説明

細胞をアッセイするための基体、装置および方法

本発明は、分子診断の分野、特に液晶アッセイ形式に基づく診断に関するものである。特に、本発明は、試料中の分析物の量を定量するために液晶アッセイ法を使用する、改善された基体および方法を提供する。また、本発明は、液晶アッセイ形式を使用することによって基体に対する分析物の非特異的な結合を検出するための材料および方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面を有する基体を含む分析物アッセイ装置であって、該表面が、その上にメソゲンを配向させるように構成された少なくとも1つの非特異的な結合アッセイ領域を有する装置。
【請求項2】
非特異的な結合アッセイ領域が、実質的に分析物に特異的な認識部分がない、請求項1記載の分析物アッセイ装置。
【請求項3】
分析物が、細胞、粒状物質、および微生物からなる群より選択される、請求項1記載の分析物アッセイ装置。
【請求項4】
微生物が、細菌、ウイルス、および真菌からなる群より選択される、請求項3記載の分析物アッセイ装置。
【請求項5】
メソゲンを配向させるように構成された少なくとも1つの非特異的なアッセイ領域が、摩擦されたタンパク質、摩擦された重合体の表面、または整えられた重合体の表面を含む、請求項1記載のアッセイ装置。
【請求項6】
摩擦された重合体の表面が、組織培養ポリスチレンおよびポリスチレンからなる群より選択される、請求項5記載のアッセイ装置。
【請求項7】
整えられた表面が、微小成形された重合体の表面、フォトリソグラフィーで作製された重合体の表面、および斜めに沈着された金属フィルムからなる群より選択される、請求項1記載のアッセイ装置。
【請求項8】
メソゲンを配向させるように構成された少なくとも1つの非特異的なアッセイ領域が、表面上に配置された粒子を含む、請求項1記載のアッセイ装置。
【請求項9】
粒子が、電場、磁場、ずり磁場、流体の流れ、または機械的な移動からなる群より選択される方法によって配置される、請求項8記載のアッセイ装置。
【請求項10】
6、12、24、36、96、384、または1536個のアッセイ領域を含み、該アッセイ領域が、プレートリーダーによって読取り可能である、請求項1記載のアッセイ装置。
【請求項11】
6、12、24、36、96、384、または1536個のアッセイ領域が、アレイに配置されている、請求項10記載のアッセイ装置。
【請求項12】
表面を含むアッセイ装置であって、該表面がその上に粒子を有し、該粒子がメソゲンを配向させるために整えられているアッセイ装置。
【請求項13】
粒子が、電場の適用によって該粒子がメソゲンを配向させるように配置されている、請求項12記載のアッセイ装置。
【請求項14】
粒子が、磁場の適用によって該粒子がメソゲンを配向させるように配置されている、請求項12記載のアッセイ装置。
【請求項15】
粒子が、ずり磁場の適用によって該粒子がメソゲンを配向させるように配置されている、請求項12記載のアッセイ装置。
【請求項16】
粒子が、流体の流れの適用によって該粒子がメソゲンを配向させるように配置されている、請求項12記載のアッセイ装置。
【請求項17】
粒子が、表面上に機械的に移動されている、請求項12記載のアッセイ装置。
【請求項18】
粒子が、金属粒子、木炭、チョーク、石鹸石、グラファイト、および軽石からなる群より選択される、請求項12記載の方法。
【請求項19】
アッセイ領域を含むアッセイ装置であって、該アッセイ領域が、メソゲンを配向させるように構成された細胞外マトリックスを含むアッセイ装置。
【請求項20】
メソゲンをさらに含む、請求項19記載のアッセイ装置。
【請求項21】
メソゲンが、サーモトロピックおよびリオトロピックな液晶からなる群より選択される、請求項20記載のアッセイ装置。
【請求項22】
アッセイ領域を含むアッセイ装置であって、該アッセイ領域が、その中に包埋されたメソゲンを有するマトリックスを含むアッセイ装置。
【請求項23】
メソゲンをさらに含む、請求項22記載のアッセイ装置。
【請求項24】
メソゲンが、サーモトロピックおよびリオトロピックな液晶からなる群より選択される、請求項23記載のアッセイ装置。
【請求項25】
表面を有する基体を含むアッセイ装置であって、該表面が、その上にメソゲンによって接触される少なくとも1つのアッセイ領域を有し、該表面が、該メソゲンを配向させるように構成され、および少なくとも1つの細胞播種領域が、該少なくとも1つのアッセイ領域と結合されているアッセイ装置。
【請求項26】
