説明

給油所の通信システム

【課題】各計量機の場所まで行くことなく各計量機の登録などを行うことができ、かつ、給油所全体のシステムの信頼性を損なうことがない給油所の通信システムを提供する。
【解決手段】本発明の給油所の通信システムは、POS端末1と計量機2とを接続して両者間の通信を行う通信線4を有し、前記通信線4の一部である主部41を迂回してPOS端末1と計量機2との間の通信を行うバイパス5が設けられており、主部41にはその開閉を行うためのスイッチ43が設けられており、制御手段51がスイッチ43を開閉制御することで、主部41を通じた通信を行う主モードとバイパス5を通じた通信を行う迂回モードとを切り替え可能であり、スイッチ5は、制御手段51から開信号が送信されている間のみ開状態となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給油所の通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
給油所に設置される計量機は、設置時や保守時に各計量機の油種、給油制限量、表示モードなどの種々の項目を登録する必要がある。給油所の通信システムにおいては、多くの場合POS端末と計量機とが異なるメーカによって製造されており、また、計量機の種類毎に設定項目が異なること等から、計量機の設定項目についてのPOS端末と計量機との間の電文は標準化されておらず、POS端末側から計量機の設定項目の登録や変更ができないという事情がある。そのため、計量機の登録スイッチやリモコンの押しボタンで各計量機の前へ行って1台づつ種々の設定項目の登録や変更が行われている。
したがって、計量機を増設する場合や計量機の登録項目を修正する場合、各計量機の設定が面倒であるという問題があった。
【0003】
下記特許文献1,2では、POS端末と計量機との間の通信線に中継装置を設けて、該中継装置から計量機にデータを送信して計量機の登録を行うことが開示されている。
【特許文献1】特開平06−100093(要約書)
【特許文献2】特開平11−091892(要約書)
【発明の開示】
【0004】
しかし、POS端末と計量機との間では、給油許可を要求する信号や給油を許可する信号や購入情報などのやりとりが頻繁に行われているので、POS端末と計量機との間の通信ラインに割り込んで、中継機器から登録などを行う場合、常にPOS端末と計量機との通信を中継しなければならず中継装置の故障時には大きな問題となる。すなわち、前記特許文献の中継装置はPOS端末と計量機との全ての通信を中継するため、故障が発生すると全体のシステムが停止してしまい、給油が不能になるといったガソリンステーションの運営に致命的な問題が生じる。
【0005】
上記問題に鑑み、本発明の目的の1つは、各計量機の場所まで行くことなく計量機の登録などを行うことができ、かつ、給油所全体のシステムの信頼性を損なうことがない給油所の通信システムを提供することである。
【0006】
本発明の給油所の通信システムは、POS端末と計量機とを接続して両者間の通信を行う通信線を有し、少なくとも、給油の際に燃料油の吐出を許可する給油許可信号をPOS端末から通信線を介して計量機に送信し、給油後に燃料油の購入情報を計量機から通信線を介してPOS端末に送信する給油所の通信システムであって、前記通信線に接続され、前記通信線の一部である主部を迂回して前記POS端末と計量機との間の通信を行うバイパスが設けられており、前記主部には、該主部の開閉を行うためのスイッチが設けられており、前記スイッチの開閉を制御する制御手段が、前記スイッチに対して並列に、前記バイパスに設けられており、前記制御手段が前記スイッチを開閉制御することで、主モードおよび迂回モードを切り替えて前記POS端末と計量機との間の通信を行うことが可能であり、前記主モードにおいては、前記スイッチが閉状態にされることで、前記POS端末と計量機との間の通信が前記主部を通じて行われ、前記迂回モードにおいては、前記スイッチが開状態にされており、前記給油許可信号を前記POS端末から前記バイパスを通じて前記計量機に送信すると共に前記購入情報を前記計量機から前記バイパスを通じて前記POS端末に送信することが可能であり、かつ、前記制御手段に接続された入力手段からのデータを前記計量機に送信することが可能であり、前記スイッチは、前記制御手段から開信号が送信されている間のみ開状態となる。
【0007】
