組立式プランター
【課題】 隣接する擁壁ブロック同士をジョイント具を必要とせず簡単に連結することができて、敷地の大きさや形状に合わせて自由なレイアウトに迅速かつ確実に組み立てることができる組立式プランターを提供すること。
【解決手段】 各擁壁ブロック1の躯体本体11における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部2および凸形接合部3を形成して、
隣接する擁壁ブロック1・1の前記凹形接合部2の冠着部21を凸形接合部3の被嵌凸部32に被覆して、かつ、掛止フランジ22をスリット凹溝31に載置して、これら凹形接合部2および凸形接合部3を積重させることによって、これら隣接する擁壁ブロック1・1を連結して、複数の擁壁ブロック1・1…の両端を連結して、土壌収容部分Dの周囲を囲うプランターを構成可能にするという技術的手段を採用した。
【解決手段】 各擁壁ブロック1の躯体本体11における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部2および凸形接合部3を形成して、
隣接する擁壁ブロック1・1の前記凹形接合部2の冠着部21を凸形接合部3の被嵌凸部32に被覆して、かつ、掛止フランジ22をスリット凹溝31に載置して、これら凹形接合部2および凸形接合部3を積重させることによって、これら隣接する擁壁ブロック1・1を連結して、複数の擁壁ブロック1・1…の両端を連結して、土壌収容部分Dの周囲を囲うプランターを構成可能にするという技術的手段を採用した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、花壇・菜園などに用いるプランターの改良、更に詳しくは、隣接する擁壁ブロック同士をジョイント具を必要とせず簡単に連結することができて、敷地の大きさや形状に合わせて自由なレイアウトに迅速かつ確実に組み立てることができる組立式プランターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、近年では、「ヒートアイランド現象(人工排熱の増加、人工被覆の増加および自然空間の喪失という都市における人工化の過剰な進展から生ずる、熱大気汚染をいう。)」が環境問題となっており、熱中症などの健康影響や二酸化炭素排出量の増加などの影響をもたらすおそれがあるため、その対策として、ビルディングの屋上に花壇などを設置する緑化運動が盛んに行われている。
【0003】
ところで、かかる花壇や、一般家庭にて行われる菜園などは、従来、重たいコンクリートブロックなどで囲って積み上げることによって築造されていたため(例えば、特許文献1参照)、その作業には大変な労力が必要であった。また、かかる組立式のものは、臨時のイベント会場などにおいて仮設的に使用する場合も多く、設置および撤去作業が頻繁であるので、その労力は甚大である。
【0004】
そこで、本発明者は、嘗て、役物成形物を組み合わせることによって、軽量で運搬に便利で、しかも、敷地の大きさや形状に合わせてレイアウトを自在に構築できる組立式プランターを開発し、登録を受けている(特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、この組立式プランターは、組み立てる際に、擁壁板同士を連結する部品を別に用意する必要があったため、不可避的に作業の手間がかかってしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−69851号公報
【特許文献2】特許第4174410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来のプランターにおいて、上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、隣接する擁壁ブロック同士をジョイント具を必要とせず簡単に連結することができて、敷地の大きさや形状に合わせて自由なレイアウトに迅速かつ確実に組み立てることができる組立式プランターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0009】
即ち、本発明は、役物成形物の組合せから成る花壇・菜園などに用いるプランターであって、土壌収容部分Dの周囲を囲う如く立設可能な複数の擁壁ブロック1・1…を連結して構成し、
これら各擁壁ブロック1の躯体本体11における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部2および凸形接合部3を形成して、凹形接合部2には、内部が中空状の冠着部21を形成して、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジ22を開口部内側に向けて突成する一方、
凸形接合部3には、前記躯体本体11との境界部位にスリット凹溝31を形成して、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部32を一体に成形されており、
隣接する擁壁ブロック1・1の前記凹形接合部2の冠着部21を凸形接合部3の被嵌凸部32に被覆して、かつ、掛止フランジ22をスリット凹溝31に載置して、これら凹形接合部2および凸形接合部3を積重させることによって、これら隣接する擁壁ブロック1・1を連結して、
複数の擁壁ブロック1・1…の両端を連結して、前記土壌収容部分Dの周囲を囲うプランターを構成可能にするという技術的手段を採用したことによって、組立式プランターを完成させた。
