。
尚、第2、第3のスイッチC、Dは、ストップウォッチの開始と途中時間測定の機能を一つの入力スイッチに割り当て、ストップウォッチの停止とリセットをもう一つの入力スイッチに割り当てるように構成する等、種々の変更が可能である。即ち、第2の入力スイッチCはストップウォッチ表示状態において計時の開始又は停止を指示する機能を有し、第3の入力スイッチDはストップウォッチ計測状態においてラップ時間若しくはスプリット時間の計測指示、又は、ストップウォッチ停止中に計測値のリセット指示を行う機能を有するように構成することもできる。
【0179】
図27は、紫外線強度計測機能付電子腕時計700の操作に伴い動作モードが遷移し、表示部108の表示が変化する様子を示す説明図である。
図27において、状態401は第3の入力スイッチDが有する機能に紫外線強度計測機能が連動していない状態(非連動状態)、状態402は第3の入力スイッチDが有する機能に紫外線強度計測機能が連動している状態(連動状態)である。
【0180】
非連動状態401において、第1の入力スイッチAを押圧操作する毎に、時刻の計時及び表示を行う時刻モード(TIME)から、ラップ時間やスプリット時間の時間計測を行うストップウォッチモード(CHR)、計測したラップ時間等の表示を行うデータ表示モード(DATA)、アラーム時刻表示等を行うアラームモード(ALARM)、時刻表示モード(TIME)の順で遷移する。
時刻モード(TIME)では、第3の入力スイッチDを短時間だけ押圧操作することによって紫外線強度の測定が行われる。
【0181】
また、非連動状態401の時刻モード(TIME)において、第3の入力スイッチDを所定時間以上継続して押圧操作することにより、CPU101は非連動状態401から連動状態402に遷移させる。CPU101は、非連動状態401から連動状態402に切り換えた場合、表示部108が連動記号UVを表示するように制御する。
ストップウォッチモード(CHR)では、第2の入力スイッチCは時間計測のスタート/ストップ指示用の入力スイッチとして機能し、第3の入力スイッチDはラップ/スプリットの時点を指示するための入力スイッチとして機能する。
【0182】
一方、連動状態402においても、第1の入力スイッチAを押圧操作する毎に、非連動状態401と同様に、時刻モード(TIME)から、ストップウォッチモード(CHR)、データ表示モード(DATA)、アラームモード(ALARM)、時刻モード(TIME)の順で遷移する。
時刻モード(TIME)では、第3の入力スイッチDを短時間だけ押圧操作することによって紫外線強度の測定が行われる。
また、連動状態402の時刻モード(TIME)において、第3の入力スイッチDを所定時間以上継続して押圧操作することにより、CPU101は連動状態402から非連動状態401に遷移させる。CPU101は、連動状態402から非連動状態401に切り換えた場合、表示部108が連動記号UVを消灯するように制御する。
【0183】
連動状態402のストップウォッチモード(CHR)では、第2の入力スイッチCは非連動状態401と同様に時間計測のスタート/ストップ指示用の入力スイッチとして機能するが、第3の入力スイッチDは、非連動状態401での機能とは異なり、ラップ/スプリットの時点を指示するための入力スイッチとして機能すると共に紫外線強度測定指示スイッチとして機能する。
即ち、連動状態402のストップウォッチモード(CHR)では、第3の入力スイッチDが押圧操作される毎に、ラップ/スプリットの時点が指示されると共に、受光部203を介して受光した紫外線の強度が紫外線センサ104によって計測され、表示部108に表示される。
【0184】
図26は、本実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計の処理を示すフローチャートであり、主としてCPU101が記憶部109に記憶されたプログラムを実行することによって行う処理を示している。
第3の入力スイッチDが有する機能と紫外線強度計測機能とが連動状態にあるときの使用状態についてマラソンを例に図26に基づいて説明する。
CPU101は、分周回路704からの時計信号に基づいて計時動作を行い、現在時刻を計時している。
【0185】
先ず、非連動状態401の時刻モード(TIME)で、入力スイッチDを所定時間継続してオン操作し、第3の入力スイッチDが有する機能と紫外線強度計測機能を連動状態402に設定しておく。このときCPU101は、連動状態402であることを表す紫外線計測連動フラグをオンにする。表示部108には連動記号UVが表示される。
連動状態402の時刻モード(TIME)で、第1入力スイッチAを操作して、ストップウォッチモード(CHR)に移行させる。
【0186】
この状態で、入力スイッチCの操作によりストップウォッチの計時を開始させる。CPU101は、ストップウォッチモード(CHR)で入力スイッチCが操作されたと判定すると(図26のステップS1301)、ストップウォッチの計時動作を開始し、経過時間を表示部108に表示する(ステップS1302)。