基体が、その中に試験化合物を含むための少なくとも1つの貯蔵所を有し、かつ少なくとも1つの細胞播種領域がウェルを含む、請求項25記載のアッセイ装置。
【請求項27】
1つまたは複数の前記少なくとも1つの細胞播種領域が、少なくとも1つの細胞を含む、請求項25記載のアッセイ装置。
【請求項28】
少なくとも1つの細胞が、原核細胞および真核細胞からなる群より選択される、請求項27記載のアッセイ装置。
【請求項29】
メソゲンを配向させるように構成されている少なくとも1つのアッセイ領域が、摩擦されたタンパク質、摩擦された重合体の表面、または整えられた重合体の表面を含む、請求項25記載のアッセイ装置。
【請求項30】
メソゲンを配向させるように構成されている少なくとも1つのアッセイ領域が、微小成形された重合体の表面、フォトリソグラフィーで作製された重合体の表面、および斜めに沈着された金属フィルムからなる群より選択される整えられた表面を含む、請求項25記載のアッセイ装置。
【請求項31】
メソゲンを配向させるように構成されている少なくとも1つのアッセイ領域が、その上に粒子を有する表面を含み、該粒子が、液晶を配向させるように構成されている、請求項25記載のアッセイ装置。
【請求項32】
表面が、少なくとも1つの分子認識部分で装飾されている、請求項25記載のアッセイ装置。
【請求項33】
認識部分が、共有結合によって表面に付着されている、請求項32記載のアッセイ装置。
【請求項34】
認識部分が、金属、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、抗体、核酸、脂質、リン脂質、脂肪酸誘導体、ステロイド、転写制御因子、糖、細胞受容体、および受容体認識配列からなる群より選択される、請求項32記載のアッセイ装置。
【請求項35】
ポリペプチドが、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニン、オステオポンチン、トロンボスポンジン、血管細胞接着分子-1、細胞内接着分子-1、細胞内接着分子-2、コンドロイチン硫酸、フォンビルブラント因子、エンタクチン、フィブリノーゲン、テネイシン、粘膜アドレッシン細胞接着分子、C3b、MDCタンパク質、およびビトロネクチンからなる群より選択される、請求項34記載のアッセイ装置。
【請求項36】
受容体認識配列が、カドヘリン、免疫グロブリンスーパーファミリー、セレクチン、ムチン、およびインテグリン結合配列を含む、請求項34記載のアッセイ装置。
【請求項37】
インテグリン結合配列が、RGD、EILDV、LDV、LDVP、IDAP、PHSRN、SLDVP、GRGDAC、およびIDSPからなる群より選択される、請求項36記載のアッセイ装置。
【請求項38】
6、12、24、36、96、384、または1536個のアッセイ領域を含む、請求項25記載のアッセイ装置。
【請求項39】
複数のアッセイ領域がアレイに配置されている、請求項38記載のアッセイ装置。
【請求項40】
アッセイ領域のアレイが、市販のプレートリーディング装置の読み位置と対応するように構成されている、請求項39記載のアッセイ装置。
【請求項41】
貯蔵所が、少なくとも1つの試験化合物を含む、請求項40記載のアッセイ装置。
【請求項42】
少なくとも1つのミクロな液体のチャネルをさらに含む、請求項25記載のアッセイ装置。
【請求項43】
少なくとも1つのミクロな液体のチャネルが、流体により貯蔵所に接続するように構成されている、請求項42記載のアッセイ装置。
【請求項44】
下記の工程を含む、分析物を解析するための方法:
a)表面を有する基体、分析物、およびメソゲンを提供する工程であって、該分析物が、該表面に特異的に結合されない工程;および
b)該分析物が検出されるように、該基体の該表面に対して、該メソゲンを適用する工程。
【請求項45】
メソゲンが、表面の整えられた領域および整えられていない領域が同定されるような条件下で適用される、請求項44記載の方法。
【請求項46】
表面が、メソゲンを配向させるように構成されている、請求項44記載の方法。
【請求項47】
表面が、メソゲンを配向させない、請求項44記載の方法。
【請求項48】
分析物の存在が、メソゲンの整列を崩壊させる、請求項26記載の方法。
【請求項49】
分析物が、原核細胞、真核細胞、ウイルス、および粒状物質からなる群より選択される、請求項44記載の方法。
【請求項50】
分析物が、原核細胞および真核細胞からなる群より選択される、請求項44記載の方法。
【請求項51】
表面を横切る細胞の遊走が、整えられていない領域を形成する、請求項50記載の方法。
【請求項52】
表面を横切る細胞の遊走が、整えられた領域を形成する、請求項50記載の方法。