【0010】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状を、一文字型板状、L字型板状、円弧型板状または柱状の何れかの形状にするという技術的手段を採用することができる。
【0011】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、擁壁ブロック1の躯体本体11を、頭部から脚部に亙り逓増的に増厚して形成するという技術的手段を採用することができる。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、複数の擁壁ブロック1・1…の両端を連結して構成した土壌収容部分Dに、中敷部材4を敷設可能にするという技術的手段を採用することができる。
【0013】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aの端面に掛合凹凸11bを成形する一方、中敷部材4の側縁部にも掛合凹凸41を成形して、これらの掛合凹凸11b・41を嵌合させることによって擁壁ブロック1および中敷部材4同士を着脱自在に構成するという技術的手段を採用することができる。
【0014】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aから中敷部材4を一体に延成するという技術的手段を採用することができる。
【0015】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、中敷部材4の表面に、当該中敷部材4を切断して分割可能にする切断ライン42を設けるという技術的手段を採用することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明にあっては、各擁壁ブロックの躯体本体における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部および凸形接合部を形成して、凹形接合部には、内部が中空状の冠着部を形成して、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジを開口部内側に向けて突成する一方、凸形接合部には、前記躯体本体との境界部位にスリット凹溝を形成して、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部を一体に成形して、
隣接する擁壁ブロックの前記凹形接合部の冠着部を凸形接合部の被嵌凸部に被覆して、かつ、掛止フランジをスリット凹溝に載置して、これら凹形接合部および凸形接合部を積重することによって、これら隣接する擁壁ブロックを連結して、
複数の擁壁ブロックの両端を連結して、前記土壌収容部分の周囲を囲うプランターを構成することができる。
【0017】
したがって、本発明の組立式プランターによれば、隣接する擁壁ブロック同士をジョイント具を必要とせず簡単に連結することができて、敷地の大きさや形状に合わせて自由なレイアウトに迅速かつ確実に組み立てることができることから、産業上の利用価値は頗る大きいと云える。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック(柱状)を表わす全体斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック同士を連結する状態を表わす全体斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック同士を連結した状態を表わす説明正面図である。
【図7】本発明の第1実施形態の中敷部材を表わす全体斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態の擁壁ブロック(L字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図11】本発明の第2実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図12】本発明の第3実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図13】本発明の第3実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図14】本発明の第3実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図15】本発明の第3実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図16】本発明の第3実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図17】本発明の実施形態の変形例の擁壁ブロック(円弧型板状)を表わす全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて、更に詳細に説明すると、次のとおりである。
【0020】
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態を図1から図8に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは擁壁ブロック1であり、この擁壁ブロック1は、立設可能な躯体本体11を有するブロック部材であって(図1参照)、本実施形態では、材料として熱可塑性樹脂を使用することができ、ポリプロピレン(PP)を採用する。
【0021】