1kmや5kmなど中間ポイントで使用者は時間計測を行う為、紫外線計測機能付電子腕時計700を装着した左腕を胸の前方に出し、この状態で第3の入力スイッチDを操作し、ラップ時間又はスプリット時間の計測を行い、表示部108を見る。
CPU101は、第3の入力スイッチDが操作(ラップ時間またはスプリット時間の計測操作)されたと判定すると(ステップS1303)、第3の入力スイッチDが操作された時点の計測時間(ラップ時間またはスプリット時間)を記憶部109に保存し(ステップS1307)、表示部108に当該計測時間を表示させる(ステップS1308)。
【0187】
CPU101は、紫外線計測連動フラグがオンである、即ち、第3の入力スイッチDが有する機能と紫外線強度計測機能が連動状態402にあると判定すると(ステップS1309)、受光部203を介して紫外線センサ104が受光した紫外線の強度を計測して(ステップS1310)、前記紫外線強度の計測値を記憶部109に保存し(ステップS1311)、前記紫外線強度の計測値を表示部108に表示させる(ステップS1312)。
CPU101は、前記紫外線強度の計測値を規定時間表示させた後(ステップS1313)、スタートからの経過時間もしくはラップ測定からの経過時間を表示部108に表示し、(ステップS1314)、処理ステップS1303に戻り次の入力待ちとなる。
【0188】
CPU101は、処理ステップS1309において紫外線計測連動フラグがオフであれば紫外線強度測定を行わずに、ラップまたはスプリットの計測値を一定時間表示した後(ステップS1313、S1314)、スタートからの経過時間もしくはラップ測定からの経過時間を表示部108に表示し(ステップS1314)、処理ステップS1303に戻って次の入力待ちとなる。
CPU101は、処理ステップS1303において第2の入力スイッチCが操作(ストップ操作)されたことを検出すると、その時点まで計測した時間を記憶部109に保存し(ステップS1304)、表示部108に当該計測時間を表示させた後(ステップS1305)、計時動作を停止する(ステップS1306)。
CPU101は、このようにして計測した紫外線強度に、紫外線を計測した累積時間を乗算することにより、累積の紫外線受光量を算出する。前記累積の紫外線受光量は、データ表示モード(DATA)において、使用者の操作に応答して表示部108に表示される。
【0189】
このように、使用者は、ラップ時間またはスプリット時間の計測操作を行った際に、紫外線計測機能付電子腕時計700の表示部108を視認するために自然な動作として、本体201をほぼ水平に保つようにする。
紫外線計測機能付電子腕時計700は、第3の入力スイッチDの操作によるラップ時間もしくはスプリット時間計測操作に連動して紫外線強度計測を行う為、本体201の姿勢がほぼ水平に保たれた状態(紫外線センサ104の紫外線受光面が所定の方向に向いた状態)で紫外線強度計測を行うことになり、紫外線強度計測毎の本体201の向きによる精度低下を小さく抑制することが可能になる。
また、長時間屋外で行う運動の場合、紫外線を累積でどの程度受けたのかは重要な指標とされており、本実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計700によれば累積の紫外線受光量を正確に計測することが可能になる。
【0190】
以上述べたように、本実施形態に係る紫外線計測機能付電子腕時計700は、紫外線強度計測機能及び計時機能を有する本体を腕に装着して使用する紫外線計測機能付電子腕時計700において、本体201を腕に装着した状態で表となる表面側に配置され、計時手段が計時した情報を表示する表示部108と、前記表面側に配設された受光部203から入射した紫外線の強度を計測する紫外線センサ104と、計時動作を行う計時手段と、少なくとも前記計時手段による計時動作を指示操作する入力スイッチDと、入力スイッチDによる指示操作と紫外線センサ104の紫外線強度計測動作を連動させるか否かを切り換える制御手段を備えている。
【0191】
したがって、紫外線計測機能付電子腕時計700の姿勢による紫外線計測精度の劣化を抑制することが可能になる。
また、紫外線計測時の紫外線計測機能付電子腕時計700の姿勢が、走行中においても紫外線計測に適した姿勢となるため紫外線強度を正確に計測する事が可能になる。即ち、操作する際は表示部108の表示を視認するため、表示部108を上に向けているので、紫外線測定開始以外のスイッチ操作に紫外線強度測定を連動させることで、測定時の紫外線を紫外線センサ104に導く窓部203の位置も常に上向きになり紫外線センサ104の姿勢に起因する精度低下を防止できる。
【0192】
また、さらにマラソン等の時間計時をしながら活動する運動の場合、ほぼ一定時間ごとラップ時間、スプリット時間の計測操作が行われるので、累積で紫外線をどの程度受けたのか、連続計測と同等の累積値を計測することが可能になる。