【請求項53】
表面上における細胞の存在により、メソゲンが整列されるか、またはメソゲンが整列されず、これによって該細胞の存在を検出することができる、請求項50記載の方法。
【請求項54】
整えられた領域を整えられていない領域と比較することにより、表面上の細胞の数を定量する工程をさらに含む、請求項53記載の方法。
【請求項55】
下記の工程を含む、細胞を解析するための方法:
a)表面を有する基体を含むメソゲンおよび装置を提供する工程であって、該表面が、その上にメソゲンを配向させるように構成された少なくとも1つのアッセイ領域、および該少なくとも1つのアッセイ領域と結合する少なくとも1つの細胞播種領域を有する工程;
b)該少なくとも1つの細胞播種領域に細胞を適用する工程;および
c)該表面に該メソゲンを適用することによって該少なくとも1つのアッセイ領域への該細胞の動作をアッセイする工程。
【請求項56】
装置が、試験化合物を含むための貯蔵所をさらに含む、請求項55記載の方法。
【請求項57】
細胞に対する試験化合物の効果が、少なくとも1つのアッセイ領域への細胞の移動によって解析される、請求項55記載の方法。
【請求項58】
試験化合物が、細胞運動性に影響を与えることが疑われる、請求項56記載の方法。
【請求項59】
試験化合物が、細胞増殖または細胞接着に効果があることが疑われる、請求項56記載の方法。
【請求項60】
下記の工程を含む、細胞運動性に対する試験化合物の効果を検出するための方法:
a)i)表面を有する基体を含むアッセイ装置であって、該表面が、メソゲンを配向させるように構成された少なくとも1つのアッセイ領域および該少なくとも1つのアッセイ領域と結合する少なくとも1つの細胞播種領域を有し、該少なくとも1つの細胞播種領域が、少なくとも1つの細胞に含まれるアッセイ装置と、
ii)細胞運動性を阻害するまたは促進することが疑われる試験化合物と
を提供する工程;
b)該少なくとも1つの細胞を該試験化合物と接触させる工程;および
c)該少なくとも1つの細胞に対する該試験化合物の効果を解析する工程。
【請求項61】
少なくとも1つの細胞が、真核細胞または原核細胞である、請求項60記載の方法。
【請求項62】
真核細胞が哺乳類細胞である、請求項60記載の方法。
【請求項63】
哺乳類細胞が癌であることが疑われる、請求項61記載の方法。
【請求項64】
哺乳類細胞がヒト細胞である、請求項62記載の方法。
【請求項65】
解析工程が液晶によって行われる、請求項60記載の方法。
【請求項66】
液晶がプレートリーダー上で解析される、請求項65記載の方法。
【請求項67】
下記の工程を含む、細胞分泌性産物の産生に対する試験化合物の効果を検出するための方法:
a)表面を有する基体を含むメソゲンおよびアッセイ装置を提供する工程であって、該表面が、その上に該細胞分泌性産物および少なくとも1つの細胞を認識する認識部分を含む少なくとも1つのアッセイ領域を有する工程;
b)該少なくとも1つの細胞を該少なくとも1つの第1の試験化合物と接触させる工程;および
c)該少なくとも1つの細胞分泌性産物の産生を解析するために、該表面に該メソゲンを適用する工程。
【請求項68】
少なくとも1つの細胞分泌性産物が栄養性因子である、請求項67記載の方法。
【請求項69】
栄養性因子が、上皮細胞成長因子、線維芽細胞成長因子、ニューロトロフィン、血小板由来成長因子、肝細胞成長因子、成長ホルモン、プロラクチン、アンジオテンシン、キニン、神経分化因子、インスリン、インスリン様成長因子(IGF)IおよびII、ケラチノサイト成長因子、アンフィレギュリン、ヘレギュリン、TGF-α、TGF-β、神経ペプチド、並びに神経伝達物質からなる群より選択される、請求項66記載の方法。
【請求項70】
少なくとも1つの細胞分泌性産物が、インターロイキン、エリスロポエチン、腫瘍壊死因子、コロニー刺激因子、インターフェロン、および細胞遊走因子からなる群より選択されるサイトカインまたはケモカインを含む、請求項67記載の方法。
【請求項71】
分泌性産物が電解質である、請求項67記載の方法。
【請求項72】
電解質が、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムからなる群より選択される、請求項71記載の方法。
【請求項73】
少なくとも1つの細胞が真核細胞である、請求項67記載の方法。
【請求項74】
真核細胞が哺乳類細胞である、請求項73記載の方法。
【請求項75】
哺乳類細胞がヒト細胞である、請求項74記載の方法。
【請求項76】
解析工程がメソゲンによって行われる、請求項67記載の方法。
