経時的細胞解析法
本発明は、細胞の実際の状態を正確に提示するための方法およびシステムを提供することを課題とする。経時的および/またはリアルタイムで細胞内の情報を、複雑系という観点でそのままあるいは直接的に提示するシステムおよび方法を提供することもまた課題とする。
本発明によって、細胞状態を判定する方法であって、a)該細胞に由来する転写制御配列群から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターして該細胞の経時プロファイルを得る工程;およびb)該転写状態の経時プロファイルから該細胞状態を判定する工程、を包含する、方法が提供される。
本発明によって、細胞状態を判定する方法であって、a)該細胞に由来する転写制御配列群から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターして該細胞の経時プロファイルを得る工程;およびb)該転写状態の経時プロファイルから該細胞状態を判定する工程、を包含する、方法が提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞状態を提示する方法であって、
a)該細胞に由来する遺伝子から選択される少なくとも1つの遺伝子に関連する遺伝子状態を経時的にモニターすることより、該細胞の経時プロファイルを得る工程;および
b)該経時プロファイルを提示する工程;
を包含する、方法。
【請求項2】
前記細胞を固相支持体に固定する工程をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記経時プロファイルは、リアルタイムで提示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記遺伝子は、転写制御配列を含み、前記遺伝子状態は、該遺伝子の発現を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
細胞状態を判定する方法であって、
a)該細胞に由来する遺伝子から選択される少なくとも1つの遺伝子に関連する遺伝子状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得る工程;および
b)該遺伝子状態の経時プロファイルに基づいて、該細胞状態を判定する工程、
を包含する、方法。
【請求項6】
前記細胞を固相支持体に固定する工程をさらに包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記遺伝子は、転写制御配列を含み、かつ前記遺伝子状態は、前記遺伝子の発現を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記経時プロファイルと前記細胞状態とを、前記経時プロファイルを得る工程の前に相関付ける工程をさらに包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記転写制御配列は、プロモーター、エンハンサー、サイレンサー、ゲノム中構造遺伝子の他のフランキング配列およびエキソン以外のゲノム配列からなる群より選択を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記転写制御配列は、構成的プロモーター、特異的プロモーターおよび誘導性プロモーターからなる群より選択される少なくとも1つのプロモーターを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記モニターされる転写制御配列は、少なくとも2つの転写制御配列を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記モニターされる転写制御配列は、少なくとも3つの転写制御配列を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記モニターされる転写制御配列は、少なくとも8つの転写制御配列を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記転写制御配列から、少なくとも1つの転写制御配列を任意に選択する工程をさらに包含する、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記経時プロファイルは、リアルタイムで提示される、請求項5に記載の方法。
【請求項16】
前記細胞の前記状態は、分化状態、未分化状態、外来因子に対する細胞応答、細胞周期および増殖状態からなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
前記細胞は、幹細胞および体細胞からなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項18】
前記細胞は、付着細胞、浮遊細胞、組織形成細胞およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項19】
前記固相支持体は、基板を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項20】
前記細胞は、前記転写制御配列および該転写制御配列と作動可能に連結されるレポーター遺伝子配列を含む核酸分子でトランスフェクトされる、請求項7に記載の方法。
【請求項21】
前記トランスフェクションは固相上または液相中で行われる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記工程b)は、前記経時プロファイルの、位相比較、信号処理法および多変量解析からなる群より選択される数学処理を包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項23】
前記工程b)は、前記細胞の経時プロファイルとコントロールプロファイルとの差分を計算する工程を包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項24】
外来因子と、該外来因子に対する細胞の応答とを相関付けるための方法であって、該方法は:
a)該細胞を該外来因子に曝露する工程;
b)該細胞に由来する転写制御因子からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御因子に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得る工程;および
c)該外来因子と、該経時プロファイルとを相関付ける工程;
を包含する、方法。
【請求項25】
前記細胞は、固相支持体に固定化されている、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