また、ラップ時間やスプリット時間の計測機能と紫外線強度計測機能を同一のスイッチで連動させることで、マラソンなど長時間屋外で行う運動の場合、各計測時の紫外線計測機能付電子腕時計700の姿勢が同じであり又ほぼ一定時間ごとに計測操作が行われるので、累積で紫外線をどの程度受けたのか、連続計測と同等の累積値計測が可能である。
また、時間計測機能と紫外線計測機能を連動させるため、操作が簡単になるという効果を奏する。
【0193】
(第十二の実施形態)
以下、本発明の第十二の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図28は、本実施形態における紫外線測定装置の構成を示したブロック図である。図示する例では、紫外線測定装置900は、CPU101(中央処理装置、制御部)と、発振部102と、入力部103と、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D(アナログ−デジタル)変換部106と、時計部107と、表示部108と、記憶部109と、電池部510と、ソーラー発電部111−1,111−2(第1のソーラー発電部、第2のソーラー発電部)と、発電電圧検知部112とを備える。
【0194】
CPU101は、紫外線測定装置900が備える各部の制御を行う。発振部102は、CPU101用の規準クロック信号や計時用の時計信号を出力する。入力部103は、外部から操作可能なスイッチによって構成されており、入力を受け付ける。紫外線センサ104は、紫外線を受光する紫外線受光面を備え、受光した(照射された)紫外線の強度に応じたアナログ信号を出力する。増幅部105は、紫外線センサ104が出力するアナログ信号を増幅する。A/D変換部106は、増幅部105が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。時計部107は、現在の日時(日付、時刻)を示す情報を出力する。表示部108は、紫外線センサ104が測定した紫外線の強度を示す情報(測定値(μW/cm2)、UVインデックスなど)や日時などを表示する。
【0195】
記憶部109は、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)や、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)などであり、CPU101が実行するプログラムや、測定した紫外線の強度や紫外線の強度を測定した時刻など、紫外線測定装置900が用いるデータを記憶する。電池部510は、充電可能な二次電池であり、紫外線測定装置900が備える各部に電力を供給する。ソーラー発電部111−1,111−2は光を受光する受光面を備えた太陽電池であり、受光した(照射された)光に応じた電力を発電して電池部510を充電する。発電電圧検知部112(発電量測定部)は、ソーラー発電部111−1、111−2が発電した電圧(発電量)を検知する。
【0196】
次に、本実施形態における紫外線測定装置900の外観について説明する。図29は、本実施形態における紫外線測定装置900の外観を示した外観図である。図示する例では、紫外線測定装置900は腕時計型の装置であり、紫外線測定装置900の外装ケース901の表面に、入力部103と、紫外線センサ104と、ソーラー発電部111−1,111−2と、表示部108と、カバーガラス903とが配置されている。具体的には、紫外線センサ104の紫外線受光面と、ソーラー発電部111−1,111−2の受光面(第1の受光面、第2の受光面)とが同じ方向(または、ほぼ同じ方向)を向くように、紫外線センサ104と、ソーラー発電部111−1,111−2とが紫外線測定装置900の外装ケース901の前面に配置されている。また、表示部108が紫外線測定装置900の外装ケース901の前面に配置されており、入力部103が紫外線測定装置900の外装ケース901の側面に配置されている。また、カバーガラス903が、表示部108とソーラー発電部111−1,111−2とを覆うように、外装ケース901の前面に配置されている。
【0197】
次に、本実施形態における紫外線測定装置900が備えるソーラー発電部111−1,111−2の配置について詳細に説明する。図30は、本実施形態における紫外線測定装置900の断面図である。図示する例では、紫外線測定装置900の外装ケース901には、ソーラー発電部111−1,111−2と、表示部108と、カバーガラス903と、電池部510と基板902とが設けられている。
【0198】
外装ケース901の外周部904は、ソーラー発電部111−1,111−2の受光面よりも高くなっている。また、ソーラー発電部111−1,111−2は、外装ケース901の外周部904の内側に沿って配置されている。図示する例では、ソーラー発電部111−1は、外装ケース901の右側かつ外周部904の内側に沿って配置されており、ソーラー発電部111−2は外装ケース901の左側かつ外周部904の内側に沿って配置されている。
