説明

組立管理方法

【課題】実際に行った実施事例、現地の組立状況の画像を集積し組立管理、技術資料、営業資料として利用することができる組立管理方法を提供する。
【解決手段】主機が集積している情報を、携帯端末機に伝達し、現場で必要な情報を得て組立支援を行い、実際に行われている現地の組立状況を携帯端末機で撮影し画像を主機に伝達し、集積した組立状況を、技術資料、営業資料等に活用し、必要とする現場で、実施された組立事例を画像で表示し、関係者、作業員、近隣住民に分かり易い技術情報となり、更に解体作業では組立時の情報を基に解体計画に活用した、組立管理方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、構造物の組立、解体、修理の現場で実施された情報を集積した主機と携帯端末機を用いて支援を行う方法であり、構造物の組立、解体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の組立管理は、組立中のトラブル、改造、改善箇所等の集積が行われず、経験、失敗を活かす方法が無く、標準の技術資料を用いる為、施工中に突然発生する計画変更、トラブル、アクシデントに対応が遅れ、緊急事態に過去に経験した技術情報を必要な時、必要な場所で、得る事が出来ない。
【0003】
これまで、構造物の組立に当たり、過去の資料が無く、近隣対策としての説明が不十分であり、実際に行った貴重な経験と技術情報を活かす方法が無い為、これらの組立工事に関する情報開示がされてない。
【特許文献1】 特許公開平6−83840
【特許文献2】 特許公開2003−223094
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、構造物を組立る際、組立手順書、搬入計画等の図書資料は紙で作成され、事前打ち合せに用いられているが、実際に行った実施事例、現地の組立状況の画像を集積し組立管理、技術資料、営業資料として利用する方法が無かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、図1、2、5に示すように、主機が集積している情報を、携帯端末機に伝達し、現場で必要な情報を得て組立支援を行い、実際に行われている現地の組立状況を携帯端末機で撮影し画像を主機に伝達し、集積した組立状況を、技術資料、営業資料等に活用し、必要とする現場で、実施された組立事例を画像で表示し、関係者、作業員、近隣住民に分かり易い技術情報となり、更に解体作業では組立時の情報を基に解体計画に活用した、組立管理方法である。
【発明の効果】
【0007】
この発明の組立管理方法は、情報を必要とする現場へ誰もが理解出来る技術資料として、関連業者、作業員等への周知と確認が素早く伝達が出来る。
【0008】
この発明の組立管理方法は、過去の実施事例、修理、改造等の事例の少ない技術を画像として集積する事で、技術の伝承が進み、コストが低減される。
【0009】
この発明の組立管理方法は、実施した組立、解体状況の画像は事例集として集積し、画像として提供する資料は、地域住民、一般ユーザー等、誰も分かり易い説明資料となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
この発明は、図1、7、8に示すように、主機が集積している携帯電話、携帯端末機から送信された実施事例、過去の資料を活用して組立計画書を作成し、集積された技術情報を現場の携帯電話、携帯端末機に伝達し組立支援を行い、実際に行われている現地の組立状況を携帯電話、携帯端末機で撮影し主機に伝達し、これらの集積した情報を技術資料、営業資料等に反映し、実施事例として画像で表示し、作業員、関係者に分かり易い組立計画となり、更に解体作業時は組立時の情報を基に解体計画にも活用した、組立管理方法。
【実施例1】
【0011】
図1に示すように、工場にて部材8bを積み込み時の情報を携帯端末機2aで撮影し主機1aに伝達、組立を行う現地では携帯端末機3bを用いて、搬入される部材8aの認識と玉掛け、組立手順等の周知と確認後、荷卸しを行い、実際に施工中の組立状況を携帯端末機3bで撮影し、情報を主機1aに伝達、集積、抽出を行い、実際に行った実施事例を次回の組立、又は解体に活かし誰もが分かり易い技術情報を提供する、組立管理方法。
【実施例2】
【0012】
図2に示すように一般公道にて、時間制限の中でクレーン6cを組立、又は解体を行う時、リフター22の設置位置、輸送車7aの進入コース、時間、人員配置等のシュミレーションを主機1aと、携帯端末機3aからの情報を用いて行い、周辺に影響を出さない計画を立案し、周辺住民、関係者への説明、周知会にも利用が出来、実際の組立状況を携帯端末機3aで撮影し、主機1aに伝達、集積し、解体時にも利用する、組立管理方法。
【実施例3】
【0013】
図3、4、5、6に示すように桁5aの上架工事に於いて、事前にシュミレーションをする事で輸送車7cの走行計画、ジャッキアップ作業の確認が出来、携帯端末機2cで取得し、桁5a、5bの上架時の安全性を確認し、社会的影響の無い、安全な工事計画が出来る組立管理方法。
【実施例4】
【0014】
図2、に示すように、クレーン6cの組立状況、解体状況を携帯端末機3a、撮影カメラ4a、4bで撮影し主機1aに伝達し、集積、抽出された情報を、一般ユーザーの携帯端末機3e、パソコン11cにも現場の状況を配信する事が出来る組立管理方法。
【実施例5】
【0015】
図5、6に示すように、桁5bの上架の状況をクレーン6a、6bに取り付けた撮影カメラ4c、4d、携帯電話3bで撮影し主機1aに伝達し、集積、抽出された情報を、一般ユーザーのパソコン11d、携帯端末機2cにも現場の状況を配信する事が出来る組立管理方法。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は、構造物である橋梁、プラントの搭載、大型機械、大型クレーン等の現地組立、解体に於いて、過去の実施事例を利用した、シュミレーション、組立計画、近隣説明等に用いる事できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施例1を示す模式図である。
【図2】実施例2を示す模式図である。
【図3】実施例3を示すシュミレーション模式図である。
【図4】実施例3を示す画像表示図である。
【図5】実施例3、5を示す模式図である。
【図6】実施例3、5を示す画像表示図である。
【図7】実施例1、2、3、4、5を示す統系図である。
【図8】実施例1、2、3、4、5を示すプロセス図である。
【付号の説明】
【0018】
1a、・・主機
2a、2b、・・・携帯端末機
3a、3b、3c、3d、3e・・・携帯電話
4a、4b、4c、4d・・・撮影カメラ
5a、5b、・・・桁
6a、6b、6c、・・・クレーン車
7a、7b、7c・・・輸送車
8a、8b・・・部材
9a、9b・・橋脚
11a、11b、11c、11d・・パソコン
21a、21b、21c・・・作業員
22・・リフター
41・・・ストック資料
42・・・計画立案
43・・・組立計画
44・・・現地組立施工
45・・・完成
46・・・集積、抽出

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主機が送信する組立情報を携帯端末機で表示し現地で組立支援に用い、現場で実施された組立状況を携帯端末機で撮影し主機に送信し、これらの組立実施事例を集積し、技術資料、営業資料として利用するのを特徴とする、組立管理方法。
【請求項2】
請求項1記載の組立管理方法であって、主機が送信する組立情報を携帯電話で表示し、メール機能で相互に情報伝達を行うのを特徴とする、組立管理方法。
【請求項3】
請求項1記載の組立管理方法であって、現地の組立状況を適時に携帯端末機から、主機に送信し、これらの集積した情報を一般ユーザーも受信する事が出来るのを特徴とする、組立管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−310781(P2008−310781A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180324(P2007−180324)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【出願人】(503397579)産業リーシング株式会社 (4)
【Fターム(参考)】