この場合、通常は主モードで稼働させ、登録等のために必要な場合のみ迂回モードで稼働させることができる。迂回モードにすれば、POS端末と計量機との間の通信がバイパスを通じて可能であり、かつ、入力手段により入力された計量機の登録データを制御手段を介してバイパスを通じて計量機に送信することにより、各計量機の前まで出向かずに計量機の登録を行うことができる。また、計量機の記憶(たとえば、積算計値)の読出の要求を入力手段から入力して計量機に送信することもできる。制御手段に他の機器(例えばパソコン)を接続して、該他の機器から入力されたデータを計量機に送信してもよい。
【0008】
また、制御手段から開信号が送信されている場合のみスイッチが開状態となるので、迂回モードの稼働中に故障等で制御手段の電源がOFFになった場合でも、スイッチが閉状態となり、前記主モードに切り替わってPOS端末と計量機との間の通信が可能であるから、システム全体の信頼性が損なわれない。
【0009】
本発明においては、前記迂回モードにおいて、前記給油許可信号および購入情報の送信、ならびに、前記入力手段により入力されたデータの送信が前記制御手段により中継されて行われてもよい。
【0010】
このようにすれば、迂回モードにおいて、入力手段により入力されたデータの送信と、POSと計量機との間の通信とを制御手段により適切に振り分けることができる。
【0011】
また、本発明においては、前記通信線には前記制御手段を含む迂回装置を接続するためのコネクタが接続されており、前記迂回装置は、前記コネクタを介して前記通信線に接続されていることで、前記通信線に対して着脱可能に設けられており、前記迂回装置が前記コネクタから取り外されている場合には、前記スイッチが閉状態であるようにしてもよい。迂回装置には、入力手段や出力手段が含まれていてもよい。
【0012】
このようにすれば、高価な迂回装置を常時設置しないで携帯可能なものとでき、計量機の登録等の必要な場合にのみサービスマンが迂回装置をコネクタに接続すればよいので、コストダウンになる。また、迂回装置がコネクタに接続されていない場合は、スイッチが閉状態となり主モードでの稼働に切り替わるので、迂回モードで稼働中に不用意に迂回装置が外れても、POS端末との間の通信が阻害されない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
全体構成:
図1に示すように、本給油所の通信システムは、給油所の事務所内に設置されたPOS端末(管理装置)1と、事務所外の給油フィールド(車を停車させて実際に給油を行うエリア)に設けられた複数の計量機2とを備える。POS端末1および計量機2は、業界標準のSS-LAN(RS485 規格)などの通信線4により互いに接続されており、該通信線4を介して相互にデータの送受信が可能である。
【0014】
通信線4の途中にはバイパス5が接続されている。該バイパス5は通信線4の一部である主部41を迂回してPOS端末1と計量機2との間の通信を行うものであり、主部41に対して並列に設けられている。バイパス5には迂回装置50が接続されている。バイパス5や迂回装置50は主として給油所の事務所内に設けられている。
【0015】
本システムは、主部41を通じて通信を行う主モードと、バイパス5を通じて通信を行う迂回モードとを切り替えて、POS端末1と計量機2との通信を行う。モードの切り替えや迂回モードでの通信は、後述するように、迂回装置50により制御される。
【0016】
計量機;
計量機2には、たとえばマイコンなどからなる給油機制御手段31が設けられている。給油機制御手段31には、たとえば、給油機32および給油ノズル33が接続されている。給油機32は、油送用のポンプ(図示せず)および給油量を計量する流量計(図示せず)を備えており、給油用の給油ノズル33に接続されている。各給油機32には、給油ノズル33を掛けるノズルハンガ(図示せず)と、該ノズルハンガに給油ノズル33が掛けられているかを検出するノズルスイッチ34とが設けられている。
給油機および給油ノズル等は、「レギュラー」、「ハイオク」および「軽油」などの油種別に各々設けられていてもよい。
【0017】
給油機制御手段31は給油機32の制御を行うものであり、給油ノズル33からの給油を可能とすると共に、給油量のカウントを行い、通信線4を介して、前記POS端末1(図1)に、油種および給油量などからなる給油実績(購入情報の一例)、前記ノズルスイッチ34のON・OFF情報、給油の完了を示す給油完了信号等を送信する。
【0018】
POS端末;