【0199】
そのため、太陽が外装ケースの左側斜め方向(例えば、図中の位置A)に存在する場合には、ソーラー発電部111−1には太陽からの光が全て照射されるが、ソーラー発電部111−2の左側には外装ケース901の外周部904が存在するため、太陽からの光の一部が外周部904に遮られ、ソーラー発電部111−2には太陽からの光が全て照射されない。従って、ソーラー発電部111−1の発電量よりも、ソーラー発電部111−2の発電量の方が低い値となる。また、太陽が外装ケースの右側斜め方向(例えば、図中の位置B)に存在する場合には、ソーラー発電部111−2には太陽からの光が全て照射されるが、ソーラー発電部111−1の右側には外装ケース901の外周部904が存在するため、太陽からの光の一部が外周部904に遮られ、ソーラー発電部111−1には太陽からの光が全て照射されない。従って、ソーラー発電部111−2の発電量よりも、ソーラー発電部111−1の発電量の方が低い値となる。
【0200】
また、太陽が外装ケースの上側(例えば、図中の位置C)に存在する場合には、外装ケース901の外周部904に遮られることなく、ソーラー発電部111−1,111−2には太陽からの光が全て照射される。従って、ソーラー発電部111−1の発電量とソーラー発電部111−2の発電量とが同じ値となる。
【0201】
すなわち、ソーラー発電部111−1,111−2の受光面が太陽の方向に向いた場合にのみ、太陽からの光が外装ケース901の外周部904に遮られることなく、ソーラー発電部111−1とソーラー発電部111−2との両方に太陽からの光が全て照射されるよう、紫外線測定装置900にはソーラー発電部111−1,111−2が配置されている。
【0202】
この構成により、ソーラー発電部111−1,111−2の受光面が太陽(光源)の方向に向いた場合にのみ、ソーラー発電部111−1とソーラー発電部111−2との発電量が同じ量となる。従って、ソーラー発電部111−1とソーラー発電部111−2との発電量が同じ量であれば、ソーラー発電部111−1,111−2の受光面が太陽の方向に向いている。また、ソーラー発電部111−1,111−2の受光面と紫外線センサ104の紫外線受光面とは同じ方向(または、ほぼ同じ方向)を向いているため、ソーラー発電部111−1とソーラー発電部111−2との発電量が同じ量であれば、紫外線センサ104の紫外線受光面は太陽の方向(所定の方向)を向いている(受光面の正面に太陽がある)と判定することができ、ソーラー発電部111−1とソーラー発電部111−2との発電量が異なっていれば、紫外線センサ104の紫外線受光面は太陽の方向を向いていない(受光面の正面に太陽がない)と判定することができる。
【0203】
次に、本実施形態における紫外線測定装置900の動作について説明する。図31は、本実施形態における紫外線測定装置900の動作を示したフローチャートである。
(ステップS1401)発電電圧検知部112は、ソーラー発電部111−1とソーラー発電部111−2との発電量(発電電圧)をそれぞれ測定する。その後、ステップS1402の処理に進む。なお、本実施形態では、発電量として発電電圧を用いるが、これに限らない。例えば、発電電流などソーラー発電部111−1,111−2の発電量に応じて変化する値であればどのような値を用いてもよい。
【0204】
(ステップS1402)CPU101は、ステップS1401で発電電圧検知部112が測定したソーラー発電部111−1の発電量(発電電圧)とソーラー発電部111−2の発電量とが同一の値であるか否かを判定する。発電電圧検知部112が測定したソーラー発電部111−1の発電量とソーラー発電部111−2の発電量とが同一の値であるとCPU101が判定した場合にはステップS1403の処理に進み、それ以外の場合にはステップS1405の処理に進む。なお、ソーラー発電部111−1,111−2の発電量の誤差や発電電圧検知部112の測定誤差を考慮し、ソーラー発電部111−1,111−2の発電量の差が所定の閾値以内の差であれば、CPU101はソーラー発電部111−1の発電量(発電電圧)とソーラー発電部111−2の発電量とが同一の値であると判定する。すなわち、同一の値には、ほぼ同一の値も含まれる。なお、所定の閾値は、ソーラー発電部111−1,111−2や発電電圧検知部112の特徴に応じて予め決められていてもよく、任意に決定することができるようにしてもよい。
【0205】
(ステップS1403)CPU101は、紫外線強度の測定開始条件を満たすと判定する。その後、ステップS1404の処理に進む。