外来因子の各々についての前記細胞の経時プロファイルを得るために、該細胞を少なくとも2つの外来因子に曝す工程をさらに包含する、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも2つの経時プロファイルを種類に分割する工程、および該各々の経時プロファイルに対応する前記外来因子を種類に分類する工程をさらに包含する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記転写制御因子は、構成性プロモーターを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記転写制御因子は、誘導性プロモーターを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記経時プロファイルは、リアルタイムで提示される、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
前記工程c)において、前記外来因子は、前記経時プロファイルの位相に基づいた経時プロファイルに関連する、請求項24に記載の方法。
【請求項32】
前記細胞は、アレイ上で培養される、請求項24に記載の方法。
【請求項33】
前記工程(b)は、前記アレイから画像データを得る工程を包含する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記(c)は、前記経時プロファイルの相を、別の経時プロファイルの位相から区別する工程を包含する、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記外来因子は、温度変化、湿度変化、電磁波、電位差、可視光線、赤外線、紫外線、X線、化学物質、圧力、重力変化、ガス分圧および浸透圧からなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項36】
前記化学物質は、生体分子、化学合成物または培地である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記生体分子は、核酸、タンパク質、脂質、糖、プロテオリピッド、リポプロテイン、糖タンパク質およびプロテオグリカンからなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記生体分子は、ホルモンである、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記生体分子は、サイトカインである、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記生体分子は、細胞接着因子である、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記生体分子は、細胞外マトリックスである、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記化学物質は、レセプターのアゴニストまたはアンタゴニストである、請求項35に記載の方法。
【請求項43】
経時プロファイルに基づいて、細胞に与えられた未同定の外来因子を推定するための方法であって、
a)該細胞を複数の既知の外来因子に曝露する工程;
b)該細胞由来の転写制御因子からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御因子に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、既知の外来因子の各々に対する該細胞の経時プロファイルを得る工程;
c)該既知の外来因子と、該経時プロファイルの各々とを相関付ける工程;
d)該細胞を該未同定の外来因子に曝露する工程;
e)該選択された転写制御配列の転写状態を経時的にモニターすることにより、該未同定の外来因子の経時プロファイルを得る工程;
f)該工程(b)で得られた経時プロファイルから、該工程(e)で得られた経時プロファイルに対応するプロファイルを判定する工程;および
g)該未同定の外来因子は、該工程(f)において判定されたプロファイルに対応する該既知の外来因子であることを判定する工程;
を包含する、方法。
【請求項44】
経時プロファイルに基づいて、細胞に与えられた未同定の外来因子を推定するための方法であって、
a)該細胞に存在する転写制御配列から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関して、既知の外来因子と、該既知の外来因子に対応する該細胞の経時プロファイルとの間の相関関係に関するデータを提供する工程;
b)該細胞を該未同定の外来因子に曝露する工程;
c)該選択された転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得る工程;
d)該工程(a)において提供された、該経時プロファイルから、該工程(c)において得られた経時プロファイルに対応するプロファイルを判定する工程;および
e)該未同定の外来因子は、該工程d)における該判定されたプロファイルに対応する該既知の外来因子であることを判定する工程;
を包含する、方法。
【請求項45】
細胞状態を提示するためのシステムであって、
a)該細胞に由来する転写制御配列からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得るための手段;および
b)該経時プロファイルを提示するための手段;
を備える、システム。
【請求項46】
細胞状態を判定するためのシステムであって、
a)該細胞に由来する転写制御配列からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得るための手段;および
b)該経時プロファイルに基づいて、該細胞状態を判定するための手段、
を備える、システム。
【請求項47】
外来因子と、該外来因子に対する細胞の応答とを相関付けるためのシステムであって、
a)該細胞を該外来因子に曝露する手段;
b)該細胞由来のプロモーターからなる群から選択される少なくとも1つのプロモーターに関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得るための手段;および
c)該外来因子と、該経時プロファイルとを相関付けるための手段;
を備える、システム。
【請求項48】
経時プロファイルに基づいて、細胞に与えられた未同定の外来因子を推定するためのシステムであって、
a)該細胞を複数の既知の外来因子に曝露するための手段;