【請求項77】
メソゲンがプレートリーダー上で解析される、請求項76記載の方法。
【請求項78】
以下の工程を含む、細胞分泌性産物の産生を検出するための方法:
a)メソゲン、少なくとも1つの細胞、および表面を有する基体を含むアッセイ装置を提供する工程であって、該表面が、その上に該細胞分泌性産物を認識する認識部分を含む少なくとも1つのアッセイ領域を有する工程;および
b)該少なくとも1つの細胞分泌性産物の産生を解析するために、該表面に該メソゲンを適用する工程。
【請求項79】
細胞分泌性産物が、天然の分泌性の産物である、請求項78記載の方法。
【請求項80】
細胞分泌性産物が、組換え分泌性の産物である、請求項78記載の方法。
【請求項81】
以下の工程を含む、細胞の細胞骨格アラインメントを検出するための方法:
a)i)メソゲンと、
ii)少なくとも1つの細胞と
を提供する工程;
b)該メソゲンが該少なくとも1つの細胞の該細胞骨格のアラインメントに応答するような条件下で、該少なくとも1つの細胞を該メソゲンと接触させる工程;および
c)該メソゲンにおける該反応を解析する工程。
【請求項82】
少なくとも1つの細胞の膜を可溶化剤で可溶化する工程をさらに含む、請求項81記載の方法。
【請求項83】
可溶化剤が界面活性物質を含む、請求項82記載の方法。
【請求項84】
界面活性物質がリオトロピックなメソゲンを含む、請求項83記載の方法。
【請求項85】
少なくとも1つの細胞が真核細胞である、請求項81記載の方法。
【請求項86】
真核細胞が哺乳類細胞である、請求項85記載の方法。
【請求項87】
哺乳類細胞がヒト細胞である、請求項86記載の方法。
【請求項88】
解析工程がメソゲンによって行われる、請求項81記載の方法。
【請求項89】
メソゲンがプレートリーダー上で解析される、請求項88記載の方法。
【請求項90】
表面を有する基体を含む装置であって、該表面が、その上に少なくとも1つのアッセイ領域を有し、該少なくとも1つのアッセイ領域が、メソゲンを配向させる領域およびメソゲンを配向させない領域を含む装置。
【請求項91】
少なくとも1つのアッセイ領域が細胞播種領域をさらに含む、請求項90記載の装置。
【請求項92】
少なくとも1つの貯蔵所をさらに含む、請求項90記載のアッセイ装置。
【請求項93】
少なくとも1つの貯蔵所が試験化合物を含む、請求項90記載のアッセイ装置。
【請求項94】
試験化合物が、少なくとも1つの細胞の動作を阻害するか、または促進することが疑われる、請求項93記載のアッセイ装置。
【請求項95】
基体および少なくとも1つのアッセイ領域を含む装置であって、該少なくとも1つのアッセイ領域が、光学的に不透明な領域および光学的に透明な領域を含む装置。
【請求項96】
アッセイ領域が、比色、蛍光定量的、光学濃度、および光散乱読み出しからなる群より選択される読み出しを構成する、請求項95記載の装置。
【請求項97】
光学的に不透明な領域が、少なくとも1つの細胞播種領域をさらに含む、請求項95記載のアッセイ装置。
【請求項98】
少なくとも1つの細胞播種領域が、少なくとも1つの細胞を含む、請求項97記載のアッセイ装置。
【請求項99】
少なくとも1つのアッセイ領域が、メソゲンを配向させるように構成される、請求項95記載のアッセイ装置。
【請求項100】
少なくとも1つの貯蔵所をさらに含む、請求項95記載のアッセイ装置。
【請求項101】
少なくとも1つの貯蔵所が、第1の試験化合物を含む、請求項100記載のアッセイ装置。
【請求項102】
試験化合物が、少なくとも1つの細胞の動作を促進するか、または阻害することが疑われる、請求項101記載のアッセイ装置。
【請求項103】
少なくとも1つの貯蔵所が、少なくとも1つのミクロな液体のチャネルに対して流体により接続されている、請求項100記載のアッセイ装置。
【請求項104】
少なくとも1つの貯蔵所が、少なくとも1つのアッセイ領域で流体により接触される、請求項100記載のアッセイ装置。
【請求項105】
少なくとも1つの細胞が生体染色される、請求項98記載のアッセイ装置。
【請求項106】
6、12、24、36、96、384、または1536個のアッセイ領域を含む、請求項95記載のアッセイ装置。
【請求項107】
24、36、96、384、または1536個のアッセイ領域が、複数の行および列のアレイに配列されている、請求項106記載のアッセイ装置。
【請求項108】
アッセイ領域のアレイが、プレートリーダー装置の読取り位置と対応するように構成されている、請求項106記載のアッセイ装置。
【請求項109】