(ステップS1404)CPU101は、紫外線強度を測定する機能を動作させる。その後、処理を終了する。具体的には、CPU101は、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とを動作させる。これにより、紫外線センサ104は、紫外線の強度に応じたアナログ信号を出力し、増幅部105は、紫外線センサ104が出力するアナログ信号を増幅し、A/D変換部106は、増幅部105が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0206】
(ステップS1405)CPU101は、紫外線強度の測定開始条件を満たしていないと判定する。その後、ステップS1406の処理に進む。
(ステップS1406)CPU101は、紫外線強度を測定する機能を停止させる。その後、処理を終了する。具体的には、CPU101は、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とを停止させる。これにより、紫外線センサ104と、増幅部105と、A/D変換部106とが消費する電力を抑えることができる。
【0207】
上述したとおり、本実施形態によれば、紫外線測定装置900は、ソーラー発電部111−1とソーラー発電部111−2との発電量に基づいて、紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いているか否かを判定し、紫外線受光面が太陽の方向を向いている場合には紫外線強度を測定する機能を動作させ、それ以外の場合には紫外線強度を測定する機能を停止させる。
【0208】
これにより、ユーザーが紫外線の強度を測定するための操作を行うことなく、紫外線測定装置900は、紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向を向いている場合には自動的に紫外線の測定を行うことができる。また、紫外線測定装置900は、紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向に向いている場合に紫外線強度の測定を行うため、紫外線の強度をより正確に測定することができる。さらに、紫外線測定装置900は、紫外線センサ104の紫外線受光面が太陽の方向に向いていない場合には、自動的に紫外線の測定を停止させるため、消費電力を削減することができる。
【0209】
なお、上述した実施形態における紫外線測定装置900が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0210】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0211】
以上、本発明の第十二の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、紫外線測定装置900は、2つのソーラー発電部111−1,111−2を備えているが、これに限らず、3つ以上のソーラー発電部を備えるようにしてもよい。この場合、紫外線測定装置900が備える全てのソーラー発電部の受光面が太陽の方向に向いた場合にのみ、それぞれのソーラー発電部の発電量が同じ量となるように、紫外線測定装置900にソーラー発電部を配置する必要がある。また、紫外線センサ104の紫外線受光面と、各ソーラー発電部の受光面とが同じ方向(または、ほぼ同じ方向)を向くように、紫外線センサ104と、各ソーラー発電部とを紫外線測定装置900に配置する必要がある。
【0212】
また、本実施形態における紫外線測定装置900は腕時計型の装置であったが、これに限らず、容易に持ち運びが可能な小型の装置としてもよい。また、紫外線測定装置900を歩数計など他の電子機器に組み込んでもよい。
【符号の説明】
【0213】
100,500,600,900・・・紫外線測定装置、101・・・CPU、102・・・発振部、103・・・入力部、104・・・紫外線センサ、105・・・増幅部、106・・・A/D変換部、107・・・時計部、108・・・表示部、109・・・記憶部、110・・・姿勢検知部、111,111−1,111−2・・・ソーラー発電部、112・・・発電電圧検知部、201・・・本体、202・・・バンド、203・・・受光部、300・・・本体部、301,302,801,903・・・カバーガラス、303,304,902・・・基板、305・・・電池、306・・・部材、307・・・裏蓋、401・・・非連動状態、402・・・連動状態、510・・・電池部、601・・・紫外線検出部、602・・・光検出部、603・・・報音部、700・・・紫外線計測機能付電子腕時計、701・・・照明部、702・・・電源、703・・・発振回路、704・・・分周回路、901・・・外装ケース、904・・・外周部、1041・・・フォトトランジスタ、1042・・・抵抗、1043・・・可変抵抗、1044・・・コンパレータ、1045・・・第1の受光面、1046・・・第2の受光面、A〜D・・・入力スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、