また、符号2で指示するものは凹形接合部であり、この凹形接合部2には、内部が中空状の冠着部21が形成され、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジ22が開口部内側に向けて突成されている(図2参照)。本実施形態では、前記擁壁ブロック1と一体に成形されている。
【0022】
更にまた、符号3で指示するものはおよび凸形接合部であり、この凸形接合部3には、前記躯体本体11との境界部位にスリット凹溝31が形成され、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部32が一体に成形されている。本実施形態では、前記擁壁ブロック1と一体に成形されている。
【0023】
しかして、本実施形態は、役物成形物の組合せから成る花壇・菜園などに用いるプランターであって、土壌収容部分Dの周囲を囲う如く立設可能な複数の擁壁ブロック1・1…を連結して構成されるものであり、以下に詳細を説明する。
【0024】
まず、各擁壁ブロック1の躯体本体11における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部2および凸形接合部3が一対に形成されている(図1および図2参照)。この際、本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11を、頭部から脚部に亙り逓増的に増厚して形成することができ、土圧に対する耐久性を大きくすることができる。
【0025】
また、本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状が、一文字型板状のものと柱状のものを採用する。また、この際、前記一対の凹形接合部2および凸形接合部3は、躯体本体11が一文字型板状である場合にあっては両端部の側縁立壁面にそれぞれ形成し(図3参照)、また、コーナー(隅角部)に配設される柱状の躯体本体11の場合にあっては90°の側面位置にある側縁立壁面にそれぞれ形成する(図4参照)。
【0026】
そして、前述のとおり、前記凹形接合部2には、内部が中空状の冠着部21が形成され、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジ22が開口部内側に向けて突成されている一方、前記凸形接合部3には、前記躯体本体11との境界部位にスリット凹溝31が形成され、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部32が一体に成形されている。
【0027】
そして、図5に示すように、隣接する擁壁ブロック1・1の前記凹形接合部2の冠着部21を凸形接合部3の被嵌凸部32に被覆して、かつ、掛止フランジ22がスリット凹溝31に載置されて、これら凹形接合部2および凸形接合部3が積重することによって、これら隣接する擁壁ブロック1・1を連結することができる(図6参照)。
【0028】
なお、本実施形態では、複数の擁壁ブロック1・1…の両端を連結して囲み込んで構成した土壌収容部分Dに、図7に示すような中敷部材4を敷設することができる。本実施形態では、この中敷部材4を熱可塑性樹脂(例えばポリプロピレン)で作製し、適宜、表面に排水孔43を形成する。
【0029】
更に、本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aの端面に掛合凹凸11bを成形する一方、前記中敷部材4の側縁部にも掛合凹凸41を成形して、これらの掛合凹凸11b・41を嵌合せしめることによって擁壁ブロック1および中敷部材4同士を着脱自在に構成することができる。
【0030】
このようにして、複数の擁壁ブロック1・1…の両端が連結されて、前記土壌収容部分Dの周囲を囲うプランターを構成することができる(図8参照)。そして、土壌収容部分Dに適宜透水シート等を敷設して土壌を収容することによって、植物を生育することができる。
【0031】
『第2実施形態』
本発明の第2実施形態を図9から図11に基づいて説明する。本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状を、一文字型板状のものとL字型板状のものとを組み合わせて使用する。
【0032】
具体的には、コーナー部分においては、図9に示すようなL字型板状の躯体本体11を有する擁壁ブロック1を使用する。
【0033】
また、本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aから中敷部材4を一体に延成することができる(図9および図10参照)。
【0034】
そして、これら複数の擁壁ブロック1・1…の両端が連結されて囲い部分が形成されることによって、土壌収容部分Dの周囲を囲うプランターを構成することができる(図11参照)。なお、中敷部材4は、第1実施形態と同様に内側裾部11aに着脱自在に形成することもできる。
【0035】
『第3実施形態』
本発明の第3実施形態を図12から図16に基づいて説明する。本実施形態では、土壌収容部分Dに敷設する中敷部材4の表面に、当該中敷部材4を切断して分割可能にする切断ライン42を設けたものを採用する(図12参照)。
【0036】
本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状が、一文字型板状のものと柱状のものを組み合わせて使用する場合について説明する。
【0037】