少なくとも第1および第2の分離したアッセイ領域を含むアッセイ装置であって、該第1および第2の分離されたアッセイ領域のそれぞれが、第1側部、第2側部、メソゲンを配向させる領域、およびメソゲンを配向させない領域を含み、該第1および第2の分離されたアッセイ領域のうちの一方において、メソゲンを配向させる領域が、該第1側部上にあり、メソゲンを配向させない領域が、該第2側部上にあり、該第1および第2の分離されたアッセイ領域の他方において、メソゲンを配向させる領域が、該第2側部上にあり、メソゲンを配向させない領域が、該第1側部上にあるアッセイ装置。
【請求項110】
第1および第2の分離されたアッセイ領域のそれぞれが細胞播種領域を含む、請求項109記載のアッセイ装置。
【請求項111】
細胞播種領域が少なくとも1つの細胞を含む、請求項110記載のアッセイ装置。
【請求項112】
少なくとも1つの細胞が真核細胞である、請求項101記載のアッセイ装置。
【請求項113】
真核細胞がヒト細胞である、請求項111記載のアッセイ装置。
【請求項114】
少なくとも1つの貯蔵所をさらに含む、請求項109記載のアッセイ装置。
【請求項115】
少なくとも1つの貯蔵所が試験化合物を含む、請求項114記載のアッセイ装置。
【請求項116】
試験化合物が少なくとも1つの細胞の走化性を促進するか、または阻害することが疑われる、請求項115記載のアッセイ装置。
【請求項117】
少なくとも1つの貯蔵所が少なくとも1つのミクロな液体のチャネルに対して流体により接続されている、請求項114記載のアッセイ装置。
【請求項118】
a)表面を有する基体を含む分析物アッセイ装置であって、該表面が、その上にメソゲンを配向させるように構成された少なくとも1つの非特異的なアッセイ領域を有する分析物アッセイ装置;
b)メソゲン;および
c)該キットで非特異的な結合相互作用を検出するための説明書
を含むキット。
【請求項119】
以下の工程を含む、表面上の細胞を定量化する方法:
a) i)メソゲンと、
ii)表面上に細胞を有する表面を有する基体と
を提供する工程;
b)整列されたメソゲンおよび整列されていないメソゲンの領域が形成されるような条件下で、該表面に該メソゲンを適用する工程;および
c)該整列されたメソゲンおよび整列されていないメソゲンの領域を比較することによって、該表面上の細胞数を定量する工程。
【請求項120】
以下の工程を含む、細胞を解析する方法:
a) i)細胞と、
ii)上に少なくとも1つのアッセイ領域を有する基体を含む装置であって、該少なくとも1つのアッセイ領域が、光学的に不透明な領域および光学的に透明な領域を含む装置と
を提供する工程;および
b)該アッセイ領域に該細胞を適用する工程;および
c)該細胞を解析する工程。
【請求項121】
アッセイ領域が少なくとも1つの細胞播種領域をさらに含む、請求項120記載の方法。
【請求項122】
少なくとも1つの細胞播種ウェルが少なくとも1つの細胞を含む、請求項121記載の方法。
【請求項123】
基体が、その中に第1の試験化合物を含む少なくとも1つの貯蔵所を有する、請求項121記載の方法。
【請求項124】
試験化合物が、少なくとも1つの細胞の移動を促進するか、または阻害することが疑われる、請求項123記載の方法。
【請求項125】
少なくとも1つの細胞が、生体染色または非生体染色される、請求項123記載の方法。
【請求項126】
少なくとも1つの細胞が蛍光マーカーを含む、請求項123記載の方法。
【請求項127】
解析工程が、濃度測定、光散乱、比色、または蛍光定量的な方法による解析を含む、請求項120記載の方法。
【請求項128】
以下の工程を含む、マトリックスに対する細胞の効果を検査する方法:
a)マトリックス、細胞、およびメソゲンを提供する工程;
b)該細胞に該マトリックスを曝露する工程;および
c)該メソゲンの配向または配向されないことが、該細胞により該マトリックスに対して及ぼされた力の指標となるような条件下で、該マトリックスに対して該メソゲンを適用する工程。
【請求項129】
マトリックスが液晶を配向させる、請求項128記載の方法。
【請求項130】
液晶が、リオトロピック液晶およびサーモトロピック液晶からなる群より選択される、請求項128記載の方法。
【請求項131】
細胞が真核細胞である、請求項128記載の方法。
【請求項132】
細胞がマトリックスに侵入する、請求項131記載の方法。
【請求項133】
マトリックスが、コラーゲンマトリックス、細胞外マトリックス、細菌細胞外マトリックス、ゲルマトリックス、および重合体マトリックスからなる群より選択される、請求項128記載の方法。
【請求項134】