前記POS端末1(図1)は、前記複数台の計量機2などの管理を行うものであり、前記給油機の給油制御手段31(図2)から通信線4を介して送信されてきた給油情報を入力して、燃料油の売上および在庫等の各種情報を管理する。また、POS端末1は、所定の場合に前記給油ノズル33(図2)から燃料油を吐出することを許可する給油許可信号を通信線4を介して計量機2に送信する。
【0019】
通信線;
図3に示すように、POS端末1および計量機2を接続する通信線4は、第1回線4aおよび第2回線4bとからなる。POS端末1および計量機2はアース線GNDによりアースされている。
【0020】
主部;
通信線4の途中には切替端子盤42が接続されており、これにより、通信線4の一部である主部41が構成される。主部41には、該主部41の開閉を行うための(主部41の導通/非導通の切替を行うための)リレースイッチ(スイッチの一例)43が設けられている。このリレースイッチ43は、開閉可能な接点43aおよびコイル43bを備え、コイル43bに電流を流して励磁すると図3のように接点43aが開く。すなわち、接点43bは常閉のb接点である。すなわち、コイルに電流が流れていない場合(後述の開信号が送信されていない場合)、リレースイッチ43は閉状態(導通状態)である。スイッチとしてはメカニカルなリレースイッチに代えて半導体スイッチが用いられてもよい。
【0021】
前記主部41の近傍には、該主部41を迂回する迂回装置50を接続するためのコネクタ7が設けられている。前記主部41のリレースイッチ43よりも計量機側には計量機側分岐線61が分岐しており、該分岐線61はコネクタ7に接続されている。また、前記主部のPOS端末側には、POS側分岐線62が分岐しており、該分岐線62はコネクタ7に接続されている。また、コイル43bはコイル接続線63によりコネクタ7に接続されている。
【0022】
迂回装置;
通信線4には、前記コネクタ7を介して、迂回装置50が接続されている。迂回装置50は、マイコン(制御手段の一例)51と、第1〜第3通信インターフェイスI/F1〜I/F3と、キーボード(入力手段の一例)52と、LCD表示部(出力手段の一例)53と、迂回装置50に電力を供給する電源54とを備える。第1〜第3通信インターフェイスI/F1〜I/F3、キーボード52、LCD表示部53は、各々、前記マイコン51に接続されている。
【0023】
前記第1通信インターフェイスI/F1は、コネクタ7を介して前記計量機側分岐線61に接続されており、前記第2通信インターフェイスI/F2は、コネクタ7を介して前記POS側分岐線62に接続されている。これにより、計量機側分岐線61、第1通信インターフェイスI/F1、マイコン51、第2通信インターフェイスI/F2、POS側分岐線62とを経由してPOS端末1と計量機との間の通信を行うことで、前記主部41を迂回するバイパス5が構成される。
【0024】
迂回装置50のマイコン51は、前記リレースイッチ43に対して並列に、前記バイパス5上に設けられており、CPU51aとROMおよびRAMからなる記憶部51bを備える。マイコン51は、バイパス5を通じたPOS端末1と計量機2との間の通信を中継したり、入力手段52や外部機器から入力されたデータを計量機に送信する。また、所定の場合に、出力手段53や外部機器にデータの出力を行う。
【0025】
また、前記マイコン51は、コネクタ7を介して前記コイル接続線63に接続されている。これにより、マイコン51からコイル43bに開信号を送信することで、コイル43bを励磁させてリレースイッチ43を開状態にすることが可能である。すなわち、マイコン51は開信号の送信/非送信を切り替えてリレースイッチ43の開閉を制御すると共に、バイパス5を通じた通信を制御する(マイコン51による通信の中継のON/OFFを切り替える)ことで主部41を通じた通信を行う主モードとバイパス5を通じた通信を行う迂回モードとを切替可能である。なお、迂回装置50の電源がOFFの場合は、開信号が送信されないのでリレースイッチ43は閉状態であり、かつ、バイパス5を通じた通信がOFFの状態(マイコン51が通信を中継しない)であり、主モードとなる。
【0026】
前記キーボード52は、これを操作することにより計量機2の登録のための登録データなどの種々のデータ入力や、計量機2の記憶の読出などの必要な処理の選択等が可能である。
前記LCD表示部53は、選択可能な処理の表示や、計量機2の記憶から読み出したデータなどの種々のデータの表示が可能である。
【0027】