b)該細胞由来の転写制御因子からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御因子に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、既知の外来因子の各々に対する該細胞の経時プロファイルを得るための手段;
c)該既知の外来因子と、該経時プロファイルの各々とを相関付けるための手段;
d)該細胞を該未同定の外来因子に曝露するための手段;
e)該選択された転写制御配列の転写状態を経時的にモニターすることにより、該未同定の外来因子の経時プロファイルを得るための手段;
f)該手段(b)で得られた経時プロファイルの中から、該手段(e)で得られた経時プロファイルに対応するプロファイルを判定するための手段;および
g)該未同定の外来因子は、該手段(f)において判定されたプロファイルに対応する該既知の外来因子であることを判定する手段;
を備える、システム。
【請求項49】
経時プロファイルに基づいて、細胞に与えられた未同定の外来因子を推定するためのシステムであって、
a)該細胞に存在する転写制御配列から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関して、既知の外来因子と、該既知の外来因子に対応する該細胞の経時プロファイルとの間の相関関係に関するデータを提供するための手段;
b)該細胞を該未同定の外来因子に曝露するための手段;
c)該選択された転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得るための手段;
d)該手段(a)において得られた、該経時プロファイルから、該手段(c)において得られた経時プロファイルに対応するプロファイルを判定するための手段;および
e)該未同定の外来因子は、該手段d)における該判定されたプロファイルに対応する該既知の外来因子であることを判定するための手段;
を備える、システム。
【請求項1】
細胞状態を提示する方法であって、
a)該細胞に由来する遺伝子から選択される少なくとも1つの遺伝子に関連する遺伝子状態を経時的にモニターすることより、該細胞の経時プロファイルを得る工程;および
b)該経時プロファイルを提示する工程;
を包含する、方法。
【請求項2】
前記細胞を固相支持体に固定する工程をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記経時プロファイルは、リアルタイムで提示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記遺伝子は、転写制御配列を含み、前記遺伝子状態は、該遺伝子の発現を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
細胞状態を判定する方法であって、
a)該細胞に由来する遺伝子から選択される少なくとも1つの遺伝子に関連する遺伝子状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得る工程;および
b)該遺伝子状態の経時プロファイルに基づいて、該細胞状態を判定する工程、
を包含する、方法。
【請求項6】
前記細胞を固相支持体に固定する工程をさらに包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記遺伝子は、転写制御配列を含み、かつ前記遺伝子状態は、前記遺伝子の発現を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記経時プロファイルと前記細胞状態とを、前記経時プロファイルを得る工程の前に相関付ける工程をさらに包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記転写制御配列は、プロモーター、エンハンサー、サイレンサー、ゲノム中構造遺伝子の他のフランキング配列およびエキソン以外のゲノム配列からなる群より選択を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記転写制御配列は、構成的プロモーター、特異的プロモーターおよび誘導性プロモーターからなる群より選択される少なくとも1つのプロモーターを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記モニターされる転写制御配列は、少なくとも2つの転写制御配列を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記モニターされる転写制御配列は、少なくとも3つの転写制御配列を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記モニターされる転写制御配列は、少なくとも8つの転写制御配列を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記転写制御配列から、少なくとも1つの転写制御配列を任意に選択する工程をさらに包含する、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記経時プロファイルは、リアルタイムで提示される、請求項5に記載の方法。
【請求項16】
前記細胞の前記状態は、分化状態、未分化状態、外来因子に対する細胞応答、細胞周期および増殖状態からなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
前記細胞は、幹細胞および体細胞からなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項18】
前記細胞は、付着細胞、浮遊細胞、組織形成細胞およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項19】
前記固相支持体は、基板を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項20】
前記細胞は、前記転写制御配列および該転写制御配列と作動可能に連結されるレポーター遺伝子配列を含む核酸分子でトランスフェクトされる、請求項7に記載の方法。
【請求項21】
前記トランスフェクションは固相上または液相中で行われる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記工程b)は、前記経時プロファイルの、位相比較、信号処理法および多変量解析からなる群より選択される数学処理を包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項23】