以下の工程を含む、マトリックスに対する細胞の効果を検査する方法:
a)中に包埋されたメソゲンを有するマトリックスおよび細胞を提供する工程;
b)該メソゲンの配向または配向されないことが、該細胞により該マトリックスに対して及ぼされた力の指標となるような条件下で、該細胞に対して、その中に包埋されたメソゲンを有するマトリックスを曝露する工程。
【請求項135】
マトリックスが液晶を配向させる、請求項134記載の方法。
【請求項136】
液晶が、リオトロピック液晶およびサーモトロピック液晶からなる群より選択される、請求項134記載の方法。
【請求項137】
細胞が真核細胞である、請求項134記載の方法。
【請求項138】
細胞がマトリックスに侵入する、請求項137記載の方法。
【請求項139】
マトリックスが、コラーゲンマトリックス、細胞外マトリックス、細菌細胞外マトリックス、ゲルマトリックス、および重合体マトリックスからなる群より選択される、請求項134記載の方法。
【請求項140】
以下の工程を含む、細胞を培養する方法:
a)液晶基体および細胞を提供する工程;および
b)該液晶基体上で該細胞を培養する工程。
【請求項141】
液晶基体がサーモトロピック液晶を含む、請求項140記載の方法。
【請求項142】
液晶基体がリオトロピック液晶を含む、請求項140記載の方法。
【請求項143】
液晶基体がマトリックスを含む、請求項140記載の方法。
【請求項144】
マトリックスが、コラーゲンマトリックス、細胞外マトリックス、細菌細胞外マトリックス、ゲルマトリックス、および重合体マトリックスからなる群より選択される、請求項143記載の方法。
【請求項145】
液晶基体が、リン脂質および生物学的な受容体からなる群より選択される部分を含む、請求項140記載の方法。
【請求項146】
以下の工程を含む、細胞の代謝状態をアッセイする方法:
a)細胞およびメソゲンを提供する工程;および
b)該メソゲンが整列または整列されていないことが、該細胞の該代謝状態の指標となるような条件下で、該メソゲンに対して該細胞を曝露する工程。
【請求項147】
メソゲンが、リオトロピックおよびサーモトロピックなメソゲンからなる群より選択される、請求項146記載の方法。
【請求項148】
細胞が培養される温度またはその近くの温度で、メソゲンが相転移を受ける、請求項146記載の方法。
【請求項149】
相転移の解析が、細胞によって産生された熱量を示す、請求項146記載の方法。
【請求項150】
メソゲンを配向させるように構成された少なくとも1つの領域を含む表面、および該表面上でランダムに分配されたナノのサイズからミクロのサイズの粒子を含む装置。
【請求項151】
表面上を覆う液晶をさらに含み、粒子の置換により該液晶が整列される、請求項150記載の装置。
【請求項152】
a)i)メソゲンを配向させるように構成された少なくとも1つの領域を含む表面であって、その上にナノのサイズからミクロのサイズの粒子が分配された表面と、
ii)細胞と、
iii)メソゲンと
を提供する工程;
b)該表面に該細胞を適用する工程;および
c)該表面に対して該メソゲンを適用することによって、該メソゲンを配向させるように構成された領域を横切る該細胞の位置または移動をアッセイする工程
を含み、該細胞による該粒子の置換により、配向されたメソゲンの領域の形成が生じる方法。
【請求項153】
2つの側面と表面を通って電流が生じるように構成された電極とを有する表面、該2つの側面の一方の上の液晶、および該2つの側面の他方の上の分析物を含む装置であって、電流が該電極を通った場合に、該分析物の存在が、液晶の整えられていない状態の存在によって報告される装置。
【請求項154】
中に流体チャネルを有する基体を含む装置であって、該基体が、試験領域および貯蔵所を含み、該流体チャネルが、該貯蔵所に配置された試験化合物が拡散によって該試験領域に送達されるように、該試験領域と液体により連絡されている基体を含む装置。
【請求項155】
流体チャネルが、試験領域に隣接した開口部で終わる、請求項154記載の装置。
【請求項156】
比色、液晶、蛍光定量的、および濃度測定によるアッセイ系からなる群より選択されるアッセイ系と共に使用するために構成された、請求項154記載の装置。
【請求項157】
貯蔵所および流体チャネルが、ガラス、ポリプロピレン、ポリスチレン、およびシリコーンからなる群より選択される材料から形成される、請求項154記載の装置。
【請求項158】
装置が、マルチウェル・プレートと共に使用するための挿入物として構成される、請求項154記載の装置。
【請求項159】