具体的には、中敷部材4に切断ライン42が設けられており、縦横の比率が1:2である方形板体において、角部から対向する長辺の中心にかけて45°の角度で2本設けられており、大きい直角二等辺三角形の両端に小さいそれぞれ直角二等辺三角形が形成される如く3領域に分割され、この切断ライン42を切断することができる。なお、この際、この切断ライン42を薄厚にすることにより切断しやすくすることができる。
【0038】
そして、図13に示すように、プランターのコーナー部分に配設した中敷部材4は、それぞれ小さい直角二等辺三角形部分を切り取って、互いに突き合わせることによって接合して、一文字型板状と柱状の躯体本体11の擁壁ブロック1を組み合わせてプランターを構成することができる。
【0039】
次に、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状が、一文字型板状のものと柱状のものを組み合わせて使用する場合の変形例として、図14に示すように、中敷部材4の両側の小なる直角二等辺三角形部分を切り取って突き合わせることによって接合して、一文字型板状と柱状の躯体本体11の擁壁ブロック1を組み合わせて、小規模のプランターを構成することもできる。
【0040】
更にまた、図15に示すように、土壌収容部分Dにおける中央に配設される中敷部材4を、図13の場合よりも小さくして(数を少なくして)、一回り小規模のプランターを構成することもできるし、長手方向に一文字型板状の擁壁ブロック1を順次連結することによって、図16に示すような横長のプランターを成形することもでき、狭小の土地でも有効活用してプランターを設置することができる。
【0041】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状は、一文字型板状、L字型板状または柱状のものに限定されず、図17に示すような円弧型板状のものを採用することもできる。この際、中敷部材4の外縁形状は、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aに沿った形状にすることができる。
【0042】
また、擁壁ブロック1・1…によって囲んで成形した土壌収容部分Dには、中敷部材4を敷設せずに、透水シートを敷設することもできるし、更にまた、レイアウトにより擁壁ブロック1の躯体本体11の両端共に凹形接合部2・2が形成されているものあるいは凸形接合部3・3が形成されているものであってもよく、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0043】
1 擁壁ブロック
11 躯体本体
11a 内側裾部
11b 掛合凹凸
2 凹形接合部
21 冠着部
22 掛止フランジ
3 凸形接合部
31 スリット凹溝
32 被嵌凸部
4 中敷部材
41 掛合凹凸
42 切断ライン
43 排水孔
D 土壌収容部分
【技術分野】
【0001】
本発明は、花壇・菜園などに用いるプランターの改良、更に詳しくは、隣接する擁壁ブロック同士をジョイント具を必要とせず簡単に連結することができて、敷地の大きさや形状に合わせて自由なレイアウトに迅速かつ確実に組み立てることができる組立式プランターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、近年では、「ヒートアイランド現象(人工排熱の増加、人工被覆の増加および自然空間の喪失という都市における人工化の過剰な進展から生ずる、熱大気汚染をいう。)」が環境問題となっており、熱中症などの健康影響や二酸化炭素排出量の増加などの影響をもたらすおそれがあるため、その対策として、ビルディングの屋上に花壇などを設置する緑化運動が盛んに行われている。
【0003】
ところで、かかる花壇や、一般家庭にて行われる菜園などは、従来、重たいコンクリートブロックなどで囲って積み上げることによって築造されていたため(例えば、特許文献1参照)、その作業には大変な労力が必要であった。また、かかる組立式のものは、臨時のイベント会場などにおいて仮設的に使用する場合も多く、設置および撤去作業が頻繁であるので、その労力は甚大である。
【0004】
そこで、本発明者は、嘗て、役物成形物を組み合わせることによって、軽量で運搬に便利で、しかも、敷地の大きさや形状に合わせてレイアウトを自在に構築できる組立式プランターを開発し、登録を受けている(特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、この組立式プランターは、組み立てる際に、擁壁板同士を連結する部品を別に用意する必要があったため、不可避的に作業の手間がかかってしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−69851号公報
【特許文献2】特許第4174410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来のプランターにおいて、上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、隣接する擁壁ブロック同士をジョイント具を必要とせず簡単に連結することができて、敷地の大きさや形状に合わせて自由なレイアウトに迅速かつ確実に組み立てることができる組立式プランターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0009】
即ち、本発明は、役物成形物の組合せから成る花壇・菜園などに用いるプランターであって、土壌収容部分Dの周囲を囲う如く立設可能な複数の擁壁ブロック1・1…を連結して構成し、