前記紫外線センサの前記紫外線受光面が所定の方向に向いた場合に前記紫外線強度を測定するように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする紫外線測定装置。
【請求項2】
紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、
前記紫外線受光面の方向を検知する姿勢検知部と、
前記紫外線センサが測定した前記紫外線強度を示す情報を表示する表示部と、
前記姿勢検知部の検知結果に基づいて、前記紫外線受光面が上方を向いていると判定した場合には前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させ、前記紫外線受光面が上方を向いていないと判定した場合には前記紫外線センサの動作を停止させる制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする紫外線測定装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させる際には当該紫外線センサを一定期間一定間隔で動作させる
ことを特徴とする請求項2に記載の紫外線測定装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合にのみ前記制御を行う
ことを特徴とする請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の紫外線測定装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合、または前記紫外線センサが前回測定した紫外線強度が基準値未満であり当該測定時から基準時間以上経過している場合にのみ前記制御を行う
ことを特徴とする請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の紫外線測定装置。
【請求項6】
紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、
前記紫外線受光面と略同一の方向に配置された受光面に照射される光に応じた電力を発電するソーラー発電部と、
前記ソーラー発電部が発電した電力量を測定する発電量測定部と、
前記紫外線センサが測定した前記紫外線強度を示す情報を表示する表示部と、
前記ソーラー発電部が発電した電力量が所定値以上である場合には前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させ、前記ソーラー発電部が発電した電力量が前記所定値未満である場合には前記紫外線センサの動作を停止させる制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする紫外線測定装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させる際には当該紫外線センサを一定期間一定間隔で動作させる
ことを特徴とする請求項6に記載の紫外線測定装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合にのみ前記制御を行う
ことを特徴とする請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の紫外線測定装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合、または前記紫外線センサが前回測定した紫外線強度が基準値未満であり当該測定時から基準時間以上経過している場合にのみ前記制御を行う
ことを特徴とする請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の紫外線測定装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させた後一定時間経過した場合、または前記紫外線センサが前回紫外線強度を測定した際に前記ソーラー発電部が発電した電力量よりも、当該ソーラー発電部が発電する電力量が一定量以上増加した場合にのみ前記制御を行う
ことを特徴とする請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の紫外線測定装置。
【請求項11】
紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、
前記紫外線受光面と略同一の方向に配置された受光面を有し、当該受光面に照射される光の強度に基づいて当該受光面が光源方向に向いたことを検出する光検出部と、
前記紫外線センサが測定した紫外線強度を示す情報を表示する表示部と、
前記受光面が光源方向に向いたことを前記光検出部が検出した場合には、前記紫外線センサに紫外線強度を測定させる制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする紫外線測定装置。
【請求項12】