複数の試験領域、貯蔵所、および複数の試験化合物の平行した試験ができる流体チャネルを含む、請求項154記載の装置。
【請求項160】
以下の工程を含む、細胞を解析する方法:
a) i)細胞と、
ii)上に少なくとも1つのアッセイ領域を有する基体を含む装置であって、該少なくとも1つのアッセイ領域が、メソゲンを配向させる領域およびメソゲンを配向させない領域を含む装置と
を提供する工程;および
b)該アッセイ領域に該細胞を適用する工程;および
c)該細胞を解析する工程。
【請求項161】
以下の工程を含む、1つまたは複数の細胞の予め定められた性質を解析するための方法:
a)基体、細胞、およびメソゲンを提供する工程;
b)表面に該細胞を適用する工程;および
c)該メソゲンと該表面および該細胞の接触によって該細胞を解析する工程。
【請求項162】
予め定められた性質が、化合物に応答して増殖すること、化合物に応答して分化すること、および化合物に応答して遊走することからなる群より選択される、請求項161記載の方法。
【請求項163】
解析工程が、細胞に対する物質または化合物の効果を測定する工程をさらに含む、請求項161記載の方法。
【請求項164】
効果が定量される、請求項163記載の方法。
【請求項165】
表面が、シリコーン、ガラス、金属、および重合体表面からなる群より選択される、請求項161記載の方法。
【請求項166】
表面がマトリックスである、請求項161記載の方法。
【請求項167】
マトリックスが、コラーゲンマトリックス、細胞外マトリックス、細菌細胞外マトリックス、ゲルマトリックス、および重合体マトリックスからなる群より選択される、請求項166記載の方法。
【請求項168】
以下の工程を含む、アッセイ装置を製造するための方法:
a)少なくとも1つの異方性の領域および被覆材料を含む表面を有する基体を提供する工程;および
b)該少なくとも1つの異方性の領域を含むアッセイ領域が定義されるような条件下で、表面を有する該基体に該被覆材料を適用する工程。
【請求項169】
第2の基体を提供する工程、および被覆材料を適用した後に第2の基体を第1の基体と接触させる工程とをさらに含む、請求項168記載の方法。
【請求項170】
第1の基体が、シリカおよび石英からなる群より選択される、請求項169記載の方法。
【請求項171】
第2の基体が、シリカおよび石英からなる群より選択される、請求項169記載の方法。
【請求項172】
被覆材料が、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテトラフタラート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンジフルオライド、タンパク質、ラテックス、ポリスチレン、シリコーン、セルロース、およびニトロセルロースからなる群より選択される、請求項169記載の方法。
【請求項173】
被覆材料が圧感接着剤を含む、請求項169記載の方法。
【請求項174】
被覆材料の適用が、第1の基体上に該被覆材料をプリントする工程を含む、請求項168記載の方法。
【請求項175】
プリント工程が、シルクスクリーンプリント法、フレキソ印刷プリント法、マイクロコンタクトプリント法、セリアグラフプリント法、インクジェット式プリント法、インタリゴプリント法、オフセットプリント法、ハイデルベルク・プレス・プリント法、および温熱レーザープリント法からなる群より選択される、請求項174記載の方法。
【請求項176】
被覆材料が色素を含む、請求項169記載の方法。
【請求項177】
被覆材料の適用が複数のアッセイ領域を定義する、請求項168記載の方法。
【請求項178】
少なくとも1つのアッセイ領域が、ミクロな液体のチャネルである、請求項168記載の方法。
【請求項179】
被覆材料の適用が、アッセイ領域に物質を送達するための少なくとも1つのミクロな液体のチャネルをさらに定義する、請求項168記載の方法。
【請求項180】
市販のマルチエウェル・プレートと実質的に同様の外寸法を有する支持体表面であって、該支持体の部材がその中に少なくとも1つのカットアウトを有する支持体表面と、該少なくとも1つのカットアウトに嵌入されたアッセイ基体とを含む装置。
【請求項181】
アッセイ基体が液晶アッセイ基体である、請求項180記載の装置。
【請求項182】
支持体部材が複数のカットアウトを含み、それぞれが、その中に嵌入されたアッセイ基体を有する、請求項180記載の装置。
【請求項183】
a)上に液晶を配向させるように構成された少なくとも1つの酵素の基質および該酵素の基質に対して作用する酵素活性を含むことが疑われる試料を有するアッセイ基体を提供する工程;および