前記工程b)は、前記細胞の経時プロファイルとコントロールプロファイルとの差分を計算する工程を包含する、請求項5に記載の方法。
【請求項24】
外来因子と、該外来因子に対する細胞の応答とを相関付けるための方法であって、該方法は:
a)該細胞を該外来因子に曝露する工程;
b)該細胞に由来する転写制御因子からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御因子に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得る工程;および
c)該外来因子と、該経時プロファイルとを相関付ける工程;
を包含する、方法。
【請求項25】
前記細胞は、固相支持体に固定化されている、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
外来因子の各々についての前記細胞の経時プロファイルを得るために、該細胞を少なくとも2つの外来因子に曝す工程をさらに包含する、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも2つの経時プロファイルを種類に分割する工程、および該各々の経時プロファイルに対応する前記外来因子を種類に分類する工程をさらに包含する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記転写制御因子は、構成性プロモーターを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記転写制御因子は、誘導性プロモーターを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記経時プロファイルは、リアルタイムで提示される、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
前記工程c)において、前記外来因子は、前記経時プロファイルの位相に基づいた経時プロファイルに関連する、請求項24に記載の方法。
【請求項32】
前記細胞は、アレイ上で培養される、請求項24に記載の方法。
【請求項33】
前記工程(b)は、前記アレイから画像データを得る工程を包含する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記(c)は、前記経時プロファイルの相を、別の経時プロファイルの位相から区別する工程を包含する、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記外来因子は、温度変化、湿度変化、電磁波、電位差、可視光線、赤外線、紫外線、X線、化学物質、圧力、重力変化、ガス分圧および浸透圧からなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項36】
前記化学物質は、生体分子、化学合成物または培地である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記生体分子は、核酸、タンパク質、脂質、糖、プロテオリピッド、リポプロテイン、糖タンパク質およびプロテオグリカンからなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記生体分子は、ホルモンである、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記生体分子は、サイトカインである、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記生体分子は、細胞接着因子である、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記生体分子は、細胞外マトリックスである、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記化学物質は、レセプターのアゴニストまたはアンタゴニストである、請求項35に記載の方法。
【請求項43】
経時プロファイルに基づいて、細胞に与えられた未同定の外来因子を推定するための方法であって、
a)該細胞を複数の既知の外来因子に曝露する工程;
b)該細胞由来の転写制御因子からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御因子に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、既知の外来因子の各々に対する該細胞の経時プロファイルを得る工程;
c)該既知の外来因子と、該経時プロファイルの各々とを相関付ける工程;
d)該細胞を該未同定の外来因子に曝露する工程;
e)該選択された転写制御配列の転写状態を経時的にモニターすることにより、該未同定の外来因子の経時プロファイルを得る工程;
f)該工程(b)で得られた経時プロファイルから、該工程(e)で得られた経時プロファイルに対応するプロファイルを判定する工程;および
g)該未同定の外来因子は、該工程(f)において判定されたプロファイルに対応する該既知の外来因子であることを判定する工程;
を包含する、方法。
【請求項44】
経時プロファイルに基づいて、細胞に与えられた未同定の外来因子を推定するための方法であって、
a)該細胞に存在する転写制御配列から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関して、既知の外来因子と、該既知の外来因子に対応する該細胞の経時プロファイルとの間の相関関係に関するデータを提供する工程;
b)該細胞を該未同定の外来因子に曝露する工程;
c)該選択された転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得る工程;
d)該工程(a)において提供された、該経時プロファイルから、該工程(c)において得られた経時プロファイルに対応するプロファイルを判定する工程;および
e)該未同定の外来因子は、該工程d)における該判定されたプロファイルに対応する該既知の外来因子であることを判定する工程;
を包含する、方法。
【請求項45】
細胞状態を提示するためのシステムであって、
a)該細胞に由来する転写制御配列からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得るための手段;および
b)該経時プロファイルを提示するための手段;
を備える、システム。
【請求項46】
細胞状態を判定するためのシステムであって、
a)該細胞に由来する転写制御配列からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得るための手段;および
b)該経時プロファイルに基づいて、該細胞状態を判定するための手段、
