説明

組立式ボードの組み立て方法

【課題】迅速に組み立てられ、各種建築、壁板、床板、屋根、コンテナ等に応用でき、その建築物に音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を達することができる、組立式ボードの組み立て方法の提供。
【解決手段】本発明の組立式ボードの組み立て方法は、主に建築面上または枠体面上に複数のC型板を設置し、前記C型板は表面が設けられ、かつ少なくとも1つのC字形ポケット部、J字形係合部を備え、前記C字形ポケット部と前記J字形係合部の間に凹型スペースが形成され、前記C字形ポケット部と前記J字形係合部により前記C型板と前記建築面または枠体面に高度差を形成し、かつ前記凹型スペースと前記建築面または枠体面の間に気密室を形成し、音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を達することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は組立式ボードの組み立て方法に関し、主に各種建築、床板、壁板、屋根、コンテナ等に応用でき、音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を備えた、組立式ボードの組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在一般の建築物は音、温度、電気、湿気、水分等を隔離する効果を達するため、通常壁面上に絶縁床板を設置したり、防水塗料を塗布したり、防音材を設置したりして防音、断熱、防水等の効果を達しているが、上述のどの方式でも使用者のニーズに従って異なる材料や異なる取り付け方式を選択し、その効果を達する必要がある。
【0003】
このため、往々にして施工コストの増加を招き、内装や建築費用画像化してしまい、かつ各種異なる取り付け方式や材料は、各種建築物の違いを考慮してさまざまな変化が必要であり、各種施工方式すべてが多様な建築物上に応用できるわけではない。
【0004】
従って、いかに音、温度、電気、湿気、水分等を隔離する効果を達し、かつ壁板、床板、屋根、コンテナ等の各種異なる建築物上に適用できる組み立て方法を得るかが本発明によって解決を図る問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の発明者は上述の問題の解決の必要性に鑑みみて、関連製品の研究、設計、製造等に従事した豊富な経験に基づき、積極的に心血と精力を注いで研究と創作を重ね、度重なる試験、検査を経てついに本発明の組立式ボードの組み立て方法の開発に成功した。
【0006】
本発明の主な目的は、迅速に組み立てられ、各種建築、壁板、床板、屋根、コンテナ等に応用でき、その建築物に音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を達することができる、組立式ボードの組み立て方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達するため、本発明の組立式ボードの組み立て方法は、主に各種建物または枠体のいずれか一面上に複数のC型板を設置し、前記C型板は少なくとも1つの表面、C字形ポケット部、J字形係合部を備え、かつ前記C字形ポケット部とJ字形係合部が前記表面両側の下方に設けられ、前記C字形ポケット部と前記J字形係合部により前記C型板と前記建築面または枠体面に高度差を形成し、かつ前記C型板は前記C字形ポケット部と前記J字形係合部の間に少なくとも1つの凹型スペースを備え、同時に前記凹型スペースと前記建築面または枠体面の間に気密室を形成し、音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を達することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の組立式ボードの組み立て方法は、複数のC型板の組み合わせを利用し、一般の建築物の柱体に応用できるほか、各種壁面、床板、屋根、造船コンテナ、冷凍コンテナなどを構成することもでき、かつその建築物の音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の組立方法を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の組立方法を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の組立方法を示す立体図である。
【図4】本発明の第3の組立方法を示す平面図である。
【図5】本発明の第3の組立方法を示す部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の内容と、その達成できる効果についてより理解を促すため、以下図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
本発明の組立式ボードの組み立て方法は、図1に示すように、複数のC型板10が建築面または枠体面20上に設置され、前記C型板10は表面11、C字形ポケット部12、J字形係合部13を備えており、そのうち、前記表面11は粗い表面または光沢表面とすることができ、前記C字形ポケット部12と前記J字形係合部13は前記表面11両側の下方に設けられ、かつ前記C字形ポケット部11と前記J字形係合部13の間に凹型スペース14を形成する。
【0012】
本実施例において、図1に示すように、2つのC型板10を使用して前記建築面または枠体面20上に取り付けるとき、前方のC型板10下方のJ字形係合部13を後方のC型板10のC字形ポケット部12中に固定し、前記2つのC型板10を固定部材または粘着物で前記建築面または枠体面(本実施例においては図示しない)上に固定することができ、そのうち、前記固定部材はネジや釘とすることができ、前記粘着物は接着剤とすることができる。
【0013】
これにより、前記C型板10を前記建築面または枠体面20上に固定するとき、前記C字形ポケット部12と前記J字形係合部13の間を利用して前記表面11と前記建築面または枠体面20に高度差を形成し、前記C字形ポケット部12と前記J字形係合部13間が形成する前記凹型スペース14が前記建築面または枠体面20と気密室を構成し、この気密室の形成によって音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を達することができる。