これら各擁壁ブロック1の躯体本体11における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部2および凸形接合部3を形成して、凹形接合部2には、内部が中空状の冠着部21を形成して、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジ22を開口部内側に向けて突成する一方、
凸形接合部3には、前記躯体本体11との境界部位にスリット凹溝31を形成して、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部32を一体に成形されており、
隣接する擁壁ブロック1・1の前記凹形接合部2の冠着部21を凸形接合部3の被嵌凸部32に被覆して、かつ、掛止フランジ22をスリット凹溝31に載置して、これら凹形接合部2および凸形接合部3を積重させることによって、これら隣接する擁壁ブロック1・1を連結して、
複数の擁壁ブロック1・1…の両端を連結して、前記土壌収容部分Dの周囲を囲うプランターを構成可能にするという技術的手段を採用したことによって、組立式プランターを完成させた。
【0010】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状を、一文字型板状、L字型板状、円弧型板状または柱状の何れかの形状にするという技術的手段を採用することができる。
【0011】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、擁壁ブロック1の躯体本体11を、頭部から脚部に亙り逓増的に増厚して形成するという技術的手段を採用することができる。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、複数の擁壁ブロック1・1…の両端を連結して構成した土壌収容部分Dに、中敷部材4を敷設可能にするという技術的手段を採用することができる。
【0013】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aの端面に掛合凹凸11bを成形する一方、中敷部材4の側縁部にも掛合凹凸41を成形して、これらの掛合凹凸11b・41を嵌合させることによって擁壁ブロック1および中敷部材4同士を着脱自在に構成するという技術的手段を採用することができる。
【0014】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aから中敷部材4を一体に延成するという技術的手段を採用することができる。
【0015】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、中敷部材4の表面に、当該中敷部材4を切断して分割可能にする切断ライン42を設けるという技術的手段を採用することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明にあっては、各擁壁ブロックの躯体本体における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部および凸形接合部を形成して、凹形接合部には、内部が中空状の冠着部を形成して、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジを開口部内側に向けて突成する一方、凸形接合部には、前記躯体本体との境界部位にスリット凹溝を形成して、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部を一体に成形して、
隣接する擁壁ブロックの前記凹形接合部の冠着部を凸形接合部の被嵌凸部に被覆して、かつ、掛止フランジをスリット凹溝に載置して、これら凹形接合部および凸形接合部を積重することによって、これら隣接する擁壁ブロックを連結して、
複数の擁壁ブロックの両端を連結して、前記土壌収容部分の周囲を囲うプランターを構成することができる。
【0017】
したがって、本発明の組立式プランターによれば、隣接する擁壁ブロック同士をジョイント具を必要とせず簡単に連結することができて、敷地の大きさや形状に合わせて自由なレイアウトに迅速かつ確実に組み立てることができることから、産業上の利用価値は頗る大きいと云える。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック(柱状)を表わす全体斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック同士を連結する状態を表わす全体斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態の擁壁ブロック同士を連結した状態を表わす説明正面図である。
【図7】本発明の第1実施形態の中敷部材を表わす全体斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態の擁壁ブロック(L字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図11】本発明の第2実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図12】本発明の第3実施形態の擁壁ブロック(一文字型板状)を表わす全体斜視図である。
【図13】本発明の第3実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図14】本発明の第3実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図15】本発明の第3実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図16】本発明の第3実施形態のプランターを表わす全体斜視図である。