b)液晶の配向の変化が該試料中の該酵素活性に対して作用する酵素活性の存在を表すような条件下で、該試料と該アッセイ基体を接触させる工程
を含む方法。
【請求項184】
液晶の配向の変化が配向の減少である、請求項183記載の方法。
【請求項185】
液晶の配向の変化が液晶を配向させる能力である、請求項183記載の方法。
【請求項186】
以下の工程を含む、アッセイ基体を解析する方法:
a)マルチエウェル・プレートリーダーおよび実質的に細胞培養ウェルがない少なくとも1つの分析領域を含むアッセイ基体を提供する工程;および
b)該基体の該少なくとも1つの分析領域をマルチエウェル・プレートリーダーで読取る工程。
【請求項187】
少なくとも1つの分析領域が、市販のマルチエウェル・プレートの細胞培養ウェルの位置と対応する、請求項186記載の方法。
【請求項188】
少なくとも1つの分析領域が、マルチエウェル・プレートの細胞培養ウェルの位置と対応しない、請求項186記載の方法。
【請求項189】
マルチエウェル・プレートリーダーが走査モードで作動する、請求項186記載の方法。
【請求項190】
アッセイ基体が液晶アッセイ基体である、請求項186記載の方法。
【請求項191】
アッセイ基体が異方性の領域を含む、請求項186記載の方法。
【請求項192】
少なくとも1つの分析領域が、ミクロな液体のチャネルの領域と対応する、請求項186記載の方法。
【請求項193】
プレートリーダーが、少なくとも1つの分析領域の分離した領域を読取る、請求項186記載の方法。
【請求項194】
プレートリーダーが、反応が生じた領域を同定するための少なくとも1つの分析領域を走査する、請求項186記載の方法。
【請求項195】
反応が結晶の配向の破壊である、請求項194記載の方法。
【請求項196】
少なくとも1つの分析領域に対して細胞を適用する工程、および該細胞が該プレートリーダーと共に移動する領域を同定する工程をさらに含む、請求項186記載の方法。
【請求項197】
マルチエウェル・プレートのウェルと対応するように配列された複数の細長いシリンダを含む装置であって、該細長い部材のそれぞれが、遠位端を有しかつその中に開口部を有し、その結果、該装置が底面を有するウェルを含むマルチエウェル・プレート上に配置されたときに、該細長いシリンダが、該開口部が該ウェルの該底面と隣接するように該マルチエウェル・プレートの該ウェルに延長される細長いシリンダを含む、装置。
【請求項198】
a)分析物を含むことが疑われる試料、メソゲン、および液晶を配向させ、かつ認識部分で装飾されたマイクロチャネルをその中に有する基体を提供する工程;
b)該試料が該マイクロチャネルに沿って移動するように、該試料を該マイクロチャネルに対して適用する工程;および
c)該メソゲンと該マイクロチャネルを接触させる工程
を含む方法であって、
結合する分析物の量が、液晶の配向が破壊されている該マイクロチャネルに沿った長さによって示される方法。
【請求項199】
メソゲンが、サーモトロピックおよびリオトロピックの液晶からなる群より選択される、請求項198記載の方法。
【請求項200】
マイクロチャネルが摩擦された表面を含む、請求項198記載の方法。
【請求項201】
マイクロチャネルが斜めに沈着された金属表面を含む、請求項198記載の方法。

【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37A】
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【図37B】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【公表番号】特表2006−501860(P2006−501860A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−549903(P2004−549903)
【出願日】平成15年5月22日(2003.5.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/016158
【国際公開番号】WO2004/041061
【国際公開日】平成16年5月21日(2004.5.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
TEFLON
【出願人】(504430503)プラティパス テクノロジーズ エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】