前記第3通信インターフェイスI/F3には、たとえば、パソコン(入出力手段の一例)59などの外部機器を接続することが可能である。パソコン59を接続することにより、前記キーボード52に代えて、パソコン59からのデータの入力を迂回装置50を介して計量機2に送信することが可能である。また、前記LCD表示部53に代えて、パソコン59にデータを出力させることが可能である。この場合、操作性がよく、必要なデータをパソコン59に保存することができる。
【0028】
なお、迂回装置50はコネクタ7から取外し可能に設けられている。したがって、迂回装置50は、前記通信線4に対して着脱可能に設けられている。これにより、必要な場合以外は迂回装置50を取り外しておくことができる。
なお、迂回装置50が前記コネクタから取り外されている場合には、前記リレースイッチ43は閉状態である(主部41を通じた通信が行われる主モードになる)。
【0029】
本通信システムの運用:
次に、本通信システムの運用について説明する。
本通信システムは、主部41が通信経路となる主モードとバイパス5が通信経路となる迂回モードとを切り替えて前記POS端末1と計量機2との間の通信を行う。
迂回モードでの運用が行われるのは迂回装置50と計量機2との通信が必要である僅かな時間のみであり、その他の場合(通常の場合)は主モードで運用する。
【0030】
主モード;
通常の場合、つまり、迂回装置50と計量機2との通信が要求されていない場合や迂回装置50の電源がOFFの場合、主モードでの運用が行われる。主モードでは、前記迂回装置50から前記リレースイッチ43に開信号が送信されないので、リレースイッチ43は閉状態であり(主部41が導通状態)、かつ、バイパス5を通じた通信がOFFの状態である(迂回装置50のマイコン51が通信を中継しない)。したがって、POS端末1と計量機2との間の給油許可信号や購入情報などの通信は主部41を通じて行われる。
なお、前記迂回装置50がコネクタ7に接続されていない場合は、前記スイッチ43が閉状態となるので、主モードでの通信が行われる。
【0031】
迂回モード;
一方、迂回装置50のキーボード52や外部のパソコン59の操作により、迂回装置50と計量機2との間の通信(計量機2への登録データ等の送信や計量機2の記憶の迂回装置50への出力など)が要求された場合、前記主モードから迂回モードでの運用に切り替わる。この迂回モードにおいては、POS端末1と計量機2との間の購入情報および給油許可信号の通信や、前記キーボード52等により入力されたデータの送信や計量機2から迂回装置50へのデータの送信などが前記迂回装置50のマイコン51により中継されて行われる。
【0032】
たとえば、LCD表示部53のメニュー(選択可能な複数の処理)から所望の処理(例:計量機2の積算計値を読み出す)をキーボード52で選択すると、迂回装置50のマイコン51は前記リレースイッチ43のコイル43bに開信号を送信して、リレースイッチ43を開状態にする(主部41を導通状態にする)と共に、バイパス5を通じた通信がONの状態(マイコン51が通信を中継する)にすることで、モードを主モードから迂回モードに切り替えて、迂回装置50を通信ラインに割り込ませる。この際、POS端末1と計量機2との間で主部41を通じて通信中であれば、その通信の終了を待ってモードを切り替える。
【0033】
そして、マイコン51が第1通信インターフェイスI/F1から、バイパス5を介して、計量機2に積算計値の要求を送信する。マイコン51が、バイパス5を介して、計量機2から送信された積算計値を受信すると、記憶部51bに該積算計値を記憶して、モードを再び切り替える。すなわち、コイル43bへの開信号の送信を停止してリレースイッチ43を閉状態にすると共に、バイパス5を通じた通信がOFFの状態(マイコン51が通信を中継しない)にすることで、モードを迂回モードから主モードに切り替える。その後、受信した積算計値をLCD表示部53に表示する。
【0034】
迂回装置50から計量機2の登録を行う場合は、たとえば、外部に接続されたパソコン59で予め設定値のデータを作成しておき、該データをパソコン59から迂回装置のマイコン51に送信すると、モードを主モードから迂回モードに切り替えて、迂回装置50を通信ラインに割り込ませる。
【0035】
そして、迂回装置50のマイコン51が第1通信インターフェイスI/F1から、バイパス5を介して、計量機2に前記設定値の登録の要求を送信する。前記設定値が計量機2に記憶されて登録が完了すると、バイパス5を介して、計量機2から登録完了信号が送信され、該登録完了信号をマイコン51が受信すると、モードを再び主モードに切り替える。
【0036】