【0014】
また、図2に示すように、そのうち前記C型板のC字形ポケット部と表面間の挟角は、開口角度を0、45、90、135、180度のうちから1つ選択することができ、図に示すように、前方C型板10’の前部C字形ポケット部12’の開口角度を0度とし、後方C型板10”の後部C字形ポケット部12”の開口角度を45度とすることで、前部J字形係合部13’を利用して前記前方C型板10’を前記後方C型板10”の後部C字形ポケット部12”上に固定すると、前記前方C型板10’と前記後方C型板10”間に一定角度の折れ曲がりを形成することができるため、前記前方C型板10’と前記後方C型板10”を非平面の建築面または枠体面20上に取り付けることができ、この組立式ボードの応用性をより広範にすることができる。当然、上述の開口角度は単に本発明の実施例の1つであり、本発明の権利範囲を限定することはなく、前記開口角度は建築面または枠体面の角度によって設計を変更することができる。特に、建築面または枠体面20に合わせるため、およびJ字形係合部13’に合わせるため、前記C字形ポケット部の形状は、C字形、O字形、三角形のいずれかから選択できることをここで述べておく。
【0015】
図3と図4に本発明を柱体上に応用した立体図と断面図をそれぞれ示す。そのうち、本発明は柱体30上に応用するとき、主に複数のC型板101、C型板102を利用して柱体30の外側周囲の建築面または枠体面31上を囲み、固定して成る。そのうち、前記複数のC型板101、C型板102は複数のC字形ポケット部の開口角度が0度の第1C型板101と複数のC字形ポケット部の開口角度が90度の第2C型板102を指し、これらを交互に配列する方式で柱体30の外側周囲の建築面または枠体面31上を囲んで組み立てる。
【0016】
同時に図5に示すように、前記第1C型板101上の第1J字形係合部131が前記第2C型板102の第2C字形ポケット部122上に固定され、前記第2C型板102の第2J字形係合部132が前記第1C型板101の第1C字形ポケット部121上に固定され、これにより前記第1J字形係合部131、第2J字形係合部132と前記異なる開口角度の第1C字形ポケット部121、第2C字形ポケット部122を組み立てて固定し、複数のC型板10を柱体30の外側周囲の建築面または枠体面31上に固定することができる。
【0017】
前記複数のC型板10を柱体30の外側周囲の建築面または枠体面31上に固定するとき、前記複数のC型板10と前記建築面または枠体面31間に複数の気密室が形成されるため、前記柱体30は前記複数のC型板10の組み立てにより、音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を達することができる。このほか、前記気密室内は電源ケーブルの収納空間とすることもでき、前記電源ケーブルが外部に露出され、建築物の外観に影響することがないようにできる。
【0018】
本発明の組立式ボードの組み立て方法は、複数のC型板10の組み合わせを利用し、一般の建築物の柱体に応用できるほか、各種壁面、床板、屋根、造船コンテナ、冷凍コンテナなどを構成することもでき、かつその建築物の音、温度、電気、湿気、水分を隔離する効果を達することができる。
【0019】
上述の各名称は本発明の技術内容を描写するために定めたものであり、本発明の権利範囲を制限するものではない。本発明の要旨に基づいた同等の効果を持つ部材の変更や代替はすべて本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0020】
10 C型板
10’ 前方C型板
10” 後方C型板
101 第1C型板
102 第2C型板
11 表面
12 C字形ポケット部
12’ 前部C字形ポケット部
12” 後部C字形ポケット部
121 第1C字形ポケット部
122 第2C字形ポケット部
13 J字形係合部
13’ 前部J字形係合部
131 第1J字形係合部
132 第2J字形係合部
14 凹型スペース
20、31 建築面または枠体面
30 柱体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組立式ボードの組み立て方法であって、主に建築面または枠体面上に組み立てた複数のC型板を設置し、各C型板が少なくとも1つの表面、C字形ポケット部、J字形係合部を備え、前記C字形ポケット部と前記J字形係合部が前記表面両側の下方に設けられ、かつ凹型スペースが形成され、前記C型板と前記建築面または枠体面の間に高度差を形成し、前記凹型スペースと前記建築面または枠体面の間に気密室を形成したことを特徴とする、組立式ボードの組み立て方法。
【請求項2】
前記C字形ポケット部の形状が、C字形、O字形、三角形のいずれかから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組立式ボードの組み立て方法。
【請求項3】
前記C字形ポケット部が、前記表面との間で開口角度を形成し、前記開口角度が前記C字形ポケット部と前記表面の間の挟角であることを特徴とする、請求項1に記載の組立式ボードの組み立て方法。
【請求項4】
前記挟角が0、45、90、135、180度のいずれかであることを特徴とする、請求項3に記載の組立式ボードの組み立て方法。
【請求項5】
前記C型板の表面が粗い表面であることを特徴とする、請求項1に記載の組立式ボードの組み立て方法。
【請求項6】
前記C型板の表面が光沢表面であることを特徴とする、請求項1に記載の組立式ボードの組み立て方法。
【請求項7】
前記C型板が固定部材で前記建築面または枠体面上に固定されたことを特徴とする、請求項1に記載の組立式ボードの組み立て方法。
【請求項8】
前記C型板が粘着物で前記建築面または枠体面上に固定されたことを特徴とする、請求項1に記載の組立式ボードの組み立て方法。
【請求項9】
前記固定部材がネジまたは釘とすることができることを特徴とする、請求項7に記載の組立式ボードの組み立て方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−1687(P2011−1687A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−142937(P2009−142937)
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【出願人】(509169893)
【Fターム(参考)】