【図17】本発明の実施形態の変形例の擁壁ブロック(円弧型板状)を表わす全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて、更に詳細に説明すると、次のとおりである。
【0020】
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態を図1から図8に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは擁壁ブロック1であり、この擁壁ブロック1は、立設可能な躯体本体11を有するブロック部材であって(図1参照)、本実施形態では、材料として熱可塑性樹脂を使用することができ、ポリプロピレン(PP)を採用する。
【0021】
また、符号2で指示するものは凹形接合部であり、この凹形接合部2には、内部が中空状の冠着部21が形成され、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジ22が開口部内側に向けて突成されている(図2参照)。本実施形態では、前記擁壁ブロック1と一体に成形されている。
【0022】
更にまた、符号3で指示するものはおよび凸形接合部であり、この凸形接合部3には、前記躯体本体11との境界部位にスリット凹溝31が形成され、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部32が一体に成形されている。本実施形態では、前記擁壁ブロック1と一体に成形されている。
【0023】
しかして、本実施形態は、役物成形物の組合せから成る花壇・菜園などに用いるプランターであって、土壌収容部分Dの周囲を囲う如く立設可能な複数の擁壁ブロック1・1…を連結して構成されるものであり、以下に詳細を説明する。
【0024】
まず、各擁壁ブロック1の躯体本体11における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部2および凸形接合部3が一対に形成されている(図1および図2参照)。この際、本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11を、頭部から脚部に亙り逓増的に増厚して形成することができ、土圧に対する耐久性を大きくすることができる。
【0025】
また、本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状が、一文字型板状のものと柱状のものを採用する。また、この際、前記一対の凹形接合部2および凸形接合部3は、躯体本体11が一文字型板状である場合にあっては両端部の側縁立壁面にそれぞれ形成し(図3参照)、また、コーナー(隅角部)に配設される柱状の躯体本体11の場合にあっては90°の側面位置にある側縁立壁面にそれぞれ形成する(図4参照)。
【0026】
そして、前述のとおり、前記凹形接合部2には、内部が中空状の冠着部21が形成され、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジ22が開口部内側に向けて突成されている一方、前記凸形接合部3には、前記躯体本体11との境界部位にスリット凹溝31が形成され、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部32が一体に成形されている。
【0027】
そして、図5に示すように、隣接する擁壁ブロック1・1の前記凹形接合部2の冠着部21を凸形接合部3の被嵌凸部32に被覆して、かつ、掛止フランジ22がスリット凹溝31に載置されて、これら凹形接合部2および凸形接合部3が積重することによって、これら隣接する擁壁ブロック1・1を連結することができる(図6参照)。
【0028】
なお、本実施形態では、複数の擁壁ブロック1・1…の両端を連結して囲み込んで構成した土壌収容部分Dに、図7に示すような中敷部材4を敷設することができる。本実施形態では、この中敷部材4を熱可塑性樹脂(例えばポリプロピレン)で作製し、適宜、表面に排水孔43を形成する。
【0029】
更に、本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aの端面に掛合凹凸11bを成形する一方、前記中敷部材4の側縁部にも掛合凹凸41を成形して、これらの掛合凹凸11b・41を嵌合せしめることによって擁壁ブロック1および中敷部材4同士を着脱自在に構成することができる。
【0030】
このようにして、複数の擁壁ブロック1・1…の両端が連結されて、前記土壌収容部分Dの周囲を囲うプランターを構成することができる(図8参照)。そして、土壌収容部分Dに適宜透水シート等を敷設して土壌を収容することによって、植物を生育することができる。
【0031】
『第2実施形態』
本発明の第2実施形態を図9から図11に基づいて説明する。本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状を、一文字型板状のものとL字型板状のものとを組み合わせて使用する。
【0032】
具体的には、コーナー部分においては、図9に示すようなL字型板状の躯体本体11を有する擁壁ブロック1を使用する。
【0033】
また、本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aから中敷部材4を一体に延成することができる(図9および図10参照)。