迂回モード中に、POS端末1から計量機2に向けたデータ(例えば、給油許可信号)の送信が行われると、該データを第2通信インターフェイスI/F2からマイコン51が受信し、第1通信インターフェイスI/F1から計量機1に送信する。また、迂回モードでの通信中に、計量機2からPOS端末1に向けたデータ(例えば、購入情報)の送信が行われると、該データを第1通信インターフェイスI/F1からマイコン51が受信し、第2通信インターフェイスI/F2からPOS端末1に送信する。すなわち、迂回モードでも、POS端末1と計量機2との通信は遮断されない。
【0037】
なお、迂回モード中に送信されたPOS端末1と計量機2との間の通信データは、一旦迂回装置50の記憶部51bに保存されて、前記迂回装置50と計量機2との間の通信の終了を待ってマイコン51から送信されるようにしてもよい。
【0038】
以上のとおり、図面を参照しながら、好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書をみて、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、コネクタを設けずに、切替端子盤と迂回装置を構造上一体のものとして構成してもよい。
また、バイパス上にも別のスイッチを設けて、バイパスの導通/非導通を切り替えられるようにしてもよい。
また、第3通信インターフェイスにパソコン以外の外部機器を接続してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、給油所の通信システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態にかかる給油所システムの全体構成を示す概略構成図である。
【図2】計量機を示す概略構成図である。
【図3】迂回装置およびその近傍を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0041】
1:POS端末
2:計量機
4:通信線
41:主部
43:リレースイッチ
5:バイパス
50:迂回装置
51:制御手段
52:入力手段
7:コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
POS端末と計量機とを接続して両者間の通信を行う通信線を有し、少なくとも、給油の際に燃料油の吐出を許可する給油許可信号をPOS端末から通信線を介して計量機に送信し、給油後に燃料油の購入情報を計量機から通信線を介してPOS端末に送信する給油所の通信システムであって、
前記通信線に接続され、前記通信線の一部である主部を迂回して前記POS端末と計量機との間の通信を行うバイパスが設けられており、
前記主部には、該主部の開閉を行うためのスイッチが設けられており、
前記スイッチの開閉を制御する制御手段が、前記スイッチに対して並列に、前記バイパスに設けられており、
前記制御手段が前記スイッチを開閉制御することで、主モードおよび迂回モードを切り替えて前記POS端末と計量機との間の通信を行うことが可能であり、
前記主モードにおいては、前記スイッチが閉状態にされることで、前記POS端末と計量機との間の通信が前記主部を通じて行われ、
前記迂回モードにおいては、前記スイッチが開状態にされており、前記給油許可信号を前記POS端末から前記バイパスを通じて前記計量機に送信すると共に前記購入情報を前記計量機から前記バイパスを通じて前記POS端末に送信することが可能であり、かつ、前記制御手段に接続された入力手段からのデータを前記計量機に送信することが可能であり、
前記スイッチは、前記制御手段から開信号が送信されている間のみ開状態となる給油所の通信システム。
【請求項2】
請求項1において、前記迂回モードにおいては、前記給油許可信号および購入情報の送信、ならびに、前記入力手段により入力されたデータの送信が前記制御手段により中継されて行われる給油所の通信システム。
【請求項3】
請求項1もしくは2において、前記通信線には前記制御手段を含む迂回装置を接続するためのコネクタが接続されており、
前記迂回装置は、前記コネクタを介して前記通信線に接続されていることで、前記通信線に対して着脱可能に設けられており、
前記迂回装置が前記コネクタから取り外されている場合には、前記スイッチが閉状態である給油所の通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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