を備える、システム。
【請求項47】
外来因子と、該外来因子に対する細胞の応答とを相関付けるためのシステムであって、
a)該細胞を該外来因子に曝露する手段;
b)該細胞由来のプロモーターからなる群から選択される少なくとも1つのプロモーターに関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得るための手段;および
c)該外来因子と、該経時プロファイルとを相関付けるための手段;
を備える、システム。
【請求項48】
経時プロファイルに基づいて、細胞に与えられた未同定の外来因子を推定するためのシステムであって、
a)該細胞を複数の既知の外来因子に曝露するための手段;
b)該細胞由来の転写制御因子からなる群から選択される少なくとも1つの転写制御因子に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、既知の外来因子の各々に対する該細胞の経時プロファイルを得るための手段;
c)該既知の外来因子と、該経時プロファイルの各々とを相関付けるための手段;
d)該細胞を該未同定の外来因子に曝露するための手段;
e)該選択された転写制御配列の転写状態を経時的にモニターすることにより、該未同定の外来因子の経時プロファイルを得るための手段;
f)該手段(b)で得られた経時プロファイルの中から、該手段(e)で得られた経時プロファイルに対応するプロファイルを判定するための手段;および
g)該未同定の外来因子は、該手段(f)において判定されたプロファイルに対応する該既知の外来因子であることを判定する手段;
を備える、システム。
【請求項49】
経時プロファイルに基づいて、細胞に与えられた未同定の外来因子を推定するためのシステムであって、
a)該細胞に存在する転写制御配列から選択される少なくとも1つの転写制御配列に関して、既知の外来因子と、該既知の外来因子に対応する該細胞の経時プロファイルとの間の相関関係に関するデータを提供するための手段;
b)該細胞を該未同定の外来因子に曝露するための手段;
c)該選択された転写制御配列に関連する転写状態を経時的にモニターすることにより、該細胞の経時プロファイルを得るための手段;
d)該手段(a)において得られた、該経時プロファイルから、該手段(c)において得られた経時プロファイルに対応するプロファイルを判定するための手段;および
e)該未同定の外来因子は、該手段d)における該判定されたプロファイルに対応する該既知の外来因子であることを判定するための手段;
を備える、システム。
【図11】
【図12】
【図17】
【図28】
【図32】
【図35】
【図37】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図13A】
【図13C】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15A】
【図15B】
【図16C】
【図16D】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図29】
【図30】
【図31】
【図33A】
【図33J】
【図33K】
【図33L】
【図33M】
【図33N】
【図33O】
【図33P】
【図33Q】
【図33R】
【図33S】
【図33T】
【図33U】
【図34A】
【図34B】
【図34C】
【図34D】
【図34E】
【図34F】
【図34G】
【図34H】
【図34I】
【図34J】
【図34K】
【図34L】
【図34M】
【図34N】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図36D】
【図36E】
【図38A】
【図38B】
【図38C】
【図38D】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図12】
【図17】
【図28】
【図32】
【図35】
【図37】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図13A】
【図13C】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15A】
【図15B】
【図16C】
【図16D】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図29】
【図30】
【図31】
【図33A】
【図33J】
【図33K】
【図33L】
【図33M】
【図33N】
【図33O】
【図33P】
【図33Q】
【図33R】
【図33S】
【図33T】
【図33U】
【図34A】
【図34B】
【図34C】
【図34D】
【図34E】
【図34F】
【図34G】
【図34H】
【図34I】
【図34J】
【図34K】
【図34L】
【図34M】
【図34N】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図36D】
【図36E】
【図38A】
【図38B】
【図38C】
【図38D】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【公表番号】特表2006−522605(P2006−522605A)
【公表日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507660(P2006−507660)
【出願日】平成16年3月3日(2004.3.3)
【国際出願番号】PCT/JP2004/002694
【国際公開番号】WO2004/079007
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
Linux
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【出願人】(505380692)株式会社サイトパスファインダー (11)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年3月3日(2004.3.3)
【国際出願番号】PCT/JP2004/002694
【国際公開番号】WO2004/079007
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
Linux
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【出願人】(505380692)株式会社サイトパスファインダー (11)
【Fターム(参考)】
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