【0034】
そして、これら複数の擁壁ブロック1・1…の両端が連結されて囲い部分が形成されることによって、土壌収容部分Dの周囲を囲うプランターを構成することができる(図11参照)。なお、中敷部材4は、第1実施形態と同様に内側裾部11aに着脱自在に形成することもできる。
【0035】
『第3実施形態』
本発明の第3実施形態を図12から図16に基づいて説明する。本実施形態では、土壌収容部分Dに敷設する中敷部材4の表面に、当該中敷部材4を切断して分割可能にする切断ライン42を設けたものを採用する(図12参照)。
【0036】
本実施形態では、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状が、一文字型板状のものと柱状のものを組み合わせて使用する場合について説明する。
【0037】
具体的には、中敷部材4に切断ライン42が設けられており、縦横の比率が1:2である方形板体において、角部から対向する長辺の中心にかけて45°の角度で2本設けられており、大きい直角二等辺三角形の両端に小さいそれぞれ直角二等辺三角形が形成される如く3領域に分割され、この切断ライン42を切断することができる。なお、この際、この切断ライン42を薄厚にすることにより切断しやすくすることができる。
【0038】
そして、図13に示すように、プランターのコーナー部分に配設した中敷部材4は、それぞれ小さい直角二等辺三角形部分を切り取って、互いに突き合わせることによって接合して、一文字型板状と柱状の躯体本体11の擁壁ブロック1を組み合わせてプランターを構成することができる。
【0039】
次に、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状が、一文字型板状のものと柱状のものを組み合わせて使用する場合の変形例として、図14に示すように、中敷部材4の両側の小なる直角二等辺三角形部分を切り取って突き合わせることによって接合して、一文字型板状と柱状の躯体本体11の擁壁ブロック1を組み合わせて、小規模のプランターを構成することもできる。
【0040】
更にまた、図15に示すように、土壌収容部分Dにおける中央に配設される中敷部材4を、図13の場合よりも小さくして(数を少なくして)、一回り小規模のプランターを構成することもできるし、長手方向に一文字型板状の擁壁ブロック1を順次連結することによって、図16に示すような横長のプランターを成形することもでき、狭小の土地でも有効活用してプランターを設置することができる。
【0041】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、擁壁ブロック1の躯体本体11の形状は、一文字型板状、L字型板状または柱状のものに限定されず、図17に示すような円弧型板状のものを採用することもできる。この際、中敷部材4の外縁形状は、擁壁ブロック1の躯体本体11の内側裾部11aに沿った形状にすることができる。
【0042】
また、擁壁ブロック1・1…によって囲んで成形した土壌収容部分Dには、中敷部材4を敷設せずに、透水シートを敷設することもできるし、更にまた、レイアウトにより擁壁ブロック1の躯体本体11の両端共に凹形接合部2・2が形成されているものあるいは凸形接合部3・3が形成されているものであってもよく、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0043】
1 擁壁ブロック
11 躯体本体
11a 内側裾部
11b 掛合凹凸
2 凹形接合部
21 冠着部
22 掛止フランジ
3 凸形接合部
31 スリット凹溝
32 被嵌凸部
4 中敷部材
41 掛合凹凸
42 切断ライン
43 排水孔
D 土壌収容部分
【特許請求の範囲】
【請求項1】
役物成形物の組合せから成る花壇・菜園などに用いるプランターであって、
土壌収容部分(D)の周囲を囲う如く立設可能な複数の擁壁ブロック(1・1…)を連結して構成されており、
これら各擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部(2)および凸形接合部(3)が形成されており、
凹形接合部(2)には、内部が中空状の冠着部(21)が形成され、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジ(22)が開口部内側に向けて突成されている一方、
凸形接合部(3)には、前記躯体本体(11)との境界部位にスリット凹溝(31)が形成され、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部(32)が一体に成形されており、
隣接する擁壁ブロック(1・1)の前記凹形接合部(2)の冠着部(21)を凸形接合部(3)の被嵌凸部(32)に被覆して、かつ、掛止フランジ(22)がスリット凹溝(31)に載置されて、これら凹形接合部(2)および凸形接合部(3)が積重することによって、これら隣接する擁壁ブロック(1・1)が連結され、
複数の擁壁ブロック(1・1…)の両端が連結されて、前記土壌収容部分(D)の周囲を囲うプランターを構成可能であることを特徴とする組立式プランター。
【請求項2】
擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)の形状が、一文字型板状、L字型板状、円弧型板状または柱状の何れかの形状であることを特徴とする請求項1記載の組立式プランター。
【請求項3】
擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)が、頭部から脚部に亙り逓増的に増厚して形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の組立式プランター。
【請求項4】
複数の擁壁ブロック(1・1…)の両端が連結されて構成された土壌収容部分(D)に、中敷部材(4)が敷設可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の組立式プランター。
【請求項5】
擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)の内側裾部(11a)の端面に掛合凹凸(11b)が成形されている一方、中敷部材(4)の側縁部にも掛合凹凸(41)が成形されており、これらの掛合凹凸(11b・41)が嵌合することによって擁壁ブロック(1)および中敷部材(4)同士が着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項4記載の組立式プランター。
【請求項6】
擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)の内側裾部(11a)から中敷部材(4)が一体に延成されていることを特徴とする請求項4記載の組立式プランター。
【請求項7】
中敷部材(4)の表面に、当該中敷部材(4)を切断して分割可能にする切断ライン(42)が設けられていることを特徴とする請求項4〜6の何れか一つに記載の組立式プランター。
【請求項1】
役物成形物の組合せから成る花壇・菜園などに用いるプランターであって、
土壌収容部分(D)の周囲を囲う如く立設可能な複数の擁壁ブロック(1・1…)を連結して構成されており、
これら各擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)における一対の側縁立壁面には、それぞれ凹形接合部(2)および凸形接合部(3)が形成されており、
凹形接合部(2)には、内部が中空状の冠着部(21)が形成され、かつ、外側縁端には外周に沿って掛止フランジ(22)が開口部内側に向けて突成されている一方、
凸形接合部(3)には、前記躯体本体(11)との境界部位にスリット凹溝(31)が形成され、かつ、其処から外側に突出した被嵌凸部(32)が一体に成形されており、
隣接する擁壁ブロック(1・1)の前記凹形接合部(2)の冠着部(21)を凸形接合部(3)の被嵌凸部(32)に被覆して、かつ、掛止フランジ(22)がスリット凹溝(31)に載置されて、これら凹形接合部(2)および凸形接合部(3)が積重することによって、これら隣接する擁壁ブロック(1・1)が連結され、
複数の擁壁ブロック(1・1…)の両端が連結されて、前記土壌収容部分(D)の周囲を囲うプランターを構成可能であることを特徴とする組立式プランター。
【請求項2】
擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)の形状が、一文字型板状、L字型板状、円弧型板状または柱状の何れかの形状であることを特徴とする請求項1記載の組立式プランター。
【請求項3】
擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)が、頭部から脚部に亙り逓増的に増厚して形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の組立式プランター。
【請求項4】
複数の擁壁ブロック(1・1…)の両端が連結されて構成された土壌収容部分(D)に、中敷部材(4)が敷設可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の組立式プランター。
【請求項5】
擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)の内側裾部(11a)の端面に掛合凹凸(11b)が成形されている一方、中敷部材(4)の側縁部にも掛合凹凸(41)が成形されており、これらの掛合凹凸(11b・41)が嵌合することによって擁壁ブロック(1)および中敷部材(4)同士が着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項4記載の組立式プランター。
【請求項6】
擁壁ブロック(1)の躯体本体(11)の内側裾部(11a)から中敷部材(4)が一体に延成されていることを特徴とする請求項4記載の組立式プランター。
【請求項7】
中敷部材(4)の表面に、当該中敷部材(4)を切断して分割可能にする切断ライン(42)が設けられていることを特徴とする請求項4〜6の何れか一つに記載の組立式プランター。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−165693(P2012−165693A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29420(P2011−29420)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(390014029)株式会社八木熊 (31)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(390014029)株式会社八木熊 (31)
【Fターム(参考)】
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