前記光検出部は、前記受光面が光源の方向を向いた場合に当該受光面に光が遮られることなく照射されるように、当該受光面の上方には光を透過しない材質で構成されており細い筒状の光の通り道を有する部材が配置されており、当該受光面に照射された光の強度が強い場合に当該受光面が光源方向に向いたことを検出する
ことを特徴とする請求項11に記載の紫外線測定装置。
【請求項13】
前記光検出部は、略同一の方向に配置された第1の受光面と第2の受光面とを有し、第1の受光面と第2の受光面とが光源の方向を向いた場合に第1の受光面に照射される光は遮られず第2の受光面に照射される光は遮られるように、第2の受光面の上方には光を透過しない部材が配置されており、第1の受光面に照射された光の強度が強く第2の受光面に照射された光の強度が弱い場合に第1の受光面と第2の受光面とが光源方向に向いたことを検出する
ことを特徴とする請求項11に記載の紫外線測定装置。
【請求項14】
前記紫外線センサが紫外線強度を測定したか否かを報知する音声を出力する報音部
を備えたことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の紫外線測定装置。
【請求項15】
紫外線受光面に照射される紫外線の紫外線強度を測定する紫外線センサと、
前記紫外線受光面と略同一の方向に配置された第1の受光面に照射される光に応じた電力を発電する第1のソーラー発電部と、
前記紫外線受光面と略同一の方向に配置された第2の受光面に照射される光に応じた電力を発電する第2のソーラー発電部と、
前記第1の受光面に対して斜めの方向である第1の方向に光源が存在する場合に当該光源からの光の一部が前記第1の受光面に照射しないように当該光の一部を遮り、前記第2の受光面に対して斜めの方向かつ前記第1の方向とは異なる方向である第2の方向に前記光源が存在する場合に当該光源からの光の一部が前記第2の受光面に照射しないように当該光の一部を遮る外装ケースと、
前記第1のソーラー発電部が発電した前記電力と、前記第2のソーラー発電部が発電した前記電力とが同じ値である場合には前記紫外線センサに前記紫外線強度を測定させる制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする紫外線測定装置。
【請求項16】
紫外線強度計測機能及び計時機能を有する本体を腕に装着して使用する紫外線計測機能付電子腕時計において、
計時動作を行う計時手段と、
少なくとも前記計時手段による計時動作を指示操作する入力手段と、
前記本体を腕に装着した状態で視認可能な表面側に配置され、少なくとも前記計時手段が計時した情報を表示する表示手段と、
前記表面側に配設され紫外線強度を計測する紫外線強度検出手段と、
前記入力手段による指示操作と前記紫外線強度検出手段の紫外線強度計測を連動させるか否かを設定する制御手段とを備えて成ることを特徴とする紫外線計測機能付電子腕時計。
【請求項17】
前記制御手段は、前記表示手段に、前記入力手段による指示操作と前記紫外線強度検出手段の紫外線強度計測が連動状態に設定されているか否かを表示させることを特徴とする請求項16に記載の紫外線計測機能付電子腕時計。
【請求項18】
前記入力手段は第1、第2、第3の入力スイッチを備え、
前記第1の入力スイッチは動作モードの切り換えを指示する機能を有し、
前記第2の入力スイッチはストップウォッチ表示状態において計時の開始又は停止を指示する機能を有し、
前記第3の入力スイッチはストップウォッチ計測状態においてラップ時間若しくはスプリット時間の計測指示、又は、ストップウォッチ停止中に計測値のリセット指示を行う機能を有し、
更に前記第1の入力スイッチ、第2の入力スイッチ及び第3の入力スイッチのうち前記制御手段によって紫外線強度計測が連動するように設定されている入力スイッチは、当該入力スイッチが有する前記機能に連動して紫外線強度計測の指示を行うことを特徴とする請求項16または請求項17のいずれか1項に記載の紫外線計測機能付電子腕時計。
【請求項19】
紫外線強度計測指示が連動するように設定された入力スイッチが、前記本体を腕に装着した状態で前記紫外線強度検出手段の右側に位置するように配設されて成ることを特徴とする請求項18に記載の紫外線強度計測機能付電子腕時計。
【請求項20】
前記入力手段には、紫外線強度計測を指示する機能と、所定動作と紫外線強度計測を連動させるか否かを指示する機能とを有する入力スイッチが含まれて成ることを特徴とする請求項16または請求項17のいずれか1項に記載の紫外線計測機能付電子腕時計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2012−13676(P2012−13676A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−8915(P2011−8915)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】